説明

現地バーコード広告

テレビ放映されたイベント会場で実際に又は仮想的に提示されるディスプレイ。前記ディスプレイは、少なくとも1つの広告を含み、前記広告は、テレビ放映されたイベントに直々に参加した人に対して宣伝を行い、又はテレビ放映されたイベントに直々に参加した人に対して宣伝を行っているかのように、テレビ放映されたイベント会場に挿入され、そして前記ディスプレイは、少なくとも1つの広告と連結した少なくとも1つの識別マーカーを含む。ここで、前記少なくとも1つの識別マーカーは、テレビ放映されるイベントの放送内に少なくとも1つの広告が含まれるときに、前記少なくとも1つの広告の識別子を提供するのに適している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願のクロスリファレンス
本出願は、米国仮特許出願番号61/101,696の優先権を主張する(発明の名称「現地バーコード広告」、2008年10月1日出願)。参照により、それらの全体が記載されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、識別及び追跡の分野に関する。特には、広告及び広告生成物の識別及び追跡に関する。そして、より詳細には、放送イベント対して、2次的な広告及び広告生成物の識別及び追跡に関する。
【背景技術】
【0003】
バーコードは、機械が読み取り可能な情報の表現物であり、しばしば、暗色のインクを明るい背景上に有して反射の高低を作成する。そして、前記変動する反射をデジタル的に1及び0に変換することができる。元々は、バーコードは印刷された平行線の幅及びスペース中にデータを保存していた。しかし、今日、ドット、同心円、及びイメージ中に隠されたテキストコードのパターンにもなっている。バーコードは、例えば、バーコードリーダーと呼ばれる光学的なスキャナーで読み取ることができ、そして、特殊なソフトによって画像からスキャンすることができる。バーコードは、他の無数の使用の中でも、コンピューターデータ入力のスピードと精度を向上させる自動認識(AIDC)システムの実施にも幅広く用いられる。
【0004】
高精細テレビ(HDTV)の出現及び幅広い普及とともに、(HDTVは、従来のテレビ放送システム(NTSC、SECAM、PAL)と比べてより高い解像度を持つデジタルテレビ放送システムであるが、)放送及び閲覧の両目的から追加データが作成される。HDTVは典型的にはデジタル放送であり、一部理由としてはデジタルテレビ(DTV)は、充分なビデオ圧縮を用いれば、発信のための必要な帯域が狭くなるためである。
【0005】
HDTVを通して作成される追加データは、広告産業に有用性をもたらす可能性がある。広告は、潜在的な顧客達に商品及びサービス並びにそれらの入手方法及び使用方法を知らせることを目的とする、コミュニケーションの形態である。また、多くの広告が、ブランドイメージ及びブランドの信仰を作成及び増援することを通じてこれらの商品及びサービスの消費を増加させるためにデザインされる。前記目的のために、広告はしばしば、事実に基づく情報及び説得力のあるメッセージの両方を含んでいる。全てのメジャーな媒体は、前記情報及びメッセージを送るために使用し、該媒体として、テレビ、ラジオ、映画、雑誌、新聞、テレビゲーム、インターネット、及びビルボードが含まれる。
【0006】
また、広告は、ショッピングカートのシート上、空港の歩道の壁上、バスの側面上で見ることができ、そして、電話の待ちメッセージ中や店内の公共アドレスシステムを介して聞くことができる。広告は、宣伝された商品又はサービスの特徴を有する視覚物及び/又は聴覚物及び/又は印刷物に、容易に及び/又は頻繁に視聴者がアクセスできるあらゆる場所に通常設置される。前記広告は、会社を代理する広告代理店によってしばしば設置される。
【0007】
モバイルビルボードは、キャンペーン開始前にクライアントによって選択される目的のルートに沿って広告を掲載するという目的を有する、フラットパネルキャンペーンユニットである。モバイルビルボード会社は、通常第三者の貨物又は貨物輸送を所有してはいない。モバイルディスプレイは、全世界中の大都市であらゆる状況で用いられ、以下のものを含む:ターゲット広告、1日及び長期キャンペーン、大会、スポーツイベント、開店又は他の類似したプロモーションイベント、並びにより小さな企業からの巨大広告。
【0008】
商用の広告媒体には、以下のものが含まれる:壁ペイント、ビルボード、通りの家具構成物、印刷された飛行物及びラックカード、ラジオ、シネマ及びテレビ広告、ウェブバナー、携帯電話スクリーン、ショッピングカート、ウェブポップアップ、空中文字、バス停留所のベンチ、標識持ち(human directional)、雑誌、新聞、町のお触れ役、バスや飛行機(「ロゴジェット」)の側面、タクシーのドア、ルーフマウント及び乗客スクリーン、ミュージカルステージショー、地下鉄のプラットフォーム及び電車、使い捨てオムツのゴムバンド、スーパーのリンゴのステッカー、ショッピングカートのハンドル、音声及びビデオのストリーミングのオープニングセクション、ポスター、イベントチケットやスーパーのレシートの裏側。媒体を通してメッセージを送るために「識別される」スポンサーがお金を払う場所が広告となる。
【0009】
広告の効果を測定する方法は、広告トラッキングとして知られている。該広告リサーチ方法では、ブランド及び商品又はサービスに関する認識に基づいて、仮想的にターゲットとなる市場での変化を測定する。認識における該変化は、会社の広告やプロモーションにさらされた消費者のレベルに対してプロットされる。広告トラッキングの目的は、一般的には、メディアの重み又は消費レベルの組合せ効果、メディア購入及びターゲティングの効果、及び広告の実施又は生成物の質を測定することをもたらすことにある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、広告トラッキングを可能にするためにシステムに関するニーズが存在する。特には放映イベントで展示される広告を、該広告が与えられる放映時間に従って識別し追跡するニーズが存在する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
テレビ放映されたイベント会場で実際に又は仮想的に提示されるディスプレイ。前記ディスプレイは、少なくとも1つの広告を含み、前記広告は、テレビ放映されたイベントに直々に参加した人に対して宣伝を行い、又はテレビ放映されたイベントに直々に参加した人に対して宣伝を行っているかのように、テレビ放映されたイベント会場に仮想的に挿入され、そして前記ディスプレイは、少なくとも1つの広告と連結した少なくとも1つの識別マーカーを含む。ここで、前記少なくとも1つの識別マーカーは、テレビ放映されるイベントの放送内に前記少なくとも1つの広告が含まれるときに、前記少なくとも1つの広告の識別子を提供するのに適している。
【0012】
添付した図面を併用して、本発明の実施形態の以下詳細な説明を考慮することにより、本発明に対する理解が促されるであろう。図面中、同じ参照符号は同じ事項を表す。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の態様に従った追跡可能なマークを有する広告を示す。
【図2】本発明の追跡可能な広告システムの描写を示す。
【図3】本発明の態様に従った、現地会場広告提供システムを示す。
【図4】図1〜3の態様に従った広告を活用することができる本発明の態様に従ったブランド親和性ソフトウェアエンジンを示す。
【図5】本発明の態様に従った評価割り当ての方法を示す。
【図6】本発明の検索態様を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
明確にする目的で、典型的なオブジェクト識別子、広告及びトラッキングシステムの中で見出される、多くの他の要素を省略しているが、本発明の図や明細書の記述は、本発明を明確に理解すべく、簡略化して関連した要素を図示していることが理解されるであろう。そして、他の要素及び/又はステップは、本発明を実施する際に求められる及び/又は必要とされることを当業者は認識することであろう。しかし、そうした要素及びステップは当分野では周知であり、本発明のより深い理解を促すものではないという理由から、そうした要素及びステップに関する議論は本明細書では行わない。本明細書で開示する内容は当業者にとって既知である前記要素や方法に対するあらゆる変更及び改変も対象となっている。さらに、本明細書中で識別又は図示される実施形態は例示的な目的に過ぎず、本発明の記述において除外したりや限定したりすることを意味するものではない。
【0015】
高精細テレビ(HDTV)は、従来のテレビシステム(NTSC、SECAM、PAL)よりも高解像度を有するデジタルテレビ放送システムである。HDTV放送システムは、3重に、即ち走査方法、水平解像度ライン、及びフレームレートで定義される。
【0016】
HDTVの前記スキャンシステムは、典型的にはプログレッシブ走査(p)とインタレース走査(i)のうち1つを採用する。プログレッシブ走査は、単純に画像をリフレッシュするたびに、(全てのラインの)完全な画像フレームを描く。一方でインターレース走査は、画像をリフレッシュするごとに、第一パスの間毎秒ラインごとに部分的な画像フィールドを描き、その後第二のパスの間残りのラインを埋める。インターレース走査は、必要とするシグナル/データ帯域幅が有意に低くなる。しかし、インタレースシグナルは、水平解像度の半分を失い、プログレッシブディスプレイ上の動体を映そうとするときに、(最悪の効果は適切に画像を「脱インターレース」として知られる後処理することによって抑えることはできるが)「コーミング」という人為的な現象に悩まされる。しかし、補正を行うために、インターレースモードでは、より緻密な時間サンプリングを提供し、具体的には2つの(半解像度)画像サンプルを、プログレッシブモード中の1つの(フル解像度)画像サンプルと同じ時間間隔で与える。
【0017】
720p60形式は、毎秒60フィールド(120Hz)での1280×720ピクセルのプログレッシブ走査である。1080i50形式は、毎秒50フィールドでの1920×1080ピクセル(即ち2MP)のインターレース走査である。時として、インターレースフィールドはハーフフレームと呼ばたりもするが、それは違う。なぜなら、1つのフレーム中の2つのフィールドは一時的にシフトしているからである。フレームのプルダウン及び断片化したフレームは、インターレースしたビデオストリームを介するフルフレームの送信を可能にする特殊な技術である。
【0018】
市販の商品のネーミングに関して、フレームレート又はフィールドレートのいずれかは、しばしば低下する。例えば「1080iテレビセット」ラベルは画像解像度のみ示している。しばしば、前記レートはコンテキストから推測され、通常は、1080pの場合を除いて50又は60Hzの何れかであり、前記1080pは、1080p24、1080p25及び1080p30を意味するが将来的には、1080p50及び1080p60を含むことができる。
【0019】
また、フレームレート又はフィールドレートは、解像度なしで特定できる。例えば24pは毎秒24プログレッシブ走査フレームであり、50iは、毎秒50のインターレースフィールドから成る毎秒25インタレースフレームを意味する。ほとんどのHDTVシステムは、幾つかの標準解像度及びフレームレート又はフィールドレートをサポートしている。マーカーがフレーム中にあるかどうかを決定する能力は、放送中の解像度に依存し、即ち放送が高精細であるかもしれないし、そうではないかもしれない可能性がある。
【0020】
HDTV又は別の高精細媒体に充分な品質のデータは、本発明の態様に従ってマーカーの証拠のために分析される。特に該分析は、テレビのディスプレイ媒体を用いて行うことができ、又は直接放送中のデータ自身上で行うこともできる。或いはデータ及び放送の組合せを用いることができる。コンピューティングが関与するレベルを減らすために、データを検索したり、または幾つかのマーカーの証明を表示したり、その後一旦人為的な現象が検出されると、データ又はディスプレイを分析して、さらにマーカーの識別を決定するか若しくは広告に対するマーカーをマッチさせる、及び/又はディスプレイの時間の長さ及び媒体の視聴率要素を決定することができる。
【0021】
以下図1に関して、広告又は類似の広告生成物(以降集合的に「広告」と呼ぶ)を本発明の態様に従って追跡可能なマークとともに示す。図1に見られるように、広告(10)は、追跡可能なマーク(20)を含むことができる。
【0022】
広告(10)は、本明細書全体を通して議論する広告の形態をとることができる。特定の実施例の意味で、広告(10)は、スポーツイベント又はスタジアムで展示することができるビルボードの形式をとることができる。無論、前記ビルボードは例示的なものにすぎない。展示することができ、更には広告とともに追跡可能なマーク(20)を含む全ての広告を本発明に従って利用することができることを当業者は理解するであろう。当業者に明らかな前記広告形態として、例えばバナー、巨大電子ディスプレイ等が挙げられる。
【0023】
追跡可能なマーク(20)は、実際本発明の態様に従って追跡可能な任意の種類のマークであってよい。具体的には、追跡可能なマークは、例えばバーコードやウォーターマークの形式であってもよい。上記議論したように、バーコードは、コンピューター及び/又は機械読取可能な情報の表現物(明るい背景上に暗色のインク等があって高低反射を生み出し1又は0に変換される)、及び/又はヒトが読み取り可能なマークであってよい。バーコードは、印刷された平行線の幅及びスペース中に保存されるデータであってよい。また、バーコードはドット、同心円、及びイメージ中に隠されたテキストコードのパターンであってもよい。
【0024】
メッセージ、バーコード、及び類似の追跡可能な要素間でのマッピングを行うことができる。そして、前記マッピングを本明細書中ではシンボロジーと呼ぶ。シンボロジーは、メッセージの単一の桁/文字、並びにメッセージの開始及び停止マーカーをバーとスペースにエンコードすることを含み、一般的には、チェックサムのコンピューテーションだけでなく、バーコードの前後にクワイエットゾーンを必要とすることを伴う。
【0025】
直線シンボロジー(linear symbology)は、主に2つの特性即ち連続的対不連続的、並びに2幅対多幅に分類することができる。連続的なシンボロジー中の文字は、通常隣接しており、1つの文字がスペースで終了しており、次の文字がバーではじまり、逆もまた然りである。不連続的なシンボロジー中の文字は、バーで始まりバーで終わり、コードエンドのように見えるくらい充分広くない限りは、内部文字スペースは無視される。
【0026】
広いバーのシンボロジー要件に準拠している限り、広いバーとは正確にはどれくらい広いのかという問いには対して意味がない(通常は狭いバーよりも2、3倍広い)が、2幅シンボロジー中のバー及びスペースは、広かったり又は狭かったりする。多幅シンボロジー中のバー及びスペースは、全てモジュールと呼ばれる基本となる幅の倍数である;前記コードは典型的には1、2、3及び4モジュールの4つの幅を用いている。
【0027】
シンボロジーはインターリービングを用いることができる。最初の文字は、幅が異なるブラックバーを用いてエンコードすることができる。そして、2番目の文字は、これらのバーの間の白いスペースの幅を変えることによってエンコードすることができる。従って、文字がバーコードの同一区画内でペアでエンコードされ、例えば5つのうち2つをインターリーブする。
【0028】
スタックシンボロジーでは、多重に水平に繰り返された、与えられた直線状シンボロジーを含めることができる。また、格子パターン上に配置された正方形又はドット形モジュールを特徴とするマトリックスコードを含む2Dシンボロジーもありうる。また、2Dシンボロジーは、種々の他の視覚的なフォーマットであることができる。球状のパターンとは別に、例えばデータグリフ等ユーザー特異的な画像内の異なるサイズ又は異なって成形されたモジュールの配列を隠すことによるステガノグラフィーを採用するいくつかの2Dシンボロジーがある。
【0029】
本発明に従い、バーコードは、データストリーム又はディスプレイ中のバーコードの発見が、展示され又はストリーミングされた所与の広告に対応するように、所与の広告に対してマッチさせることができる。或いは、バーコードは、データストリーム又はディスプレイ中のバーコードが発見されて、データストリーム又はディスプレイ中に存在する広告を決定するために処理するのと同時に又はその後でデコードされる情報をエンコードすることができる。マッチした場合のシナリオでは、ディスプレイ又はデータストリーム中のバーコードが発見された後、バーコードを広告に変換することができ、一部ディスプレイ中又はデータストリーム中の広告のタイミングを決定する。シナリオをエンコーディングして、バーコードは、一覧表型の情報を提供する情報でエンコードされることができ、さらに高レベル走査情報を可能にする。前記高レベル情報は、例えば広告をコカコーラとして特定することができ、しかし、必ずしも特定の広告自体を特定するわけではない。前記情報は、展示したりストリーミングされた特定の広告を実際に決定することなく、その商品及び広告を全面適用したり展示したりすることを決定すること可能にするであろう。しかし、前記特定の情報は、本発明を介してエンコードされる情報を用いてさらに分析することによって決定することができる。
【0030】
さらに以下図2を参照すると、本発明のシステムが描写されている。図2に見られるように、追跡可能なマーカー(20)を含む又はその中にインプリントしている広告(10)を含有する会場(210)は、トランスフォーマー(220)を用いて記録することができる。そして、前記トランスフォーマーによって、広告(10)及びマーカー(20)の画像、音、又は他の演出を、例えば電磁波又はあるデータフォーマット等の別の媒体に変換している。言うまでも無く、マーカーは、角度によって又は部分的に等で形が変化して表示されるのであれば、マーカー自体がデータを変化させることに寄与することができる。例えば、マーカーは、本明細書中で議論するようにどれだけ多くのマーカー又は広告が展示されているのかを評価するために読み取られるキーを含むことができ、及び/又はマーカーは、色、ホログラム、又は変換される放映体の見る角度を示唆することができる放送角度アンテナ(angular antennae)若しくはレシーバー等、又はその態様であってよい。
【0031】
ライブスポーツイベントにおけるビルボードの例では、高精細カメラシステムを、トランスフォーマー(220)として使用することができる。前記カメラシステムは、スタジアムの画像放送を含有するデジタル信号を視聴者に送って放映するようにスポーツアクションが行われている間、又は現地で広告が静的に存在することを確認する保存データに転換するために広告を設置するのと同時に、スタジアムの画像をデジタル化することができる。
【0032】
放送している状況では、視聴者は、会場で表示され高精細カメラシステムでキャプチャされるビルボード広告を見ることができる。広告に関連するマーカーを有することで、前記マーカーの出現のためにイベントの伝送を監視する能力が生じ、及びマーカーを提示するタイミングを特定して、それによって関連する広告が放映中に表示された時間を決定する能力が生じる。以下で議論するニールセンレーティングス等、このタイミング情報及び関連する視聴者情報から、ある数値を会場で表示される広告の視聴率と関連づけることができる。
【0033】
静的な状況では、例えば以下で議論するヴォールト(vault)等のデータベース中に画像データ等の、データを保存することによって、静的な広告が設置されたことを確認することが可能となる。さらに、該マーカーを介したデータの関連づけによって、正しい広告が正しい物理的な場所にあることを電子的に確認することができる。その後、設置された会場でのヒトの往来に関する知見から、ある数値を対象となる広告の視聴率と関連づけることができる。従って、アナログ又はデジタルのいずれかで、会場内で広告を行うことによって、「広告タブ」と関連付けられて、ちょうどオンラインの広告タグがそうであるように、広告のサイズ及び場所を示すことができる。
【0034】
スポーツイベント放映の例を用いれば、そして、例えばスーパーボウル中のテレビCMが持つ効果に基づけば、スーパーボウル放映中のビルボード広告の展示を追跡することは明らかに必要である。この点について、テレビネットワークが人気のあるテレビ番組中でのコマーシャル放送時間に対して高額を請求していることに反映されているように、テレビCMは一般的に最も効果的である巨大マーケットの広告形態と考えられる。米国での例年スーパーボウルフットボールゲームは、テレビ上最も卓越したテレビコマーシャル広告イベントとして知られている。該ゲーム中での単発30秒間のテレビスポットの平均コストは、2.7百万ドル(2007年)にも達する。しかし、スーパーボウル会場で表示される広告、及びそれによってスーパーボウル放送、特に高精細バージョンの放送でも表示される可能性のある広告は、例えば30秒間のテレビスポット間での広告のレートに比べれば遥かに安く手に入れることができる。
【0035】
さらに、仮想的な広告を、コンピュータグラフィックを通して、定期的なテレビ番組に挿入することができる。前記仮想的な広告は、典型的には、さもなくばブランクの背景に入れられるか、遠い放送視聴者には関係のない地元のビルボードを置き換えるために使用される。仮想ビルボードは、実際に物理的に何も存在しない場所である背景部分に挿入される。また、仮想的に商品を置くことも可能である。前記仮想広告は、通常バスケットボール放送でよく見られ、例えばロゴがちょうど仮想的に3ポイントライン上で展示される。例えば、野球では、前記仮想広告は、ホームプレート及びバッターの後ろの壁に見られる。前記状況では、広告は、リアルタイムディスプレイ中又は仮想的のいずれかで、ディスプレイをスクローリングしたり変化させることを利用できるように操作可能であってもよい。言うまでも無く、前記広告は、本明細書中で議論するように追跡するために、追跡可能なマークをつけることができる。
【0036】
ワールドワイドウェブ上での広告は最近の現象である。ウェブを基礎とした広告スペースの価格は、しばしば周辺のウェブコンテンツの「関係」及び該ウェブサイトが受けるトラフィックに依存する。E−メール広告は、前記とは別の最近の現象である。求めてもいない塊のEメール広告は、「スパム」として知られている。間隙型の広告は、ウェブページをロードしている間に行われる広告の形態である。サブリミナル広告の効果や大衆メッセージの説得性については論争がある。
【0037】
携帯電話は、フィンランドで携帯電話に関する最初の課金制ダウンロード可能なコンテンツが出現した1998年に新たなマスメディアとなった。また、フィンランドで2000年に最初にモバイル広告が追従し、立ち上げられたのは単に時間の問題に過ぎなかった。将来高精細ディスプレイを備えた携帯装置もまた利用可能になる可能性がある。
【0038】
ある種のモバイル広告は、SMS(Short Message Service)テキストメッセージに基づく。SMSは、地球上で2.4億人超のアクティブユーザーを抱える最も大きいデータアプリケーションである。以前「www」アドレスが普及したのと同じ速さで、テキストバックナンバーの付加が普及した。SMSテキストメッセージの利点は、たとえ交通渋滞であろうと地下鉄で座っていようと、どこにいても即座に人々が応答できることである。また、SMSテキストメッセージの使用によって、販売予想のデータベースを構築できるように、ウイルス性(口コミ)のキャンペーンが開始されることを助長する。
【0039】
より進んだモバイル広告には、バナー広告、クーポン、MMS画像及びビデオメッセージ、アドゲーム、及び様々なエンゲージメントマーケティングキャンペーンが含まれる。モバイル広告を稼動させる特定の特徴は、2次元バーコードであり、前記バーコードは、ウェブアドレスをタイプする必要性に代わるものであり、最新の電話のカメラ機能を使用して素早くウェブコンテンツにアクセスする。言うまでも無く、2次元バーコードは、本明細書中で議論するように追跡可能なマークとして寄与する。
【0040】
マスメディア広告のインパクトを測定するための最も一般的な方法として、レーティングポイント(rp)の使用があり、又はより正確なターゲットレーティングポイントの使用がある(trp)。これら2つの測定は、ある時間の特定の瞬間各メディアの放送局を使用することによって到達することができる視聴者メンバーの存在を基礎として全体のパーセンテージである。これら2つの違いは、レーティングポイントは、全体のパーセントを意味するのに対し、ターゲットレーティングポイントは、特定のセグメント又はターゲットのパーセントを意味する。このことは、特定の人々の集団に対して広告努力を集中させるときには非常に便利である。広告が成功する理由の一つは、広告者が何を提供するかについての認識を構築するために、特定の視聴者を標的とすることができるからである。
【0041】
以下図1に戻り、上述したように、バーコード広告は、また、現場内での広告に関するフィードバックループの一部として使用することができる。以下図3について言及するが、本発明の態様に従った現地会場広告提供システムについて示す。図3に見られるように、ブラウザーがあって、ステップ1を介して出版社と連動し、ステップ2を介して広告サーバーと連動し、ステップ2Bを介して広告のキャッシュと連動し、そしてステップ3を介してサードパティ広告サーバーと連動している。
【0042】
ブラウザーと出版者間の連動をもたらすために、ステップ1として議論するが、本発明のシステムは、タグつきの広告を要求又は前記要求を可能にすることができる。該出版社は、本発明のネットワーク内でのエンティティであってよく、例えば現地会場での広告の設置に関する要求を満たすことができる。前記出版社は、非制限的な例示の意味のみにおいて、広告を探している会場のオーナー、所与の会場を占有して収入を増やすために広告を探しているチーム又は実演家、会場内の広告スペースを埋める責任を有する団体を代理する広告代理店、又は以下で議論する本発明の広告設置ブランド親和性エンジン等の形態をとることができる。
【0043】
以下具体的に、ブラウザと広告サーバー間の連動について言及し(ステップ2)、出版者からの追跡可能なマーク又は「タグ」を有する広告の要求に対して責任をもつブラウザが広告サーバーにクエリーを発行してどの広告がどの広告タグにマッチするかを決定する。要求された広告にマッチする広告を決定した後は、広告サーバーは、ブラウザーに、選択的に設置すべき広告を送る。前記は自動的な意味において行われ、前記送信は、例えばオンラインサーバーを介して即座に広告を送る形態をとることができる。また、前記送信は、写真/広告プロセッサーが広告を印刷して選択された設置に使用するために広告を送るように、写真/広告プロセッサーからの送信を要求する広告サーバーの形態をとってもよい。本発明中で定義されるように、推薦の為適切なアスリートや著名人、又は会場若しくは会場のある場所を選択すること等によって、前記印刷には、最終的に要求された必要サイズ、又はカラースキーマを定義することを含むことができる。
【0044】
ステップ2Bに従い、ブラウザと広告のキャッシュとの連動によって、広告の獲得が可能となる。ステップ2Bは、ステップ2の一部を形成してもよく、又はステップ2とは別であってもよい。例えば広告のキャッシュは、広告サーバー内に含まれても良い。例えば広告のキャッシュは、広告サーバーに関して、ユニークに設置してもよく、そのことによって、ステップ2Bがステップ2とは別になる。
【0045】
また、本発明のシステムはステップ3を使用することができ、ここでサードパーティ広告サーバーが使用される。前記状況において、広告は例えば広告者から得ることができる。
【0046】
非制限的な例に限った意味で、ヤンキーススタジアム等の会場がビルボード広告を埋める必要がある場合、本発明のシステムを採用することができる。前記シナリオにおいて、本発明の広告出版社等から、ヤンキースタジアムの代表者がタグ付きの広告を要求する。本発明のブラウザは、要求を行うことを決定後、広告サーバーにクエリーを発行して、広告要求にマッチする広告を決定する。その後、要すれば、ヤンキースタジアムに適切で追跡可能なマーク又は「タグ」のついた適切な広告を送るために、情報をサードパティに送る。広告がヤンキースタジアム内の適切な場所に送られ設置されると、例えば広告者からの支払いを要求することを可能にするように、正しい広告が正しく設置されたというフィードバックを提供するために、画像をとって本発明のシステムにスキャンされる。従って、タグによって以下の事を確認することが可能にするためにデータを提供することができる:ヤンキースタジアム内の広告の設置;ヤンキースタジアム内の広告の場所;広告自体の詳細;又は設置前に監査機能を介して等で正しい場所を確認すること。そして、前記タグは例えば本発明の態様に従ったバーコードであってもよい。
【0047】
同様に、広告者は広告生成物が複数の利用可能な物理的な場所のうち任意の1以上の場所で設置されるように要求することができる。前記の場合、要求は電子的に行うことができ、上記プロセスを上述したように、タグつきの物理的な広告を生成するためのサードパーティに対する要求に対して継続することができ、又は広告者が例えば物理的な広告を生成することができる。
【0048】
選択会場内のサーバーにリンクしたデジタルディスプレイの場合、本発明では、上述した印刷形態の代わりに、広告の設置及び確認に必要なタグを含めた、情報を伴ったデジタル送信可能なもの等適切な広告を送ることができる。前記状況において、図3のブラウザは広告の設置に関する情報を伴った広告サーバーからのデジタル広告を受け取ることができる。その後前記ブラウザは、適切な時間枠で適切な物理的な場所で適切なデジタルディスプレイに広告を送ることができる。
【0049】
本発明の態様に従って、複数のディスプレイを記録することができる。さらに表示された時間量を記録することができる。広告がトイレ入口の隣にあり、10,000人もの人々が所与のイベント中にトイレに入ることを測定したスタジアム等において、設置された広告の印象の数値を計算することを可能にするため等で、前記記録は重要である可能性がある。表示された広告の印象の数は、たとえば前記状況では10,000近くあたりになるだろう。
【0050】
静的な広告の場合、本発明のシステムは、上述したように稼動する。静的な広告は、例えば印刷及び会場内に広告を物理的に設置する時間の一部の理由により、広告を選択した時間から、ある遅れが発生する。前記時間は、例えば4日であるかもしれない。前記設置は、本発明の態様に従って、会場中に物理的又は電子的な送信形態をとることができる。会場内に静的な広告が設置されると、広告は写真を撮られる等して、記録又はデータに記録することができる。そして前記写真は、電子的に等で本発明のシステムに戻すことができる。静的な広告の場所に位置するバーコード及び/又は広告自体に位置するバーコード等、追跡可能なマーキングを問い合わせることによって、本発明の広告サーバーは、広告が設置されたことを確認することができる。
【0051】
また、本発明は、例えばスタジアム中の広告又はスタジアムの景色のテレビ放映された景色を追跡することができる。また、会場に設置された広告に対するフィードバックループで、例えばリアルタイム物理的ディスプレイにURLビューを提供することができる。それによって、本発明のシステムは、会場一式等で、現在追跡されていない又は効果的に追跡されていない物理的な位置でのライブ広告を、追跡することができる。
【0052】
更に本発明は、本発明の広告を送信する、ネットワーク化され、内部接続された通信形態のシステム及び方法を含む。本発明の態様によると、上述した任意の状況において、例えば特定個人、特定団体、ブランド、マーケティングパートナー又はスポンサーの何れかからの広告、推薦、又は推薦された広告を得ることを可能にするために、プラットフォーム又はエンジンを備えることができる。よくターゲットとなる広告の開発には、例えば商品若しくはサービス、見込みのある購入者、任意の推薦者及びその代理人、並びに互いに関連する既存の若しくは次のメディア等の全ての関連要素間での動的な相互関係を伴う。従って、理想的な広告エンジンは、広告を開始及び生成させる元となる限られた数のパラメーターのみに基づいて、これらの各要素の全ての態様を利用し且つ管理することができなくてはならない。
【0053】
図4に示すように、本発明のブランド親和性ソフトウェアエンジン(10)は、推薦エンジン(12)、生成エンジン(14)、実行エンジン(16)及び管理エンジン(18)を備えることができる。これらのエンジンは図4中集合的に図示しているが、本発明はさらに、図示した残りのエンジンとは分離してこれら各エンジンを使用することを企図していることを当業者は理解するであろう。この例示的な実施形態において、任意の数の知られた又は評価される要素に基づいて、推薦エンジンは、例えば、特定の会場のための広告、若しくは特定時間に特定の地理で使用するためのスポンサーブランド、又は特定の商品又はサービスに関して推薦を行うことができる。推薦エンジンは、推薦メトリクスを発生させることができ、及び/又はスコア、ランキング等を発行することができる。生成エンジンは、広告生成のための1以上のテンプレートを提供することができ、さらには広告テンプレートを用いて生成した広告生成物に含めるために、種々のメディアフォーマット、種々の存在する広告又は無数のスポンサーのコンテンツを含むコンテンツ「ヴォールト」等から、コンテンツを提供することができる。例えば、前記コンテンツには、引用文等のテキスト、オーディオ、ビデオ、画像、ハイライト等が含まれる。そして、前記コンテンツは、時間、場所、商品、サービス等に応じてカテゴリー化されて、利用が制限されている。また、本発明の実行エンジンは、本明細書中では広告サーバーとも呼ぶが、ダイレクト又はリダイレクト広告送信に基づいて、広告エンジン等から、生成された広告を送信することができる。ほとんど言うまでも無いことではあるが、他の広告作成エンジンを用いて実行するために作成された広告も同様に、本発明中において、送信のための本発明の実行エンジンに組み込むことができる。最後に、本発明の管理エンジンは、本発明を用いて設置された広告の追跡及びリポート、並びに改良されたメトリクス及び上述した確認のためのフィードバックを提供する。
【0054】
上述したように、推薦エンジンは、スポンサーを行うブラント及び利用可能な広告に関するブランドメトリクスを提供することができる。そして、管理エンジンは、利用可能な広告場所の採算性等、ブランドメトリクスを変更又は改良させることに関するフィードバックを提供することができる。前記改良は、任意の数の方法、即ち本明細書に開示した観点から当業者にとって明らかであろう特定の方法で評価することができる。例えば、図5に図示したように、スポンサーを行うブランドに関連付けるための、予め決められたセット並びに/又は「良い」及び「悪い」のキーワード(120)のサブセットとブランドを比較すること等によって、スポンサーを行うブランド(114)の肯定的(110)及び否定的(112)な記述を追跡することができる。それによって、本発明中の特定のキーワードに評価を割り当てることが可能である。従って、特定のブランドの評価を、該キーワードに関連づけることに基づいて、繰り返し、特定の地理、特定の市場、及び/又は特定の商品若しくはサービスに関連して等で、追跡することができる。無論、キーワードは、関連づけるための「良い」という言葉であってもよく、該キーワードはスポンサーを行うブランドに肯定的に関連づけることを表す。そして、キーワードは、関連づけるための「悪い」という言葉であってもよく、該キーワードは、スポンサーを行うブランドに否定的に関連づけることを表す。また、キーワードは、「中立」という言葉であってもよい。
【0055】
前記キーワードは、図6に示されるように、特定のカテゴリー(204)に属するスポンサーを行うブランドに関する前記キーワード(120)の特定のカテゴリー的にマッチしたサブセット(202)上でのみ検索が行われるように、階層的に組織化されてもよい。言うまでも無く、全てのキーワードが、上述した階層設定を採用するよりも、全てのブランドに対して実行されてもよく、及び/又は特定のスポンサーを行うブランドは、スポンサーを行うブランドが複数カテゴリーに存在することに基づいて複数のキーワードサブセットに同時に関連付けてもよい。更には無論、従ってキーワードは会場に広告を設置するために探している許容可能な広告者を設置するために検索されてもよい。又はキーワードは、広告を設置することを要求される会場を選択する目的で、人の往来等のメトリクスを評価するために検索されてもよい。
【0056】
言うまでも無く、本発明を時間、地理、商品等によって競合者に対して別々に比較を行うために使用できるように、特定のブランド又はスポンサーを行うブランドに関連づけるためにレビューされる属性及び/又はキーワードは、産業によって変化してもよい。例えば、医薬産業において、特定のブランド名称は、「副作用」、「健康の利益」、「費用対効果がある」等のキーワードを用いてジェネリックス薬品に対して等、関連するものに関して検索してもよい。前記検索は、時間ごと、地理ごと等に行うことができる。例えば、もし高血圧薬のブランド名製造者が急にそのレーティングの低下が見られた場合、例えば、米国のノースウェスタン地域等の特定の地理的地域において競合するジェネリクスに対して−700の低下が見られた場合、明らかに特定のブランド名称は、どのようなニュースが米国のノースウェスタン地域に広がってジェネリクスに対するブランドに否定的に影響しているのかを評価しなくてならない。及び/又は明らかに特定のブラント名称は米国のノースウェスタン地域において何らかの方法で彼らのマーケティングプログラムを変更又は改善しなくてはならない。同様に、会場の方も、「副作用」又は「死亡」のキーワードに不合理に深く関連付けられている医薬物を宣伝することを拒否する可能性がある。
【0057】
同様に本発明は、繰り返しマーケティングを行う計画のためのツールとして使用することができる。ほとんど言うまでも無いことではあるが、広告ツールが持ち得る最も肯定的な効果は、例えば特定の市場又は特定の地域において、次の大きなスポンサーブランド又は広告者になるのは誰なのかを予測することである。例えば、特定地域でのPGAツアーに関する特定の大会によって、その地域でのPGAツアーの特定の選手に関する特に肯定的な「噂」が発生する可能性がある。そのような結果は驚くようなものではない。なぜなら、無論PGAツアーが別の大会に移動した場合には、メディアもツアーに参加したプロ選手と共に移動し、従って、これらのツアーに参加したプロ選手の質的及び量的な記述は、そのツアーの移動とともに上昇し、言い換えれば次のツアー大会の地域でも上昇するからである。しかし、このような事は、マイナーなツアー大会等、全てのツアー大会ケースにあてはまらないかもしれない。又は、全ての地域のツアーに参加した全てのプロ選手のケースにはあてはまらないかもしれない。例えば外国のツアー参加したプロ選手は、米国深南部等の特定地域において「噂」が高まることを経験することは無いかもしれない。
【0058】
それでも、本発明は、前述した例において、どのPGAツアー大会、どの都市において、ツアー参加したどのプロ選手に影響を与えるか又は最も肯定的な影響を及ぼすかを予想することができる。それによって、例えば会場は、PGAツアー大会が町にやってくる際に、本来の場所に広告を設置するための価格を吊り上げることができる。従って、本発明は予想ツールとしても使用できる。無論本発明はさらに、特定地域での特定のツアー大会に関連する等の「噂」に関する履歴データを利用して、さらに本発明の予想能力の精度を上げることができる。
【0059】
無論、本発明は、推薦エンジンのメトリクスを、広告エンジン中の広告生成と接続し、続いて広告掲載のための利用可能な広告スペースの購入が行われる実行エンジンに接続するから、本発明は、利用可能な広告スペースの購入を、上述したブランド親近性メトリクスに直接接続することを可能にする。より具体的には、例えば、特定の広告者によって、又は広告が最も大きなインパクトを与える地域又は会場において特定のスポンサーを伴って使用するために、利用可能な広告スペースを購入することができる。さらには、前記購入は上述したように、広告スペースを特定の出来事の前に安く購入して、しかし出来事が発生したときには、広告スペースの使用によって、典型的には利用可能な広告スペース購入の際にかかった費用の割には最大のインパクトをもたらす等、予想的な態様で行うことができる。
【0060】
本発明の管理エンジンの存在によって、時間、地域、商品、サービス等ごとに掲載された広告の成功及び正確な設置に関するフィードバックが可能となる。さらに、そのようなフィードバックによって、「スポンサーブランドが無い」ベースラインに対して、特定のブランドとの比較を行う等、本明細書を通して述べた比較を行うことが可能となる。従って、肯定的な効果は、スポンサーブランド、商品、サービス、市場、時間、会場、地域等ごとによって追跡することができる。無論言うまでもないことではあるが、管理エンジンが提供するフィードバックの一部は、上述したように広告が正しく設置されたという事実に関する知識を必ず必要とする。そして、前記正しい設置は、これについても上述したように視覚的に又はデータを介してのいずれかで、広告者又は会場によって追跡できる。前記最初のフィードバックから、フィードバックの第二層及び肯定的な効果を決定できる。
【0061】
また、前記のようにして、本発明は、特定の広告生成物、商品又はサービスの価値を測定することができるが、特定の時間、特定の市場に対して、又は特定の場所において、会場若しくは広告者にとって最良のコストで又は両者にとって最適のコストで特定の商品又はサービスの販売を促進するために、該商品又はサービスを何が又は誰が宣伝又は推薦できるかについての測定も提供する。
【0062】
当業者は、本発明の思想又は範囲を離れることなく、本発明の多くの改良及び改変を実施することができることを理解するであろう。従って、添付した特許請求の範囲及びその均等物の範囲内に属するのであれば、本発明の改良又は改変物も本発明がカバーすることを企図する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地理的な場所で広告を設置するための広告システムであって、該システムは以下を含む:
・具体的な形で実施される広告を選択及び生成するための広告生成エンジン、ここで前記広告は広告生成物コンテンツ及び少なくとも1つの追跡可能なマーカーを含む;
・前記追跡可能なマーカーのスキャンに対応する地理的な場所での広告の非仮想的な設置;及び
・前記追跡可能なマーカのスキャンのうち幾つかを保存する追跡エンジン、ここで広告者は該追跡エンジンをレビューして、広告の地理的な場所を確認する。
【請求項2】
追跡可能なマーカーが、バーコード、写真、ウォーターマーク、商標、記号、及びテキストからなる群から選択される1つである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
更に広告画像ライブラリーを含み、前記追跡可能なマーカーが少なくとも1つの広告中で使用される画像の少なくとも一部分からなる、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
少なくとも1つの広告の前記非仮想的な設置が、ビルボード、テレビ、人物、バルーン、小型飛行船、飛行機、自動車及びスポーツ器材からなる群から選択される1つの上で行われる、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
少なくとも1つの広告の前記非仮想的な設置が、少なくとも月ごとに追跡される、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
少なくとも1つの広告の前記非仮想的な設置が、少なくとも日ごとに追跡される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記スキャンのうちの幾つかが、更に広告の非仮想的な設置の少なくとも1つの写真を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
広告を設置するための方法であり、以下のステップを含む:
・選択するための具体的な形で実施される広告を作成するステップ、ここで前記広告は生成物コンテンツ及び少なくとも1つの追跡可能なマーカーを含み;
・非仮想的な場所で、追跡可能なマーカーのスキャンに対応する地理的な場所で広告を設置するステップ;及び
・前記追跡可能なマーカーのスキャンのうち幾つかを追跡(racking)して保存するステップ、ここで広告者は該追跡エンジンをレビューして、広告の地理的な場所を確認する。
【請求項9】
前記追跡可能なマーカーが、バーコード、写真、ウォーターマーク、商標、記号、及びテキストからなる群から選択される1つである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
更に広告画像ライブラリーを含み、前記追跡可能なマーカーが少なくとも1つの広告中で使用される画像の少なくとも一部分からなる、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つの広告の前記非仮想的な設置が、ビルボード、テレビ、人物、バルーン、小型飛行船、飛行機、自動車及びスポーツ器材からなる群から選択される1つの上で行われる、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つの広告の前記非仮想的な設置が、少なくとも月ごとに追跡される、請求項8に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つの広告の前記非仮想的な設置が、少なくとも日ごとに追跡される、請求項8に記載の方法。
【請求項14】
前記スキャンのうちの幾つかが、更に広告の非仮想的な設置の少なくとも1つの写真を含む、請求項8に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2012−504829(P2012−504829A)
【公表日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−530241(P2011−530241)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2009/059252
【国際公開番号】WO2010/039974
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(510010698)
【氏名又は名称原語表記】STEELBERG,Ryan
【住所又は居所原語表記】32 Blue Heron,Irvine,CA 92603 U.S.A.
【出願人】(510010702)
【氏名又は名称原語表記】STEELBERG,Chad
【住所又は居所原語表記】22 Beacon Bay,Newport Beach,CA 92660 U.S.A.
【Fターム(参考)】