説明

熱現像感光材料

【課題】 本発明の課題は、面状が改良され、高画質で画像保存性に優れた熱現像感光材料を提供することである。
【解決手段】 支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、および有機銀塩のための還元剤を有する画像形成層、および非感光性層を有する熱現像感光材料であって、該非感光性層がアニオン性の水溶性染料、該水溶性染料の固定化剤、および酸発生剤を含有することを特徴とする。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、および有機銀塩のための還元剤を有する画像形成層、および非感光性層を有する熱現像感光材料であって、該非感光性層がアニオン性の水溶性染料、該水溶性染料の固定化剤、および酸発生剤を含有することを特徴とする熱現像感光材料。
【請求項2】
前記酸発生剤が加熱により酸を発生し得る化合物であることを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項3】
前記アニオン性の水溶性染料が下記一般式(PC−1)で表される金属フタロシアニン染料であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱現像感光材料:
【化1】

(式中、Mは金属原子を表す。R1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16はそれぞれ独立して水素原子、置換基であり、R1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16の少なくとも一つが電子求引性基である。R2、R3、R6、R7、R10、R11、R14、およびR15はそれぞれ独立して水素原子または置換基を表す。)。
【請求項4】
前記一般式(PC−1)で表される金属フタロシアニン化合物のR1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16の少なくとも一つが一般式(II)で表される基であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化2】

(式中、L1**−SO2***−SO3***−SO2NRN***−SO−***−CO−***−CONRN***−COO−***−COCO−***−COCO2*、または**−COCONRN*を表す。**はこの位置でフタロシアニン骨格と結合し、*はこの位置でR17と結合することを示す。RNは水素原子、アルキル基、アリール基、ヘテロ環基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基、スルホニル基、スルファモイル基を表す。R17は水素原子、アルキル基、アリール基、またはヘテロ環基を表す。)。
【請求項5】
前記一般式(PC−1)で表される金属フタロシアニン化合物のR2、R3、R6、R7、R10、R11、R14、およびR15が水素原子であり、R1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16の少なくとも一つが一般式(II)で表される基であることを特徴とする請求項4に記載の熱現像感光材料。
【請求項6】
前記一般式(PC−1)で表される金属フタロシアニン化合物のR1、R4、R5、R8、R9、R12、R13、およびR16のうち4つ以上が一般式(II)で表される基であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の熱現像感光材料。
【請求項7】
前記酸発生剤が下記一般式(1)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
一般式(1) W1(OP1k
(一般式(1)において、W1はW1(OH)kで表される酸の残基を表し、P1はそれぞれ独立に熱により離脱する置換基を表し、kは1または2の整数を示す。)。
【請求項8】
前記一般式(1)で表される化合物が、下記一般式(2)〜(4)で表される化合物並びに上記化合物の重合体から成る群から選ばれる少なくとも1種である、請求項7に記載の熱現像感光材料:
【化3】

(式中、R1はハメットのσp値が0より大きい電子求引性基を表す。R2は1以上の置換基を有していてもよいアルキル基を表す。R3は熱により離脱する基を表す。W1は一般式(1)における定義と同義である。);
【化4】

(式中、R4、R5、およびR6はそれぞれ独立に水素原子、1以上の置換基を有していてもよいアルキル基または1以上の置換基を有していてもよいアリール基を表し、W1は一般式(1)における定義と同義である。);
一般式(4) P2−X−L−C(R7)(R8)−OW1
(式中、P2は熱の作用により離脱する置換基を表す。XはO、S、NR9、またはCR1011を表す。R9、R10、R11、R7およびR8はそれぞれ独立に水素原子または置換基を表す。Lは連結基を表す。W1は一般式(1)における定義と同義である。)。
【請求項9】
前記酸発生剤が下記一般式(5)または(6)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化5】

(式中、R1は塩素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基、アルキルチオ基、−OM基、−NR12基または−NHCOR3基を表わす。R1、R2、およびR3はそれぞれ独立に水素原子、アルキル基、またはアリール基を表す。Mは1価金属原子を表す。R2は塩素原子を除く上記R1と同義の基を表す);
【化6】

(式中、R3及びR4は、それぞれ独立に塩素原子、ヒドロキシ基、アルキル基、アルコキシ基または−OM基を表す。Mは1価金属原子を表す。Q及びQ’は、それぞれ独立に−O−、−S−、−NH−から選ばれる連結基を表し、Lはアルキレン基またはアリーレン基を表す。l及びmは、それぞれ0または1を表す。)。
【請求項10】
前記酸発生剤が下記一般式(7)で表される化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化7】

(式中、R5及びR6は各々、ハロゲン原子、シアノ基、アルコキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ基、ヒドロキシ基、置換アミノ基、それぞれ置換基を有してもよい炭素数1〜30のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、またはヘテロ環基から選ばれる基を表し、R5及びR6が互いに結合して環を形成してもよい。Z1は、少なくとも炭素原子2個、窒素原子1個を有する5又は6員の環基を表し、W1は置換基を有してもよいアルキル基又はアリール基を表す。)。
【請求項11】
前記固定化剤が下記一般式(FX−1)〜(FX−4)で表される三級アミノ基、あるいは四級アンモニウム基を有するビニルモノマー単位を有するポリマー化合物であることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化8】

(式中、R1は水素原子または1個〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基を表わす。Lは1個〜20個の炭素原子を有する2価の連結基を表わす。Eは炭素原子との二重結合を有する窒素原子を構成成分として含むヘテロ環基を表わす。nは0または1である。);
【化9】

(式中、R1、L、nは一般式(FX−1)と同義である。R4、R5は互いに独立に1〜12個の炭素原子を有するアルキル基、もしくは7個〜20個の炭素原子を有するアラルキル基を表わす。R4、R5は相互に連結して窒素原子とともに環状構造を形成してもよい。);
【化10】

(式中R1、L、nは一般式(FX−1)と同じものを表す。G+は四級化され、かつ炭素原子との二重結合を有する窒素原子を構成成分として含むヘテロ環を表わす。X-は一価の陰イオンを表わす。);
【化11】

(式中R1、L、nは一般式(FX−1)におけると同じものを表わす。R4、R5は一般式(FX−2)におけると同じものを表す。R6はR4、R5を表わすものと同じものの中から選ばれる。X-は一般式(VI)におけると同じものを表わす。R4、R5、およびR6は相互に連結して窒素原子とともに環状構造を形成してもよい。)。
【請求項12】
前記支持体の一方の面上に前記画像形成層を配し、他方の面上に前記非感光性層を配してなることを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項13】
前記非感光性層を有する面の膜面pHが熱現像後に熱現像前より0.2以上低いことを特徴とする請求項12に記載の熱現像感光材料。

【公開番号】特開2007−93942(P2007−93942A)
【公開日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−282491(P2005−282491)
【出願日】平成17年9月28日(2005.9.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】