説明

燃料電池極板のチャネル構造

【課題】燃料電池極板のチャネル構造の提供。
【解決手段】燃料電池極板2の連通溝231と貫通孔21の間がトンネル24で連通し、流体が貫通孔21より送入される時、流体がトンネル24を通り極板2の各溝23に送られる。トンネル24の構造は極板2に位置決めエリア241が形成され並びに垂直段階セクション243が形成され、位置決めエリア241に少なくとも一つの水平凹溝セクション242が形成される。位置決めエリア241上がカバー板25で被覆され、並びに位置決めエリア241とカバー板25の間に複数のトンネル24が形成される。本発明は良好な流体搬送機能と流体密封漏止め効果を有し、比較的大きな流体圧力に耐え、並びに十分な流体流量を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一種の燃料電池の構造設計に係り、特に燃料電池極板のチャネル構造に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池(Fuel Cell)は電気化学反応により、水素含有の燃料と空気に電力を発生させる装置である。燃料電池極板に電気化学反応を発生させるためには陽極反応ガス或いは液体及び陰極反応ガスをそれぞれ適当なチャネルを通して燃料電池中に通入する必要がある。チャネル構造の設計では、陽極と陰極の流体の単独流通及び相互の間の相互漏洩を防止して、燃料電池の操作効率に影響が出ないようにし、並びに操作の安全性を確保することが必要である。
【0003】
典型的な燃料電池セットは複数の燃料電池ユニットを具え、基本の各燃料電池ユニットは、膜電極アセンブル(Membrane Electrode Assemble;MEA)を包含し、それはプロトン交換膜、陽極触媒層、陰極触媒層で構成されている。膜電極アセンブルの陽極側に陽極ガス拡散層及び極板が結合され、膜電極アセンブルの陰極側に陰極ガス拡散層、及び極板が結合されている。
【0004】
図1は典型的な燃料電池セットの構成要件を分解した時の側面図である。燃料電池セット1は複数の極板2を具えている。各極板2の端縁近隣部分に対応する貫通孔21、22が設けられている。貫通孔21、22が伝送する流体は燃料電池システムの違いにより、水素ガス、空気、或いはメタノール等の石化燃料の流体とされうる。
【0005】
極板2の表面の中央エリアに相互に平行な溝23が設けられ、各溝23の一端部は連通溝で貫通孔21に連通し、各溝23の別の一端部もまた連通溝で貫通孔22に連通している。流体が貫通孔21を通り送入される時、流体は各溝の案内により順調に貫通孔22に導入される。
【0006】
隣り合う二つの極板の間には陽極拡散層41、膜電極アセンブル42、及び陰極拡散層43が挟まれる。膜電極アセンブル42の両側面はそれぞれ触媒層(図示せず)を具えている。二つの極板の間に更にパッキング31、32が挟まれる。該極板2、陽極拡散層41、膜電極アセンブル42、陰極拡散層43、パッキング31、32が重ね置かれて組み合わされることで基本の燃料電池ユニット10が構成される。
【0007】
周知の技術では、流体を順調に極板により案内するため、ほとんどは極板の流体溝構造に重きが置かれ、例えば特許文献1には、一種の流体溝の構造設計が記載され、その溝は相互に平行な離間溝とされて極板に配設される。また特許文献2にも一種の燃料電池の構造設計が記載され、その極板表面にも複数の相互に平行な離間溝が設けられている。また、特許文献3には縮小チャネル口径を具えた燃料電池の流体溝構造が記載され、それは流体溝の入口端と出口端の間に圧力差が発生するものとされる。
【0008】
周知のこれらの関係する従来の技術中、所定の流体輸送案内の機能は達成されるものの、燃料電池極板の流体溝と流体輸送貫通孔の間の連通構造については研究が少ない。
【0009】
伝統的な燃料電池極板の連通溝構造中、流体密封効果を達成して流体の外漏れを防止するため、通常は極板の表面に複数の連通溝が形成され、さらに二つの隣り合う極板の間にパッキングが置かれ、これにより輸送の流体が極板の貫通孔及び連通溝を通過する時、パッキングにより流体の外漏れ或いは陽極流体と陰極流体相互の漏洩を防止する目的が達成される。
【0010】
【特許文献1】米国特許第4,631,239号明細書
【特許文献2】米国特許第4,761,990号明細書
【特許文献3】米国特許第6,623,882号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
燃料電池セットに供給される流体は相当な流体圧力を有するため、流体が極板の連通溝を通過する時に、パッキングが相当な流体圧力を受ける。この現象によりパッキングが連通溝凹溝セクションでガス或いは液体の相互漏洩を発生しやすく、そのために隣り合う高価な膜電極アセンブルが破壊されてしまうことがある。
【0012】
さらに、一般に極板材料の多くは炭素板を採用するか、高分子を含浸させた複合炭素板、或いは金属或いは合金板とされる。多種類の異なった実施可能な材料が選択に供されているものの、異なった応用場面では、異なる流体、異なる圧力等、異なる因子の制限を受ける。例えば全体の燃料電池の体積が縮小される時、流体漏洩問題は更に厳重となる。
【0013】
このため、良好な密封効果を有し、また十分な流量設計を有する極板連通溝構造を設計して前述の問題を解決すると共に実際の必要に対応できるようにする必要がある。
【0014】
本発明の主要な目的は、燃料電池極板の流体チャネル構造を提供し、燃料電池セットが電気化学反応を行なう時に必要な流体が流体チャネルを通過する時に漏洩を発生しないようにすることにある。
【0015】
本発明の別の目的は、燃料電池極板の貫通孔と反応エリア溝間の連通溝構造を提供し、その極板の連通溝と貫通孔の間を極板を貫通する複数のトンネルで連通させ、トンネルの構造は貫通孔と極板を突き合わせて形成することにある。
【0016】
本発明の更に別の目的は、加工が容易な燃料電池極板の流体チャネル構造を提供し、燃料電池極板の連通溝を形成する時に一般の溝構造及び部品を突き合わせる方式で形成できるようにし、製品の製造、加工のいずれも非常に簡易とすることにある。
【0017】
本発明が周知の技術の問題を解決するために採用する技術手段は、燃料電池極板の連通溝と貫通孔の間をトンネルで連通させ、流体が貫通孔より送入される時、流体がトンネルを通り極板の各溝に送られるようにし、トンネルの構造は極板に位置決めエリアを形成し並びに垂直段階セクションを形成し、位置決めエリアに少なくとも一つの水平凹溝セクションを形成し、位置決めエリア上をカバー板で被覆し、カバー板の底面に複数の半溝を形成し、カバー板を極板の位置決めエリアに閉じ合わせる時に、各半溝と位置決めエリアの対応する水平凹溝セクションとに共同で複数のトンネルを形成させる、というものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
請求項1の発明は、燃料電池セット中に少なくとも一つの極板が包含され、該極板の少なくとも一つの表面の中央エリアに相互に平行な溝が設けられ、各溝が複数の連通溝で該極板に形成された貫通孔に連通する燃料電池極板のチャネル構造において、該極板の連通溝と貫通孔の間が少なくとも一つのトンネルにより連通し、該トンネルの構造が、
極板にあって貫通孔近隣に形成された位置決めエリアであって、該位置決めエリアに少なくとも一つの水平凹溝セクションが形成された、上記位置決めエリアと、
該位置決めエリア上を被覆し、底面に少なくとも一つの半溝が形成された、カバー板と、
を具え、該カバー板が極板の位置決めエリア上に閉じ合わされる時、その半溝が位置決めエリアの対応する水平凹溝セクションと共同でトンネルを形成し、
流体が貫通孔より送入される時、流体がトンネル、連通溝を通り極板の各溝に送られるよう形成されたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項2の発明は、請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルの構造が、極板に形成されて上端が連通溝に連通し底端が水平凹溝セクションに連通する少なくとも一つの垂直段階セクションを更に具えたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項3の発明は、請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが円形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項4の発明は、請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが矩形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項5の発明は、請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが単一矩形断面トンネルの構造とされたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項6の発明は、燃料電池セット中に少なくとも一つの極板が包含され、極板の少なくとも一つの表面の中央エリアに相互に平行な溝が設けられ、各溝が複数の連通溝により極板に形成された貫通孔に連通する燃料電池極板のチャネル構造において、
極板の連通溝と貫通孔の間が少なくとも一つのトンネルで連通し、該トンネルの構造が、
一端が直接極板を貫通し貫通孔に連通する少なくとも一つの水平凹溝セクションと、
極板に形成され、その上端が極板の溝に連通し、底端が水平凹溝セクションの別の一端に連通する少なくとも一つの垂直段階セクションと、
を具え、流体が貫通孔より送入される時、流体がトンネル、連通溝を通り極板の各溝に送られるよう形成されたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項7の発明は、請求項6記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが円形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項8の発明は、請求項6記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが矩形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
請求項9の発明は、請求項6記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが単一矩形断面トンネルの構造とされたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造としている。
【発明の効果】
【0019】
本発明が採用する技術手段により、独立製造されたカバー板と極板が対応して閉じ合わされる時、極板中にトンネルが形成され、良好な流体搬送機能、良好な流体密封漏止め効果を有するのみならず、本発明はただ一般の溝構造と部品を突き合わせて組み合わせる方式で完成するため、製品の製造、加工のいずれもが非常に簡易である。更に、本発明のカバー板と極板に形成されるチャネル構造は極板のトンネル上方がカバー板により比較的大きな流体圧力に耐え及び十分な流量を提供するものとされ、極板の厚さを厚くする必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図2は本発明の燃料電池極板のチャネル構造の第1実施例の関係部品分離時の立体分解図である。本発明は燃料電池セット中の極板2の端縁近隣部分に対応する貫通孔21、22が設けられている。該貫通孔21、22はそれぞれ流体導入貫通孔と導出貫通孔とされ、その伝送する流体は水素ガス、空気或いはメタノール等石化燃料とされる。
【0021】
極板2の表面に下から上に順にパッキング31、陽極拡散層41、膜電極アセンブル42、及び陰極拡散層43が配置されている。膜電極アセンブル42の両側面に触媒層(図示せず)が設けられている。
【0022】
極板2の表面の中央エリアに相互に平行な溝23が設けられ、且つ各溝23の一端部は連通溝231とトンネル24で貫通孔21に連通し、各溝23の別の一端部もまた連通溝232とトンネル24を通り貫通孔22に連通している。流体が貫通孔21より送入される時、流体は各溝23の案内により貫通孔22に導入される。
【0023】
図3は図2中のA部分の局部拡大立体図である。図から分かるように、極板2の連通溝231と貫通孔21の間は極板2を貫通する複数のトンネル24で連通している。これにより流体が貫通孔21より送入される時、流体はトンネル24、連通溝231を通り、平均して極板2の各溝23に送られる。
【0024】
極板2中にトンネル24を形成するため、本発明の実施例では、極板2表面の貫通孔21の近隣のエリアに位置決めエリア241が形成され、その幅は全ての連通溝231の総合幅より大きい。
【0025】
極板2の位置決めエリア241上はカバー板25で被覆され、カバー板25の底面に複数の半溝251が形成される。また図4は図3中のカバー板25と極板2分離時の局部拡大立体分解図であり、図5は図3中のカバー板25と極板2分離時の別角度から観た局部拡大立体図である。
【0026】
極板2の位置決めエリア241中に複数の水平凹溝セクション242が形成され、各水平凹溝セクション242の一端は貫通孔21に連通し、別の一端は垂直段階セクション243を通り連通溝231に連通している。
【0027】
カバー板25が極板2の位置決めエリア241上に閉じ合わされる時、カバー板25の各半溝251がちょうど極板2の位置決めエリア241中の各水平凹溝セクション242に対応し、これにより突き合わせにより極板2中に複数の円形のトンネル24が形成される。図6は図3中の6−6断面図であり、図7は図3中の7−7断面図である。
【0028】
図8は図3中の8−8断面図であり、それは流体Iが貫通孔21より送入される時、流体Iがカバー板25の半溝251と対応する水平凹溝セクション242が形成したトンネル24を通り、更に垂直段階セクション243、及び連通溝231を通り極板2の各溝23に送られる状態を示す。
【0029】
図9は本発明の第2実施例の断面図であり、それと第1実施例の構造設計とはほぼ同じであり、且つ図7中に示される第1実施例の断面図とほぼ同じである。その違いは、極板2aの上面に複数の半矩形溝構造が形成され、カバー板25aの底面に複数のそれに対応する半矩形溝構造が形成され、ゆえに極板2aとカバー板25が突き合わせ接合された後、その間に形成されるトンネルが矩形断面トンネル24aの構造とされることにある。
【0030】
図10は本発明の第3実施例の断面図であり、それと前述の図9に示される第2実施例の構造設計とはほぼ同じであり、その違いは、極板2bの上面が凹平面構造とされ、カバー板25bの底面に単一の半矩形溝構造が形成され、ゆえに極板2bとカバー板25が突き合わせ接合された後、その間に形成されるトンネルが単一矩形断面トンネル24bの構造とされることにある。
【0031】
図11は本発明の第4実施例の断面図であり、それと前述の図10に示される第3実施例の構造設計とはほぼ同じであり、その違いは、極板2cの上面が凹平面構造とされ、並びにその両側端にそれぞれ載置構造26a、26bが形成され、カバー板25cの底面は平面構造に形成され、ゆえにカバー板25cの両側端がそれぞれ載置構造26a、26b上に載置される時、カバー板25cと極板2cの間に単一矩形断面トンネル24cの構造が形成されることにある。
【0032】
図中に示される燃料電池極板中、一つの燃料電池ユニットの極板を実施例として説明しているが、実際の応用時には燃料電池セット中には複数の燃料電池ユニットが包含され得て、それにより燃料電池セットを構成され、本発明の構造はまた同様に、複数の燃料電池ユニットを具えた燃料電池セット構造に適用される。
【0033】
総合すると、本発明はカバー板と極板の突き合わせ接合により、極板中にトンネルを形成し、これにより燃料電池極板の貫通孔と反応エリアの溝間の連通溝が良好な流体搬送機能、良好な流体密封漏止め効果を有するほか、良好な機構強度の構造を提供している。製造方面では、本発明は一般の溝構造と部品を突き合わせ接合する方式で完成し、製品の製造、加工のいずれも非常に簡易である。更に、本発明のカバー板と極板が形成するチャネル構造は極板のトンネル上方がカバー板により大きな流体圧力に耐えられると共に十分な流量を提供でき、極板の厚さを厚くする必要がない。
【0034】
以上の実施例は本発明の実施範囲を限定するものではなく、本発明に基づきなしうる細部の修飾或いは改変は、いずれも本発明の請求範囲に属するものとする。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】典型的な燃料電池セットの構成要件を分解した時の側面図である。
【図2】本発明の燃料電池極板のチャネル構造の第1実施例の関係部品分離時の立体分解図である。
【図3】図2中のA部分の局部拡大立体図である。
【図4】図3中のカバー板25と極板2分離時の局部拡大立体分解図である。
【図5】図3中のカバー板25と極板2分離時の別角度から観た局部拡大立体図である。
【図6】図3中の6−6断面図である。
【図7】図3中の7−7断面図である。
【図8】図3中の8−8断面図である。
【図9】本発明の第2実施例の断面図である。
【図10】本発明の第3実施例の断面図である。
【図11】本発明の第4実施例の断面図である。
【符号の説明】
【0036】
1 燃料電池セット
10 燃料電池ユニット
2 極板
21、22 貫通孔
23 溝
231、232 連通溝
24、24a トンネル
24b、24c トンネル
241 位置決めエリア
242 水平凹溝セクション
243 垂直段階セクション
25、25a カバー板
25b、25c カバー板
251 半溝
26a、26b 載置構造
31、32 パッキング
41 陽極拡散層
42 膜電極アセンブル
43 陰極拡散層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池セット中に少なくとも一つの極板が包含され、該極板の少なくとも一つの表面の中央エリアに相互に平行な溝が設けられ、各溝が複数の連通溝で該極板に形成された貫通孔に連通する燃料電池極板のチャネル構造において、該極板の連通溝と貫通孔の間が少なくとも一つのトンネルにより連通し、該トンネルの構造が、
極板にあって貫通孔近隣に形成された位置決めエリアであって、該位置決めエリアに少なくとも一つの水平凹溝セクションが形成された、上記位置決めエリアと、
該位置決めエリア上を被覆し、底面に少なくとも一つの半溝が形成された、カバー板と、
を具え、該カバー板が極板の位置決めエリア上に閉じ合わされる時、その半溝が位置決めエリアの対応する水平凹溝セクションと共同でトンネルを形成し、
流体が貫通孔より送入される時、流体がトンネル、連通溝を通り極板の各溝に送られるよう形成されたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項2】
請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルの構造が、極板に形成されて上端が連通溝に連通し底端が水平凹溝セクションに連通する少なくとも一つの垂直段階セクションを更に具えたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項3】
請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが円形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項4】
請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが矩形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項5】
請求項1記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが単一矩形断面トンネルの構造とされたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項6】
燃料電池セット中に少なくとも一つの極板が包含され、極板の少なくとも一つの表面の中央エリアに相互に平行な溝が設けられ、各溝が複数の連通溝により極板に形成された貫通孔に連通する燃料電池極板のチャネル構造において、
極板の連通溝と貫通孔の間が少なくとも一つのトンネルで連通し、該トンネルの構造が、
一端が直接極板を貫通し貫通孔に連通する少なくとも一つの水平凹溝セクションと、
極板に形成され、その上端が極板の溝に連通し、底端が水平凹溝セクションの別の一端に連通する少なくとも一つの垂直段階セクションと、
を具え、流体が貫通孔より送入される時、流体がトンネル、連通溝を通り極板の各溝に送られるよう形成されたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項7】
請求項6記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが円形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項8】
請求項6記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが矩形断面を呈することを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。
【請求項9】
請求項6記載の燃料電池極板のチャネル構造において、トンネルが単一矩形断面トンネルの構造とされたことを特徴とする、燃料電池極板のチャネル構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−331692(P2006−331692A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−149808(P2005−149808)
【出願日】平成17年5月23日(2005.5.23)
【出願人】(599171866)行政院原子能委員會核能研究所 (37)
【Fターム(参考)】