説明

照明装置

【課題】比較的簡単な構成で、色フィルタの劣化を抑制でき、光照射効率を向上できることが期待できる照明装置を提供する。
【解決手段】横長の器具本体17を備える。それぞれ半導体発光素子44およびこの半導体発光素子44からの光を投光する投光開口部39を有し、器具本体17内に並設される複数個の灯体18を備える。灯体18の投光開口部39に配置されるシート状の色フィルタ46を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、色フィルタを用いる照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、スタジオや舞台などの演出空間の照明に、演出空間の間口に沿って横長に配置されて演出空間全体の均一な照明を行うボーダーライトが用いられている。
【0003】
このようなボーダーライトでは、一般に光源として白熱電球やハロゲンランプなどのランプが多く用いられている。また、色で光を演出する場合には、器具本体の前面の開口部に対向させて配置する色フィルタを用いられるが、この色フィルタは例えばポリカーボネートのような樹脂製のシートであるため、ランプからの熱の影響で、変形したり色抜けが生じるなどの劣化が生じやすい。
【0004】
そのため、色フィルタの熱による変形を抑制するように、色フィルタの周辺部を金属製のホルダで保持したり、さらに、ランプからの熱影響を少なくするように、色フィルタを器具本体の前方に大きく離して配置し、色フィルタと器具本体との間に通気のための隙間を設けて色フィルタの温度上昇を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−203973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、色フィルタを器具本体の前方に大きく離し、色フィルタと器具本体との間に通気のための隙間をあけて配置したとしても、ランプから放射する熱の影響を受けて色フィルタが劣化しやすく、色フィルタを頻繁に交換する必要がある。
【0007】
また、色フィルタを器具本体の前方に大きく離し、色フィルタと器具本体との間に通気のための隙間をあけて配置するため、器具本体の前面の開口部から放出されて広がる光が、器具本体と色フィルタとの間の隙間から周囲へと出て、光漏れが生じ、光の演出性が損なわれてしまうおそれがあり、しかも、色フィルタに入射する光が少なくなり、色フィルタを通じて照射する光の光照射効率が低下する問題がある。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、比較的簡単な構成で、色フィルタの劣化を抑制でき、光照射効率を向上できることが期待できる照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の照明装置は、横長の器具本体を備える。それぞれ半導体発光素子およびこの半導体発光素子からの光を投光する投光開口部を有し、器具本体内に並設される複数個の灯体を備える。灯体の投光開口部を覆って配置されるシート状の色フィルタを備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の照明装置によれば、横長の器具本体内に、それぞれ半導体発光素子を有する複数個の灯体を並設し、これら灯体の投光開口部を覆ってシート状の色フィルタを配置するため、比較的簡単な構成で、色フィルタの劣化を抑制し、色フィルタの交換頻度を少なくできるうえに、半導体発光素子の光の多くを色フィルタに入射させて照射でき、光照射効率を向上できることが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態を示す照明装置の断面図である。
【図2】同上照明装置の正面図である。
【図3】同上照明装置に色フィルタを装着する前の正面図である。
【図4】同上照明装置に色フィルタを装着した後の正面図ある。
【図5】同上照明装置の側面図を示し、(a)は照明装置の下降状態の側面図、(b)は照明装置の上昇状態の側面図である。
【図6】同上照明装置の正面図である。
【図7】同上照明装置の光源別に照度を測定した結果を示すグラフである。
【図8】第2の実施形態を示す照明装置の斜視図である。
【図9】第3の実施形態を示す照明装置の側面図である。
【図10】同上照明装置のフィルタホルダの展開図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、第1の実施形態を、図1ないし図7を参照して説明する。
【0013】
図6に示すように、11は照明装置で、この照明装置11は、例えば、スタジオや舞台などの演出空間の照明に使用されるものであり、横長に形成された複数台の照明器具12(図6には1台のみ示すが、照明器具12の長手方向に沿って複数台の照明器具12が配列される)、およびこれら照明器具12を演出空間の間口に沿って配置するとともに演出空間の天井の構造物13に対して昇降可能に吊下げ支持する昇降装置14を備えている。
【0014】
照明器具12は、演出空間全体の均一な照明を行うボーダーライトであり、横長の箱形に形成された器具本体17を有し、この器具本体17の内部には、底部側に複数の灯体18が、上部側に各灯体18をそれぞれ点灯させる複数の点灯装置19が、それぞれ器具本体17の長手方向に沿って並んで配置されている。器具本体17の上面には複数のバトン取付具20が取り付けられている。
【0015】
昇降装置14は、複数の照明器具12をそれぞれバトン取付具20で取り付けて吊下げ支持するバトン24、このバトン24を吊下げる複数本のワイヤ25、および各ワイヤ25を巻き取ったり巻き戻したりする複数の巻取り機構26を備えている。これら巻取り機構26は、構造物13上に設置されており、例えば、ワイヤ25を巻き取ったり巻き戻したりするドラム、およびこのドラムを巻取り方向および巻戻し方向にそれぞれ回転駆動可能とするモータなどを備えている。そして、巻取り機構26でワイヤ25を巻き戻し、照明器具12を演出空間の床面近くまで下降させることにより、照明器具12の光照射方向の調整やメンテナンスを容易に行え、また、巻取り機構26でワイヤ25を巻き取ることにより、照明器具12を所定の照明高さ位置まで上昇させることができる。
【0016】
また、構造物13からは照明器具12への電力供給や調光信号の伝送のための複数本の電線29が垂下され、これら電線29が1台の照明器具12の上面に取り付けられた電線ガイド装置30を介してその照明器具12内の中央に配置されている端子台に接続されている。また、バトン24に取り付けられた複数の照明器具12は別の電線で互いに電気的に接続され、電線29が接続された照明器具12から他の各照明器具12に電力供給や調光信号の伝送が可能となっている。
【0017】
次に、図1、図2および図6に示すように、照明器具12の器具本体17は、周囲が閉塞された横長の箱形に形成され、底面(光の照射方向に対しては前面)17aには各灯体18の位置に対応して各灯体18からの光を外部へ放射するための複数の円形の開口部32が形成されている。灯体18からの光の照射方向は直下方向よりも少し前方(図1右方向)としているため、器具本体17の底面17aが前方の照射方向へ向けて対向するように斜めに形成されている。
【0018】
灯体18は、全て共通であり、一般照明用のダウンライトを利用することができ、灯体本体33、この灯体本体33内に配置される光源部34である発光モジュール35、および反射体36を備えている。
【0019】
灯体本体33は、例えば、アルミダイカストなどの金属製で、発光モジュール35を取り付ける円板状の基部38、この基部38の周辺部から照射方向へ向けて拡開する投光開口部39を形成する円筒状の筒部40、灯体本体33の周面および上面に突設された複数の放熱フィン41を備え、図示しない取付構造によって器具本体17内に取り付けられている。
【0020】
発光モジュール35は、例えば、熱伝導性に優れたアルミニウムなどの金属あるいはセラミックスなどの材料で形成されたモジュール基板43を有し、このモジュール基板43の前面に配線パターンが形成され、この配線パターン上に複数の半導体発光素子44が電気的に接続されて実装されている。半導体発光素子44は、例えば、LED素子やEL素子などであり、LED素子の場合には、LEDチップが搭載された接続端子付きのSMD(Surface Mount Device)パッケージが用いられている。このSMDパッケージは、パッケージ内に例えば青色光を発するLEDチップが配置され、このLEDチップをLEDチップからの青色光の一部により励起されて黄色光を放射する黄色の蛍光体が混入された例えばシリコーン樹脂などの蛍光体層で覆っている。したがって、蛍光体層の表面が発光面となり、この発光面から白色系の光を放射する。なお、LED素子の場合には、モジュール基板43の前面に、複数のLEDチップであるLED素子を実装し、複数のLED素子を覆って蛍光体層を形成するCOB(Chip On Board)モジュールで構成してもよい。
【0021】
反射体36は、各半導体発光素子44毎に、各半導体発光素子44から放射する光の配光を制御する反射面領域が設けられている(例えば図8参照)。
【0022】
また、図1ないし図4に示すように、器具本体17の底面17aには、器具本体17の各開口部32の位置に対応して、シート状の色フィルタ46を灯体18の投光開口部39を覆って配置する複数の色フィルタ配置部47がそれぞれ配設されている。
【0023】
色フィルタ46は、例えば、赤や青などの色を有するポリカーボネートなどの樹脂製のシートで、開口部32(51)より大きい寸法の四角形状に形成されている。
【0024】
各色フィルタ配置部47は、器具本体17の底面17aで各開口部32の両側位置および後側位置にそれぞれ取り付けられる保持枠49、および器具本体17の底面17aから離間して保持枠49上に取り付けられる保持板50を有している。保持板50は、各色フィルタ配置部47に共通で一体に設けられ、各色フィルタ配置部47の位置で器具本体17の底面17aの開口部32に対向して円形の開口部51が形成されている。保持板50の開口部51は、例えば、器具本体17の底面17aの開口部32と同径で同一軸線を中心として形成されているが、径については異なっていてもよい。
【0025】
各色フィルタ配置部47において、器具本体17の底面17aと両側の保持枠49と保持板50との間の前端部には、色フィルタ46を直接差込可能とする差込口52が形成され、また、この差込口52の奥側で器具本体17の底面17aと両側の保持枠49と保持板50との間には、色フィルタ46を差込口52から着脱可能に収納する色フィルタ収納部53が形成されている。保持板50の前端には器具本体17の底面17aから離反するように傾斜して色フィルタ46の着脱を容易にするためのガイド部54が形成され、このガイド部54を含む保持板50の前端中央に色フィルタ収納部53に収納された色フィルタ46の一部が露出して色フィルタ46の着脱を容易にするための切欠部55が形成されている。
【0026】
また、図5および図6に示すように、電線ガイド装置30は、器具本体17の上面の長手方向の一端で、光の照射方向である前方に対して反対側となる後部に設けられており、照明器具12の上昇時に弛む電線29を、光の照射方向に対応した器具本体17の前側に対して反対側の後側に導いて弛ませる。
【0027】
電線ガイド装置30は、電線29に接触してその電線29を器具本体17の後側に導く電線ガイド部61、および器具本体17から立設されて電線ガイド部61を支持する一対の支柱62を備えている。電線ガイド部61は、一対の支柱62の上端間に回転自在に軸支された滑車63によって構成されている。なお、電線ガイド部61は、滑車63でなくとも、電線29との摩擦係数が小さい板などを用いてもよい。
【0028】
天井の構造物13から垂下された電線29は、滑車63の後側を通じて一対の支柱62間に後方から前方へ挿通され、バトン24に沿って複数の電線止め具64で取り付けられ、器具本体17内の中央に配置されている端子台に接続されている。
【0029】
このように構成された照明装置11では、照明器具12が所定の照明高さ位置に配置された状態で、電線29を通じて照明器具12に電力供給することにより、照明器具12の各灯体18の半導体発光素子44が発光し、反射体36で配光が制御された光が色フィルタ46に入射し、色フィルタ46を透過した光が演出空間へ向けて照射される。
【0030】
そして、図7のグラフには、ボーダーライトにおいて光源別に照度を測定した結果を示す。縦軸は照度であり、横軸は床面において照明器具直下位置からの水平方向の距離である。図7の実線は合計27Wの複数の半導体発光素子44を有する灯体18を9灯用いた本実施形態のボーダーライト、破線は150Wのハロゲンを12灯用いたボーダーライト、一転鎖線は200Wのハロゲンを12灯用いたボーダーライトである。図7に示すように、半導体発光素子44を用いたボーダーライトでも、ハロゲンランプを用いたボーダーライトと同程度の照度が得られた。
【0031】
以上のように、本実施形態の照明装置11では、灯体18が光源として半導体発光素子44を用いているため、灯体18の投光開口部39を覆ってシート状の色フィルタ46を配置することができる。そのため、比較的簡単な構成で、熱による変形や色抜けといった色フィルタ46の劣化を抑制でき、色フィルタ46の交換頻度を少なくできる。しかも、半導体発光素子44の光の多くを色フィルタ46に入射させることができ、光損失が少なく、光照射効率を向上できる。
【0032】
さらに、色フィルタ46を配置する色フィルタ配置部47は、色フィルタ46を従来のようにフィルタホルダによって保持することなく、シート状の色フィルタ46をそのまま差込口52から色フィルタ収納部53に直接差し込んで配置することができ、また、色フィルタ46の交換の際には、差込口52から色フィルタ46を抜き外せばよい。したがって、色フィルタ46を配置するのに、フィルタホルダが不要となり、フィルタホルダの落下のおそれもなく、色フィルタ46の着脱を容易に行うことができる。
【0033】
さらに、共通とする複数の灯体18を用いることにより、所望の照度を容易に得ることができ、安価に構成できる。
【0034】
また、巻取り機構26により、ワイヤ25を巻き戻し、照明器具12を演出空間の床面近くまで下降させることにより、照明器具12の光照射方向の調整やメンテナンスを容易に行え、一方、巻取り機構26により、ワイヤ25を巻き取ることにより、照明器具12を所定の照明高さ位置まで上昇させることができる。
【0035】
図5(a)に示すように、照明器具12を演出空間の床面近くまで下降させると、電線29の弛みが少なくなる。そして、照明器具12を上昇させていくと、電線29に弛みが生じる。このとき、図5(b)に示すように、電線ガイド装置30により、弛みの生じる電線29を照明器具12の光の照射方向に対応した前側に対して反対側の後側に確実に案内する。
【0036】
そのため、電線29が照明器具12の前側に弛んでしまって電線29の影が出てしまうのを防止できる。
【0037】
なお、演出空間の照明を行う照明装置においては照明器具の上昇時に弛む電線を収納するための電線ラックを備えたものもあるが、このような電線ラックを用いずに安価に構成する場合や、電線ラックを用いることがスペース的に難しい場合などに、電線ガイド装置30を用いるのが有効である。
【0038】
なお、色フィルタ収納部53に収納される色フィルタ46は、色フィルタ収納部53の傾斜によって保持されるが、差込口52に開閉可能なストッパを設け、確実に保持するようにしてもよい。
【0039】
次に、図8に第2の実施形態を示す。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。
【0040】
灯体18は、灯体18の投光開口部39を覆って、すなわち灯体18の投光開口部39内で反射体36の前面側を覆って、灯体本体33に着脱可能に取り付けられる透光性カバー71を備えている。
【0041】
この透光性カバー71は、例えば、透光性を有する樹脂材料によって形成されており、円板状のカバー部72、およびこのカバー部72の周辺部の複数箇所であって3個所に設けられて灯体本体33に着脱可能に係止される係止部73を備えている。
【0042】
係止部73には、カバー部72の背面側つまり投光開口部39の開口側に対して反対側に突出する係止爪部74、およびカバー部72の前面側つまり投光開口部39の開口側に突出する操作部75が設けられ、これら係止爪部74と操作部75とがカバー部72との連結部分を支点として一体的にカバー部72の径方向に動くように構成されている。
【0043】
そして、透光性カバー71を取り付ける際に、カバー部72上に色フィルタ46を配置することにより、色フィルタ46を反射体36と透光性カバー71との間に挟み込んで配置する。
【0044】
透光性カバー71の各係止爪部74は、灯体本体33の内壁面に設けられる例えば突部あるいは凹部や溝部などの被係止部に係止される。
【0045】
また、色フィルタ46の交換の際には、各操作部75を操作して係止爪部74を灯体本体33の被係止部から外すことにより、透光性カバー71とともに色フィルタ46を灯体本体33から外すことができる。
【0046】
この場合、反射体36と透光性カバー71との間が色フィルタ46を配置する色フィルタ配置部47として構成され、第1の実施形態の器具本体17の底面17aに設けられていた保持枠49や保持板50は不要となり、構成を簡素化できる。
【0047】
このように、色フィルタ46を配置する色フィルタ配置部47は、色フィルタ46を従来のようにフィルタホルダによって保持することなく、灯体18の投光開口部39を覆う透光性カバー71によってシート状の色フィルタ46をそのまま配置することができ、構成も簡素化できる。
【0048】
なお、透光性カバー71自体をシート状の色フィルタで構成してもよい。
【0049】
次に、図9および図10に第3の実施形態を示す。なお、第1の実施形態と同様の構成については同一符号を用いてその説明を省略する。
【0050】
灯体18の投光開口部39を覆うように色フィルタ46を直接挟み込んで保持する色フィルタ挟持枠81を備えている。
【0051】
この色フィルタ挟持枠81は、複数のヒンジ82によって器具本体17の底面17aの後部側に取り付けられ、これらヒンジ82により器具本体17の底面17aに対して開閉可能としている。
【0052】
色フィルタ挟持枠81には、器具本体17の底面17aの開口部32に対応して開口部83が形成され、前端には器具本体17の底面17aから離反するように傾斜する操作部84が形成されている。
【0053】
器具本体17の底面17aに対向する色フィルタ挟持枠81の内面には、マグネットシート85が取り付けられ、器具本体17の底面17aに対して磁力によって取り付けることができる。なお、器具本体17の底面17aの材質が磁性体でない場合には、器具本体17の底面17aにもマグネットシートやマグネットシート85が磁力によって取り付けることが可能な金属板が取り付けられる。
【0054】
そして、色フィルタ46を取り付ける場合には、器具本体17の下方へ開いた色フィルタ挟持枠81と器具本体17の底面17aとの間に色フィルタ46を配置し、この色フィルタ46を介在して色フィルタ挟持枠81を器具本体17の底面17aに閉じることにより、色フィルタ挟持枠81のマグネットシート85の磁力で器具本体17の底面17aに取り付けられる。
【0055】
また、色フィルタ46の交換の際には、色フィルタ挟持枠81をマグネットシート85の磁力に抗して器具本体17の底面17aから開くことにより、色フィルタ46を取り外すことができる。
【0056】
このように、色フィルタ46を配置する色フィルタ配置部47は、色フィルタ46を従来のようにフィルタホルダによって保持することなく、灯体18の投光開口部39を覆うように色フィルタ挟持枠81によって色フィルタ46をそのまま直接挟み込んで保持することができ、色フィルタ46を容易に配置することができ、構成も簡素化できる。
【0057】
さらに、色フィルタ挟持枠81によって色フィルタ46を直接挟み込んで保持する構成であるため、色フィルタ46の形状や大きさを取付場所の形状や大きさに厳密に合わせなくてもよく、例えば、色フィルタ挟持枠81から色フィルタ46がはみ出していても保持することができる。
【0058】
なお、照明装置11の照明器具12は、ボーダーライトに限らず、ホリゾントライト、フットライトなどのフラッドライトでもよい。
【符号の説明】
【0059】
11 照明装置
17 器具本体
18 灯体
39 投光開口部
44 半導体発光素子
46 色フィルタ
52 差込口
53 色フィルタ収納部
71 透光性カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
横長の器具本体と;
それぞれ半導体発光素子およびこの半導体発光素子からの光を投光する投光開口部を有し、器具本体内に並設される複数個の灯体と;
灯体の投光開口部を覆って配置されるシート状の色フィルタと;
を具備していることを特徴とする照明装置。
【請求項2】
灯体の投光開口部を覆って設けられ、色フィルタを直接差込可能とする差込口を有し、色フィルタを着脱可能に収納する色フィルタ収納部を具備している
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
灯体に投光開口部を覆って着脱可能に取り付けられる透光性カバーを具備し、
色フィルタは、灯体の半導体発光素子と透光性カバーとの間に配置されている
ことを特徴とする請求項1記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−258455(P2011−258455A)
【公開日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−133055(P2010−133055)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【出願人】(000003757)東芝ライテック株式会社 (2,710)
【Fターム(参考)】