説明

照明装置及び浴室照明装置

【課題】透光板の信頼性の低下を防止したランプ及び照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置100は、発光モジュールと、内部に発光モジュールを保持し、設置された時に鉛直下側に位置する開口部を有する第1のハウジング120と、第1のハウジング120の開口部に取り付けられて、発光モジュールから出力される光を透過させる透光板140とを備え、第1のハウジング120と透光板140とが接する部分には、設置された時に鉛直上向きに開口する溝部180が形成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、LED(Light Emitting Diode)等の半導体発光素子を用いた照明装置に関し、特に、浴室換気扇一体型の浴室照明装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の浴室照明の一例として、浴室内の空気を排気する換気扇と一体形成されている浴室換気扇一体型の照明装置が知られている。具体的には、浴室の天井に設置されるルーバーの中央に照明装置を配置したものが知られている。
【0003】
上記構成の浴室換気扇一体型の照明装置には、発光モジュールとしてLED(Light Emitting Diode)モジュールが採用される場合がある。また、照明装置の発光面を構成する透光板には、LEDモジュールから出力される光を拡散させる水溶性の拡散皮膜がコーティングされる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−71650号公報
【特許文献2】特開2005−228532号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
LEDモジュールは発熱量が多いので、照明装置内部の温度は、点灯時に高温になり、消灯時に急激に低下する。そのため、上記構成の照明装置を湿度の高い環境下で使用する場合に、内部に結露が発生する。例えば、従来技術として、水抜き穴を設ける構造(特許文献1参照)、又は水分の侵入を抑制する構造(特許文献2参照)等が開示されているが、特に、リフレクタが金属で形成されている場合等で、リフレクタの内壁面に結露が発生するのを防止するのは困難である。
【0006】
そして、リフレクタの内壁面に生じた水滴が透光板に落ちると、拡散皮膜にしみができたり、拡散皮膜がはがれたりする可能性がある。また、透光板に拡散皮膜が形成されていなくとも、水滴が透光板の表面にしみ(黒点)を作ったりする可能性がある。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、透光板の信頼性の低下を防止したランプ及び照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一形態に係る照明装置は、発光モジュールと、内部に前記発光モジュールを保持し、設置された時に鉛直下側に位置する開口部を有するハウジングと、前記ハウジングの開口部に取り付けられて、前記発光モジュールから出力される光を透過させる透光板とを備える。そして、前記ハウジングと前記透光板とが接する部分には、設置された時に鉛直上向きに開口する溝部が形成されている。
【0009】
上記構成によれば、ハウジングの内壁面を伝って落ちてきた水滴が溝部に流入する。その結果、水滴が透光板に到達して透光板にしみ(黒点)を作ったりするのを有効に防止することができる。
【0010】
また、前記溝部は、前記透光板の前記発光モジュールに対面する側の面の周縁部に、前記透光板の厚みを減じるように形成されたテーパ面と、前記ハウジングの内壁面とで構成されてもよい。これはハウジングと透光板とで溝部を形成する例であるが、これに限ることなく、ハウジングの側に溝部が形成されていてもよいし、透光板の側に溝部が形成されていてもよい。
【0011】
一例として、前記透光板の前記発光モジュールに対面する側の面は、前記発光モジュールから出力される光を拡散させる水溶性の皮膜でコーティングされているコーティング面と、前記コーティング面の周縁部に位置し、且つ前記コーティング面より鉛直下側に後退した位置で前記ハウジングを載置する載置面とで構成されてもよい。そして、前記溝部は、前記コーティング面と前記載置面との間の段差部に形成されてもよい。これにより、水滴がコーティング面に達して、皮膜にしみを作ったり、皮膜をはがれさせたりするのを有効に防止することができる。
【0012】
また、前記溝部の底部は、前記載置面より鉛直上側に位置するのが望ましい。
【0013】
さらに、前記透光部の前記コーティング面と反対側の面は、前記コーティング面と平行な平坦部と、前記平坦部の周縁部にR面取りが施された面取部とで構成されてもよい。そして、前記溝部の開口幅は、前記面取部の幅より小さいのが望ましい。
【0014】
また、前記ハウジングの内壁面には、水滴を前記溝部に誘導する誘導溝が形成されてもよい。これにより、溝部での水滴の回収効率がさらに向上する。
【0015】
また、前記ハウジングの前記発光モジュールが保持される面には、温度の低下を抑制する保温膜が形成されてもよい。これにより、当該面に生じる水滴の量が減少するので、結果として、この面から透光板に落下する水滴の量を減少させることができる。
【0016】
本発明の一形態に係る浴室照明装置は、浴室の天井に設置される照明装置であって、上記記載の照明装置と、前記照明装置に隣接して設置され、浴室内の空気を排気するルーバーとを備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ハウジングの内壁面を伝って落ちてきた水滴が溝部に流入ので、水滴が透光板に到達して、透光板にしみを作ったりするのを有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施形態に係る浴室照明装置の概略斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る照明装置の分解斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る照明装置の断面図である。
【図4】図3のP部の拡大図である。
【図5】図4の第1の変形例を示す図である。
【図6】図4の第2の変形例を示す図である。
【図7】図4の第3の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る浴室照明装置を説明する。
【0020】
まず、図1は、本発明の一実施形態に係る浴室照明装置10の概略斜視図である。浴室照明装置10は、典型的には、浴室の天井に設置される浴室換気扇一体型の照明装置であって、浴室内の空気を排気するルーバー20と、ルーバー20に隣接(この例では中央)して設置されて浴室内を照らす照明装置100とを備える。ルーバー20は、羽板と呼ばれる長尺板状の部材を複数組み合わせて構成されるものであり、浴室内の空気が、隣接する羽板の間の隙間を通ってエアダクト30に排出される。
【0021】
また、浴室照明装置10の裏面(すなわち、天井裏)には、エアダクト30と、換気扇40とが設けられている。すなわち、換気扇40を回転させることにより、浴室内の空気がルーバー20及びエアダクト30を通って屋外に排気される。
【0022】
次に、図2〜図3を参照して、本発明の一実施形態に係る照明装置100を説明する。図2は照明装置100の分解斜視図、図3は照明装置100の断面図である。照明装置100は、LEDモジュール110と、第1のハウジング120と、第2のハウジング130と、透光板140と、制御回路150と、放熱板160と、蓋170とを主に備える。
【0023】
LEDモジュール110は、半導体発光素子からなる光源であって、所定の光を放出する発光モジュール(発光ユニット)である。LEDモジュール110は、矩形状のセラミックス基板111と、当該セラミックス基板111の片面にマトリクス状に実装された複数のLEDチップ112と、LEDチップ112を封止するための封止樹脂(図示省略)とによって構成されている。封止樹脂には、所定の蛍光体粒子が分散されており、蛍光体粒子によってLEDチップ112から出力される光が所望の色に変換される。
【0024】
本実施形態では、LEDチップ112に青色の光を発光する青色LEDを用いる。より具体的には、InGaN系の材料によって構成され、中心波長が440nm〜470nmの窒化ガリウム系の半導体発光素子等を用いることができる。但し、半導体発光素子は上記の例に限定されず、半導体レーザ及び有機EL(Electro Luminescence)等、他の半導体発光素子を用いてもよい。
【0025】
また、本実施形態では、蛍光体粒子に黄色蛍光体粒子を用いる。より具体的には、YAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体材料、黄色蛍光体微粒子をシリコーン樹脂に分散させた蛍光体含有樹脂を用いることができる。これにより、黄色蛍光体は青色LEDの青色発光光によって励起されて黄色光を放出する。その結果、当該黄色光と青色LEDの青色光とによって白色光がLEDモジュール110から放出される。
【0026】
第1のハウジング120には、設置された際に鉛直下側に位置する面に開口部121が形成され、この開口部121が透光板140で閉鎖されることによって、内部に第1の空間が形成される。第1のハウジング120と透光板140とで形成される第1の空間には、LEDモジュール110と、放熱板160とが配置される。具体的には、開口部121に対面する面に放熱板160が設置され、放熱板160にLEDモジュール110が取り付けられる。また、第1のハウジング120の内壁面は、LEDモジュール110から出力される光を反射して、透光板140に導く反射面となっている。
【0027】
この第1のハウジング120を構成する材料は特に限定されないが、例えば、アルミニウム合金等の金属によって形成することができる。また、第2のハウジング130及び蓋170も第1のハウジング120と同一の材料で形成することができる。
【0028】
第2のハウジング130は、設置された際に鉛直下側に位置する面に開口部131が形成され、この開口部131が蓋170で閉鎖されることによって、内部に第2の空間が形成される。そして、第2のハウジングと蓋170とで形成される第2の空間には、制御回路150が配置される。
【0029】
上記の第1及び第2のハウジング120、130でハウジングを構成する。さらに、第1及び第2のハウジング120、130と、透光板140と、蓋170とで筐体を構成する。そして、第1及び第2のハウジング120、130それぞれの相手側に接する壁面122、132(すなわち、第2のハウジング130に接する第1のハウジング120の壁面122と、第1のハウジング120に接する第2のハウジング130の壁面132とを指す。)は、ハウジングの内部空間を第1及び第2の空間に区画する隔壁として機能する。また、この隔壁には、第1及び第2の空間を連通させる連通孔123、133が形成されている。
【0030】
但し、この隔壁は必須の構成要素ではなく、省略することができる。すなわち、1つのハウジングの内部空間に、LEDモジュール110、制御回路150等を配置してもよい。しかしながら、図3に示されるように、LEDモジュール110を第1の空間に、制御回路150を第2の空間にそれぞれ配置することにより、LEDモジュール110から発せられる熱の影響が直接的に制御回路150に及ぶのを防止できるので、制御回路150の故障や誤動作等を有効に防止することができる。
【0031】
透光板140は、LEDモジュール110から出力される光を浴室内に透過させる平板状の部材である。この透光板140を構成する材料は特に限定されないが、例えば、アクリル樹脂を採用することができる。
【0032】
制御回路(制御部)150は、LEDモジュール110を点灯させる点灯回路として機能する。具体的には、制御回路150は、交流電源(図示省略)から供給される交流電流を直流電流に変換する整流回路を含む。整流回路は、例えば、4個のツェナダイオードを用いたダイオードブリッジで構成される。
【0033】
放熱板160は、例えば、図3に示されるように、板状の部材であって、LEDモジュール110を保持し、第1のハウジング120内(第1の空間内)に配置される。放熱板160を構成する材料は特に限定されないが、例えば、アルミニウム合金等の熱伝導性の高い金属材料、或いは熱伝導性樹脂によって構成される。
【0034】
第1のハウジング120と透光板140とが接する部分には、図4に示されるように、溝部180が形成されている。この溝部180は、結露によって第1のハウジング120の内壁面に生じた水滴を回収するためのものであり、照明装置100が設置された時に鉛直上向きに開口するように設けられる。
【0035】
以下、図4を参照して、溝部180の具体的な構成を説明する。図4は、図3のP部の拡大図である。まず、透光板140は、図4に示されるように、透光部141と、取付部142とで構成される。
【0036】
透光部141は、LEDモジュール110から出力される光を透過させる部分であり、LEDモジュール110に対面する側の面(図4の上面)にコーティング面141aが形成され、コーティング面141aと反対側の面(図4の下面)に平坦部141bと面取部141cとが形成されている。
【0037】
コーティング面141aには、LEDモジュール110から出力される光を拡散させる皮膜が形成されている。なお、コーティング面141aの皮膜は、例えば、シリカ、又は炭酸カルシウム等の粉末を含む溶液を透光板140の表面に塗膜することによって、形成することができる。
【0038】
平坦部141bは、コーティング面141aの反対側の面に設けられた実質的に平坦な部分である。面取部141cは、平坦部141bの周縁部に設けられたR面取りを施された部分である。
【0039】
一方、取付部142は、透光板140をルーバー20及び第1のハウジング120に対して取り付ける部分であり、透光部141の周縁部に設けられる。この取付部142は、透光部141と比較して厚みが薄くなっており、上面(コーティング面141aと同じ側の面)は第1のハウジング120を載置する載置面142aとなり、下面(平坦部141bと同じ側の面)はルーバー20の保持部21に載置される被載置面142bとなる。
【0040】
上記構成とすることにより、ルーバー20の保持部21に透光板140を載置し、その上にさらに第1のハウジング120を載置するだけで照明装置100を組み立てることができるので、照明装置100の設置が極めて簡単となる。
【0041】
ここで、載置面142aは、コーティング面141aに対して鉛直下側に後退しているので、コーティング面141aと載置面142aとの間には、段差部が形成されている。そして、溝部180は、この段差部に設けられている。
【0042】
より具体的に説明すると、段差部には、透光板140のLEDモジュール110に対面する側の面の周縁部に、透光板140の厚みを減じるように形成されたテーパ面143が形成されている。そして、溝部180は、このテーパ面143と、載置面142aに載置された第1のハウジング120の内壁面とで構成されている。
【0043】
上記構成のように、第1のハウジング120と透光板140とが接する部分に溝部180を形成することにより、第1のハウジング120の内壁面を伝って落ちてきた水滴が溝部180に流入する。その結果、水滴がコーティング面141aに達して、皮膜にしみを作ったり、皮膜をはがれさせたりするのを有効に防止することができる。
【0044】
しかしながら、透光板140の周縁部に溝部180を設けることにより、LEDモジュール110から発せられた光が溝部180で意図しない方向に屈折させられて、浴室側から見ると溝部180の部分が影になって見える可能性がある。そこで、溝部180の各寸法を下記のように規制するのが望ましい。
【0045】
まず、溝部180の底部は、取付部142の載置面142aより鉛直上側に位置するのが望ましい。言い換えれば、溝部180の深さは、段差部の高さよりも浅くするのが望ましい。また、溝部180の開口幅は、面取部141cの幅より小さくするのが望ましい。さらに、テーパ面143と第1のハウジング120の内壁面とのなす角は、例えば、15°〜25°、最も望ましくは20°程度とする。これにより、溝部180が透光板140の周縁部の限られた領域のみに限定されるので、上記のような溝部180の影響を最小限に留めることができる。
【0046】
なお、内壁面に生じた水滴を溝部180に誘導するために、第1のハウジング120の内壁面に、鉛直下向きに延びる誘導溝(図示省略)を形成してもよい。これにより、溝部180における水滴の回収効率がさらに高まる。
【0047】
また、第1のハウジング120のLEDモジュールを保持する面(天井面)、言い換えれば、透光板140の透光部141に対面する面に、温度の急速な低下を抑制するための保温膜を形成してもよい。保温膜の具体例は特に限定されないが、例えば、保温効果のあるシールを貼付してもよい。第1のハウジング120の天井面に生じた水滴は、内壁面を伝って溝部180に流入せず、そのまま透光部141に落下する可能性がある。そこで、保温膜によって天井面の急速な温度低下を防止することにより、天井面における結露の発生を最小限に留めることができる。
【0048】
なお、溝部180に流入した水滴は、第1のハウジング120と透光板140との隙間を通って外部に排出される。しかしながら、図4に示される構造では、排出された水滴が浴室内に滴り落ちてしまう。これを防止するために、溝部180に流入した水滴を浴室内とは異なる場所に排出する流路を別途も受けるのが望ましい。さらに、この流路を通って排出された水滴は、浴室からルーバー20、エアダクト30を通って外部に排気される空気で乾燥させるようにするのが望ましい。
【0049】
なお、第1のハウジング120と透光板140とが接する部分の構造は、図4に限定されない。例えば、図4の変形例として、図5〜図7に示される構造を採用することができる。図5は図4の第1の変形例を示す図、図6は図4の第2の変形例を示す図、図7は図4の第3の変形例を示す図である。なお、上記の実施形態との共通点の説明は省略し、相違点を中心に説明する。また、図5〜図7では、ルーバー20の保持部21の図示は省略している。
【0050】
図5に示されるように、第1の変形例に係る第1のハウジング220は、開口部を形成する周縁部に、開口部の内側に向かって屈曲する係合部221を備える。一方、第1の変形例に係る透光板240には、LEDモジュール(図示省略)に対面する側の面(図5の上面)の周縁部にテーパ面241が形成され、反対側の面(図5の下面)の周縁部に第1のハウジング220の係合部221に係合する切欠部242が形成されている。
【0051】
そして、透光板240のテーパ面241と第1のハウジング220の内壁面とで、溝部280が形成されている。なお、第1のハウジング220と透光板240とを組み立てるためには、第1のハウジング220の周縁部を広げる方向に弾性変形させて、係合部221と切欠部242とを係合させなければならないが、このときテーパ面241が第1のハウジング220を弾性変形させる案内面として機能するので、組み立てが容易になる。
【0052】
また、図6に示されるように、第2の変形例に係る第1のハウジング220の構成は、第1の変形例と共通する。一方、第2の変形例に係る透光板340には、LEDモジュール(図示省略)に対面する側の面(図6の上面)の周縁部にテーパ面341が形成され、側壁面に第1のハウジング220の係合部221を受け入れる円周溝342が形成されている。
【0053】
そして、透光板340のテーパ面341と第1のハウジング220の内壁面とで、溝部380が形成されている。これにより、第1の変形例の効果に加えて、溝部380に流入した水滴が横方向に排出されるという効果を奏する。
【0054】
さらに、図7に示されるように、第3の変形例に係る透光板140は図4と共通する。一方、第3の変形例に係る第1のハウジング420には、その内壁面に透光板140の取付部142を受け入れる円周溝421が形成されている。そして、透光板140のテーパ面143と第1のハウジング420の内壁面とで、溝部480が形成されている。
【0055】
なお、上記の実施形態に係る照明装置100は、浴室照明装置10に用いられる例を示したが、これに限ることなく、他の用途、特に湿度の高い環境で用いられる場合に有利な効果を奏する。
【0056】
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明は、特に湿度の高い環境で用いられる照明装置に有利に利用される。
【符号の説明】
【0058】
10 浴室照明装置
20 ルーバー
21 保持部
30 エアダクト
40 換気扇
100 照明装置
110 LEDモジュール
111 セラミックス基板
112 LEDチップ
120,220,420 第1のハウジング
121,131 開口部
122,132 壁面
123,133 連通孔
130 第2のハウジング
140,240,340 透光板
141 透光部
141a コーティング面
141b 平坦部
141c 面取部
142 取付部
142a 載置面
142b 被載置面
143,241,341 テーパ面
150 制御回路
160 放熱板
170 蓋
180,280,380,480 溝部
221 係合部
342,421 円周溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光モジュールと、
内部に前記発光モジュールを保持し、設置された時に鉛直下側に位置する開口部を有するハウジングと、
前記ハウジングの開口部に取り付けられて、前記発光モジュールから出力される光を透過させる透光板とを備え、
前記ハウジングと前記透光板とが接する部分には、設置された時に鉛直上向きに開口する溝部が形成されている
照明装置。
【請求項2】
前記溝部は、前記透光板の前記発光モジュールに対面する側の面の周縁部に、前記透光板の厚みを減じるように形成されたテーパ面と、前記ハウジングの内壁面とで構成される
請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記透光板の前記発光モジュールに対面する側の面は、
前記発光モジュールから出力される光を拡散させる水溶性の皮膜でコーティングされているコーティング面と、
前記コーティング面の周縁部に位置し、且つ前記コーティング面より鉛直下側に後退した位置で前記ハウジングを載置する載置面とで構成され、
前記溝部は、前記コーティング面と前記載置面との間の段差部に形成される
請求項1又は2に記載の照明装置。
【請求項4】
前記溝部の底部は、前記載置面より鉛直上側に位置する
請求項3に記載の照明装置。
【請求項5】
前記透光部の前記コーティング面と反対側の面は、前記コーティング面と平行な平坦部と、前記平坦部の周縁部にR面取りが施された面取部とで構成され、
前記溝部の開口幅は、前記面取部の幅より小さい
請求項3又は4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記ハウジングの内壁面には、水滴を前記溝部に誘導する誘導溝が形成されている
請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項7】
前記ハウジングの前記発光モジュールが保持される面には、温度の低下を抑制する保温膜が形成されている
請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
浴室の天井に設置される浴室照明装置であって、
請求項1〜7のいずれか1項に記載の照明装置と、
前記照明装置に隣接して設置され、浴室内の空気を排気するルーバーとを備える
浴室照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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