説明

燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置

【課題】長期使用による異常燃焼等の機器不良により/または使用者の連続誤動作等により、連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対し、自動消火後の再点火防止のロック機能を設けること。自動消火後の再点火防止のロック機能を、不完全燃焼の連続が解消される等の一定の条件下では非作動とすること。
【解決手段】燃焼状態検出装置2と、再起動インターロック装置3および次の機能を有する演算装置1;前記燃焼状態検出装置よりの燃焼異常信号・燃焼正常信号を判別し、燃焼異常信号・正常燃焼信号を出力する燃焼判別手段Aと、;燃焼判別手段よりの燃焼異常信号・正常燃焼信号を受信し、燃焼異常信号の発生回数を蓄積する燃焼異常信号カウント手段Bと、前記燃焼異常信号カウント手段よりの燃焼異常信号数値と、燃焼異常信号設定数値とを比較して、「連続不完全燃焼」を判別する連続不完全燃焼判別手段C。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃焼機器(石油ファンヒーター等)の連続不完全燃焼時(CO発生時)の運転停止に関する。より詳しくは、長期使用による異常燃焼等の機器不良により/換気不良により/または使用者の誤動作より、連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対する安全対策のための、運転制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
燃焼機器(石油ファンヒーター等)の運転制御に関して、換気不良による不完全燃焼時の自動運転停止する制御装置や、所定時間の経過で自動運亭停止するための、石油燃焼機器の自動消火装置が公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−22266号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記公知技術を示す特開2002−22266号公報(特許文献1)「CO検出マイコン
制御式石油ストーブ」は、CO検出装置の検知作動による石油ストーブの自動消火に際し、消火後の運転再開を規制することで、酸欠事故防止をより確実にするものである。
【0005】
本発明は、長期使用による異常燃焼等の機器不良により/または使用者の連続誤動作等により、連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対し、連続不完全燃焼の通報、自動消火後の再点火防止のロック機能を設けることを目的とする。
【0006】
更に、自動消火後の再点火防止のロック機能を、不完全燃焼の連続が解消される等の一定の条件下では非作動とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願第1発明(請求項1の発明)は、燃焼部の異常・正常燃焼を検出し、燃焼異常信号と正常燃焼信号を燃焼判別手段に送り込む、燃焼状態検出装置2と;前記燃焼状態検出装置よりの燃焼異常信号・燃焼正常信号を判別し、燃焼異常信号・正常燃焼信号を出力する燃焼判別手段A;燃焼判別手段よりの燃焼異常信号・正常燃焼信号を受信し、燃焼異常信号の発生回数を蓄積する燃焼異常信号カウント手段B、前記燃焼異常信号カウント手段よりの燃焼異常信号数値と、燃焼異常信号設定数値とを比較して、「連続不完全燃焼」を判別する連続不完全燃焼判別手段C;の機能を有する演算装置1と;連続不完全燃焼判別手段よりの連続不完全燃焼信号の受信で再点火を阻止して運転再開を不能とする再起動インターロック装置3とを含み、連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対し、連続不完全燃焼の通報とともに、再点火を防止して、不良機器の運転を阻止することを特徴とする、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置を提供する。
【0008】
請求項2の発明においては、本願第1発明(請求項1の発明)の連続不完全燃焼判別手段を、燃焼異常信号カウント数と 所定値Aとの比較判別する第1判別手段と、燃焼異常信号カウント数と 所定値Bとの比較判別する第2判別手段とより構成し、第1判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示を行う注意喚起報知手段1を作動させ、第2判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示とともに、運転停止を行う注意喚起報知手段2を作動させ、第2判別手段のNOの出力で、不完全燃焼の警報表示を行い、運転停止を行うとともに、再起動インターロック装置を作動させ使用者による運転再開を阻止する注意喚起報知手段3を作動させるところの、注意喚起報知手段1、注意喚起報知手段2、注意喚起報知手段3の段階的警報運転制御することを特徴とする。
【0009】
本願第2発明(請求項3の発明)は、本願第1発明(請求項1の発明)に加えて、
演算装置1に、燃焼判別手段よりの燃焼正常信号を受信して、燃焼正常信号の発生時間を蓄積する、燃焼正常信号カウント手段Dと、前記燃焼正常信号カウント手段よりの燃焼正常信号の時間値と、設定時間値とを比較して、「所定時間連続正常燃焼」を判別し、「所定時間正常燃焼」信号を前記燃焼異常信号カウント手段に送信して、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとする連続正常燃焼判別手段Fとを、演算装置1の機能に付加することにより、連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対し、連続不完全燃焼の通報とともに、再点火を防止して不良機器の運転を阻止するとともに、所定時間の連続燃焼の確認により、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとし燃焼異常信号カウントを零より再スタートすることを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、本願第2発明(請求項3の発明)における連続不完全燃焼判別手段Cを、燃焼異常信号カウント数と所定値T1との比較判別する第1判別手段C1と、燃焼異常信号カウント数と所定値T2の比較判別する第2判別手段C2との機能により構成し、第1判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示を行う注意喚起報知手段1を作動させ、第2判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示とともに、運転停止を行う注意喚起報知手段2を作動させ、第2判別手段のNOの出力で、不完全燃焼の警報表示を行い、運転停止を行うとともに、再起動インターロック装置を作動させ使用者による運転再開を阻止する注意喚起報知手段3を作動させるところの、注意喚起報知手段1、注意喚起報知手段2、注意喚起報知手段3の段階的警報運転制御することを特徴とする。
【0011】
本願第3発明(請求項5の発明)は、再起動インターロック装置3が連続不完全燃焼判別手段Cよりの「連続不完全燃焼」信号の受信で、再起動インターロック装置3はロック作動して再点火を阻止する、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御方法において、燃焼正常信号の発生時間の蓄積値を、設定時間値T3とを比較して、「所定時間連続正常燃焼」を判別し、「所定時間の連続燃焼の確認により、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとし燃焼異常信号カウントを零より再スタートすることを特徴とする、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御方法を提供する。
【発明の効果】
【0012】
本願第1発明(請求項2の発明)は、連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対し、連続不完全燃焼の通報とともに、使用者による運転再開の操作を不可能とするものであるから、「連続不完全燃焼」状態(保守整備不良等)の燃焼機器の運転による事故を防ぐことができる。
【0013】
請求項2の発明においては、使用者による運転再開の操作を不可能とする前の段階で、使用者による運転再開の操作を可能とすることで、サービスマンによる保守整備をうけるまでに、使用者に起因する連続不完全燃焼の原因(例えば、換気不良環境での使用)を解消することで運転再開を可能とる機会を提供する効果がある。
【0014】
本願第2発明(請求項3の発明)は、本願第1発明に加えて、所定時間の連続燃焼の確認により、燃焼異常信号(発生回数)蓄積手段における燃焼異常信号発生回数の蓄積をクリヤーして、燃焼異常信号の発生回数の零カウントより再スタートとなるものであるから、再起動インターロック装置の作動回数を低減して、「連続不完全燃焼」の解消のための使用者の努力に対応することができ、使用環境の改善(換気動作)や、燃焼機器の燃焼部整備保守の作業等に使用者の努力に答えることができる。
【0015】
請求項4の発明においては、本願第2発明において、注意喚起報知手段1、注意喚起報知手段2、注意喚起報知手段3の段階的警報運転制御するものであるから、請求項2の発明と同様に、使用者による運転再開の操作を不可能とする第3段階となり、サービスマンによる保守整備を必要とする以前に、使用者に起因する連続不完全燃焼の原因(例えば、換気不良環境での使用)を解消して運転再開を可能とる機会を提供する効果がある。
【0016】
本願第3発明(請求項5の発明)は、再起動インターロック装置3が「連続不完全燃焼」信号の受信で、再起動インターロック装置3をロック作動させて再点火を阻止するところの、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御方法において、「所定時間連続正常燃焼」を判別し、「所定時間の連続燃焼の確認により、燃焼異常信号カウントを零より再スタートするものであるから、再起動インターロック装置の作動回数を低減して、「連続不完全燃焼」の解消のための使用者の努力に対応することができ、使用環境の改善(換気動作)、燃焼機器の燃焼部整備保守の作業等の使用者の努力に答えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本願発明の実施例の大要を示す、演算装置機能図を含むブロック図。
【図2】演算装置機能図の各手段の機能を示す、フローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1および図2は、本願発明の好適な実施例を示すものである。
【実施例】
【0019】
本願発明の実施例を、添付図面を参照して、以下詳細に説明する。
【0020】
実施例の燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置は、演算装置1と、燃焼状態検出装置2と、再起動インターロック装置3とを主要部として構成する。
【0021】
演算装置1は、図1、図2を参照して、燃焼状態検出装置よりの燃焼異常信号・燃焼正常信号を判別し、燃焼異常信号・正常燃焼信号を出力する燃焼判別手段Aと、燃焼判別手段よりの燃焼異常信号・正常燃焼信号を受信し、燃焼異常信号の発生回数を蓄積する燃焼異常信号カウント手段Bと、前記燃焼異常信号カウント手段よりの燃焼異常信号数値と、燃焼異常信号設定数値とを比較して、「連続不完全燃焼」を検出する連続不完全燃焼判別手段Cと、燃焼判別手段よりの燃焼正常信号を受信して、燃焼正常信号の発生時間を蓄積する、正常燃焼蓄積カウント手段Dと、前記燃焼正常信号カウント手段よりの燃焼正常信号の時間値と、設定時間値とを比較して、「所定時間連続正常燃焼」を判別する連続正常燃焼判別手段Eと、燃焼異常信号の発生で燃焼正常信号カウント手段Dを「正常連続燃焼時間蓄積=0」にリセットする正常燃焼リセット手段Fと、連続正常燃焼判別手段Eによる「所定時間連続正常燃焼」の判別により燃焼異常信号カウント手段Bを「カウント零」にリセットする異常燃焼リセット手段Gとの機能を有する。
【0022】
なお、実施例では、請求項2,4の発明に対応すべく、前記連続不完全燃焼判別手段Cを、燃焼異常信号カウント数と所定値T1とを比較判別する第1判別手段C1と、燃焼異常信号カウント数と所定値T2とを比較判別する第2判別手段C2とで構成する。
【0023】
再起動インターロック装置3は、各種の起動スイッチ回路、点火スイッチ回路に挿入して回路遮断して、使用者の起動スイッチ操作、点火スイッチ操作を実質的に不能とすることで、再起動インターロックの目的を達成できるものであるが、実施例では、運転制御装置4と、起動スイッチ、点火スイッチ、電源スイッチ等の操作部5との、回路中に挿入した。
【0024】
消火・燃料供給遮断、点火・燃料供給等の運転処理機構6については、周知・公知技術につき、具体的説明を省略する。
【0025】
つぎに、演算装置1のコンピュータ制御について説明する。
【0026】
燃焼状態検出装置2の検出した燃焼異常信号・正常燃焼信号を受けとりを燃焼判別手段Aで処理する。
【0027】
燃焼判別手段Aは、前記燃焼状態検出装置2よりの燃焼異常信号・燃焼正常信号を判別し、燃焼異常信号・正常燃焼信号を出力する。
【0028】
燃焼異常信号カウント手段B;は、燃焼判別手段よりの燃焼異常信号・正常燃焼信号を受信し、燃焼異常信号の発生回数を蓄積する。
【0029】
連続不完全燃焼判別手段C;は、前記燃焼異常信号カウント手段Bよりの燃焼異常信号数値と、燃焼異常信号設定数値とを比較して、「連続不完全燃焼」を判別する。
【0030】
再起動インターロック装置3、連続不完全燃焼判別手段Cよりの「連続不完全燃焼」信号の受信で、ロック作動して再点火を阻止する。
【0031】
請求項2、4の発明においては、連続不完全燃焼判別手段Cを、燃焼異常信号カウント数と 所定値T1(例えば、4回)1との比較判別する第1判別手段C1と、燃焼異常信号カウント数と所定値T2(例えば、8回)との比較判別する第2判別手段C2との、2段判別を行うものであるから、下記の動作を行う。
【0032】
第1判別手段C1のYES出力で、不完全燃焼の警報表示を行う注意喚起報知手段1[P] を作動する。
○ 警告[H]をランプ点灯表示。
○ 再点火による再運転を許可。
【0033】
第2判別手段C2のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示とともに、運転停止を行う注意喚起報知手段2 [Q] を作動-する。
○ 警告[HHH]をランプ点滅表示。
○ 再起動インターロック装置を作動させ再点火による再運転を阻止。
○ 再起動インターロック装置のロック解除スイッチを使用して[電源OFFによる]ロック解除により、使用者操作で再運転を可能。
【0034】
第2判別手段C2のNOの出力で、不完全燃焼の警報表示を行い、運転停止を行うとともに、再起動インターロック装置を作動させ使用者による運転再開を阻止する注意喚起報知手段3 [R] を作動する。
○ 警告[HHH]をランプ点灯表示。
○ 再起動インターロック装置を作動させ再点火による再運転を阻止。
○ 再起動インターロック装置のロック解除スイッチを使用して[電源OFFによる]ロック解除による、使用者操作による再運転を阻止---サービスマンの保守作業を必要とする。
【0035】
燃焼状態検出装置2による燃焼異常信号・正常燃焼信号の検出間隔を5分とし、所定値T1=4回,所定値T2=8回とすると、注意喚起報知手段Qの作動まで20分、注意喚起報知手段Rの作動まで40分である。
【0036】
本願第2発明(請求項3の発明)は、本願第1発明(請求項1の発明)の前記作動に加えて、燃焼正常信号カウント手段Dは、燃焼判別手段よりの燃焼正常信号を受信して、燃焼正常信号の発生時間を蓄積し、燃焼正常信号の存在時間を蓄積カウントする。
【0037】
連続正常燃焼判別手段Eは、前記燃焼正常信号蓄積カウント手段Dよりの燃焼正常信号の時間値と、設定時間値T3(例えば、60分)とを比較して、「所定時間連続正常燃焼」を判別し、「所定時間連続正常燃焼」信号を前記燃焼異常信号カウント手段Bに送信して、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとする。
【0038】
所定時間の連続燃焼の確認により、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとし燃焼異常信号カウントを零より再スタートする。
【0039】
なお、実施例にかいては、燃焼正常信号カウント手段Dのカウント蓄積値をゼロとする燃焼正常カウントリセット手段Fを設けたので、燃焼正常信号が連続していることが条件で、途中に燃焼異常信号が発生した場合には、燃焼異常信号発生の前後を加算して積算値T3を超えても、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値のクリヤー処理は発生しない。
【0040】
本願第3発明(請求項5の発明)は、前述の異常燃焼リセット手段Gにより、連続正常燃焼判別手段Eによる「所定時間連続正常燃焼」の判別により燃焼異常信号カウント手段Bを「カウント零」にリセットするが、燃焼異常信号の発生で、正常燃焼リセット手段Fは、燃焼正常信号カウント手段Dを「正常連続燃焼時間蓄積=0」にリセットすることで、正常燃焼を「所定時間連続」することが条件となる。

【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明は、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転を確実に阻止することで、燃焼機器の機器不良による酸欠事故を防止し、消費者に安全な燃焼機器を提供するものであるから、燃焼機器製造産業の発展に寄与するものである。
【符号の説明】
【0042】
A 燃焼判別手段、
B 燃焼異常信号カウント手段
C 連続不完全燃焼判別手段
C1 第1判別手段
C2 第2判別手段
D 燃焼正常信号カウント手段
E 連続正常燃焼判別手段
F 正常燃焼カウントリセット手段
G 異常燃焼カウントリセット手段
P 注意喚起報知手段1
Q 注意喚起報知手段2
R 注意喚起報知手段3
1 演算装置
2 燃焼状態検出装置
3 再起動インターロック装置
4 運転制御装置
5 操作部(起動スイッチ)




【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃焼部の異常・正常燃焼を検出し、燃焼異常信号と正常燃焼信号を燃焼判別手段に送り込む、燃焼状態検出装置と;
前記燃焼状態検出装置よりの燃焼異常信号・燃焼正常信号を判別し、燃焼異常信号・正常燃焼信号を出力する燃焼判別手段、
燃焼判別手段よりの燃焼異常信号・正常燃焼信号を受信し、燃焼異常信号の発生回数を蓄積する燃焼異常信号カウント手段、
前記燃焼異常信号カウント手段よりの燃焼異常信号数値と、燃焼異常信号設定数値とを比較して、「連続不完全燃焼」を判別する連続不完全燃焼判別手段、
の機能を有する演算装置と;
連続不完全燃焼判別手段よりの「連続不完全燃焼」信号の受信で再点火を阻止して運転再開を不能とする再起動インターロック装置と:
を含み、
連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対し、連続不完全燃焼の通報とともに、再点火を防止して、不良機器の運転を阻止することを特徴とする、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置。
【請求項2】
前記連続不完全燃焼判別手段を、
燃焼異常信号カウント数と 所定値Aとの比較判別する第1判別手段と、
燃焼異常信号カウント数と 所定値Bとの比較判別する第2判別手段と、
より構成し、
第1判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示を行う注意喚起報知手段1を作動させ、
第2判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示とともに、運転停止を行う注意喚起報知手段2を作動させ、
第2判別手段のNOの出力で、不完全燃焼の警報表示を行い、運転停止を行うとともに、再起動インターロック装置を作動させ使用者による運転再開を阻止する注意喚起報知手段3を作動させるところの、注意喚起報知手段1、注意喚起報知手段2、注意喚起報知手段3の段階的警報運転制御することを特徴とする、請求項1に記載する燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置。
【請求項3】
燃焼部の異常・正常燃焼を検出し、燃焼異常信号と正常燃焼信号を燃焼判別手段に送り込む、燃焼状態検出装置と;
前記燃焼状態検出装置よりの燃焼異常信号・燃焼正常信号を判別し、燃焼異常信号・正常燃焼信号を出力する燃焼判別手段、
燃焼判別手段よりの燃焼異常信号・正常燃焼信号を受信し、燃焼異常信号の発生回数を蓄積する燃焼異常信号カウント手段、
前記燃焼異常信号カウント手段よりの燃焼異常信号数値と、燃焼異常信号設定数値とを比較して、「連続不完全燃焼」を判別する連続不完全燃焼判別手段、
燃焼判別手段よりの燃焼正常信号を受信して、燃焼正常信号の発生時間を蓄積する、燃焼正常信号カウント手段と、
前記燃焼正常信号カウント手段よりの燃焼正常信号の時間値と、設定時間値とを比較して、「所定時間連続正常燃焼」を判別し、「所定時間連続正常燃焼」信号を前記燃焼異常信号カウント手段に送信して、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとする連続正常燃焼判別手段と、
の機能を有する演算装置と;
再点火を阻止して運転再開を不能とする再起動インターロック装置と;
を含み、
連続不完全燃焼を生じている燃焼機器に対し、連続不完全燃焼の通報とともに、再点火を防止して、不良機器の運転を阻止するとともに、所定時間の連続燃焼の確認により、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとし燃焼異常信号カウントを零より再スタートすることを特徴とする、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置。
【請求項4】
連続不完全燃焼判別手段を、
燃焼異常信号カウント数と 所定値Aとの比較判別する第1判別手段と、
燃焼異常信号カウント数と 所定値Bとの比較判別する第2判別手段と、
より構成し、
第1判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示を行う注意喚起報知手段1を作動させ、
第2判別手段のYESの出力で、不完全燃焼の警報表示とともに、運転停止を行う注意喚起報知手段2を作動させ、
第2判別手段のNO出力で、不完全燃焼の警報表示を行い、運転停止を行うとともに、再起動インターロック装置を作動させ使用者による運転再開を阻止する注意喚起報知手段3を作動させるところの、注意喚起報知手段1、注意喚起報知手段2、注意喚起報知手段3の段階的警報運転制御することを特徴とする、請求項3に記載する燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御装置。
【請求項5】
再起動インターロック装置3が連続不完全燃焼判別手段Cよりの「連続不完全燃焼」信号の受信で、再起動インターロック装置3はロック作動して再点火を阻止する、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御方法において、
燃焼正常信号の発生時間の蓄積値を、設定時間値T3とを比較して、「所定時間正常燃焼」を判別し、
「所定時間の連続燃焼の確認により、燃焼異常信号カウント手段のカウント蓄積値をゼロとし燃焼異常信号カウントを零より再スタートすることを特徴とする、燃焼機器の連続不完全燃焼時の運転制御方法。








【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−21849(P2011−21849A)
【公開日】平成23年2月3日(2011.2.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−168736(P2009−168736)
【出願日】平成21年7月17日(2009.7.17)
【出願人】(592044499)株式会社千石 (19)
【Fターム(参考)】