説明

特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される浸出装置

特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用され、少なくとも1つのカプセル(5)の着脱が可能な着脱形状から浸出形状に変形し、かつ、逆戻りするように相対的に移動させることが可能な濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)及びピストン(4)を備える浸出装置において、前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)と前記ピストン(4)の少なくともいずれか一方を移動させて着脱形状からその着脱形状と浸出形状との間で形成される中間形状へ移行させ、かつ、逆戻りさせる第1相対移動を実行することが可能な第1移動手段(16)と、前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)と前記ピストン(4)の少なくともいずれか一方を移動させて中間形状から浸出形状へ移行させ、かつ、逆戻りさせる第2移動手段(19)とを備えることを特徴とする、浸出装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される浸出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
エスプレッソコーヒーメーカー等の分野では、浸出装置として、浸出用のカプセルとともに機能し、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンが連結するメインフレームで構成されたものが公知である。具体的には、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンは、好適な方向に沿って相対移動することが可能で、収容部を規定する。この収容部には、所望の浸出液を濾過生成する際に温水/冷水が注入される材料充填済みのカプセルが挿入される。通常、カプセルは、温水/冷水を使って濾過を行うために対向面それぞれが刺通される密封式の容器で構成されたり、又は、温水/冷水を通過させて濾過を行うために対向面にそれぞれ設けた注入孔及び排出孔を有する容器で構成されたりする。
【0003】
刺通が必要なカプセルの場合、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンは、実際に、中空刺通チップを有する。中空刺通チップは、収容部内のカプセルに向かって刺通し、温水/冷水流入用のダクトと浸出装置の浸出液放出用ダクトにそれぞれ接続される。実行の際には、カプセルを対応の収容部に挿入し、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンとを接近移動させて相互に連結すると、刺通チップがカプセル内に押し込まれ刺通が行われる。かかる刺通は、付属のレバーシステムによって行われる。レバーシステムは、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンのいずれか一方又は両方に機能的に接続され、操作者が把持した作動レバーを用いて手動で作動させることができる。あるいは、作動レバーの代わりに、モーター手段、例えば電動式のものを用いて、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンの相対移動を容易化・自動化してもよい。具体的には、作動が手動と自動のいずれであろうと、レバーシステムは、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンという2つの部材を一つの動作で相互に接近移動させることで、理論上は刺通に必要な突きを伝達する。同様に、このような移動は、所望の浸出液を濾過生成する際に温水/冷水が注入される材料充填済みのカプセルにおいてウォータースルーホールがすでに設けられているため刺通を必要としないものを使用する浸出装置でも実行される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような公知の浸出装置については、欠点が全くないわけではなく、操作者は、刺通が必要なカプセルと不要なカプセルのいずれを使用する場合でも、無駄な労力を費やさなければならない。さらに、刺通が必要なカプセルを使用する場合、カプセルの材質が刺通を阻害するため、刺通には、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンとを単に接近させる場合よりも強い推進力を濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンとの間で生み出す必要がある。
【0005】
本発明は、特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される浸出装置において、操作者に過度な肉体的負担をかけないで、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンを接近させ、必要時にはカプセルの刺通も可能な浸出装置を提供することを課題とする。
【0006】
前記課題の範囲内において、本発明は、特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される浸出装置において、シリンダとピストンとの間の接近を円滑にし、かつ、制御することを許容する浸出装置を提供することを目的とする。さらに、本発明は、信頼性に優れ、提供することが比較的容易で、かつ、コスト競争力のある浸出装置を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
後述において明らかとなる前記課題及び目的は、特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用され、少なくとも1つのカプセルの着脱が可能な着脱形状から浸出形状に変形し、かつ、その逆の浸出形状から着脱形状に変形するように相対的に移動させることが可能な濾過用バスケット状ホルダシリンダ及びピストンを備える浸出装置において、前記濾過用バスケット状ホルダシリンダと前記ピストンの少なくともいずれか一方を移動させて着脱形状からその着脱形状と浸出形状との間で形成される中間形状へ移行させ、かつ、その逆の中間形状から着脱形状へ移行させる第1相対移動を実行することが可能な第1移動手段と、前記濾過用バスケット状ホルダシリンダと前記ピストンの少なくともいずれか一方を移動させて中間形状から浸出形状へ移行させ、かつ、その逆の浸出形状から中間形状へ移行させる第2移動手段とを備えることを特徴とする、浸出装置によって達成されるものである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明のさらなる特徴と有利な点は、特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される本発明の浸出装置の好適な非限定的実施形態について、限定例ではない添付図面の例示を用いて説明することで明らかとなる。
【図1】特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される本発明の浸出装置の斜視図であり、着脱形状の状態にあることを示している。
【図2】図1に示す浸出装置の部分拡大斜視図であり、着脱形状の状態にあることを示している。
【図3】図1に示す浸出装置の部分拡大斜視図であり、中間形状の状態にあることを示している。
【図4】図3に示す浸出装置の縦断面図である。
【図5】図1に示す浸出装置の部分拡大斜視図であり、分配形状の状態にあることを示している。
【図6】図1に示す浸出装置の縦断面図であり、特にカプセルが着脱位置に配置されていることを示している。
【図7】本発明の第2実施形態に係る浸出装置の縦断面図である。
【図8】図3に示す浸出装置の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照すると、浸出装置は、特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用されるものであり、通常、参照符号1で示されている。浸出装置は、この浸出装置1が取り付けられるエスプレッソメーカー等に固定することができる固定フレーム2と注入のために少なくとも1つのカプセル5を着脱するための着脱形状から浸出形状に変形し、かつ、その逆の浸出形状から着脱形状に変形する濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4とを備える。
【0010】
後述でさらに詳細に説明する通り、「着脱形状」という表現は、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4とが浸出装置1に対するカプセル5の手動又は自動での装着又は離脱を許容するように相互に配置されている浸出装置1の形状を言うものと理解される。また、「浸出形状」という表現は、カプセル5を介した温水/冷水の濾過や所望の注水が行われる位置に濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4とカプセル5とが相互に配置されている浸出装置1の形状を言うものと理解される。
【0011】
さらに具体的に述べると、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3は、固定フレーム2に一体的に連結され、固定フレーム2に固定される。ピストン4は、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3に対し、所定の摺動方向6に沿って移動する。ピストン4は、ピストン支持部材7内に摺動挿入されるディスク状ボディからなる。ピストン支持部材7は、摺動方向6に沿って摺動可能なように固定フレーム2に連結される。ピストン4は、弾性手段22によって、ピストン支持部材7の隣接面8との隣接位置に有効にとどまる。例えば、弾性手段22は、ピストン4とピストン支持部材7との間の都合の良い位置に配置される2つの螺旋状スプリングからなる。
【0012】
濾過用バスケット状ホルダシリンダ3は、コンテナ状ボディからなる点で異なり、該コンテナ状ボディは、例えば、円筒状で、少なくとも1つの収容部10を規定する。収容部10は、カプセル5を収容するように構成される。収容部10は、ピストン4側の濾過用バスケット状ホルダシリンダ3に設けられた開口状のフェイス部11を備えるため、浸出装置1が着脱形状となるように濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4とが配置された時、収容部10に対してカプセル5の着脱が可能となる。図中に示されているように、収容部10は、開口状のフェイス部11が所定の摺動方向6に対して実質的に垂直となるように構成されている。これにより、ピストン4が、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3の開口状のフェイス部11に直角に移動し、カプセル5を収容した収容部10を閉鎖する。このような濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4とカプセル5の配置は、浸出装置1の浸出形状を規定する。
【0013】
収容部10からカプセル5が離脱することを許容するため、前記収容部の底部には、例えば、離脱用スプリング9が設けられている。カプセル5は、放射状に突出してバスケット状ホルダシリンダの開口状のフェイス部11に載置されるリム5aを有する。カプセル5を刺通することを許容するため、第1中空刺通チップ12がカプセル5用に設けられている。第1中空刺通チップ12は、収容部10方向側のピストン4のサイド面に連結されている。さらに具体的に述べると、これらの第1中空刺通チップ12は、収容部10方向側のピストン4のサイド面の外側、すなわち、浸出形状時においてピストン4がカプセル5の内部に位置している状態では、収容部10内に延在することになる。また、第1中空刺通チップ12は、冷水/温水給水用ダクト13に接続されるため、温水/冷水をカプセル5内に注入して、浸出液を生成する。
【0014】
さらに、第2中空刺通チップ14が、カプセル5刺通用に設けられている。第2中空刺通チップ14は、収容部10の開口状のフェイス部11と反対側の濾過用バスケット状ホルダシリンダ3の対向面に連結されている。さらに具体的に述べると、第2中空刺通チップ14は、カプセル5に向かう収容部10の内側に延在することになる。また、第2中空刺通チップ14は、浸出液放出用ダクト15に接続され、カプセル5から浸出液を流出させる。
【0015】
本発明では、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4の少なくともいずれか一方を移動させる第1移動手段が設けられ、着脱形状からその着脱形状と浸出形状との間で形成される中間形状へ移行させ、かつ、その逆の中間形状から着脱形状へ移行させる第1相対移動を実行する。さらに具体的に述べると、第1移動手段16は、手動で作動するものであり、作動レバー17を備える。作動レバー17は、固定フレーム2に対して回転可能に連結され、操作者に把持される。作動レバー17は、レバーシステム18を介してピストン支持部材7に機能的に接続される。レバーシステム18は、それぞれ軸回転が可能で、作動レバー17の回転運動をピストン支持部材7の並進運動に変換する複数のレバーによって構成されている。これにより、着脱形状から中間形状へ移行させ、かつ、その逆の中間形状から着脱形状へ移行させる第1相対移動が可能となる。別の方法としては、図7に示す浸出装置1の自動式の変形例の場合、第1移動手段16は、自動で作動し、モーター手段30を備える。モーター手段30は、例えば、電動式のもので、固定フレーム2に固定されて、作動レバー17とレバーシステム18の代わりに、ピストン支持部材7に連結され、着脱形状から中間形状へ変形し、かつ、その逆の中間形状から着脱形状に変形する第1相対移動を提供する。
【0016】
本発明では、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4の少なくともいずれか一方を移動させる第2移動手段19が、前述の中間形状から浸出形状へ変形し、かつ、その逆の浸出形状から中間形状変形する第2相対移動を実行するために設けられている。第2移動手段19は、ピストン4と隣接面8との間に位置する拡張チャンバ20を有効に備える。さらに具体的に説明すると、例えば冷水や冷却ガスといった推進流体が、加圧状態下で少なくとも1つの流路チャンネル21より注入されて、推進流体が拡張チャンバ20に充填される。これにより、ピストン4は、例えば螺旋状スプリングからなる弾性手段22の作用に抗してピストン支持部材7に対し相対移動し、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4との間の相対移動が完了する。その結果、第1、第2中空刺通チップ12,14がカプセル5を刺通するとともに、前記各部品が、浸出形状をなす配置状態となる。
【0017】
本発明の可能な変形例としては、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3とピストン4との間の移動が逆になってもよい。この場合、ピストン4は、固定フレーム2に連結固定され、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3が第1,第2移動手段16,19を介してピストン4に対し摺動方向6に沿って移動可能なように構成される。
【0018】
特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される浸出装置1は、前述の説明から明確に理解できる。具体的に説明すると、カプセル5が収容部10に一旦装着されると、第1移動手段16を作動、すなわち、作動レバー17を手動で操作又はモーター手段30が設けられている場合にはそれを作動させることで、ピストン支持部材7とピストン4とを濾過用バスケット状ホルダシリンダ3に向かって移動させることができる。このように接近させることで、第1,第2中空刺通チップ12,14が、カプセルを完全に貫通せず、カプセル5に接触するまで移動する。
【0019】
その後、第2移動手段19を用いれば、濾過用バスケット状ホルダシリンダ3に対するピストン4の接近が完了し、第1,第2中空刺通チップ12,14によるカプセル5の刺通とピストン4による収容部10の適切なシーリングを完了させることができる。これにより、温水/冷水の注入を許容して浸出液を得ることができる。拡張チャンバ20に充填液を充填して弾性手段22の抵抗やカプセル5の材料に由来する刺通に対する抵抗を打ち消すことで、上記のようにピストン4を接近させ、中空刺通チップ12,14をカプセル5内に完全に刺通させる。同様に、穴開きタイプのカプセル5を使用する場合、カプセル5の穴には、少なくとも1つのカプセル5に使用される冷水/温水給水用ダクト13と、少なくとも1つのカプセル5に使用される浸出液放出用ダクト15とが機能的に接続される。
【0020】
実際、特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される本発明に係る浸出装置によれば、使用するカプセルが穴開きタイプか刺通するものであるかにかかわらず、操作者が骨の折れる操作を実行する必要がなく、少なくとも第2移動手段に設けた自動手段で、着脱形状から浸出形状に推移することを許容するので、意図した課題及び目的が完全に達成されることは明らかである。また、本発明に係る浸出装置によれば、公知のものと比べて、空間占有を小さくすることができるという利点がある。カプセルが穴開きタイプのものでない場合、濾過用バスケット状ホルダシリンダとピストンとを相互に接近させて刺通チップをカプセル内へ突き刺すのに、操作者が力を込めて押す必要はなく、また、作動レバー又はモーターの回転運動を移動式ピストンの並進運動に変換するように構成されたレバーシステムでは、強い推進力宇を伝達又は増幅させる必要がないので、かかる手段には短めのレバーを使用して、浸出装置の空間占有率を通常よりも引き下げることができる。本発明に係る浸出装置によれば、構造を簡素化することができるので、公知の浸出装置と比較して、経済的な競争力に優れているという利点もある。
【0021】
特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用される本発明に係る浸出装置は、添付の特許請求の範囲内であれば、多くの改良や変更を許容することが可能である。詳細についても、全て技術的に同等なものであれば、他の部材に差し替えてもよい。形状や寸法が不確定であるだけでなく、使用される材料も、特定用途と互換性がある限りにおいて、必要性や最新の技術に基づけばよい。
【0022】
本願の優先権基礎出願であるイタリア特許出願MI2009A001770号は、参照することにより本明細書に組み込まれる。各請求項に記載の技術的特徴の後には、参照符号が付されているが、これらの参照符号は、単に特許請求の範囲を理解する目的で記載されたものであって、参照符号で例示された各部材の解釈を制限するような効果を奏するものではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特にエスプレッソコーヒーメーカー用の注入カプセル等に使用され、少なくとも1つのカプセル(5)の着脱が可能な着脱形状から浸出形状に変形し、かつ、その逆の浸出形状から着脱形状に変形するように相対的に移動させることが可能な濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)及びピストン(4)を備える浸出装置において、
前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)と前記ピストン(4)の少なくともいずれか一方を移動させて着脱形状からその着脱形状と浸出形状との間で形成される中間形状へ移行させ、かつ、その逆の中間形状から着脱形状へ移行させる第1相対移動を実行することが可能な第1移動手段(16)と、前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)と前記ピストン(4)の少なくともいずれか一方を移動させて中間形状から浸出形状へ移行させ、かつ、その逆の浸出形状から中間形状へ移行させる第2移動手段(19)とを備えることを特徴とする、浸出装置。
【請求項2】
前記少なくとも1つのカプセル(5)を収容する収容部(10)を少なくとも1つ備え、
該収容部(10)は、前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)によって規定され、前記ピストン(4)側に設けられた前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)のフェイス部(11)において開口し、
前記少なくとも1つのカプセル(5)が、前記着脱形状時において、前記少なくとも1つの収容部(10)に対し着脱自在であることを特徴とする、請求項1に記載の浸出装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのカプセル(5)を刺通し、前記ピストン(4)に連結されるとともに浸出液を生成するために水を前記少なくとも1つのカプセル(5)に注入する給水用ダクト(13)に接続される第1中空刺通チップ(12)を備え、
該第1中空刺通チップ(12)は、前記少なくとも1つの収容部(10)方向側のピストン(4)のサイド面の外側に突出していることを特徴とする、請求項1及び2のうちいずれか1以上に記載の浸出装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのカプセル(5)を刺通し、前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)に連結されるとともに前記少なくとも1つのカプセル(5)から浸出液を流出させる浸出液放出用ダクト(15)に接続される第2中空刺通チップ(14)を備え、
該第2中空刺通チップ(14)は、前記少なくとも1つのカプセル(5)に向かう前記少なくとも1つの収容部(10)の内側に突出することを特徴とする、請求項1〜3のうちいずれか1以上に記載の浸出装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのカプセル(5)は、浸出液を生成するために水を前記少なくとも1つのカプセル(5)に注入する前記給水ダクト(13)と、前記少なくとも1つのカプセル(5)から浸出液を流出させる浸出液放出用ダクト(15)に機能的に接続される穴を有する穴開きタイプのカプセルであることを特徴とする、請求公1及び2のうちいずれか1以上に記載の浸出装置。
【請求項6】
前記濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)は、固定フレーム(2)に一体的に連結され、
前記ピストン(4)は、濾過用バスケット状ホルダシリンダ(3)に対し、前記少なくとも1つの収容部(10)の前記開口状のフェイス部(11)に対して実質的に垂直な摺動方向(6)に沿って移動することができ、前記摺動方向(6)に沿って摺動可能なように前記固定フレーム(2)に連結されるピストン支持部材(7)内に摺動挿入され、弾性手段によって、前記ピストン支持部材(7)の隣接面(8)との隣接位置にとどまることを特徴とする、請求項1〜4のうちいずれか1以上又は請求項5に記載の浸出装置。
【請求項7】
前記第1移動手段(16)は、手動で作動し、前記固定フレーム(2)に対して回転可能に連結されて操作者に把持される作動レバー(17)を備え、
前記作動レバー(17)は、前記第1相対移動を提供するレバーシステム(18)を介してピストン支持部材(7)に機能的に接続されることを特徴とする、請求項6に記載の浸出装置。
【請求項8】
前記第1移動手段(16)は、自動で作動し、前記固定フレーム(2)に固定されるとともに前記第1相対移動を提供するために前記ピストン支持部材(7)に連結されるモーター手段を備えることを特徴とする、請求項6に記載の浸出装置。
【請求項9】
前記第2移動手段(19)は、前記ピストン(4)と前記隣接面(8)との間に位置する拡張チャンバ(20)を備え、
前記ピストン(4)を弾性手段(22)の作用に抗して前記ピストン支持部材(7)に対し相対移動させるために、前記拡張チャンバ(20)に、加圧状態下で少なくとも1つの流路チャンネル(21)より注入される推進流体を充填することができることを特徴とする、請求項1〜8のうちいずれか1以上に記載の浸出装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2013−507211(P2013−507211A)
【公表日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−533559(P2012−533559)
【出願日】平成22年9月27日(2010.9.27)
【国際出願番号】PCT/EP2010/064282
【国際公開番号】WO2011/045175
【国際公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【出願人】(508364288)スイス・カフェ・アジア・リミテッド (5)
【氏名又は名称原語表記】SWISS CAFFE ASIA Ltd
【Fターム(参考)】