説明

特に電子計測器および部品をカプセル封入するためのワックス、特にメタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスを含む埋封組成物

【課題】
ワックスおよびメタロセン触媒によるポリオレフィンの、電子回路、電気器具、モーター、ポンプおよびまた、個々の部品および 部品群のカプセル封入としての使用を提供する。
【解決手段】
下記:
a) 50〜165 ℃の範囲の環/球軟化点、
温度170 ℃で測定した溶融粘度、20〜40 000 mPa・sの範囲および
ガラス転移温度Tg -10 ℃以下
を有するメタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスの一種以上ならびに
b) 一種以上の無機充填剤
を含む埋封組成物。
埋封組成物は、建設材料を製造するための、特に電子回路、電気器具、モーター、ポンプをカプセル封入するための接続要素を製造するための、例えば浸漬式ポンプアセンブリーの固定子を固定するための、特に電気モーターの固定子用埋封組成物として適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワックスおよびメタロセン触媒によるポリオレフィンの、電子回路、電気器具、モーター、ポンプおよびまた、個々の部品および部品群のカプセル封入としての使用に関する。ここで、ワックスおよびメタロセン触媒によるポリオレフィンを、特に多量の充填剤(例えば砂)と組み合わせて、材料または処方物の構成物質として使用される。
【背景技術】
【0002】
ポリマー、プラスチック、充填剤およびそれらの混合物は、電気部品群をカプセル封入するために使用される。カプセル封入 (砂固着(sand fixing))は、毒性物質および環境汚染物質(例えば合成樹脂のモノマー) を用いるだけでまたは溶媒として、石油、重質ナフサ、軽質ナフサおよびベンゼンのような有害な溶媒を用いるだけで、複雑なカルボン酸固化プロセスによって従来製造されてきた。
【0003】
例えば、軸方向湿式-作動モーターを有する浸漬式ポンプアセンブリーの固定子は、密閉してカプセル封入される。これは、砂(ケイ砂)と、樹脂(エポキシ樹脂)と、添加剤との混合物によって行われるのが普通である。
【0004】
そのような浸漬式ポンプアセンブリーは、知られている(例えば、特許文献1を参照)。純水またはわずかに汚染された水を運ぶために主に使用されるようなアセンブリーの原則的な構造もまた、特許文献1に開示されている。
【0005】
部品(固定子)の回りの埋封材料を省くならば、問題が起き得る。埋封材料が存在しないことにより、ハウジングと直接接触する末端の巻線の外側の危険が存在し、そしてこれは、短絡に至る。
【0006】
更なる問題は、コンデンサが固定子空間内に配置されのが普通であり、該コンデンサは、既知の構成の場合に、埋封組成物に埋封されそしてこれによって、ハウジング内に保たれる。埋封組成物が存在しないならば、コンデンサ用の更なるホルダーを備えることが必要であり、その結果、アセンブリーの製造は、一層複雑になる。
加えて、埋封組成物が存在しない場合に、電気損失の結果としてそこに発生される熱をもはや十分な程度に除くことができないので、モーターにかかる負荷に応じて、固定子巻線内に熱的問題が起き得る。
【0007】
加えて、速走部品群の場合に、埋封組成物は、その質量が大きいことにより、共振挙動(共鳴振動挙動)に対して好ましい影響を有しそして機械的安定処理または騒音減衰に役立ちおよび運転を一層静かにする働きをする。
【0008】
充填剤 (例えば砂)と熱硬化性合成樹脂、基本的にエポキシ樹脂との混合物、硬化剤および添加剤を埋封組成物として使用するのが普通である。この用途用のエポキシ樹脂は知られている。特に、電気モーターの固定子を埋封する場合に、それらは特別の要件を満足しなければならない。第一に、埋封組成物は、モーターハウジングのその中に埋封される固定子の不透過性封入を確実にしなければならずおよび、第二に、固定子において生成される (電気損失から生じる熱) 熱の少なくとも一部を除かなければならない。最後に、作動中に起きる振動および周期的機械的負荷を減少させることができるために、埋封組成物の弾性および強度は、すべての作動状態での一層厳しい要件を満足しなければならない。
エポキシ埋封組成物の不都合は、下記である:
・長い硬化時間、長いゲル化時間、高い製造費および材料費による時間のかかる製造プロセス
・合成樹脂 (エポキシ樹脂)は、高い粘度を有しおよびこれより充填剤 (例えば砂)の中への浸透不良を示すのが普通である。充填剤(砂粒)の濡れは、高圧下で行われるのが普通である。
埋封組成物の弾性および機械的強度は、長期の作動の後に低下する。エポキシ樹脂は、硬化しそして脆性になる。砂体中でおよびまた、砂粒とハウジングの壁との間の両方でクラックが形成される。これは、寿命の短縮になり得る。
・そのような埋封組成物は、高い温度範囲だけにおいて弾性であるが、そうでなければ脆性になる傾向にあり、それで、それらはクラックを形成する傾向の増大を示すようになる。
・合成樹脂は、硬化しそして脆性破壊に至る。砂固着は、もはや確実にされない。電気損失による熱の除去は、もはやもたらされない。
・エポキシ樹脂のモノマーは、感作性(sensitizing)と分類されそして加工する間に臭気汚染を生じる。エポキシ樹脂の取り扱いは、職業衛生学および安全設備に関して対応する予防策を必要とする。
【0009】
低温における埋封組成物の上述した脆性は、繊維性材料を加えることによって防ぐことができるとは言え、(依然液状の)合成樹脂の粘度は、流動性が相当に低減されるような程度に増大される。繊維性添加剤は、比較的に値段が高いのが普通である。ゴム様物質を加えて弾性相を形成することによって埋封組成物に弾性を持たせることも同様に知られている。このこともまた、合成樹脂の流動性に強い影響を与える。
【0010】
ポリアミン(ポリアミド)を常温硬化系で使用することもまた、知られている。そのような添加剤は、熱硬化系で使用される場合に、粘度に不利な影響を与える沈殿が起きることになる恐れがありそしてそのような添加剤は、十分には熱的に安定ではないので、従来熱硬化系で使用されなかった。
【特許文献1】DE-C-36 09 311
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
従って、本発明の目的は、電子計測器または部品、例えば浸漬式ポンプアセンブリー用埋封組成物であって、第一に、エポキシまたはポリアミド埋封組成物の使用について上述した問題を回避しおよび第二に、材料および製造費の利点を達成することを可能にし、それで、そのようなアセンブリーの効率的な生産を可能にするようにする埋封組成物を開発することにある。
【0012】
この従来技術から進んで、本発明の目的は、上述した不利を持たない埋封組成物を提供しそして大量生産に適しおよびクラック形成の危険を防ぐように、広い温度範囲内で比較的に高い弾性および強度を有する安価な埋封組成物を作り出すことにあり、かかる埋封組成物がなければ、速硬系の場合に、クラック形成がしばしば観察される。しかし、これは、本発明の埋封組成物について、驚くほどに実情でない。
【0013】
EP-A-1 290 100は、貯蔵弾性率値 G'>0.01 Pa およびG'=10 PaにおいてG''/G'比> 18を有するポリオレフィン、特にプロピレンとヘキサンとのコポリマーについて記載している。これらの値は、これらのコポリマーの高い変形ポテンシャルを示す。
【0014】
US 2006-0100335は、エチレン-C3-C20コポリマーまたはC3-C30 ホモポリマーもしくはコポリマーおよび充填剤少なくとも40重量%を含みそしてまた、完成品、例えば、フィルム、床仕上げ材または壁装材を製造するためのそれらの改良された加工性を含む組成物について記載している。これらの組成物の接着性または埋封組成物としてのそれらの使用に関しての情報は挙げられていない。
【0015】
上に引用した文献の中で、電子回路、電気器具、モーター、ポンプおよびまた、個々の部品および部品群を、例えば、コンクリート、木材、金属、プラスチックまたは石の中にカプセル封入するための固定材としてのまたは埋封組成物としての、ポリオレフィンの使用可能性について示唆するものはない。
【課題を解決するための手段】
【0016】
驚くべきことに、砂をワックス、特にメタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスと組み合わせたような充填剤を、増大された弾性および強度を有する埋封組成物として使用することができることを見出した。
【0017】
よって、本発明は、下記:
a) メタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスの一種以上および
B) 一種以上の充填剤、特に無機充填剤
を含み、ここで、ワックス a) は、
・50〜165 ℃の範囲の環/球軟化点、
・温度170 ℃で測定した溶融粘度、20〜40 000 mPa・sの範囲および
・ガラス転移温度Tg -10 ℃以下
を有する埋封組成物を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の埋封組成物は、広い温度範囲にわたって比較的に高い強度および弾性を有し、 このことは、大きな周期的負荷を受けるモーターの場合に、特にとても重要である。従って、液状のおよび容易に流動性を有するワックスまたはメタロセン触媒によるポリオレフィンは、非常に良好な湿潤性を有しそして比較的低い圧力で大きな困難無しで加工することができるので、関係する埋封組成物は、大量生産における上述したプロセス (電気モーターの固定子を埋封する)用に特に有用である。
【0019】
合成樹脂についての加工圧力は、粘度が高いことにより、特別のレベルより高く上げなければならないのが普通でありそして固定子巻線が損傷される危険がある:本発明の埋封組成物を使用する場合には、これは実情でない。
【0020】
本発明は、上述した埋封組成物の製造および上述した埋封組成物の、電子回路、電気器具、モーター、ポンプおよびまた、個々の部品および部品群のカプセル封入用の使用を更に提供する。
【0021】
ポリオレフィンベースのワックス a) は、特に、触媒としてメタロセンの存在においてエチレンおよびプロピレンを重合させることによって製造されてきそしてISO 1133に従って、温度190 ℃および荷重2.16 kgで測定して、好ましくは 30 g/10 minより大きいメルトインデックス MFI を有するワックスであるのが好ましい。
損失弾性率 G''対貯蔵弾性率 G'の比は、G'= 10 Paにおいて< 18であるのが好ましい。貯蔵弾性率 G' は、10 000 Mpa〜0.0015 MPaの範囲であり、1000 Mpa〜0.1 MPaの範囲であるのが好ましく、100 Mpa〜0.2 MPaの範囲であるのが特に好ましい。
【0022】
可能な無機充填材は、たくさんの無機塩およびミネラルであり、好ましいのは、砂、チョーク、天然の粉砕もしくは沈降炭酸カルシウム、カルシウム−マグネシウム炭酸塩、酸化カルシウム、ケイ酸塩、バライト、グラファイトおよびカーボンブラックである。蛭石、雲母、タルクまたは同様の層状ケイ酸塩のような血小板様充填材もまた、充填材として適している。充填材の少なくとも一部が、表面処理されているのが有利になり得る。本発明に従って使用する組成物の好適な実施態様は、天然に堆積した微細な海砂を充填剤として含有する。
【0023】
本発明に従って使用する組成物における上述したワックスおよびメタロセン触媒によるポリオレフィン対無機充填剤 の重量比は、1:99〜99:1の範囲であり、10:90〜90:10の範囲であるのが好ましい。特に、組成物は、ポリオレフィンを61〜89重量%および充填剤を11〜39重量%含み、ポリオレフィン65〜85重量%対充填剤15〜35重量%を含むのが並外れて好ましい。
【0024】
本発明に従って使用する埋封組成物は、温度170℃で測定して、50〜30 000 mPa・s、特に好ましくは100〜20 000 mPa・sの溶融粘度を有するワックス、特にメタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスを含有するのが好ましい。
【0025】
好適な実施態様では、数平均分子質量Mn 500〜20 000 g/モルの範囲、好ましくは800〜10 000 g/モルの範囲、特に好ましくは1000〜5000 g/モルの範囲、および重量平均分子質量Mw 1000〜40 000 g/モルの範囲、好ましくは1600〜30 000 g/モルの範囲、特に好ましくは2000〜20 000 g/モルの範囲および並外れて好ましくは2500〜10 000 g/モルの範囲を有するポリオレフィンを使用する。モル質量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーによって求める。
【0026】
好ましいのは、また、上述したタイプのワックスおよびメタロセン触媒によるポリオレフィンを含む組成物であって、それのG'=10 Paにおける損失弾性率 G''対貯蔵弾性率 G'の比が17〜0.1の範囲であり、好ましくは10〜0.2の範囲であり、特に好ましくは5〜0.3の範囲であるものも挙げられる。G'および G''は、TA Instruments Q800を使用してDMA (動的機械分析) によって求める。
【0027】
本発明の組成物は、特に、ワックスならびにプロピレンのホモポリマーおよびプロピレンとエチレンとのコポリマーの中から選ぶメタロセン触媒によるポリオレフィンを含有し、コポリマーは、オレフィンの一種のタイプを70〜99.9重量%含むのが好ましく、80〜99重量%含むのが特に好ましい。
【0028】
更に好適な実施態様では、組成物は、プロピレンとエチレンとのコポリマーを含み、プロピレンに由来する構造単位の含有率は、61重量%〜99.9重量%であり、70〜99重量%であるのが好ましく、80〜95重量%であるのが特に好ましい。
好適な実施態様では、本発明の組成物は、成分 a) および b) に加えて、成分 c) を含有し、ここで
c) は、極性になるように修飾されそしてポリオレフィンa) と、α、β-不飽和カルボン酸またはその誘導体とを遊離基開始剤の存在において反応させることによって製造する一種以上のコポリマーワックスである。
c)で述べた極性になるように修飾されているコポリマーワックスは、EP 0 941 257に記載されている方法によって製造することができる。好ましいのは、極性になるように修飾されておりそして無水マレイン酸および/またはマレイン酸を用いて修飾されたポリオレフィン、好ましくはポリプロピレンに由来するコポリマーワックスが挙げられる。
【0029】
成分 a) および b) または a)、b) および c) を含む本発明の組成物は、建設材料、埋封組成物または連結要素(bonding elements)として更なる添加剤を用いないで使用することができそして樹脂からなる群より選ぶ接着剤成分d)の一種以上を含有することができる。
【0030】
可能な更なる追加の接着剤成分d)は、脂肪族および脂環式または芳香族炭化水素樹脂である。これらは、石油を処理する際に得られる特定の樹脂油留分を重合させることによって、製造することができる。そのような樹脂は、例えば、水素化または官能化することによって修飾することができ、例えば、商品名Eastoflex(登録商標)、RegalREZ(登録商標)、Kristalex(登録商標)、Eastotac(登録商標)、Piccotac(登録商標)(Eastman Chemical Company)またはEscorez(登録商標)(ExxonMobil Chemical Company)で入手できる。
【0031】
更なる可能な接着剤成分d)は、テルペン、例えばピネンをFriedel-Crafts触媒の存在において重合させることによって製造されたポリテルペン樹脂、同様に、水素化ポリテルペン、天然のテルペンのコポリマーおよびターポリマー、例えば、スチレン-テルペンまたはα-メチルスチレン-テルペンコポリマーである。更なる可能なものは、天然のおよび修飾されたロジン樹脂、特に、樹脂エステル、木材樹脂のグリセリルエステル、木材樹脂およびトール油樹脂のペンタエリスリチルエステル、およびそれらの水素化誘導体およびまた、樹脂のフェノール修飾されたペンタエリスリチルエステルおよびフェノール修飾されたテルペン樹脂である。
【0032】
上述した樹脂d)は、個々にかまたは任意の組合せでのいずれかで組成物の総重量に基づいて、0〜90重量%の範囲、好ましくは10〜50重量%の範囲、特に好ましくは15〜40重量%の範囲の重量による割合で本発明の埋封組成物中に存在する。
【0033】
非常に特に好適な実施態様では、埋封組成物は、非晶質のポリ-アルファ-オレフィン (= APAO)、例えばVestoplast(登録商標)シリーズ (Degussa)の銘柄またはHuntsman からのRextac(登録商標)の銘柄、例えばExxon Mobilから商品名Escorez(登録商標)で得ることができるような脂肪族、脂環式または芳香族炭化水素樹脂、また、例えば、BASFから商品名Oppanol(登録商標)で得ることができるポリイソブチレンの中から選ぶ接着剤成分d)の一種以上を含有する。また、他のポリオレフィン、例えば、Dow Chemicalから商品名Affinity(登録商標)で入手し得るような低圧ポリエチレン、また、極性コモノマーを含有するもの、例えばエチレン-ビニルアセテートを含む高圧ポリエチレンが存在することも可能である。このようにして作製した埋封組成物の総混合物は、170℃における粘度100〜10 000 mPa・s の範囲を有し、170℃における粘度120〜9000 mPa・s の範囲を有するのが好ましく、170℃における粘度130〜8000 mPa・s の範囲を有するのが好ましい。
【0034】
本発明の埋封組成物は、適切な場合には、顔料、染料、酸化防止剤、臭気結合剤(odor binders)、抗菌活性物質、光安定剤、香料、結合剤および熱伝導率を増大させるおよび/または電気伝導度を増大させる/低下させるための添加剤(例えば、銅、グラファイト) を更に含有することができる。使用することができるそのような添加剤は、当業者に知られておりおよび従って、ここに詳細に記載しない。
【0035】
本発明に従って使用する埋封組成物中に存在するメタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスは、式 Iのメタロセン化合物を触媒として使用して製造する。
【0036】
【化1】

【0037】
この式は、また、式 Iaの化合物、
【0038】
【化2】

【0039】
式 Ibの化合物、
【0040】
【化3】

【0041】
式 Icの化合物、
【0042】
【化4】

【0043】
も包含する。
【0044】
式 I、IaおよびIbにおいて、M1は、周期表のIVb、VbまたはVIb族の金属、例えば、チタン、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、クロム、モリブデン、タングステンであり、好ましくは、チタン、ジルコニウムおよびハフニウムである。
【0045】
R1 およびR2 は、同一であるかまたは異なりそして各々、水素原子、C1-C10-、好ましくはC1-C3-アルキル基、特にメチル、C1-C10-、好ましくはC1-C3-アルコキシ基、C6-C10-、好ましくはC6-C8-アリール基、C6-C10-、好ましくはC6-C8-アリールオキシ基、C2-C10-、好ましくはC2-C4-アルケニル基、C7-C40-、好ましくはC7-C10-アリールアルキル基、C7-C40-、好ましくはC7-C12-アルキルアリール基、C8-C40-、好ましくはC8-C12-アリールアルケニル基またはハロゲン原子、好ましくは塩素原子である。
【0046】
R3 およびR4は、同一であるかまたは異なりそして各々、単環式または多環式炭化水素ラジカルであり、中心原子 M1と一緒に、サンドイッチ構造を形成することができる。R3 およびR4は、好ましくは、シクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロインデニル、ベンゾインデニルまたはフルオレニルであり、ここで、基本分子は、更なる置換基を持つかまたは互いに結合されることができる。加えて、ラジカルR3 およびR4の内の一つは、置換された窒素原子になることができ、ここで、R24は、R17の意味の内の一つを有しそして好ましくは、メチル、tert-ブチルまたはシクロヘキシルである。
【0047】
R5、R6、R7、R8、R9 およびR10は、同一であるかまたは異なりそして各々、水素原子、ハロゲン原子、好ましくは、フッ素、塩素または臭素原子、C1-C10-、好ましくは C1-C4-アルキル基、C6-C10-、好ましくはC6-C8-アリール基、C1-C10-、好ましくはC1-C3-アルコキシ基、-NR162、-SR16、-OSiR163、-SiR163 または -PR162 ラジカルであり、ここで、R16は、C1-C10-、好ましくはC1-C3-アルキル基またはC6-C10-、好ましくはC6-C8-アリール基またはSiもしくはPを含有ラジカルの場合には、また、ハロゲン原子、好ましくは塩素原子であってもよく、または2つの隣接するラジカル R5、R6、R7、R8、R9 またはR10 は、それらを接続する炭素原子と一緒に、環を形成する。特に好適な配位子は、基本分子であるシクロペンタジエニル、インデニル、テトラヒドロインデニル、ベンゾインデニルまたはフルオレニルの置換された化合物である。
【0048】
R13は、
【0049】
【化5】

【0050】
=BR17、=AlR17、-Ge-、-Sn-、-O-、-S-、=SO、=SO2、=NR17、=CO、=PR17 または=P(O)R17であり、ここで、R17、R18 およびR19は、同一であるかまたは異なりそして各々、水素原子、ハロゲン原子、好ましくは、フッ素、塩素または臭素原子、C1-C30-、好ましくは C1-C4-アルキル基、特にメチル基、C1-C10-フルオロアルキル基、好ましくはCF3 基、C6-C10-フルオロアリール基、好ましくはペンタフルオロフェニル基、C6-C10-、好ましくは C6-C8-アリール基、C1-C10-、好ましくは C1-C4-アルコキシ基、特にメトキシ基、C2-C10-、好ましくはC2-C4-アルケニル基、C7-C40-、好ましくはC7-C10-アラルキル基、C8-C40-、好ましくはC8-C12-アリールアルケニル基またはC7-C40-、好ましくはC7-C12-アルキルアリール基、あるいはR17 およびR18 またはR17 およびR19 は、各々の場合において、それらを接続する原子と一緒に、環を形成する。
【0051】
M2は、ケイ素、ゲルマニウムまたはスズであり、好ましくはケイ素またはゲルマニウムである。R13は、好ましくは、=CR17R18、=SiR17R18、=GeR17R18、-O-、-S-、=SO、=PR17または=P(O)R17である。
【0052】
R11 およびR12は、同一であるかまたは異なりそしてR17の意味の内の一つを有する。m および nは、同一であるかまたは異なりそして各々、ゼロ、1または2であり、好ましくはゼロまたは1であり、m+nは、ゼロ、1または2であり、好ましくはゼロまたは1である
R14 およびR15は、R17およびR18の意味を有する。
【0053】
適したメタロセンの具体例は、下記である:
ビス(1,2,3-トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(1,2,4-トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(1,2-ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(1,3-ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(1-メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(1-n-ブチル-3-メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(2-メチル-4,6-ジ-i-プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(2-メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(4-メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(5-メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(アルキルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(アルキルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(インデニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(n-ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(オクタデルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジベンジル、
ビスシクロペンタジエニルジルコニウムジメチル、
ビステトラヒドロインデニルジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリル-9-フルオレニルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2,3,5-トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2,4-ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2-メチル-4,5-ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2-メチル-4-エチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2-メチル-4-i-プロピルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2-メチル-4-フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2-メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-(2-メチルテトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-インデニルジルコニウムジクロリド、
ジメチルシリルビス-1-インデニルジルコニウムジメチル、
ジメチルシリル-ビス-1-テトラヒドロインデニルジルコニウムジクロリド、
ジフェニルメチレン-9-フルオレニルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド、
ジフェニルシリルビス-1-インデニルジルコニウムジクロリド、
エチレンビス-1-(2-メチル-4,5-ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス-1-(2-メチル-4-フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス-1-(2-メチルテトラヒドロインデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス-1-(4,7-ジメチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
エチレンビス-1-インデニルジルコニウムジクロリド、
エチレンビス-1-テトラヒドロインデニルジルコニウムジクロリド、
インデニルシクロペンタジエニルジルコニウムジクロリド
イソプロピリデン(1-インデニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
イソプロピリデン(9-フルオレニル)(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロリド、
フェニルメチルシリルビス-1-(2-メチルインデニル)ジルコニウムジクロリド、
およびまた、これらのメタロセンジクロリドの各々のアルキルまたはアリール誘導体。
【0054】
単一サイト触媒系を活性化するのに、適した助触媒を使用する。式 Iのメタロセン用に適した助触媒は、オルガノアルミニウム化合物、特にアルミノキサン、または他に、アルミニウムの入っていない系、例えば、R20xNH4-xBR214、R20xPH4-xBR214、R203CBR214 または BR213である。これらの式において、xは、1〜4であり、ラジカルR20は、同一であるかまたは異なり、好ましくは同一であり、そして各々C1-C10-アルキルまたはC6-C18-アリールであるかまたは2個のラジカルR20 は、それらを接続する原子と一緒に、環を形成し、そしてラジカルR21 は、同一であるかまたは異なり、好ましくは同一であり、そして各々C6-C18-アリールであり、これは、アルキル、ハロアルキルまたはフッ素によって置換されてよい。特に、R20は、エチル、プロピル、ブチルまたはフェニルでありそしてR21 は、フェニル、ペンタフルオロフェニル、3,5-ビストリフルオロメチルフェニル、メシチル、キシリルまたはトリルである。
【0055】
加えて、第三成分が極性触媒毒に対して保護を保つのに必要であることがよくある。トリエチルアルミニウム、トリブチルアルミニウム等のようなオルガノアルミニウム化合物およびまた、これらの混合物もこの目的に適している。
【0056】
プロセスに応じて、また、担持された単一サイト触媒を使用することもできる。好ましいのは、生成物中の担体材料および助触媒の残留含有量が、濃度100 ppmを超えない触媒系である。
【0057】
そのようなメタロセン触媒によるポリオレフィンを調製するプロセスは、例えば、従来技術、例えばEP-A-0 321 851、EP-A-0 321 852、EP-A-0 384 264、EP-A-0 571 882 およびEP-A-0 890 584に記載されている。
【0058】
ワックスa)の合成は、気相中圧力0.1〜10 MPa下でまたは適した懸濁媒体/溶媒中懸濁状態または溶解状態で、既知の技術に従って実施することができる。
【0059】
メタロセン触媒によるポリオレフィンを調製するためのメタロセン触媒は、式M1Lxのキラルまたはアキラル遷移金属化合物である。遷移金属化合物M1Lx は、少なくとも1個の中心金属原子M1を含有し、それに少なくとも1つのp-リガンド、例えばシクロペンタジエニルリガンド、が結合される。加えて、ハロゲン、アルキル、アルコキシまたはアリール基のような置換基が中心金属原子M1に結合されることができる。M1は、元素周期表の主族III、IV、VまたはVIの元素、例えば、Ti、ZrまたはHfであるのが好ましい。シクロペンタジエニルリガンドなる用語は、非置換のシクロペンタジエニルラジカルおよび置換されたシクロペンタジエニルラジカル、例えば、メチルシクロペンタジエニル、インデニル、2-メチルインデニル、2-メチル-4-フェニルインデニル、テトラヒドロインデニルまたはオクタヒドロフルオレニルラジカルを包含する。p-リガンドは、橋かけするかまたは非橋かけにすることができ、環系を含む、単一のおよび複数の橋が可能である。メタロセンなる用語は、また、多核メタロセンとして知られているメタロセン断片(fragment)を1つより多く有する化合物も包含する。これは、任意の置換パターンおよび橋かけ変種を有することができる。そのような多核メタロセンの個々のメタロセン断片は、同じタイプのものにするかまたは互いに異なることができる。そのような多核メタロセンの例は、例えば、EP-A-0 632 063に記載されている。
【0060】
メタロセンの一般構造式および助触媒を用いたそれらの活性化の例は、とりわけ、EP-A-0 571 882に挙げられている。
【0061】
このようにして製造したポリオレフィンは、反応性化学基を何ら含有しないので、それらは化学的に不活性であり、それで、金属およびプラスチックのような商用材料との化学反応が起きず、このことは、部品群の設計および寿命に関して並外れて有利である。
【0062】
電子および機械部品群において使用するための本発明の埋封組成物を製造するために使用するワックスa)は、ペレット化した、粉末またはブロック形態で存在しそして問題無く成形して板、プロファイル、三次元物体を製造することができる。
【0063】
使用するメタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスa)は、非常に高い融解エンタルピー(密度0.9 kg/dm3〜0.97kg/m3において70〜280J/g)を有する。融点は80〜160℃の範囲である。加えて、それらは、毒物学的に許容し得、化学的に不活性でありそして偏析(demixing)を示さない。本発明の組成物は、埋封組成物および連結要素を製造する際に使用するために、特に、部品群およびアセンブリーにおいて電気および機械部品を締め付けおよび固定するための接続要素を製造、例えば、浸漬式ポンプアセンブリーにおいて固定子を締め付けるために適している。
【0064】
使用することができる上述したメタロセン触媒によるポリオレフィンワックス(Licocene(登録商標)Performance Polymers)の製造業者は、例えば、Clariant Produkte (ドイツ国) GmbHである。
【0065】
本発明の埋封組成物は、粘着力および凝集力の損失を被らないで一層短い硬化時間 (固化時間)を有し、脆性にならないで改良された引張強度(引張N)および剛性(伸び) を示しおよび同時に好都合な粘度挙動を有しおよびまた、毒物学的におよび生態学的に許容し得および簡単な様式で取り扱うことができる点で、従来技術から知られている建設材料に勝る利点を有する。
【0066】
“%で表す伸び率”として求める埋封組成物の伸び挙動または剛性は、意図する目的について理想的である、すなわち、良好な剛性を達成し、使用中に組成物が脆性になったりおよびクラックや脆性破壊が起きたりしない。
【0067】
充填剤(砂)を非常に高い割合で有する埋封組成物は、事実上伸びを示さず(伸び率= 0%)そしてクラック形成および脆性破壊を被る高い傾向を有する。
【0068】
埋封組成物の硬化時間(固化時間)は、非常に短いので、接続要素を簡単な様式で非常に短い時間内に組み立てることができる。組成物全体を基準にして、充填剤を40重量%を超える割合で有する埋封組成物は、特に有利である。
【0069】
本発明の埋封組成物の更なる利点は、ワックスおよびメタロセン触媒によるポリオレフィンが、熱可塑性挙動を示しそして熱硬化性樹脂(エポキシ樹脂)と対照的に、優れたクリープ挙動を有することである。このことは、埋封組成物体 (砂体)が、作動の時間の間に自己圧縮(self compaction)を受けるに至る。
【実施例】
【0070】
下記の例は、本発明を例示するが、本発明を具体的に述べた実施態様に限定しない。パーセンテージは、別の方法で示さない場合には、重量によるパーセンテージである。
【0071】
溶融粘度は、DIN 53019に従って、回転式粘度計を使用して求め、滴点は、ASTM D3954に従って求め、環/球軟化点は、純Licocene(登録商標)の場合に、ASTM D3104に従って求めた。重量平均分子質量Mwおよび数平均モル質量Mnは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより、1,2-ジクロロベンゼン中温度135 ℃で求めた。
【0072】
貯蔵弾性率G'および損失弾性率G''についての値は、TA Instruments Q800圧縮キットを使用してDMAによって温度範囲 -40〜200 ℃において1 Hzで求めた。供試体(寸法: 29x9.5x4.5 mm)を標準の条件下で24 時間貯蔵した後に試験した。
【0073】
引張強度 (引張 N) は、供試体(引張棒)に引張力を施しそして供試体が破断する点における力を測定することによって、求める。%で表す破断点伸び率は、供試体が破断する前の供試体の伸長性である。
【0074】
本発明に従って使用したエチレン-プロピレンコポリマーLicocene(登録商標)Performance Polymerは、EP 0 384 264の従来技術(EP 0 384 264)に報告されている方法によって調製した。
処方 1 (F1)
Licocene(登録商標)PP 6102 90%
砂 10%
処方 2 (F2)
Licocene(登録商標)PP 6102 70%
砂 30%
処方 3 (F3)
Licocene(登録商標)PP 6102 50%
砂 50%
処方 4 (F4)
Licocene(登録商標)PP 6102 30%
砂 70%
処方5 (F5)
Licocene(登録商標)PP 6102 10%
砂 90%
処方 6 (F6)
Licocene(登録商標)PP 2602 30%
砂 70%
処方 7 (F7)
Licocene(登録商標)PP 1602 30%
砂 70%
【0075】
【表1】

【0076】
【表2】

【0077】
【表3】

【0078】
一般的な製造方法: 使用するワックスおよびメタロセン触媒によるポリオレフィンを< 200℃で、それらが融解されるまで、融解しそして例えば、真空法によって引いて充填剤 (砂)の中に入れるかまたは液状のワックスおよびメタロセン触媒による ポリオレフィンを充填剤の中に注入するかまたは穏やかな圧力下でプレスして充填剤の中に入れた。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記:
a) 50〜165 ℃の範囲の環/球軟化点、
温度170 ℃で測定した溶融粘度、20〜40 000 mPa・sの範囲および
ガラス転移温度Tg -10 ℃以下
を有するメタロセン触媒によるポリオレフィンをベースにしたワックスの一種以上ならびに
b) 一種以上の無機充填剤
を含む埋封組成物。
【請求項2】
ポリオレフィンベースのワックスa)が、触媒としてメタロセンの存在においてエチレンおよび/またはプロピレンを重合させることによって製造されてきたものである、請求項1記載の埋封組成物。
【請求項3】
ポリオレフィンワックスa)が、ISO 1133に従って、温度190 ℃および荷重2.16 kgで測定して、30 g/10 minより大きいメルトフローインデックスMFIを有する、請求項1または2記載の埋封組成物。
【請求項4】
砂、チョーク、天然の粉砕もしくは沈降炭酸カルシウム、カルシウム−マグネシウム炭酸塩、酸化カルシウム、ケイ酸塩、バライト、グラファイト、カーボンブラックおよび/または蛭石、雲母、タルクまたは層状ケイ酸塩が無機充填剤として使用される、請求項1〜3のいずれか一に記載の埋封組成物。
【請求項5】
ポリオレフィンワックス対無機充填剤の重量比が1:99〜99:1の範囲である、請求項1〜4のいずれか一に記載の埋封組成物。
【請求項6】
ポリオレフィンを61〜89重量%および充填剤を11〜39重量%含む、請求項1〜5のいずれか一に記載の埋封組成物。
【請求項7】
成分a)およびb)に加えて、成分c)を含有し、ここで
c)は、極性になるように修飾されそしてポリオレフィンa)と、α、β-不飽和カルボン酸またはその誘導体とを遊離基開始剤の存在において反応させることによって製造された一種以上のコポリマーワックスである、請求項1〜6のいずれか一に記載の埋封組成物。
【請求項8】
成分d)として、脂肪族および脂環式または芳香族炭化水素樹脂を、組成物の総重量に基づいて、0〜90重量%更に含有する、請求項1〜7のいずれか一に記載の埋封組成物。
【請求項9】
170℃における粘度100〜10 000 mPa・sの範囲を有する、請求項8記載の埋封組成物。
【請求項10】
下記の群:顔料、染料、酸化防止剤、臭気結合剤(odor binders)、抗菌活性物質、光安定剤、香料、結合剤および熱伝導率を増大させるおよび/または電気伝導度を増大させる/低下させるための添加剤を更に含有する、請求項1〜9のいずれか一に記載の埋封組成物。
【請求項11】
本質的にLicocene(登録商標)Performance Polymerおよび充填剤からなる組成物の、埋封組成物としての使用。
【請求項12】
請求項1〜11のいずれか一に記載の埋封組成物の、建設材料を製造するための、特に電子回路、電気器具、モーター、ポンプおよびまた、個々の部品および部品群をカプセル封入するための接続要素を製造するための、特に浸漬式ポンプアセンブリーの固定子を固定するための、特に電気モーターの固定子用埋封組成物としての使用。

【公開番号】特開2009−114444(P2009−114444A)
【公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−285409(P2008−285409)
【出願日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【出願人】(398025878)クラリアント・インターナシヨナル・リミテッド (74)
【Fターム(参考)】