説明

燃料電池システムの配管部品

【課題】燃料電池のセパレータに設けられた複数の空気通路のそれぞれに対して均一な流量の空気を供給することができる燃料電池システムの配管部品を提供する。
【解決手段】燃料電池1のエンドプレート2aに設けられた空気入口4a、4bに接続される配管部品10において、その内部に複数の流路を形成することにより、下流側接続口12、13のそれぞれの流路から、燃料電池1のセパレータに設けられた複数の空気通路のそれぞれに均一な流量の空気を供給できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スタック内部に設けられた複数の空気通路のそれぞれに均一な流量の空気を供給する燃料電池システムの配管部品に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、燃料電池自動車の開発が盛んに行われ、その燃料電池自動車に搭載される燃料電池システムにおいては、スタック内の各セルへ反応ガスを供給するために、各セルに連通するマニホールドがスタック内に備えられている。
【0003】
特許文献1に開示されている「燃料電池システム」においては、内部に複数のマニホールドを備え、エンドプレートの一面に複数のマニホールドのそれぞれの出入口を備える燃料電池スタックに対して、樹脂製の一部品からなる配管部品を取り付けるようになっている。この配管部品の空気入口通路から供給された空気は、空気入口管路部内を通過して、エンドプレート側の長細状の開口部を介してスタック内に流入するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−177100号公報([要約]を参照)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来提案されている例として、エンドプレートに対する2ヶ所の下流側接続口62、63を有する空気の配管部品60を、図6に示す。この配管部品60においては、上流側接続口61から導入された空気は、分岐部65で二つの流路に分岐されると共に、直角方向に方向を変えられた後、2ヶ所の下流側接続口62、63を通じてスタックの空気通路t1〜t8に供給される。分岐部65で分岐されて下流側接続口62、63に案内される空気は、それぞれの位置により流勢が異なるため、それぞれの単位面積当たりの流量が異なる。図6では、流量が異なる態様を、矢印の大きさによって示している。
【0006】
下流側接続口62に案内される空気は、内側部64と分岐部65との間において、分岐部65寄りの内側部分に大流量w1が現れる。また、下流側接続口63に案内される空気は、分岐部65と外側部67との間において、内から外に向かって流量が徐々に多くなり、外側部67近傍に大流量w2が現れる。
【0007】
このように、下流側接続口62、63から空気通路t1〜t8に供給される空気の流量は、空気通路t1〜t8のそれぞれに対して均一とはなり難いので、各空気通路t1〜t8のそれぞれに最適な流量の空気を供給することは難しい。特許文献1に開示されている燃料電池システムにおいても、エンドプレート側の長細状の開口部を通過する空気は、開口部内の部位により単位面積当たりの流量が異なることになる。従って、この燃料電池システムは、スタック内への均一な流量の空気の供給に係る問題を内在している。
【0008】
本発明は、このような問題に着目してなされたものであり、その目的とするところは、燃料電池のセパレータに設けられた複数の空気通路のそれぞれに対して均一な流量の空気を供給することができる燃料電池システムの配管部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決するために請求項1に記載の燃料電池システムの配管部品の発明は、セルに複数のガス通路が形成されると共に、エンドプレートには前記ガス通路に連通するガス入口が形成された燃料電池であって、前記入口に接続される配管部品において、少なくとも下流側接続口の内部には、前記ガス通路にそれぞれ対応するように、複数の流路が形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
上記構成によれば、配管部品の少なくとも下流側接続口の内部に、セルに形成された複数のガス通路にそれぞれ対応するように、複数の流路を形成した。このため、複数の流路により整流された均一な流量の空気を、ガス通路のそれぞれに供給することができる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の燃料電池システムの配管部品において、前記流路は、上流側接続口と下流側接続口との間を繋ぐように形成されていることを特徴とするものである。
【0012】
上記構成によれば、配管部品の上流側接続口と下流側接続口との間を繋いで流路を形成した。このため、上流側接続口と下流側接続口との間において配管部品の形状が変化しても、セパレータの各空気通路のそれぞれに対して、均一な流量の空気を供給することができる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の燃料電池システムの配管部品において、内部に複数の隔壁が長手方向に沿って立設され、長手方向の一部が開口した一対の樋状体と、仕切板とよりなる合成樹脂製の3部材により構成され、互いの開口が対向する前記一対の樋状体の間に前記仕切板が挟持されるように、前記3部材の結合により形成されていることを特徴とするものである。
【0014】
上記構成によれば、複数の流路を形成するために、内部に複数の隔壁を長手方向に沿って立設し、長手方向の一部を開口させた一対の樋状体と、仕切板とよりなる合成樹脂製の3部材の結合により配管部品を形成した。このため、射出成形等により形成した3部材のそれぞれを溶着等により結合して、配管部品を容易に形成することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の燃料電池システムの配管部品において、前記下流側接続口は、二つの下流側接続口に分岐し、それぞれの下流側接続口の内部に複数の流路が形成されていることを特徴とするものである。
【0016】
上記構成によれば、下流側接続口を二つの下流側接続口からなるものとした。このため、一つの上流側接続口から流入した空気を二つの下流側接続口に整流すると共に、それぞれの下流側接続口の複数の流路から、セパレータの各空気通路のそれぞれに対して均一な流量の空気を供給することができる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の燃料電池システムの配管部品において、前記二つの下流側接続口は、それぞれが並列する複数の流路により横長状に形成され、直列に配置されていることを特徴とするものである。
【0018】
上記構成によれば、並列する複数の流路により横長状に形成された二つの下流側接続口を直列に配置した。このため、高さ方向が限られたスペースにおいても、二つの下流側接続口から、セパレータの複数の空気通路のそれぞれに対して、均一な流量の空気の供給を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、空気を供給するための配管部品の少なくとも下流側接続口の内部に、燃料電池のセパレータに設けられた空気通路の数に対応するように、複数の流路を形成した。このため、複数の流路により整流された均一な流量の空気を、セパレータの各空気通路のそれぞれに供給する燃料電池システムの配管部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】第1実施形態の燃料電池システムを示す斜視図。
【図2】第1実施形態の配管部品を示し、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は右側面図、(d)は正面図。
【図3】図2のAA矢視断面図。
【図4】図2のAA矢視断面の変更例を示す断面図。
【図5】第3実施形態の配管部品を示し、(a)は左側面図、(b)は平面図、(c)は正面図。
【図6】従来技術の空気の配管部品を示す断面図。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した実施形態を図1〜図3を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池1は、多数枚の燃料電池セル3aを積層して構成されたスタック3と、その両端に配置された一対のエンドプレート2a、2bとにより構成される。一方のエンドプレート2aには、図示下方に一対の空気入口4a、4bが形成され、図示上方に一対の空気出口7a、7bが形成されている。一対の空気入口4a、4b及び空気出口7a、7bには、燃料電池セル3aに設けられた複数の空気通路3b(空気出口7a、7b側のみ図示)がそれぞれに4ヶ所開口している。空気入口4a、4b内には空気通路3bに対応する独立した部屋を形成するための隔壁4cが形成されている。また、エンドプレート2aの図示左方には冷却水出口5aが形成され、図示右方には冷却水入口5bが形成されている。
【0022】
そして、配管部品10が、一対の空気入口4a、4bに接続されて、空気をそれぞれの燃料電池セル3aへ供給するようになっている。図1においては、空気入口4a、4bに接続される配管部品10以外の他の配管部品の図示を省略している。また、配管部品10の下流側接続口12、13には、この配管部品10をエンドプレート2aに接続するためのボルト挿通孔を有するフランジ部が形成されているが、その図示及び説明を省略する。
【0023】
なお、エンドプレート2aには、他に、燃料を供給するための燃料ガス用の接続口を有し、配管を通じて燃料が供給される構造となっているが、図示及び説明は省略する。
次に、図2及び図3を用いて配管部品10の構成を説明する。図2(b)に示すように、本実施形態の配管部品10は、第1配管部14と第2配管部15とが上流部を重合させた筒状体である。第1配管部14と第2配管部15とは上流側接続口11を共有する。
【0024】
図2(d)に示すように、上流側接続口11は、略四角形をなすように開口し、仕切板16により上下方向に第1配管部14と第2配管部15とに区画されている。第1配管部14は、等間隔に配置された3ヶ所のリブ14bが隔壁となって、流路21、22、23、24が区画されている。同様に、第2配管部15は、等間隔に配置された3ヶ所のリブ15bが隔壁となって、流路31、32、33、34が区画されている。これらの流路21〜24、31〜34は、それぞれが下流側接続口12及び下流側接続口13に連なっている。
【0025】
また、図2(a)に示すように、下流側接続口12及び下流側接続口13は、それぞれが並列する流路21〜24及び流路31〜34により横長状に形成され、互いに直列に配置されている。
【0026】
更に、図3を用いて、配管部品10の構成を説明する。第1配管部14は、内側に3ヶ所のリブ14bが立設された四角樋状体の合成樹脂製の本体部14aと、合成樹脂製の仕切板16とを備えている。3ヶ所のリブ14bは等間隔に配置されている。
【0027】
また、第2配管部15は、内側に3ヶ所のリブ15bが立設された四角樋状体の合成樹脂製の本体部15aと、合成樹脂製の仕切板16とを備えている。3ヶ所のリブ15bは等間隔に配置されている。仕切板16と、本体部14a及びリブ14bの端部と、本体部15a及びリブ15bの端部とは溶着により結合されている。
【0028】
上記のように、3ヶ所のリブ14bが等間隔に配置されることにより、流路21〜24の断面積は同一となり、3ヶ所のリブ15bが等間隔に配置されることにより、流路31〜34の断面積は同一となっている。
【0029】
本実施形態の本体部14a、本体部15a及び仕切板16は合成樹脂で形成され、それぞれの成形には、射出成形が好適に用いられる。
上記のように構成された配管部品10においては、上流側接続口11に導入された空気は、仕切板16により、第1配管部14と第2配管部15とに均一に整流される。更に、第1配管部14において、空気は、3ヶ所のリブ14bにより流路21〜24に均一に整流され、下流側接続口12を介して、燃料電池1のセパレータの4ヶ所の空気入口4aのそれぞれに均一な流量のままに供給される。同様に、第2配管部15において、空気は、3ヶ所のリブ15bにより流路31〜34に均一に整流され、下流側接続口13を介して、燃料電池1のセパレータの4ヶ所の空気入口4bのそれぞれに均一な流量のままに供給される。
【0030】
従って、セパレータの8ヶ所の空気通路に対して均一な流量の空気を供給できるので、それぞれのスタック3に対して最適条件の流量の空気を供給することができる。
(第2の実施形態)
以下、第1実施形態と異なる部分を中心に図4を用いて説明する。本実施形態は、上流側接続口11の形状が略四角形をなし、リブ14b、15bが等間隔に配置されている第1実施形態に対して、略円形をなし、リブ14b、15bが所定間隔に配置されている点が異なる。
【0031】
図4に示すように、流路21、24を形成するための2ヶ所のリブ17b及び流路31、34を形成するための2ヶ所のリブ18bがそれぞれ中央よりの所定位置に配置され、流路21〜24及び流路31〜34のそれぞれが同一の面積となっている。
【0032】
本実施形態の円形の開口を有する上流側接続口11は、円形断面の空気供給パイプに接続されて、コンプレッサー等から空気を供給されることが容易となる。
従って、上記第1、2実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0033】
(1)上記実施形態では、配管部品10の内部を仕切板16により二つに区画すると共に、等間隔の複数のリブ14b、15b或いはリブ17b、18bを立設することにより、燃料電池1のセパレータに設けられた空気通路の数に対応するように、複数の流路21〜24、31〜34を形成した。このため、流路21〜24、31〜34により整流された均一な流量の空気を、前記空気通路のそれぞれに供給することができるので、スタック3のそれぞれに対して最適条件の流量の空気を供給することができる。
【0034】
(2)上記実施形態では、配管部品10の上流側接続口11と下流側接続口12、13との間を繋いで流路21〜24、31〜34を形成した。このため、上流側接続口11と下流側接続口12、13との間において配管部品10の形状を変化させても、燃料電池1のセパレータの各空気通路に対して、均一な流量の空気を供給することができる。従って、限られたスペースに対応した形状に形成された燃料電池1の配管部品10を提供することができる。
【0035】
(3)上記実施形態では、複数の流路21〜24、31〜34を形成するために、内部に複数のリブ14b、15bを長手方向に沿って立設した一対の四角樋状体の本体部14a、15aと、仕切板16とよりなる合成樹脂製の3部材の結合により配管部品10を形成するようにした。このため、射出成形等により形成した3部材のそれぞれを溶着して、配管部品10を容易に形成することができる。
【0036】
(4)上記実施形態の別例では、複数の流路21〜24、31〜34を形成するために、内部に複数のリブ17b、18bを長手方向に沿って立設した一対の半円樋状体の本体部17a、18aと、仕切板16とよりなる合成樹脂製の3部材の結合により配管部品10を形成するようにした。このため、コンプレッサー等から空気を供給されるために、円形断面の空気供給パイプに、円形開口の上流側接続口11を接続することを容易に行うことができる。
【0037】
(5)上記実施形態では、下流側接続口を二つの下流側接続口12、13からなるものとした。このため、一つの上流側接続口11から流入した空気を二つの下流側接続口12、13に整流すると共に、それぞれの下流側接続口12、13の複数の流路から、燃料電池1のセパレータの各空気通路のそれぞれに対して均一な流量の空気を供給することができる。
【0038】
(6)上記実施形態では、並列する複数の流路21〜24、31〜34により横長状に形成された下流側接続口12、13を直列に配置した。このため、高さ方向に限られたスペースにおいても、エンドプレート2aに対する配管部品10の接続が容易となり、二つの下流側接続口12、13から、燃料電池1のセパレータの複数の空気通路のそれぞれに対して、均一な流量の空気を容易に供給することができる。
【0039】
(第3の実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態を、第1及び第2実施形態と異なる部分を中心に図5を用いて説明する。
【0040】
本実施形態の配管部品40においては、図5(b)に示すように、直角状に方向を変える第1流路49と、同じく直角状に方向を変える第2流路50とがリブ48により区画され、全体として筒状体に形成されている。図5(a)に示すように、配管部品40は、下流側接続口42、43の側の部分と上流側接続口41の側の部分とは拡開部57を境にして高さが異なっている。
【0041】
図5(c)に示すように、上流側接続口41は、略四角形をなすように開口し、リブ48により左右方向に第1流路49と第2流路50とに区画されている。また、図5(a)に示すように、下流側接続口42は、等間隔に配置された3ヶ所のリブ51〜53により、4ヶ所の流路42a〜42dに区画されている。また、下流側接続口43は、等間隔に配置された3ヶ所のリブ54〜56により、4ヶ所の流路43a〜43dに区画されている。
【0042】
一方、3ヶ所のリブ51〜53の内方の端部51p〜53pは、第1流路49の方向変更部位における内側角部44と外側角部45とを結ぶ仮想面49aに接するように配置されている。また、3ヶ所のリブ54〜56の内方の端部54p〜56pは、第2流路50の方向変更部位における内側角部46と外側角部47とを結ぶ仮想面50aに接するように配置されている。
【0043】
本実施形態の配管部品40は、合成樹脂製の上下対称形状の半体どうしを溶着して一体に形成したものである。
上記のように構成された配管部品40においては、一様な流れとして上流側接続口41に導入された空気は、リブ48により第1流路49と第2流路50とに均一に整流される。第1流路49を流れる空気は、その流れ方向を変更する部位に配置されたリブ51〜53のそれぞれの端部51p〜53pにより均一に整流される。同様に、第2流路50を流れる空気は、その流れ方向を変更する部位に配置されたリブ54〜56のそれぞれの端部54p〜56pにより均一に整流される。
【0044】
そして、この第3実施形態においては、第1、第2実施形態における効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(7)上記実施形態では、配管部品40の下流側接続口42、43の内部に、等間隔の複数のリブ51〜53及びリブ54〜56を立設することにより、燃料電池1のセパレータに設けられた空気通路の数に対応するように、流路42a〜42d及び流路43a〜43dを形成した。そして、端部51p〜53pが仮想面49aに当接するようにリブ51〜53の長さを設定し、端部54p〜56pが仮想面50aに当接するようにリブ54〜56の長さを設定した。このため、流路42a〜42d、43a〜43dにより整流された均一な流量の空気を、前記空気通路のそれぞれに供給することができるので、スタック3のそれぞれに対して最適条件の流量の空気を供給することができる。
【0045】
(8)上記実施形態では、上流側接続口41をリブ48により区画して、第1流路49と第2流路50とを形成した。そして、第1流路49及び第2流路50のそれぞれに案内された空気を整流して、横長状に並列した流路42a〜42d、43a〜43dから燃料電池1のセパレータの各空気通路のそれぞれに供給するようにした。このため、配管部品40を扁平状とすることができ、限られたスペースに配置することが可能な燃料電池1の配管部品40を提供することができる。
【0046】
(変更例)
なお、上記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・ 下流側接続口12、13或いは下流側接続口42、43の開口部において、流路21〜24、31〜34或いは流路42a〜42d、43a〜43dの形状を四角形としたが、円形とすること。
・ 下流側接続口12、13或いは下流側接続口42、43の断面形状を横長四角形としたが、両端が半円の略長円とすること。
・ 本体部14a、15a、17a、18a及び仕切板16との結合を溶着としたが、ホットメルト接着剤による結合、或いは締結バンド等の機械的結合とすること。
・ 第3実施形態において、第1流路49、第2流路50の方向を直角に変更したが、直角以外の角度で方向を変えること。
・ 第3実施形態において、リブ48の端部48pを上流側接続口41に臨むように配置したが、端部48pを内方に配置すること。
・ 第3実施形態において、上流側接続口41の開口形状を四角形としたが、円形とすること。
・ 空気入口4a、4bとして、その内部の隔壁4cを省略した構成とすること。
・ 燃料ガス(水素ガス)の入口に接続される配管部品に本発明を具体化すること。
【符号の説明】
【0047】
1…燃料電池、2a,2b…エンドプレート、4c…隔壁、10,40…配管部品、11,41…上流側接続口、12,13,42,43…下流側接続口、16…仕切板、21,22,23,24,31,32,33,34,42a,42b,42c,42d,43a,43b,43c,43d…流路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セルに複数のガス通路が形成されると共に、エンドプレートには前記ガス通路に連通するガス入口が形成された燃料電池であって、前記入口に接続される配管部品において、少なくとも下流側接続口の内部には、前記ガス通路にそれぞれ対応するように、複数の流路が形成されていることを特徴とする燃料電池システムの配管部品。
【請求項2】
前記流路は、上流側接続口と下流側接続口との間を繋ぐように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池システムの配管部品。
【請求項3】
内部に複数の隔壁が長手方向に沿って立設され、長手方向の一部が開口した一対の樋状体と、仕切板とよりなる合成樹脂製の3部材により構成され、互いの開口が対向する前記一対の樋状体の間に前記仕切板が挟持されるように、前記3部材の結合により形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池システムの配管部品。
【請求項4】
前記下流側接続口は、二つの下流側接続口に分岐し、それぞれの下流側接続口の内部に複数の流路が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の燃料電池システムの配管部品。
【請求項5】
前記二つの下流側接続口は、それぞれが並列する複数の流路により横長状に形成され、直列に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の燃料電池システムの配管部品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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