説明

燃焼制御装置

【課題】本発明は、燃焼ファンの回転状態を検出し、燃焼空気の供給動作を把握して失火状態であるか否かを正確に判断し得る燃焼制御装置を実現することを目的としている。
【解決手段】このため、ドラフトチューブと、ノズルと、ファンケースと、燃焼ファンと、燃焼制御部とを有する燃焼制御装置において、ノズルの噴射中心線上に燃焼ファンの回転中心を位置させ、ノズルホルダ外周に旋回羽根を設け、燃焼ファンには少なくとも1個の貫通孔部を設け、光軸が、燃焼ファンの貫通孔部から旋回羽根を経て、ドラフトチューブ内を透過可能な位置に燃焼検出部を設け、光軸を利用してドラフトチューブ内のノズルの燃焼火炎の形成状態を燃焼ファンの貫通孔部を通過する断続光として燃焼検出部が検出した際に、検出信号に応じて燃焼ファンの回転状況および/または失火状態であるか否かを判断する燃焼状態判断部を設けている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は燃焼制御装置に係り、特に失火状態であるか否かを判断する燃焼制御装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液体燃料燃焼装置としては、従来、特許文献1の実開平4−108119号公報に記載のものが知られている。また、特許文献2の特開2001−12704号公報には、火災センサを設けた液体燃料燃焼装置についての技術が開示されている。
【0003】
該装置は、送風機よりの送風を受けるバーナーチューブ内に燃料油量可変のノズルを設け、ノズルの前方に旋回羽根を有した小径の保炎板と、これに連なる小径の内筒を設け、更に該内筒に連結され、旋回羽根を有した大径の保炎板大径の内筒とを設けた燃焼量可変石油バーナーである。
【0004】
【特許文献1】実開平4−108119号公報
【特許文献2】特開2001−12704号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来の燃焼制御装置においては、固定孔にて燃焼火炎を検出する燃焼検出部(「フレームアイ」ともいう。)を設け、この燃焼検出部により燃焼火炎状態を検出している。
そして、ファンモータの軸部に回転センサを設け、あるいは、燃焼空気の流れを検出するための風速センサや微圧センサを設け、これらセンサからの検出信号を入力し、燃焼制御部によって燃焼状態を把握している。
しかし、前記燃焼検出部により燃焼火炎の形成状態の検出を行う動作と、前記燃焼制御部により燃焼状態を把握し、燃焼ファンの回転動作を停止、つまり、燃焼制御装置を停止させる動作とは独立しており、燃焼火炎の形成状態の検出と前記燃焼ファンの回転動作の検出とを唯一のセンサで行う方策がないという不都合がある。
【0006】
また、前記ファンモータの回転速度を検出する回転センサにおいて、ファンモータの回転状況は検出可能であるが、前記ファンモータの軸部に装着される燃焼ファンの脱落を検出できるものではなく、前記燃焼制御装置の失火検出に使用することができないという不都合がある。
【0007】
更に、前記燃焼ファンの回転動作を検出可能な風速センサや微圧センサにおいては、高価であるとともに、塵埃に影響され易く、適合し難く、使い勝手が悪いという不都合がある。
【0008】
この発明の目的は、燃焼ファンの回転状態を検出し、燃焼空気の供給動作を把握して失火状態であるか否かを正確に判断し得る燃焼制御装置を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、ドラフトチューブと、このドラフトチューブ内に配設されるノズルと、前記ドラフトチューブに取り付けられるファンケースと、このファンケース内に配設され、前記ドラフトチューブ内に燃焼空気を供給する燃焼ファンと、前記ノズルの噴射動作と燃焼ファンの回転動作とを制御し、燃焼状態を制御する燃焼制御部とを有する燃焼制御装置において、前記ノズルの噴射中心線上に前記燃焼ファンの回転中心を位置させ、前記ノズルのノズルホルダ外周に旋回羽根を設け、前記燃焼ファンには少なくとも1個の貫通孔部を設け、光軸が、前記燃焼ファンの貫通孔部から旋回羽根を経て、前記ドラフトチューブ内を透過可能な位置に燃焼検出部を設け、前記光軸を利用して前記ドラフトチューブ内のノズルの燃焼火炎の形成状態を前記燃焼ファンの貫通孔部を通過する断続光として前記燃焼検出部が検出した際に、この検出信号に応じて前記燃焼ファンの回転状況および/または失火状態であるか否かを判断する燃焼状態判断部を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上詳細に説明した如くこの本発明によれば、ドラフトチューブと、ドラフトチューブ内に配設されるノズルと、ドラフトチューブに取り付けられるファンケースと、ファンケース内に配設され、ドラフトチューブ内に燃焼空気を供給する燃焼ファンと、ノズルの噴射動作と燃焼ファンの回転動作とを制御し、燃焼状態を制御する燃焼制御部とを有する燃焼制御装置において、ノズルの噴射中心線上に燃焼ファンの回転中心を位置させ、ノズルのノズルホルダ外周に旋回羽根を設け、燃焼ファンには少なくとも1個の貫通孔部を設け、光軸が、燃焼ファンの貫通孔部から旋回羽根を経て、ドラフトチューブ内を透過可能な位置に燃焼検出部を設け、光軸を利用してドラフトチューブ内のノズルの燃焼火炎の形成状態を燃焼ファンの貫通孔部を通過する断続光として燃焼検出部が検出した際に、検出信号に応じて燃焼ファンの回転状況および/または失火状態であるか否かを判断する燃焼状態判断部を設けている。
従って、光軸を利用してドラフトチューブ内のノズルの燃焼火炎の形成状態を、燃焼検出部によって燃焼ファンの貫通孔部を通過する断続光として検出することができ、この検出信号に応じて燃焼ファンの回転状況を把握することが可能である。
よって、燃焼ファンの回転状況により、燃焼空気の供給動作を把握することができ、燃焼状態判断部によって失火状態であるか否かを正確に判断し得るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細に説明する。
【実施例】
【0012】
図1〜図9はこの発明の実施例を示すものである。
図2において、2は暖房装置などに使用される燃焼制御装置である。
この燃焼制御装置2は、燃焼制御装置2の燃焼火炎噴出側、つまり図2において左側に位置するドラフトチューブ4と、このドラフトチューブ4内に配設されるノズル6と、前記ドラフトチューブ4に取り付けられるファンケース8と、このファンケース8内に配設され、前記ドラフトチューブ4内に燃焼空気を供給する燃焼ファン10とを有している。
そして、前記ドラフトチューブ4には、図2に示す如く、ドラフトチューブ4の外周面部位に点火用のエレクトロード12を設ける。
また、ドラフトチューブ4の中心部位において、前記ノズル6を燃焼制御装置2への燃焼空気供給側である図2において右側から燃焼制御装置2の燃焼火炎噴出側である図2において左側へ指向させるべく、前記ノズル6を保持するノズルホルダ14を設ける。
更に、このノズルホルダ14外周の前記燃焼制御装置2の燃焼火炎噴出側である図2において左側の端部に旋回羽根16を配設する。
【0013】
また、前記ファンケース8に、図2に示す如く、モータケース18を接続して設ける。
そして、前記ファンケース8において、図2に示す如く、ファンケース8の内面かつ燃焼制御装置2の燃焼火炎噴出側である図2において左側部位に静翼20を設けるとともに、前記ノズル6の噴射中心線CL上に前記燃焼ファン10の回転中心を位置させるべく、燃焼ファン10を配設する。
【0014】
更に、前記モータケース18にファンモータ22を配設し、このファンモータ22のモータ軸24の回転中心を前記ノズル6の噴射中心線CLに一致させ、モータ軸24の前記燃焼制御装置2の燃焼火炎噴出側である図2において左側の端部に前記燃焼ファン10を取り付ける。
また、このモータ軸24の燃焼制御装置2への燃焼空気供給側である図2において右側の端部、つまり、前記モータケース18の外部には送風ファン26を取り付ける。
【0015】
このとき、前記燃焼制御装置2において、前記燃焼ファン10には少なくとも1個の貫通孔部28を設け、光軸LSが、前記燃焼ファン10の貫通孔部28から旋回羽根16を経て、前記ドラフトチューブ4内を透過可能な位置に燃焼検出部(「フレームアイ」ともいう。)30を設け、前記光軸LSを利用して前記ドラフトチューブ4内のノズル6の燃焼火炎の形成状態を前記燃焼ファン10の貫通孔部28を通過する断続光として前記燃焼検出部30が検出した際に、この検出信号に応じて前記燃焼ファン10の回転状況および/または失火状態であるか否かを判断する燃焼状態判断部32を設ける構成とする。
【0016】
詳述すれば、前記燃焼ファン10に形成する貫通孔部28としては、1個の丸形状のものを想定しているが、2個以上とすることが可能であるとともに、矩形状や三角形状、五角以上の多角形状、あるいはスリット形状などの種々形状とすることが可能である。
また、前記燃焼状態判断部32は、前記燃焼検出部30からの検出信号によって失火状態であると判断した場合には、後述する燃焼制御部36に前記燃焼制御装置2の停止信号を出力する。
【0017】
このとき、この燃焼制御装置2は、図3に示す如く、燃焼検出部30からの検出信号を入力し、波形整形とパルス信号をパルスの周波数に比例した直流電流に変換するF/V変換とを行う処理部34と、この処理部34からの出力信号を入力する前記燃焼状態判断部32と、この燃焼状態判断部32からの許可あるいは禁止である停止信号を入力する燃焼制御部36と、この燃焼制御部36に接続される前記ファンモータ22と、前記エレクトロード12に連絡する点火トランス38と、前記ノズル6に連絡するポンプ40と、失火ランプ42と、前記燃焼制御装置2の運転スイッチ44とを有している。
また、前記燃焼状態判断部32は、図3に示す如く、燃焼運転に必要なファン回転信号などからなる基準信号を予め記憶する記憶部46と、この記憶部46からの基準信号と前記処理部34から入力される出力信号とを比較する比較判定部48と、この比較判定部48による判定結果を前記燃焼制御部36に出力する判定出力部50とからなる。
【0018】
そして、運転スタート時に、前記燃焼検出部30からの検出信号を前記燃焼状態判断部32が入力した際に、燃焼検出部30からの検出信号が前記記憶部46からの基準信号に対して「判定出力 許可」で、この状態が4秒間が経過した場合には、前記燃焼制御装置2が外光によるパルス信号を受信したと判断し、前記失火ランプ42を点灯させるとともに、前記点火トランス38をオフ動作させ、燃料供給用のポンプ40をオフ動作すべく制御する。
【0019】
また、前記燃焼検出部30からの検出信号を前記燃焼状態判断部32が入力した際に、燃焼検出部30からの検出信号が前記記憶部46からの基準信号に対して「判定出力 禁止」であっても、運転オンから5秒間が経過し、前記ポンプ40をオン動作した後に、燃焼検出部30からの検出信号が前記記憶部46からの基準信号に対して「判定出力(a) 禁止」で、10秒間が経過した際には、前記燃焼制御装置2が失火状態とあると判断し、前記失火ランプ42を点灯させるとともに、前記点火トランス38をオフ動作させ、燃料供給用のポンプ40をオフ動作すべく制御する。
【0020】
更に、前記燃焼検出部30からの検出信号を前記燃焼状態判断部32が入力した際に、燃焼検出部30からの検出信号が前記記憶部46からの基準信号に対して「判定出力 禁止」であっても、運転オンから5秒間が経過し、前記ポンプ40をオン動作した後に、燃焼検出部30からの検出信号が前記記憶部46からの基準信号に対して「判定出力(a) 許可」で、10秒間が経過した後に前記点火トランス38をオフ動作させ、前記運転スイッチ44がオフの際には、燃料供給用のポンプ40をオフ動作すべく制御する。
【0021】
次に、図1のフローチャートに沿って作用を説明する。
【0022】
前記燃焼制御装置2の制御用プログラムがスタート(101)すると、前記運転スイッチ44がオンであるか否かの判断(102)に移行する。
この判断(102)がNOの場合には、判断(102)がYESとなるまで判断(102)を繰り返し行う。
また、判断(102)がYESの場合には、前記ファンモータ22をオン動作させる処理(103)に移行するとともに、前記点火トランス38をオン動作させる処理(104)に移行する。
【0023】
そして、前記燃焼検出部30からの検出信号であるフレームアイ信号を前記燃焼状態判断部32に入力させ、この燃焼状態判断部32にて判断(105)を行う。
このときの判断(105)は、「判定出力 許可」あるいは「判定出力 禁止」のいずれであるかを判断する。
そして、この判断(105)において、「判定出力 許可」の場合には、この状態から4秒間が経過しているか否かの判断(106)に移行する。
また、判断(105)において、「判定出力 禁止」の場合には、運転スイッチ44のオン動作から5秒間が経過したか否かの判断(107)に移行する。
【0024】
また、上述の「判定出力 許可」の状態から4秒間が経過しているか否かの判断(106)において、この判断(106)がNOの場合には、前記燃焼状態判断部32にて行う「判定出力 許可」あるいは「判定出力 禁止」のいずれであるかの判断(105)に戻る。
そして、判断(106)がYESの場合には、後述する前記失火ランプ42を点灯させる処理(114)に移行する。
【0025】
更に、上述した運転スイッチ44のオン動作から5秒間が経過したか否かの判断(107)において、この判断(107)がNOの場合には、判断(107)がYESとなるまで判断(107)を繰り返し行う。
そして、判断(107)がYESの場合には、燃料供給用のポンプ40をオン動作する処理(108)に移行する。
【0026】
この燃料供給用のポンプ40をオン動作する処理(108)の後には、前記燃焼検出部30からの検出信号であるフレームアイ信号(a)を前記燃焼状態判断部32に入力させ、この燃焼状態判断部32にて「判定出力(a) 許可」あるいは「判定出力(a) 禁止」のいずれであるかの判断(109)を行う。
このとき、判断(109)において、「判定出力(a) 許可」の場合には、この状態、つまり「判定出力(a) 許可」であると判断した状態から10秒間が経過しているか否かの判断(110)に移行する。
また、判断(109)において、「判定出力(a) 禁止」の場合には、この状態、つまり「判定出力(a) 禁止」であると判断した状態から10秒間が経過しているか否かの判断(111)に移行する。
そして、この判断(111)がNOの場合には、燃焼状態判断部32にて行う「判定出力(a) 許可」あるいは「判定出力(a) 禁止」のいずれであるかの判断(109)に戻り、判断(111)がYESの場合には、前記失火ランプ42を点灯させる処理(114)に移行し、前記点火トランス38をオフ動作させる処理(115)に移行し、この後に燃料供給用のポンプ40をオフ動作させる処理(116)に移行する。
【0027】
上述の「判定出力(a) 許可」であると判断した状態から10秒間が経過しているか否かの判断(110)において、この判断(110)がNOの場合には、上述した燃焼状態判断部32にて行う「判定出力(a) 許可」あるいは「判定出力(a) 禁止」のいずれであるかの判断(109)に戻り、判断(110)がYESの場合には、前記点火トランス38をオフ動作させる処理(112)に移行する。
【0028】
そして、上述の点火トランス38をオフ動作させる処理(112)の後には、前記運転スイッチ44がオフであるか否かの判断(113)に移行する。
この判断(113)において、判断(113)がNOの場合には、前記燃焼状態判断部32にて行う「判定出力(a) 許可」あるいは「判定出力(a) 禁止」のいずれであるかの判断(109)に戻り、判断(113)がYESの場合には、燃料供給用のポンプ40をオフ動作させる処理(116)に移行し、180秒間が経過したか否かの判断(117)に移行する。
【0029】
この180秒間が経過したか否かの判断(117)において、判断(117)がNOの場合には、この判断(117)がYESとなるまで判断(117)を繰り返し行う。
また、判断(117)がYESの場合には、前記ファンモータ22をオフ動作させる処理(118)に移行し、その後に前記燃焼制御装置2の制御用プログラムを停止させる終了(119)に移行する。
【0030】
なお、図4には、前記燃焼制御装置2におけるスタート時のタイムチャートを開示する。
図5には、前記燃焼制御装置2におけるスタートで失火検出時のタイムチャートを開示する。
図6には、前記燃焼制御装置2における運転途中の失火のタイムチャートを開示する。
図7には、スタート時の失火検出信号異常のタイムチャートを開示する。
また、図8は、燃焼状態判断部32への入力信号の第1例を示す図である。
図9は、燃焼状態判断部への入力信号の第2例を示す図である。
【0031】
これにより、前記ドラフトチューブ4と、このドラフトチューブ4内に配設されるノズル6と、前記ドラフトチューブ4に取り付けられるファンケース8と、このファンケース8内に配設され、前記ドラフトチューブ4内に燃焼空気を供給する燃焼ファン10と、前記ノズル6の噴射動作と燃焼ファン10の回転動作とを制御し、燃焼状態を制御する燃焼制御部36とを有する燃焼制御装置2において、前記ノズル6の噴射中心線CL上に前記燃焼ファン10の回転中心を位置させ、前記ノズル6のノズルホルダ14外周に旋回羽根16を設け、前記燃焼ファン10には少なくとも1個の貫通孔部28を設け、光軸LSが、前記燃焼ファン10の貫通孔部28から旋回羽根16を経て、前記ドラフトチューブ4内を透過可能な位置に燃焼検出部30を設け、前記光軸LSを利用して前記ドラフトチューブ4内のノズル6の燃焼火炎の形成状態を前記燃焼ファン10の貫通孔部28を通過する断続光として前記燃焼検出部30が検出した際に、この検出信号に応じて前記燃焼ファン10の回転状況および/または失火状態であるか否かを判断する燃焼状態判断部32を設けている。
従って、光軸LSを利用してドラフトチューブ4内のノズル6の燃焼火炎の形成状態を、燃焼検出部30によって燃焼ファン10の貫通孔部28を通過する断続光として検出することができ、この検出信号に応じて燃焼ファン10の回転状況を把握することが可能である。
よって、燃焼ファン10の回転状況により、燃焼空気の供給動作を把握することができ、燃焼状態判断部32によって失火状態であるか否かを正確に判断し得るものである。
【0032】
また、前記燃焼状態判断部32は、前記燃焼検出部30からの検出信号によって、失火状態であると判断した場合には、前記燃焼制御部36に燃焼制御装置2の停止信号を出力する。
従って、前記燃焼状態判断部32が失火状態であると判断した場合に、前記燃焼制御部36に燃焼制御装置2の停止信号を出力することができることにより、失火状態において確実に燃焼制御装置2を停止させることができ、制御の信頼性を向上し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】この発明の実施例を示す燃焼制御装置の制御用フローチャートである。
【図2】燃焼制御装置の概略構成図である。
【図3】燃焼制御装置の概略ブロック図である。
【図4】スタート時のタイムチャートである。
【図5】スタートで失火検出時のタイムチャートである。
【図6】運転途中の失火のタイムチャートである。
【図7】スタート時の失火検出信号異常のタイムチャートである。
【図8】燃焼状態判断部への入力信号の第1例を示す図である。
【図9】燃焼状態判断部への入力信号の第2例を示す図である。
【符号の説明】
【0034】
2 燃焼制御装置
4 ドラフトチューブ
6 ノズル
8 ファンケース
10 燃焼ファン
12 エレクトロード
14 ノズルホルダ
16 旋回羽根
18 モータケース
20 静翼
22 ファンモータ
24 モータ軸
26 送風ファン
28 貫通孔部
30 燃焼検出部(「フレームアイ」ともいう。)
32 燃焼状態判断部
34 処理部
36 燃焼制御部
38 点火トランス
40 ポンプ
42 失火ランプ
44 運転スイッチ
46 記憶部
48 比較判定部
50 判定出力部
CL ノズルの噴射中心線
LS 光軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドラフトチューブと、このドラフトチューブ内に配設されるノズルと、前記ドラフトチューブに取り付けられるファンケースと、このファンケース内に配設され、前記ドラフトチューブ内に燃焼空気を供給する燃焼ファンと、前記ノズルの噴射動作と燃焼ファンの回転動作とを制御し、燃焼状態を制御する燃焼制御部とを有する燃焼制御装置において、前記ノズルの噴射中心線上に前記燃焼ファンの回転中心を位置させ、前記ノズルのノズルホルダ外周に旋回羽根を設け、前記燃焼ファンには少なくとも1個の貫通孔部を設け、光軸が、前記燃焼ファンの貫通孔部から旋回羽根を経て、前記ドラフトチューブ内を透過可能な位置に燃焼検出部を設け、前記光軸を利用して前記ドラフトチューブ内のノズルの燃焼火炎の形成状態を前記燃焼ファンの貫通孔部を通過する断続光として前記燃焼検出部が検出した際に、この検出信号に応じて前記燃焼ファンの回転状況および/または失火状態であるか否かを判断する燃焼状態判断部を設けたことを特徴とする燃焼制御装置。
【請求項2】
前記燃焼状態判断部は、前記燃焼検出部からの検出信号によって、失火状態であると判断した場合には、前記燃焼制御部に燃焼制御装置の停止信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の燃焼制御装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2008−304142(P2008−304142A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−153093(P2007−153093)
【出願日】平成19年6月8日(2007.6.8)
【出願人】(000197344)静岡製機株式会社 (37)
【Fターム(参考)】