説明

特に印刷物等の平坦な製品を加工する装置

【課題】正確かつ簡便な製品列流の部分列流への分割を可能にする、印刷物等の平坦な製品を加工する装置を提供する。
【解決手段】装置は、平坦な製品(3)を製品列流(S)内に推進する第1の推進機構(F1)を有する。分離手段(T)は製品列流(S)を2つの部分列流(S1,S2)に分割するよう機能する。前記分離手段(T)はそれぞれ少なくとも1つの平坦な製品(3)を収容するための前後に連続して配置された複数の収容器(4,22)を備える。この収容器(4,22)は前記部分列流(S1,S2)を形成するために搬送方向(11,19)に対して横断方向ならびに搬送方向(11,19)に移動させ得る。収容器(4,22)は平坦な製品(3)を収容した後水平に対して傾斜したあるいは垂直な状態から実質的に水平な状態に移行することが好適である。この装置は部分列流を統合するためにも適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、平坦な製品を製品列流内に推進する第1の推進機構と製品列流を少なくとも2つの部分列流に分割するための分離手段とからなる、特に印刷物等の平坦な製品を加工する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の平坦な製品は特に印刷産業において丁合綴じ機によって印刷紙を重ね合わせて製造される。丁合された印刷紙はその後例えば裁断装置内で裁断されさらに包装される。ここで、丁合綴じ機の加工速度は通常裁断装置ならびに包装装置のものよりも高速である。国際公開第96/32293号パンフレットにより、能力を増強するために製品列流を2つの部分列流に分割することが知られている。このことによって、空間的に分離された2つの印刷製品列流を平行して延在する2つの加工路内で同時に加工することが可能になる。部分列流を形成するために、印刷製品は推進研削部の搬送ベルトによって推進される。この搬送ベルト上には把持装置が配置されており、これによって印刷物をそれぞれ個別に把持することができる。部分列流を加工した後、それらを再び統合する。
【0003】
ドイツ国特許出願公開第2917250号明細書により、印刷物の鱗状列流が2つの部分列流に分割される装置が知られている。ここで、鱗状列流の縁部に対して2列のエンドレスレール周りで周回する把持装置が設けられている。この装置においては、分離する鱗状列流の印刷物を側方に移動させる必要があり、それにより把持装置によって把持することができる。
【0004】
把持装置を使用した鱗状列流の2つの部分列流への分割は欧州特許出願公開第1431222号明細書によっても知られている。ここで把持装置は、印刷物を隣接する印刷物と積重ねないことによって、印刷物の縁部でなく中央部を把持する。
【0005】
前記の部分列流において印刷物は互いに積重ねられず、前後して搬送される。印刷物の部分列流は、例えば裁断装置あるいは包装装置とのさらなる装置によって加工することができる。製品列流を分割することによってこれらの部分列流内における印刷物の加工時間を少なくとも倍増させることができる。従って、より長い加工のための時間が得られるため、高品質の加工が可能となる。製品列流を部分列流に分割することに代えて、印刷物によって中間緩衝貯蔵を形成することも知られている。ここで印刷物は、鱗状列流としてロール上に配置される。この中間緩衝貯蔵によって、例えば印刷機を最大能力で稼動させることができる。中間緩衝貯蔵の形成ならびにその中間緩衝貯蔵による印刷物は比較的に高コストなものとなる。
【0006】
【特許文献1】国際公開第96/32293号パンフレット
【特許文献2】ドイツ国特許出願公開第2917250号明細書
【特許文献3】欧州特許出願公開第1431222号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明の目的は、さらに正確かつ簡便な製品列流の部分列流への分割を可能にする、冒頭に述べた種類の装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記の課題は、本発明に係る装置に従って、前述した分離手段がそれぞれ少なくとも1つの平坦な製品を収容するための前後に連続して配置された複数の収容器を備え、この収容器は前述した部分列流を形成するために搬送方向に対して横断方向ならびに第2の推進機構を使用して搬送方向に移動させることができる。本発明に係る装置においては、平坦な製品が部分列流を形成するために把持装置によっては把持されず、収容器内に収容されるとともにこの収容器は部分列流を形成するために搬送方向に対して横断方向と同時に搬送方向に移動させることができる。このことによって一方で極めて丁寧な平坦な製品の処理が可能になるとともに他方でこの平坦な製品の確実かつ精密な分離領域への搬送が可能となる。
【0009】
本発明の一追加構成によれば、収容器は分離領域において水平線に対して傾斜したあるいは垂直な状態から実質的に水平な状態に移行させることができる。水平の状態において平坦な製品は例えば移送ベルトに受け渡すことができる。重要な利点は、水平領域において平坦な製品が製品フォーマットに無関係に常に同一のサイクル間隔を有することである。このことによって、例えば包装等の後の加工が容易になる。
【0010】
本発明の別の利点は、分離領域において収容器に極めて簡便にさらなる平坦な製品、例えば添付物を付加し得ることである。
【0011】
本発明の一追加構成によれば、平坦な製品をいずれも第1の推進機構から下方の傾斜したあるいは垂直の収容器に移送し得ることである。従って、平坦な製品は重力によって前記の収容器内に落下する。この収容器は本発明の一追加構成によれば、開口式、特に上方に開口した袋体である。この種の袋体内において平坦な製品は極めて確実かつ高精度に整列させることができる。
【0012】
収容器を搬送方向に対して横断方向に移動させるため、これらはいずれも摺動を可能にするガイド要素上に取り付けられている。このガイド要素は特にガイド棒からなる。この上で収容器を交差させて特に傾斜したあるいは垂直な状態から実質的に水平な状態に移動させることができる。この動作は例えばガイドカムを用いて実施される。同様に収容器の側方移動もこの種のガイドカムを使用して行うことが好適である。
【0013】
本発明の一追加構成によれば、収容器はエンドレスの推進機構上に配置されている。この推進機構は特にリンクチェーンである。これは駆動輪と転向輪の周りに掛けることが好適である。
【0014】
本発明の追加構成によれば、収容器は回転輪の周囲上に設けられており、その上で収容器は搬送方向ならびに搬送方向に対して横断方向に移動可能に設置されている。この回転輪は特にポケット式ホイールである。収容器への収容は約12時の位置で実施され、一方放出は約3時の位置で行われる。このことによって比較的短い搬送領域内における分離が可能になる。この種の回転輪によって2つの部分列流を1つの列流に統合することが可能にある。
【0015】
本発明の一追加構成によれば、別のかつ特に第3の推進機構F3が設けられ、これは部分列流を例えば移送ベルト8,9によって受容する。この別の推進機構F3は分離領域における速度と等しいかそれ未満の速度で動作することが好適である。このことによって製品間隔を可変に調節することが可能でるという利点がもたらされる。従って、製品間隔を後の加工の要件に対して最適に調節することができる。
【0016】
平坦な製品は、特に印刷物、例えばカタログ、雑誌、新聞等とすることができる。この印刷物は分離領域の後に特に包装が成されるが、その他の加工、あるいは後処理を行うことも可能である。印刷物は例えば丁合綴じ機内で製造されるが、勿論その他のこの種の印刷物の製造方式も考えられる。
【0017】
本発明に係る装置は2つの部分列流を1つの製品列流に統合するためにも使用可能であることが明らかにされた。従って、本発明は2つの部分列流を統合する装置にも関するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明の実施例につき、添付図面を参照しながら説明する。
【0019】
図1に示された本発明に係る装置は、特にエンドレスのリンクチェーンからなる第1の推進機構F1を備え、その上に一定間隔で把持装置2が配置されており、これは例えば挟み付け要素、鎹等から形成される。この把持装置2はいずれも一縁部に印刷物3を把持している。図1において印刷物3は左から右に搬送される列流Sを形成している。印刷物3は図示されているように吊り下げられて搬送される。しかしながら、原則的に例えば搬送ベルト等のその他の搬送方式も可能である。印刷物3は、例えばここには図示されていない丁合綴じ機から第1の推進機構F1によって取り出される。
【0020】
第1の推進機構F1の製品は分離手段T上に放出される。この分離手段Tの領域内において、製品列流Sが2つの部分列流S1とS2に分割される。分離手段Tは複数の収容器4を備えており、これらは第2の推進機構F2上に設けられている。この収容器4は上方が開口した袋体として形成されている。これらはそれぞれ印刷物3を収容し得るように寸法設定されている。
【0021】
収容器4はいずれもガイド要素6上に取り付けられており、これはエンドレスの推進要素、特に推進チェーン5上に固定されている。ガイド要素6は特にガイド棒として形成されている。ガイド要素6上において収容器4はいずれも搬送方向に対して横断方向に摺動可能である。さらに、このガイド要素5上において収容器4は関節部材13を用いて下縁部上で旋回可能に取り付けられている。この収容器の旋回性は図3に示されている。推進チェーン5の上部ベルトにおいて収容器4はここには詳細に図示されていないカムによって時計回りに回転する。最初は実質的に垂直に整列されていた収容器4は、領域A内においてこの傾斜したあるいは実質的に垂直な状態から実質的に水平な状態に旋回する。この軸13回りの旋回動作と同時に収容器4は搬送方向にも移動する。この両方の動作は同時に実施される。図4には、この収容器4の側方動作が示されている。収容器4は交互に搬送方向に対して左または右の横断方向に摺動される。これによって収容器4は前述した部分列流S1およびS2に分割される。
【0022】
収容器4には、前述したように部分列流S1およびS2に分割される前に、それぞれ印刷物3が収容される。この収容器4内への印刷物3の収容は特に図2に示されている。吊り下げられている製品3は、図2に示されているように第1の推進機構F1による上方から下方への動作によって収容器4に接近する。ここで、印刷製品3は吊り下げられており、いずれも上縁部が把持手段2によって把持されている。1つの製品3が収容器4の上方に存在すると、把持手段2が開いてその製品3は重力によって上方から下方の収容器4内に落下する。収容器4はいずれも底部4aと側壁4bと後壁4cとを備えている。これらの底部4aと側壁4bと後壁4cが製品3を収容器4内に保持する。これらは前述したように袋形状あるいは袋状に形成されている。製品3の収容に際して、袋4は図2に示されているようにいくらか後方に傾斜している。通常、収容器4にはいずれも1つの製品3が収容されている。しかしながら、原則的に1つの収容器4内に複数の製品を収容することも可能である。さらに、この収容器4内に追加的な添付物7を挿入することが可能であり、これは図2に簡略的に示されているように添付物補給容器12から搬入される。開かれた把持手段2は、図2に示されているように分離手段Tから離れて上方に向かって移動する。
【0023】
収容が行われた収容器4は、図3に示されているように時計回りに実質的に水平な状態まで旋回される。この旋回角度は90°未満とすることが好適である。しかしながら、基本的に90°の旋回も可能である。製品3も収容器4と共に水平状態に移行する。
【0024】
収容器4が実質的に水平な状態に存在する場合、移転領域Dが形成される。この中で製品3は第3の推進機構F3によって受容される。この推進機構F3は特に2つの平行する上方収容ベルト8と同様に平行する2つの下方収容ベルト9とから形成されている。この移転領域D内において製品3は前後に離間して配置されている。第3の推進機構F3の搬送速度は第2の推進機構F2の搬送速度と等しいかそれ未満となる。第3の推進機構F3の領域における製品間隔は、第3の推進機構F3の速度の調節によって変更することができる。第3の推進機構F3の領域における製品間隔は製品3のフォーマットに無関係に部分列流の範囲内で常に一定である。このことは、例えば包装等のさらなる処理工程において好適である。
【0025】
第2の推進機構F2が製品3を第3の推進機構F3に移転すると、空の収容器4が駆動輪15の領域で下方に移動し下部ベルトで転向輪14に到達し、ここで再び上部ベルトの領域に移動する。印刷物3は第3の推進機構3上において例えば搬送ベルト10上で搬送され、ここでは図示されていない加工装置、例えば包装装置あるいは裁断装置に供給することができる。推進チェーン5の下部ベルト領域において収容器4は、引き続き1列のラインを形成するとともに前後して一定の間隔で搬送されるように、側方にずらされる。収容器4が再度上部ベルトの開始部分に存在すると、前述したように再びこれに収容がなされる。推進チェーン5の下部ベルト領域における収容器4の集結もここには図示されていない制御カムに従って行われる。
【0026】
図5ないし図7には本発明に係る装置の変更例が示されている。これにおいて、第1の推進機構F1は前述したものと同様に形成することができる。製品3も前述と同様に収容器22内に放出される。この収容器22は実質的に前述した収容器4と同様に形成することができ、従って底部、側壁ならびに後壁からなる袋体とすることができる。収容器22はドラム16上に取り付けられており、これは軸17上に取り付けられここには図示されていない駆動手段によって図5の矢印19の方向に駆動される。ドラム16は複数のガイド要素21を備えており、これも平行かつ互いに一定の間隔をもって配置された棒材として形成することが好適である。ドラム16は収容器22とともにポケット式ホイールを構成し、これにおいては、図6に示されているように、収容器22が周囲上に配置されるとともに半径方向外側を指向している。収容器22の方向付けは収容器4の場合と異なって固定的なものとすることができる。従ってこの方向付けは常に一定で半径方向のものとなる。しかしながら、原則的にはここで一定の旋回性を持たせることも可能である。
【0027】
収容器22は垂直上方に指向すると同時あるいは実質的に12時の方向を指向する状態となると同時に収容が行われる。この収容に際して収容器22は連続的に時計方向に移動する。印刷製品3がこれらの収容器22のうちのいずれかの領域に存在する場合、把持装置2を開放することによってこの製品3が解放され、これは重力によって上方から下方の収容器22内に落下する。製品3の放出の後に把持装置2は図5に示されているように再びポケット式ホイール20から離間する。収容が行われた収容器22は中断することなくさらに移動し、水平あるいは実質的に3時の方向の状態に到達する。
【0028】
収容器22が12時の方向の状態から3時の方向の状態に移動する間、これらの収容器はいずれもガイド要素6上に搬送方向に対して横断方向にずらされ、従って2つの部分列流が形成される。ここでも同様に、収容器22はいずれも交互に左および右に摺動されることが好適であり、それによって完全に互いに分離される。しかしながら、ここでその他の分割方式も可能であり、従って2つの収容器を同時に左あるいは右に摺動することもできる。従って、収容器22の部分列流への分割は90°の角度範囲で行われる。製品3も勿論部分列流に分割される。製品3が水平状態に存在すると、これらはそれぞれ上方収容ベルト23ならびに下方収容ベルト24によって把持され水平方向に推進される。図7に示されているように、各部分列流に対して1つの上方収容ベルト23ならびに1つの下方収容ベルト24が設けられている。これらのベルト23および24の搬送速度は、製品3をそれぞれ適宜に収容器22から取り出すことができるように調節される。図6には、前縁部が既に収容ベルト23および24によって把持されるとともに後縁部が未だ収容器22の領域に滞留している製品3′が示されている。製品3′は図6の矢印26に従って右方に移動する。後続する収容器22が水平領域に存在すると同時に、製品3′は完全にポケット式ホイール20によって取り出され、搬送ベルト25に搬入される。図7によれば、両方の部分列流に対応して2つの搬送ベルト25が設けられており、それらの上でそれぞれ1つの部分列流S1またはS2が搬送される。搬送ベルト25の上方において移転領域にそれぞれセンサ27が設けられており、それによって各部分列流S1およびS2内の製品3の位置ならびに間隔が検出される。そのデータは制御のために使用することができる。従って、特に部分列流S1およびS2内の製品3の間隔を正確に調節することが可能になる。
【0029】
ポケット式ホイール20は2つの部分列流S1およびS2を1つの列流に統合するために使用することもできる。ここで実質的に移動方向を反転する必要がある。従って、部分列流S1およびS2は、図6および図7において右から左に、すなわち矢印6とは反対の方向に移動する。ポケット式ホイール20も同様に矢印19と反対の反時計回りに移動する。従って製品3は収容器22内に水平に挿入され把持装置2によって垂直方向に収容器22から取り出される。収容器22は水平指向から垂直指向への移行に際していずれも外側から中央の位置に移動する。従って、収容器22は分離されず唯一の列流に統合される。同様に製品3も1つの列流に統合され、推進チェーン1によって1つの列流で搬送することができる。このような部分列流S1とS2の統合は原則的に図1ないし図4の装置によっても可能である。
【0030】
前述した装置においては、いずれも1つの列流が2つの部分列流に分割される。原則的に列流が2つよりも多い部分列流に分割される構成形態も可能である。例えば、第1の収容器を搬送方向に対して横断方向にずらさず、後続する第2の収容器を左、その後に続く収容器を右にずらすことによって、3つの部分列流を形成することができる。また、部分列流をさらに2つの部分列流に分割する構成形態も考えられる。同様に、本発明に係る装置により2つより多い部分列流を1つの列流に統合することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明に係る装置の構成を示す概略立体図である。
【図2】本発明に係る装置の概略部分図である。
【図3】本発明に係る装置の別の概略部分図である。
【図4】本発明に係る装置の一部を示す概略平面図である。
【図5】本発明に係る装置の変更例を示す概略図である。
【図6】図5に示された本発明に係る装置の概略部分図である。
【図7】図5に示された本発明に係る装置を示す平面図である。
【符号の説明】
【0032】
1,5 推進チェーン
2 把持手段
3 製品(印刷物)
4,22 収容器
6,21 ガイド要素
7 添付物
8,23 上方収容ベルト
9,24 下方収容ベルト
13 関節部材
14 転向輪
15 駆動輪
16 ドラム
17 軸
20 ポケット式ホイール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
平坦な製品(3)を製品列流(S)内に推進する第1の推進機構(F1)と製品列流(S)を少なくとも2つの部分列流(S1,S2)に分割するための分離手段(T)とからなる、特に印刷物等の平坦な製品(3)を加工する装置であり、前記分離手段(T)がそれぞれ少なくとも1つの平坦な製品(3)を収容するための前後に連続して配置された複数の収容器(4,22)を備え、この収容器(4,22)は前記部分列流(S1,S2)を形成するために搬送方向(11,19)に対して横断方向ならびに搬送方向(11,19)に移動させ得ることを特徴とする装置。
【請求項2】
製品(3)は収容器によって製品(3)が収容された後これが水平方向に対して傾斜したあるいは垂直である状態から実質的に水平の状態に移行し得ることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
平坦な製品(3)は第1の推進機構(F1)によって吊り下げて搬送され、上方から下方の収容器(4,22)内に放出されることを特徴とする請求項1または2記載の装置。
【請求項4】
第1の推進機構(F1)は特に鎹からなる複数の把持手段(2)を備え、それによって平坦な製品(3)をいずれも吊り下げて搬送することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
平坦な製品(3)はいずれも重力によって収容器(4,22)内に投下されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
収容器(4,22)は袋形状に形成されることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
収容がなされた収容器(4,22)が部分列流を形成するためにいずれもガイド要素(6,21)によって搬送方向(11,19)に対して横断方向に摺動可能であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
収容器(4)は部分列流(S1,S2)を形成するために右および左に摺動可能であることを特徴とする請求項7記載の装置。
【請求項9】
収容器(4,22)はいずれもその下縁部上で搬送方向に対して横断方向の軸周りで旋回可能であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
分離手段(T)の後に第3の推進機構(F3)が配置され、これが平坦な製品(3)を部分列流(S1,S2)として受容しさらに搬送することを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
分離手段(T)からの平坦な製品(3)の移転は分離領域(T)内の搬送速度と等しいかそれより小さな速度で行われることを特徴とする請求項10記載の装置。
【請求項12】
第3の推進機構(F3)はベルト推進装置として形成されることを特徴とする請求項10または11記載の装置。
【請求項13】
第2の推進機構(F2)はエンドレスの推進機構からなり、収容器(4)は上部の実質的に水平に延在するベルト部の領域において傾斜したあるいは垂直な状態から実質的に水平な状態に移行することを特徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
第2の推進機構(F2)はリンクチェーンであることを特徴とする請求項13記載の装置。
【請求項15】
分離手段(T)は輪形状に形成され収容器(22)は放射方向を指向して水平軸(17)周りで移動可能であることを特徴とする請求項1ないし14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
分離手段(T)はポケット式ホイールとして形成することを特徴とする請求項15記載の装置。
【請求項17】
分離手段(T)はドラム(16)を備え、これは周囲上に複数のガイド要素(21)を備えており、その上で収容器(22)が軸方向に摺動可能であることを特徴とする請求項16記載の装置。
【請求項18】
少なくとも2つの部分列流(S1;S2)を1つの製品列流(S)に統合する手段(T,20)と製品列流(S)を推進するための推進機構(F1,1)を備えた平坦な製品(3)を処理するための装置であり、前記手段(T,20)はそれぞれ少なくとも1つの平坦な製品(3)を収容するための前後に連なって配置された複数の収容器(4,22)を備え、この収容器(4,22)は前記製品列流(S)を形成するために搬送方向(11,19)に対して横断方向ならびに搬送方向(11,19)に移動させ得ることを特徴とする装置。
【請求項19】
平坦な製品(3)はポケット式ホイール(20)内において統合され得ることを特徴とする請求項18記載の装置。
【請求項20】
平坦な製品(3)は統合に際して実質的に水平な姿勢から水平軸(17)周りで実質的に垂直な姿勢に旋回し得ることを特徴とする請求項18または19記載の装置。
【請求項21】
推進機構(F1,1)は平坦な製品流(S)の製品(3)を鎹(2)によって収容器(4,22)から取り出すことを特徴とする請求項18ないし20のいずれかに記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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