説明

熱現像感光材料

【課題】本発明の課題は、表面膜特性に優れた高画質の熱現像感光材料を提供する。
【解決手段】支持体の一方面上に、感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層と、該支持体の該画像形成層より遠い側に1層の非感光性層を有する熱現像感光材料であって、前記画像形成層が一般式(S)で表される化合物を含有し、前記非感光性層が平均粒子サイズが1.0μm以上6.0μm以下の第1のマット剤および平均粒子サイズが4.0μm以上20.0μm以下の第2のマット剤を含有する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の少なくとも一方面上に、少なくとも感光性ハロゲン化銀、非感光性有機銀塩、還元剤及びバインダーを含有する画像形成層と、該支持体の該画像形成層より遠い側に少なくとも1層の非感光性層を有する熱現像感光材料であって、前記画像形成層が下記一般式(S)で表される化合物を含有し、前記非感光性層が平均粒子サイズが1.0μm以上6.0μm以下の第1のマット剤および平均粒子サイズが4.0μm以上20.0μm以下の第2のマット剤を含有することを特徴とする熱現像感光材料:
【化1】

(式中、Mは水素原子またはk価の陽イオンを表わし、Rは置換基を表わす。nは1〜4の整数で、n≧2の時、Rは互いに同一でも異なっていても良い。kは1以上の整数であり、Mが水素原子の時k=1である。)。
【請求項2】
前記一般式(S)で表される化合物を塗布銀量1mol当たり1×10−5mol以上5×10−1mol以下含有することを特徴とする請求項1に記載の熱現像感光材料。
【請求項3】
前記一般式(S)において、Mが亜鉛、鉄、マンガン、カドミニウム、クロム、コバルト、ルテニウム、ロジウム、および銀よりなる群より選ばれる金属イオンであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の熱現像感光材料。
【請求項4】
前記一般式(S)において、Rで表わされる置換基が、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アラルキル基、アリール基、アミノ基、アルコキシ基、アシル基、アルコキシカルボニル基、アシルオキシ基、アシルアミノ基、アルコキシカルボニルアミノ基、スルホニルアミノ基、スルファモイル基、カルバモイル基、ウレイド基、アルキルチオ基、スルホニル基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子、シアノ基、スルホ基、カルボキシ基、ニトロ基、またはヘテロ環基であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項5】
前記一般式(S)において、Rで表わされる置換基が、アルキル基、アルケニル基、アラルキル基、アミノ基、アルコキシ基、アルキルチオ基、ヒドロキシ基、メルカプト基、ハロゲン原子、スルホ基、またはカルボキシ基であることを特徴とする請求項4に記載の熱現像感光材料。
【請求項6】
前記一般式(S)において、OH基のオルト位およびパラ位の少なくとも一方にアルキル基を置換基として有することを特徴とする請求項5に記載の熱現像感光材料。
【請求項7】
前記第1のマット剤の平均粒子サイズ(LAと標記する)と第2のマット剤の平均粒子サイズ(LBと標記する)の比率(LB/LA)が1.3以上5.0以下であることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項8】
前記第1のマット剤の塗布量(MAと標記する)と第2のマット剤の塗布量(MBと標記する)の比率(MB/MA)が質量比で0.01以上0.82以下であることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項9】
前記非感光性層が、最外層であることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項10】
前記非感光性層のバインダーの50質量%以上がゼラチンであることを特徴とする請求項9に記載の熱現像感光材料。
【請求項11】
前記画像形成層のバインダー50質量%以上が、一般式(M)で表されるモノマーを共重合させたポリマーラテックスであることを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか1項に記載の熱現像感光材料:
【化2】


(式中、R01およびR02は、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、又はシアノ基より選ばれる基である。)。
【請求項12】
前記R01およびR02が、共に水素原子、もしくは一方が水素原子で他方がメチル基であることを特徴とする請求項11に記載の熱現像感光材料。
【請求項13】
前記画像形成層と前記最外層との間に第2の非感光性有機銀塩を含有する中間層を有することを特徴とする請求項9〜請求項12のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項14】
前記第1の非感光性有機銀塩が脂肪酸銀であり、前記第2の非感光性有機銀塩が含窒素へテロ環銀塩であることを特徴とする請求項13に記載の熱現像感光材料。
【請求項15】
前記含窒素へテロ環銀塩がベンゾトリアゾール銀であることを特徴とする請求項14に記載の熱現像感光材料。
【請求項16】
前記第1の非感光性有機銀塩に対する前記第2の非感光性有機銀塩の比率が銀モル比で1モル%以上50モル%以下であることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。
【請求項17】
前記中間層ののバインダー50質量%以上が、ポリマーラテックスであることを特徴とする請求項13〜請求項16のいずれか1項に記載の熱現像感光材料。

【公開番号】特開2008−64878(P2008−64878A)
【公開日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−240573(P2006−240573)
【出願日】平成18年9月5日(2006.9.5)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】