説明

燃料電池

【課題】燃料電池全体を効率的に温めることができる燃料電池を提供する。
【解決手段】本発明の燃料電池(1)は、複数の管状の燃料電池セル(2a〜2e)と、それらを密封包囲するケーシング(4)を有する。各燃料電池セル(2a〜2e)は、外側電極層(6)と、内側電極層(7)と、流路(12)を有する。燃料電池セル(2a〜2e)は、長手方向に対する横方向に一方の側(A1)から他方の側(B1)に並んで配置される。ケーシング(4)は、外側電極層(6)用の外側ガスをケーシング(4)に流入させる流入ポート(14a)を他方の側(A2)に有し、外側ガスを流出させる流出ポート(14)を一方の側(A1)に有する。燃料電池セル(2a〜2e)の流路(12)は、内側電極層(7)用の内側ガスが一方の側(A2)の燃料電池セル(2a)から次第に他方の側(A2)の燃料電池セル(2e)に流れるように連結される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固体酸化物形燃料電池(SOFC)に関し、更に詳細には、複数の管状の燃料電池セルを互いに整列させた固体酸化物形燃料電池に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、複数の管状の燃料電池セルを互いに整列させた固体酸化物形燃料電池が知られている(例えば、特許文献1参照)。まず、図7を参照して、従来の燃料電池の構造を説明する。図7は、従来の燃料電池の概略的な平面断面図である。
【0003】
図7に示すように、燃料電池100は、3つの管状の燃料電池セル102と、燃料電池セル102を密封式に包囲するケーシング104を有している。燃料電池セル102は、内側の電極層106と、外側の電極層107と、それらの間に位置する電解質層108と、長手方向に延びる流路112とを有している。図7では、外側の電極層106、内側の電極層107及び電解質層108を一体に示している。3つの燃料電池セル102は、その長手方向に対する横方向Aに一方の側A1から他方の側A2に向かって並んでおり、燃料電池セル102の両端部が、支持板114及びシール材116を介して、ケーシング104に固定されている。ケーシング104は、支持板114及びシール材116によって、燃料電池セル100の長手方向に沿って3つの室118a〜118cに分けられている。燃料電池セルの長手方向両側に位置する第1の室118a及び第2の室118bは、各燃料電池セル102の内側の電極106と連通しており、第1の室118aの一方の側A1に、内側の電極106と作用させる内側ガスの流入ポート120aが設けられ、第2の室118bの他方の側A2に内側ガスの流出ポート120bが設けられている。第1の室118aと第2の室118bとの間に位置する第3の室118cは、各燃料電池セル102の外側の電極108と連通しており、第3の室118cの他方の側A2に、外側の電極108と作用させる外側ガスの流入ポート122aが設けられ、第3の室118cの一方の側A1に外側ガスの流出ポート122bが設けられている。
【0004】
この燃料電池100では、外側ガスが、第3の室118cの流入ポート122aから流入し、第3の室118cの中を他方の側A2から一方の側A1に向かって流れ、第3の室118cの流出ポート122bから流出する。また、内側ガスが、第1の室118aの流入ポート120aから第1の室118aに流入し、各燃料電池セル102の流路112を通って第2の部屋118bに流入し、第2の室118bの流出ポート120bから流出する。燃料電池100を起動させるためには、燃料電池100を昇温させる必要があるので、内側ガス及び外側ガスに、高温のガスが用いられる。
【0005】
【特許文献1】特開2003−123927号公報(図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
燃料電池100は、500〜1000℃の温度範囲で効率的に作動するが、燃料電池100の運転開始時、燃料電池は冷えた状態にある。運転開始後、燃料電池100は、高温の内側ガス及び外側ガスによって温められる。従来技術の燃料電池100は、外側ガスによって、最初、他方の側A2の部分R1が先に暖められ、次第に、一方の側A1の部分R2に向かって温められる。また、燃料電池100は、内側ガスによって、最初、第1の室118aが温められ、次第に、第2の室118bに向かって温められる。その結果、第2の室118b一方の側A1の部分R3が温められるのが遅くなり、燃料電池全体が効率的に作動する状態になるまでに時間がかかる場合があった。
【0007】
そこで、本発明は、燃料電池全体を効率的に且つ急速に温めることができる燃料電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明による燃料電池は、複数の管状の燃料電池セルと、
複数の燃料電池セルを密封式に包囲するケーシングと、を有し、燃料電池セルの各々は、外側の電極層と、内側の電極層と、これらの電極層の間に配置された電解質層と、長手方向に延びる流路とを有し、複数の燃料電池セルは、その長手方向に対する横方向に一方の側から他方の側に互いに整列して配置され、ケーシングは、外側の電極層と作用させる外側ガスをケーシング内に流入させるための流入ポートを他方の側に有し、外側ガスを前記ケーシングから流出させるための流出ポートを一方の側に有し、複数の燃料電池セルの流路は、内側の電極層と作用させる内側ガスが一方の側の燃料電池セルから次第に他方の側の燃料電池セルまで流れるように連結されることを特徴としている。
【0009】
このように構成された燃料電池では、外側の電極と作用させる外側ガスは、ケーシングの他方の側に設けられた流入ポートから流入し、密封されたケーシング内を通って、一方の側に設けられた流出ポートから流出する。それにより、外側ガスの熱は、他方の側から一方の側に向かって燃料電池に伝えられる。一方、内側の電極と作用させる内側ガスは、一方の側の燃料電池セルの流路を通って、次第に、他方の側の燃料電池セルまで流れていく。それにより、内側ガスの熱は、一方の側から他方の側に向かって燃料電池に伝えられる。外側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、内側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分であり、その逆に、内側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、外側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分であるので、燃料電池全体を効率的に温めることができる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明した通り、本発明による燃料電池によれば、燃料電池全体を効率的に且つ急速に温めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0012】
最初、図1及び図2を参照して、本発明による燃料電池の第1の実施形態を説明する。図1は、第1の実施形態である燃料電池の正面図であり、図2は、図1の線2−2における断面図である。
【0013】
図1に示すように、燃料電池1は、5つの管状の燃料電池セル2a〜2eと、燃料電池セル2を密封式に包囲するケーシング4とを有している。燃料電池セル2の各々は、円筒形をなし、外側の電極層6と、内側の電極層7と、これらの電極層6,7の間に配置された電解質層8と、長手方向に延びる流路12とを有している。外側の電極層6は、空気極層であり、例えば、Sr、Caの少なくとも一種をドープしたランタンマンガナイト、Sr、Co、Ni、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンフェライト、Sr、Fe、Ni、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたサマリウムコバルト、銀、などで形成され、内側の電極層8は、燃料極層であり、例えば、Niと、Ca、Y、Scや希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたジルコニアとの混合体、Niと、希土類元素から選ばれる少なくとも一種をドープしたセリアとの混合体、Niと、Sr、Mg、Co、Fe、Cuから選ばれる少なくとも一種をドープしたランタンガレートとの混合体、の少なくとも一種からで形成され、電解質層10は、例えば、Y、Sc、各種希土類元素をドープしたジルコニア、希土類元素をドープしたセリア、Sr、Mgをドープしたランタンガレートなどで形成される。
【0014】
5つの燃料電池セル2a〜2eは、その長手方向に対する横方向Aに、一方の側A1の第1の燃料電池セル2aから他方の側A2の第5の燃料電池セル2eまで1つの列をなして並んで配置されている。
【0015】
ケーシング4は、外側の電極層8と作用させる外側ガス、例えば、空気をケーシング内に流入させるための流入ポート14aを他方の側A2に有し、外側ガスをケーシング4から流出させるための流出ポート14bを一方の側A1に有している。
【0016】
5つの燃料電池セル2a〜2eは、内側の電極層7と作用させる内側ガス、例えば、水素が一方の側の燃料電池セル2aから他方の側の燃料電池セル2eまで順番に流れるように連結されている。詳細には、第1の燃料電池セル2aの一方の端部16aが、内側ガスの流入ポート18aと接続され、第1の燃料電池セル2aと第2の燃料電池セル2bの他方の端部16b同士、第2の燃料電池セル2cと第3の燃料電池セル2bの一方の端部16a同士、第3の燃料電池セル2cと第4の燃料電池セル2dの他方の端部16b同士、及び、第4の燃料電池セル2aと第5燃料電池セル2bの一方の端部同士がそれぞれ、連結通路20aを有する連結部材20によって連結され、第5の燃料電池セル2eの他方の端部16bが内側ガスの流出ポート18bと接続され、それにより、一つながりの流路を構成している。
【0017】
5つの燃料電池セル2a〜2eは、電気的に直列に接続されてもよいし、並列に接続されていてもよい。例えば、電気的に直列に接続される場合には、一方の燃料電池セルの内側電極6と他方の燃料電池セルの外側電極7とが電気的に接続され、電気的に並列に接続される場合には、一方の燃料電池セルと他方の燃料電池セルの内側電極同士及び外側電極同士が電気的に接続される。燃料電池セルの電気的な接続の仕方は、従来から用いられている任意の仕方を用いることができる。連結部材20は、導電性の材質であることが好ましく、それにより、流路の連結のための部材と電気的な接続のための部材とを兼用させ、燃料電池の部品点数を少なくすることができる。
【0018】
次に、本発明の第1の実施形態である燃料電池の動作を説明する。
【0019】
外側ガスを、ケーシング4の他方の側A2に設けられた流入ポート14aから流入させ、ケーシング4内を通して、一方の側A1に設けられた流出ポート14bから流出させる。それにより、外側ガスの熱は、矢印HOで示すように、他方の側A2から一方の側A1に向かって伝わる。
【0020】
また、内側ガスを、流入ポート18aに供給すると、内側ガスは、図2の矢印F1で示すように、一方の側A1の燃料電池セル2aから順番に他方の側A2の燃料電池セル2eに流れ、排出ポート18bから排出させられる。各燃料電池セル2a〜2eにおいて、内側ガスは、一方の端部16aから他方の端部16bまで又はその逆に、燃料電池セルの長手方向全体にわたって流れる。それにより、内側ガスの熱は、矢印HIで示すように、一方の側A1から他方の側A2に向かって伝わる。
【0021】
横方向Aに見て、外側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池1の部分は、内側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池1の部分であり、その逆に、内側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、外側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分である。それにより、燃料電池1全体を効率的に温めることができ、燃料電池1全体の昇温時間を従来技術の燃料電池よりも短縮することができる。
【0022】
次に、図3及び図4を参照して、本発明による燃料電池の第2の実施形態及び第3の実施形態を説明する。第2の実施形態及び第3の実施形態である燃料電池は、燃料電池セルの本数とそれに応じた連結の順番が異なること以外、第1の実施形態の燃料電池と同様の構成を有している。従って、同様の構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてだけ説明する。
【0023】
図3は、本発明の第2の実施形態である燃料電池の平面断面図である。図3に示すように、燃料電池30は、5×5列で配列された25本の燃料電池セル2a〜2eを有している。これらの燃料電池セルは、内側ガスが矢印F2の順番で流れるように、第1の実施形態である燃料電池1の燃料電池セル2a〜2eと同様の仕方で連結されている。それにより、横方向Aに見て、外側ガスの熱は、矢印HOで示すように、他方の側A2から一方の側A1に伝わり、内側ガスの熱は、矢印HIで示すように、一方の側A1から他方の側A2に伝わる。
【0024】
図4は、本発明の第3の実施形態である燃料電池の平面断面図である。図3に示すように、燃料電池40は、5×5列で配列された25本の燃料電池セル2a〜2eを有している。これらの燃料電池セルは、内側ガスが矢印F3の順番で流れるように、第1の実施形態である燃料電池1の燃料電池セル2a〜2eと同様の仕方で連結されている。この実施形態では、燃料電池セル2a〜2eの流路は、5つの並列した流路を構成する。それにより、横方向Aに見て、外側ガスの熱は、矢印HOで示すように、他方の側A2から一方の側A1に伝わり、内側ガスの熱は、矢印HIで示すように、一方の側A1から他方の側A2に伝わる。
【0025】
第2の実施形態の燃料電池30においても、第3の実施形態の燃料電池40においても、横方向Aに見て、外側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池30、40の部分は、内側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池30、40の部分であり、その逆に、内側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、外側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分である。それにより、燃料電池30、40全体を効率的に温めることができ、燃料電池30、40全体の昇温時間を従来技術の燃料電池よりも短縮することができる。
【0026】
次に、図5を参照して、本発明による燃料電池の第4の実施形態を説明する。第4の実施形態である燃料電池は、燃料電池セルの本数とそれに応じた連結の順番が異なること以外、第1の実施形態の燃料電池と同様の構成を有している。従って、同様の構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略し、異なる部分についてだけ説明する。
【0027】
図5は、本発明の第4の実施形態である燃料電池の平面断面図である。図5に示すように、燃料電池50は、25本の燃料電池セル2a〜2iを有している。25本の燃料電池セル2a〜2iは、斜め横方向Bの一方の側B1の燃料電池セル2aから他方の側B2の燃料電池セル2iまで複数の列をなして並んで配置されている。
【0028】
ケーシング4は、外側の電極層8と作用させる外側ガスをケーシング4内に流入させるための流入ポート14aを横方向Aの他方の側A2に且つ斜め横方向Bの他方の側B2に有し、外側ガスをケーシング4から流出させるための流出ポート14bを横方向Aの一方の側A1に且つ斜め横方向Bの一方の側B1に有している。
【0029】
これらの燃料電池セルは、内側ガスが矢印F4の順番で流れるように、第1の実施形態である燃料電池1の燃料電池セル2a〜2eと同様の仕方で連結されている。それにより、外側ガスの熱は、矢印HOで示すように、斜め横方向Bの他方の側B2から一方の側B1に伝わり、内側ガスの熱は、矢印HIで示すように、斜め横方向Bの一方の側B1から他方の側B2に伝わる。
【0030】
第4の実施形態の燃料電池50において、斜め横方向Bに見て、外側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池50の部分は、内側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池50の部分であり、その逆に、内側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池50の部分は、外側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池50の部分である。それにより、燃料電池50全体を効率的に温めることができ、燃料電池50全体の昇温時間を従来技術の燃料電池よりも短縮することができる。
【0031】
次に、図6を参照して、本発明による燃料電池の第5の実施形態を説明する。第5の実施形態である燃料電池は、従来技術の燃料電池に仕切りを追加したこと以外、従来技術の燃料電池と同様の構成を有している。従って、同様の構成要素には同じ参照符号を付してその説明を省略する。
【0032】
図6に示すように、燃料電池60は、内側ガスが矢印F5の順番で流れるように、第1の室118a及び第2の室118b内に仕切り62を有している。それにより、外側ガスの熱は、矢印HOで示すように、横方向Aの他方の側A2から一方の側A1に伝わり、内側ガスの熱は、矢印HIで示すように、横方向Aの一方の側A1から他方の側A2に伝わる。
【0033】
第5の実施形態の燃料電池60において、横方向Aに見て、外側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池60の部分は、内側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池60の部分であり、その逆に、内側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池60の部分は、外側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池60の部分である。それにより、燃料電池60全体を効率的に温めることができ、燃料電池60全体の昇温時間を従来技術の燃料電池よりも短縮することができる。
【0034】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0035】
燃料電池セルの個数及び配列は、外側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、内側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分であり、その逆に、内側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、外側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分であれば、任意である。
【0036】
また、第2の実施形態及び第3の実施形態において、外側ガスの流入ポート14a及び流出ポート14bをケーシング4の一方の側A1及び他方の側A2の中央付近に設けたが、外側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、内側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分であり、その逆に、内側ガスの熱が最後の方で伝わる燃料電池の部分は、外側ガスの熱が最初の方で伝わる燃料電池の部分であれば、その位置は、端のほうであってもよい。
【0037】
上記実施形態において、外側の電極層6を燃料極層として、内側の電極層8を空気極層としてもよい。また、上記実施形態では、燃料電池セル2を断面が円の円筒形としたが、管状であればその他の形態であってもよい。具体的には、断面が扁平状、あるいは楕円状のフラットチューブ形、断面が多角形の角筒形などの形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の第1の実施形態である燃料電池の正面図である。
【図2】図1の線2−2における断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態である燃料電池の平面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態である燃料電池の平面断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態である燃料電池の平面断面図である。
【図6】本発明の第5の実施形態である燃料電池の正面図である。
【図7】従来技術の燃料電池の正面図である。
【符号の説明】
【0039】
1、30、40,50,60 燃料電池
2a〜2i 燃料電池セル
4 ケーシング
6 外側の電極層
7 内側の電極層
8 電解質層
12 流路
14a 流入ポート
14b 流出ポート
A1 一方の側
A2 他方の側
B1 一方の側
B2 他方の側

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の管状の燃料電池セルと、
前記複数の燃料電池セルを密封式に包囲するケーシングと、を有し、
前記燃料電池セルの各々は、外側の電極層と、内側の電極層と、これらの電極層の間に配置された電解質層と、長手方向に延びる流路とを有し、
前記複数の燃料電池セルは、その長手方向に対する横方向に前記ケーシング内の一方の側から他方の側に互いに整列して配置され、
前記ケーシングは、前記外側の電極層と作用させる外側ガスを前記ケーシング内に流入させるための流入ポートを前記他方の側に有し、前記外側ガスを前記ケーシングから流出させるための流出ポートを前記一方の側に有し、
前記複数の燃料電池セルの流路は、前記内側の電極層と作用させる内側ガスが前記一方の側の燃料電池セルから次第に前記他方の側の燃料電池セルまで流れるように連結されることを特徴とする燃料電池。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−71709(P2008−71709A)
【公開日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−251527(P2006−251527)
【出願日】平成18年9月15日(2006.9.15)
【出願人】(000010087)TOTO株式会社 (3,889)
【Fターム(参考)】