説明

物品投入口を有する収納箱体

【課題】一定の開口幅を有する物品投入口を、投入物品の左右寸法と対応する開口幅の物品投入口に複数に仕切ることにより、サイズや種類等の異なる物品を仕分けして投入しうるようにした収納箱体を提供する。
【解決手段】物品投入口9の左右方向の中間部における上下の開口縁に、仕切り部材18の上下の端部を前方より着脱可能に係合することにより、物品投入口9を、仕切り部材18をもって左右複数に仕切る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品投入口を複数に仕切ることにより、サイズや種類等の異なる物品を、収納室内に、仕分けして、かつ整然と揃えて投入しうるようにした収納箱体に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1に記載されているように、不要となった書類等を収納室内に投入するために設けられた物品投入口の開口幅は、予め定めた一定の大きさに固定的に設けられているのが一般的である。
また、一般に、郵便ポストやメールボックス等の物品投入口の開口幅も、上記と同様、一定の大きさのものとなっている。
【特許文献1】特開2003−325250号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記のように、物品投入口の左右幅を一定の大きさに固定してしまうと、サイズや種類等の異なる物品を、収納室内に、仕分けして投入することができないだけでなく、例えば、最大、A3サイズまでの書類等が投入可能に設定された物品投入口より、A4サイズの書類等を投入しようとした際、物品投入口の開口幅が大きいために、A4サイズの書類等の左右位置が定まらず、収納室に投入された書類等が乱雑となる。
こようになると、収納室より書類等を取り出し、再利用あるいは廃棄処分などを行なう際に、書類等を揃える必要があり、手間かかるという問題がある。
【0004】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、一定の開口幅を有する物品投入口を、投入物品の左右寸法と対応する開口幅の物品投入口に複数に仕切ることにより、サイズや種類等の異なる物品を仕分けして投入しうるようにし、かつ投入物品が収納室内に整然と収容され、乱雑となるのを防止しうるようにした、物品投入口を有する収納箱体を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1)物品収納室の前面板に、左右方向に長い長孔形状の物品投入口を設けてなる収納箱体において、前記物品投入口の左右方向の中間部における上下の開口縁に、仕切り部材の上下の端部を前方より着脱可能に係合することにより、前記物品投入口を、仕切り部材をもって左右複数に仕切る。
【0006】
(2)上記(1)項において、仕切り部材が、物品投入口の上下の開口縁の前面に当接する上向係止部と下向係止部を上下両端に有する基片と、この基片の上下の端部に後向きに連設され、物品投入口に前方より嵌合される上下1対の嵌合片とを備えるものとする。
【0007】
(3)上記(2)項において、物品投入口の上下の開口縁に、後方を向き、かつ仕切り部材における上下の嵌合片が嵌合される上下1対のガイド片を連設する。
【0008】
(4)上記(2)または(3)項において、上下の嵌合片の少なくともいずれか一方を、上下方向に弾性変形可能とする。
【0009】
(5)上記(3)または(4)項において、仕切り部材の上下の嵌合片と物品投入口の上下のガイド片とを、共に後ろ下方に傾斜させ、物品投入口の下側の開口縁部上面を上向きの凸曲面とするとともに、仕切り部材における下側の嵌合片と下向係止部との連設隅部下面を、前記凸曲面と補形をなす上向きの凹曲面とし、前記凸曲面に凹曲面を前方より当接させた状態で、仕切り部材を後向きに回動させることにより、その上下の嵌合片を前記上下のガイド片間に嵌合させる。
【0010】
(6)上記(3)〜(5)項のいずれかにおいて、物品投入口の下側のガイド片を、物品収納室内まで延出させる。
【0011】
(7)上記(3)〜(6)項のいずれかにおいて、物品投入口の上側の開口縁部下面を、下向きの凸曲面とするとともに、仕切り部材の上側の嵌合片と上向係止部との連設隅部上面に、前記凸曲面に嵌合される、それと補形をなす凹曲面を形成する。
【0012】
(8)上記(3)〜(7)項のいずれかにおいて、物品投入口の上下のガイド片の少なくともいずれか一方に被係合部を、かつ仕切り部材の上下の嵌合片のいずれか一方に、前記被係合部に係合可能な係合部を設ける。
【0013】
(9)上記(1)〜(8)項のいずれかにおいて、前面板の前面と仕切り部材の前面同士を、互いにほぼ同一面に整合させる。
【0014】
(10)上記(1)〜(9)項のいずれかにおいて、物品収納室内における仕切り部材の取付部と対応する位置に、物品収納室を左右に仕切る第2の仕切り部材を設ける。
【発明の効果】
【0015】
請求項1記載の発明によれば、物品投入口の上下の開口縁に、仕切り部材の上下の端部を前方より係合するだけで、一定の開口幅の物品投入口を、投入物品の左右寸法と対応する開口幅の物品投入口に簡単に仕切ることができる。従って、サイズや種類等の異なる物品を、仕切られた複数の物品投入口より仕分けして投入しうるとともに、投入物品が収納室内に整然と収容され、乱雑となるのを防止することができる。
また、仕切り部材は前方より着脱可能であるので、その左右方向の取付位置を、投入物品のサイズに応じて容易に変更することができる。
【0016】
請求項2記載の発明によれば、基片の上下の端部に後向きに連設した上下1対の嵌合片が、前方より仕切り部材を物品投入口に嵌合する際のガイド機能を有するので、物品投入口に仕切り部材を容易に嵌合して取付けることができる。
また、仕切り部材を後限位置まで嵌合すると、基片の上下両端に設けた上向係止部と下向係止部が、物品投入口の上下の開口縁の前面に当接するので、仕切り部材のがたつきが抑えられる。
【0017】
請求項3記載の発明によれば、仕切り部材の上下の嵌合片が、物品投入口の上下1対のガイド片に沿って、かつ上下方向に位置決めされた状態で嵌合されるので、物品投入口に、仕切り部材を、前方より極めて容易に取付けることができる。
また、上下の嵌合片とガイド片同士が、互いに広い領域で接触するので、仕切り部材が安定よく取付けられるとともに、前方に抜け外れる恐れが小さくなる。
【0018】
請求項4記載の発明によれば、上下の嵌合片の少なくともいずれか一方を、上下方向に弾性変形させた状態で、物品投入口の上下のガイド片間に嵌合すると、上下の嵌合片が両ガイド片に圧接するようになるので、仕切り部材が物品投入口より抜け外れる恐れがさらに小さくなる。従って、仕切り部材固定用のねじ等の固定手段や特別な加工等が必要なくなり、コスト低減が図れる。
【0019】
請求項5記載の発明によれば、仕切り部材の前端下部の凹曲面を、物品投入口の下側の開口縁部の凸曲面に当接させ、この凸曲面を支点として、仕切り部材を後向きに回動させるだけの簡単な操作で、これを物品投入口に装着することができる。この際、仕切り部材の上下の嵌合片と物品投入口の上下のガイド片は、共に後ろ下方に傾斜させてあるので、互いの嵌合の妨げになることはない。
【0020】
請求項6記載の発明によれば、投入物品が、下側のガイド片により、物品収納室内まで案内されるので、物品収納室に整然と収容されるようになる。
【0021】
請求項7記載の発明によれば、仕切り部材の上側の嵌合片と上向係止部との連設隅部上面に設けた凹曲面が、物品投入口の上側の開口縁部下面に設けた下向きの凸曲面に嵌合しているので、仕切り部材の上端部が、物品投入口の上部の開口縁に安定よく保持され、前方に抜け出すのが防止される。
【0022】
請求項8記載の発明によれば、仕切り部材が前方に抜け外れるのが確実に防止される。
【0023】
請求項9記載の発明によれば、仕切り部材取付時の体裁を向上させることができる。
【0024】
請求項10記載の発明によれば、第2の仕切り部材により仕切られた物品収納室内に、投入された物品が整然と積み重ねられて収容されるので、それを取り出す際に、揃える手間が省ける。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明の一実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、事務室等において、コピー用紙やその他の書類等を保管する際に用いられる収納什器の正面図を示すもので、例えば未使用のコピー用紙やその他の書類等を保管しておく左側の収納箱体1と、その右側面に固定された左右幅の大きな本発明の収納箱体2とからなり、右側の収納箱体2は、例えば使用済のコピー用紙やその他の書類等を保管し、再利用するために用いられる。
【0026】
収納箱体2の内部の収納空間は、上下2枚の物品載置板3、3により、上下3室の物品収納室4に仕切られている。各物品収納室4の前面を覆っている前面板5は、右側端を中心として前方に開閉可能な開閉扉となっており、その左側端部の上下方向の中央部には、取っ手6と鍵7が設けられている。
【0027】
図2の拡大断面図に示すように、前面板5は、鋼板製の前板5aと後板5bとを、互いに前後に離間するように結合して形成され、前板5aにおける各物品収納室4の上端部と対応する位置に穿設された左右方向を向く上下3個の長孔8の開口縁には、それぞれ、開口幅が左右方向に長い物品投入口9を有する合成樹脂製のガイド部材10が嵌め込まれている。なお、各物品投入口9の開口幅は、例えばA3サイズのコピー用紙や書類等を、長辺側を左右方向に向けて投入可能な寸法としてある。
【0028】
各ガイド部材10における物品投入口9の上下の開口縁には、互いにほぼ平行をなして後ろ下方に傾斜する上部ガイド片11と下部ガイド片12が、左右方向に全長に亘って後向きに連設されている。下部ガイド片12は、前面板5の後板5bに穿設された、物品投入用の左右方向を向く開口13を挿通して後方に所要寸法突出する長さとされ、そのやや後部寄りの下面に連設された左右複数の下向片14が、止めねじ15をもって後板5bの後面に固定されている。
【0029】
上部ガイド片11の基部下面、すなわち、物品投入口9における上側の開口縁部の下面は、下向きの凸曲面16としてあり、また、物品投入口9の下側の開口縁部の上面は、上向きの凸曲面17としてある。
【0030】
最上部のガイド部材10の物品投入口9は、合成樹脂よりなる仕切り部材18により、次のようにして仕切られている。
図3及び図4に示すように、仕切り部材18は、上下方向を向く長方形の基片19と、その上端部の左右方向の中央部後面に連設された、上下方向に弾性変形可能な後ろ下方に傾斜する上部嵌合片20と、同じく、基片19の両側端部後面より後向きに突出する、側面視ほぼ直角三角形をなす左右1対の側片21、21と、基片19の下端部の後面に、両側片21の下辺に沿って連設された、上部嵌合片20とほぼ平行をなすように後ろ下方に傾斜する下部嵌合片22とからなり、基片19の上下の端部における上下の嵌合片20、22の基部よりも上方と下方に突出する部分は、物品投入口9の上下の開口縁の前面に当接可能な上向係止部23、及び下向係止部24となっている。
【0031】
上部嵌合片20と下部嵌合片22の離間寸法は、上部嵌合片20を若干下方に撓ませて、ガイド部材10における上部ガイド片11と下部ガイド片12との対向面間に、がたなく嵌合しうるように設定されている。
【0032】
上部嵌合片20と上向係止部23との連設隅部の上面には、ガイド部材10の下向きの凸曲面16に嵌合される、それと補形をなす下方に凹入する凹曲面25が形成され、また下部嵌合片22と下向係合部24との連設隅部の下面には、ガイド部材10の上向の凸曲面17に当接する、それと補形をなす上方に凹入する凹曲面26が形成されている。
【0033】
上部嵌合片20の後端部上面には、係合部としての左右方向を向く係合突片27が上向きに突設され、この係合突片27は、仕切り部材18の装着部であるガイド部材10における上部ガイド片11の左右方向の中央部に形成された、被係合部としての係合溝28に、下方より係合しうるようになっている。
【0034】
仕切り部材18をガイド部材10の物品投入口9に取付けるには、図5の2点鎖線で示すように、仕切り部材18を前傾させた状態で、まず下部嵌合片22を物品投入口9に挿入し、下部の凹曲面26を、下側の開口縁部の凸曲面17に当接させる。
【0035】
ついで、凸曲面17を支点として仕切り部材18全体を後向きに回動させ、その上部嵌合片20を、物品投入口9内に、若干下向きに弾性変形させながら上部ガイド片11の下面に沿って嵌合し、上部嵌合片20に設けた係合突片27を上部ガイド片11の係合溝28に係合させる。すると、上部嵌合片20の上面と下部嵌合片22の下面が、それぞれガイド部材10の上部ガイド片11の下面と下部ガイド片12の上面に圧接するとともに、互いに補形をなしている上部の凸曲面16と凹曲面25同士、及び下部の凸曲面17と凹曲面26同士も互いに密に当接し、さらに、上向係合部23と下向係合部24が、投入口9の上下の開口縁の前面に当接する。この際、ガイド部材10の上部ガイド片11と下部ガイド片12及び仕切り部材18の上部嵌合片20と下部嵌合片22を、後ろ下方に傾斜させているので、仕切り部材18を回動させて、上下の嵌合片20、22を、ガイド部材10の上下のガイド片11、12間に支障なく嵌合することができる。
【0036】
これにより、仕切り部材18は、ガイド部材10の物品投入口9の中央部に、互いの前面同士を同一面に整合させた状態で、がたなく、かつ前方に抜け外れるのが防止されて取付けられ、図1に示すように、左右方向に長い物品投入口9が、そのほぼ半分の開口幅の物品投入口29、29に、仕切り部材18により左右2つに仕切られる。
【0037】
仕切られた2つの物品投入口29、29は、例えば使用済みのA4サイズのコピー用紙やその他の書類等を、物品収納室4内に仕分けして投入して保管するのに用いられる。
このように、開口幅が左右方向に長い物品投入口9を、仕切り部材18をもって、投入する書類等のサイズに適した開口幅の物品投入口29に仕切ることにより、小サイズの書類等を、投入口29より整然と物品収納室4内に投入することができ、投入した書類等が物品収納室4内において乱雑となるのが防止される。
なお、図1に示すように、仕切り部材18の取付部と対応する物品載置板3の上面に、第2の仕切り部材である上下方向を向く仕切板30を取付けて、物品収納室4を左右に仕切り、左右の物品投入口29より投入された書類等が、仕切られた左右の収納室に収容されるようにしてもよい。このようにすると、物品収納室4内に、投入された書類等が整然と積み重ねられて保管されるので、それを取り出して再利用する際等に、揃える手間が省ける。
【0038】
以上説明したように、収納箱体2の前面板5に形成された左右方向に長い一定の開口幅の物品投入口9を、その前方より仕切り部材18を嵌合するだけで、投入する物品のサイズに適した開口幅の物品投入口29、29に簡単に仕切ることができる。また、仕切り部材18は、その上部嵌合片20を前面板5の背面側より下向きに弾性変形させ、係合突片27を係合溝28より離脱させることにより、取外すことができるので、元の開口幅の物品投入口9に戻すこともできる。
【0039】
仕切り部材18は、ねじ等の固定手段を一切使用せずに取付けうるので、収納箱体2や仕切り部材18に特別な加工を施す必要がなく、加工工数や取付工数、部品点数などが削減されるとともに、体裁よく取り付けられる。
【0040】
仕切り部材18の後方を向く上部嵌合片20と下部嵌合片22とを、ガイド部材10の後方を向く上部ガイド片11と下部ガイド片12との間に、広い領域で、かつ上部嵌合片20を下方に弾性変形させて嵌合しているので、仕切り部材18は安定よく取り付けられる。
【0041】
上記実施形態では、1個の仕切り部材18を、物品投入口9の中央部に取付けた例を説明したが、投入する書類等のサイズに応じて、仕切り部材18を左右方向の任意の位置に、また2種類以上の書類等を投入するときには、その数だけ、仕切り部材18を複数取付けてもよい。この際には、上部嵌合片20に設けた係合突片27が係合する係合溝28の形成位置を変更したり、複数の係合溝28を設けたりすればよい。なお、係合溝28を左右方向に連続させれば、仕切り部材18をスライドさせて、その左右位置を自由に変更することができる。
【0042】
上述したように、仕切り部材18は広い領域でガイド部材10に嵌合され、かつ上部嵌合片20を下向きに弾性変形させて抜けにくいようにしてあるので、仕切り部材18を抜止めするための係合突片27と、それが係合する係合溝28は省略することもある。
【0043】
上記実施形態では、前面板5の前板5aに、物品投入口9を有するガイド部材10を取付けているが、このようなガイド部材10を用いないで、前板5aに物品投入口9を直接設け、これに、仕切り部材18を取付けるようにしてもよい。この際には、前板5aに設けた物品投入口の上下の開口縁に、上記上部ガイド片11と下部ガイド片12と同様の後向きのガイド片を、前板5aを後方に切り起こすなどして連設すればよい。
【0044】
上記実施形態では、上部嵌合片20と上部ガイド片11に、互いに係合し合う係合突片27と係合溝28を設けているが、それらを、下部嵌合片22と下部ガイド片12側、もしくはその両方に設けてもよい。
【0045】
本発明は、上記のように、書類等を投入して保管する収納箱体の外、郵便ポストやメールボックス等にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態を示す収納箱体の正面図である。
【図2】図2のII-II線拡大縦断側面図である。
【図3】仕切り部材の拡大正面図である。
【図4】図3のIV-IV線縦断側面図である。
【図5】図1のV-V線拡大縦断側面図である。
【符号の説明】
【0047】
1 収納箱体
2 収納箱体
3 物品載置板
4 物品収納室
5 前面板
5a 前板
5b 後板
6 取っ手
7 鍵
8 長孔
9 物品投入口
10 ガイド部材
11 上部ガイド片
12 下部ガイド片
13 開口
14 下向片
15 止めねじ
16 凸曲面
17 凸曲面
18 仕切り部材
19 基片
20 上部嵌合片
21 側片
22 下部嵌合片
23 上向係止部
24 下向係止部
25 凹曲面
26 凹曲面
27 係合突片(係合部)
28 係合溝(被係合部)
29 物品投入口
30 仕切板(第2の仕切り部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物品収納室の前面板に、左右方向に長い長孔形状の物品投入口を設けてなる収納箱体において、前記物品投入口の左右方向の中間部における上下の開口縁に、仕切り部材の上下の端部を前方より着脱可能に係合することにより、前記物品投入口を、仕切り部材をもって左右複数に仕切ったことを特徴とする物品投入口を有する収納箱体。
【請求項2】
仕切り部材が、物品投入口の上下の開口縁の前面に当接する上向係止部と下向係止部を上下両端に有する基片と、この基片の上下の端部に後向きに連設され、物品投入口に前方より嵌合される上下1対の嵌合片とを備えるものとした請求項1記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項3】
物品投入口の上下の開口縁に、後方を向き、かつ仕切り部材における上下の嵌合片が嵌合される上下1対のガイド片を連設してなる請求項2記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項4】
上下の嵌合片の少なくともいずれか一方を、上下方向に弾性変形可能としてなる請求項2または3記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項5】
仕切り部材の上下の嵌合片と物品投入口の上下のガイド片とを、共に後ろ下方に傾斜させ、物品投入口の下側の開口縁部上面を上向きの凸曲面とするとともに、仕切り部材における下側の嵌合片と下向係止部との連設隅部下面を、前記凸曲面と補形をなす上向きの凹曲面とし、前記凸曲面に凹曲面を前方より当接させた状態で、仕切り部材を後向きに回動させることにより、その上下の嵌合片を前記上下のガイド片間に嵌合させてなる請求項3または4記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項6】
物品投入口の下側のガイド片を、物品収納室内まで延出させてなる請求項3〜5のいずれかに記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項7】
物品投入口の上側の開口縁部下面を、下向きの凸曲面とするとともに、仕切り部材の上側の嵌合片と上向係止部との連設隅部上面に、前記凸曲面に嵌合される、それと補形をなす凹曲面を形成してなる請求項3〜6のいずれかに記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項8】
物品投入口の上下のガイド片の少なくともいずれか一方に被係合部を、かつ仕切り部材の上下の嵌合片のいずれか一方に、前記被係合部に係合可能な係合部を設けてなる3〜7のいずれかに記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項9】
前面板の前面と仕切り部材の前面同士を、互いにほぼ同一面に整合させてなる請求項1〜8のいずれかに記載の物品投入口を有する収納箱体。
【請求項10】
物品収納室内における仕切り部材の取付部と対応する位置に、物品収納室を左右に仕切る第2の仕切り部材を設けてなる請求項1〜9のいずれかに記載の物品投入口を有する収納箱体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−190753(P2009−190753A)
【公開日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−32287(P2008−32287)
【出願日】平成20年2月13日(2008.2.13)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】