照明装置
【課題】既存の蛍光灯用照明装置に、円板状のLEDランプを簡単に取り付け可能とする。
【手段】蛍光灯用の照明装置は上金具3を有しており、上金具3は、ローゼット1に装着したアダプタ2の横向き爪10で落下不能に保持されている。アダプタ2に筒状の第1補助支持体4が下方から嵌め込まれており、第1補助支持体4の上端に設けた上フランジ13がアダプタ2の横向き爪10で支持されている。第1補助支持体4に第2補助支持体5が下方からの嵌め込みで取り付けられており、第2補助支持体5に、円板状の基板36を有するLEDランプ6が固定されている。第2補助支持体5は係合爪29を有しており、係合爪29は第1補助支持体4の係合穴26に嵌まっている。
【手段】蛍光灯用の照明装置は上金具3を有しており、上金具3は、ローゼット1に装着したアダプタ2の横向き爪10で落下不能に保持されている。アダプタ2に筒状の第1補助支持体4が下方から嵌め込まれており、第1補助支持体4の上端に設けた上フランジ13がアダプタ2の横向き爪10で支持されている。第1補助支持体4に第2補助支持体5が下方からの嵌め込みで取り付けられており、第2補助支持体5に、円板状の基板36を有するLEDランプ6が固定されている。第2補助支持体5は係合爪29を有しており、係合爪29は第1補助支持体4の係合穴26に嵌まっている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、LEDや有機ELのような素子式光源を有する照明装置に関し、特に、天井に取り付けられる(固定される)照明装置を好適な対象にしている。
【背景技術】
【0002】
近年、照明の分野で省電力や長寿命化の観点からLED化が進んでおり、有機ELの商業化も研究が進んでいる。従来の照明装置のランプは蛍光灯と白熱灯に大別されるが、照明のLED化に際しては、全体を既存の照明装置とは別構造にする考え方と、既存の照明装置の蛍光灯や白熱灯にLEDランプを置き換える考え方とがある。前者の例としては例えば特許文献1がある。
【0003】
他方、天井に固定される蛍光灯方式の照明装置は、例えば特許文献2,3に開示されているように、天井に固定されたローゼットに下方から回転させて取り付けるアダプタを有しており、アダプタに設けた一対の横向き爪で上金具を支持し、上金具に蛍光灯とフードとを取り付けている。蛍光灯は大きく撓み変形するホルダーに装着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−049830号公報
【特許文献2】特開2008−277191号公報
【特許文献3】特開平11−213745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、LED化に際して既存の照明装置をそのまま使用できると、コストを抑制できると共に設置工事の手間が不要になる利点や、デザインが気に入っている場合に廃棄せずに継続使用できる利点などがある。そして、上記のとおり、蛍光灯用の照明装置の本体はそのまま使用して蛍光灯だけをLEDランプに取り替えるアイデアは多々提案されており、かつ、現実に実施されているが、問題も見られる。
【0006】
その一つは照度不足の問題であり、例えば、天井固定式の照明装置においてリング状の蛍光灯をリング状のLEDランプに置き換えたに過ぎない場合は、蛍光灯と同等の照度を確保できない場合がある。この場合は、例えば、LEDランプを円板状の基板に多数のLEDチップが搭載された方式にするなどして照度アップを図らねばならないが、すると、単なる蛍光灯からLEDランプへの置き換えでは対処できなくなる。さりとて、器具全体を交換するとコストが嵩む。
【0007】
また、LEDには直流電源が使用されており、蛍光灯に代替される照明装置では一般に24ボルトが使用されるため、通常の商業電源で使用するには変圧機能と整流機能とを有する電源変換器が必要であるが、リング状蛍光灯と同じ形状のLEDランプではスペースの点から電源変換器を組み込むことが厄介であり、組み込んでも著しくコストアップする問題がある。
【0008】
本願発明はこのような現状を端緒として成されたものであり、照明をLED化や有機EL化するにおいて、従来の蛍光灯用の本体をそのまま使用することが可能である等、融通性に優れた照明装置を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明に係る照明装置は、建物に固定された給電部材又はこれに取り付けられたアダプタに着脱自在な第1補助支持体と、前記第1補助支持体に着脱自在な第2補助支持体とを有しており、前記第2補助支持体に、チップ式又は面発光式の光源を有するランプが取り付けられている。
【0010】
請求項2の発明は請求項1を具体化したもので、この発明では、前記給電部材は天井に固定された角形又は円形のローゼットであって、前記ローゼットに、外周方向に前進・後退自在な横向き爪を有するアダプタが取り付けられており、前記アダプタには、前記横向き爪をいったん後退させることによって上金具が嵌め込み支持されており、前記上金具に、その下方の部材を覆う透光性フードが着脱自在に取り付けられている。
【0011】
一方、前記第1補助支持体は前記アダプタに下方から嵌まる上下開口の筒形形状であり、前記第1補助支持体の上端に、前記上金具と横向き爪との間に挟まる上フランジと、前記横向き爪が嵌入する係合穴とが形成されており、更に、前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に下方から嵌め込みできる筒状の形態であり、これら第1補助支持体と第2補助支持体とのうちいずれか一方には横向き方向に前後動する結合爪を設け、他方には前記係合爪が嵌脱する係合穴を設けており、更に、前記第2補助支持体の下端には、下面にLEDチップの群を配置した基板が取り付けられている。
【0012】
請求項3の発明は請求項1又は2を具体化したもので、この発明では、前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に外側から嵌まるようになっており、前記第2補助支持体にはその内側に突出した2つの係合爪が軸心を挟んだ2カ所に配置されている一方、前記第1補助支持体の上下複数段の箇所に、前記2つの係合爪に対応した係合爪の対が周方向にずれた状態で複数対ずつ形成されており、このため、前記第2補助支持体は、高さを変えた状態及び平面視での姿勢を変えた状態で前記第1補助支持体に取り付け可能である。
【発明の効果】
【0013】
さて、例えば天井組み込み式の照明装置の場合、既述のように、ローゼットのような給電部材を設けてこれにアダプタを取り付け、アダプタで支持された上金具に蛍光灯等のランプを取り付けていることが殆どである。
【0014】
そして、本願発明では、第1補助支持体は建物に設けている給電部材又はアダプタに取り付けられるため、既存の照明装置に置き換えたり、既存の照明装置本体をそのまま使用したりすることができる。また、素子発光方式のランプを設けた第2補助支持体は給電部材やアダプタに取り付けるのではなく、第1補助支持体に取り付けるものであるため、第1補助支持体と第2補助支持体との関係を適宜調整することにより、ランプの高さ位置や平面姿勢などを調整することが可能であり、このため融通性に優れている。従って、高い照度を有するよう面積を大きくした板状ランプを使用することも容易である。
【0015】
請求項2の構成によると、既存の照明装置の上金具やフードはそのまま使用して、素子発光式ランプを蛍光灯に置き換えることができる。このため、コスト面において優れている。また、ランプは第2補助支持体に設けているため、従来の蛍光灯の配置位置とは関係なくランプの位置や姿勢を設定することが可能であり、このため、高い照度を有する板状のランプであっても支障なく採用できる。
【0016】
第1補助支持体は既存のアダプタに簡単に取り付けることができると共に、第2補助支持体は第1補助支持体に下方から嵌め込むことで簡単に取り付けることができる。従って、蛍光灯式照明から素子発光式照明への変更を簡単に実現できる。
【0017】
蛍光灯式の照明装置は、明るさが同じ程度でもメーカーの違いやデザインの違い等によって高さが違うものが存在しているが、請求項3の構成を採用すると、第2補助支持体の高さ位置(換言するとランプの高さ位置)を変更できるため、高さが異なる照明装置にも簡単に対応することができる。
【0018】
また、光を下向きに照射する平板状のランプの場合は、変圧機能と整流機能とを有する電源変換器がランプの上面に配置される一方、蛍光灯式の照明装置においては上金具の下面に安定器を配置していることがあり、安定器と電源変換器とが当てると第2補助支持体を取り付けることができくなくなる。この点、請求項3の発明によると、第2補助支持体の平面視姿勢を変えることができるため、仮に電源変換器と安定器とが上下に干渉する高さであっても、電源変換器が安定器に当たらないようにその位置を変えることができる。このため、融通性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】照明装置の外観を示す図で、(A)は上から見た斜視図、(B)は正面図、(C)は下方から見た斜視図である。
【図2】(A)は蛍光灯使用態様での照明装置の原理斜視図、(B)は一部分離底面図である。
【図3】(A)は要部を下方から見た分離斜視図、(B)はローゼットとアダプタとの関係を示す斜視図である。
【図4】(A)は全体の分離斜視図、(B)はフードを上から見た斜視図である。
【図5】要部の一部破断分離正面図である。
【図6】一部を分離した平面図である。
【図7】要部の縦断面図であり、(A)は図6の VIIA-VIIA視方向から見た状態を表示し、(B)は図6の VIIB-VIIB視方向から見た状態を表示している。
【図8】第2実施形態を示す図である。
【図9】(A)は第3実施形態を示す縦断面図、(B)は第3実施形態を示す平面図である。
【図10】第4実施形態を示す縦断面図である。
【図11】第5実施形態を示す縦断面図である。
【図12】(A)は第6実施形態を示す縦断面図、(B)は第7実施形態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図7に示す第1実施形態を説明する。この第1実施形態は天井固定式の照明装置に適用しており、大小2本の丸形蛍光灯が使用される本体にそのまま適用できるようになっている。すなわち、従来の蛍光灯式照明装置の本体部をそのままLED式照明装置に転用するものである。
【0021】
(1).概要
まず、主として図1〜図4に基づいて概要を説明する。図3から容易に理解できるように、照明装置は、天井Tに固定された角形のローゼット(給電部材)1に取り付けられる円形のアダプタ2と、アダプタ2で落下不能に支持される円形の上金具3と、同じくアダプタ2に落下不能に取り付けられる円筒状の第1補助支持体4と、第1補助支持体4に落下不能に取り付けられる第2補助支持体5と、第2補助支持体5の下端に固定したLEDランプ6と、上金具3に取り付けられて各部材を下方から覆うフード7とを備えている。本実施形態では、第1補助支持体4、第2補助支持体5、LEDランプ6が本願発明の実施形態として新規に使用されており、その他の部材は従来の蛍光灯式照明装置の部材をそのまま利用している。
【0022】
ローゼット1は天井Tの下面から突出した状態に配置されており、その下面には、一端部を広幅と成した2つの円弧状係合穴8が形成されている一方、アダプタ2の上面には、円弧状係合穴8に対応した2本の鉤状電極9を上向きに突設しており、2本の鉤状電極9をローゼット1の円弧状係合穴8に嵌め込み係合させることにより、アダプタ2は落下不能に保持されている。なお、ローゼット1は平面視(底面視)円形など、他の形状であってもよい。
【0023】
アダプタ2には、軸心を挟んだ両方向に突出する横向き爪10が装着されている。他方、上金具3はスチール製であり、平面視円形で中央部にはアダプタ2より大径の中心穴11が空いている。更に、上金具3の下面には樹脂製のサポートリング12を固定し、このサポートリング12をアダプタ2の横向き爪10で支持している。
【0024】
図2に示すように、上金具3の下面には、周方向に沿った3カ所に蛍光灯ホルダー13を取り付け可能である。蛍光灯ホルダー13は内側足部13aと外側足部13bとを有する逆V形であり、内側足部13aの下端部は内向き凹の状態に曲げられて、外側足部13bの下端部は外向き凹の状態に曲げられており、内側足部13aで小径の蛍光灯14を保持し、外側足部13bで大径の蛍光灯15を保持する。本実施形態では蛍光灯ホルダー13は使用しないので取り外してもよいし、取り付けたままであっても差し支えない。
【0025】
フード7は白色や乳白色のような樹脂製であり(透明であってもよい)、下面が下向きに膨らんだボタン形状になっている。そして、図4に示すように、上端には内向き突起16が周方向に沿って飛び飛びで形成されている一方、上金具3の外周部下面には、内向き突起16を支持する受け具17を設けている。フード7は、上金具3の下面に重ねてから回転させて内向き突起16を受け具17の箇所に嵌め入れることで、上金具3に取り付けられる。敢えて述べるまでもないが、フード7は様々な形状や構造を採用できる。また、フード7を設けないことも可能である。
【0026】
本実施形態は、アダプタ2を利用して第1補助支持体4を取り付け、LEDランプ6が取り付けられた第2補助支持体5を第1補助支持体4に取り付ける。以下、図5以下の図面も参照して全体の詳細を説明する。
【0027】
(2).上金具・アダプタ
例えば図3(A)及び図4(A)から理解できるように、上金具3のうち中央部側の部位は下向き凸部3aになっており、また、その外側には環状の下向き突条3bが形成されており、更に、外周には壁部3cを形成している。このため、断面係数が大きくなって剛性が高くなっている。そして、中心穴11の周囲の部位は更に下向きに突出した中心凹所3dになっている。
【0028】
他方、サポートリング12には、軸心を挟んだ両側に突出する2つの外向き突起12aが形成されており、外向き突起12aが上金具3の中心凹所3dにビスで固定されている。図7に明示するように、サポートリング12の内周面と上面とは傾斜ガイド面12bになっている。一方、アダプタ2に設けた一対の横向き爪10は、アダプタ2の外周面から突出したりアダプタ2の外周より内側に全体が隠れたりするようにスライド自在に保持されていると共に、アダプタ2に内蔵したばね20によって突出方向に押され保持されており、更に、横向き爪10の先端部の下面は上に行くに従って外側に行く傾斜ガイド面10aになっている。
【0029】
従って、サポートリング12をアダプタ2に嵌めるように押し上げると、横向き爪10はばね20に抗していったん後退してから突出するという動きを行い、これにより、上金具3はアダプタ2にワンタッチ的に取り付けられる。アダプタ2は例えば樹脂製であり、下向き開口した溝穴に横向き爪10がスライド自在に嵌まっていると共に、下面には、横向き爪10を落下不能に保持する底板21がビス止め等で固定されている。もとより、アダプタ2は各種の構造を採用できる。
【0030】
上金具3を取り外す場合は、2つの横向き爪10を半径内側に後退させる。このため、両横向き爪10には、人が操作するための操作足体22を下向きに突設している。また、上金具3の上面には、天井Tに当たるクッション23を飛び飛びで複数個(3個)設けており、クッション23が圧縮された状態で横向き爪10にサポートリング12が載るように設定している。このため、上金具3はガタ付きのない状態に保持されている。
【0031】
図2に示すように、上金具3の下面には蛍光灯用の安定器24を設けている。安定器24は機能していないので取り外してもよいが、一々取り外すのは面倒なので、付けたままであってもよい。
【0032】
(3).補助支持体・LEDランプ
第1補助支持体4はスチール等の金属製であり、アダプタ2のうちサポートリング12より下方の部位に嵌まる。そして、図7に示すように、第1補助支持体4の上端には外側に突出した上フランジ13が一体に設けられており、この上フランジ13がアダプタ2の横向き爪10で支持されている。従って、第1補助支持体4の上端部には、横向き爪10が嵌まる窓穴25の対が形成されている。この場合、図2〜図4に示すように、窓穴25の対は平面視で十字方向に位置するように2対設けている。
【0033】
第1補助支持体4の下段部と中段部と上段部との3箇所の高さ位置には、軸心を挟んだ両側に位置する係合穴26の対が3対ずつ等間隔を隔てて形成されている。係合穴26は角形(矩形)の形状になっている。
【0034】
他方、第2補助支持体5はスチール等の金属製であり、図3,図5,図7等に示すように、第1補助支持体4に外側から嵌まる筒状部27を有している。筒状部27の下端には下フランジ28が一体に形成されている(筒状部27と下フランジ28とは別体に製造して溶接で一体化してもよい。)。下フランジ28には軸心を挟んだ両側に大きく突出した張り出し部28aが形成されており、この張り出し部28aの箇所に、係合爪29を配置している。
【0035】
係合爪29は例えば樹脂製で平面視四角形であり、第2補助支持体5の軸心に向けて前進・後退するようにカバー体30で保持されている。カバー体30はビスで張り出し部28aに固定されている。第2補助支持体5の筒状部27には係合爪29が出没する穴31が空いており、係合爪29は、カバー体30に内蔵したばね32で内向き突出した状態に押さえ保持されている。
【0036】
係合爪29の先端部の上面は、最先端に行くに従って低くなるように傾斜した傾斜面29aになっており、このため、第2補助支持体5を第1補助支持体4に対して下から押し込むと、係合爪29はいったん後退してから前進するという動きを成して係合穴26に嵌まり込む。従って、第2補助支持体5は第1補助支持体4にワンタッチ的に取り付けることができる。係合爪29には、LEDランプ6の下方に突出した操作足33を設けており、操作足33に指を当てて係合爪29を後退させると、第2補助支持体5を第1補助支持体4から取り外すことができる。第2補助支持体5とLEDランプ6には、操作足33のスライドを許容するための穴(角穴)34が空いている。
【0037】
既述のように、係合穴26は円周方向に3対形成されているため、第2補助支持体5の平面視姿勢を120度ずつ変えて第1補助支持体4に取り付けることができる。また、本実施形態では、係合穴26は第2補助支持体5における下段の係合穴26と中段段の係合穴26とに嵌め込むことができ、このため高さを2段階に変更できる。筒状部27の高さを低くすれば、係合爪29を上段の係合穴26に嵌め込むことができる。
【0038】
第1補助支持体4と第2補助支持体5との嵌まり合いを内外逆にすることも可能である。係合爪29を第1補助支持体4に設けて、係合穴26を第2補助支持体5に設けることも可能であるが、この場合は、係合爪29の後退操作をLEDランプ6の上側で行わねばならないため、第2補助支持体5の取り外しが面倒になるおそれがある。これに対して本実施形態のように第2補助支持体5に係合爪29を設けると、LEDランプ6の下方に露出した操作足33に指を当てて係合爪29を後退させることができるので、第2補助支持体5の取り外しを簡単に行える利点がある。
【0039】
図4(A)に示すように、LEDランプ6は円板状の基板36の下面に多数のLEDチップ37を装着した構成であり(図3(A)ではLEDチップ37省略している。)、基板36の上面には変圧機能と整流機能とを有する電源変換器38が固定されている。電源変換器38は直方体状の外観である。基板36は第2補助支持体5の張り出し部28aにビス止め等で固定されているが、基板36と第2補助支持体5の間にリング状等の中間板(補強板)を介在させてもよい。或いは、第2補助支持体5の下フランジ28を広幅に設定して、これに基板36を固定することも可能である。
【0040】
図7に示すように、アダプタ2の下面からは電源ケーブル39が下向きに延びている一方、電源変換器38には受電用ケーブル40を設けており、両者はブラグ41,42で接続されている。両プラグ41,42は上段の係合穴26を通過する大きさになっている。図7では両プラグ41,42を補助支持体4、5の外側に配置した状態を描いているが、両プラグ41,42を第1補助支持体4の内部に配置してもよい。受電プラグ42を電源変換器38の外面に固定的に設けることも可能である。
【0041】
また、図7に一点鎖線で示すように、基板26の下面のうち中心穴26aに近い部位(LEDチップ37の邪魔にならない部位)に受電プラグ42を設け、これに給電プラグ41を差し込む構成も採用できる。この場合は、給電プラグ41は受電プラグ42に下方から差し込みできるため、電源の接続作業を簡単に行える利点がある。受電プラグ42を電源変換器38の下面に設けて、基板36には受電プラグ42を露出させる穴を空けておくことも可能である。受電プラグ42を第2補助支持体5の下面又は内周面に設けることも可能である。
【0042】
(4).まとめ
蛍光灯14,15をLEDランプ6に置き換えるには、まず、蛍光灯14,15を取り外すと共に安定器24から電源プラグ41を抜き取っておく。次いで、既述のとおり、第1補助支持体4をアダプタ2に嵌め込み装着する。この場合、クッション23を押し縮めることで上金具3を若干押し上げることができるため、第2補助支持体4の上フランジ13を横向き爪10の上側に移動させることに支障はない。
【0043】
次いで、第2補助支持体5を第1補助支持体4に下方から嵌め込み装着する。さて、LEDランプ6の電源変換器38と蛍光灯用の安定器24との高さが部分的に重なる場合、両者が平面視で重なり合う位置にあると第2補助支持体5を取り付けることができない。また、安定器24の位置はメーカーや機種によって違い場合がある。この点、本実施形態では第2補助支持体5の姿勢を変えた状態で第1補助支持体4に取り付けることができるため、安定器24を電源変換器38に当たらない状態で、できるだけ高く位置させることができる。従って、本実施形態は各種の蛍光灯式照明装置に対応できる利点がある。
【0044】
第2補助支持体5を第1補助支持体4に取り付けてから、電源プラグ41を受電プラグ42に接続する。両プラグ41,42ともケーブル39,40の長さの範囲で任意の位置に保持できるので、LEDランプ6の上側での接続であっても簡単に行える。最後にフード7を取り付ける。
【0045】
本実施形態では、第1補助支持体5を第2補助支持体4にワンタッチ的に取り付ける係合手段として、係合穴26とスライド式係合爪29との組み合わせを採用したが、スライド式係合爪に代えて、例えば下端を中心にして回動する回動式係合爪を採用することも可能である。
【0046】
LEDランプ6におけるLEDチップ37の配置は必要に応じて任意に設計変更できる。また、LEDランプ6が白(無色)の単色の場合は、白色ダイオードを使用するか、青と黄色とのダイオードをセットで設けるか、或いは、青色ダイオードを黄色の透明カバーで覆うなどして白色(無色)を合成したらよい。青と赤と緑のダイオードを併置し、各ダイオードの光の強さを調節することで任意の色の光を得ることも可能である。多数のLEDチップ37のうち一つ又は僅かの数を常夜灯とすることも可能である。
【0047】
また、光の強さを可変式とすることも可能である。光の強弱や色を可変式にする場合は、基板36の下面の適宜部位に、リモコンから照射された光又は電波を受信するセンサを設けたらよい。LEDランプ6のON・OFFをリモコンで行うことも可能であり、この場合も、受信センサは基板36の下面の適宜部位に設けたらよい。
【0048】
第1補助支持体4と第2補助支持体5とは内外逆の嵌め合いにすることも可能であるが、第2補助支持体5を第1補助支持体4に内側から嵌めると、第2補助支持体5の上限高さは下フランジ28が第1補助支持体4の下端に当たることによって規制される。すなわち、基板36を第1補助支持体4の下端よりも上に位置させることはできない。このため、コンパクト化しにくい問題がある。
【0049】
これに対して本実施形態のように第2補助支持体5を第1補助支持体4に外側から嵌めると、LEDランプ6を第1補助支持体4の下端より上に位置させることができるため、全体の高さを低くしつつ、LEDランプ6の高さを変更することができる。この点も本実施形態の利点の一つである。
【0050】
(5).他の実施形態
図8に示す第2実施形態は、上金具3の中央部に第1補助支持体4を溶接等によって固定しており、第1補助支持体をローゼット1に直接取り付けている。従って、第1補助支持体4の上面には鉤状電極9を突設している。上金具3にはクッションを設けるのが好ましい。第1補助支持体4の上部には、プラグ41,42を抜き差しする専用の穴44を設けている。
【0051】
図9(A)に示す第3実施形態では、第1補助支持体4の下端に底板45を設けてこれに一対の係合穴26を設ける一方、第2補助支持体5の上端に上面板46を設けて、上面板46に鉤状の係合爪29をスライド自在に設けている。係合爪29の鉤部29bは上面板46の上に露出しており、また、係合爪29は下ガイド47によってスライド自在及び脱落不能に保持されている。
【0052】
図9(B)に示す第4実施形態は第3実施形態の変形例であり、この実施形態では、第1補助支持体4の底板45に、第1補助支持体4の軸心回りに延びる一対の円弧状係合穴48を設けている。円弧状係合穴48は、その一端部のみが鉤部29bを挿脱自在な幅広部48aで他の部位は鉤部29bが抜け不能な細幅になっている。
【0053】
従って、鉤部29bを幅広部48aに挿入してから第2補助支持体5を水平回転させることにより、第2補助支持体5は落下不能に保持される。第1補助支持体4の底板45の上面のうち円弧状係合穴48の終端寄り部位の外側には、鉤部29bの戻りを防止する突起49を上向きに突設している。鉤部49は弾性変形することで突起49を乗り越えるようになっている。第1補助支持体4は、ローゼット1に取り付けてもよいしアダプタ2に取り付けてもよい。
【0054】
図10に示す第5実施形態では、第2補助支持体5の下端に上金具3を固定している。従って、上金具3と天井Tとの間には空間が空いている。図11に示す第6実施形態は間接照明に適用しており、第2補助支持体5の下端に固定した下金具50の上面にLEDランプ6を配置している。当然ながら、LEDチップ37は基板36の上面に搭載している。第2補助支持体5には、光を下方に反射させる笠51を固定している。電源変換器38は下金具50の下面に配置されており、電源変換器38は下金具50に設けたカバー52で覆われている。
【0055】
図12(A)に示す第7実施形態では、LEDランプ6はLEDチップ37が下面に配置されたドーナツ形基板36aと、LEDチップ37が外周面に配置された筒形基板36bとを有している。両基板36a,36bは、スチール製で周壁53aを有する断面L形の下フレーム53に固定されている。筒形基板36bは、帯板に製造されたものを曲げて構成されている。基板36a,36bの外面には、金属箔や薄金属板から成る反射層56がLEDチップ37の邪魔にならない状態に重ね配置されている。図示していないが、下フレーム53は第2補助支持体に設けている。
【0056】
図12(B)に示す第8実施形態では、第2補助支持体5に設けた下金具54の外周部に上広がりテーパ部54aを形成し、この上広がりテーパ部54aの外面にLEDランプを配置している。下金具54は平面視四角形等の角形であり、従って、LEDランプ6を構成する基板36は帯板の形態を成している。隣り合った基板36のLEDチップ37の電源線はコネクタ55で接続されている。この実施形態では光は斜め外側に照射されるため、広い範囲を照明できる利点がある。下金具54の下面にもLEDランプ6を設けることは可能である。
【0057】
(6).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば第1及び第2補助支持体は必ずしも円筒形である必要はなく、例えば角筒の形態にすることも可能である。第1補助支持体を既存のアダプタに取り付ける場合、その取り付け構造は既存の方式に合致させたらよい。第1補助支持体と第2補助支持体との間に中間補助支持体を介在させることも可能である。
【0058】
第2補助支持体を第1補助支持体に取り付ける方法としては、例えばねじ止めのようにファスナを使用することも可能である。光源はLEDチップには限らず、有機EL等の他の種類の発光素子も採用できる。複数種類の光源を併用することも可能である。敢えて述べるまでもないが、照明装置の設置場所は天井には限らず、壁など所望の部位に配置できる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本願発明は、LED式照明装置に具体化して有用性を発揮する。従って、産業上利用できる。
【符号の説明】
【0060】
1 給電部材の一例としてのローゼット
2 アダプタ
3 上金具
4 第1補助支持体
5 第2補助支持体
6 LEDランプ
7 フード(透光カバー)
8 係合溝穴
9 鉤状電極
10 横向き爪
12 サポートリング
24 蛍光灯用の安定器
26 係合手段を構成する係合穴
29 係合手段を構成する係合爪
36 基板
37 LEDチップ
38 電源変換器
【技術分野】
【0001】
本願発明は、LEDや有機ELのような素子式光源を有する照明装置に関し、特に、天井に取り付けられる(固定される)照明装置を好適な対象にしている。
【背景技術】
【0002】
近年、照明の分野で省電力や長寿命化の観点からLED化が進んでおり、有機ELの商業化も研究が進んでいる。従来の照明装置のランプは蛍光灯と白熱灯に大別されるが、照明のLED化に際しては、全体を既存の照明装置とは別構造にする考え方と、既存の照明装置の蛍光灯や白熱灯にLEDランプを置き換える考え方とがある。前者の例としては例えば特許文献1がある。
【0003】
他方、天井に固定される蛍光灯方式の照明装置は、例えば特許文献2,3に開示されているように、天井に固定されたローゼットに下方から回転させて取り付けるアダプタを有しており、アダプタに設けた一対の横向き爪で上金具を支持し、上金具に蛍光灯とフードとを取り付けている。蛍光灯は大きく撓み変形するホルダーに装着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−049830号公報
【特許文献2】特開2008−277191号公報
【特許文献3】特開平11−213745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて、LED化に際して既存の照明装置をそのまま使用できると、コストを抑制できると共に設置工事の手間が不要になる利点や、デザインが気に入っている場合に廃棄せずに継続使用できる利点などがある。そして、上記のとおり、蛍光灯用の照明装置の本体はそのまま使用して蛍光灯だけをLEDランプに取り替えるアイデアは多々提案されており、かつ、現実に実施されているが、問題も見られる。
【0006】
その一つは照度不足の問題であり、例えば、天井固定式の照明装置においてリング状の蛍光灯をリング状のLEDランプに置き換えたに過ぎない場合は、蛍光灯と同等の照度を確保できない場合がある。この場合は、例えば、LEDランプを円板状の基板に多数のLEDチップが搭載された方式にするなどして照度アップを図らねばならないが、すると、単なる蛍光灯からLEDランプへの置き換えでは対処できなくなる。さりとて、器具全体を交換するとコストが嵩む。
【0007】
また、LEDには直流電源が使用されており、蛍光灯に代替される照明装置では一般に24ボルトが使用されるため、通常の商業電源で使用するには変圧機能と整流機能とを有する電源変換器が必要であるが、リング状蛍光灯と同じ形状のLEDランプではスペースの点から電源変換器を組み込むことが厄介であり、組み込んでも著しくコストアップする問題がある。
【0008】
本願発明はこのような現状を端緒として成されたものであり、照明をLED化や有機EL化するにおいて、従来の蛍光灯用の本体をそのまま使用することが可能である等、融通性に優れた照明装置を提供することを主たる目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
請求項1の発明に係る照明装置は、建物に固定された給電部材又はこれに取り付けられたアダプタに着脱自在な第1補助支持体と、前記第1補助支持体に着脱自在な第2補助支持体とを有しており、前記第2補助支持体に、チップ式又は面発光式の光源を有するランプが取り付けられている。
【0010】
請求項2の発明は請求項1を具体化したもので、この発明では、前記給電部材は天井に固定された角形又は円形のローゼットであって、前記ローゼットに、外周方向に前進・後退自在な横向き爪を有するアダプタが取り付けられており、前記アダプタには、前記横向き爪をいったん後退させることによって上金具が嵌め込み支持されており、前記上金具に、その下方の部材を覆う透光性フードが着脱自在に取り付けられている。
【0011】
一方、前記第1補助支持体は前記アダプタに下方から嵌まる上下開口の筒形形状であり、前記第1補助支持体の上端に、前記上金具と横向き爪との間に挟まる上フランジと、前記横向き爪が嵌入する係合穴とが形成されており、更に、前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に下方から嵌め込みできる筒状の形態であり、これら第1補助支持体と第2補助支持体とのうちいずれか一方には横向き方向に前後動する結合爪を設け、他方には前記係合爪が嵌脱する係合穴を設けており、更に、前記第2補助支持体の下端には、下面にLEDチップの群を配置した基板が取り付けられている。
【0012】
請求項3の発明は請求項1又は2を具体化したもので、この発明では、前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に外側から嵌まるようになっており、前記第2補助支持体にはその内側に突出した2つの係合爪が軸心を挟んだ2カ所に配置されている一方、前記第1補助支持体の上下複数段の箇所に、前記2つの係合爪に対応した係合爪の対が周方向にずれた状態で複数対ずつ形成されており、このため、前記第2補助支持体は、高さを変えた状態及び平面視での姿勢を変えた状態で前記第1補助支持体に取り付け可能である。
【発明の効果】
【0013】
さて、例えば天井組み込み式の照明装置の場合、既述のように、ローゼットのような給電部材を設けてこれにアダプタを取り付け、アダプタで支持された上金具に蛍光灯等のランプを取り付けていることが殆どである。
【0014】
そして、本願発明では、第1補助支持体は建物に設けている給電部材又はアダプタに取り付けられるため、既存の照明装置に置き換えたり、既存の照明装置本体をそのまま使用したりすることができる。また、素子発光方式のランプを設けた第2補助支持体は給電部材やアダプタに取り付けるのではなく、第1補助支持体に取り付けるものであるため、第1補助支持体と第2補助支持体との関係を適宜調整することにより、ランプの高さ位置や平面姿勢などを調整することが可能であり、このため融通性に優れている。従って、高い照度を有するよう面積を大きくした板状ランプを使用することも容易である。
【0015】
請求項2の構成によると、既存の照明装置の上金具やフードはそのまま使用して、素子発光式ランプを蛍光灯に置き換えることができる。このため、コスト面において優れている。また、ランプは第2補助支持体に設けているため、従来の蛍光灯の配置位置とは関係なくランプの位置や姿勢を設定することが可能であり、このため、高い照度を有する板状のランプであっても支障なく採用できる。
【0016】
第1補助支持体は既存のアダプタに簡単に取り付けることができると共に、第2補助支持体は第1補助支持体に下方から嵌め込むことで簡単に取り付けることができる。従って、蛍光灯式照明から素子発光式照明への変更を簡単に実現できる。
【0017】
蛍光灯式の照明装置は、明るさが同じ程度でもメーカーの違いやデザインの違い等によって高さが違うものが存在しているが、請求項3の構成を採用すると、第2補助支持体の高さ位置(換言するとランプの高さ位置)を変更できるため、高さが異なる照明装置にも簡単に対応することができる。
【0018】
また、光を下向きに照射する平板状のランプの場合は、変圧機能と整流機能とを有する電源変換器がランプの上面に配置される一方、蛍光灯式の照明装置においては上金具の下面に安定器を配置していることがあり、安定器と電源変換器とが当てると第2補助支持体を取り付けることができくなくなる。この点、請求項3の発明によると、第2補助支持体の平面視姿勢を変えることができるため、仮に電源変換器と安定器とが上下に干渉する高さであっても、電源変換器が安定器に当たらないようにその位置を変えることができる。このため、融通性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】照明装置の外観を示す図で、(A)は上から見た斜視図、(B)は正面図、(C)は下方から見た斜視図である。
【図2】(A)は蛍光灯使用態様での照明装置の原理斜視図、(B)は一部分離底面図である。
【図3】(A)は要部を下方から見た分離斜視図、(B)はローゼットとアダプタとの関係を示す斜視図である。
【図4】(A)は全体の分離斜視図、(B)はフードを上から見た斜視図である。
【図5】要部の一部破断分離正面図である。
【図6】一部を分離した平面図である。
【図7】要部の縦断面図であり、(A)は図6の VIIA-VIIA視方向から見た状態を表示し、(B)は図6の VIIB-VIIB視方向から見た状態を表示している。
【図8】第2実施形態を示す図である。
【図9】(A)は第3実施形態を示す縦断面図、(B)は第3実施形態を示す平面図である。
【図10】第4実施形態を示す縦断面図である。
【図11】第5実施形態を示す縦断面図である。
【図12】(A)は第6実施形態を示す縦断面図、(B)は第7実施形態を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まず、図1〜図7に示す第1実施形態を説明する。この第1実施形態は天井固定式の照明装置に適用しており、大小2本の丸形蛍光灯が使用される本体にそのまま適用できるようになっている。すなわち、従来の蛍光灯式照明装置の本体部をそのままLED式照明装置に転用するものである。
【0021】
(1).概要
まず、主として図1〜図4に基づいて概要を説明する。図3から容易に理解できるように、照明装置は、天井Tに固定された角形のローゼット(給電部材)1に取り付けられる円形のアダプタ2と、アダプタ2で落下不能に支持される円形の上金具3と、同じくアダプタ2に落下不能に取り付けられる円筒状の第1補助支持体4と、第1補助支持体4に落下不能に取り付けられる第2補助支持体5と、第2補助支持体5の下端に固定したLEDランプ6と、上金具3に取り付けられて各部材を下方から覆うフード7とを備えている。本実施形態では、第1補助支持体4、第2補助支持体5、LEDランプ6が本願発明の実施形態として新規に使用されており、その他の部材は従来の蛍光灯式照明装置の部材をそのまま利用している。
【0022】
ローゼット1は天井Tの下面から突出した状態に配置されており、その下面には、一端部を広幅と成した2つの円弧状係合穴8が形成されている一方、アダプタ2の上面には、円弧状係合穴8に対応した2本の鉤状電極9を上向きに突設しており、2本の鉤状電極9をローゼット1の円弧状係合穴8に嵌め込み係合させることにより、アダプタ2は落下不能に保持されている。なお、ローゼット1は平面視(底面視)円形など、他の形状であってもよい。
【0023】
アダプタ2には、軸心を挟んだ両方向に突出する横向き爪10が装着されている。他方、上金具3はスチール製であり、平面視円形で中央部にはアダプタ2より大径の中心穴11が空いている。更に、上金具3の下面には樹脂製のサポートリング12を固定し、このサポートリング12をアダプタ2の横向き爪10で支持している。
【0024】
図2に示すように、上金具3の下面には、周方向に沿った3カ所に蛍光灯ホルダー13を取り付け可能である。蛍光灯ホルダー13は内側足部13aと外側足部13bとを有する逆V形であり、内側足部13aの下端部は内向き凹の状態に曲げられて、外側足部13bの下端部は外向き凹の状態に曲げられており、内側足部13aで小径の蛍光灯14を保持し、外側足部13bで大径の蛍光灯15を保持する。本実施形態では蛍光灯ホルダー13は使用しないので取り外してもよいし、取り付けたままであっても差し支えない。
【0025】
フード7は白色や乳白色のような樹脂製であり(透明であってもよい)、下面が下向きに膨らんだボタン形状になっている。そして、図4に示すように、上端には内向き突起16が周方向に沿って飛び飛びで形成されている一方、上金具3の外周部下面には、内向き突起16を支持する受け具17を設けている。フード7は、上金具3の下面に重ねてから回転させて内向き突起16を受け具17の箇所に嵌め入れることで、上金具3に取り付けられる。敢えて述べるまでもないが、フード7は様々な形状や構造を採用できる。また、フード7を設けないことも可能である。
【0026】
本実施形態は、アダプタ2を利用して第1補助支持体4を取り付け、LEDランプ6が取り付けられた第2補助支持体5を第1補助支持体4に取り付ける。以下、図5以下の図面も参照して全体の詳細を説明する。
【0027】
(2).上金具・アダプタ
例えば図3(A)及び図4(A)から理解できるように、上金具3のうち中央部側の部位は下向き凸部3aになっており、また、その外側には環状の下向き突条3bが形成されており、更に、外周には壁部3cを形成している。このため、断面係数が大きくなって剛性が高くなっている。そして、中心穴11の周囲の部位は更に下向きに突出した中心凹所3dになっている。
【0028】
他方、サポートリング12には、軸心を挟んだ両側に突出する2つの外向き突起12aが形成されており、外向き突起12aが上金具3の中心凹所3dにビスで固定されている。図7に明示するように、サポートリング12の内周面と上面とは傾斜ガイド面12bになっている。一方、アダプタ2に設けた一対の横向き爪10は、アダプタ2の外周面から突出したりアダプタ2の外周より内側に全体が隠れたりするようにスライド自在に保持されていると共に、アダプタ2に内蔵したばね20によって突出方向に押され保持されており、更に、横向き爪10の先端部の下面は上に行くに従って外側に行く傾斜ガイド面10aになっている。
【0029】
従って、サポートリング12をアダプタ2に嵌めるように押し上げると、横向き爪10はばね20に抗していったん後退してから突出するという動きを行い、これにより、上金具3はアダプタ2にワンタッチ的に取り付けられる。アダプタ2は例えば樹脂製であり、下向き開口した溝穴に横向き爪10がスライド自在に嵌まっていると共に、下面には、横向き爪10を落下不能に保持する底板21がビス止め等で固定されている。もとより、アダプタ2は各種の構造を採用できる。
【0030】
上金具3を取り外す場合は、2つの横向き爪10を半径内側に後退させる。このため、両横向き爪10には、人が操作するための操作足体22を下向きに突設している。また、上金具3の上面には、天井Tに当たるクッション23を飛び飛びで複数個(3個)設けており、クッション23が圧縮された状態で横向き爪10にサポートリング12が載るように設定している。このため、上金具3はガタ付きのない状態に保持されている。
【0031】
図2に示すように、上金具3の下面には蛍光灯用の安定器24を設けている。安定器24は機能していないので取り外してもよいが、一々取り外すのは面倒なので、付けたままであってもよい。
【0032】
(3).補助支持体・LEDランプ
第1補助支持体4はスチール等の金属製であり、アダプタ2のうちサポートリング12より下方の部位に嵌まる。そして、図7に示すように、第1補助支持体4の上端には外側に突出した上フランジ13が一体に設けられており、この上フランジ13がアダプタ2の横向き爪10で支持されている。従って、第1補助支持体4の上端部には、横向き爪10が嵌まる窓穴25の対が形成されている。この場合、図2〜図4に示すように、窓穴25の対は平面視で十字方向に位置するように2対設けている。
【0033】
第1補助支持体4の下段部と中段部と上段部との3箇所の高さ位置には、軸心を挟んだ両側に位置する係合穴26の対が3対ずつ等間隔を隔てて形成されている。係合穴26は角形(矩形)の形状になっている。
【0034】
他方、第2補助支持体5はスチール等の金属製であり、図3,図5,図7等に示すように、第1補助支持体4に外側から嵌まる筒状部27を有している。筒状部27の下端には下フランジ28が一体に形成されている(筒状部27と下フランジ28とは別体に製造して溶接で一体化してもよい。)。下フランジ28には軸心を挟んだ両側に大きく突出した張り出し部28aが形成されており、この張り出し部28aの箇所に、係合爪29を配置している。
【0035】
係合爪29は例えば樹脂製で平面視四角形であり、第2補助支持体5の軸心に向けて前進・後退するようにカバー体30で保持されている。カバー体30はビスで張り出し部28aに固定されている。第2補助支持体5の筒状部27には係合爪29が出没する穴31が空いており、係合爪29は、カバー体30に内蔵したばね32で内向き突出した状態に押さえ保持されている。
【0036】
係合爪29の先端部の上面は、最先端に行くに従って低くなるように傾斜した傾斜面29aになっており、このため、第2補助支持体5を第1補助支持体4に対して下から押し込むと、係合爪29はいったん後退してから前進するという動きを成して係合穴26に嵌まり込む。従って、第2補助支持体5は第1補助支持体4にワンタッチ的に取り付けることができる。係合爪29には、LEDランプ6の下方に突出した操作足33を設けており、操作足33に指を当てて係合爪29を後退させると、第2補助支持体5を第1補助支持体4から取り外すことができる。第2補助支持体5とLEDランプ6には、操作足33のスライドを許容するための穴(角穴)34が空いている。
【0037】
既述のように、係合穴26は円周方向に3対形成されているため、第2補助支持体5の平面視姿勢を120度ずつ変えて第1補助支持体4に取り付けることができる。また、本実施形態では、係合穴26は第2補助支持体5における下段の係合穴26と中段段の係合穴26とに嵌め込むことができ、このため高さを2段階に変更できる。筒状部27の高さを低くすれば、係合爪29を上段の係合穴26に嵌め込むことができる。
【0038】
第1補助支持体4と第2補助支持体5との嵌まり合いを内外逆にすることも可能である。係合爪29を第1補助支持体4に設けて、係合穴26を第2補助支持体5に設けることも可能であるが、この場合は、係合爪29の後退操作をLEDランプ6の上側で行わねばならないため、第2補助支持体5の取り外しが面倒になるおそれがある。これに対して本実施形態のように第2補助支持体5に係合爪29を設けると、LEDランプ6の下方に露出した操作足33に指を当てて係合爪29を後退させることができるので、第2補助支持体5の取り外しを簡単に行える利点がある。
【0039】
図4(A)に示すように、LEDランプ6は円板状の基板36の下面に多数のLEDチップ37を装着した構成であり(図3(A)ではLEDチップ37省略している。)、基板36の上面には変圧機能と整流機能とを有する電源変換器38が固定されている。電源変換器38は直方体状の外観である。基板36は第2補助支持体5の張り出し部28aにビス止め等で固定されているが、基板36と第2補助支持体5の間にリング状等の中間板(補強板)を介在させてもよい。或いは、第2補助支持体5の下フランジ28を広幅に設定して、これに基板36を固定することも可能である。
【0040】
図7に示すように、アダプタ2の下面からは電源ケーブル39が下向きに延びている一方、電源変換器38には受電用ケーブル40を設けており、両者はブラグ41,42で接続されている。両プラグ41,42は上段の係合穴26を通過する大きさになっている。図7では両プラグ41,42を補助支持体4、5の外側に配置した状態を描いているが、両プラグ41,42を第1補助支持体4の内部に配置してもよい。受電プラグ42を電源変換器38の外面に固定的に設けることも可能である。
【0041】
また、図7に一点鎖線で示すように、基板26の下面のうち中心穴26aに近い部位(LEDチップ37の邪魔にならない部位)に受電プラグ42を設け、これに給電プラグ41を差し込む構成も採用できる。この場合は、給電プラグ41は受電プラグ42に下方から差し込みできるため、電源の接続作業を簡単に行える利点がある。受電プラグ42を電源変換器38の下面に設けて、基板36には受電プラグ42を露出させる穴を空けておくことも可能である。受電プラグ42を第2補助支持体5の下面又は内周面に設けることも可能である。
【0042】
(4).まとめ
蛍光灯14,15をLEDランプ6に置き換えるには、まず、蛍光灯14,15を取り外すと共に安定器24から電源プラグ41を抜き取っておく。次いで、既述のとおり、第1補助支持体4をアダプタ2に嵌め込み装着する。この場合、クッション23を押し縮めることで上金具3を若干押し上げることができるため、第2補助支持体4の上フランジ13を横向き爪10の上側に移動させることに支障はない。
【0043】
次いで、第2補助支持体5を第1補助支持体4に下方から嵌め込み装着する。さて、LEDランプ6の電源変換器38と蛍光灯用の安定器24との高さが部分的に重なる場合、両者が平面視で重なり合う位置にあると第2補助支持体5を取り付けることができない。また、安定器24の位置はメーカーや機種によって違い場合がある。この点、本実施形態では第2補助支持体5の姿勢を変えた状態で第1補助支持体4に取り付けることができるため、安定器24を電源変換器38に当たらない状態で、できるだけ高く位置させることができる。従って、本実施形態は各種の蛍光灯式照明装置に対応できる利点がある。
【0044】
第2補助支持体5を第1補助支持体4に取り付けてから、電源プラグ41を受電プラグ42に接続する。両プラグ41,42ともケーブル39,40の長さの範囲で任意の位置に保持できるので、LEDランプ6の上側での接続であっても簡単に行える。最後にフード7を取り付ける。
【0045】
本実施形態では、第1補助支持体5を第2補助支持体4にワンタッチ的に取り付ける係合手段として、係合穴26とスライド式係合爪29との組み合わせを採用したが、スライド式係合爪に代えて、例えば下端を中心にして回動する回動式係合爪を採用することも可能である。
【0046】
LEDランプ6におけるLEDチップ37の配置は必要に応じて任意に設計変更できる。また、LEDランプ6が白(無色)の単色の場合は、白色ダイオードを使用するか、青と黄色とのダイオードをセットで設けるか、或いは、青色ダイオードを黄色の透明カバーで覆うなどして白色(無色)を合成したらよい。青と赤と緑のダイオードを併置し、各ダイオードの光の強さを調節することで任意の色の光を得ることも可能である。多数のLEDチップ37のうち一つ又は僅かの数を常夜灯とすることも可能である。
【0047】
また、光の強さを可変式とすることも可能である。光の強弱や色を可変式にする場合は、基板36の下面の適宜部位に、リモコンから照射された光又は電波を受信するセンサを設けたらよい。LEDランプ6のON・OFFをリモコンで行うことも可能であり、この場合も、受信センサは基板36の下面の適宜部位に設けたらよい。
【0048】
第1補助支持体4と第2補助支持体5とは内外逆の嵌め合いにすることも可能であるが、第2補助支持体5を第1補助支持体4に内側から嵌めると、第2補助支持体5の上限高さは下フランジ28が第1補助支持体4の下端に当たることによって規制される。すなわち、基板36を第1補助支持体4の下端よりも上に位置させることはできない。このため、コンパクト化しにくい問題がある。
【0049】
これに対して本実施形態のように第2補助支持体5を第1補助支持体4に外側から嵌めると、LEDランプ6を第1補助支持体4の下端より上に位置させることができるため、全体の高さを低くしつつ、LEDランプ6の高さを変更することができる。この点も本実施形態の利点の一つである。
【0050】
(5).他の実施形態
図8に示す第2実施形態は、上金具3の中央部に第1補助支持体4を溶接等によって固定しており、第1補助支持体をローゼット1に直接取り付けている。従って、第1補助支持体4の上面には鉤状電極9を突設している。上金具3にはクッションを設けるのが好ましい。第1補助支持体4の上部には、プラグ41,42を抜き差しする専用の穴44を設けている。
【0051】
図9(A)に示す第3実施形態では、第1補助支持体4の下端に底板45を設けてこれに一対の係合穴26を設ける一方、第2補助支持体5の上端に上面板46を設けて、上面板46に鉤状の係合爪29をスライド自在に設けている。係合爪29の鉤部29bは上面板46の上に露出しており、また、係合爪29は下ガイド47によってスライド自在及び脱落不能に保持されている。
【0052】
図9(B)に示す第4実施形態は第3実施形態の変形例であり、この実施形態では、第1補助支持体4の底板45に、第1補助支持体4の軸心回りに延びる一対の円弧状係合穴48を設けている。円弧状係合穴48は、その一端部のみが鉤部29bを挿脱自在な幅広部48aで他の部位は鉤部29bが抜け不能な細幅になっている。
【0053】
従って、鉤部29bを幅広部48aに挿入してから第2補助支持体5を水平回転させることにより、第2補助支持体5は落下不能に保持される。第1補助支持体4の底板45の上面のうち円弧状係合穴48の終端寄り部位の外側には、鉤部29bの戻りを防止する突起49を上向きに突設している。鉤部49は弾性変形することで突起49を乗り越えるようになっている。第1補助支持体4は、ローゼット1に取り付けてもよいしアダプタ2に取り付けてもよい。
【0054】
図10に示す第5実施形態では、第2補助支持体5の下端に上金具3を固定している。従って、上金具3と天井Tとの間には空間が空いている。図11に示す第6実施形態は間接照明に適用しており、第2補助支持体5の下端に固定した下金具50の上面にLEDランプ6を配置している。当然ながら、LEDチップ37は基板36の上面に搭載している。第2補助支持体5には、光を下方に反射させる笠51を固定している。電源変換器38は下金具50の下面に配置されており、電源変換器38は下金具50に設けたカバー52で覆われている。
【0055】
図12(A)に示す第7実施形態では、LEDランプ6はLEDチップ37が下面に配置されたドーナツ形基板36aと、LEDチップ37が外周面に配置された筒形基板36bとを有している。両基板36a,36bは、スチール製で周壁53aを有する断面L形の下フレーム53に固定されている。筒形基板36bは、帯板に製造されたものを曲げて構成されている。基板36a,36bの外面には、金属箔や薄金属板から成る反射層56がLEDチップ37の邪魔にならない状態に重ね配置されている。図示していないが、下フレーム53は第2補助支持体に設けている。
【0056】
図12(B)に示す第8実施形態では、第2補助支持体5に設けた下金具54の外周部に上広がりテーパ部54aを形成し、この上広がりテーパ部54aの外面にLEDランプを配置している。下金具54は平面視四角形等の角形であり、従って、LEDランプ6を構成する基板36は帯板の形態を成している。隣り合った基板36のLEDチップ37の電源線はコネクタ55で接続されている。この実施形態では光は斜め外側に照射されるため、広い範囲を照明できる利点がある。下金具54の下面にもLEDランプ6を設けることは可能である。
【0057】
(6).その他
本願発明は、上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば第1及び第2補助支持体は必ずしも円筒形である必要はなく、例えば角筒の形態にすることも可能である。第1補助支持体を既存のアダプタに取り付ける場合、その取り付け構造は既存の方式に合致させたらよい。第1補助支持体と第2補助支持体との間に中間補助支持体を介在させることも可能である。
【0058】
第2補助支持体を第1補助支持体に取り付ける方法としては、例えばねじ止めのようにファスナを使用することも可能である。光源はLEDチップには限らず、有機EL等の他の種類の発光素子も採用できる。複数種類の光源を併用することも可能である。敢えて述べるまでもないが、照明装置の設置場所は天井には限らず、壁など所望の部位に配置できる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本願発明は、LED式照明装置に具体化して有用性を発揮する。従って、産業上利用できる。
【符号の説明】
【0060】
1 給電部材の一例としてのローゼット
2 アダプタ
3 上金具
4 第1補助支持体
5 第2補助支持体
6 LEDランプ
7 フード(透光カバー)
8 係合溝穴
9 鉤状電極
10 横向き爪
12 サポートリング
24 蛍光灯用の安定器
26 係合手段を構成する係合穴
29 係合手段を構成する係合爪
36 基板
37 LEDチップ
38 電源変換器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
設置場所に固定された給電部材又はこれに取り付けられたアダプタに着脱自在な第1補助支持体と、前記第1補助支持体に着脱自在な第2補助支持体とを有しており、前記第2補助支持体に、素子発光式光源を有するランプが取り付けられている、
照明装置。
【請求項2】
前記給電部材は天井に固定された角形又は円形のローゼットであって、前記ローゼットに、外周方向に前進・後退自在な横向き爪を有するアダプタが取り付けられており、前記アダプタには、前記横向き爪をいったん後退させることによって上金具が嵌め込み支持されており、前記上金具に、その下方の部材を覆う透光性フードが着脱自在に取り付けられている一方、
前記第1補助支持体は前記アダプタに下方から嵌まる上下開口の筒形形状であり、前記第1補助支持体の上端に、前記上金具と横向き爪との間に挟まる上フランジと、前記横向き爪が嵌入する係合穴とが形成されており、
更に、前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に下方から嵌め込みできる筒状の形態であり、これら第1補助支持体と第2補助支持体とのうちいずれか一方には横向き方向に前後動する結合爪を設け、他方には前記係合爪が嵌脱する係合穴を設けており、更に、前記第2補助支持体の下端には、下面にLEDチップの群を配置した基板が取り付けられている、
請求項1に記載した照明装置。
【請求項3】
前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に外側から嵌まるようになっており、前記第2補助支持体にはその内側に突出した2つの係合爪が軸心を挟んだ2カ所に配置されている一方、前記第1補助支持体の上下複数段の箇所に、前記2つの係合爪に対応した係合爪の対が周方向にずれた状態で複数対ずつ形成されており、このため、前記第2補助支持体は、高さを変えた状態及び平面視での姿勢を変えた状態で前記第1補助支持体に取り付け可能である、
請求項1又は2に記載した照明装置。
【請求項1】
設置場所に固定された給電部材又はこれに取り付けられたアダプタに着脱自在な第1補助支持体と、前記第1補助支持体に着脱自在な第2補助支持体とを有しており、前記第2補助支持体に、素子発光式光源を有するランプが取り付けられている、
照明装置。
【請求項2】
前記給電部材は天井に固定された角形又は円形のローゼットであって、前記ローゼットに、外周方向に前進・後退自在な横向き爪を有するアダプタが取り付けられており、前記アダプタには、前記横向き爪をいったん後退させることによって上金具が嵌め込み支持されており、前記上金具に、その下方の部材を覆う透光性フードが着脱自在に取り付けられている一方、
前記第1補助支持体は前記アダプタに下方から嵌まる上下開口の筒形形状であり、前記第1補助支持体の上端に、前記上金具と横向き爪との間に挟まる上フランジと、前記横向き爪が嵌入する係合穴とが形成されており、
更に、前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に下方から嵌め込みできる筒状の形態であり、これら第1補助支持体と第2補助支持体とのうちいずれか一方には横向き方向に前後動する結合爪を設け、他方には前記係合爪が嵌脱する係合穴を設けており、更に、前記第2補助支持体の下端には、下面にLEDチップの群を配置した基板が取り付けられている、
請求項1に記載した照明装置。
【請求項3】
前記第2補助支持体は前記第1補助支持体に外側から嵌まるようになっており、前記第2補助支持体にはその内側に突出した2つの係合爪が軸心を挟んだ2カ所に配置されている一方、前記第1補助支持体の上下複数段の箇所に、前記2つの係合爪に対応した係合爪の対が周方向にずれた状態で複数対ずつ形成されており、このため、前記第2補助支持体は、高さを変えた状態及び平面視での姿勢を変えた状態で前記第1補助支持体に取り付け可能である、
請求項1又は2に記載した照明装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−248376(P2012−248376A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−118595(P2011−118595)
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(504279511)コージ産業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月27日(2011.5.27)
【出願人】(504279511)コージ産業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】
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