説明

照明装置

【課題】主光源と副光源を有する照明装置において、空間的開放感、奥行き感、明るさ感などに係わる照明演出効果を有し、かつ、所望の照度分布を実現可能な意匠性に優れ発光効率のよい照明装置を提供する。
【解決手段】照明装置1100は、第一発光部100(主発光部)を有する円筒筐体110と、円筒筐体110の側面から伸びる数本の支軸300で支軸先端筐体210の位置で支持され、第一発光部100とは配光特性の異なる光を発する第二発光部200(副発光部)とを備える。第二発光部200は、支軸300の先端で支持される円環形状である。第二発光部200は、第二光源部としてLEDが使用されると共に導光体230を有する。導光体230は、複数の支軸300の先端に配置された第二光源部の光を伝搬しつつ空間に照射する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光ダイオード(LED;Light・Emitting・Diode)や有機EL光源などの固体光源を用いた照明器具に関する。
【背景技術】
【0002】
これまで照明空間の演出などを目的とし、主光源と副光源との2種光源を備え持つ構成の照明装置(照明器具)の提案が幾つかなされている。そのうち光源に小型、長寿命といった特徴を持つLEDを用いた先行技術例が、例えば特許文献1に示されている。
【0003】
特許文献1は、第一光源(LED)を収納する広面積の筐体の周縁部に第二光源(LEDを用いたライトガイド)を設けた構成とし、発光素子固有の特質を活かしたデザインを備えた、優れた照明器具を提供するとしている。また、従来の照明器具と比較して、照明器具の外周縁(ライトガイド)が線状に光りLED発光素子の特質を活かした斬新な見栄えが提供されるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−293769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
(1)前述の特許文献1では、装置自体が扁平であり、広い面積を有する第一光源収納筐体に対し、周縁部のライトガイド発光部の面積はごく限られる。このため、本器具の下方から見込んだ際には、光量面、光の広がり面、光色面などを考慮しても、ライトガイド自体の有する演出効果が大きいとは言いがたい。
(2)また同文献で示される、例えば、吊り下げ使用するような場合には、器具全体が大型化(大面積化)する傾向があるため、空間的な圧迫感や、さらに広い面積の主光源部分に眩しさを強く感じられる懸念がある。
【0006】
(3)とくに本文献のライトガイド部は、LED光をライトガイド表面凹部から入光させ、さらに小LED数でガイド全体に光を導光し側面発光させようとする構成である。そのため、ライトガイド入光面でのLED反射光比率が多く入光効率が悪いという課題がある。
(4)また、このライトガイド自体は、長いだけではなく相当に薄いため、湾曲して光の導光効率の低下を招くという課題がある。
(5)さらに、ライトガイド片側側面の光のみを利用するため、本器具を側方から見込んだ場合にも、とくにライトガイド部は全体的に暗く、しかも光むら(輝度むら)を生じやすい構成である。この点から見ても、望む照明演出効果が得られにくいという課題がある。
【0007】
本発明は、主光源と副光源とを有する照明装置において、空間的開放感、奥行き感、明るさ感などに係わる照明演出効果を備えた照明装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明の照明装置は、
空間に光を照射する照明装置において、
第一筐体と、前記第一筐体に配置されて光を発する第一光源部と、前記第一筺体に配置され、前記第一光源部の発する光を所定の配光特性に変換し、前記空間に照射する第一照射部とを有する第一発光部と、
一方の端部が前記第一筐体の側面に取り付けられ、他方の端部が前記空間に伸びる少なくとも一本の軸と、
前記少なくとも一本の軸のそれぞれの軸の前記他方の端部に接続することで前記少なくとも一本のそれぞれの軸によって支持されると共に、前記第一照射部の前記配光特性と異なる配光特性の光を前記空間に照射する第二発光部と
を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明の照明装置により、主光源と副光源とを有する照明装置において、空間的開放感、奥行き感、明るさ感などに係わる照明演出効果を備えた照明装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施の形態1の照明装置1100を下方斜め方向から見込んだ斜視図。
【図2】実施の形態1の照明装置1100を上方斜め方向から見込んだ斜視図。
【図3】実施の形態1の照明装置1100の側面図。
【図4】実施の形態1の照明装置1100を下方から見込んだ図。
【図5】実施の形態1における図4のA−A断面図。
【図6】実施の形態1における図3のB−B断面図。
【図7】実施の形態1における図3のB−B断面図。
【図8】実施の形態1の第一光源部120、第一照射部130の構成例を示す断面図。
【図9】実施の形態1の第一LED実装基板121を示す図。
【図10】実施の形態1における照明装置1100の別の構成例を示す斜視図。
【図11】実施の形態1における照明装置1100の別の構成例を示す斜視図。
【図12】実施の形態1における照明装置1100の別の構成例を示す斜視図。
【図13】実施の形態2の照明装置1200を上方斜め方向から見込んだ斜視図。
【図14】実施の形態2の照明装置1200を上方から見込んだ平面図。
【図15】実施の形態2の照明装置1200を側方から見込んだ側面図。
【図16】実施の形態2における図14のC−C断面図。
【図17】実施の形態3の照明装置1300の側面図。
【図18】実施の形態3の照明装置1300を上方から見込んだ平面図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
実施の形態1.
図1〜図12を参照して実施の形態1における照明装置1100を説明する。
図1は、照明装置1100を下方斜め方向から見込んだ斜視図である。
図2は、照明装置1100を上方斜め方向から見込んだ斜視図である。
図3は、照明装置1100の側面図である。
図4は、照明装置1100を下方から見込んだ図である。
図5は、図4のA−A断面図である。
図6は、図3のB−B断面図である。
図7は、図3のB−B断面図である。
図8は、第一光源部120、第一照射部130の構成例を示す断面図である。
図9は、第一LED実装基板121を示す図である。
図10は、照明装置1100の別の構成例を示す斜視図である。
図11は、照明装置1100の別の構成例を示す斜視図である。
図12は、照明装置1100の別の構成例を示す斜視図である。
【0012】
(全体構成)
図2には、各部品の構成関係を符号で記載した。以下、図面を参照して、空間に光を照射する照明装置1100の構成概要を説明する。
【0013】
実施の形態1の照明装置1100は、大きく、光を発する第一発光部100(主発光部)と、第一発光部100の円筒筐体110の側面から伸びる3本の支軸300と、3本の支軸300によって支持され、第一発光部100と配光特性の異なる第二発光部200(副発光部)とを備えている。また、図2に示すように、照明装置1100は、電源供給線400及び電源部500(これらは第一発光部100の円筒筐体110内部に収納される)を備える。
【0014】
(第一発光部100等)
図2に示すように、第一発光部100は、円筒筐体110(第一筐体)、第一光源部120、第一光源部120の発する光を所定の配光特性に変換し、空間に照射する第一照射部130とを備える。後述するが、第一光源部120、第一照射部130は円筒筐体110内部に収納される。支軸300は、一方の端部300aが円筒筐体110の側面に取り付けられ、他方の端部300bが空間に伸びる形状である。図2に示すように、第一光源部120は、第一LED実装基板121、反射板131、第一光源用ケース122を備えている。第一光源部120の具体的な構成は、図8で後述する。
【0015】
(第二発光部200)
図2に示すように、第二発光部200は、円筒筐体110の側面の周囲を一周する連続形状である。第二発光部200は、第一発光部100(第一照射部130)の配光特性と異なる配光特性の光を空間に照射する。第二発光部200は、支軸先端筐体210、光を発する第二光源部220、導光体230を備えている。また後述のように第二発光部200は、導光体230の周辺に拡散性透光部材240、光反射シート250を備えてもよい。また後述するが、導光体230は、導光部材231と、光拡散パタン232とから構成される。導光体230は、第二光源部220の発する光を入射して発光することにより、第一発光部100の配光特性と異なる配光特性の光を空間に照射する。
第二発光部200は、三本の支軸300のそれぞれの他方の端部300bに接続することで三本のそれぞれの支軸300によって支持される。図2に示すように、三本の支軸300は、一方の端部300aが、円筒筐体110の側面の周方向(Y方向)に沿って取り付けられている。支軸先端筐体210、第二光源部220、導光体230からなる第二発光部200は、三本の支軸300の各他方の端部300bに接続することで支持される。
【0016】
図2、図4に示すように、第二発光部200は、導光体230が、他方の端部300bの位置に第二光源部220が配置された支軸300である第二光源部配置軸(例えば図2、4で符号300が付された支軸とする)の他方の端部300bと、第二光源部配置軸に周方向(Y方向)で前方に隣接する支軸の他方の端部300bとを連結すると共に、第二光源部配置軸の他方の端部300bと、第二光源部配置軸に周方向で後方に隣接する支軸の他方の端部300bとを連結する。
【0017】
なお第二発光部200は、導光体230が、第二光源部配置軸の他方の端部300bと、第二光源部配置軸に周方向で隣接する少なくとも一方の前記軸の前記他方の端部とを、連結する構成でもよい。例えば第二光源部配置軸の他方の端部300bと、周方向(Y方向)で前方に隣接する支軸の他方の端部300bとを導光体230で連結し、周方向(Y方向)で後方に隣接する支軸の他方の端部300bとは連結部をもたいないか(導光体の部分が無い形状)、あるいは、後述の実施の形態3に示す第二光源部間支軸300−1で連結(導光体230に第二光源部間支軸300−1を代替)してもよい。
【0018】
(第一光源部120)
図5、図8に示すように、第一発光部100は、第一光源部120、第一照射部130を金属あるいは樹脂の円筒筐体110の内部に備えている。第一光源部120は、図2の部品構成に示すように、LEDなどの発光素子を実装した第一LED実装基板121、第一光源用ケース122からなる。
【0019】
(第二光源部220)
図2の部品構成に示すように第二光源部220は、LED実装基板221、放熱性支持体222、リード線223を備える。また図4、図5等に示すように、支軸300の先端には、LED発光素子(第一光源部120のLEDと同じであっても異なるものでもよい)を有する第二光源部220が配置されている。第二光源部220は、複数の支軸300のうちの少なくともいずれかの支軸の他方の端部300bの位置に配置されている。図4の例では、第二光源部220は、三本の支軸300の各端部300bの位置に夫々配置されているが、少なくともいずれかの支軸300の他方の端部300bに配置されても構わない。
【0020】
(電源部500)
図5に示すように、第一発光部100および第二発光部200の光源に電源を供給する電源部500が、円筒筐体110の内部に収められる。なお図1のように、電源部500には、照明装置1100の設置面(例えば天井面)から電源供給線400(または、電源供給線を備えた器具取付け部)を介し電源供給される。
【0021】
(第一光源部120)
以下、図8、図9を用いて、第一光源部120をさらに説明する。第一光源部120は、図1のように、主に直下方向の明るさを確保する光源部である。第一光源部120は、例えばLEDパッケージ10を用いて構成される。図8は、第一光源部120の縦断面構造例を示す。図9は、図8の第一光源部120をX方向から見た図である。第一光源部120は、図2の部品構成に示すように、LEDパッケージ10を実装した第一LED実装基板121と、第一光源用ケース122とで構成される。また、第一光源部120には、第一LED実装基板121の周囲に設けられた反射板131、及び配光特性を調整するための「レンズ系、拡散シート、表面カバー」などからなる光学系部材132が取り付けられる。反射板131と光学系部材132とは、第一光源部120のLEDパッケージ10の発する光を所定の配光特性に変換し、空間に照射する第一照射部130を構成する。図8に示すように、第一光源用ケース122は、第一LED実装基板121、反射板131、光学系部材132を内部に収容する。図8に示す反射板131は、全部のLEDパッケージ10を囲むように設けているが、個々のLEDパッケージ10を囲む形状の反射板であってもよい。図8に示すような第一光源部120及び第一照射部130の構成により、主に直下方向の配光特性(ビーム角度など)が調整可能となり所望の光の広がりを実現できる。
【0022】
図8、図9では第一光源部120にLEDパッケージ10を用いる例を説明したが、LEDパッケージ10の代わりに、例えばハロゲン電球、白熱球、電球型蛍光ランプ、メタルハライドランプといった光源を用いてもよい。
【0023】
(第二発光部200)
次に第二発光部200について説明する。第二発光部200は、図4、図5等に示すように、支軸300の先端(他方の端部)に配置された支軸先端筐体210の内部に第二光源部220を収納する。そして、図1、図2、図4等に示すように、支軸先端筐体210の間は,第二光源部220を光源として表面発光する導光体230を連結している。
【0024】
図6、図7は、図3のB−B断面に相当する、支軸先端筐体210の内部構造を示す断面図である。図7は、第二発光部200が、図6にたいして、さらに、拡散性透光部材240と光反射シート250とを備えた構成である。図6、図7は、第二光源部220と導光体230との接続部付近の横断面の構成を示している。照明装置1100の導光体230は、図4に示すように、照明装置1100の中心周りに約120度おきに配置された3本の支軸300の間に配置された構成である。それぞれの導光体230は、照明装置1100の中心15まわりに高さの低い中空円筒を3分割したような円弧状の形態としている。照明装置1100は、最外面となる第二発光部200(3つの導光体230)が全面発光して「円形の帯状」となる。このため、図1のように取り付けられた場合、「円形の帯状」に発光するので、照明装置1100は、見込む方向性によらずほぼ同じ外観が得られる。すなわち、「円形の帯状」に発光するので、どの方向から照明装置1100を見上げても、発光状態の外観に極端な違いはなく、均一感がある。よって、任意照明空間に設置した場合でも形状による違和感が少なく、意匠性を高めることができる。
【0025】
(第二光源部220の高効率)
横断面である図6の構成では、LED光源(LEDパッケージ10)を実装した2つのLED実装基板221を放熱性支持体222(放熱性部材))に背中合わせに配置し、これを第二光源部220としている。すなわち図6に示すように、2つのLED実装基板221は、実装面に対して裏面となる背面が、放熱性支持体222を挟み、かつ、放熱性支持体222に密着している。また、一方のLED実装基板221(図6で導光体230を描いている側)は、各LED発光面11が、第二光源部配置軸の他方の端部300bと、第二光源部配置軸に周方向で前方に隣接する支軸300の他方の端部300bとを連結する導光体230の端部の入光端面230aに対向して配設されている。他方のLED実装基板221(図6で導光体230を省略している側)は、各LED発光面11が、第二光源部配置軸の他方の端部300bと、第二光源部配置軸に周方向で後方に隣接する支軸300の他方の端部300bとを連結する導光体230(図6では省略)の端部の端面に対向して配設されている。ここでLED点灯時、自己発熱による周囲温度上昇が顕著になると、一般にはLEDの発光効率が低下する。そこで、それを抑制するためLED実装基板221には例えば金属系やセラミックス系の放熱性基板を用い、さらに、放熱性支持体222も熱伝導率のよい金属等を用いる。また、支軸先端筐体210も、例えばアルミなどの放熱性材料で構成する。そして、放熱性支持体222の表面と支軸先端筐体210の内表面とが、広い面積で接触(破線で示す範囲14)するように組み込む。この際、効率よく熱を支軸300に伝えるため、放熱性支持体222と支軸300の内表面の間に熱伝導性シート材料を挟む構成としてもよい。また、放熱性向上の面から、支軸先端筐体210に繋がっている支軸300自体も、アルミなどの放熱性材料で構成してもよい。
【0026】
(リード線)
ここで図5のように,第二光源部220の電源供給線(リード線223)は、支軸300の内部を通して第一発光部100内の電源部500に繋がる構成としている。第二光源部220は、高周波点灯インバータが不可欠な蛍光ランプ管とは異なるLEDを使用するため、リード線長が長くなっても安定駆動が得られる。よって、図4のように、複数位置(各支軸300の先端位置)に光源を分散配置できる。
さらにLED自体が小さい光源であるため、本例のような省スペース領域にも十分な発光量を備えたLED光源を収納することができる。
【0027】
(導光体230)
第二光源部220は、図6に示すように、LEDパッケージ10のLED発光面11が、導光体230の端部(LEDの光が入光する入光端面230a)に対向するようにLED実装基板221を配置する。
(1)導光体230は、例えばアクリルやポリカーボなどの透光性樹脂材料である導光部材231と、側面に細かい光拡散パタン232(シルク白色印刷、凹凸パタン形成など)とから構成される。図7の説明で後述するが、第二発光部200は、導光体230に加えて、拡散性透光部材240や光反射シート250を備えてもよい。LED光11aは導光体230の入光端面230aから導光体内に入射し、一部が導光体230の屈折率に従った正反射等により導光体内部を伝搬し、さらに一部の光は光拡散パタン232で反射し、光の方向性が変えられ導光体表面より発光する。光拡散パタン232の配置密度は、光源側の近くで疎、光源から遠い部分で密となるように構成する。この構成により、導光体上の輝度均斉度を高めることができる。
(2)また、導光体230の他の構成として、導光部材231を、内部に光拡散材を含んだ光拡散性の樹脂材料としてもよい。
(3)また、導光体230の入光端面230aは入光効率を高めるため表面を磨いた状態とする。また、導光体230とLEDパッケージ10の接続付近は支軸先端筐体210で覆うように構成し、それら繋ぎ目での乱反射する光が照明装置1100の外部へ漏れ出すことを防ぐ。
(4)本構成では、LEDパッケージ10の発光面に対する導光体230の入光部厚みH(図2の寸法H)を厚くとれる(後述する図11の円筒状の導光体の場合には導光体幅B2(図11)も広くできる)。したがって、入光効率を高めることができ、第二発光部200の発光効率を高めることができる。よって、第二発光部200の奏でる照明演出効果を高めることができる。
(5)ここで図6に示すLED実装基板221の表面221−1や支軸先端筐体210の裏側210aを高反射面とすることで、光の利用効率を高めることができる。
(6)また支軸先端筐体210のLED光源部を覆う幅B1(図2,図6に示す寸法B1)によって、支軸先端筐体210を斜め下方向から見込んだ際の光源イメージに強弱が得られる。すなわち、導光体230の導光部材231は透光性材料であるのでLED実装基板221は外観において透けて見えるが、図6において、他の構造をそのままとして寸法B1を長く、あるいは短くすることで外観におけるLED実装基板221の見え方が変わる。「支軸先端筐体210を斜め下方向から見込んだ際の光源イメージに強弱」とは、この意味である。意匠性を重視する場合には、意匠性に好都合な幅B1で外観的な調整をすればよく、また照明効率を重視する場合には例えば十分にLEDを覆うように幅Hで調整を行えばよい。
【0028】
図6の構成では、導光体230の外側表面に光学部材を設けていない。図6のように導光体230の外周側に何も光学部材を設けなければ、光拡散パタン232で反射する光が導光体外側表面、あるいは導光体内側で発光する。したがって、導光体230は、透明導光体でありながら消灯時は光拡散パタン232がうっすらと見えるような意匠効果を有しつつ、点灯時には照明装置1100の内表面(円筒筐体110や支軸300の表面など)や天井面方向を明るく照らすことができる。さらに、点消灯状態によらず導光体230は透光性であるので透けて見えるため、照明装置1100の中心部や、支軸300、導光体230の反対側の空間も視界に入れることができる。よって、開放感や奥行き感を備える、意匠性に優れた照明装置を提供できる。また消灯時には、導光体230の備える光拡散パタン232が陰影として浮かび上がる。これも照明装置1100に高い意匠性を与える要素であり、光拡散パタン232に点在する微小拡散パタン自体を、規則的な模様や意味のある形状(例えば花柄など)に形成してもよい。
【0029】
(1)以上のように構成した照明装置1100においては、照明装置1100を見込む際、図1に示すように、支軸300の間から天井面を視界に入れることができる(構成次第では本装置の照明光により照明された天井面を見ることができる)。よって、照明装置1100を吊り下げて使用するような場合でも、空間開放感や空間明るさ感を十分に与えることが可能である。なお、照明装置1100は必ずしも吊り下げる形で使用する必要はなく、第一発光部100を天井直下付けや埋め込み可能な構成としてもよい。
(2)さらに外観的には、照明装置1100は図1に示すように帯状の導光体230を備える構成であるため、装置中心部(第一発光部100、支軸300など)を照明する効果や、装置側面側への広配光効果を有する。
(3)また、照明装置1100では、透光性の導光体230の表面から発する光は周囲に柔らかい光を与える。よって、異なる配光特性の第一発光部100の光との配光バランス(調和)を考慮しながら、被照面の中心や、周辺の照度分布調整が可能となる。
(4)また、導光体230の周囲に拡散カバー(拡散性透光部材)や反射材料を設けない構成とすれば、透光性の導光体230から離れた位置にある円筒筐体110や、天井面などを、導光体230の発光によって照明された状態で観察できる。
(5)また、照明装置1100を点灯しない場合でも、導光体230が透明性を有するため、やはり空間の開放感を与える効果を有する。
(6)よって、照明装置1100によれば、以上のような従来にない照明演出効果を有する照明器具を提供できる。
【0030】
(拡散性透光部材240、光反射シート250)
図7は、第二発光部200が、導光体230の周囲近傍に、拡散性透光部材240、光反射シート250を有する構成である。すなわち図7のように、第二発光部200は、導光体230の外表面側に拡散性透光部材240と、内表面側(円筒筐体側に面する導光体230の内側)に光反射シート250(反射部材)との何れか、あるいは両者を備える構成としてもよい。光反射シート250を配置することによって、導光体230の内側発光機能を無くすかわりに表面側へ効率よく光照射を行うことができる。また、導光体230の外表面側に拡散性透光部材240を配置することによって、表面の見た目の発光強度を均斉化させる効果を得ることができる。
【0031】
また、導光体230は、図2に示す上側端面230b、下側端面230cにはとくに反射部材を設けず、表面にやや凹凸がある状態で光が抜けるような構成としている。この場合、上側端面230bにおいて上方向に発光する光は天井面を柔らかく照明する効果を有し、装置周辺の空間の明るさ感を向上させる。また下側端面230cから出る光は中央の第一発光部100(円筒筐体110の底面)からの光と共に発光面となるので、装置の明るさ感が向上するとともに、従来にない空間演出を行うことがきできる。反対に、上下端面を高反射材で塞ぐと、逆に導光体230の側面への発光効率の良好な照明装置を提供できる。
【0032】
(第二発光部形状のバリエーション)
照明装置1100は支軸300が3本の構成を示したが、支軸300の数は3本に限らない。図10に示すように、例えば4本とし、第二発光部200の外観も四角形とするように構成してもよい。さらに、照明装置1100は、図1、図2に示すように、外観的には高さ方向(H方向)に広い帯状の円環導光体を用いたが、図11に示すような、逆に幅方向(寸法B2方向)に広い円環導光体を用いてもよい。あるいは図12に示すように、チューブ状(断面が円、楕円、多角形)の円環導光体を用いてもよい。これら、図10〜図12に示す形状の導光体を使用しても、照明装置1100と同様の効果を得ることができる。
【0033】
(側面形状)
また、図3のように、照明装置1100を側面から見込んだ際に、第二発光部200の発光面の内部(導光体の領域内部)に、第一発光部100の発光面110a(円筒筐体110の底面)が含まれるように構成する。それにより側面方向から見て、直接、発光面110aから照射される光(第二光源部220と異なる配光の光)が視野に入ることを防ぐことができる。さらに、第二発光部200(導光体)の発する光で円筒筐体110や支軸300を柔らかく照明することができ、意匠的に優れた照明装置を提供できる。すなわち第一発光部100は、円筒筐体110の発光面110aから所定の配光特性の光を第一照射部130によって空間に照射する。そして照明装置1100は、側方から見た場合に、導光体230が円筒筐体110の発光面110a(底面に相当する領域)を隠す。また、第一発光部100に対する第二光源部220の相対位置を、調整可能な構成としてもよい。すなわち、図3において支軸先端筐体210、第二光源部220及び導光体230からなる第二発光部200を円筒筐体110に対して上下に調整可能な構成とする。第一発光部100に対して第二発光部200の相対位置を調整することで、装置配光や装置中心部(円筒筐体110や支軸300)の照明状態を変えることができるので、空間に応じた照明環境を提供できる。
【0034】
(光源の光色)
また、照明装置1100の第一光源部120と第二光源部220とは、光源の光色が異なるように構成してもよい。例えば、JIS照明色の光色を適用する例として、第一光源部120のLED光色を温白色とし、第二光源部220のLEDを電球色として構成する。照明装置1100の適用空間に応じ、異なる光色バランスを与えることで多様な照明演出効果を与えることができる。また各光源に高演色性の光源を用いることで、例えばダイニング設置用途に使用する場合にも、被照明体の演色効果(色再現性)を高めることができ、照明装置1100の演色効果をさらに向上できる。
【0035】
(個別調光)
また、第一光源部120と第二光源部220とを個別に調光可能な構成としてもよい。例えば第一光源部120と第二光源部220とに調光可能な点灯装置を個別に設ける。照明装置1100の設置シーンに応じて装置中心下方を主に明るくしたり(第一光源部120を明るく、第二光源部220の明るさを抑えて使用するなど)、逆に装置中心下方を暗くしたり(第一光源部120を暗くし、第二光源部220をやや明るめに調整するなど)することも可能である。本構成により、2つの光源を異なる強度バランスで発光させることができるため、多様な照明演出効果を与えることができる。これは両者光源の光色が異なる場合でも、やはり照明空間演出の幅を広げることができる。また、照明装置1100内にタイマや演算装置を設けることで、例えば生活シーン、天候、時刻に合わせたような自動調光/調色にも対応可能でき、装置外部にスライドスイッチ等を設けるような構成とすれば手動調光/調色も可能である。
【0036】
実施の形態2.
図13〜図16は、実施の形態2の照明装置1200を示す。照明装置1200は照明装置1100と第二発光部200の構成が異なる。
図13は、照明装置1200を上方斜め方向から見込んだ斜視図である。
図14は、照明装置1200を上方から見込んだ平面図である。
図15は、照明装置1200を側方から見込んだ側面図である。
図16は、図14のC−C断面図である。
【0037】
照明装置1200は、図13に示すように、支軸300に支持されたリング形状(円環形状)のリング形状筐体210−1と、リング形状筐体210−1(導光体支持部)と同様のリング形状の導光体230−1とを備えている。また、図16に示すように、光源となるLEDパッケージ10がリング形状筐体210−1と導光体230−1との間に挟まれて配置される。照明装置1200は、第二発光部200の光源にLEDパッケージ10を使用すると共に、そのLEDパッケージ10が導光体230の上部に、複数配置される。例えば、第二発光部200の支軸300の先端の位置(図13の破線で示す範囲16〜18)に、LEDパッケージ10が複数個ずつ配置される。図14に示すLEDパッケージ10を実装したLED実装基板221−1は、リング形状筐体210−1と同様のリング形状である。
【0038】
このように第二発光部200は、導光体230−1と、リング形状筐体210−1と、第二光源部220を備えている。導光体230−1は、円筒筐体110の側面の周囲を一周する連続形状であり、第二光源部220の光を入射して発光することにより、第一照射部130の配光特性と異なる配光特性の光を空間に照射する。リング形状筐体210−1は、複数の支軸300によって支持されると共に、導光体230−1の連続形状に対応した形状をなし、導光体230−1を下面で支持する。第二光源部220は、図16に示すように、リング形状筐体210−1の下面と導光体230−1とによって上下方向から挟まれ、かつ、リング形状筐体210−1の周方向に沿って複数配置され、発光面が導光体230−1に対向する複数のLEDパッケージ10を有する。
【0039】
LED実装基板221−1は必ずしも導光体230−1の横断面と同じ円環形状でなくてもよく、短い長方基板にLEDを数個実装し、それを複数連結されるように構成したものでもよい。この構成において、導光体230−1は、前述のとおり、少なくとも片側(内周側)の広い側面に光拡散パタン232を有する、例えば円筒状の透光性導光体である。
【0040】
本構成においては、LEDパッケージ10から発する光は、円筒の導光体230−1を下方に向けて進む。したがって、円筒の導光体230−1の下部に反射部材を設けなければ、導光体230の下部も発光部として、やや強めの光を発する発光部となる。一方で、下方に放射される光を抑え、導光体230−1の側面からの照射光を強めたい場合には、導光体230−1の下側端面230cに反射部材を配置し、その反射光を導光体内で再利用する構成とする。
【0041】
以上のように実施の形態2の照明装置1200でも、実施の形態1の照明装置1100と同様に、多様な照明演出効果を有する照明装置を提供できる。また、第二光源部220のLEDパッケージ10の配置が、LED実装基板221−1を上側に配置する構成となる。このため、LED実装基板221−1とリング形状筐体210−1とを放熱性材料で構成し、LED実装基板221−1の熱をリング形状筐体210−1に放熱させる構造とする。この構造によりLEDパッケージ10の温度上昇を避けることができるので、発光効率のよい照明装置を提供できる。
【0042】
またリング形状筐体210−1の上面のところどころに光を通す穴を設ける構成とする。この構成であれば、穴からの漏れ光を第二発光部200上面から天井に向けて照射することができるので、趣の異なる演出効果を有する照明装置を提供できる。このように、リング形状筐体210−1は、導光体230−1から照射された光を通過させる複数の穴が形成されている。
【0043】
実施の形態3.
図17、図18を参照して、実施の形態3の照明装置1300を説明する。照明装置1300は照明装置1100と第二発光部200の構成が異なる。照明装置1300は、第二発光部に、第一発光部を小型にした形状の発光部を用い、各発光部を支軸先端筐体210−2で連結する構成である。外観は、図1に近似するが、図17、図18に示すように、支軸300のセンタに円筒筐体110を小型にしたような発光部を有する。
【0044】
図17は、照明装置1300の側面図である。
図18は、照明装置1300の上面図(天井側から見た図)である。
照明装置1300は、第一発光部100に図8の構成を用い、第二光源部220にはスポット的あるいはやや拡散気味に発光するLED光源として用い、複数の支軸300の先端部に設ける。すなわち、第二光源部220は第一発光部100の小型版である。図17、図18のように、照明装置1300は、図8の構成の第一発光部100と、3本の支軸300と、第二発光部200とからなる。
【0045】
第二発光部200は、円筒形状の支軸先端筐体210−2と、第二光源部220と、第二光源部220(反射板及び光学系部材も含む)が収容された支軸先端筐体210−2どうしを連結する第二光源部間支軸300−1とから構成される。第二光源部間支軸300−1は発光機能を持たない。第二光源の収納された支軸先端筐体210−2は、円筒筐体110と同様に、先端部領域内(底面)が装置下向きに光を照射する。
【0046】
なお、支軸先端筐体210−2については、側面全体を発光させる構成でもよい。例えば、支軸先端筐体210−2の上部にLEDを配置し、外周に薄板の導光体を二重円筒のように配置するようにしてもよいし、後述するフレキシブルな有機ELを支軸先端筐体210−2の外周に配置してもよい。
【0047】
照明装置1300の構成であれば、第一発光部100と第二発光部200との配光特性の違いを利用した照明演出効果の高い照明装置を提供できる。なお、照明装置1300の構成において、第二発光部200内のLED光源部はその固定角度調整を可能にするなどして、配光調整可能としてもよい。その場合にも所定領域の照度調整が可能になるため、固定角度調整のない場合とは異なる演出効果を有する。
【0048】
実施の形態4.
以上の実施の形態1〜3の照明装置では、第一発光部100及び第二発光部200の光源を両者ともLEDで構成した例を示したが、少なくとも何れかの光源を有機EL(有機LED)としてもよい。有機LEDはLEDと同様に直流駆動が可能であり、さらに薄型面光源の利点を活用できる。例えば、第一光源部120に有機ELを用いることでかなり薄型発光部とすることができる。とくに円筒筐体110を、円筒形状に限らず(円筒形状の場合も含めて)コンパクトな形状にできるので、意匠性に優れた装置を提供できる。
【0049】
さらに、実施の形態1〜3の照明装置において以下のように有機ELを用いることができる。
(1)第二発光部200の光源にフレキシブルな有機ELを用い、円筒状に固定して使用してもよい。
(2)また、片側発光の有機ELを外側方向にのみ外側発光タイプとして使用し、または、内側にも用いることで背中合わせで用い、両面発光タイプとして適用してもよい。
(3)あるいは、透光性の両面発光タイプの有機ELを用いて両面発光タイプとして適用することもできる。その場合に、装置には上述した円筒導光体を用いたような装置と類似する外観や照明効果を持たせることができるとともに、面状の発光体であるため比較的容易に作ることが可能である。
(4)さらに第二発光部200に適用の場合には導光体を利用するよりも、かなり薄い発光面を得られるため、高い意匠性、演出効果を有する照明装置を提供できる。
【符号の説明】
【0050】
10 LEDパッケージ、11 LED発光面、14 範囲、15 中心、16,17,18 範囲、1100,1200,1300 照明装置、100 第一発光部、110 円筒筐体、110a 発光面、120 第一光源部、121 第一LED実装基板、122 第一光源用ケース、130 第一照射部、131 反射板、132 光学系部材、200 第二発光部、210 支軸先端筐体、210a 裏側、210−1 リング形状筐体、210−2 支軸先端筐体、220 第二光源部、221 LED実装基板、222 放熱性支持体、223 リード線、230 導光体、230a 入光端面、230b 上側端面、230c 下側端面、230−1 導光体、231 導光部材、232 光拡散パタン、240 拡散性透光部材、250 光反射シート、300 支軸、300a,300b 端部、300−1 第二光源部間支軸、400 電源供給線、500 電源部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空間に光を照射する照明装置において、
第一筐体と、前記第一筐体に配置されて光を発する第一光源部と、前記第一筺体に配置され、前記第一光源部の発する光を所定の配光特性に変換し、前記空間に照射する第一照射部とを有する第一発光部と、
一方の端部が前記第一筐体の側面に取り付けられ、他方の端部が前記空間に伸びる少なくとも一本の軸と、
前記少なくとも一本の軸のそれぞれの軸の前記他方の端部に接続することで前記少なくとも一本のそれぞれの軸によって支持されると共に、前記第一照射部の前記配光特性と異なる配光特性の光を前記空間に照射する第二発光部と
を備えたことを特徴とする照明装置。
【請求項2】
前記照明装置は、
前記軸を複数備え、
前記複数の軸の各軸は、
前記一方の端部が、前記第一筐体の前記側面の周方向に沿って取り付けられ、
前記第二発光部は、
前記複数の軸の各他方の端部に接続することで前記複数の軸によって支持されることを特徴とする請求項1記載の照明装置。
【請求項3】
前記第二発光部は、
前記第一筐体の側面の周囲を一周する連続形状であることを特徴とする請求項2記載の照明装置。
【請求項4】
前記第二発光部は、
光を発する第二光源部と、
前記第二光源部の光を入射して発光することにより、前記第一照射部の前記配光特性と異なる配光特性の光を前記空間に照射する導光体と
を備えたことを特徴とする請求項3記載の照明装置。
【請求項5】
前記第二光源部は、
前記複数の軸のうちの少なくともいずれかの前記軸の前記他方の端部の位置に配置されたことを特徴とする請求項4記載の照明装置。
【請求項6】
前記照明装置は、
前記軸を3本以上備え、
前記第二発光部は、
前記導光体が、前記他方の端部の位置に前記第二光源部が配置された前記軸である第二光源部配置軸の前記他方の端部と、前記第二光源部配置軸に前記周方向で隣接する少なくとも一方の前記軸の前記他方の端部とを、連結することを特徴とする請求項5記載の照明装置。
【請求項7】
前記第二発光部は、
前記導光体が、前記第二光源部配置軸の前記他方の端部と、前記第二光源部配置軸に前記周方向で前方に隣接する前記軸の前記他方の端部とを連結すると共に、前記第二光源部配置軸の前記他方の端部と、前記第二光源部配置軸に前記周方向で後方に隣接する前記軸の前記他方の端部とを連結することを特徴とする請求項6記載の照明装置。
【請求項8】
前記第二発光部は、さらに、
放熱性部材と、
前記第二光源部として、一方の面である実装面に複数のLEDが実装された2つのLED実装基板と
を備え、
2つの前記LED実装基板は、
前記実装面に対して裏面となる背面が前記放熱性部材を挟み、かつ、前記放熱性部材に密着し、
一方のLED実装基板は、
各LEDの発光面が、前記第二光源部配置軸の前記他方の端部と、前記第二光源部配置軸に前記周方向で前方に隣接する前記軸の前記他方の端部とを連結する前記導光体の端部の端面に対向して配設され、
他方のLED実装基板は、
各LEDの発光面が、前記第二光源部配置軸の前記他方の端部と、前記第二光源部配置軸に前記周方向で後方に隣接する前記軸の前記他方の端部とを連結する前記導光体の端部の端面に対向して配設されたことを特徴とする請求項7記載の照明装置。
【請求項9】
前記第一発光部は、
前記第一筐体の底面から前記配光特性の光を前記第一照射部によって前記空間に照射し、
前記照明装置は、
側方から見た場合に、前記導光体が前記第一筐体の底面に相当する領域を隠すことを特徴とする請求項4または8のいずれかに記載の照明装置。
【請求項10】
前記第二発光部は、
前記導光体の前記第一筐体側に面する内側に、前記導光体から照射された光を反射する反射部材を備えたことを特徴とする請求項4または9のいずれかに記載の照明装置。
【請求項11】
前記第一光源部と前記第二光源部とは、
光色が異なることを特徴とする請求項4または10のいずれかに記載の照明装置。
【請求項12】
前記第一光源部と前記第二光源部とは、
個別に調光可能であることを特徴とする請求項4または11のいずれかに記載の照明装置。
【請求項13】
前記第一光源部と前記第二光源部との、少なくともいずかは、
有機ELを使用したことを特徴とする請求項4または請求項12のいずれかに記載の照明装置。
【請求項14】
前記第二発光部は、
前記導光体の周囲に、前記導光体から照射された光を反射する反射部材と、前記導光体から照射された光を拡散する拡散部材とのいずれの部材も持たないことを特徴とする請求項4記載の照明装置。
【請求項15】
前記第二発光部は、
前記第一筐体の側面の周囲を一周する連続形状の導光体と、
前記複数の軸によって支持されると共に、前記導光体の連続形状に対応した形状をなし、前記導光体を支持する導光体支持部と、
前記第二光源部として、前記導光体支持部の下面と前記導光体とによって上下方向から挟まれ、かつ、前記導光体支持部の周方向に沿って複数配置され、発光面が前記導光体に対向する複数のLEDと
を備え、
前記導光体は、
前記第二光源部の光を入射して発光することにより、前記第一照射部の前記配光特性と異なる配光特性の光を前記空間に照射することを特徴とする請求項3記載の照明装置。
【請求項16】
前記導光体支持部は、
前記導光体から照射された光を通過させる複数の穴が形成されたことを特徴とする請求項15記載の照明装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−99331(P2012−99331A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−245820(P2010−245820)
【出願日】平成22年11月2日(2010.11.2)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】