説明

生コンクリート流動剤

【課題】 生コンクリートを打設するコンクリートポンプ車において、輸送管内での生コンクリートの流動性を確保するための先行モルタルに代わる、流動剤を提供する。
【解決手段】 砂とセメントに油を加えることにより流動性を得ることを特徴とする、流動剤。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリートポンプ車による生コンクリートの打設時に利用する生コンクリート流動剤に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、コンクリートポンプ車から生コンクリートを打設する際、輸送管中を流れる生コンクリートの輸送管先端部での流動性を向上させるため、ホッパーに先行モルタルを約0.5立方メートル投入してから生コンクリートを打設している。そして、先行モルタルには、建造物に使用するための強度が無いため、打設の際に輸送管から吐出された、この先行モルタルは廃棄されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのために、先行モルタル(0.5立方メートル)の廃棄において、次のような問題点があった。
イ) ネコ(一輪車)で8〜9杯分を廃棄するための運搬作業が必要。
ロ) 先行モルタルそのものの費用(約1万円)がかかる。(本出願時)
ハ) 廃棄処理の費用がかかる。
【課題を解決するための手段】
【0004】
先行モルタルに代わるものとして、砂とセメント、及び油を混合した生コンクリート流動剤を提供する。
【発明の効果】
【0005】
本流動剤は、油を加えたことにより、流動性を得ると共に、低温時での凍結も防ぐことができる。また、先行モルタルの使用量0.5立方メートル、約1100kgであったものが、本流動剤20〜40kgとなる。
そのことにより、下記、効果を生じる。
イ) 廃棄運搬作業において、ネコ(一輪車)で8〜9杯分の作業であったものが、1〜2杯となる。
ロ) 流動剤の費用において、先行モルタルで約1万円であったものが、本流動剤で約1500円となる。(本出願時)
ハ) 廃棄処理の費用が安価で済む。
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
本流動剤の混合比率、及び混合の手順は下記の通りとなる。
イ) セメントと砂の混合比率は、1対2とする。
ロ) 上記20Kgに対し、油8〜9リットルとする。
ハ) 油の種類は、油類であれば何でも良い。価格や入手の容易さから、灯油が一般的である。また、廃物利用の面から鉱物油の廃油や、食用油の天ぷらかすを使用しても良い。
ニ) 混合の手順は、先に油を入れておいて、そこに砂とセメントを入れる。このことにより、混ざりやすくなる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
砂とセメント、及び油を混合したことを特徴とする生コンクリート流動剤。

【公開番号】特開2007−284326(P2007−284326A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−135736(P2006−135736)
【出願日】平成18年4月12日(2006.4.12)
【出願人】(506162954)
【Fターム(参考)】