説明

物品のための熱収縮ホルダー、物品の熱収縮パッケージ並びに該ホルダーおよびパッケージを製造するための方法および装置

本発明は、複数の物品(102)を緊結するための熱収縮ホルダー(100)、熱収縮シート材料を用いて物品を緊結したパッケージ、ホルダー(100)の製造方法および装置、熱収縮シート材料を用いて物品(102)の包装方法および装置に関する。特に、開示のホルダーおよびパッケージは互いに接合された複数のフィルムシート材料を用いている。こうしホルダーの製造および装着方法が開示される。フィルムには印刷を施したり、溶接したり、折曲げ、裁断することができよう。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を緊結するための熱収縮ホルダー、物品を熱収縮シート材料を用いて緊結したパッケージ、並びに、熱収縮シート材料を用いてこうしたホルダーおよび物品のパッケージを製造するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
なお、本願は、2006年3月17日出願の米国特許出願第11/384,031号の一部継続出願である2006年10月27日出願の米国特許出願第11/588,844号の一部継続出願である2008年6月4日出願の米国特許出願第12/133,153号の一部継続出願である。本願は、上記出願の優先権の利益を主張し、また、上記出願は本願と一体をなすものとして参照する。
【0003】
飲料容器のような物品は、多くの場合、熱可塑性のリング型キャリアーを用いて緊結されている。こうしたキャリアーが保持する容器の個数は様々であるが、所謂「6パック」キャリアーとして知られているものある。通常、こうしたキャリアーは、例えば、低密度ポリエチレンのような柔軟なプラスチックから形成される。キャリアーには容器よりも小さな複数の開口部が形成されている。キャリアーは、適切に位置決めされた一群の容器上で引き伸ばされる。キャリアーが解放されると、開口部は容器の側面に収まり、複数の容器が1つのパッケージに統合される。
【0004】
このように延伸式キャリアーで用いられるプラスチックの特性から、個々の容器または一群の容器を一纏めにして取外すために相当の力を要し難しいものとなっている。特に、こうしたキャリアーが保持すべき容器の個数が増えると、キャリアーの製造および使用が一層複雑となる。また、使用されるキャリアーは、通常、例えば、缶の上縁リムのような容器の最上部分に沿って配置される小さな帯である。従って、該プラスチックは、印刷表示を担持するのに適しておらず、また、通常、保持する容器上の表示を目視するのに十分な透明性または半透明性を備えていない。また、キャリアーを容器に装着するようにキャリアーを延伸するためには、かなりの力と複雑な機械が必要となる。従って、長年こうした延伸式キャリアーが用いられてきたが、延伸式キャリアーには種々の欠点がある。
【0005】
従来の収縮包装では、荷が包装領域に給送され、そこで、ある方法で荷に収縮包装フィルムが配置される。荷にフィルムが配置されるとき若しくは配置される間にフィルムは枚葉シートに裁断される。通常、フィルムは荷の周囲に完全に巻設され、2つの端部が重ね合わせられる。次いで、荷とフィルムは加熱トンネルを通過して、フィルムが収縮し荷を圧迫する。通常、フィルムは、荷に配置されたときに2つの端部がある程度重なり合うことができる程度の大きさの枚葉シートに裁断される。加熱工程の間、端部が接合され一体化したパッケージが形成される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来、容器のような一群の物品が、このように収縮包装フィルムによって包装されている。然しながら、従来の収縮包装の特性から、フィルムは複数の物品の外周縁のみに配置される。従って、個々の物品を取外すことによってパッケージ全体がバラバラになるであろうし、また、包装する間に個々の物品が接触し合い損傷することとなろう。こうした問題を解決するために、物品を箱や延伸式包装キャリアーのような一次容器に配置し、その後、収縮包装することがある。こうした包装方法は、コストがかかり、かつ、材料が無駄になる。
【0007】
従って、容器のような物品のためのホルダー、容器を一纏めにしたパッケージ、および、包装方法や包装装置を改良し、既述した従来の包装技術の1または複数の問題および/または近時の包装技術の他の問題を解決する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、複数の物品を緊結するための熱収縮ホルダー、熱収縮シート材料を用いて物品を緊結したパッケージ、ホルダーの製造方法および装置、熱収縮シート材料を用いて物品の包装方法および装置に関する。特に、開示のホルダーおよびパッケージは互いに接合された複数のフィルムシート材料を用いている。こうしホルダーの製造および装着方法が開示される。フィルムには印刷を施したり、溶接したり、折曲げ、裁断することができよう。構成、方法および装着に関して種々の変形が開示され、以下の説明は単なる一例であり、本発明をそれに限定する趣旨ではない。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1A】本発明の1つの特徴による熱収縮ホルダーの製造ラインの一形態の略示斜視図である。
【図1B】物品を熱収縮ホルダー内に配置してパッケージを製造するラインの一形態の略示斜視図である。
【図2A】物品に装着していない熱収縮ホルダーの一例を示す斜視図である。
【図2B】開口部に配置された物品と共に示す熱収縮させる前の図2Aの熱収縮ホルダーの斜視図である。
【図2C】熱収縮させた後の図2Bの熱収縮ホルダーおよび物品の斜視図である。
【図3】物品を除いて示す図2Cの熱収縮ホルダーの平面図である。
【図4A】個々の物品の取外しを容易にする穿孔を設けた熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図4B】鉛直方向に短い寸法を有した熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図4C】物品を保持する2つの保持部を有した熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図4D】鉛直方向の中心部に配置される短い寸法を有した熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図4E】表示部を印刷した熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図4F】物品に印刷した表示部をホルダーの少なくとも一部を通して目視可能にした熱収縮ホルダーの代替例を物品並びに任意に設けることができるハンドルと共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図4G】物品の側面全体および物品の上面および底面の少なくとも一部を覆うようにした熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図5A】6個ずつ2列に配列した物品を保持するようにした熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図5B】4個ずつ3列に配列した物品を保持するようにした熱収縮ホルダーの代替例を物品と共に示す図2Cと同様の斜視図である。
【図6A】物品に装着していない熱収縮ホルダーの代替例を示す斜視図である。
【図6B】開口部に配置された物品と共に示す熱収縮させる前の図6Aの熱収縮ホルダーの斜視図である。
【図6C】熱収縮させた後の図6Bの熱収縮ホルダーおよび物品の斜視図である。
【図7】物品を除いて示す図6Cの熱収縮ホルダーの平面図である。
【図8A】熱収縮ホルダーの代替例を物品および任意に設けることができるハンドルと共に示す斜視図である。
【図8B】熱収縮ホルダーの代替例を物品および任意に設けることができる他のハンドルと共に示す斜視図である。
【図9A】物品を除いて示す熱収縮ホルダーの代替例の斜視図である。
【図9B】開口部に配置された物品と共に示す熱収縮させる前の図9Aの熱収縮ホルダーの斜視図である。
【図9C】熱収縮させた後の図9Bの熱収縮ホルダーおよび物品の斜視図である。
【図10】物品を除いて示す図9Cの熱収縮ホルダーの平面図である。
【図11】1つの穿孔領域を切裂いた状態で示す図10の熱収縮ホルダーの平面図である。
【図12】分離可能な結合部の1つを分離して1つの物品を取外した状態で示す図11の熱収縮ホルダーの平面図である。
【図13】2つ目の穿孔領域を切裂いて2つ目の物品を取外した状態で示す図12の熱収縮ホルダーの平面図である。
【図14】物品にブランクを装着するための組立装置の側面図である。
【図15】矢視線15−15の方向に見た図14の組立装置の一部を示す平面図である。
【図16】図15の矢視線16−16の方向に見た図14の組立装置の一部を示す側面図である。
【図17】矢視線17−17に沿う図14の組立装置の一部を示す断面図である。
【図18】矢視線15−15の方向に見た図14の組立装置の一部を示す平面図である。
【図19】ホルダーブランク内に進入する拡開器を示す図14の組立装置の一部を示す斜視図である。
【図20】図14の組立装置の拡開器および空気マニフォールドの一部を示す斜視図である。
【図21】熱収縮ホルダーの代替例の斜視図である。
【図22】開口部に配置された物品と共に示す熱収縮させる前の図21の熱収縮ホルダーの斜視図である。
【図23】熱収縮させた後の図21の熱収縮ホルダーおよび物品の斜視図である。
【図24】物品と共に示す熱収縮させる前の図22の熱収縮ホルダーの平面図である。
【図25】物品と共に示すある程度熱収縮させた後の図24の熱収縮ホルダーの平面図である。
【図26】物品と共に示す熱収縮させた後の図25の熱収縮ホルダーの平面図である。
【図27】図21のホルダーを製造するための1つの工程および構成を示した略図である。
【図28】図27の工程の一部を実施するための1つの方法および構成を示した略図である。
【図29】図27の工程の一部を実施するための他の方法および構成を示した略図である。
【図30】物品に装着していない図21の実施形態に関連した他の代替例による熱収縮ホルダーの斜視図である。
【図31】図21のような本発明の1つの特徴による熱収縮ホルダーの製造ラインの略示斜視図である。
【図32】図21のホルダー製造工程の開始点を示す図31のAで示す部分の拡大斜視図である。
【図33】図21のホルダー製造工程における一連の段階の1つを示す図32と同様の斜視図である。
【図34】図21のホルダー製造工程における一連の段階の1つを示す図32と同様の斜視図である。
【図35】図21のホルダー製造工程における一連の段階の1つを示す図32と同様の斜視図である。
【図36】図21のホルダー製造工程における一連の段階の1つを示す図32と同様の斜視図である。
【図37】図21のホルダー製造工程における一連の段階の1つを示す図32と同様の斜視図である。
【図38】他の実施形態による物品に装着していないホルダーの斜視図である。
【図39】物品と共に示す熱収縮させた後の図38のホルダーを含むパッケージの平面図である。
【図40】図38のような本発明の1つの特徴による熱収縮ホルダーの製造ラインの略示斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面に示す実施形態を参照して、本発明を詳細に説明する。以下に説明する実施形態は単なる例示であって本発明を限定する趣旨ではない。例えば、1つの実施形態の一部として図示し説明する特徴は、他の実施形態に用いるて更に第3の実施形態とすることができる。本発明は上記および他の修正および変形を包含する。種々の実施形態の説明の中で、種々の実施形態の同様の或いは同じ部品は同じ参照番号にて指示されている。
【0011】
以下に説明するように、部品のためのホルダーを形成するために収縮包装材料が用いられる。好ましくは、少なくとも1列に並べた部品を保持するためのホルダーは、少なくとも2枚の熱収縮シート材料から形成される。然しながら、一層多くのシート材料および種々の形態を採用することができよう。例えば、従来の6パック(3個ずつ2列)構成のような2列に配列した物品のために3枚のシート材料を用いることができよう。望ましい場合には、複数のシート材料が異なる特性を有していてもよいし、或いは、全てのシート材料を熱収縮シート材料としなくともよい。例えば、後述しますように、2枚のシート材料の一方或いは3枚のシート材料のうち2枚を熱収縮材料とすることができよう。構造的安定性(例えば中心フィルムシートまたはハンドルとして用いる)のため、印刷した表示部を担持させるため或いは他の目的から非熱収縮材料を用いることができよう。本願発明は複数の物品を保持する種々のパッケージ、および、こうしたホルダーおよびパッケージを製造するための方法を含む。
【0012】
図1A〜図3に上記ホルダーおよびパッケージを製造するための方法を示す。以下、従来の6パック缶を一例として説明する。本発明は、容器のみならず種々の物品、そして図示する缶だけでなく種々の容器で利用することができる。
【0013】
より詳細には、図1Aは、例えば、図2Aに示すような熱収縮ホルダーのための製造ラインの一例を示している。図1Aに示すように、ライン10aの一方の端部にはフィルム給送ロール12、14、16が配設され、他端には巻取ロール18が配設されている。給送ロールと巻取ロールの間は、給送ロール12、14、16からのフィルムによって物品のためのホルダーが形成される成形領域20となっている。
【0014】
成形領域20には、拡開器22と接合器24とが配設されている。図1Aに示すように、拡開器22は、フィルム26、28、30の間に挿入して開口部32を形成する棒状の部材である。成形領域20の右端側では、拡開器20aが、フィルム28の直近に隣接させてフィルム26、28、30の間に挿入される。拡開器22は、挿入された後フィルムと共に矢印Dの方向へ移動する。拡開器22aが矢印Dの方向へ移動し、拡開器22bの位置に到達すると、拡開器22aは矢印Oで示す方向にフィルム28から外方へ移動する。同時に、接合器24がフィルム26、30をフィルム28に接合する。図示するように、接合器24は熱融着装置であるが、フィルムを接合するための接着剤塗布装置のような他の装置を用いてもよい。接合器24aは、拡開器22aが拡開器22bの位置へ移動する間、フィルム26、28、30を保持し互いに接合して接合部分を形成する。次いで、他の接合器24(図示せず)が、フィルム26、28、30を互いに接触、接合し、他の開口部(図示せず)を開口部32aの上流側に形成する。
【0015】
図示するように、各開口部32は1つの拡開器22と2つの接合器24によって形成される。また、隣接する開口部を両者間の共通の接合器24を用いて形成可能である。従って、例えば、開口部32a、32bの間において、1組の接合器24をフィルムの上方および下方に配設することができる。こうした接合器の構成によって一点で接触可能となるので、開口部の形状を少し広くしたり、或いは、開口部32a、32b間で矢印Dの方向に延長したりすることが可能となり、また、接合器24a、24bの間の前領域を接合することが可能となる。全ての開口部32が同じ大きさである必要はない。例えば、1つの6パック構成(図1Aでは開口部は同じ大きさであるが)外側の開口部を中央の開口部よりも大きくしてもよい。こうして、所定のホルダーでフィルム26が形成するループは異なる大きさとすることができる。中央の開口部を小さくすることによって、熱収縮の間に引張られ一層しっかとしたパッケージとなる。
【0016】
拡開器22および接合器24は、フィルム26、28、30が確実に接合されブランク42が形成されるまで、該フィルムに接触し続ける。接触時間は、ライン速度、接合器のタイプ(熱融着か或いは接着か)、接合器の温度、フィルム特性等によって区々となる。図1Aには、拡開器22および接合器24の接触領域の1つの可能性ある構成を示している。
【0017】
拡開器22および接合器24は、適当なモーターや駆動装置等によって、所定位置へ或いは所定位置から横断方向または鉛直方向へ移動可能に、或いは、回転可能に若しくはそれらを組合せた動作が可能に構成することができよう。例えば、拡開器および接合器を回転装置上に配設し、該回転装置によって、これらの要素を上流位置から矢印Dの方向へ下流位置に移動させ、再び上流位置に復帰させることが可能であろう。プログラマブル論理制御装置、モーター、センサーを用いて、こうした動作を望ましく制御することができよう。フィルムは、駆動ローラーまたは遊動ローラーから成る種々のガイドローラー34によってライン10aを通じて案内することができよう。成形領域20内で使用される異なるフィルム長に合わせて、フィルムはロール12、14、16から異なる速度で排送される。つまり、図1Aに示すように、フィルム26、30はフィルム28よりも多く必要となる。従って、給送ロール12、14、16は駆動され、そして、ジンバルローラーのような流れを制御する他の構造を用いることができよう。
【0018】
また、図1Aに略示する穿孔装置36、38、40を必要に応じて配設することができる。図示するように、穿孔装置36は、3枚のフィルムの全てに穿孔を形成し、フィルムを個別のホルダーに分割可能とする。穿孔装置38はフィルム26に穿孔を形成し、穿孔装置40はフィルム30に穿孔を形成し、該穿孔によって、個々の物品がホルダーから取外可能となる。穿孔装置36、38、40は直動式または回転式ナイフ装置とすることができる。制御装置およびサーボモーター等によって、所望のタイミングで穿孔装置を作動させ、フィルムの望ましい位置に穿孔を形成することができる。
【0019】
望ましい場合には、巻取ロール18を省略して、図1Aのライン10aを図1Bのライン10bに直接繋げることも可能である。或いは、巻取ロール18に代えて箱等をはあ移設し、フィルム材料を折畳み収納するようにしてもよい。箱を使用することによって、一層容易に状況を繋いだり変更したりすることができ、また、ロールを使用することによって、制御が確実になり高密度に纏めることが可能となる。何れの形態も有効な修正である。
【0020】
図1Bは、物品に熱収縮ホルダーを装着してパッケージを形成するためのライン10bの1つの可能性ある形態の略示斜視図である。既述したように、ライン10a、10bは、必要に応じて巻取ロール18を省略して1つのラインとすることができる。図示するように、ロール18は、図1Bに含まれるブランク42を供給する。該ブランクにおいて、隣接する6パックホルダー100は、穿孔装置36により形成された穿孔44によって分割される。ブランク42は、開放部46へ移送され、そこでブロアー48やフィンガー50或いはそれらの組合せのような開放器によって、ホルダー100の開口部32が開かれる。次いで、物品102が開口部32内に装填される(矢印L)。図示するように、6つの缶が鉛直方向へ開口部32内に移動、装填される。然しながら、必要に応じて、物品を鉛直に配置して、ブランクを上方或いは下方から物品に装着するようにしてもよい。次いで、ブランク42は、分割装置52によって穿孔44で分割され、個々の装填済ホルダーが形成される。ライン10aで穿孔を形成することなく、ライン10bでブランク42を単純に裁断してもよい。次いで、装填済ホルダー100は加熱トンネルのような加熱装置内を通過する。ホルダー100の熱収縮フィルムが接触してパッケージ200が形成される。
【0021】
望ましい場合には、パッケージ200は、更に、熱融着、熱収縮或いは接着等の種々の方法で一層大型のパッケージを形成するようにしてもよい。2つの6パックを組合せて12パック(図5B)としたり、4つの6パックを組合せて1ケースとしたりすることができる。また、パッケージ200を鉛直方向に連結してもよい。
【0022】
図1A、1Bは正確な縮尺で記載されておらず単なる略示である。ライン10aは3枚のフィルムを使用する必要はなく、ラインの構成を修正することによって2枚よりも多い枚数のフィルムを使用することができよう。例えば、物品を1列に配列するために2枚のフィルムを使用することができよう。2列ではなく、物品を3列に纏める場合には4枚または5枚のフィルムを使用することができよう。熱融着および接着剤の可能性ある使用の修正として、熱活性、熱硬化、コンタクト接着剤等を用いて、複数の開口部から成る一層大型のアレーおよび大型のパッケージを形成することができよう。
【0023】
図2A〜図2Cは、ホルダー100および物品102(この例では缶)の拡大図である。図2Aは、穿孔44に沿って分割されたホルダー100を示している。ホルダー100は、物品102を装填する前に分割可能である。図2Bは、熱収縮前にホルダー100の開口部32に装填された6つの物品102を示している。図2Cは、熱収縮後の一纏めにしたパッケージ200を示している。図2B、2Cは、熱収縮によって、物品102が、2つの直交方向、つまり中心フィルム28に沿う方向と該方向に直角な方向に互いに引張り合うとの利点を示している。この熱収縮によって、パッケージ200は一層しっかりと固くなる。隣接する物品102の全ての側面の間にはフィルムが配置され、その取扱または輸送中に互いに「カチン」と衝接して物品が損傷する可能性がなくなる。これは、物品がガラス瓶のような容器の場合に特に有益である。また、熱収縮させることによって、物品は固くしっかりと保持されるので、従来の容器ホルダーのように容器の底部が揺動して頂部から脱離することがない。ここに開示のホルダー100は、こうした揺動を防止し、そこから生じる潜在的な損傷を防止する。物品は、熱収縮によって生じる張力のためにホルダー100から脱離し難く、取扱および搬送が容易になる。また、製造されるパッケージは、容易に積重ねたり陳列用に用いることができる。物品は、該物品のための熱収縮した開口部内に包装されるので、パッケージの完全性を損なうことなく個々の容器を容易に取外すことができる。
【0024】
図3は、明瞭に図示するために物品を取り除いて示す図2Cと同様の熱収縮ホルダー100の平面図である。図示するように、フィルム28が延びる中心線沿いに収縮させることによって、6つの容器は、間に少なくとも1枚のフィルムを保護用の緩衝部材として配置して、互いに引合い一体化される。フィルム26、30は、中心フィルム28よりも格段に多くのフィルムが使用され、そして外側の開口部32は中央の開口部よりも大きなっている。包装すべき物品の寸法、形状に基づいて、所望の形態が得られるように成形領域20での操作は容易に設計することができる。外側のフィルム26、30の使用量はフィルム28の2倍となるであろうが、用途によっては4倍以上にもなることがあろう。
【0025】
図4Aは、熱収縮させたホルダー110および物品102を含む代替例によるパッケージ210の図2Cと同様の斜視図であり、該ホルダーは、個々の物品を容易に取外せるようにするための補助穿孔112を含んでいる。穿孔112は、後述するように、ライン10aに設けた装置38、40によって形成される。図示するように、各物品102につき2列の穿孔112が設けられるが、一層多い或いは少ない穿孔を設けてもよい。また、前記フィルムにおいて前記穿孔の間の領域114を、フィルムまたは物品に塗布される接着剤によって、或いは、熱収縮等の間に活性化する接着剤によって物品102に接着することができる。こうして、ホルダー100は、フィルムの領域114を通じて物品102のためのラベルを提供し、物品に別途ラベルを貼付する必要がなくなる。
【0026】
図4Bは、熱収縮させたホルダー120および物品102を含む代替例によるパッケージ220の図2Cと同様の斜視図であり、該ホルダーは、鉛直方向の寸法が短くなっている。望ましい場合には、このように物品の一層小さな領域を覆うようにできるが、小さなホルダーでは保護性能がある点で低減されよう。また、該ホルダーはビンの頚部の周囲に或いは缶の縁に沿って配置できよう。
【0027】
図4Cは、熱収縮させたホルダー120および物品102を含む代替例によるパッケージ230の図2Cと同様の斜視図であり、物品は2つの図4Bと同様のホルダー120によって保持されている。2つの小型のホルダー120を用いることによって、パッケージ230は一層複雑になるが、ホルダー100よりも必要なフィルムが少なくなり、かつ、上述した保護性能に関する問題が解決される。
【0028】
図4Dは、熱収縮させたホルダー120および物品102を含む代替例によるパッケージ240の図2Cと同様の斜視図であり、小さなホルダーが物品の鉛直方向概ね中央部に配置される。小型のホルダーを中央に配置することによって、使用する材料を低減しながら保護性能に関する問題が解決されよう。
【0029】
図4Eは、熱収縮させたホルダー150および物品102を含む代替例によるパッケージ250の図2Cと同様の斜視図であり、ホルダー150は印刷した表示部152を含んでいる。印刷した表示部152は、要求に従い別個の複数の要素、或いは、種々の物品またはパッケージを横断して共通の要素とすることができる。こうして、パッケージのホルダー部分によって、物品のラベル付、或いは、物品の補助的ラベル付がなされる。
【0030】
図4Fは、熱収縮させたホルダー160および物品102を含む代替例によるパッケージ260の図2Cと同様の斜視図であり、物品102上の印刷した表示部162がホルダーの少なくとも一部を通じて目視可能となっており、必要に応じてハンドル164が設けられている。この実施形態では、外側のフィルム26、30は少なくとも部分的に透明であるか、或いは、全体的または部分的に半透明となっている。こうしたハンドル164を設ける場合、該ハンドルは、図示するように中心フィルム28のようなフィルムの一部によって、或いは、熱や接着剤のような方法によって取着された独立のフィルム片によって形成することができよう。ハンドル164は、パッケージの大きさや重量によって、一層丈夫で熱収縮し難い或いは熱収縮しないフィルムその他の材料とすることができる。
【0031】
図4Gは、熱収縮させたホルダー170および物品102を含む代替例によるパッケージ270の図2Cと同様の斜視図であり、ホルダーは、物品の側面全体および上面および底面の少なくとも一部に沿って延設されている。こうして、図示するように、物品102はホルダー170を用いて三次元的に概ね全体が包被、緊結される。
【0032】
図5Aは、熱収縮させたホルダー180および物品102を含む代替例によるパッケージ280の斜視図であり、ホルダーは6つずつ2列に配列した容器を保持している。これから、物品は様々に配列可能性あることが理解されよう。例えば、図5Bは、熱収縮させたホルダー190および物品102を含む代替例によるパッケージ290を示しているが、ホルダーは4つずつ3列に配列された物品を保持し、12パック構成となっている。後述するように、種々の方法および段階によって、こうした構成とすることができる。パッケージ290は、2つの6パックを並列させてその間にフィルム層292を付加したパッケージ200と本質的に均等である。層292は熱および/または接着剤によって貼付可能である。或いは、修正したライン10aを1回通過させることによって製造することができよう。
【0033】
図6A〜図6Cは、ホルダー300と、物品302、この例ではビンの代替例を示す拡大図である。ホルダー300は4枚のフィルム324、326、328、330から形成される。ホルダー300は、複数のこうしたホルダーから成るブランクから上述した穿孔44のような穿孔に沿って分割することによって形成することができよう。ホルダー300を分割することによって、ホルダーの両端部には縁部322が形成される。図示するように、ホルダー300は物品302を受容するための8つの開口部332を有しているが、上述したように、開口部の個数はこれに限定されない。製造工程の間、他の複数の開口部333が形成されるが、物品302または少なくとも同じサイズの物品を受入れる寸法である必要はない。図6Bには、熱収縮前のホルダー300の開口部332内に配置された8つの物品302が示されている。図6Cには、熱収縮後のパッケージ400が示されている。図2B、2Cと同様に、熱収縮によって、物品302が、2つの直交方向に互いに引張り合い、パッケージ400は一層しっかりと固くなる。隣接する物品302の全ての側面の間にはフィルムが配置され、かつ、各物品は該物品のための熱収縮した開口部内に包装されるので、パッケージの完全性を損なうことなく個々の容器を容易に取外すことができる。
【0034】
ホルダー300は、縁部322間で実質的に同じ長さの複数のフィルムを含む。このように、同じ長さのフィルムによって、ホルダー300または複数のホルダーから成るブランクは平らに潰したりロール状に巻取ったりすることが可能となる。こうした特性が、上述したホルダーと比べて望ましい用途もある。
【0035】
ホルダー300は、4枚のフィルムと8つの開口部を有するように図示されているが、種々の異なるサイズが可能である。例えば、ホルダー300は、直線状に配列した複数の物品を保持する2枚のフィルムを有したり、或いは、一層多数の列に配列した物品を保持する6枚或いは8枚のフィルムを有するようにできよう。
【0036】
図7は、物品を取除いて示す熱収縮したホルダー300の上方から見た断面図である。図示するように、熱収縮によって8つの容器は、間に少なくとも1枚のフィルムを保護用の緩衝部材として配置して、互いに引合い一体化される。フィルム324〜330から使用されるフィルム量は概ね等しいので、製造されるパッケージは概ね対称形状となる。
【0037】
包装すべき物品の寸法、形状に基づいて、図1Aに示す成形領域および図1Bに示す装填領域での操作を簡単に修正してホルダー300を製造可能となる。例えば、偶数のフィルム給送ロールを用い、かつ、所望の形態を形成するために拡開器と接合器とを必要に応じて構成することができよう。先ず、2枚のフィルムを接合して物品のための複数の開口部を一例に配列した初期ブランクを形成し、次いで、2以上のこうしたブランクを接合して複数の列を有したブランクが形成される。熱融着器を用いて複数のフィルムを接合し、接着剤を用いて複数のブランクを接合することができよう。或いは、その反対の方法を採用することができよう。最終的な工程や機械構成は、望ましいパッケージ形態に依存している。
【0038】
図8A、8Bは、パッケージ400のハンドルを含んだ2つの修正例を示している。図8Aにおいて、パッケージ410は、上述たハンドルと同様のハンドル464を含む。ハンドル464は、ホルダー300′を形成する複数のフィルムの1枚から延びるように形成したり、或いは、フィルムを付加して形成することができる。図8Bでは、パッケージ420のハンドル564は、ホルダー300″の外側の1枚のフィルムに取付けられている。ハンドル564は、熱融着や接着剤によって、どのような部位にも取付けることができる。どちらのハンドルも、必要に応じて熱収縮プラスチック、非熱収縮プラスチックその他の材料から形成することができる。ハンドル564は、また、必要に応じて、パッケージ沿いに更に延ばして一層しっかりと保持するようにしてもよい。
【0039】
ホルダーのフィルムおよびハンドルのために、ポリエチレン(LLDPE、LDPE、HDPE)、PVC、ポリプロピレン、スチレン共重合体等の市販の熱収縮フィルムのような種々のタイプのフィルムを用いることができよう。最終的に選択される材料およびその特性は、包装すべき物品のサイズ、形状、重量および個数、輸送方法、販売方法および使用方法によって、選択することができる。
【0040】
図9〜図13は、ホルダーおよびパッケージの更に他の実施形態を示しており、この例では、ホルダーとラベルの二重機能を有している。実際上、ホルダーおよびパッケージは、(容器のような)個々の物品をパッケージから分離する際、その物品のためのラベルを含めてホルダーの相当する部分もまた取外され、「断片」がパッケージに残らないようになっている。従って、屑や残物が低減され、リサイクルや廃棄がし易くなる。
【0041】
より詳細には、パッケージ510はホルダー500に保持された物品502を含んでいる。図示するように、ホルダー500は、6つの物品(この例ではビン)を3つずつ2列に配列した6パック形態で保持する。物品の個数や配列は様々なものが採用できよう。
【0042】
ホルダー500は、2列に配列した物品502を保持するように構成された4枚のフィルム524、526、528、530を含んでいる。望ましい場合には、ホルダー500は物品の間に、熱融着部540を1つの方向に設け、他の方向に接着剤等の分離可能な結合部542を設けることがでる。つまり、2枚のフィルム(524、526または528、530)を熱融着して、隣接する熱融着部540の間に開口部532を形成し、次いで、少なくとも2つの該2枚のフィルムから成る帯を接合して開口部が複数の列状に配列されたホルダー500を形成する。これによって、中間開口部533が形成される。更に、少なくとも熱融着部540に穿孔544を形成して、物品502をホルダー500から分離可能とすることができる。また、端部に形成した穿孔546によって、2枚のフィルムから成る帯を分割してホルダー500を形成するようにできる。図面では、テール部522および熱融着部540は理解し易くするために誇張されている。テール部522は、図示するように2つ設けるのではなく、互いに熱融着して「一体化」しても良い。こうしたテール部および熱融着部は、接合を確実にし、かつ、分割可能とする穿孔を形成できる程度の寸法を有していればよい。テール部および熱融着部の大きさを小さくすることによって、使用するフィルム材料およびパッケージの重量を低減すると共に、物品を分離した際の表面がなだらかとなり見栄えがよくなる。
【0043】
ホルダー500は、特定の用途およびホルダーのサイズおよび形状に基づいて修正することによって、図1A、1Bに関連して開示の構成および概念を用いて製造することができよう。分離可能な結合部542は物品502をホルダー500にしっかりと保持しなければならないが、該分離可能な結合部542は、フィルム材料が引裂かれることなく、該結合部に隣接する2枚のフィルム材料を分離させなければならない。
【0044】
こうして、図11、12に示すように、顧客は、1つの物品502aを引張って1本の穿孔546aに沿って引裂き、分離可能な結合部542aを分離することによって、該1つの物品を取外すことができる。穿孔に沿った引裂きと結合部の分離は、何れか一方を先にしても、或いは、双方を同時に行うようにしてもよい。こうして、物品の周囲にフィルム528、530がしっかりと巻き付いた状態で物品が取外される。図13に示すように、更に他の穿孔546bに沿って引裂くことによって、更に1つの物品502bが取外される。同様に、全ての物品が順次パッケージ510から取外される。特に、物品を取外したときに、ごみが発生したり、物品やホルダー500に繋がった屑を生じることがない。
【0045】
望ましい場合には、印刷した表示部562をフィルム部分528a、530aのうち幾つかに或いは全てに設け、地色、ラベル、装飾とすることができよう。パッケージ510が分割されると、ホルダーのフィルム部分528a、530aは物品502aのためのラベルを備えることとなる。ホルダー500は、装飾に対する要求、販売促進上の要求および表示に関する法的な要求を満たしたラベルとしても機能する。ホルダー500を形成するフィルムは、視覚センサーやタイミングマークのような周知の種々の要素(図示せず)を用いて、フィルムの駆動装置へフィードバックし、正面側と背面側のフィルムが調和して統一的な外観を創り出すように、図1Aに示したラインのような成形装置に同期させて給送することができよう。
【0046】
或いは、ホルダー500をフィルムの全長に亘って若しくはフィルムに沿って複数の部分で透明または半透明として、物品上に設けた補助的ラベルまたは物品上の印刷が該透明または半透明の部分を通して見えるようにしてもよい。望ましい場合には、付加的な穿孔を形成したり、或いは引裂き帯片を埋設する等の方法によって、物品502aをパッケージ510から分離した後に、該物品に付着しているフィルムを取外せるようにしてもよい。また、フィルムの一部を不透明としたり着色したりしてフィルムの下の物品上の何かを見えなくする目隠しとして、それが出現したときに顧客をびっくりさせたり、ゲームとしたり、或いは、賞品を付与したりすることができよう。フィルム下側の物品上の何かが見えるようになるか否かに拘らず、このように、何かが出現して顧客をびっくりさせたり、ゲームとしたり、或いは、賞品を付与したりすることは、パッケージ510の外側から見えなければ、フィルムの外面ではなく物品に面したフィルム内面に印刷することによっても実施することができよう。
【0047】
また、望ましい場合には、フィルムの少なくとも一部を透明ではなくして、物品上に設けた或いはラベル付けしたバーコードであって、(6パックのような1つの群の全体ではなく)個々の物品に関連した情報を示すバーコードを覆うようにしてもよい。更に、フィルムの外側に物品のパッケージに関連した単一のバーコードを設けたり、或いは、パッケージ内の個々の物品に関連したバーコードを各フィルム部分に設けてもよい。こうして、支払い時に、不注意に或いは意図的に誤った支払いや誤った在庫情報がなされることを防止できる。
【0048】
好ましくは、こうしたホルダー500に適したフィルムは、ポリプロピレン、PET、PVC、OPS、熱収縮材料および種々のポリエチレン混合物が含まれよう。用途に応じて、フィルムの厚さは、40-76μmとすることができる。ヒートバーやテフロン(登録商標)コーティングしたニクロム線その他の適当な装置によって熱融着することができよう。分離可能な結合部は、のりや接着剤等によって形成することができよう。例えば、ホットメルトやコールドシールのような感圧接着剤を直接付着させたり、そうした接着剤の帯材によって結合部を形成することができよう。特定の用途に適した1つの接着剤はビーミス社(The Bemis Company, Inc.)製のMactac STW199013である。結合部は、また、望ましくない部位でフィルムが裂ける前に分離するような強度のテープや半溶接とすることができよう。穿孔は断続ホイールやバーによって形成することができよう。物品の間の穿孔は、顧客がパッケージから物品を取外す際に、望ましくない部位で破断することなく、望ましい位置で分離可能な長さおよび割合で設けなければならない。穿孔は、パッケージの組立、収縮、取扱、搬送中に、パッケージの完全性が損なわれてしまうほどに設けてはならない。フィルムのパラメーター、開口部のサイズ、穿孔の範囲、分離可能な結合部の選択および配向は、サイズ、形状、重量、フィルム材料、包装すべき物品、物品の向き、所与のパッケージの行および列に関連した物品の総数等に依存している。
【0049】
分離可能な結合部542のために、のり、接着剤、テープ、熱融着等を用いる場合、顧客が引張って物品を分離することによって、結合点がシート材料の一方または双方から外れ、シート材料が損傷しないようにのり、接着剤、テープ、熱融着等を選択することができる。或いは、こうした結合点は、潜在的にシート材料を引裂くことなく(つまり、一層堅固に保持する)外れないように選択することもできよう。その場合、結合点の周囲に穿孔を設ける等のによって、脆弱領域を設けることが望ましいであろう。そうした場合、穿孔で囲まれた領域の内側に接着剤等を適用し、物品を取外したときにシート材料の穿孔で囲まれた領域も外れるようにできる。こうして、特許請求の範囲に記載の分離可能な結合部には種々の形態が包含される。
【0050】
図14〜図20は、ビンのような物品にフィルムを装着するために有効な装置の一例を示す。図示するように、装置600はロールから604から引出されたフィルムブランク、本例では二重フィルムを、コンベア608上に給送された物品606に装着する。工程は、図14に示すように左から右へ流れる。物品606は右方へ移動してタイミング装置610、本例では星型ホイール(図18)に到達する。他のタイミング装置を用いたり、或いは、グリッパーコンベアで物品を所定間隔で移送するようにしてもよい。
【0051】
ブランク602は、図14において、星型ホイールの近傍から始まる装着領域614へ、ガイド612によって案内される。ブランク602は、更なるガイド616によって下方へ付勢される。装置の起動後、センサーやタイミングマークによって、或いは、単純に先頭の物品にブランクをハンドを用いて装着することによって、ブランク602の開口部618と物品606とを同期させる。コンベア608が作動すると、物品606が右方へ移動して、ブランク602が牽引されロール604から引出される。ブランク602は、ガイド612、616によって下方へ仕向けられ、開口部618内に物品606が配置される。
【0052】
装着領域614の下流には、分割装置620、本例ではスクリューが配設されている。図15に示すように、該スクリューは、第1の端部622において、ねじ山が一様ではなく、物品が第2の端部624に到達したときに、フィルムに形成されている穿孔に従い物品を複数の群に分割するようになっている。分割装置620は、チェーン628およびスプロケット630を介して、単一の駆動入力装置626によって駆動されるようにできる。分割された各群632は、次いで、加熱トンネルのような加熱装置634へ給送される。ここで、フィルムが収縮して、上述したライン沿いに、一群の物品およびブランク602から切断されたフィルム部分から一体化されたパッケージが形成される。
【0053】
物品606にブランク602を装着するために、更なる装置を採用することができよう。例えば、ブロアー636を用いて、装着領域614内でブランクに沿って空気を吹付け、該ブランクを下方へ押付けるようにすることができよう。ブロアー636は、物品606がブランクの望ましい開口部618に装入されるように、該ブランクの下方への滑りを補助する。
【0054】
また、セパレーター640を設けて、該セパレーターを物品606およびブランク602と同期して駆動されるようにできる。各セパレーター640は開口部618内に挿入され、物品が該開口部内に装入されるように、該開口部を開いて正しい位置に保持する。セパレーター640は、チェーン642および駆動装置644によって駆動される。各セパレーター640はシャトル646に取付けられている(図19)。該シャトルは、支持部材648を介してハウジング638に摺動自在に取付けられている。該ハウジングは、チェーン642に取付けられている。シャトル646は、案内トラック652沿いに移動するホイール650を含んでいる。案内トラック652は、セパレーター640を開口部618内に下動させ、該開口部を物品606に対して案内するように形成されている。支持部材648は、セパレーター640がチェーン642の近傍にあるとき、該セパレーター内に突出する。
【0055】
望ましい場合には、セパレーター640と共にブロアーシステムを用いることもできよう。図示するように、空気がブロアー654からパイプ656を介して、ハウジング660の側部に設けられているマニフォールド658内に供給される。チェーン642のリンク部材662が管部材664に取付けられている。チェーン642が駆動される間、個々の管部材664がマニフォールド658に到達したときに、管部材内が加圧される。マニフォールドは両側に配設されているように図示されているが、一方のみの構成も可能である。管部材664は各支持部材648に連通しており、該支持部材は各セパレーター640の開口部666に連通している。セパレーター640の通路668によって、セパレーターの外面沿いに下方へ加圧された流体が流れる。この流れは、ブランク602の開口部618が開くことを補助する。図14に示すように、マニフォールド658によって、セパレーター640が開口部618内に配置される前に、流体が通路668内を流通可能となり、該流体は、その後ある程度の時間流れ続ける。望ましい場合には、ブランク602が物品606上に配置され始めるまで、該流体の流れを継続する。
【0056】
通路668は、開口部618が開き、かつ/または、物品606上へのブランク602の配置を補助するのに十分な流れを提供可能なサイズおよび数としなければならない。セパレーター640の形状によって円滑な流れが提供され、望ましい場合には、先端670によって、開口部618へのセパレーターの位置決めを補助するようになっている。望ましい場合には、セパレーター640は他の形状とすることもできよう。また、所望の用途、ライン速度、物品および/またはブランクのために、他の通路或いは更なる通路を設けることもできよう。装置600およびコンベア、駆動装置、ブロアー等の各々は、例えばアレンブラッドリー社(Allen-Bradley)から市販のPCLのような制御装置672によって制御することができよう。
【0057】
望ましい場合には、既述した装置およびブランクは、製造工程中に、スリーブ状に形成したフィルムを物品に個別に装着するように修正することもできよう。つまり、物品606のための開口部618を一列に形成するように、ブランク602を2枚のフィルムから形成することもできよう。装置600もまたセパレーター640を一列に配列することもできよう。分割装置620は、物品を群ではなく個別に分割するように修正することができよう。従って、熱収縮スリーブから成るブランクが加熱装置634に進入すると、該スリーブは物品に貼り付いてラベルとして機能しよう。
【0058】
フィルムブランクから始めて、物品にラベル付けするために或いは物品にスリーブを装着するために、装置600をこのように使用することには種々の利点がある。先ず、ポリエチレンを使用する場合、こうしたフィルム材料は、通常、容器のような物品のために近時用いられている他のスリーブ材料よりも安価である。また、こうして準備された容器は、接着剤塗布機械およびラベル付け機械が必要となるであろう他の構成よりも一層小さな工場設置面積でラベルが付される。また、装置600の部品を少し変更するだけで、一列の物品スリーブまたは多物品パッケージから新たなラインを設置することができよう。
【0059】
上述した技術によるパッケージ製造を補助するために、他の方法および装置を用いて物品にフィルムブランクを装着することもできよう。例えば、ブランク602を拡げて物品606に装着するために、吸引装置、他のブロアー、フィンガーその他の機械的手段を用いることができよう。他の方法によって一群の物品を分割し、パッケージとすることもできよう。更に、こうした方法は、開口部を二列に配列したバンクまたは6パックバンクで実施するのではなく、ある特定の数および/または配向とすることができよう。
【0060】
図21〜図29に代替実施形態によるホルダー700を、その製造工程および使用と共に示す。ホルダー700は、2枚のフィルム726、728から形成されている。既述の実施形態と同様に、ホルダー700は、既述の方法や他の方法によって個々のホルダーに分割することのできる複数のこうしたホルダーを含むブランクから形成することができよう。ブランクその他からホルダー700が分割されると、該ホルダーにはテール部722が形成される。テール部722はフィルム726、728の双方の小片を含んでいる。テール部722は、表示のために寸法を誇張して図示されており、添付図面に示すものよりも小さくすることができよう。
【0061】
ホルダー700のシート材料728は、図21に示すように、シート材料726よりも短くなっている。図示するように、シート材料726は、3つの開口部732を画成する3つのループを形成している。該3つのループは、シート材料726、728によって該シート材料沿いに接合部740の間に画成される。図示するように、4つの接合部740によって3つの開口部732が形成される。4つの接合部のうち内側の2つの接合部は、各々隣接する2つの開口部の双方を形成するために利用されている。然しながら、望ましい場合には、2つの独立した接合部によって開口部732の各々を形成し、ホルダー700が6つの接合部を有するように修正してもよい。また、接合部740は、シート材料726、728沿った方向に最小限の長さを有するように図示されている。然しながら、接合部740は、また、該接合部において隣接する開口部732の間を更に離間させるために、一層幅広く形成することもできよう。望ましい場合には、後述しますように、接合部の間に穿孔や脆弱構造を設け、ホルダーの分割や物品の分離を補助するようにしてもよい。こうした構成の種々の変形が本発明に包含されよう。
【0062】
シート材料726、728を接合して開口部732を画成するために、接合部740に接着剤を塗布したり、熱融着したり、超音波溶接したり、こうした方法を組合せて用いることができよう。望ましい場合には、シート材料726の隣接した部分を接合するように、第2の接合部742を設けることができる。第2の接合部742は、第1の接合部740と同じ或いは異なる種々の方法、形状で形成することができよう。第2の接合部742によって、製造中、物品702への装着時、収縮させてパッケージ700を形成する間、輸送中、販売中、或いは、顧客が取扱う際にホルダーの安定性が増す。
【0063】
望ましい場合には、シート材料726、728の一方または双方に、統一商品コード706や、ロゴ、写真、図柄のようなグラフィカル表示708のような事柄を設けることができる。グラフィカル表示は、ホルダー700の統一された印象または各物品702のための個別の印象を与えるように作ることができよう。グラフィカル表示708は、ホルダー700の内面、外面または双方表面に設けることができ、着色や印刷等によって形成することもできよう。望ましい場合には、フィルムは、その全長に亘り、或いは、部分的に、完全には透明ではないように、処理または着色することができよう。従って、物品上のグラフィカル情報は、フィルムの全長に亘り或いは一部によって、完全に或いは部分的に隠蔽されよう。或いは、全長に亘ってフィルムを完全に透明として、物品の外面が、フィルムを通して明瞭に目視可能としてもよい。
【0064】
図22〜図23に、3つの物品(本例では、缶)702への収縮させる前のホルダー700の3つの開口部732の装着を示す。こうした装着は、ホルダー700をブランクの隣接したホルダーから分割する前に或いは分割した後に行うことができよう。図示するように、開口部732は、物品702の外周よりも僅かに大きくなっている。従って、ホルダー700は、既述した設備および方法または他の設備および方法を用いて物品702上に装着することができよう。望ましい場合には、種々のサイズ、形状、配置が可能であろうが、ホルダー700が装着されると、第1と第2の接合部740、742は隣接する物品702の間に配置される。更に、同一の物品702が直線状に並んでいるように図示されているが、そのようにする必要はない。同一でない物品や他の配列を採用した場合には、それに応じてホルダー700の形態も修正することができよう。開口部732は対称である必要はないし、図示する形状から大きく異なっていてもよい。
【0065】
ホルダー700を物品702の周囲で収縮させることによって製造されたパッケージ710を図24に示す。図25は、収縮中のホルダー700と物品702の大きさの1つの可能性ある関係を略示する平面図である。フィルム材料726、728は収縮中に対称には収縮することは少ない。従って、図25は、パッケージ製造中の物品の周囲でのフィルム材料の収縮概念を示す単なる一例を示している。テール部722は図示するものよりも小さいことは同様である。実際上、美観的および取扱的観点から、テール部722は可及的に小さいことが望ましい。これは、ホルダーの製造中に、ブランクからの分割の前または後、或いは、収縮させてパッケージとした後に、トリミングや分離によってテール部を小さくすることによって達成することができよう。
【0066】
図示するように、グラフィカル表示708によって、パッケージ710の統一された印象が作られるが、グラフィカル表示は、各物品のための個々の印象を与えるように作ることもできよう。物品702上の統一商品コード704は、少なくとも部分的にフィルム材料728によって隠蔽される。バーコードリーダーは、パッケージが取扱われる場合には、(パッケージ710を参照する)統一商品コード706を読み、そして個々の物品がホルダー700やパッケージ710から取外される等して、個々の物品が取扱われる場合には、(物品702を参照する)統一商品コード704を読むので、この構成は在庫管理やポスシステムを補助する。或いは、ホルダー700の一部が物品702に残るように穿孔その他の構造を採用することによって、パッケージ710から1つの物品が分離された後でも、統一商品コード706を参照することができよう。
【0067】
既述したように、他の様々な修正が可能である。例えば、より多数のフィルムに印刷したり、付加的なラベルを貼付する等ができよう。物品のために、全体的または部分的に分離可能なラベルまたはスリーブを作るために、付加的な分離部を設けることができよう。ホルダー700を物品702から分離し易くするために、収縮に際してホルダー700を物品702に付着させ、或いは、望ましい部分のみを選択的に溶接するために、接着剤、コロナ処理その他の手段を採用することができよう。更なるシート材料および開口部の更なる列を採用したり、シート材料にハンドルを形成し、種々の方法でパッケージに取付けるようにできよう。
【0068】
図27にホルダー700のようなホルダーの製造方法を略示する。図27に示すように、フィルム726、728が、左から右へステージ1〜4を通過する。フィルム728は、実質的に直線状に維持されるが、フィルム276は谷部730を有した「波形」に成形される。多数の谷部730によって同時に多数のループが成形されるが、完全な波形とする必要はない。個々のループはステージ1内で成形されよう。
【0069】
ステージ2は第1の接合ステージである。図示するように、フィルム726のループの内面734はフィルム728に対面し、接合部740において接合され開口部732が形成される。1または複数の接合部740を同時に接合し、1または複数のホルダー700を接合器によって同時に形成することができよう。本発明は、同時に形成する接合部の個数や、ホルダーの個数に限定されない。更に、幅広のブランクを形成し、後に該幅広のブランクを使用する物品に適合する所望の幅の個々のブランクおよびホルダーに分割するように、フィルム726、728は、図26の「紙面」外に突出する幅にて形成されよう。
【0070】
ステージ3は、第2の接合ステージであり、フィルム726の隣接するループが、第2の接合部742において接合される。ステージ4では分割部744が形成される。このとき或いは後に、該分割部によって、個々のホルダーが分割可能となる。図示するように、分割部744は、シート材料726、728を切断可能とする複数の穿孔より成る。然しながら、分割部744は、ナイフ、レーザーその他のセパレーターまたはカッターによって直ちにホルダーを分割する部位とすることもできよう。分割部744で分割することによって、テール部722のような構造が形成されよう。
【0071】
図28に接合の1つの形態を示す。図示するように、接合器746が外側からシート材料726に接触して、第2の接合部742が形成される。接合器746は、加熱ホイールおよび/または接着剤を塗布するための装置を含むことができる。更に、ホルダー710を形成する間に開口部732内をコロナ処理する、或いは、フィルム726および/または728の製造工程中にコロナ処理するコロナ放出器750を配設することもできよう。コロナ処理またはこの種の他の処理によって、フィルムの一部を溶接不能として、実質的に所望部位(所定の接合部740、742)のみが溶接できるようにする。また、顔料、インク、他の層またはコーティング等を用いて、フィルムの溶接性を種々の部位で変更したり、或いは、ある種の処理を施して特定用途に適合した溶接性または非溶接性を得ることができよう。
【0072】
図29に、開口部732に接合器748を配設した接合器の代替例を示す。用途に応じて内側方法、外側方法または両者の混成を用いることができよう。超音波や、分離可能または分離不可能な接着剤の塗布等の他の接合方法を採用したり、或いは、接合部740または742と同様の原理に従ってもよい。望ましい場合には、分割性やスリーブ装着等のために、図4Aおよび/または図10〜図13に示すような付加的な分割部や穿孔等を設けることもできよう。
【0073】
図30に図21〜図29のホルダーの変形例を示す。ホルダー800は、2列のホルダーおよびパッケージを製造するために、3枚のシート材料から形成される。シート材料826a、826bは、ホルダー700を参照して既述したように、中心シート材料828に接合される。接合部840、842a、842bによって、6つの開口部832が形成される。テール部822は、3枚のシート材料の全てを含むことができよう。ホルダー800の製造および使用は、更に1枚のシート材料が付加される点を除いて、既述したホルダー700と概ね同様である。シート材料の枚数や列の数に関連しは、特定の用途に応じて、他の変形も可能である。
【0074】
図31〜図37に、図21のホルダー700のようなホルダーの製造工程および製造設備を示す。図31〜図37の工程および構成は、使用する材料、物品、物品の形状、個数、グラフィカル表示または色の使用その他の要因に応じて変形される。従って、図31〜図37の主題は、1つのタイプのホルダーを製造するための一例であると理解すべきである。然しながら、本発明は、図31〜図37の開示には制限されない。
【0075】
図31に示すように、フィルム726、728がロール708、709から接合領域Aを通過して巻取ロールや箱等の回収装置774へ送られる。ガイドローラー712、714、716、718、720によって、フィルム726、728は領域Aへ給送される。同様に、下流側のローラー770、772によってフィルムは領域Aから回収装置774へ送られる。領域Aの上流側または下流側に、回転式または直動式のナイフまたはローラーのような分割装置778を配設することができる。上記個々のローラーは、張力を維持する駆動ピンチローラー、非駆動ピンチローラー、単一のローラーとすることができよう。或いは、回動自在のフライトバーとしてもよい。従って、ガイドローラー712〜720および770、772は単なる略示であることは理解されよう。
【0076】
接合領域Aには、第1の接合装置758、760と、第2の接合装置762、764が配設されている。他の構成も可能であり、また、可動部や加熱部は反対にすることができるが、図示するように、接合装置の部分758、762は移動溶接ヘッドである。領域A内におけるフィルム726、728の制御を補助するために、(駆動または非駆動、ピンチローラーまたは単一ローラー)ローラー766、768が配設されている。
【0077】
図31には種々の構成要素の制御システムが略示されている。図示するように、アレンブラッドリー社(Allen-Bradley)から市販のプログラマブル論理制御器のような、1または複数の制御器900が配設されている。制御器900は、結線904、908、932を介して駆動装置902、906、930および各ローラーに接続されている。該駆動装置は、個別の電動モータを具備することができよう。また、ローラー駆動装置910、914は、結線912、916を介して接続することができよう。図示するローラーは全て駆動装置を有するようにできよう。また、明瞭に図示するために、駆動装置は一部しか図示されていない。これらの駆動装置は、小型モーター、空圧システム、油圧システム、サーボモーター、摩擦ブレーキ、クラッチおよびそれらの組合せを具備することができよう。これら全ての駆動装置と共に歯車装置、チェーン駆動装置その他の動力制御、分配システムを用いることができよう。
【0078】
接合装置のために駆動装置918、922が配設され、結線920、924を介して接続されている。同様に、装置778のための駆動装置926が結線928を介して接続されている。これらの駆動装置は、装置758〜764、778の全てを作動させ、サーボモーター、空圧システム、油圧システムおよびそれらの組合せを具備することができよう。
【0079】
図31のシステム内の種々の部位に1または複数の検知装置934を配設して、制御器900に制御情報をフィードバックするようにできる。図面には、フィルム728の交番する特徴を検知する1つの装置のみが図示されている。こうした特徴には、溶接可能部分、溶接不可能部分または登録マーク等が含まれよう。フィルム726または728、ブランク776、ローラー708または710、回収装置774または他のローラーまたはシステム内のあらゆる部分に配設することができよう。従って、検知装置934の配置は単なる一例であって限定する趣旨ではない。検知装置934は、制御器900によってシステムおよび種々の構成要素を制御するのに有効な光学センサー、温度センサー、回転センサー等とすることができよう。
【0080】
図32〜37に、特に領域Aにおけるシステムの作用を示す。図32において3つの矢印で示すように、フィルム726、728がローラー708、710からシステム内に給送されプロセスが開始する。接合装置762、764がが接触して、フィルム726、728の間に接合部780が形成される。次いで、接合装置762、764が離反する。図33に示すように、フィルム726、728は、矢印の方向に更に移動し、接合装置762、764が接触して、フィルム726、728の間に他の接合部782が形成される。接合部780、782は、図21に示したようなホルダーの第1の接合部740に相当する。
【0081】
この時点で、接合装置762、764は再び離反する。フィルム728およびフィルム726、728の下流側の接合部は、それまでとは反対方向に駆動されるが、フィルム726の上流側の部分は、図34において矢印で示すように再び前方へ駆動される。次いで、接合装置758、760が接触して接合部784が形成される。この接合部は、フィルム726の2つの曲げられた部分の間にあり、従って、図21の第2の接合部742に相当する。
【0082】
次いで、接合装置758、760が離反し、フィルムは、図35において矢印で示すように全て再び前方に駆動される。次いで、接合装置762、764が接触してフィルム726、728の間に接合部740に相当する他の接合部786が形成される。図36、37において上述した反転プロセスが更に2回繰返される。この時点で、図37に示すように、ブランク776のホルダー700の部分が第1と第2の接合部740、742を有して形成される。ブランク776においてホルダー700を次のホルダーから切離すために、分割装置778によって穿孔等が設けられる。
【0083】
要素750、752が溶接可能部分、溶接不可能部分、グラフィカル要素等である場合には、所望の部位に接合部が形成され、統一商品コード、ロゴその他のグラフィカル要素がホルダー700に沿って正しく配置されるように、システムを既述したように制御可能である。例えば、溶接不可能で印刷可能な部分等を形成するためにフィルムをコロナ処理する場合でも、センサー、駆動装置および制御器等によって、フィルム726、728沿いの所望位置に溶接や接着を確実に行うことができる。或いは、フィルムおよびプロセスを制御する上記システムによって、同様に、フィルムに溶接性や接着性を与える処理もまた実施することができよう。既述したように、こうした処理は、フィルム製造中、または、フィルムからホルダーを製造する際にオンラインで行うことができよう。
【0084】
上記工程で作られたブランク778は、他の方法も可能であろうが、既述した種々の方法で物品に装着しパッケージを製造することができる。また、ブランク778および該ブランクを製造する上記システムおよび工程は、特定の用途、特定の物品の形状、特定のパッケージの向きに適合するよう、様々に修正することができよう。
【0085】
図38〜図40に他のホルダー、パッケージ、方法およびシステムの概念を示す。図示するように、1または複数回折畳たまれ、ホルダー製造に用いられれる多重シート材料が形成される。2より多数の接合部(この例では溶接)をホルダー内の隣接する物品のための開口部の間に設けることができよう。図38〜40に示した特徴を既述の実施形態に適用したり、既述の実施形態の特徴を図38〜40の実施形態に適用することができよう。
【0086】
図38に示すホルダー1000は2枚のシート材料1026、1028を含む。シート材料1026、1028は、複数の接合部1040において接合され、少なくとも1つの(本例では3つの)開口部1032が形成される。フィルム1026の隣接するループの間に第2の接合部1042aが、そして、フィルム1028の隣接するループの間に第2の接合部1042bが形成される。テール部1022もまた既述の実施形態と同様に形成されよう。また、穿孔、印刷した表示部、地色、バーコード、ハンドルのような既述した種々の特徴もまた望ましい場合には含むことができよう。
【0087】
図39に収縮性ホルダー1000および3つの容器1002から成るパッケージを示す。図示するように、この構成では、隣接する物品の間に複数の接合部と1枚のフィルムとが配設され、物品が損傷から保護されるようになっている。また、本実施形態では、第2の接合部1042a、1042bが物品1002の周囲のフィルムを僅かに引張るので、顧客から見えるパッケージの外表面が既述の実施形態よりも一層連続的となっており、パッケージ外観を美しくまた読み易くなる。
【0088】
図40に1枚のフィルム1025からホルダー1000を製造するための1つのシステムを示す。図示するように、フィルム1025は、給送ローラー1012、1014等を通過して折畳装置1016へ到達する。折畳装置1016では、フィルム1025は幅方向に半分に折畳たまれ、幅が半分になる。但し、図40では、以下の工程を明瞭に示すために連続して一定の幅で図示されている。更なるローラー1020、1066等によって、フィルム1025は送られる。該2つのローラーの間でフィルム1025は破断されているが、この時点で、該フィルムは折畳たまれる。
【0089】
更に下流側では、既述の熱融着装置または他の接合装置とすることができる要素1058、1060によって、第1の接合部1040がにおいて折畳たまれた2枚のフィルム1025が接合され、間に開口部1032が形成される。要素1078にて示すフィルム1025に穿孔を形成する装置を配設することができよう。フィルム1025は、更なるローラー1050、1072によって牽引され、切断装置1050によって折畳部分1028が除去される。この時点で、フィルム1025は、2枚のシート材料1026、1028に裁断された先駆シート材料となる。従って、本実施形態や既述の実施形態において複数のシート材料が必要な場合には、このような折畳裁断方法および装置によってホルダーを製造することができよう。こうした折畳裁断方法および装置は、複雑な機械およびプログラムによって多数のフィルムロールを同期させて駆動する必要がなく、複数のロールではなく単一のロールで所望の製品ホルダーに印刷可能となり、初期投資が低減され、輸送上の問題が解決される。製造ラインの設置面積も小さくすることができる。
【0090】
更に、製造ライン沿いに下流側において、既述したような装置によって、第2の接合部1042a、1042bが形成される。この時点で、複数のホルダー1000を備えたブランク1076が形成される。ブランク1076は、巻取ロール1082や箱或いは機械に給送される。或いは、更に、縦割りにしてもよい。図示するように、ブランク1076を縦割りにするために、2つの裁断要素1052、1054が配設されている。図40において、ブランクは3枚のブランク1076a、1076b、1076cに裁断され、各ブランクは給送ローラー1080によって牽引され、巻取ロール1082に巻取られる。既述したように、最初にブランク1076を一群の物品のために必要な単一のブランクよりも幅広く形成することによって、効率良くブランクを製造可能となる。ブランク1076複数の(本例では3枚のブランク)に裁断することによって、コストと製造ラインの設置空間が低減される。この概念は、既述の実施形態によるホルダーの製造にも応用可能である。
【0091】
開示された技術を用いたホルダー、パッケージ、物品、装置および方法のタイプは、既述の実施形態に限定されない。既述の実施形態の種々の特徴は、本発明の範囲内の更に他の実施例を達成する他の方法にも組合せることができよう。
【符号の説明】
【0092】
10a ライン
10b ライン
10b ライン
12 フィルム給送ロール
14 フィルム給送ロール
16 フィルム給送ロール
18 巻取ロール
20 成形領域
20a 拡開器
22 拡開器
22a 拡開器
22b 拡開器
24 接合器
24a 接合器
24b 接合器
26 フィルム
28 中心フィルム
30 フィルム
28 フィルム
30 フィルム
32 開口部
32a 開口部
32b 開口部
34 ガイドローラー
36 穿孔装置
38 穿孔装置
40 穿孔装置
42 ブランク
44 穿孔
46 開放部
48 ブロアー
50 フィンガー
52 分割装置
100 ホルダー
102 物品
110 ホルダー
112 補助穿孔
112 穿孔
114 領域
120 ホルダー
150 ホルダー
152 表示部
160 ホルダー
162 表示部
164 ハンドル
170 ホルダー
180 ホルダー
190 ホルダー
200 パッケージ
210 パッケージ
220 パッケージ
230 パッケージ
240 パッケージ
250 パッケージ
260 パッケージ
270 パッケージ
276 フィルム
280 パッケージ
290 パッケージ
292 フィルム層
300 ホルダー
302 物品
322 縁部
324 フィルム
326 フィルム
328 フィルム
330 フィルム
332 開口部
333 開口部
400 パッケージ
410 パッケージ
420 パッケージ
464 ハンドル
500 ホルダー
502 物品
502a 物品
502b 物品
510 パッケージ
522 テール部
524 フィルム
526 フィルム
528 フィルム
528a フィルム部分
530 フィルム
530a フィルム部分
532 開口部
533 中間開口部
540 熱融着部
542 結合部
542a 結合部
544 穿孔
546 穿孔
546a 穿孔
546b 穿孔
562 表示部
564 ハンドル
600 装置
602 ブランク
604 ロール
606 物品
608 コンベア
610 タイミング装置
612 ガイド
614 装着領域
616 ガイド
618 開口部
620 分割装置
622 端部
624 端部
626 駆動入力装置
628 チェーン
630 スプロケット
632 各群
634 加熱装置
636 ブロアー
638 ハウジング
640 セパレーター
642 チェーン
644 駆動装置
646 シャトル
648 支持部材
650 ホイール
652 案内トラック
654 ブロアー
656 パイプ
658 マニフォールド
660 ハウジング
662 リンク部材
664 管部材
666 開口部
668 通路
670 先端
672 制御装置
700 ホルダー
702 物品
704 統一商品コード
706 統一商品コード
708 ローラー
709 ロール
710 パッケージ
712 ガイドローラー
714 ガイドローラー
716 ガイドローラー
718 ガイドローラー
720 ガイドローラー
722 テール部
726 シート材料
728 シート材料
730 谷部
732 開口部
734 内面
740 接合部
742 接合部
744 分割部
746 接合器
748 接合器
750 コロナ放出器
758 接合装置
760 接合装置
762 接合装置
764 接合装置
766 ローラー
768 ローラー
770 ローラー
772 ローラー
774 回収装置
776 ブランク
778 分割装置
778 ブランク
780 接合部
782 接合部
784 接合部
786 接合部
800 ホルダー
822 テール部
826a シート材料
826b シート材料
828 中心シート材料
832 開口部
840 接合部
842a 接合部
842b 接合部
900 制御器
902 駆動装置
904 結線
906 駆動装置
908 結線
910 ローラー駆動装置
912 結線
914 ローラー駆動装置
916 結線
918 駆動装置
920 結線
922 駆動装置
924 結線
926 駆動装置
928 結線
930 駆動装置
932 結線
934 検知装置
1000 ホルダー
1002 物品
1012 給送ローラー
1014 給送ローラー
1016 折畳装置
1020 ローラー
1022 テール部
1025 フィルム
1026 シート材料
1028 シート材料
1032 開口部
1040 接合部
1042a 接合部
1042b 接合部
1050 切断装置
1052 裁断要素
1054 裁断要素
1066 ローラー
1072 ローラー
1076 ブランク
1076a ブランク
1076b ブランク
1076c ブランク
1080 給送ローラー
1082 巻取ロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の物品を緊結するための熱収縮ホルダーにおいて、
熱収縮材料から成る所定長さの第1のシート材料と、
前記第1のシート材料に接合される熱収縮材料から成る第2のシート材料とを具備し、
前記第2のシート材料の熱収縮前の長さは、前記第1のシート材料の熱収縮前の長さよりも長くなっており、
前記第1と第2のシート材料は第1の接合部において接合され、前記第2のシート材料によって複数のループが形成され、
隣接するループは前記第1のシート材料から離間した第2の接合部において接合され、
前記ループの各々が、前記物品の1つよりも大きなサイズの1つの開口部を形成し、
前記第1と第2のシート材料を熱収縮させることによって、前記複数の物品のうち少なくとも2つの物品を緊結可能な程度に前記開口部が収縮するようにした熱収縮ホルダー。
【請求項2】
前記ホルダーは、前記少なくとも2つの物品を緊結するための少なくとも2つの開口部が直線状に配列されている請求項1に記載のホルダー。
【請求項3】
前記物品は、緊結されると互いに接触しないようになっている請求項1に記載のホルダー。
【請求項4】
前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方が、物品に関連したグラフィカル表示を含む請求項1に記載のホルダー。
【請求項5】
前記第1と第2のシート材料は、熱融着または接着によって接合される請求項1に記載のホルダー。
【請求項6】
前記ホルダーは、前記第1と第2のシート材料から順次に形成される複数の分割可能なホルダーの1つとして形成される請求項1に記載のホルダー。
【請求項7】
前記第1と第2のシート材料から形成される複数のホルダーのうち1つのホルダーを隣接するホルダーから分割するための穿孔を含む請求項6に記載のホルダー。
【請求項8】
前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方に、熱収縮後のユニットから1つの物品を取外可能とする穿孔を含む請求項1に記載のホルダー。
【請求項9】
前記複数の開口部のうち隣接する開口部の間に前記第2のシート材料の2つの部分が配置される請求項1に記載のホルダー。
【請求項10】
前記複数の開口部のうち隣接する開口部の間に、1つの前記第1の接合部および1つの前記第2の接合部が配置される請求項1に記載のホルダー。
【請求項11】
前記第1のシート材料は第1と第2の側面を有しており、
前記ホルダーが前記第2のシート材料を2枚含み、
該2枚の第2のシート材料のうち一方が前記第1のシート材料の第1の側面に配置され、前記2枚の第2のシート材料の他方が前記第1のシート材料の第2の側面に配置される請求項1に記載のホルダー。
【請求項12】
前記ホルダーは、6つの物品を3行2列に配列して緊結するための6つの開口部を備えている請求項11に記載のホルダー。
【請求項13】
前記第1と第2のシート材料の少なくとも一部が不透明となっており、かつ、統一商品コードが前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方に設けられている請求項1に記載のホルダー。
【請求項14】
前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方には複数の溶接可能な部分が間欠的に設けられており、該溶接可能な部分は前記第1と第2の接合部に配置され、かつ、該溶接不可能な部分によって離間されており、前記第1と第2のシート材料が前記溶接可能な部分で選択的に溶接されるようになっている請求項1に記載のホルダー。
【請求項15】
物品パッケージにおいて、
複数の物品と、
熱収縮材料から成る所定長さの第1のシート材料と、
前記第1のシート材料に接合される熱収縮材料から成る第2のシート材料とを具備し、
前記第2のシート材料の熱収縮前の長さは、前記第1のシート材料の熱収縮前の長さよりも長くなっており、
前記第1と第2のシート材料は第1の接合部において接合され、前記第2のシート材料によって複数のループが形成され、
隣接するループは前記第1のシート材料から離間した第2の接合部において接合され、
前記ループの各々が、前記物品の1つよりも大きなサイズの1つの開口部を形成し、
前記第1と第2のシート材料を熱収縮させることによって、前記複数の物品のうち少なくとも2つの物品を緊結可能な程度に前記開口部が収縮するようにした熱収縮ホルダー。
【請求項16】
前記パッケージは、前記少なくとも2つの物品を緊結するための少なくとも2つの開口部が直線状に配列されている請求項15に記載のパッケージ。
【請求項17】
前記物品は、緊結されると互いに接触しないようになっている請求項15に記載のパッケージ。
【請求項18】
前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方が、物品に関連したグラフィカル表示を含む請求項15に記載のパッケージ。
【請求項19】
前記第1と第2のシート材料は、熱融着または接着によって接合される請求項15に記載のパッケージ。
【請求項20】
前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方が、熱収縮後に1つの物品をユニットから取外可能とする穿孔を含んでいる請求項15に記載のパッケージ。
【請求項21】
前記複数の開口部のうち隣接する開口部の間に前記第2のシート材料の2つの部分が配置される請求項15に記載のパッケージ。
【請求項22】
前記複数の開口部のうち隣接する開口部の間に、1つの前記第1の接合部および1つの前記第2の接合部が配置される請求項15に記載のパッケージ。
【請求項23】
前記第1のシート材料は第1と第2の側面を有しており、
前記パッケージが前記第2のシート材料を2枚含み、
該2枚の第2のシート材料のうち一方が前記第1のシート材料の第1の側面に配置され、前記2枚の第2のシート材料の他方が前記第1のシート材料の第2の側面に配置される請求項15に記載のパッケージ。
【請求項24】
前記パッケージは、6つの物品を3行2列に配列して緊結するための6つの開口部を備えている請求項23に記載のパッケージ。
【請求項25】
前記第1と第2のシート材料の少なくとも一部が不透明となっており、かつ、統一商品コードが前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方に設けられており、前記不透明シート部分によって物品上の統一商品コードが少なくとも部分的に隠蔽されている請求項15に記載のパッケージ。
【請求項26】
物品の包装方法において、
熱収縮材料から成る第1のシート材料を準備し、
熱収縮材料から成る第2のシート材料を準備し、
前記第1のシート材料に沿って間欠的に配置された複数の第1の接合部において前記第1と第2のシート材料を接合して、該複数の第1の接合部のうち隣接する第1の接合部の間に1つの開口部が配置されるように複数の開口部を形成し、
前記第2のシート材料沿いに隣接する開口部の間に間欠的に離間配置され、かつ、第1のシート材料から離間した第2の接合部において前記第2のシート材料を該シート材料に接合し、
前記各開口部内に1つの前記物品を装入し、
前記第1と第2のシート材料を加熱して熱収縮させ、以て前記シート材料と前記装入された複数の物品から成る一体的なパッケージを形成することを含んで成る物品の包装方法。
【請求項27】
前記第1と第2のシート材料を切断して1つの物品ホルダーを形成することを含んで成る請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記第1と第2のシート材料に穿孔を形成し、該穿孔において、前記第1と第2のシート材料を切断するようにした請求項27に記載の方法。
【請求項29】
個別の物品を取外可能とする穿孔を前記第1と第2のシート材料の少なくとも一方に形成することを含んで成る請求項26に記載の方法。
【請求項30】
接着剤または熱を適用することによって、前記第1と第2のシート材料を接合するようにした請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記第2のシート材料を2枚準備し、該2枚のシート材料を前記第1のシート材料に接合して、前記開口部を2列形成するようにした請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記第1と第2のシート材料は、溶接不可能な部分によって離間され間欠的に設けられた複数の溶接可能な部分を含み、該溶接可能な部分でのみ選択的に接合されようになっており、
該溶接可能な部分は前記第1と第2の接合部に配置されており、
前記方法が、前記第1と第2のシート材料の溶接可能な部分が互いに位置合わせされるように、前記第1と第2のシート材料の準備を制御することを含んで成る請求項26に記載の方法。
【請求項33】
先駆シート材料を折畳み、折畳部分で裁断することによって、前記第1と第2のシート材料が形成するようにした請求項26に記載の方法。
【請求項34】
更に、前記第1のシート材料沿いに隣接する開口部の間に間欠的に離間配置され、かつ第2のシート材料から離間した第2の接合部において前記第1のシート材料を該シート材料に接合することを含んで成る請求項26に記載の方法。
【請求項35】
複数の物品のためのホルダーの製造方法において、
熱収縮材料から成る第1のシート材料を準備し、
熱収縮材料から成る第2のシート材料を準備し、
前記第1のシート材料に沿って間欠的に配置された複数の第1の接合部において前記第1と第2のシート材料を接合して、該複数の第1の接合部のうち隣接する第1の接合部の間に1つの開口部が配置されるように複数の開口部を形成し、
前記第2のシート材料沿いに隣接する開口部の間に間欠的に離間配置され、かつ、第1のシート材料から離間した第2の接合部において前記第2のシート材料を該シート材料に接合し、
前記第1と第2のシート材料沿いに少なくとも2つの前記開口部が間に配置されるように分割部を形成し、隣接する分割部の間に1つのホルダーが画成されるようにしたホルダー製造方法。
【請求項36】
前記分割部は前記第1と第2のシート材料に穿孔を形成することによって形成される請求項35に記載の方法。
【請求項37】
溶接によって第1と第2のシート材料が接合される請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記熱収縮材料はフィルムを含む請求項35に記載の方法。
【請求項39】
先駆シート材料を折畳み、折畳部分で裁断することによって、前記第1と第2のシート材料が形成するようにした請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記第1と第2のシート材料は、溶接不可能な部分によって離間され間欠的に設けられた複数の溶接可能な部分を含み、該溶接可能な部分でのみ選択的に接合されようになっており、
該溶接可能な部分は前記第1と第2の接合部に配置されており、
前記方法が、前記第1と第2のシート材料の溶接可能な部分が互いに位置合わせされるように、前記第1と第2のシート材料の準備を制御することを含んで成る請求項35に記載の方法。
【請求項41】
更に、前記第1のシート材料沿いに隣接する開口部の間に間欠的に離間配置され、かつ第2のシート材料から離間した第2の接合部において前記第1のシート材料を該シート材料に接合することを含んで成る請求項35に記載の方法。
【請求項42】
請求項26〜41の何れか1項に記載の方法を実施するための装置。
【請求項43】
複数の物品を緊結するための熱収縮ホルダーにおいて、
少なくとも第1と第2のブランクを具備し、該第1と第2のブランクの各々が、
熱収縮材料から成る所定長さの第1のシート材料と、
前記第1のシート材料に接合される熱収縮材料から成る第2のシート材料とを具備し、
前記第2のシート材料の熱収縮前の長さは、前記第1のシート材料の熱収縮前の長さに等しくなっており、
少なくとも2つの開口部が形成されるように、前記第1と第2のシート材料は間欠的に設けられた複数の接合部において接合され、
前記開口部の各々が、前記物品の1つよりも大きなサイズを有しており、
前記間欠的に設けられた接合部には穿孔が形成されており、
前記第1のブランクは分離可能な結合部によって前記第2のブランクに結合され、
該分離可能な結合部は、第1のブランクの第2のシート材料と、第2のブランクの第2のシート材料との間において前記穿孔から離間させて設けられており、
前記開口部各々に1つの物品を緊結可能な程度に前記第1と第2のシート材料を熱収縮させ、
前記穿孔沿いに引裂き、かつ、前記分離可能な結合部を分離することによって、1つの物品を緊結する前記第1と第2のシート材料の部分を該ホルダーから分離可能としたホルダー。
【請求項44】
接着剤または熱を適用することによって、前記第1と第2のシート材料を接合するようにした請求項43に記載のホルダー。
【請求項45】
前記穿孔および分離可能な結合部は、第1と第2のシート材料の前記部分および物品の取外しに際して、ホルダーおよび残りの物品のパッケージが損傷されず、かつ、ホルダーの廃材が発生しないようになっている請求項43に記載のホルダー。
【請求項46】
物品のパッケージにおいて、
複数の物品と、
少なくとも第1と第2のブランクとを具備し、該第1と第2のブランクの各々が、
熱収縮材料から成る所定長さの第1のシート材料と、
前記第1のシート材料に接合される熱収縮材料から成る第2のシート材料とを具備し、
前記第2のシート材料の熱収縮前の長さは、前記第1のシート材料の熱収縮前の長さに等しくなっており、
少なくとも2つの開口部が形成されるように、前記第1と第2のシート材料は間欠的に設けられた複数の接合部において接合され、
前記開口部の各々が、前記物品の1つよりも大きなサイズを有しており、
前記間欠的に設けられた接合部には穿孔が形成されており、
前記第1のブランクは分離可能な結合部によって前記第2のブランクに結合され、
該分離可能な結合部は、第1のブランクの第2のシート材料と、第2のブランクの第2のシート材料との間において前記穿孔から離間させて設けられており、
前記開口部各々に1つの物品を緊結可能な程度に前記第1と第2のシート材料を熱収縮させ、
前記穿孔沿いに引裂き、かつ、前記分離可能な結合部を分離することによって、前記複数の物品のうち1つの物品を前記ホルダーから分離可能としたパッケージ。
【請求項47】
前記第1と第2のシート材料は、熱融着または接着によって接合される請求項1に記載のパッケージ。
【請求項48】
前記穿孔および分離可能な結合部は、第1と第2のシート材料の前記部分および物品の取外しに際して、ホルダーおよび残りの物品のパッケージが損傷されず、かつ、ホルダーの廃材が発生しないようになっている請求項46に記載のパッケージ。
【請求項49】
物品のパッケージにおいて、
複数の物品と、ホルダーとを具備し、
前記ホルダーが熱収縮材料から成り収縮前には概ね同じ長さを有した少なくとも4枚のシート材料を含み、
前記シート材料は間欠的に設けられた複数の接合部で接合され、以て少なくとも2列に配列した複数の開口部が形成され、
前記接合部に沿って穿孔が形成され、
前記穿孔から離間させて前記少なくとも4枚のシート材料のうち内側に設けられた2枚のシート材料の間に分離可能な結合部が設けられており、
前記開口部の各々が、該開口部内に緊結される前記物品を緊結するサイズにて形成されており、以て前記熱収縮材料と前記物品が、前記複数の物品を2列に配列した一体的熱収縮パッケージを形成し、
前記穿孔沿いに引裂き、かつ、前記分離可能な結合部を分離することによって、ホルダーの廃材が発生させることなく個々の物品が前記ホルダーから分離できるようにしたパッケージ。
【請求項50】
前記パッケージは、緊結されると、前記物品が互いに接触しないようになっている請求項49に記載のパッケージ。
【請求項51】
前記4枚のシート材料のうち少なくとも1枚のシート材料が、物品に関連したグラフィカル表示を含む請求項49に記載のパッケージ。
【請求項52】
前記穿孔および分離可能な結合部は、第1と第2のシート材料の前記部分および物品の取外しに際して、ホルダーおよび残りの物品のパッケージが損傷されず、かつ、ホルダーの廃材が発生しないようになっている請求項49に記載のパッケージ。
【請求項53】
複数の物品を緊結するための熱収縮ホルダーにおいて、
熱収縮材料から成り収縮前には概ね同じ長さを有した少なくとも4枚のシート材料を具備し、
前記シート材料は間欠的に設けられた複数の接合部で接合され、以て少なくとも2列に配列した複数の開口部が形成され、
前記接合部に沿って穿孔が形成され、
前記穿孔から離間させて前記少なくとも4枚のシート材料のうち内側に設けられた2枚のシート材料の間に分離可能な結合部が設けられており、
前記開口部の各々が、該開口部内に緊結される前記物品を緊結するサイズにて形成されており、以て前記熱収縮材料と前記物品が、前記複数の物品を2列に配列した一体的熱収縮パッケージを形成し、
前記穿孔沿いに引裂き、かつ、前記分離可能な結合部を分離することによって、ホルダーの廃材が発生させることなく個々の物品が前記ホルダーから分離できるようにしたホルダー。
【請求項54】
前記穿孔および分離可能な結合部は、第1と第2のシート材料の前記部分および物品の取外しに際して、ホルダーおよび残りの物品のパッケージが損傷されず、かつ、ホルダーの廃材が発生しないようになっている請求項54に記載のパッケージ。
【請求項55】
前記4枚のシート材料のうち少なくとも1枚のシート材料が、物品に関連したグラフィカル表示を含む請求項49に記載のパッケージ。
【請求項56】
複数の物品の包装方法において、
熱収縮材料から成る第1のシート材料と熱収縮材料から成る第2のシート材料とを、該第1と第2のシート材料沿いに間欠的に設けられた接合部によって接合し、隣接する接合部の間に1つの開口部が配置されるように複数の開口部を形成することによって、第1と第2のブランクを形成し、
前記間欠的に設けられた接合部に穿孔を形成し、
分離可能な結合部によって前記第1と第2のブランクを結合し、
前記各開口部内に1つの前記物品を装入し、
所定の部位で前記シート材料を分割して前記複数の物品を一群の物品とし、
前記第1と第2のシート材料を加熱して熱収縮させ、以て前記シート材料と前記装入された複数の物品から成る一体的なパッケージを形成することを含んで成る物品の包装方法。
【請求項57】
前記第1と第2のシート材料は、熱融着または接着によって接合される請求項56に記載の方法。
【請求項58】
前記物品を装入する前に前記開口部を開くことを更に含む請求項56に記載の方法。
【請求項59】
前記開口部は、該開口部内に流体を吹き込むことによって開かれる請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記開口部内に流体を吹き込む間、該開口部内にセパレーターを挿入して流体を吹き込むようにした請求項58に記載の方法。
【請求項61】
物品装入に際して前記セパレーターが除去されるようにした請求項60に記載の方法。
【請求項62】
予め形成した収縮包装ブランクを複数の物品上に装着するための装置において、
複数の物品を移送するコンベアーベルトと、
前記物品へ向けて収縮包装ブランクを給送するための手段と、
前記物品へ向けて前記ブランクを滑らせて、該物品をブランクの開口部内に装入するためのガイドと、
前記ブランクを所定の部位で分割することによって、該分割されたブランク部分と共に前記複数の物品を分割するための分割装置と、
前記ブランク部分を収縮させて該ブランク部分によって前記物品を緊結するための熱源とを具備した装置。
【請求項63】
前記物品のために前記開口部を開くことを補助するために前記開口部内に流体を吹き込むためのセパレーターを具備する請求項62に記載の装置。
【請求項64】
前記セパレーターは、トラック沿いに駆動される伸長手段を含み、該伸長手段は、前記物品のために前記開口部を開くことを補助するために前記開口部内に伸張するようになっている請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記ブランク部分は1つの物品の周囲に配置される請求項62に記載の装置。
【請求項66】
前記ブランク部分は、前記物品のためのラベルを含む請求項65に記載の装置。
【請求項67】
前記ブランク部分は1つの物品の周囲に配置され、該ブランク部分を収縮させることによって、物品を緊結したパッケージが形成されるようにした請求項62に記載の装置。
【請求項68】
物品に熱収縮スリーブを装着するための方法において、
熱収縮材料から成る第1のシート材料と、熱収縮材料から成る第2のシート材料を、該第1と第2のシート材料沿いに間欠的に設けられた接合部によって接合し、隣接する接合部の間に1つの開口部が配置されるように複数の開口部を形成することによってブランクを形成し、
前記間欠的に設けられた接合部において前記第1と第2のシート材料に穿孔を形成し、
前記各開口部内に1つの前記物品を装入し、
前記物品の各々の周囲に前記第1と第2のシート材料の一部から成るスリーブが形成されるように、前記接合部で前記シート材料を分割し、
前記スリーブを加熱して、前記シート材料の一部を収縮させて前記各物品に緊結するようにした方法。
【請求項69】
前記接合部に穿孔を形成して、前記分割を容易にした請求項68に記載の方法。
【請求項70】
前記収縮スリーブは前記物品のためのラベルを備えている請求項68に記載の方法。

【図1A】
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【図1B】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図4D】
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【図4E】
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【図4F】
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【図4G】
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【図5A】
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【図5B】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【公表番号】特表2011−522747(P2011−522747A)
【公表日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−512641(P2011−512641)
【出願日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際出願番号】PCT/US2009/046240
【国際公開番号】WO2009/149248
【国際公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【出願人】(591203428)イリノイ トゥール ワークス インコーポレイティド (309)
【Fターム(参考)】