説明

球払出装置及び遊技機

【課題】貯留タンクの遊技球の球抜きが容易となる球払出装置及び遊技機を得る。
【解決手段】パチンコ機10の球払出装置100は、貯留タンク80の球排出部82に設けられた球受部材102と、球受部材102の側面に形成された球抜口106と、球受部材102の底面に形成された球払出口104A、104Bと、球受部材102を回転可能に支持する支持シャフト87と、支持シャフト87と同軸上に設けられた駆動ギヤ122と、球を払い出すスクリュー部材108とを有している。ここで、貯留タンク80の一斉球抜き時には、支持シャフト87を回転中心として球受部材102を回転させ、球抜口106を下に向ける。これにより、球受部材102内に残留しているパチンコ球PBは、スクリュー部材108を回転させなくても取り除かれるので、貯留タンク80内のパチンコ球PBの球抜きを容易に行うことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、球払出装置及び遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、遊技球を用いて遊技を行うパチンコ機等の遊技機では、遊技が行われる遊技盤とは反対の裏面側に島設備から遊技球が供給される貯留タンクが設けられている。ここで、貯留タンクの球排出口に払出軸と螺旋体からなるスクリュー状の球払出部材を設けた遊技機がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1の遊技機は、貯留タンクに貯留された遊技球を球払出部材の回転によって一球ずつ球払出口に搬送して、遊技球の払い出しを行っている。
【0004】
しかし、特許文献1の遊技機では、清掃又は遊技機交換のために貯留タンクの遊技球を一斉球抜きするとき、球払出部材で搬送途中の遊技球は残留したままとなり、球払出部材を駆動(回転)させないと全部の球を抜くことができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−125581
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、貯留タンクの遊技球の球抜きが容易となる球払出装置及び遊技機を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に係る球払出装置は、遊技機が設置される島設備から供給された遊技球を貯留する貯留タンクの球排出部に設けられた箱体と、前記箱体の側面に形成され前記貯留タンクの遊技球を球抜きする時に前記箱体から遊技球が流出する球抜口と、前記箱体の底面に形成され前記貯留タンクの遊技球を払い出す時に前記箱体から遊技球が流出する球払出口と、前記箱体を回転可能に支持して前記球抜口が下を向く形態又は前記球払出口が下を向く形態に回動させる回動手段と、前記箱体内に設けられ前記箱体内の遊技球を前記球払出口から決められた個数だけ払い出す球払出手段と、を有する。
【0008】
上記構成によれば、箱体が球払出口を下に向けて配置されている球払い出し時には、球抜口が貯留タンク側に配置され、遊技球は貯留タンクから球抜口を通って箱体内に流下する。そして、箱体内に設けられた球払出手段が、箱体内の遊技球を球払出口から決められた個数だけ払い出す。
【0009】
一方、貯留タンクの遊技球の球抜きを行う時には、回動手段を用いて箱体を回動させ、球抜口を下に向けて配置する。これにより、球抜口が側方に退避し、遊技球は貯留タンクから球抜口を通って球払出手段を経由せずに箱体の外側へ排出され、球抜きされる。
【0010】
ここで、箱体内に残留している遊技球は、箱体を回転させれば球抜口へ落下するため、球払出手段を動作させなくても取り除かれる。これにより、貯留タンク内の遊技球の球抜きを容易に行うことができる。また、箱体を回転させるだけで球抜口と球払出口を切り換えられるので、箱体をスライド移動させるような余分なスペースが不要となり、球払出装置を省スペース化できる。
【0011】
本発明の請求項2に係る球払出装置は、前記回動手段は、前記箱体を回転可能に支持する第1シャフトと、前記第1シャフトと同軸上に設けられ駆動源により回転駆動又は駆動停止される第1ギヤと、を有し、前記球払出手段は、前記箱体に設けられた第2シャフトと、前記第2シャフトの外周面に設けられた螺旋状の羽部と、前記第2シャフトの端部に固定され前記第1ギヤと噛合した第2ギヤと、を有する。
【0012】
上記構成によれば、球払い出し時には、駆動源が第1ギヤを回転させることで第1ギヤと噛合した第2ギヤが回転し、第2シャフト及び羽部が回転する。箱体内の遊技球は、羽部によって搬送され、球払出口から決められた個数だけ払い出される。
【0013】
一方、球抜き時には、第1シャフトを回転中心として第1ギヤの周りに第2ギヤを転動させることにより箱体を回転させて球抜口を下に向ける。これにより、球払出口が側方に退避し、遊技球は貯留タンクから球抜口を通って球払出手段を経由せずに箱体の外側へ排出され、球抜きされる。
【0014】
ここで、箱体内に残留している遊技球は、箱体を回転させれば球抜口へ落下するため、駆動源で第2シャフト及び羽部を回転させなくても取り除かれる。これにより、貯留タンク内の遊技球の球抜きを容易に行うことができる。また、シャフト、羽部、及びギヤで回動手段及び球払出手段が構成されるので、回動手段及び球払出手段が簡易な構成となり、球払出装置を省スペース化できる。
【0015】
本発明の請求項3に係る球払出装置は、前記球排出部の側壁には、前記第1シャフトの軸方向に突出した凸部が形成され、前記箱体は、前記第1シャフトを中心とする円弧状で且つ終端部が中央部よりも狭い狭幅部とされ前記凸部が挿通される溝が形成されたガイド板を備え、前記球抜口が下を向いているとき又は前記球払出口が下を向いているときに、前記凸部と前記狭幅部とが係合する。
【0016】
上記構成によれば、遊技球が払い出されるとき、又は遊技球の球抜きが行われるときに、凸部と溝の狭幅部とを係合させることにより、球抜口又は球払出口が下を向いた状態で箱体が固定される。これにより、球払い出し中又は球抜き中の箱体の回転を抑えて、貯留タンクから流下する遊技球の流れを安定させることができる。なお、箱体の回転途中は、溝の狭幅部よりも幅広の中央部に凸部が位置するため、凸部が溝に係止されず、箱体をスムーズに回転させることができる。
【0017】
本発明の請求項4に係る球払出装置は、前記ガイド板は、弾性を有する弾性部材で構成され、前記箱体は、導電性を有する導電部材で構成されている。この構成によれば、溝を含むガイド板が弾性部材で構成されているので、凸部と溝の狭幅部との係合時に狭幅部が僅かに広がって係合が容易となり、溝の割れが起きにくくなる。また、遊技球を保持する箱体が導電部材で構成されているので、遊技球が流下するときの箱体との接触による静電気の発生を抑えることができる。
【0018】
本発明の請求項5に係る球払出装置は、前記球払出口を下へ向けさせる前記箱体の回転方向は、前記第2ギヤの回転駆動方向と同じである。この構成によれば、駆動源が第1ギヤを回転させて第1シャフト、第2ギヤ、及び第2シャフトを回転させるとき、箱体には、球払出口を下へ向けさせるような方向に力が作用する。これにより、球払い出し時に箱体が回転しにくくなり、球払出口の位置を安定させることができる。
【0019】
本発明の請求項6に係る球払出装置は、前記球排出部には、前記貯留タンクから流下する遊技球の数量を制限する遊技球制限部材が設けられている。この構成によれば、遊技球制限部材によって、箱体に流下する遊技球の数量が制限される。これにより、遊技球から箱体に作用する押圧力が制限され、箱体の回転を容易に行うことができる。
【0020】
本発明の請求項7に係る球払出装置は、前記ガイド板には、摘み部が突設されている。この構成によれば、摘み部を摘んで回転させることにより箱体を回転させることができる。これにより、箱体の回転が容易となる。
【0021】
本発明の請求項8に係る遊技機は、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の球払出装置と、前記球抜口から流下した遊技球が通過する球抜通路と、前記球抜通路に一体に設けられ、前記球払出口から流下した遊技球が通過する球払出通路と、を有する。この構成によれば、球払出装置が省スペースとなっており、さらに、球抜通路と球払出通路が一体化されて省スペースとなっているので、遊技機の省スペース化が可能となる。
【発明の効果】
【0022】
本発明は、上記構成としたので、貯留タンクの遊技球の球抜きが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係るパチンコ機の斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係るパチンコ機のガラス枠及び皿ユニットが開放された状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態に係るパチンコ機を裏面から見た斜視図である。
【図4】本発明の実施形態に係る貯留タンク及び球払出装置の斜視図である。
【図5】(a)、(b)本発明の実施形態に係る貯留タンク及び球払出装置の斜視図である。
【図6】(a)本発明の実施形態に係る球払出装置の斜視図である。(b)本発明の実施形態に係る球払出装置の駆動ギヤと従動ギヤの配置状態を示す模式図である。
【図7】(a)、(b)本発明の実施形態に係る球受部材を回転させたときの貯留タンク及び球払出装置の斜視図である。
【図8】(a)本発明の実施形態に係る球払出装置の球払い出し状態を示す説明図である。(b)本発明の実施形態に係る球払出装置の球抜き状態を示す説明図である。
【図9】(a)本発明の実施形態に係る球払出装置の球抜き状態を示す部分平面図である。(b)本発明の実施形態に係る球受部材での球抜き状態を示す斜視図である。
【図10】(a)、(b)本発明の実施形態に係る球払出装置の球抜き状態を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の実施形態に係る球払出装置及び遊技機について図面を参照して説明する。なお、本実施形態における一斉球抜きとは、基本的に、貯留タンク80及び球払出装置100内のパチンコ球全てを抜き取ることを意味しているが、球の整列状態により一部に1、2個残留する場合を含むものである。
【0025】
(パチンコ機の構成)
図1〜図3には、遊技機としてのパチンコ機10が示されている。パチンコ機10は、パチンコ機10の外郭を構成するとともにパチンコホールの島設備(図示省略)に設置される矩形状の外枠12を備えている。外枠12の前面には、合成樹脂で矩形額縁状に形成された内枠14が配置されており、内枠14の下側となる外枠12の前面下端部には、パチンコ機10の前面下端部を構成する合成樹脂製の下飾り16が取り付けられている。
【0026】
内枠14は、外枠12の左上角部と下飾り16の左上角部とに設けられた一対のヒンジ部18、20に、左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。内枠14の前面上部には、パチンコ機10の前面上部を構成するガラス枠22が配置されている。ガラス枠22には、縦長略楕円形の窓部24にガラス板26が装着されるとともに、左側端部が内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。
【0027】
ガラス枠22の裏面側となる内枠14の前面上部には、矩形状の開口部15が形成されている。この内枠14の開口部15には、遊技盤Gが着脱(交換)可能にセットされている。遊技盤Gは、内枠14に対して閉塞されたガラス枠22によって覆われている。また、遊技盤Gの盤面上に設けられた遊技領域PAが、パチンコ機10の正面側から窓部24のガラス板26を通して視認可能とされている。
【0028】
ガラス枠22の前面で左右の両側端部には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出を行う複数のランプ28が配設されている。また、ガラス枠22の左上と右上の各角部近傍に、遊技の進行に応じて効果音をステレオ出力する中高音用のスピーカ30L、30Rが内蔵されている。
【0029】
一方、内枠14の前面下部には、パチンコ機10の前面下部を構成する皿ユニット40が配置されている。皿ユニット40は、皿ユニット40の本体部を構成するベース41の左側端部が、内枠14に軸支されて開閉可能に取り付けられている。ベース41の前面上部には、遊技球としてのパチンコ球を遊技盤Gへ向けて発射するために貯留して、後述する発射装置60へ供給する上皿42が突設されている。また、ベース41の前面下部における上皿42の左下には、上皿42に貯留しきれないパチンコ球を貯留するための下皿44が突設されている。
【0030】
上皿42は、底面が正面視にて右側から左側へ向けて下り傾斜している。上皿42の底面の傾斜方向下流側には、上皿42内に貯留されたパチンコ球を1列に整列して、ベース41の裏面に取り付けられた球送り装置45へ誘導する整列通路46が設けられている。また、ベース41によって構成された上皿42の奥壁面における右側端部には、内枠14の裏面に設けられた球払出装置100(図3参照)から払い出された貸し球や賞球が排出される球排出口48が形成されており、下皿44の奥壁面における右側端部には、上皿42に貯留しきれないパチンコ球が排出される球排出口49が形成されている。
【0031】
ベース41の前面右下部には、発射装置60と電気的に接続されて打球の発射力(飛距離)を調整する発射ハンドル54が取り付けられている。ベース41の前面左下部には、下皿44に隣接して灰皿56が設けられている。また、ベース41の前面略中央は矩形箱状に前面へ膨出しており、内部には、遊技の進行に応じて効果音を出力する重低音用のスピーカ(図示省略)が設けられている。このスピーカから出力された音は、ベース41の前面に形成された開口部58から出力される。
【0032】
図2に示すように、ベース41の裏面における略中央部には、上皿42に貯留しきれないパチンコ球を下皿44へ流下させる球通路70が設けられている。球通路70は、上端部に通路入口72が形成され、下端部に形成された通路出口(図示省略)は、前述の球排出口49と連通している。また、球通路70よりも回転支軸(ヒンジ部20)に近い側には、球送り装置45が取り付けられている。
【0033】
一方、皿ユニット40の後側(背面側)では、遊技盤Gの左下に発射装置60が配置されている。発射装置60は、発射ハンドル54により打球の発射力(飛距離)が調整され、遊技領域PAへ向けて矢印A方向にパチンコ球を発射するようになっている。また、遊技盤Gの略中央下方から右下に掛けては、貯球タンク74が内枠14に着脱可能に取り付けられている。
【0034】
貯球タンク74は、上面が開口した箱型とされ、底面が正面視にて左側から右側へ向けて下り傾斜している。貯球タンク74の底面の傾斜方向下流側となる右側の前面には、上皿42の球排出口48と連通したタンク出口76が形成されている。また、貯球タンク74の前面左側端部には、貯球タンク74内のパチンコ球貯留量が満タンになった際にパチンコ球が溢れ出すオーバーフロー部78が形成されている。貯球タンク74及びオーバーフロー部78の下側には、パチンコ機10の本体を構成する壁部73が形成されている。
【0035】
図2及び図3に示すように、内枠14の裏面における開放側(裏面視左側)の側端部には、内枠14及びガラス枠22を施錠するための施錠装置64が取付けられている。施錠装置64の下側には、皿ユニット40をロックするためのロック装置68が取り付けられている。これにより、皿ユニット40が内枠14に閉塞された状態でロック装置68でロックされ、ガラス枠22が内枠14に閉塞された状態で施錠装置64で施錠されるようになっている。施錠装置64には、シリンダー錠66が設けられており、シリンダー錠66は、皿ユニット40の前面右上に露出されている。
【0036】
ここで、シリンダー錠66の鍵孔に図示しない鍵を差し込んで開錠操作すると、外枠12に施錠された内枠14が開錠されて開放可能となる。また、内枠14に施錠されたガラス枠22が開錠されて開放可能となる。さらに、ガラス枠22を開放することで露出されるロック装置68のロック解除レバー69を操作すると、内枠14にロックされていた皿ユニット40がロック解除されて開放可能となる。
【0037】
一方、皿ユニット40がロック装置68によりロックされると、発射装置60の前側に球送り装置45が配置される。また、オーバーフロー部78の前下側に球通路70の通路入口72が配置され、タンク出口76及び球排出口48を介して貯球タンク74と上皿42とが連通される。
【0038】
図3に示すように、内枠14の裏面における上部には、パチンコホールの島設備から供給されたパチンコ球を貯留するための貯留タンク80が設けられている。また、内枠14裏面の回転支軸側(裏面右側)の側端部には、貯留タンク80に貯留されたパチンコ球を貯球タンク74(図2参照)側へ流下させる球通路部材90、92が延設されている。そして、貯留タンク80と球通路部材90の間には、パチンコ球を予め決められた所定数ずつ球通路部材90へ払い出し、又は貯留タンク80内のパチンコ球を一斉球抜きする球払出装置100が取り付けられている。
【0039】
球通路部材90は、球払出装置100から払い出されたパチンコ球が2条で流下する球払出通路94(94A、94B)と、後述する球抜通路95とが一体となって構成されている。同様に、球通路部材92は、球通路部材90の球払出通路94A、94から流下したパチンコ球が2条で流下する球払出通路96(96A、96B)と、後述する球抜通路97とが一体となって構成されている。なお、球払出通路94A、94Bは、手前側が透明なアクリル板(図示省略)で覆われて内部が視認可能となっているが、球払出通路96A、96Bは不透明なカバーで覆われ、視認不可となっている。
【0040】
球通路部材92(球払出通路96A、96B)の下側には、前述の発射装置60が取付けられている。そして、発射装置60の左側には、球払出装置100を動作制御してパチンコ球の払い出しを実行及び停止させる制御基板88が設けられている。制御基板88は、払出停止制御と払出実行制御を実行可能に設けられている。
【0041】
払出停止制御の場合、制御基板88は、球払出装置100を駆動停止させてパチンコ球の払い出しを停止する。一方、払出実行制御の場合、制御基板88は、球払出装置100を駆動し、貯留タンク80から球払出装置100を経由して球通路部材90へ、パチンコ球を貸し球又は賞球として払い出す。そして、球払出通路94、96を通り貯球タンク74へ誘導されたパチンコ球は、貯球タンク74内を上流側(左側)から下流側(右側)へ転動して球排出口48から排出され、上皿42に貯留される。
【0042】
図1及び図2に示すように、パチンコ球は、上皿42内を下流側(左側)へ流下しつつ整列通路46により1列に整列され、遊技者の発射ハンドル54の操作により、球送り装置45により1球ずつ発射装置60に送り込まれる。発射装置60に送り込まれたパチンコ球は、発射装置60によって遊技盤Gの遊技領域PAへ発射される。このパチンコ球が遊技領域PAを自重落下する過程で入賞又は外れとなることにより、遊技盤Gにてパチンコ球を用いた遊技が行われる。
【0043】
遊技の進行に伴い、大量のパチンコ球が賞球として払い出されるなどして上皿42が満タンになると、上皿42に貯留しきれないパチンコ球は、貯球タンク74に貯留される。さらに貯球タンク74が満タンになると、パチンコ球はオーバーフロー部78から溢れ出す。この貯球タンク74から溢れ出したパチンコ球は、手前の通路入口72に落下して球通路70を流下し、球排出口49から排出されて下皿44に貯留される。
【0044】
また、遊技の終了時などに、上皿42の前面左側に設けられた球抜きレバー50を操作すると、整列通路46の最下流部が開放して、上皿42に貯留されたパチンコ球が球通路70へ排出され下皿44へ流下する。さらに、下皿44がパチンコ球で満タンになったときや遊技の終了時などに、下皿44の前面下側に設けられた下皿用球抜きレバー52を操作すると、下皿44底面の一部が開放して、下皿44に貯留されたパチンコ球が下皿44の下方に配置された図示しない球箱へ排出される。
【0045】
一方、図2に示すように、内枠14の前面におけるタンク出口76の下方位置と、皿ユニット40のベース41裏面における球排出口48の下方位置とには、上下方向にスライド可能とされた一対のシャッター板77、79が取り付けられている。
【0046】
シャッター板77、79は、皿ユニット40が閉塞されると各々下方へ移動して、タンク出口76と球排出口48とを開放し連通させる。また、シャッター板77、79は、皿ユニット40が開放されると各々上方へ移動して、内枠14側のシャッター板77はタンク出口76の下縁側を塞ぎ、皿ユニット40側のシャッター板79は球排出口48の下縁側を塞ぐ。このシャッター板77、79によって、皿ユニット40を開放した際に、貯球タンク74及び上皿42からパチンコ球が流出しないよう塞き止められる。
【0047】
図4及び図5(a)に示すように、貯留タンク80は、上面が開放された箱状となっており、パチンコ機10の裏面視にて左下側へ傾斜した底面80Aと、底面80Aの終端から右下側へ傾斜した底面80Bとを有している。また、貯留タンク80の右側面手前は、側壁が右方向へ突出しており、球払出装置100に向けて底面が開口された球排出部82が形成されている。球排出部82の上面には、遊技球制限部材としてのカバー部材84が取り付けられている。このカバー部材84によってパチンコ球の通路が狭められ、貯留タンク80から球払出装置100へ向けて流下するパチンコ球の数量を制限するようになっている。
【0048】
図5(a)に示すように、球排出部82は、貯留タンク80の側壁と連続した一対の側壁83を有している。なお、図5(a)では、カバー部材84を取り外した状態が示されている。側壁83は、パチンコ機10の裏面視にて手前側に立設された側壁83Aと、奥側に立設された側壁83Bとで構成されている。ここで、側壁83Aには、手前側(外側)へ向けて係合ピン85が突設されている。係合ピン85は、後述する球払出装置100の固定に用いられる。また、側壁83A、83Bには、それぞれの外側へ向けて支持シャフト87が設けられている。支持シャフト87の端部には切り込みが形成されており、支持シャフト87で後述する球払出装置100の球受部材102が回転可能に支持される。
【0049】
ここで、パチンコホールの島設備から貯留タンク80へ流下したパチンコ球は、底面80Aを左下方向へ流下する。そして、底面80Aの終端で底面80Bに流れ、さらに底面80Bを右下方向へ流下して球排出部82へ流れて、球払出装置100へ流下する。
【0050】
図4及び図5(a)、(b)に示すように、球通路部材90は、パチンコ機10の裏面視にて、手前側に球払出通路94A、94Bが配置され、奥側に球抜通路95が配置されている。球抜通路95は、パチンコ球が2×2配列で同時に挿通可能な大きさの断面四角形状で上下に貫通した筒状体であり、この筒状体の側面から外側へ3本のリブが突設されるようにして、球払出通路94A、94Bが形成されている。球払出通路94A、94Bは、正面から見て蛇行形状となっており、パチンコ球が一気に落下するのを抑えている。
(球払出装置の構成)
図6(a)に示すように、球払出装置100は、上面が開口した箱体としての球受部材102を有している。球受部材102は、カーボン入りのABS樹脂等で構成されており、導電性を有している。これにより、パチンコ球の静電気を除去し易くしている。
【0051】
球受部材102の底面には、パチンコ球を1個ずつ払い出すための貫通孔である球払出口104A、104B(図5(b)参照)が形成されている。そして、球払出口104A、104Bを下に向けた状態の正面視にて球受部材102の左側面には、球抜口106が形成されている。球抜口106の開口面積は、球抜通路95の断面積よりも僅かに小さい大きさとなっている。
【0052】
図7(b)に示すように、球排出部82の開口縁には、下方側へ向けて板状の係合部83Cが突設されている。係合部83Cは、パチンコ球の直径よりも小さい幅の板材が、パチンコ球の直径よりも小さい幅の間隔をあけて、球抜口106と対向するように並んだ構成となっている。
【0053】
一方、球抜口106には、球受部材102の外側へ向けて係合部106Aが突設されている。係合部106Aは、係合部83Cの間隔よりも僅かに小さい幅の板材が、係合部83Cの板材の幅よりも大きい間隔をあけて、係合部83Cと対向するように並んだ構成となっている。ここで、球払出口104A、104Bが下を向いた状態では、係合部83Cと係合部106Aが十字状にクロスして係合するため、パチンコ球が隙間からこぼれるのを防いでいる。
【0054】
図6(a)に示すように、球受部材102の一対の側壁103A、103B(正面視にて手前側が103A、奥側が103B)には貫通孔(図示省略)が形成されており、この貫通孔にスクリュー部材108の回転シャフト108Aの両端が挿通され、スクリュー部材108が回転可能に支持されている。なお、側壁103Bにおいて、回転シャフト108Aが挿通された部位とは異なる部位に、貫通穴117が形成されている。
【0055】
スクリュー部材108は、回転シャフト108Aの外周面に螺旋状の羽部108Bが形成されており、複数の羽部108Bの間隔は、パチンコ球の搬送が可能となる大きさとなっている。また、側壁103Bの外側で回転シャフト108Aの一端には、所定の歯数の従動ギヤ112が固定されており、側壁103Aの外側で回転シャフト108Aの他端には、抜け止めのワッシャ113が設けられている。
【0056】
また、球受部材102の底面には、従動ギヤ112の回転量(回転数)をカウントして球払出口104A、104Bからのパチンコ球の払い出し数を管理するための検知基板114が設けられている。
【0057】
一方、球受部材102の上面には、球受部材102の上面の一部(側壁103A側)を覆って板状の蓋部材115が取り付けられている。さらに、蓋部材115の上面には、前述の側壁103Bと対向して、ガイド板116が立設されている。ガイド板116は、ポリアセタールで構成されており、弾性を有しているため、割れにくくなっている。なお、蓋部材115とガイド板116は一体成形してもよい。
【0058】
ガイド板116は、側壁103Bの貫通穴117と連通可能な位置に貫通穴118が形成されている。また、ガイド板116は、貫通穴118の中心位置を中心とする円弧状の溝124が形成されている。溝124は、終端部124B、124Cが中央部124Aよりも狭い狭幅部とされ、前述の係合ピン85が挿通される。溝124の長さは、球払出口104A、104Bが下を向く状態から、球抜口106が下を向く状態まで変更可能な長さとなっている。さらに、ガイド板116は、貫通穴118と溝124の間の領域に、外側へ向けて板状の摘み部126が突設されている。
【0059】
ここで、図5(a)及び図6(a)に示すように、球排出部82の係合ピン85をガイド板116の溝124に挿通し、支持シャフト87を貫通穴117、118に挿通させることにより、球受部材102及びガイド板116が一体で、支持シャフト87を回転中心として回転可能となっている。
【0060】
一方、図5(a)、(b)に示すように、従動ギヤ112には、支持シャフト87と同軸上に設けられモータ120により回転駆動又は駆動停止される駆動ギヤ122が噛合している。モータ120は、前述の制御基板88(図3参照)によって動作制御される。ここで、モータ120が駆動され駆動ギヤ122が回転すると、従動ギヤ112が回転してスクリュー部材108が回転し、羽部108Bでパチンコ球が球払出口104A、104Bへ搬送され払い出される。なお、パチンコ球はスクリュー部材108の左右両側で搬送されるため、球払出口104A、104B両方からパチンコ球が払い出される。
【0061】
ここで、球受部材102、球抜口106、球払出口104A、104B、支持シャフト87、駆動ギヤ122、スクリュー部材108、及び従動ギヤ112で球払出装置100が構成されている。また、スクリュー部材108は、回転シャフト108A、羽部108Bで構成されている。
【0062】
図6(b)は、駆動ギヤ122の回転を停止した状態(位置O)において、球受部材102の球払出口104A、104Bが下を向いて配置されたときの従動ギヤ112の位置Pと、球受部材102の球抜口106が下を向いて配置されたときの従動ギヤ112の位置Qとを模式的に示したものである。
【0063】
パチンコ球の払い出し時は、従動ギヤ112が位置Pにあり、駆動ギヤ122の回転(矢印B方向)に伴い従動ギヤ112がその場で回転(矢印A方向)する。これによりパチンコ球が払い出される。
【0064】
一方、貯留タンク80内のパチンコ球の一斉球抜き時は、駆動ギヤ122が停止した状態となっている。このため、駆動ギヤ122の回転中心Oが球受部材102の移動の回転中心となり、従動ギヤ112は、球受部材102の回転移動に合わせて駆動ギヤ122の外周を転動(矢印C方向)して、位置Pから位置Qへ移動する。
【0065】
これにより、図7(a)、(b)に示すように、球払出口104A、104Bが側方へ退避し、球抜口106が下に向けられ、貯留タンク80からのパチンコ球の球抜きが可能となる。なお、従動ギヤ112が駆動ギヤ122の周囲を転動しているときは、球受部材102自体がその場で回転することは無い。
【0066】
ここで、図6(b)に示すように、駆動ギヤ122の回転中心をO、位置Pでの従動ギヤ112の中心をP、位置Qでの従動ギヤ112の中心をQとすると、線分OPに対する線分OQの回転角θは、90°以上となっている。ここでは、一例として、θ=95°としている。
【0067】
次に、本発明の実施形態の作用について説明する。
【0068】
図5(a)、(b)、及び図8(a)に示すように、球払出装置100において、溝124の終端部124Bと係合ピン85を係合させ、球受部材102が球払出口104A、104Bを下に向けて配置されている球払い出し状態では、球抜口106が貯留タンク80側に配置される。これにより、貯留タンク80内部と球受部材102内部が連通するため、パチンコ球PBは、貯留タンク80から球抜口106を通って球受部材102内に流下する。
【0069】
続いて、モータ120が駆動ギヤ122を回転させると、駆動ギヤ122と噛合した従動ギヤ112が回転してスクリュー部材108が回転し、パチンコ球PBが整列した状態で球払出口104A、104Bに搬送される。球払出口104A、104Bでは、決められた個数に到達するまで1個ずつパチンコ球PBが払い出される。そして、検知基板114で決められた個数がカウントされると、モータ120が停止する。球払出口104A、104Bから払い出されたパチンコ球PBは、球払出通路94A、94Bをそれぞれ流下し、さらに前述の球払出通路96A、96B(図3参照)をそれぞれ流下して、上皿42へ供給される。
【0070】
一方、図6(b)及び図8(b)に示すように、貯留タンク80の一斉球抜き時には、摘み部126をつかんで、支持シャフト87を回転中心として駆動ギヤ122の周りに従動ギヤ112を転動させることにより球受部材102を回転させ、溝124の終端部124Cと係合ピン85を係合させて、球抜口106を下に向ける。これにより、球払出口104A、104Bが側方に退避する。
【0071】
ここで、図9(a)、図10(a)、(b)に示すように、球抜通路95上が開口(開放)された状態となるため、貯留タンク80から球抜通路95へパチンコ球PBを直接流下させることができる。球抜通路95を流下したパチンコ球PBは、図示しない球通路を経由して、島設備に回収される。
【0072】
また、図9(b)に示すように、一斉球抜き時において、球受部材102内に残留しているパチンコ球PB(特にスクリュー部材108で搬送途中のもの)は、球受部材102を回転させることで球抜口106から球抜通路95へ落下するため、通電してモータ120でスクリュー部材108を回転させなくても取り除かれる。これにより、貯留タンク80内のパチンコ球PBの球抜きを容易に行うことができる。なお、摘み部126を掴んで球受部材102を回転させるだけで、球抜口106と球払出口104A、104Bの配置を切り換えられるので、球受部材102の底面をスライド移動させるようなものに比べると、余分なスペースが不要となり、球払出装置100を省スペース化できる。
【0073】
また、球払出装置100では、パチンコ球PBが払い出されるとき、又はパチンコ球PBの一斉球抜きが行われるときに、係合ピン85と溝124の終端部124B又は124Cを係合させることにより、球抜口106又は球払出口104A、104Bが下を向いた状態で球受部材102が固定される。これにより、球払い出し中又は球抜き中の球受部材102の回転を抑えて、貯留タンク80から流下するパチンコ球PBの流れを安定させることができる。なお、球受部材102の回転途中は、溝124の終端部124B、124Cよりも幅広の中央部124Aに係合ピン85が位置するため、球受部材102をスムーズに回転させることができる。
【0074】
さらに、球払出装置100では、溝124を含むガイド板116が弾性部材で構成されているので、係合ピン85と溝124の終端部124B、124Cとの係合時に、終端部124B、124Cが僅かに広がって係合が容易となり、溝124の割れが起きにくくなる。また、球受部材102が導電部材で構成されているので、パチンコ球PBが流下するときの球受部材102との接触による静電気の発生を抑えることができる。
【0075】
また、球払出装置100では、球払出口104A、104Bを下へ向けさせる球受部材102の回転方向が、従動ギヤ112の回転駆動方向と同じとなっているため、球受部材102には、球払出口104A、104Bを下へ向けさせるような方向に力が作用する。これにより、球払い出し時に球受部材102が回転しにくくなり、球払出口104A、104Bの位置を安定させることができる。
【0076】
さらに、球払出装置100では、カバー部材84によって流路が狭められ、貯留タンク80から球受部材102に流下するパチンコ球PBの数量が制限されている。これにより、貯留タンク80内にパチンコ球PBが大量にある場合でも、パチンコ球PBから球受部材102に作用する押圧力が制限され、球受部材102の回転を容易に行うことができる。なお、球払出装置100では、ガイド板116に摘み部126が突設されているので、球受部材102全体を掴んで回す必要が無く、球受部材102の回転が容易となる。
【0077】
また、パチンコ機10では、球払出装置100が省スペースとなっており、さらに、球抜通路95と球払出通路94A、94Bが一体化されて省スペースとなっているので、役物などを置くスペースを十分にとることができ、遊技の演出を多様化することができる。
【0078】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されない。
【0079】
貯留タンク80、球払出装置100、及び球通路部材90の取り付け位置は、パチンコ機10の右下に向かうものに限定されず、パチンコ機10のパチンコ球PBの流下方向に合わせて、左下に向かうものであってもよい。この場合、各部材を左右逆転させた形状とすればよい。
【0080】
球払出通路94A、94B、96A、96Bは、経路長によっては、蛇行させた形状ではなく、直線状であってもよい。また、球払出口104A、104Bは、いずれか一方のみを用いるようにしてもよい。
【0081】
回動手段として、例えば、球受部材102に磁性部材を取り付け、球受部材102の周囲に通電により磁界を発生するコイル部材を設けて、磁力により球受部材102を回転させるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0082】
10 パチンコ機(遊技機)
80 貯留タンク(貯留タンク)
82 球排出部(球排出部)
84 カバー部材(遊技球制限部材)
85 係合ピン(凸部)
87 支持シャフト(第1シャフト、回動手段)
94A 球払出通路(球払出通路)
94B 球払出通路(球払出通路)
95 球抜通路(球抜通路)
100 球払出装置(球払出装置)
102 球受部材(箱体)
104A 球払出口(球払出口)
104B 球払出口(球払出口)
106 球抜口(球抜口)
108 スクリュー部材(球払出手段)
108A 回転シャフト(第2シャフト、球払出手段)
108B 羽部(羽部、球払出手段)
112 従動ギヤ(第2ギヤ、球払出手段)
116 ガイド板(ガイド板)
120 モータ(駆動源)
122 駆動ギヤ(第1ギヤ、回動手段)
124 溝(溝)
124B 終端部(狭幅部)
124C 終端部(狭幅部)
126 摘み部(摘み部)
PB パチンコ球(遊技球)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技機が設置される島設備から供給された遊技球を貯留する貯留タンクの球排出部に設けられた箱体と、
前記箱体の側面に形成され前記貯留タンクの遊技球を球抜きする時に前記箱体から遊技球が流出する球抜口と、
前記箱体の底面に形成され前記貯留タンクの遊技球を払い出す時に前記箱体から遊技球が流出する球払出口と、
前記箱体を回転可能に支持して前記球抜口が下を向く形態又は前記球払出口が下を向く形態に回動させる回動手段と、
前記箱体内に設けられ前記箱体内の遊技球を前記球払出口から決められた個数だけ払い出す球払出手段と、
を有する球払出装置。
【請求項2】
前記回動手段は、前記箱体を回転可能に支持する第1シャフトと、前記第1シャフトと同軸上に設けられ駆動源により回転駆動又は駆動停止される第1ギヤと、を有し、
前記球払出手段は、前記箱体に設けられた第2シャフトと、前記第2シャフトの外周面に設けられた螺旋状の羽部と、前記第2シャフトの端部に固定され前記第1ギヤと噛合した第2ギヤと、を有する請求項1に記載の球払出装置。
【請求項3】
前記球排出部の側壁には、前記第1シャフトの軸方向に突出した凸部が形成され、
前記箱体は、前記第1シャフトを中心とする円弧状で且つ終端部が中央部よりも狭い狭幅部とされ前記凸部が挿通される溝が形成されたガイド板を備え、
前記球抜口が下を向いているとき又は前記球払出口が下を向いているときに、前記凸部と前記狭幅部とが係合する請求項2に記載の球払出装置。
【請求項4】
前記ガイド板は、弾性を有する弾性部材で構成され、
前記箱体は、導電性を有する導電部材で構成された請求項3に記載の球払出装置。
【請求項5】
前記球払出口を下へ向けさせる前記箱体の回転方向は、前記第2ギヤの回転駆動方向と同じである請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の球払出装置。
【請求項6】
前記球排出部には、前記貯留タンクから流下する遊技球の数量を制限する遊技球制限部材が設けられている請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の球払出装置。
【請求項7】
前記ガイド板には、摘み部が突設されている請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の球払出装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の球払出装置と、
前記球抜口から流下した遊技球が通過する球抜通路と、
前記球抜通路に一体に設けられ、前記球払出口から流下した遊技球が通過する球払出通路と、
を有する遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−207282(P2010−207282A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−54028(P2009−54028)
【出願日】平成21年3月6日(2009.3.6)
【出願人】(000154679)株式会社平和 (1,976)
【Fターム(参考)】