説明

照明装置及び照明システム

【課題】簡単な構成で、バリエーションに富んだ様々な照射像を均一照度で照射することができる照明装置を提供する。
【解決手段】互いに波長領域の異なる2種類の光を出射可能な光源ユニット10を光源部として採用するとともに、複数のレンズ部23bがマトリクス状に配列するフライアイレンズ23を投射レンズとして採用する。透光部25がレンズ部23b毎に対応して開口する遮光マスク24をフライアイレンズ23に対向配置し、各透光部25を第1の透光部25a或いは第2の透光部25bの何れかにそれぞれ設定するとともに、第1,第2の透光部25a,25bに前記各波長領域の光のみをそれぞれ透過するフィルタ26a,26bを設ける。これにより、簡単な構成でバリエーションに富んだ様々な照射像を均一照度で照射することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明光によって各種情報や装飾模様等を表示する照明装置及び照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、照明光によって各種情報や装飾模様等を表示する照明装置については、様々な提案がなされている。この種の照明装置において、単一の照明装置から照射される照明光により多様な情報表示を実現することを目的として、例えば、特許文献1には、第1波長領域の光と第2波長領域の光が照射される指示体フィールド上に、第1波長領域の光を通過可能な第1の領域と、第2波長領域の光を通過可能な第2の領域とを設け、これら第1,第2の領域を少なくとも部分的に異ならせて配置した技術が開示されている。このような構成によれば、指示体フィールドに対し、第1波長領域の光のみを照射した場合と、第2波長領域の光のみを照射した場合と、第1波長領域及び第2波長領域の光を照射した場合とで異なる表示形態の照射像を形成することが可能である。
【特許文献1】特開2001−100679号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上述の特許文献1に開示された技術は、単に、第1光源及び第2光源から第1波長領域及び第2波長領域の光を指示体フィールドに照射する構成であるため、各光源の配置等によっては、指示体フィールド上に照度ムラが発生する虞があり、利用者等に違和感を与える等の虞がある。これに対処し、第1光源及び第2光源をそれぞれ分散させて複数配置すると、照明装置の構成を複雑化等を招く虞がある。
【0004】
本発明は、簡単な構成で、バリエーションに富んだ様々な照射像を均一照度で照射することができる照明装置及び照明システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の照明装置は、互いに波長領域の異なる複数種類の光を出射可能な光源部と、マトリクス状に配列する複数のレンズ部を有し、前記光源部からの光を前記各レンズ部で入射して互いに重畳する位置に出射するフライアイレンズと、前記レンズ部毎に対応して開口する複数の透光部を有し、前記フライアイレンズに対向配置される遮光マスクと、を具備し、前記遮光マスクは、前記複数種類の光の何れかにそれぞれ対応付けられた前記透光部が複数混在してなり、前記各透光部は、対応する光の種類毎に開口形状が異なると共に当該対応する光のみを透過するフィルタが設けられていることを特徴とする。
【0006】
本発明の照明システムは、単独種類の前記透光部を透過する光或いは複数種類の前記透光部を透過する光の組み合わせによって互いに異なる情報を示す照射像を照射する前記照明装置と、複数の異なる状態を検出する検出手段と、前記検出手段による検出結果に応じて前記照明装置の前記光源部から出射する光を切り替える制御手段と、を具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、簡単な構成で、バリエーションに富んだ様々な照射像を均一照度で照射することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図面は本発明の一実施形態に係わり、図1は照明装置の要部を示す断面図、図2は照明装置の要部を示す分解斜視図、図3は遮光マスクの平面図、図4は各照射像のパターンを示す説明図、図5は照明装置の変形例を示す要部断面図、図6は本発明の照明装置を用いた照明システムを例示す説明図、図7は図6の照明装置に用いられる遮光マスク上の透光部の開口パターンの一例を示す説明図、図8は図7の遮光マスクを用いた照射像のパターンを示す説明図、図9は照明装置の制御ルーチンを示すフローチャートである。
【0009】
図1,2に示す照明装置1は、例えば、出射面に片凸レンズが固設した表面実装型の発光ダイオード(LED)12を光源とする光源部としての光源ユニット10と、この光源ユニット10に冠設する筐体20とを有する。
【0010】
光源ユニット10は、LED基板11を有する。LED基板11は、例えば、平面略矩形形状をなし、その略中央部に半田付け等によってLED12を保持する。さらに、LED基板11には、LED12を制御装置35と電気的に接続するためのコネクタ13が接続されている。
【0011】
ここで、LED12は、例えば、波長領域が互いに異なる光をそれぞれ発光する複数の発光部を一体的に内蔵する、所謂マルチチップLEDで構成されている。本実施形態において、具体的には、LED12は、例えば、400nm〜460nmの波長領域の光(青色光)を発光する第1の発光部12aと、630nm〜780nmの波長領域の光(赤色光)を発光する第2の発光部12bとを、中心部近傍に一体的に具備する。そして、LED12は、制御装置35によって第1,第2の発光部12a,12bが発光制御されることにより、互いに波長領域の異なる複数種類(例えば、2種類)の光を、同時及び選択的に出射可能となっている。
【0012】
筐体20は、LED12からの出射光を調光するためのレンズ光学系21を内部に収容する。本実施形態において、筐体20は、略円筒形状をなし、先端部に内向フランジ20aが設けられている。また、筐体20の基端部には、光源ユニット10のLED基板11が当接する外向フランジ20bが設けられている。そして、この外向フランジ20bには、光源ユニット10のLED基板11がネジ止め等によって固設されている。
【0013】
レンズ光学系21は、LED12からの出射光を平行光に変換するコリメーションレンズ22と、コリメーションレンズ22で平行光に変換された光を投射するフライアイレンズ23とを有する。さらに、レンズ光学系21は、コリメーションレンズ22とフライアイレンズ23との間に、遮光マスク24を有する。
【0014】
コリメーションレンズ22は、例えば、筐体20の内周に摺接する環状のフランジ部22aの内側に、両凸のレンズ部22bが一体形成された光透過性の樹脂成型品で構成されている。このコリメーションレンズ22の入射側において、フランジ部22aには環状のスペーサ30が当接されており、このスペーサ30を介して、コリメーションレンズ22は、LED12に対向配置されている。ここで、図1に示すように、LED12は、各発光部12a,12bがコリメーションレンズ22の光軸Oと略一致するようLED基板11上に位置決め固定されている。そして、スペーサ30によって、LED12との光軸距離が適値に設定されることにより、コリメーションレンズ22は、LED12からの出射光(すなわち、発光部12a,12bで発光される各光)を平行光に変換する。
【0015】
フライアイレンズ23は、例えば、筐体20の内周に摺接する環状のフランジ部23aの内側に、複数のレンズ部(レンズセル)23bがマトリクス状に配列された光透過性の樹脂成型品で構成されている。このフライアイレンズ23の出射側において、フランジ部23aには、筐体20の内向フランジ20aが当接されている。
【0016】
一方、フライアイレンズ23の入射側において、フランジ部23aには、コリメーションレンズ22のフランジ部22aに当接する環状のスペーサ31が連設されている。そして、これらスペーサ31とフランジ部23aとの間には遮光マスク24が挟持されている。後述するように、遮光マスク24は、フライアイレンズ23のレンズ部23b毎に対応して開口する複数の透光部25を有し、これら透光部25を通じて各レンズ部23bにコリメーションレンズ22からの平行光が入射されると、各レンズ部23bは、その入射光を互いに重畳する位置に出射する。
【0017】
遮光マスク24は、例えば、光透過性を有する樹脂成型品の基板24aを有する。この基板24a上には遮光性フィルム24bが貼着されており、遮光性フィルム24bには複数の開口部が開口されている。そして、これら開口部により、遮光マスク24には、フライアイレンズ23のレンズ部23b毎に対応する複数の透光部25が形成されている。
【0018】
ここで、遮光マスク24上には、透光部25として、LED12の第1の発光部12aに対応付けて形成された第1の透光部25aと、第2の発光部12bに対応付けて形成された第2の透光部25bとが混在する。本実施形態において、例えば、図3に示すように、第1の透光部25aは、その開口形状が八角形に形成されており、この第1の透光部25a内には、例えば、400nm〜460nmの波長領域内の青色光のみを透過するフィルタ26aが印刷等によって設けられている。一方、第2の透光部25bは、その開口形状が星形に形成されており、この第2の透光部25b内には、例えば、630nm〜780nmの波長領域内の赤色光のみを透過するフィルタ26bが印刷等によって設けられている。
【0019】
なお、図1〜3に示すように、遮光マスク24の縁辺部には、光軸Oを中心とする非対称位置に、複数(例えば、3個)のピン孔24cが穿設されている。これらピン孔24cには、フライアイレンズ23のフランジ部23aから突出するピン23cがそれぞれ圧入され、これにより、遮光マスク24上の各透光部25(すなわち、第1の透光部25a或いは第2の透光部25bの何れか)は、各レンズ部23bの何れかとそれぞれ1:1で正対するよう位置決めされる。
【0020】
このような構成の照明装置1において、制御装置35による制御を通じて第1の発光部12aのみが発光されてLED12から青色光が出射されると、この出射光は、コリメーションレンズ22で平行光に変換される。平行光に変換された青色光は、遮光マスク24上の第1の透光部25aのみを透過し、対向する各レンズ部23bにそれぞれ入射される。そして、これらの各レンズ部23bへの入射光が互いに重畳する位置に出射されることにより、例えば、図4(a)に示すように、照明装置1に対向するスクリーン40上には、八角形形状をなす青色の照射像I1が均一照度で照射される。
【0021】
また、制御装置35による制御を通じて第2の発光部12bのみが発光されてLED12から赤色光が出射されると、この出射光は、コリメーションレンズ22で平行光に変換される。平行光に変換された赤色光は、遮光マスク24上の第2の透光部25bのみを透過し、対向する各レンズ部23bにそれぞれ入射される。そして、これら各レンズ部23bへの入射光が互いに重畳する位置に出射されることにより、例えば、図4(b)に示すように、照明装置1に対向するスクリーン40上には、星形形状をなす赤色の照射像I2が均一照度で照射される。
【0022】
また、制御装置35による制御を通じて、第1の発光部12a及び第2の発光部12bが発光されてLED12から青色光及び赤色光が出射されると、これらの出射光は、コリメーションレンズ22で平行光に変換される。平行光に変換された青色光は、遮光マスク24上の第1の透光部25aのみを透過し、対向する各レンズ部23bにそれぞれ入射される。同時に、平行光に変換された赤色光は、遮光マスク24上の第2の透光部25bのみを透過し、対向する各レンズ部23bにそれぞれ入射される。そして、これら各レンズ部23bへの入射光が互いに重畳する位置に出射されることにより、照明装置1に対向するスクリーン40上には、八角形形状をなす青色の照射像内に星形形状をなす紫色の照射像が重畳された照射像I3が照射される。なお、この場合においても、照射像I3を構成する各照射像は、それぞれ均一照度となる。
【0023】
このように、本実施形態の照明装置1は、互いに波長領域の異なる2種類の光を出射可能な光源ユニット10を光源部として採用するとともに、複数のレンズ部23bがマトリクス状に配列するフライアイレンズ23を投射レンズとして採用し、透光部25がレンズ部23b毎に対応して開口する遮光マスク24をフライアイレンズ23に対向配置し、各透光部25を第1の透光部25a或いは第2の透光部25bの何れかにそれぞれ設定するとともに、第1,第2の透光部25a,25bに前記各波長領域の光のみをそれぞれ透過するフィルタ26a,26bを設けることにより、簡単な構成でバリエーションに富んだ様々な照射像を均一照度で照射することができる。
【0024】
また、光源として、所謂、マルチチップLED12を採用することにより、異なる波長領域の光を単一のコリメーションレンズで平行光に変換することができ、構造をより簡素化することができる。
【0025】
ここで、上述の照明装置1において、マルチチップLED12を用いて光源ユニット10を構成することに代えて、例えば、図5に示すように、単一の発光部12a,12bをそれぞれ内蔵したLED52a,52bを用いて光源ユニット10を構成することも可能である。この場合、各LED52a,52bに対応付けてコリメーションレンズ62a,62bをそれぞれ対向配置するとともに、各コリメーションレンズ62a,62bから出射する平行光の光路上に、第1,第2の透光部25a,25bをそれぞれ対向配置することにより、上述の効果と同様の効果を奏することができる。
【0026】
なお、上述の照明装置1において、遮光マスク24上に形成する第1の透光部25aと第2の透光部25bとの割合は、照明装置1の用途や照射像の図柄等に応じて任意に変更することが可能である。
【0027】
また、光源ユニット10から出射可能な光の種類は、2種類に限定されるものではなく、3種類以上であってもよい。この場合、遮光マスク24に開口する透光部25の種類(及び、フィルタの種類)も、各種類の光に対応して3種類以上設定されることは勿論である。
【0028】
次に、上述の構成の照明装置1を用いた照明システム150の一例について、図6乃至図9を参照して説明する。
【0029】
この照明システム150は、例えば、各会議室(第1会議室200、及び、第2会議室201)前の通路203に文字情報を照射することにより、各会議室200,201の使用状況を、通行人に知らせるためのものである。
【0030】
図6に示すように、照明システム150は、例えば、各会議室200,201の通路203側の壁面にそれぞれ固設された2個の照明装置1(第1の照明装置1A、第2の照明装置1B)を有し、これら照明装置1A,1Bは、信号線111を介して制御手段としての制御装置110に接続されている。
【0031】
また、第1会議室200には、当該会議室の使用状況を検出するため、例えば、赤外線センサ等で構成された検出手段としての人感センサ115が配設され、この人感センサ115は信号線111を介して制御装置110に接続されている。
【0032】
同様に、第2会議室201には、当該会議室の使用状況を検出するため、例えば、赤外線センサ等で構成された検出手段としての人感センサ116が配設され、この人感センサ116は信号線111を介して制御装置110に接続されている。
【0033】
さらに、通路203には、通行人を検出するため、例えば、赤外線センサ等で構成された検出手段としての人感センサ117が配設され、この人感センサ117は信号線111を介して制御装置110に接続されている。
【0034】
ここで、第1の照明装置1Aにおいて、遮光マスク24上に形成される各第1の透光部25aは、例えば、文字情報「第1会議室使用 可」に沿った開口形状に開口されている(図7(a)参照)。一方、第1の照明装置1Aにおいて、遮光マスク24上に形成される各第2の透光部25bは、例えば、文字情報「不」に沿った開口形状に開口されている(図7(b)参照)。なお、図示しないが、第2の照明装置1Bにおいても、第1の透光部が文字情報「第2会議室使用 可」に沿った開口形状に開口され、第2の透光部が文字情報「不」に沿った開口形状に開口されている。
【0035】
次に、制御装置110を通じた第1の照明装置1Aの制御について、図9に示す制御ルーチンのフローチャートに従って説明する。
【0036】
このルーチンは、設定時間毎に繰り返し実行されるもので、ルーチンがスタートすると、制御装置110は、先ず、ステップS101において、人感センサ117からの信号に基づき、通路203上に通行人が存在するか否かを調べる。
【0037】
そして、ステップS101において、通路203上に通行人が存在しないと判定すると、制御装置110は、ステップS102に進み、第1,第2の発光部12a,12bをともにOFF制御した後、ルーチンを抜ける。これにより、通路203上に通行人が存在しない場合は、不要な照明を禁止して消費電力の低減を実現することができる。
【0038】
一方、ステップS101において、通路203上に通行人が存在すると判定すると、制御装置110は、ステップS103に進み、人感センサ115からの信号に基づき、第1会議室200内に利用者が存在するか否かを調べる。
【0039】
そして、ステップS103において、第1会議室200内に利用者が存在すると判定すると、制御装置110は、ステップS104に進み、第1の発光部12aをON制御し、第2の発光部12bをOFF制御した後、ルーチンを抜ける。これにより、第1会議室200前の通路203上には、青色の照射像I4によって、文字情報「第1会議室使用 可」が表示される(図8(a)参照)。
【0040】
一方、ステップS103において、第1会議室200内に利用者が存在しないと判定すると、制御装置110は、ステップS105に進み、第1,第2の発光部12a,12bをともにON制御した後、ルーチンを抜ける。これにより、第1会議室200前の通路203上には、青色の照射像及び赤色の照射像からなる照射像I5によって、文字情報「第1会議室使用不可」が表示される(図8(b)参照)。
【0041】
このように、本照明システム150によれば、照明装置1(第1,第2の照明装置1A,1B)を用いて複数の照射像を適宜選択的に照射することにより、必要な情報を均一照度で好適に表示することができる。
【0042】
なお、本照明システムの適用は、上述のように会議室の使用情報を表示することに限定されるものでなく、各種情報表示等に適用可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】照明装置の要部を示す断面図
【図2】照明装置の要部を示す分解斜視図
【図3】遮光マスクの平面図
【図4】各照射像のパターンを示す説明図
【図5】照明装置の変形例を示す要部断面図
【図6】本発明の照明装置を用いた照明システムを例示す説明図
【図7】図6の照明装置に用いられる遮光マスク上の透光部の開口パターンの一例を示す説明図
【図8】図7の遮光マスクを用いた照射像のパターンを示す説明図
【図9】照明装置の制御ルーチンを示すフローチャート
【符号の説明】
【0044】
1…照明装置、1A…照明装置、1B…照明装置、10…光源ユニット(光源部)、11…LED基板、12…発光ダイオード(光源)、12a…第1の各発光部、12b…第2の発光部、21…レンズ光学系、22…コリメーションレンズ、23…フライアイレンズ、23b…レンズ部、24…遮光マスク、24a…基板、24b…遮光性フィルム、25…透光部(25a…第1の透光部、25b…第2の透光部)、26a…第1のフィルタ、26b…第2のフィルタ、35…制御装置(制御手段)、52a,52b…発光ダイオード(光源)、62a,62b…コリメーションレンズ、110…制御装置(制御手段)、111…信号線、115…人感センサ(検出手段)、116…人感センサ(検出手段)、117…人感センサ(検出手段)、150…照明システム、200…第1会議室、201…第2会議室、203…通路、I1〜I5…照射像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに波長領域の異なる複数種類の光を出射可能な光源部と、
マトリクス状に配列する複数のレンズ部を有し、前記光源部からの光を前記各レンズ部で入射して互いに重畳する位置に出射するフライアイレンズと、
前記レンズ部毎に対応して開口する複数の透光部を有し、前記フライアイレンズに対向配置される遮光マスクと、を具備し、
前記遮光マスクは、前記複数種類の光の何れかにそれぞれ対応付けられた前記透光部が複数混在してなり、
前記各透光部は、対応する光の種類毎に開口形状が異なると共に当該対応する光のみを透過するフィルタが設けられていることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記光源部は、異なる複数の発光部を一体的に内蔵する発光ダイオードを光源として有することを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
単独種類の前記透光部を透過する光或いは複数種類の前記透光部を透過する光の組み合わせによって互いに異なる情報を示す照射像を照射する請求項1または請求項2記載の照明装置と、
複数の異なる状態を検出する検出手段と、
前記検出手段による検出結果に応じて前記照明装置の前記光源部から出射する光を切り替える制御手段と、を具備したことを特徴とする照明システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−216800(P2008−216800A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−56189(P2007−56189)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【出願人】(000111672)ハリソン東芝ライティング株式会社 (995)
【Fターム(参考)】