説明

物語遊戯具

吸引性を有するカードボードと、吸引性を有するカードボードをいくつかの相互に整合可能な部分に分ける折り目線と、吸引性を有するカードボードに対して、かつ互いに対して取り付けることができる取り外し可能な遊戯用駒を含む遊戯具が提供される。吸引性を有するカードボードは折り曲げられ、相互に整合可能な部分が垂直に配置されるように、ほぼ水平な面に置かれる。取り外し可能な遊戯用駒は落下することなく垂直部分上に配される。吸引性を有するカードボードは、磁石、ベルクロ(商標)、または接着剤を含んでもよい。カードボードは折り目線によって、隣接する二つの壁とそれに挟まれた床を有する部屋として、ほぼ水平な面上に配置することのできる三つの部分に分けられる。また本遊戯具は複数のシナリオを有する冊子を含み、取り外し可能な遊戯用駒を用いてカードボード上にシナリオが再現される。本遊戯具は様々なモバイルデバイスやパーソナル・コンピューターにコンピュータ化された遊戯具として実施されてもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は箱型遊戯具(box games)の分野に属し、具体的には、三次元景観を得るためにカードボード(cardboard)に取り付ける磁気性の遊戯用駒(play pieces)を含むボードゲームに属するものである。
【背景技術】
【0002】
本発明は2つの家庭向け活動に関連していて、1つは宣材としての磁気性物品の使用と、もう1つは土産および親と子ども両方が参加する遊戯具としての使用である。
【0003】
宣材として、磁気性物品は人々が例えば冷蔵庫のドアのような鉄の表面にペーパーホルダーとして紙を配置するために用いられる。物品上のメッセージは冷蔵庫を使用する人々に読まれ、物品を置いた人にとって実務上の利益がある。
【0004】
子どもの社会化と教育に親を携わらせることを可能にしているので、親子間での活動をサポートする遊戯具は近年大変な人気を得ている。特に、子どもの認知能力や技術を高めるだけでなく、子どもの関心や情熱と教育目標の達成の両方を得るために、このような遊戯具では子どもの創造力と親の指導のバランスをとることが重要である。
【0005】
このように、子どもの創造力、活動、教育目標をサポートする新しい遊戯具の必要性が存在する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のいくつかの実施形態によると、吸引性を有するカードボードと、吸引性を有するカードボードをいくつかの相互に整合可能な部分に分ける折り目線(folding borders)と、吸引性を有するカードボードや他の取り外し可能な遊戯用駒に引き付けられる取り外し可能な遊戯用駒を含む遊戯具が提供される。吸引性を有するカードボードは折り曲げられ、少なくとも1つの相互に整合可能な部分がほぼ垂直に配置されるように、ほぼ水平な面に置かれる。取り外し可能な遊戯用駒は重力にもかかわらず下向きに落下することなく垂直部分上に配される。
【0007】
いくつかの実施形態において、吸引性を有するカードボードは磁気的に吸引性の基板を内蔵している。
【0008】
いくつかの実施形態において、吸引性を有するカードボードの吸引力は、吸引性を有するカードボードと取り外し可能な遊戯用駒上に適切に配置されたベルクロ(Velcro)(商標)要素によって、またはそれらの上にくり返し重ねて配された接着剤によって提供される。
【0009】
いくつかの実施形態において、取り外し可能な遊戯用駒と調和する背景画がカードボードに印刷されている。
【0010】
いくつかの実施形態において、カードボードは折り目線によって、隣接する2つの壁とそれに挟まれた床を有する部屋として、ほぼ水平な面に配置することのできる3つの部分に分けられる。
【0011】
いくつかの実施形態において、本遊戯具は10以上の平らで取り外し可能な遊戯用駒を含み、30以上の駒を含むことが好ましい。
【0012】
いくつかの実施形態において、本遊戯具は5mm以上の幅を有する平らで取り外し可能な遊戯用駒を含む。
【0013】
いくつかの実施形態において、本遊戯具は更に、複数のシナリオを有する冊子を含み、取り外し可能な遊戯用駒を用いてカードボード上にシナリオが再現される。冊子は12以上のシナリオを有していることが好ましい。
【0014】
本発明のいくつかの実施形態によると、磁気的に吸引性の基板要素と、吸引性を有するカードボードをいくつかの相互に整合可能な部分に分ける折り目線を含むカードボードが提供される。ほとんどのカードボードが磁気的に吸引される取り外し可能な駒に対して磁気的に引き付けられるように、磁気的に吸引性の基板要素がカードボードに内蔵されている。いずれの2つの相互に整合可能な部分はその間に最小角を持っている。最小角は5°以上が望ましい。吸引性を有するカードボードは折り曲げられ、整合可能な部分のうちの少なくとも1つが垂直に配置されるようにほぼ水平に置かれる。取り外し可能な磁気的に吸引される駒は重力にもかかわらず下向きに落下することなく配置される。
【0015】
いくつかの実施形態において、カードボードは、実質的に平行でない分極方向に磁力化された領域を有する。
【0016】
本発明のいくつかの実施形態によると、遊戯具のシナリオを組み立てるための方法が提供される。その方法は、遊戯具を提供する工程、折り曲げることのできる吸引性を有するカードボードを折り曲げる工程、整合可能な部分がほぼ水平な面に対して垂直に配置されるように、折り曲げられた吸引性を有するカードボードをほぼ水平な面に配置する工程、そして取り外し可能な遊戯用駒を垂直な部分に配置する工程、所望の遊戯具のシナリオが組み立てられるように遊戯用駒を他の遊戯用駒に取り付ける工程を含む。
【0017】
提供される遊戯具は、吸引性を有するカードボード、吸引性を有するカードボードを2つ以上の相互に整合性のある部分に分ける折り目線、および吸引性を有するカードボードに対して、かつ互いに対して取り付けることができる取り外し可能な遊戯用駒を含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、本遊戯具はコンピューターデバイスの仮想環境で実施される。相互に吸引し合う遊戯用駒が所定の距離以内に近づくと自動的にくっつくようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明とみなされる主題は明細書の結論部分で特に指摘されると供に明確に主張される。しかしながら本発明は、システム機構と操作方法の両方に関して、本発明の特徴やそれらの利点と相まって、添付の図面とともに読まれた時に以下の詳細な記載を参照することにより最もよく理解される。
【図1a】吸引性を有するカードボードを2つの相互に整合可能な部分に分ける折り目線を有する、吸引性を有するカードボードを図示している。
【図1b】水平面上に垂直に配置された吸引性を有するカードボードのそれぞれの正面図である。
【図2】複数の磁気的に吸引性の取り外し可能な遊戯用駒を表している。
【図3】遊戯具の用途を指示するための冊子にある複数のシナリオの中の典型的なシナリオである。
【図4】冊子の典型的なシナリオに沿って現実的なシナリオを構成する、遊戯用駒を載せたカードボードの部分を図示している。
【図5a】吸引性を有するカードボードを3つの相互に整合可能な部分に分ける2つの折り目線を有する、吸引性を有するカードボードを図示している。
【図5b】水平面に配置された吸引性を有するカードボードのそれぞれの正面図である。
【図6】遊戯具のシナリオを組み立てるための方法のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明はここで特定の実施形態の例に関して記載される。本発明は公開された実施形態の例に限定されるわけではないと理解されるべきである。記載された遊戯具を操作する方法やシステムの全ての特徴が、添付の特許請求の範囲の特定のいずれか1つにおいて主張されるような本発明の実施に必要だというわけではないことも理解されるべきであろう。様々な遊戯具の要素と特性が本発明を完全に可能なものとするために記載される。
【0021】
本発明のいくつかの実施形態を詳細に説明する前に、本発明はその用途において、以下の記載で説明されたまたは図で示された部品の構築や配置の詳細に限定されるものではないことを理解されるべきである。本発明は他の実施形態が可能であったり、様々な方法で実践されたり実施されることが可能である。また、ここで用いられている言葉遣いや用語は記載のためであって、制限するものとみなされるべきではない。
【0022】
特に注釈がない限り、本明細書で用いられる科学技術用語は、すべて本発明が属する技術分野における当業者によって、一般的に理解される意味と同じ意味を持つ。本明細書で与えられるシステム、方法、例は単に実例であり、制限するものを意図するものではない。
【0023】
本出願の記載と特許請求の範囲において、“comprise”、“include”、“have”、のそれぞれの動詞とその活用形は、動詞の目的語が必ずしも動詞の主語の、メンバー、構成要素、要素、一部を完全に含めるものである必要はないことを示す。
【0024】
三次元景観の組み立てを可能にする遊戯具が、本発明によって提供される。本遊戯具は子ども達と積極的に一緒に遊ぶ親によって遊ばれ、本遊戯具に付属の冊子に描かれている三次元のシナリオを想定して遊ばれ得る。図1に図示されているように、本遊戯具は吸引性を有するカードボードを相互に整合可能な部分(10a)と(10b)に分ける折り目線(15)を持った吸引性を有するカードボード(10)を含む。本遊戯具の三次元の特徴を実際に示すために、太い線部分(30)と円(35)がそれぞれ、部分(10b)と(10a)に描かれている。例えば、線(15)に沿ってくぼみを作ることによって折り目線が与えられる。図1bは水平面、床、あるいはテーブル上に、例えば2つの相互に整合可能な部分(10a)と(10b)が水平面に対して垂直に置かれるように、および部屋の2つの隣接した壁のように互いに対してほぼ直角の状態になるように配された折り曲げられた状態のカードボード(10)を描いている。
【0025】
垂直に配置されたカードボード(10)を正面から見てみると、円(35)は同じ高さを保つ一方で形が細くなる。同様に太い線部分(30)も図1bのそれぞれの正面図で示されるように短くなる。一般的には、折り曲げられたカードボード(10)は異なった方向から見ると違った形に見え、それは三次元景観を特徴づける特性となっている。
【0026】
本遊戯具は、吸引性を有するカードボード(10)に対して、かつ互いに対して引き付けられる取り外し可能な遊戯用駒を含む。その取り外し可能な遊戯用駒は、重力にも関わらず下向きに落下することなく垂直部分の(10a)と(10b)に配される。更に、遊戯用駒間での相互の吸引とカードボード(10)の吸引性のために、プレイヤーは1つの遊戯用駒を別の駒上に配置することが可能で、吸引力は、重力にも関わらず遊戯用駒をカードボード(10)上に密集して結合したまま保つのに充分である。このような強い吸引力は、カードボードに内蔵された磁気的に吸引性の基板によってもたらされる。冷蔵庫のドアのような鉄製の表面に配置される磁気性物品の通常の家庭内使用においては、鉄の表面は能動的な磁石では無く、吸引力は磁気性の物品によってもたらされることに留意するべきである。磁気性物品を別の磁気性物品上に配置してもよいが、重力による下向きの力は重量とともに大きくなり、ついには鉄表面に対する吸引力を超えて、磁気性の物品は落下してしまう。対照的に、磁気性の板は磁気性の物品をはるかに強く引き付けるように作られ、結果として、より多くの磁気性の物品をカードボード上に、および、1つを別のカードボード上に、落下させることなく積み上げることができる。
【0027】
いくつかの実施形態において、吸引性を有するカードボード(10)の吸引性は、吸引性を有するカードボードと取り外し可能な遊戯用駒上に適切に配置されたベルクロ(商標)要素によって、またはそれらの上に繰り返し重ねて配された接着剤によって提供される。
【0028】
本遊戯具は10以上の平らな取り外し可能な遊戯用駒を含み、図2中のように30以上の駒を含むことが好ましい。図2の例において、遊戯用駒としては、ごく一般的なユダヤ教家庭に典型的な人間のイメージと同様に、家具と建築物がある。家庭用品には、カーペット(70)、チェスト(72)、窓部(window setting)(73)、そしてソファー(74)が含まれる。人間のイメージは、ひざに少年を抱きかかえて座っている父親(76)、赤ん坊を抱きかかえて座っている祖母(78)、少女(80)、立っている祖父、および、立っている少年を含む。
【0029】
本遊戯具は例えば図3のシナリオ(90)などの複数のシナリオを有する冊子を含む。冊子には、親や大きくなった兄弟が幼い子どもと遊ぶ間に遊戯用駒を用いてカードボード(10)上に再現されるような、所定の遊戯用駒と調和する12以上のシナリオが含まれていることが好ましい。
【0030】
図4の例では、カードボード(10)は水平面に配置され、カードボードの部分(10a)はシナリオ(90)を構築するために用いられる。初めに、カーペット(70)、チェスト(72)、そして窓部(73)がカードボードの線部分(10a)に配置される。次にソファー(74)がカーペット(70)上に配置される。最後に父親(76)と祖母(78)、少女(80)がソファー(74)に陣取る。このように、シナリオ(90)に類似した典型的な家庭の場面がプレイヤーによって組み立てられ、一方で組み立ての工程の間、親は相互的な、自分も関わるような方法で適切な物語を子どもに伝えてもよい。
【0031】
冊子で与えられたシナリオは言うまでもなく、プレイヤーの想像力によって構築されるように、かつ冊子で手に入れられるシナリオにある程度基づくか、もしくは全く基づくことなく複数の多様な遊戯用駒によって無限の更なるシナリオの組み立てが可能になる。
【0032】
遊戯用駒は別の遊戯用駒上に配置されるので、結果としてもたらされる景観は、たとえたった1つのカードボード部分に作られたとしてもいくらかの奥行きを持つことに留意されたい。このような奥行きは観測者にいくらかの三次元景観の感覚を与えることになる。更に、冊子からより複雑なシナリオまたは2つのシナリオが部分(10a)と(10b)に同時に組み立てられ、現実的な三次元景観を与えている。また、異なる方向から見たときに違ったように見えるようにいくつの平らな遊戯用駒は幅が5mm以上に作られていて、遊戯具の三次元の特徴を高めている。
【0033】
いくつかの実施形態において、取り外し可能な遊戯用駒と調和する背景画がカードボード(10)に印刷されている。例えば窓部(73)に類似した窓部がカードボード(10a)上に印刷されている。
【0034】
ここで図5a、5bのカードボード(50)を参照すると、折り目線(15a)、(15b)がカードボード(50)を3つの部分(50a)、(50b)、(50c)に分けている。部分(50c)が部屋の床を想定した水平面に置かれ、一方で部分(50a)、(50b)が互いに対して、かつ(50c)に対して直角に配されるようにカードボード(50)が折り目線(15a)、(15b)を用いて折り曲げられる。このように、プレイヤーは開かれた正面から容易にアクセスできるような遊び部屋全体を有する。
【0035】
磁気的に吸引性の基板要素を含み、吸引性を有するカードボードをいくつかの相互に整合可能な部分に分ける折り目線を持つカードボード(10)は、他の遊戯具や以下に詳細に記載される他の用途にとっても有用である。ほとんどのカードボードが磁気的に吸引される取り外し可能な駒に磁気的に吸引性であるように、磁気的に吸引性の基板要素はカードボードに内蔵されている。
【0036】
カードボード(10)は劇の装飾品の一部としても用いることができ、劇とは伝統的な人間による劇と人形劇や操り人形を使った劇の両方を指す。また、カードボード(10)はアニメ映画の製作においてや、目まぐるしく変化するインターネットサイトの背景画としても有用である。例えば、インターネットサイトは、カードボード上の様々な画像を置き換えたり置き直したりすることによって、目まぐるしい場面変化をとらえるカメラを組み込むことができる。
【0037】
いくつかの実施形態において、Burrowsに対して米国特許第6,217,405号に記載されているようにカードボードは実質的に平行でない分極方向に磁化された領域を有し、この文献は本明細書に全て記載されているかのように全ての目標のために参照によって組み込まれている。
【0038】
ここで図6を参照すると、遊戯具のシナリオを組み立てるための方法(100)のフローチャートが表されている。その方法は遊戯具を提供する工程(110)、吸引性を有する折り曲げることのできるカードボードを折り曲げる工程(120)、整合可能な部分が水平面に対して垂直に配置されるように折り曲げたカードボードをほぼ水平な面に配置する工程(130)、取り外し可能な遊戯用駒を垂直部分に配する工程(140)、そして、所望のシナリオが組み立てられるように遊戯用駒を他の遊戯用駒上に取り付ける工程(150)を含む。
【0039】
特定の実施形態に関して本発明が記載されているにもかかわらず、多くの代替形態、修正形態、および変形形態が当業者に明らかであることは明白である。従って添付の特許請求の範囲の精神と広範な範囲内に含まれるこのような代替形態、修正形態、変形形態全てを包含することが意図されている。特に、本発明は記載された例によっては決して限定されない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)少なくとも1つの能動的に吸引性を有するカードボードと、
(b)吸引性を有するカードボードを2つ以上の相互に整合可能な部分に分ける1つ以上の折り目線と、
(c)吸引性を有するカードボードに対して、かつ、少なくとも1つの別の取り外し可能な遊戯用駒に対して引き付けられる、複数の取り外し可能な遊戯用駒とを含む遊戯具であって、
(d)前記吸引性を有するカードボードを折り曲げて、ほぼ水平な面上に置くと、少なくとも1つの前記相互に整合可能な部分が前記水平面に対して垂直に配置され、取り外し可能な遊戯用駒が垂直部分上に、および、1つが別の部分上に重力にもかかわらず下向きに落下することなく配されることを特徴とする遊戯具。
【請求項2】
前記吸引性を有するカードボードの吸引力は、前記カードボードが鉄表面よりも強く磁気性の遊戯用駒を吸引するように、カードボードに内蔵された磁気的に吸引性の基板によって提供されることを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項3】
前記吸引性を有するカードボードの吸引力は、吸引性を有するカードボード上に、および、前記の複数の取り外し可能な遊戯用駒上に適切に配置されたベルクロ(商標)要素によって提供されることを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項4】
前記吸引性を有するカードボードの吸引力は、くり返し重ねた接着剤によって提供されることを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項5】
1つ以上の取り外し可能な遊戯用駒と調和する少なくとも1つ以上の背景画がカードボード上に印刷されることを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項6】
前記折り目線が前記カードボードを、隣接する2つの壁とそれに挟まれた床を有する部屋として、ほぼ水平な面上に配置可能な3つの部分に分けることを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項7】
前記遊戯具が10以上の平らで取り外し可能な遊戯用駒を含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項8】
前記遊戯具が30以上の平らで取り外すことのできる遊戯用駒を含むことを特徴とする、請求項7に記載の遊戯具。
【請求項9】
前記遊戯具が5mm以上の幅の少なくとも1つの平らで取り外し可能な遊戯用駒を含むことを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項10】
前記遊戯具は複数のシナリオを有する冊子をさらに含み、シナリオの大部分が前記複数の取り外し可能な遊戯用駒のいくつかの駒を用いてカードボード上に再現され得ることを特徴とする、請求項1に記載の遊戯具。
【請求項11】
前記冊子が12以上のシナリオを有することを特徴とする、請求項10に記載の遊戯具。
【請求項12】
カードボードであって、
前記カードボードは、
(a)カードボードの大部分が磁気的に吸引される取り外し可能な遊戯用駒に対して磁気的に引き付けられるようにカードボードに内蔵された1つ以上の磁気的に吸引性の基板要素を備え、カードボードは、鉄表面よりも強力に磁気性の遊戯用駒を引き付け、
前記カードボードは、
(b)吸引性を有するカードボードを2つ以上の相互に整合可能な部分に分ける1つ以上
の折り目線を備え、
(c)前記2つ以上の相互に整合可能な部分のいずれか2つは、5°以上の最小角よりも大きな角度の間で相互に整合可能であり、
それによって、誘引性のカードボードは折り曲げられ、前記相互に整合可能な部分の少なくとも1つが垂直に配置されるようにほぼ水平な面上に置かれ、1つ以上の取り外し可能な磁気的に吸引される駒は重力にもかかわらず下向きに落下しないように垂直部分上に配されることを特徴とするカードボード。
【請求項13】
前記カードボードが、実質的に平行でない分極方向に磁力化された少なくとも2つの領域を有することを特徴とする、請求項12に記載のカードボード。
【請求項14】
請求項12のカードボードを含む遊戯具であって、
遊戯具は、前記吸引性を有するカードボードに対して、かつ、少なくとも別の取り外し可能な遊戯用駒に対して引き付けられる複数の取り外し可能な遊戯用駒をさらに含むことを特徴とする遊戯具。
【請求項15】
遊戯具はさらに複数のシナリオを有する冊子を含み、その一方で、前記シナリオの大部分は前記複数の取り外し可能な遊戯用駒のいくつかの駒を用いてカードボード上に再現され得ることを特徴とする、請求項14に記載の遊戯具。
【請求項16】
遊戯具のシナリオを組み立てるための方法であって、
前記方法は、
(a)以下を含む遊戯具を提供する工程を含み、
(i)少なくとも1つの能動的に吸引性を有するカードボード、
(ii)吸引性を有するカードボードを2つ以上の相互に整合可能な部分に分ける1つ以上の折り目線、
(iii)吸引性を有するカードボードに対して、かつ、少なくとも別の取り外し可能な遊戯用駒に対して引き付けられる、複数の取り外し可能な遊戯用駒、
前記方法はさらに、
(b)前記少なくとも1つの吸引性を有するカードボードの少なくとも1つを折り曲げる工程と、
(c)前記相互に整合可能な部分の少なくとも1つがほぼ水平な面に対して垂直に配置されるように、折り曲げられた吸引性を有するカードボードを前記ほぼ水平な面上に配置する工程と、
(d)前記取り外し可能な遊戯用駒の1つ以上を垂直部分上に配する工程であって、それによって、所望の遊戯具のシナリオが組み立てられるように遊戯用駒が他の遊戯用駒上に配される工程を含むことを特徴とする方法。
【請求項17】
前記遊戯具がさらに、
(e)遊戯用駒が互いに対して吸引されるように少なくとも1つの遊戯用駒を少なくとも別の駒上に取り付ける工程を含むことを特徴とする、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
提供される遊戯具は、複数のシナリオを有する冊子をさらに含み、前記シナリオの大部分は前記複数の取り外し可能な遊戯用駒のいくつかの駒を用いて前記カードボード上に再現され得て、それによって前記配する工程がシナリオの1つを再現することを特徴とする、請求項16記載の方法。
【請求項19】
遊戯具はコンピューターデバイス上の仮想環境で実施され、相互に吸引し合う遊戯具用部品同士は、予め決められた距離以内に近づくと自動的に共にくっつくことを特徴とする、請求項16記載の方法。

【図1a】
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【図1b】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図6】
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【公表番号】特表2013−521010(P2013−521010A)
【公表日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535961(P2012−535961)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【国際出願番号】PCT/IB2010/051002
【国際公開番号】WO2011/055235
【国際公開日】平成23年5月12日(2011.5.12)
【出願人】(512112987)
【Fターム(参考)】