生体インプラントに対して照準装置を空間的に調整する、医療機器、機器部品、及び方法
【課題】容易に素早く確実な位置調整を可能にする、生体インプラントに対して照準装置を空間的に調整する、医療機器、医療機器部品、及び方法を与える。
【解決手段】生体インプラントと照準装置との間の空間的方向性を確立する、着脱可能である医療機器、機器部品、及び方法が説明される。照準装置に対して接続される位置決めアーム、及び骨安定化プレートに対して接続されるか一体的に形成されるアダプタ装置は、互いへと繋げられる。これは位置決めアームの係合要素を用いて実現され、該係合要素は、アダプタ装置の取付け要素と結合され得るよう設計される。更には、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して回転される際に、連結要素において自動的に係合するよう設計される、スナッピング機構が与えられる。
【解決手段】生体インプラントと照準装置との間の空間的方向性を確立する、着脱可能である医療機器、機器部品、及び方法が説明される。照準装置に対して接続される位置決めアーム、及び骨安定化プレートに対して接続されるか一体的に形成されるアダプタ装置は、互いへと繋げられる。これは位置決めアームの係合要素を用いて実現され、該係合要素は、アダプタ装置の取付け要素と結合され得るよう設計される。更には、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して回転される際に、連結要素において自動的に係合するよう設計される、スナッピング機構が与えられる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科手術用の器具の分野に係る。特には、本発明は、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する着脱可能である医療機器に係る。より特には、本発明は、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間の相対空間的方向性の正確な確立を可能にする、医療機器及び該機器の部品に係る。
【0002】
本発明は更に、生体インプラントと照準装置との間に、特にはインプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を着脱可能に確立する方法に係る。
【背景技術】
【0003】
折れた骨をその正常位置において確実に安定させ得るよう、特別な骨安定化インプラントが頻繁に使用される。かかるインプラントは、例えば外科用スチール等から作られる金属プレートである。かかるプレートは通常、ねじ込みスクリューを用いて骨部に対して固定され、該スクリューは、所謂プレドリル穴又はパイロットドリル穴が骨組織においてあけられた後に骨組織へと締められる。かかるプレドリル穴は、確実なねじ込み手順を可能にし、それによってスクリューで骨が更に破損する危険性は大幅に低減される。
【0004】
かかるプレドリル穴のドリルあけを容易にするよう、ドリルあけ用治具のように働く、所謂照準装置が既知である。この場合、照準装置は、正確な空間位置において金属プレートに対して着脱可能に固定される。
【0005】
照準装置はまた、ロッキングネイル部(locking nails)と接続して使用され、脊髄組織へと入れられる。したがって、連結ネイル部(interlocking nail)内の交差ボア(cross bore)の位置は、正確に定められ得る。交差ボアは、固定スクリューを収容するよう適合され、該スクリューは、対応する骨部分を介して交差して(crosswise)入れられる。
【0006】
US6,224,601B1(特許文献1)は、転子骨下骨折、転子部骨折、及び大腿骨頸部骨折の処置に対する補助的な骨接合術における照準装置の使用を開示する。
【特許文献1】US6,224,601B1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
容易で、素早く、確実な位置調整を可能にする、生体インプラントに対して照準装置を空間的に調整する医療機器、医療機器部品、及び方法が、必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述された必要性を満たすよう、独立請求項に従ったアダプタ装置、位置決めアーム、医療機器、及び方法が与えられる。
【0009】
本発明の一態様によれば、アダプタ装置が与えられる。当該アダプタ装置は、着脱可能であり、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、特には、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する。該アダプタ装置は、位置決めアームの係合要素がアダプタ装置へと繋げられ得るよう設計される、取付け要素を有する。該アダプタ装置は更に、連結要素を有する。該連結要素は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して回転される際に、位置決めアームのスナッピング機構が連結要素において自動的に係合するよう、設計される。
【0010】
本発明のこの態様は、アダプタ装置と位置決めアーム間の形状嵌め合い接続及び圧力嵌め接続のいずれも、位置決めアームが最終角度位置に向かって所定の回転の中心の周囲に旋回される場合に実現され得る、という考えに基づく。
【0011】
形状嵌め合い接続は、アダプタ装置の輪郭によって与えられ得、該輪郭は、位置決めアームにおいて与えられる輪郭に相補的に適合する。スナッピング機構が連結要素において係合される際、アダプタ装置の輪郭は、位置決めアームの輪郭に対して境を接し、形状嵌め合い接続が実現される。
【0012】
圧力嵌め接続は、アダプタ装置が、位置決めアームの対応する部分とは僅かに異なる屈曲を有する場合に与えられる。該部分は、スナッピング機構が連結要素において係合される際、アダプタ装置に対して境を接する。それによって、アダプタ装置及び/又は位置決めアームは、少なくとも部分的に弾性である材料から作られる。かかる2つの部品間の形状嵌め合い接続が確立される際、かかる2つの部品のうち少なくとも一方は、弾性的に変形され、そのため変形圧力が圧力嵌め接続に対して与えられる。かかる圧力嵌め接続は、実際、アダプタ装置と位置決めアームとの間に空間公差(spatial tolerance)がない、という利点を有する。したがって、アダプタ装置と位置決めアームとの間の特に大変正確な空間的位置決めは、確立され得る。
【0013】
位置決めアームのスナッピング機構は、位置決めアームが最終位置に接近した際に連結要素において自動的に係合する。全体の動作の過程において、位置決めアームは、アダプタ装置へと繋げられ続ける。回転は、取付け要素及び係合要素が互いに対して境を接する領域を通る回転軸の周囲で、実行される。
【0014】
アダプタ装置は、骨安定化インプラントに対して接続されるよう適合される。アダプタ装置及びインプラントは、単一片から、あるいは2つ又はそれ以上の別個の部分から作られ得る。しかしながら、アダプタ装置及びインプラントが互いに対して堅固に固定され得る、ことは確実なものとされなければならない。
【0015】
位置決めアームは、照準装置に対して接続されるよう適合される。位置決めアーム及び照準装置は、単一片から、あるいは2つ又はそれ以上の別個の部分を有して作られ得る。後者の場合も、位置決めアーム及び照準装置が互いに対して堅固に固定されることは確実なものとされなければならず、摩擦及び/又は形状ロックされた(friction and/or form locked)位置決めアームが照準装置に対して機械的に安定したプラットフォームを与えるようにする。
【0016】
本発明の一実施例によれば、取付け要素は、アダプタ装置のボディから突出する突起である。これは、アダプタ装置が単一片の材料から容易に製造され得る、という利点を与え得る。
【0017】
取付け要素は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げ得られ得るようにするいかなる要素でもあり得る、ことは留意されなければならない。例えば、取付け要素は凹部であってもよく、位置決めアームの突出する係合要素は、該凹部へと係合する。
【0018】
本発明の更なる一実施例によれば、連結要素は、端部を有する。該端部は、スナッピング機構の堅固な又は剛性の要素が係合し得るよう、弾性であり得る。あるいは、端部は、スナッピング機構の弾性及び/又は可撓性の要素が係合し得るよう、剛性であり得る。弾性及び/又は可撓性の要素は、可撓性の材料を有して、あるいは、弾性要素に圧縮応力を与えるスプリング型要素を用いて実現され得る。
【0019】
本発明の更なる一実施例によれば、アダプタ装置は、更なる取付け要素を有する。該更なる取付け要素は、位置決めアームの係合要素が更なる取付け要素へと繋げられ得るよう設計される。これは、位置決めアームのスナッピング機構が連結要素において係合する際、機械的に安定した三点ベアリングが自動的に生成される、という利点を有し得る。
【0020】
更には、アダプタ装置と位置決めアームとの間に機械的結合を与えるよう2つの取付け要素が有される際、位置決めアームの回転軸は、2つの領域の空間的配置によって正確に定義付けられる。該領域では、2つの取付け要素及び2つの係合要素が夫々互いに対して境を接する。したがって、特には執刀医である操作者は、位置決めアームをアダプタ装置に対して確実な空間的方向性において容易且つ効率的に取り付けることができる。
【0021】
あるいは、安定した三点ベアリングが、1つのみの取付け要素、及び(but)上述された連結要素及び更なる連結要素である2つの連結要素を用いて実現され得る、ことは指摘されなければならない。したがって、位置決めアームの回転は、回転の中心又はピボット点に対して実行され、回転軸が空間的に正確に位置付けられない。しかしながら、操作者又は執刀医は、回転を手動で制御することに問題は有さず、スナッピング機構は連結要素において係合する。
【0022】
本発明の更なる一実施例によれば、該更なる取付け要素は、アダプタ装置のボディから突出する更なる突起である。取付け要素に関して上述された通り、該更なる取付け要素も、更なる突出する係合要素が係合するところの凹部であり得る。
【0023】
本発明の更なる一実施例によれば、アダプタ装置は、インプラントと一体的に形成される。これは、アダプタ装置とインプラントとの間に堅固且つ機械的に確実な接続を与えるための追加的な労力が必要とされない、という利点を与え得る。
【0024】
しかしながら、代替案として、アダプタ要素はまた、インプラントとは別個に形成され得る、ことは指摘されなければならない。この場合、アダプタ装置とインプラントとの間に堅固且つ機械的に確実な接続が与えられる、ことは確実なものとされなければならない。これは例えば、スクリュー、ピン、ネイル、リベット等の適切な結合要素を使用して成され得る。
【0025】
本発明の更なる一実施例によれば、アダプタ装置は、内部固定器と、特には骨固定に対してプレートと、一体的に形成される。かかる内部固定器又はかかるプレートは、折れた骨をその身体構造上の正常位置に固定するよう使用され得る。したがって、プレートは、スクリュー、ピン、ループ等を用いて骨の異なる部分に対して取り付けられる。特には、スクリューがプレートを取り付けるよう使用される際、ドリルあけ用治具を有する照準装置は大変有用であり得る。したがって、特には執刀医である操作者は、骨において穴を正確にあけることができ、それによって各穴は、プレートにおける対応する貫通孔に対して適切な位置において正確に形成される。
【0026】
本発明の更なる一態様によれば、位置決めアームが与えられる。当該位置決めアームは、着脱可能であり、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、特にはインプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう特には骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する。該位置決めアームは、係合要素を有する。該係合要素は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ得るようアダプタ装置の取付け要素に対して結合され得るよう、設計される。位置決めアームは更に、スナッピング機構を有する。該スナッピング機構は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して回転される際に、アダプタ装置の連結要素において自動的に係合するよう、設計される。
【0027】
本発明の一実施例によれば、係合要素はノッチである。該ノッチは、位置決めアームのボディにおいて直接形成され得る。望ましくは、ノッチは、位置決めアームのボディから延在する突起において形成される。
【0028】
本発明の更なる一実施例によれば、スナッピング機構は、連結要素において係合するよう適合されるフック型要素を有する。
【0029】
望ましくは、該フック型要素は、剛性の連結要素において係合できるよう弾性である。
【0030】
しかしながら、位置決めアームはまた、剛性又は不撓性のフック型要素を有しても実現され得る、ことは明らかにされるべきである。該フック型要素は、弾性の連結要素において、あるいは、少なくとも連結要素の弾性の部分において、係合するよう適合され得る。
【0031】
弾性のフック型要素は、可撓性の材料を有して、あるいはフック型要素の圧縮応力を与えるスプリング要素を有して実現され得る。
【0032】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、更なる係合要素を有する。該係合要素は、アダプタ装置の更なる取付け要素に対して結合され得るよう設計される。上述された通り、更なる係合要素を対応する更なる取付け要素と接続して使用することは、位置決めアームの回転軸が正確に定義付けられる、という利点を与える。更には、機械的に安定した三点ベアリングは、位置決めアームのスナッピング機構が連結要素において係合する際に、自動的に生成される。
【0033】
これに関連して、代替案として、安定した三点ベアリングが1つのみの取付け要素、及び2つの連結要素を用いて実現され得る、ことは再度留意され得る。それによって、位置決めアームの回転は、回転の中心又はピボット点に対して実行される。その場合、回転軸の無機は、単一の基準点によってのみ定義付けられる。これが意味するのは、位置決めアームが適切に動かされ、位置決めアームの最終角度位置に達する際に連結要素及びスナッピング機構がアダプタ装置と位置決めアームとの間に機械的に確実な接続を与えるよう、特には執刀医である操作者が注意を払わなければならない、ことである。
【0034】
本発明の更なる一実施例によれば、更なる係合要素は、更なるノッチである。取付け要素に関して上述された通り、該更なる取付け要素は、更なる突出する係合要素が係合するところの凹部であり得る。
【0035】
該更なるノッチは、上述されたノッチに対してと同一の方途、同様の方途、あるいは異なる方途において、形成され得る。したがって、更なるノッチは、位置決めアームのボディにおいて直接形成され得る。望ましくは更なるノッチは、位置決めアームのボディから延在する突起において形成される。
【0036】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、アダプタ装置に対する位置決めアームの手動回転を容易にするハンドルを更に有する。望ましくは、該ハンドルは、人間工学に基づいて形成される。これは、特に複雑且つ込み入った手術中に頻繁に起きる物理的及び/又は精神的ストレス状態に執刀医が置かれる場合であっても、位置決めアームの容易な使用が保証される、という利点を有する。
【0037】
本発明の更なる一実施例によれば、位置アームは、スナッピング機構をロックするよう適合されるロッキング装置を更に有する。ロッキング装置は、スナッピング機構と連結要素との間の機械的接続が意図的ではなく開くことが効率的に避けられ得る、という利点を有する。当然のことながら、位置決めアームは、照準装置を使用する手術処置が成功裏に実行されたあと、ロッキング装置の適切な動作によってアダプタ装置から取り外され得る。
【0038】
本発明に従った更なる一実施例によれば、ロッキング装置は、回転レバーを有する。望ましくは、回転レバーは、ロッキング装置が追加的な空間を求めることなく実現され得るよう、ハンドルにおいて一体的にされる。
【0039】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、照準装置と一体的に形成される。これは、位置決めアームと照準装置との間に堅固且つ機械的に確実な接続を与えるための追加的な労力が必要とされない、という利点を与え得る。更には、位置決めアームを有して照準装置が偶発的に不適切に組み立てられることは、効率的に防止され得る。
【0040】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、照準装置に対して着脱可能に接続されるよう適合される。このことは、照準装置が位置決めアームとは別個に形成され得る、という利点を与え得る。この場合、位置決めアームと照準装置との間の堅固且つ機械的に確実な接続が与えられることは、確実なものとされなければならない。
【0041】
位置決めアームと照準装置が別個のものとして形成される構成は、インプラント、アダプタ装置、位置決めアーム、及び照準装置がモジュラー構造キットにおいて有され得る、という利点を与え得る。該キットにおいて、かかるアイテムの各々は、僅かに異なる多種の寸法において有される。したがって、夫々の要求に依存してかかるアイテムの最善の組合せは選択され得、最適な外科手術が達成され得る。
【0042】
本発明の更なる一態様によれば、医療機器が与えられる。当該機器は、着脱可能であり、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、特には、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する。該医療機器は、上述された一実施例に従ったアダプタ装置を有する。該医療機器は更に、上述された一実施例に従った位置決めアームを有する。
【0043】
本発明の更なる一態様によれば、方法が与えられる。当該方法は、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を着脱可能に確立し、特には、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を着脱可能に確立するものである。該方法は、(a) 位置決めアームの係合要素が取付け要素に対して結合されて位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられるよう、位置決めアームとアダプタ装置とを接合する段階、(b) 最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して位置決めアームを回転させる段階、及び、(c) アダプタ装置の連結要素において位置決めアームのスナッピング機構を介入させる段階、を有する。
【0044】
本発明のこの態様は、執刀医が自分の手の単純な動作によって位置決めアームとアダプタ装置との間に安定的且つ確実な機械的接触を確立し得る、という考えに基づく。その結果、位置決めアームとアダプタ装置との間の接続における機械的スナッピングを可能にするようアダプタ装置に対して位置決めアームの小さな回転又は旋回動作を行う必要があるのみである。
【0045】
本発明の更なる一実施例によれば、介入させる段階は、位置決めアームが最終角度位置に達する際に、自動的に発生する。これによって特には、執刀医が位置決めアームとアダプタ装置との間に安定的且つ確実な機械的接触を確立することは容易となり、位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を与えるために手による更なる動作を実行する必要はない。
【0046】
本発明の更なる一実施例によれば、該方法は、ロッキング装置を用いてスナッピング機構をロックする段階を有する。この実施例は、スナッピング機構と連結要素との間の機械的接続が意図的ではなく開くことが容易且つ効率的に防がれ得る、という利点を有する。
【0047】
照準装置を用いる医療処置が達成された後、位置決めアームは、ロッキング装置を単純に取り除くことによって、又はロッキング装置を単純に開くことによってアダプタ装置及び/又はインプラントから容易に取り外され得る。かかる医療処置は、例えば、照準装置によって与えられるドリルあけ用治具を使用して、骨における中ぐり穴(boring holes)を有し得る。
【0048】
本発明の更なる一実施例によれば、スナッピング機構をロックする段階は、レバーを回転させることを有する。回転レバーは、ハンドルにおいて一体にされ得、ロッキング装置が追加的な空間を求めること無く実現され得る。したがって、位置アームは、患者の内部組織が損傷される危険性を有する鋭い端部及びコーナー部を有さない。
【0049】
本発明の実施例が異なる対象を参照して説明されてきたことは、留意されなければならない。特には、複数の実施例は、装置型請求項を参照して記載され、他の実施例は、方法型請求項を参照して記載される。しかしながら、当業者は、1つの対象に属する特性の組合せに加え、異なる対象に関する特性間の組合せ、特には装置型請求項の特性と方法型請求項の特性との間の組合せもまた本願において開示されることを、特に断りがない限り上述及び以下の説明から推測する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
本発明の上述された態様及び更なる態様は、以下に説明される実施例から明らかであり、また実施例を参照して説明される。本発明は、実施例を参照して以下により詳細に記載されるが、それに対して本発明は制限されない。
【0051】
図面は概略的なものである。異なる図面において、同様又は同一の要素は、同一の参照符号を有して与えられるか、あるいは対応する参照符号とは第1の桁(fist digit)のみが異なる参照符号を有して与えられる。
【0052】
図1a中、骨安定化プレート110は、下方部111及び上方部121を有する。上方部は、アダプタ装置121を示し、プレート110と位置決めアームとの間の安定した機械的接続が大変容易に確立され得るよう設計される。
【0053】
骨安定化プレートは、複数の開口112及び複数の貫通孔113を有する。開口は、プレート110の重量を低減するようプレート110において形成される。貫通孔113はプレート110を骨又は骨片に対して固定するようスクリュー(図示せず)を挿入するよう使用され得、骨の全ての部分が骨安定化プレート110に対して取り付けられるようにする。
【0054】
図1bは、アダプタ装置121の拡大図である。アダプタ装置121はまた、複数の開口122及び複数の貫通孔123を有し、夫々図1中に示される開口112及び複数の貫通孔113と同一の目的に対して使用され得る。
【0055】
プレート110の上方部121は屈曲されるため、プレート110は、例えば脛骨近位及び大腿遠位等の骨端部を有する骨の全長に沿って折れた骨に対して境を接するようにされ得る。
【0056】
アダプタ装置121は、第1の取付け要素125a及び第2の取付け要素125bである2つの取付け要素を有する。2つの取付け要素は、アダプタ装置121のボディ126から突出する突起として形成される。アダプタ装置121は更に、端部の形状を有する連結要素127を有する。後述される通り、取付け要素125a及び125b、並びに連結要素127は、位置決めアームとプレート110との間に安定した取外し可能な接続及び安定した三点ベアリングの両方を与え得る。
【0057】
図1cは、アダプタ装置121のボディ126から突き出ている2つの取付け要素125a及び125bを示す。
【0058】
図1dは、連結要素127を示す。図示される実施例によれば、該要素は、プレート110の略最上方の部分において形成される。連結要素127の端部は、プレート110の骨接触表面に対して開かれ、且つ、プレート端部から内側方向及びプレートの上部表面に向かう上方向に延在する、凹部によって示され得る。
【0059】
図1eは、アダプタ装置121の更なる図である。2つの取付け要素125a及び125bは、ボディ126から突出する突起として形成される。連結要素127はアダプタ装置、121の外周においてある程度鋭い端部として形成される。
【0060】
アダプタ装置121は、連結要素127において骨安定化プレート110の長手方向軸から僅かに離れて形成される。
【0061】
図2aは、本発明の一実施例に従った医療機器200の全体図である。医療機器200は、骨安定化プレート210を用いて折れた骨の便利に処置することを可能にする。該プレートは、下方部211及び上方部221を有する。上方部221は、アダプタ装置を示し、位置決めアーム230がプレート210に対して取外し可能であるが安定的に接続されるようにし得る。
【0062】
位置決めアーム230は、下方部241及び上方部231を有する。下方部は、接触部241を示し、アダプタ装置221に対して取外し可能且つ安定的に接続されるよう適合される。
【0063】
位置決めアーム230は更に、ハンドル290を有する。ハンドル290は、人間工学的に形成され、位置決めアーム230が容易且つ便利に手動で動かされ得るようにする。ハンドルは、回転レバー295を有して備えられ、機械的にロッキング装置に対して結合される。ロッキング装置は、図3a乃至図3gと共に後述される。
【0064】
位置決めアーム230の上方部231は、照準装置280に対するホルダに相当する。照準装置280は、骨安定プレート210の上方部221の直下に位置付けられる骨片への正確且つ容易な穴のプレドリルに対する貫通孔283を有するドリルあけ用治具に相当する。それによって、最低限の侵襲性及び経皮的手術技術が実現され得る。
【0065】
図2bは、位置決めアーム230とアダプタ装置221との間の接続部の拡大図である。位置決めアーム230の接触部241は、穴243を有する。かかる穴243は開口に相当するため、ドリル用具は、アダプタ装置221の直下に位置決めされる骨片において穴をプレドリルするよう接触部241を通され得る。穴243は、アダプタ装置121における貫通孔123(図1b参照)の直径より大きな直径を有する。これにより、アダプタ装置221の下方に位置決めされる骨部分に対してアダプタ装置221を固定するよう使用されるスクリューが、接触部241において形成される穴243を通され得る、ことが可能になる。
【0066】
接触部241の下端部には、夫々第1の係合要素245a及び第2の係合要素である、2つの係合要素が与えられる。第2の要素は、図2中では可視ではない。ここに記載される実施例によれば、係合要素は、夫々第2のノッチ245a及び第2のノッチである2つのノッチとして形成される。2つのノッチは、位置決めアーム230の接触部241が2つの取付け要素へと繋げられ得る形状を有する。該2つの取付け要素は、夫々第1の取付け要素225a及び第2の取付け要素である。
【0067】
図2cは、位置決めアーム230の接触部241とアダプタ装置221との間の接続部の更なる拡大図である。本図中、第2の係合要素(第2のノッチ)245bは、第2の取付け要素(第2の突起)225bへと繋がるため可視ではない。
【0068】
図2dは、ハンドル290の上面図である。ハンドル290の上部上には、小さなレバー295が与えられる。レバー295は、時計回り方向295bにおいて回転され得、骨安定化プレート210のアダプタ装置221と照準装置280の機械的ホルダに相当する位置決めアーム230との間の着脱可能な接続を連結させる。レバー295はまた、連結装置を開放するよう、反時計回り方向295aにおいて回転され得、位置決めアーム230が骨安定化プレート210から取り外され得るようにする。
【0069】
図3a乃至図3nは、位置決めアーム330の接触部341とアダプタ装置321との間の安定した機械的接続を確立する手順を示す。図3a,3c,3e,3g,3i,3k及び3mは、接触部341とアダプタ装置321との間の相対方向性の全体図である。図3b,3d,3f,3h,3j,3l及び3nは各々、対応する拡大図を示す。
【0070】
図3a及び3bに見られる通り、操作者(図示せず)は、接触部341をアダプタ装置321に向かって適切な向きにおいて動かし、第1のノッチ345a及び第2のノッチ345bが夫々第1の突起325a及び第2の突起325bへと繋がるようにする。2つの突起325a及び325bは、アダプタ装置321のボディ326から突き出る。
【0071】
位置決めアーム330は、小さな角度制限内でピボット352に対して回転可能であるスナッピング機構350を備えられる。スナッピング機構350は、スプリング353を備えられ、スナッピング機構350が図3a中に示される初期角度位置において維持されるようにする。
【0072】
スナッピング機構350は、スナッピング機構350を有して一体的に形成されるフック型要素351を備えられる。スナッピング機構350の機能は、後述される。
【0073】
位置決めアーム330は更に、ロッキング装置360を備えられる。ここに記載される実施例によれば、ロッキング装置は、ロッド360であり、該ロッドは図2d中に示されるレバー295に対して機械的結合される。容易に分かる通り、ロッキングロッド360は、ロッキングロッド360がスナッピング機構350に触れる下方向に動かされる際に、スナッピング機構350を固着することができる。ロッキングロッド360は、レバー295に対して機械的に結合され、レバー295が時計回りに回転される際、ロッキングロッド360は下方向に動く。レバー295が反時計回りに回転される際は、ロッキングロッド360は上方向に動く。当業者は、レバー295とロッキングロッド360との間の上述された機械的結合を実現するよう、多種の適切な解決策を見つけるであろう。
【0074】
アダプタ装置321は、端部の形状を有する連結要素327を備えられる。図3aから容易に分かる通り、スナッピング機構350は、接触部341とアダプタ要素321が互いに対して境を接する際に、連結要素327において係合するよう適合される。
【0075】
接触部341とアダプタ要素321との間に着脱可能な接続を確立するよう、位置決めアーム330は、アダプタ要素321に向かって手動で動かされる。これは、図3c及び3d中に示される。
【0076】
図3e及び3fから分かる通り、接触部341は、アダプタ要素321に向かって更に動かされるため、2つのノッチ345a及び345bが2つの突起325a及び325bへと夫々繋がる。
【0077】
図3g及び3hから分かる通り、位置決めアームは、2つの領域によって定義付けられる軸の周囲にピボット式に回転される。該2つの領域において、2つの取付け要素325a及び325b、並びに2つの係合要素345a及び345bは、夫々互いに対して境を接する。したがって、スナッピング機構350及び連結要素327は互いに対して接近する。スナッピング機構350のフック型要素351が連結要素327の上方側部に対して境を接する際、スナッピング機構350は、該側部に対して引かれる。
【0078】
図3i及び3jは、互いに対して境を接する際の接触部341及びアダプタ要素321を示す。しかしながらスナッピング機構350は、その正常位置にまだ戻されていない。
【0079】
図3k及び3lは、スナッピング機構350を用いて互いに対して固定される接触部341とアダプタ要素321を示す。スプリング353によってもたらされる弾性力により、スナッピング機構350は、その正常位置に戻されている。故に、接触部341及びアダプタ要素321は、三点ベアリングを用いて互いに対して固定される。三点ベアリングは、スナッピング機構350と連結要素327との間の接続、及び、2つの取付け要素及び2つの係合要素が夫々互いに対して境を接するところの2つの領域を有する。それによって、プレート210と照準装置280との間の正確な向きは、確立され得る(図2a参照)。
【0080】
図3m及び図3nは、スナッピング機構350のロックされた状態を示す。ロックされた状態は、スナッピング機構350が意図できてはなく且つ所望されずに開くことが確実に防がれ得る、という事実によって特徴付けられる。それによって、ロッキングロッド360は、下方向に動かされ、ロッド360の下方端部がスナッピング機構350において係合する。
【0081】
スナッピング機構350がロックされた状態にある際、アダプタ装置321に対する骨安定化プレート、及び位置決めアーム330に対する照準装置は、堅固な医療機器を与える。それゆえに、執刀医は、ハンドル390において医療機器を掴み、患者の折れた骨上にプレートを位置付け得る。照準装置は、骨組織内における正確な穴のプレドリルを可能にする。プレドリルされた穴は、骨安定化プレート内における所定の穴と位置を合わせられる。したがって、照準装置は、ドリルあけ用治具と同様に作動する。プレドリルが完了した後、ねじ込みスクリューは、骨をその正常位置において安定させるよう骨組織へと入れられる。
【0082】
プレートが折れた骨を固定させた後、照準装置を有する位置決めアームは、手術の外傷の縫合を可能にするよう固定されたプレートから取り外されなければならない。縫合は、典型的には、患者の皮膚を縫うことによって終了する。
【0083】
位置決めアームを骨安定化プレートから取り外すよう、接触部341はアダプタ要素321から外されなければならない。したがって、第1のロッキングロッド360は、上方向に動かされなければならない。続いて、位置アームは、反時計回りに僅かに回転され、スナッピング機構350は連結要素327から離れて動かされる。アダプタ要素321からの接触部341の取外しは、上述された手順を逆行することによって完了され得る。
【0084】
「有する」という語は他の要素又は段階を除外するものではなく、単数形の表現は複数の存在を除外するものではない、ことが留意されるべきである。また、異なる実施例に関連して記載された要素は、組み合わされ得る。請求項中の参照符号は、請求項の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない、ことも留意されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1a】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1b】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1c】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1d】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1e】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図2a】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図2b】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図2c】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図2d】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図3a】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3b】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3c】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3d】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3e】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3f】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3g】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3h】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3i】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3j】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3k】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3l】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3m】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3n】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【符号の説明】
【0086】
221 上方部分/アダプタ装置
225a 第1の突起/第1の取付け要素
230 位置決めアーム
241 下方部分/接触部分
243 接触部分241における穴
245a 第1の係合要素/第1のノッチ
280 照準装置
283 貫通孔/ドリルあけ用治具
290 ハンドル
【技術分野】
【0001】
本発明は、外科手術用の器具の分野に係る。特には、本発明は、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する着脱可能である医療機器に係る。より特には、本発明は、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間の相対空間的方向性の正確な確立を可能にする、医療機器及び該機器の部品に係る。
【0002】
本発明は更に、生体インプラントと照準装置との間に、特にはインプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を着脱可能に確立する方法に係る。
【背景技術】
【0003】
折れた骨をその正常位置において確実に安定させ得るよう、特別な骨安定化インプラントが頻繁に使用される。かかるインプラントは、例えば外科用スチール等から作られる金属プレートである。かかるプレートは通常、ねじ込みスクリューを用いて骨部に対して固定され、該スクリューは、所謂プレドリル穴又はパイロットドリル穴が骨組織においてあけられた後に骨組織へと締められる。かかるプレドリル穴は、確実なねじ込み手順を可能にし、それによってスクリューで骨が更に破損する危険性は大幅に低減される。
【0004】
かかるプレドリル穴のドリルあけを容易にするよう、ドリルあけ用治具のように働く、所謂照準装置が既知である。この場合、照準装置は、正確な空間位置において金属プレートに対して着脱可能に固定される。
【0005】
照準装置はまた、ロッキングネイル部(locking nails)と接続して使用され、脊髄組織へと入れられる。したがって、連結ネイル部(interlocking nail)内の交差ボア(cross bore)の位置は、正確に定められ得る。交差ボアは、固定スクリューを収容するよう適合され、該スクリューは、対応する骨部分を介して交差して(crosswise)入れられる。
【0006】
US6,224,601B1(特許文献1)は、転子骨下骨折、転子部骨折、及び大腿骨頸部骨折の処置に対する補助的な骨接合術における照準装置の使用を開示する。
【特許文献1】US6,224,601B1
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
容易で、素早く、確実な位置調整を可能にする、生体インプラントに対して照準装置を空間的に調整する医療機器、医療機器部品、及び方法が、必要とされる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述された必要性を満たすよう、独立請求項に従ったアダプタ装置、位置決めアーム、医療機器、及び方法が与えられる。
【0009】
本発明の一態様によれば、アダプタ装置が与えられる。当該アダプタ装置は、着脱可能であり、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、特には、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する。該アダプタ装置は、位置決めアームの係合要素がアダプタ装置へと繋げられ得るよう設計される、取付け要素を有する。該アダプタ装置は更に、連結要素を有する。該連結要素は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して回転される際に、位置決めアームのスナッピング機構が連結要素において自動的に係合するよう、設計される。
【0010】
本発明のこの態様は、アダプタ装置と位置決めアーム間の形状嵌め合い接続及び圧力嵌め接続のいずれも、位置決めアームが最終角度位置に向かって所定の回転の中心の周囲に旋回される場合に実現され得る、という考えに基づく。
【0011】
形状嵌め合い接続は、アダプタ装置の輪郭によって与えられ得、該輪郭は、位置決めアームにおいて与えられる輪郭に相補的に適合する。スナッピング機構が連結要素において係合される際、アダプタ装置の輪郭は、位置決めアームの輪郭に対して境を接し、形状嵌め合い接続が実現される。
【0012】
圧力嵌め接続は、アダプタ装置が、位置決めアームの対応する部分とは僅かに異なる屈曲を有する場合に与えられる。該部分は、スナッピング機構が連結要素において係合される際、アダプタ装置に対して境を接する。それによって、アダプタ装置及び/又は位置決めアームは、少なくとも部分的に弾性である材料から作られる。かかる2つの部品間の形状嵌め合い接続が確立される際、かかる2つの部品のうち少なくとも一方は、弾性的に変形され、そのため変形圧力が圧力嵌め接続に対して与えられる。かかる圧力嵌め接続は、実際、アダプタ装置と位置決めアームとの間に空間公差(spatial tolerance)がない、という利点を有する。したがって、アダプタ装置と位置決めアームとの間の特に大変正確な空間的位置決めは、確立され得る。
【0013】
位置決めアームのスナッピング機構は、位置決めアームが最終位置に接近した際に連結要素において自動的に係合する。全体の動作の過程において、位置決めアームは、アダプタ装置へと繋げられ続ける。回転は、取付け要素及び係合要素が互いに対して境を接する領域を通る回転軸の周囲で、実行される。
【0014】
アダプタ装置は、骨安定化インプラントに対して接続されるよう適合される。アダプタ装置及びインプラントは、単一片から、あるいは2つ又はそれ以上の別個の部分から作られ得る。しかしながら、アダプタ装置及びインプラントが互いに対して堅固に固定され得る、ことは確実なものとされなければならない。
【0015】
位置決めアームは、照準装置に対して接続されるよう適合される。位置決めアーム及び照準装置は、単一片から、あるいは2つ又はそれ以上の別個の部分を有して作られ得る。後者の場合も、位置決めアーム及び照準装置が互いに対して堅固に固定されることは確実なものとされなければならず、摩擦及び/又は形状ロックされた(friction and/or form locked)位置決めアームが照準装置に対して機械的に安定したプラットフォームを与えるようにする。
【0016】
本発明の一実施例によれば、取付け要素は、アダプタ装置のボディから突出する突起である。これは、アダプタ装置が単一片の材料から容易に製造され得る、という利点を与え得る。
【0017】
取付け要素は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げ得られ得るようにするいかなる要素でもあり得る、ことは留意されなければならない。例えば、取付け要素は凹部であってもよく、位置決めアームの突出する係合要素は、該凹部へと係合する。
【0018】
本発明の更なる一実施例によれば、連結要素は、端部を有する。該端部は、スナッピング機構の堅固な又は剛性の要素が係合し得るよう、弾性であり得る。あるいは、端部は、スナッピング機構の弾性及び/又は可撓性の要素が係合し得るよう、剛性であり得る。弾性及び/又は可撓性の要素は、可撓性の材料を有して、あるいは、弾性要素に圧縮応力を与えるスプリング型要素を用いて実現され得る。
【0019】
本発明の更なる一実施例によれば、アダプタ装置は、更なる取付け要素を有する。該更なる取付け要素は、位置決めアームの係合要素が更なる取付け要素へと繋げられ得るよう設計される。これは、位置決めアームのスナッピング機構が連結要素において係合する際、機械的に安定した三点ベアリングが自動的に生成される、という利点を有し得る。
【0020】
更には、アダプタ装置と位置決めアームとの間に機械的結合を与えるよう2つの取付け要素が有される際、位置決めアームの回転軸は、2つの領域の空間的配置によって正確に定義付けられる。該領域では、2つの取付け要素及び2つの係合要素が夫々互いに対して境を接する。したがって、特には執刀医である操作者は、位置決めアームをアダプタ装置に対して確実な空間的方向性において容易且つ効率的に取り付けることができる。
【0021】
あるいは、安定した三点ベアリングが、1つのみの取付け要素、及び(but)上述された連結要素及び更なる連結要素である2つの連結要素を用いて実現され得る、ことは指摘されなければならない。したがって、位置決めアームの回転は、回転の中心又はピボット点に対して実行され、回転軸が空間的に正確に位置付けられない。しかしながら、操作者又は執刀医は、回転を手動で制御することに問題は有さず、スナッピング機構は連結要素において係合する。
【0022】
本発明の更なる一実施例によれば、該更なる取付け要素は、アダプタ装置のボディから突出する更なる突起である。取付け要素に関して上述された通り、該更なる取付け要素も、更なる突出する係合要素が係合するところの凹部であり得る。
【0023】
本発明の更なる一実施例によれば、アダプタ装置は、インプラントと一体的に形成される。これは、アダプタ装置とインプラントとの間に堅固且つ機械的に確実な接続を与えるための追加的な労力が必要とされない、という利点を与え得る。
【0024】
しかしながら、代替案として、アダプタ要素はまた、インプラントとは別個に形成され得る、ことは指摘されなければならない。この場合、アダプタ装置とインプラントとの間に堅固且つ機械的に確実な接続が与えられる、ことは確実なものとされなければならない。これは例えば、スクリュー、ピン、ネイル、リベット等の適切な結合要素を使用して成され得る。
【0025】
本発明の更なる一実施例によれば、アダプタ装置は、内部固定器と、特には骨固定に対してプレートと、一体的に形成される。かかる内部固定器又はかかるプレートは、折れた骨をその身体構造上の正常位置に固定するよう使用され得る。したがって、プレートは、スクリュー、ピン、ループ等を用いて骨の異なる部分に対して取り付けられる。特には、スクリューがプレートを取り付けるよう使用される際、ドリルあけ用治具を有する照準装置は大変有用であり得る。したがって、特には執刀医である操作者は、骨において穴を正確にあけることができ、それによって各穴は、プレートにおける対応する貫通孔に対して適切な位置において正確に形成される。
【0026】
本発明の更なる一態様によれば、位置決めアームが与えられる。当該位置決めアームは、着脱可能であり、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、特にはインプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう特には骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する。該位置決めアームは、係合要素を有する。該係合要素は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ得るようアダプタ装置の取付け要素に対して結合され得るよう、設計される。位置決めアームは更に、スナッピング機構を有する。該スナッピング機構は、位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して回転される際に、アダプタ装置の連結要素において自動的に係合するよう、設計される。
【0027】
本発明の一実施例によれば、係合要素はノッチである。該ノッチは、位置決めアームのボディにおいて直接形成され得る。望ましくは、ノッチは、位置決めアームのボディから延在する突起において形成される。
【0028】
本発明の更なる一実施例によれば、スナッピング機構は、連結要素において係合するよう適合されるフック型要素を有する。
【0029】
望ましくは、該フック型要素は、剛性の連結要素において係合できるよう弾性である。
【0030】
しかしながら、位置決めアームはまた、剛性又は不撓性のフック型要素を有しても実現され得る、ことは明らかにされるべきである。該フック型要素は、弾性の連結要素において、あるいは、少なくとも連結要素の弾性の部分において、係合するよう適合され得る。
【0031】
弾性のフック型要素は、可撓性の材料を有して、あるいはフック型要素の圧縮応力を与えるスプリング要素を有して実現され得る。
【0032】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、更なる係合要素を有する。該係合要素は、アダプタ装置の更なる取付け要素に対して結合され得るよう設計される。上述された通り、更なる係合要素を対応する更なる取付け要素と接続して使用することは、位置決めアームの回転軸が正確に定義付けられる、という利点を与える。更には、機械的に安定した三点ベアリングは、位置決めアームのスナッピング機構が連結要素において係合する際に、自動的に生成される。
【0033】
これに関連して、代替案として、安定した三点ベアリングが1つのみの取付け要素、及び2つの連結要素を用いて実現され得る、ことは再度留意され得る。それによって、位置決めアームの回転は、回転の中心又はピボット点に対して実行される。その場合、回転軸の無機は、単一の基準点によってのみ定義付けられる。これが意味するのは、位置決めアームが適切に動かされ、位置決めアームの最終角度位置に達する際に連結要素及びスナッピング機構がアダプタ装置と位置決めアームとの間に機械的に確実な接続を与えるよう、特には執刀医である操作者が注意を払わなければならない、ことである。
【0034】
本発明の更なる一実施例によれば、更なる係合要素は、更なるノッチである。取付け要素に関して上述された通り、該更なる取付け要素は、更なる突出する係合要素が係合するところの凹部であり得る。
【0035】
該更なるノッチは、上述されたノッチに対してと同一の方途、同様の方途、あるいは異なる方途において、形成され得る。したがって、更なるノッチは、位置決めアームのボディにおいて直接形成され得る。望ましくは更なるノッチは、位置決めアームのボディから延在する突起において形成される。
【0036】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、アダプタ装置に対する位置決めアームの手動回転を容易にするハンドルを更に有する。望ましくは、該ハンドルは、人間工学に基づいて形成される。これは、特に複雑且つ込み入った手術中に頻繁に起きる物理的及び/又は精神的ストレス状態に執刀医が置かれる場合であっても、位置決めアームの容易な使用が保証される、という利点を有する。
【0037】
本発明の更なる一実施例によれば、位置アームは、スナッピング機構をロックするよう適合されるロッキング装置を更に有する。ロッキング装置は、スナッピング機構と連結要素との間の機械的接続が意図的ではなく開くことが効率的に避けられ得る、という利点を有する。当然のことながら、位置決めアームは、照準装置を使用する手術処置が成功裏に実行されたあと、ロッキング装置の適切な動作によってアダプタ装置から取り外され得る。
【0038】
本発明に従った更なる一実施例によれば、ロッキング装置は、回転レバーを有する。望ましくは、回転レバーは、ロッキング装置が追加的な空間を求めることなく実現され得るよう、ハンドルにおいて一体的にされる。
【0039】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、照準装置と一体的に形成される。これは、位置決めアームと照準装置との間に堅固且つ機械的に確実な接続を与えるための追加的な労力が必要とされない、という利点を与え得る。更には、位置決めアームを有して照準装置が偶発的に不適切に組み立てられることは、効率的に防止され得る。
【0040】
本発明の更なる一実施例によれば、位置決めアームは、照準装置に対して着脱可能に接続されるよう適合される。このことは、照準装置が位置決めアームとは別個に形成され得る、という利点を与え得る。この場合、位置決めアームと照準装置との間の堅固且つ機械的に確実な接続が与えられることは、確実なものとされなければならない。
【0041】
位置決めアームと照準装置が別個のものとして形成される構成は、インプラント、アダプタ装置、位置決めアーム、及び照準装置がモジュラー構造キットにおいて有され得る、という利点を与え得る。該キットにおいて、かかるアイテムの各々は、僅かに異なる多種の寸法において有される。したがって、夫々の要求に依存してかかるアイテムの最善の組合せは選択され得、最適な外科手術が達成され得る。
【0042】
本発明の更なる一態様によれば、医療機器が与えられる。当該機器は、着脱可能であり、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、特には、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立する。該医療機器は、上述された一実施例に従ったアダプタ装置を有する。該医療機器は更に、上述された一実施例に従った位置決めアームを有する。
【0043】
本発明の更なる一態様によれば、方法が与えられる。当該方法は、生体インプラントと照準装置との間に空間的方向性を着脱可能に確立し、特には、インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を着脱可能に確立するものである。該方法は、(a) 位置決めアームの係合要素が取付け要素に対して結合されて位置決めアームがアダプタ装置へと繋げられるよう、位置決めアームとアダプタ装置とを接合する段階、(b) 最終角度位置に向かってアダプタ装置に対して位置決めアームを回転させる段階、及び、(c) アダプタ装置の連結要素において位置決めアームのスナッピング機構を介入させる段階、を有する。
【0044】
本発明のこの態様は、執刀医が自分の手の単純な動作によって位置決めアームとアダプタ装置との間に安定的且つ確実な機械的接触を確立し得る、という考えに基づく。その結果、位置決めアームとアダプタ装置との間の接続における機械的スナッピングを可能にするようアダプタ装置に対して位置決めアームの小さな回転又は旋回動作を行う必要があるのみである。
【0045】
本発明の更なる一実施例によれば、介入させる段階は、位置決めアームが最終角度位置に達する際に、自動的に発生する。これによって特には、執刀医が位置決めアームとアダプタ装置との間に安定的且つ確実な機械的接触を確立することは容易となり、位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を与えるために手による更なる動作を実行する必要はない。
【0046】
本発明の更なる一実施例によれば、該方法は、ロッキング装置を用いてスナッピング機構をロックする段階を有する。この実施例は、スナッピング機構と連結要素との間の機械的接続が意図的ではなく開くことが容易且つ効率的に防がれ得る、という利点を有する。
【0047】
照準装置を用いる医療処置が達成された後、位置決めアームは、ロッキング装置を単純に取り除くことによって、又はロッキング装置を単純に開くことによってアダプタ装置及び/又はインプラントから容易に取り外され得る。かかる医療処置は、例えば、照準装置によって与えられるドリルあけ用治具を使用して、骨における中ぐり穴(boring holes)を有し得る。
【0048】
本発明の更なる一実施例によれば、スナッピング機構をロックする段階は、レバーを回転させることを有する。回転レバーは、ハンドルにおいて一体にされ得、ロッキング装置が追加的な空間を求めること無く実現され得る。したがって、位置アームは、患者の内部組織が損傷される危険性を有する鋭い端部及びコーナー部を有さない。
【0049】
本発明の実施例が異なる対象を参照して説明されてきたことは、留意されなければならない。特には、複数の実施例は、装置型請求項を参照して記載され、他の実施例は、方法型請求項を参照して記載される。しかしながら、当業者は、1つの対象に属する特性の組合せに加え、異なる対象に関する特性間の組合せ、特には装置型請求項の特性と方法型請求項の特性との間の組合せもまた本願において開示されることを、特に断りがない限り上述及び以下の説明から推測する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0050】
本発明の上述された態様及び更なる態様は、以下に説明される実施例から明らかであり、また実施例を参照して説明される。本発明は、実施例を参照して以下により詳細に記載されるが、それに対して本発明は制限されない。
【0051】
図面は概略的なものである。異なる図面において、同様又は同一の要素は、同一の参照符号を有して与えられるか、あるいは対応する参照符号とは第1の桁(fist digit)のみが異なる参照符号を有して与えられる。
【0052】
図1a中、骨安定化プレート110は、下方部111及び上方部121を有する。上方部は、アダプタ装置121を示し、プレート110と位置決めアームとの間の安定した機械的接続が大変容易に確立され得るよう設計される。
【0053】
骨安定化プレートは、複数の開口112及び複数の貫通孔113を有する。開口は、プレート110の重量を低減するようプレート110において形成される。貫通孔113はプレート110を骨又は骨片に対して固定するようスクリュー(図示せず)を挿入するよう使用され得、骨の全ての部分が骨安定化プレート110に対して取り付けられるようにする。
【0054】
図1bは、アダプタ装置121の拡大図である。アダプタ装置121はまた、複数の開口122及び複数の貫通孔123を有し、夫々図1中に示される開口112及び複数の貫通孔113と同一の目的に対して使用され得る。
【0055】
プレート110の上方部121は屈曲されるため、プレート110は、例えば脛骨近位及び大腿遠位等の骨端部を有する骨の全長に沿って折れた骨に対して境を接するようにされ得る。
【0056】
アダプタ装置121は、第1の取付け要素125a及び第2の取付け要素125bである2つの取付け要素を有する。2つの取付け要素は、アダプタ装置121のボディ126から突出する突起として形成される。アダプタ装置121は更に、端部の形状を有する連結要素127を有する。後述される通り、取付け要素125a及び125b、並びに連結要素127は、位置決めアームとプレート110との間に安定した取外し可能な接続及び安定した三点ベアリングの両方を与え得る。
【0057】
図1cは、アダプタ装置121のボディ126から突き出ている2つの取付け要素125a及び125bを示す。
【0058】
図1dは、連結要素127を示す。図示される実施例によれば、該要素は、プレート110の略最上方の部分において形成される。連結要素127の端部は、プレート110の骨接触表面に対して開かれ、且つ、プレート端部から内側方向及びプレートの上部表面に向かう上方向に延在する、凹部によって示され得る。
【0059】
図1eは、アダプタ装置121の更なる図である。2つの取付け要素125a及び125bは、ボディ126から突出する突起として形成される。連結要素127はアダプタ装置、121の外周においてある程度鋭い端部として形成される。
【0060】
アダプタ装置121は、連結要素127において骨安定化プレート110の長手方向軸から僅かに離れて形成される。
【0061】
図2aは、本発明の一実施例に従った医療機器200の全体図である。医療機器200は、骨安定化プレート210を用いて折れた骨の便利に処置することを可能にする。該プレートは、下方部211及び上方部221を有する。上方部221は、アダプタ装置を示し、位置決めアーム230がプレート210に対して取外し可能であるが安定的に接続されるようにし得る。
【0062】
位置決めアーム230は、下方部241及び上方部231を有する。下方部は、接触部241を示し、アダプタ装置221に対して取外し可能且つ安定的に接続されるよう適合される。
【0063】
位置決めアーム230は更に、ハンドル290を有する。ハンドル290は、人間工学的に形成され、位置決めアーム230が容易且つ便利に手動で動かされ得るようにする。ハンドルは、回転レバー295を有して備えられ、機械的にロッキング装置に対して結合される。ロッキング装置は、図3a乃至図3gと共に後述される。
【0064】
位置決めアーム230の上方部231は、照準装置280に対するホルダに相当する。照準装置280は、骨安定プレート210の上方部221の直下に位置付けられる骨片への正確且つ容易な穴のプレドリルに対する貫通孔283を有するドリルあけ用治具に相当する。それによって、最低限の侵襲性及び経皮的手術技術が実現され得る。
【0065】
図2bは、位置決めアーム230とアダプタ装置221との間の接続部の拡大図である。位置決めアーム230の接触部241は、穴243を有する。かかる穴243は開口に相当するため、ドリル用具は、アダプタ装置221の直下に位置決めされる骨片において穴をプレドリルするよう接触部241を通され得る。穴243は、アダプタ装置121における貫通孔123(図1b参照)の直径より大きな直径を有する。これにより、アダプタ装置221の下方に位置決めされる骨部分に対してアダプタ装置221を固定するよう使用されるスクリューが、接触部241において形成される穴243を通され得る、ことが可能になる。
【0066】
接触部241の下端部には、夫々第1の係合要素245a及び第2の係合要素である、2つの係合要素が与えられる。第2の要素は、図2中では可視ではない。ここに記載される実施例によれば、係合要素は、夫々第2のノッチ245a及び第2のノッチである2つのノッチとして形成される。2つのノッチは、位置決めアーム230の接触部241が2つの取付け要素へと繋げられ得る形状を有する。該2つの取付け要素は、夫々第1の取付け要素225a及び第2の取付け要素である。
【0067】
図2cは、位置決めアーム230の接触部241とアダプタ装置221との間の接続部の更なる拡大図である。本図中、第2の係合要素(第2のノッチ)245bは、第2の取付け要素(第2の突起)225bへと繋がるため可視ではない。
【0068】
図2dは、ハンドル290の上面図である。ハンドル290の上部上には、小さなレバー295が与えられる。レバー295は、時計回り方向295bにおいて回転され得、骨安定化プレート210のアダプタ装置221と照準装置280の機械的ホルダに相当する位置決めアーム230との間の着脱可能な接続を連結させる。レバー295はまた、連結装置を開放するよう、反時計回り方向295aにおいて回転され得、位置決めアーム230が骨安定化プレート210から取り外され得るようにする。
【0069】
図3a乃至図3nは、位置決めアーム330の接触部341とアダプタ装置321との間の安定した機械的接続を確立する手順を示す。図3a,3c,3e,3g,3i,3k及び3mは、接触部341とアダプタ装置321との間の相対方向性の全体図である。図3b,3d,3f,3h,3j,3l及び3nは各々、対応する拡大図を示す。
【0070】
図3a及び3bに見られる通り、操作者(図示せず)は、接触部341をアダプタ装置321に向かって適切な向きにおいて動かし、第1のノッチ345a及び第2のノッチ345bが夫々第1の突起325a及び第2の突起325bへと繋がるようにする。2つの突起325a及び325bは、アダプタ装置321のボディ326から突き出る。
【0071】
位置決めアーム330は、小さな角度制限内でピボット352に対して回転可能であるスナッピング機構350を備えられる。スナッピング機構350は、スプリング353を備えられ、スナッピング機構350が図3a中に示される初期角度位置において維持されるようにする。
【0072】
スナッピング機構350は、スナッピング機構350を有して一体的に形成されるフック型要素351を備えられる。スナッピング機構350の機能は、後述される。
【0073】
位置決めアーム330は更に、ロッキング装置360を備えられる。ここに記載される実施例によれば、ロッキング装置は、ロッド360であり、該ロッドは図2d中に示されるレバー295に対して機械的結合される。容易に分かる通り、ロッキングロッド360は、ロッキングロッド360がスナッピング機構350に触れる下方向に動かされる際に、スナッピング機構350を固着することができる。ロッキングロッド360は、レバー295に対して機械的に結合され、レバー295が時計回りに回転される際、ロッキングロッド360は下方向に動く。レバー295が反時計回りに回転される際は、ロッキングロッド360は上方向に動く。当業者は、レバー295とロッキングロッド360との間の上述された機械的結合を実現するよう、多種の適切な解決策を見つけるであろう。
【0074】
アダプタ装置321は、端部の形状を有する連結要素327を備えられる。図3aから容易に分かる通り、スナッピング機構350は、接触部341とアダプタ要素321が互いに対して境を接する際に、連結要素327において係合するよう適合される。
【0075】
接触部341とアダプタ要素321との間に着脱可能な接続を確立するよう、位置決めアーム330は、アダプタ要素321に向かって手動で動かされる。これは、図3c及び3d中に示される。
【0076】
図3e及び3fから分かる通り、接触部341は、アダプタ要素321に向かって更に動かされるため、2つのノッチ345a及び345bが2つの突起325a及び325bへと夫々繋がる。
【0077】
図3g及び3hから分かる通り、位置決めアームは、2つの領域によって定義付けられる軸の周囲にピボット式に回転される。該2つの領域において、2つの取付け要素325a及び325b、並びに2つの係合要素345a及び345bは、夫々互いに対して境を接する。したがって、スナッピング機構350及び連結要素327は互いに対して接近する。スナッピング機構350のフック型要素351が連結要素327の上方側部に対して境を接する際、スナッピング機構350は、該側部に対して引かれる。
【0078】
図3i及び3jは、互いに対して境を接する際の接触部341及びアダプタ要素321を示す。しかしながらスナッピング機構350は、その正常位置にまだ戻されていない。
【0079】
図3k及び3lは、スナッピング機構350を用いて互いに対して固定される接触部341とアダプタ要素321を示す。スプリング353によってもたらされる弾性力により、スナッピング機構350は、その正常位置に戻されている。故に、接触部341及びアダプタ要素321は、三点ベアリングを用いて互いに対して固定される。三点ベアリングは、スナッピング機構350と連結要素327との間の接続、及び、2つの取付け要素及び2つの係合要素が夫々互いに対して境を接するところの2つの領域を有する。それによって、プレート210と照準装置280との間の正確な向きは、確立され得る(図2a参照)。
【0080】
図3m及び図3nは、スナッピング機構350のロックされた状態を示す。ロックされた状態は、スナッピング機構350が意図できてはなく且つ所望されずに開くことが確実に防がれ得る、という事実によって特徴付けられる。それによって、ロッキングロッド360は、下方向に動かされ、ロッド360の下方端部がスナッピング機構350において係合する。
【0081】
スナッピング機構350がロックされた状態にある際、アダプタ装置321に対する骨安定化プレート、及び位置決めアーム330に対する照準装置は、堅固な医療機器を与える。それゆえに、執刀医は、ハンドル390において医療機器を掴み、患者の折れた骨上にプレートを位置付け得る。照準装置は、骨組織内における正確な穴のプレドリルを可能にする。プレドリルされた穴は、骨安定化プレート内における所定の穴と位置を合わせられる。したがって、照準装置は、ドリルあけ用治具と同様に作動する。プレドリルが完了した後、ねじ込みスクリューは、骨をその正常位置において安定させるよう骨組織へと入れられる。
【0082】
プレートが折れた骨を固定させた後、照準装置を有する位置決めアームは、手術の外傷の縫合を可能にするよう固定されたプレートから取り外されなければならない。縫合は、典型的には、患者の皮膚を縫うことによって終了する。
【0083】
位置決めアームを骨安定化プレートから取り外すよう、接触部341はアダプタ要素321から外されなければならない。したがって、第1のロッキングロッド360は、上方向に動かされなければならない。続いて、位置アームは、反時計回りに僅かに回転され、スナッピング機構350は連結要素327から離れて動かされる。アダプタ要素321からの接触部341の取外しは、上述された手順を逆行することによって完了され得る。
【0084】
「有する」という語は他の要素又は段階を除外するものではなく、単数形の表現は複数の存在を除外するものではない、ことが留意されるべきである。また、異なる実施例に関連して記載された要素は、組み合わされ得る。請求項中の参照符号は、請求項の範囲を制限するものとして解釈されるべきではない、ことも留意されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1a】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1b】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1c】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1d】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図1e】一体的に形成されるアダプタ装置を有する骨安定化プレートの図である。
【図2a】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図2b】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図2c】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図2d】本発明の一実施例に従った骨安定化医療機器の図である。
【図3a】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3b】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3c】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3d】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3e】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3f】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3g】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3h】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3i】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3j】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3k】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3l】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3m】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【図3n】位置決めアームとアダプタ装置との間の安定した機械的接続を確立する手順を図示する。
【符号の説明】
【0086】
221 上方部分/アダプタ装置
225a 第1の突起/第1の取付け要素
230 位置決めアーム
241 下方部分/接触部分
243 接触部分241における穴
245a 第1の係合要素/第1のノッチ
280 照準装置
283 貫通孔/ドリルあけ用治具
290 ハンドル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アダプタ装置であって、
着脱可能であるよう設計され、生体インプラントと照準装置との間に、特には、前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう、骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、
取付け要素と、連結要素と、を有し、
前記取付け要素は、位置決めアームの係合要素が前記アダプタ装置へと繋げられ得るよう設計され、
前記連結要素は、前記位置決めアームが、前記アダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かって前記アダプタ装置に対して回転される際に、前記位置決めアームのスナッピング機構が前記連結要素において自動的に係合するよう、設計される、
アダプタ装置。
【請求項2】
前記取付け要素は、前記アダプタ装置のボディから突出する突起である、
請求項2記載のアダプタ装置。
【請求項3】
前記連結要素は、端部を有する、
請求項1又は2記載のアダプタ装置。
【請求項4】
更なる取付け要素を更に有し、
前記更なる取付け要素は、前記位置決めアームの更なる係合要素が前記更なる取付け要素へと繋げられ得るよう設計される、
請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のアダプタ装置。
【請求項5】
前記更なる取付け要素は、前記アダプタ装置のボディから突出する更なる突起である、
請求項4記載のアダプタ装置。
【請求項6】
前記アダプタ装置は、前記インプラントと一体的に形成される、
請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のアダプタ装置。
【請求項7】
前記アダプタ装置は、内部固定器と、特には骨安定に対して使用されるプレートと、一体的に形成される、
請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のアダプタ装置。
【請求項8】
位置決めアームであって、
着脱可能であるよう設計され、生体インプラントと照準装置との間に、特には、前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう、骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、
係合要素と、スナッピング機構とを有し、
前記係合要素は、アダプタ装置の取付け要素に対して結合されるよう設計され、前記位置決めアームが前記アダプタ装置へと繋げられ得るようにし、
前記スナッピング機構は、前記位置決めアームが前記アダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かって前記アダプタ装置に対して回転される際に、前記連結要素において自動的に係合するよう、設計される、
位置決めアーム。
【請求項9】
前記係合要素は、ノッチである、
請求項8記載の位置決めアーム。
【請求項10】
前記スナッピング機構は、前記連結要素において係合するよう適合されるフック型要素を有する、
請求項8又は9記載の位置決めアーム。
【請求項11】
前記アダプタ装置の更なる取付け要素に対して結合されるよう設計される更なる係合要素を更に有する、
請求項8乃至10のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項12】
前記更なる係合要素は、更なるノッチである、
請求項11記載の位置決めアーム。
【請求項13】
前記アダプタ装置に対する前記位置決めアームの手動回転を促すハンドルを更に有する、
請求項8乃至12のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項14】
前記スナッピング機構をロックするよう適合される、ロッキング装置を更に有する、
請求項8乃至13のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項15】
前記ロッキング装置は、回転レバーを有する、
請求項14記載の位置決めアーム。
【請求項16】
前記位置決めアームは、前記照準装置と一体的に形成される、
請求項8乃至15のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項17】
前記位置決めアームは、前記照準装置に対して着脱可能に接続されるよう適合される、
請求項8乃至15のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項18】
着脱可能であるよう設計され、生体インプラントと照準装置との間に、特には前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に、空間的方向性を確立する機器であって、
請求項1乃至7のうちいずれか一項記載のアダプタ装置と、
請求項8乃至17のうちいずれか一項記載の位置決めアームと、
を有する、
機器。
【請求項19】
生体インプラントと照準装置との間に、特には前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に、空間的方向性を着脱可能に確立する方法であって、
位置決めアーム及びアダプタ装置を、前記位置決めアームの係合要素が取付け要素に対して結合されて前記位置決めアームが前記アダプタ装置へと繋げられるよう、接合する段階と、
前記位置決めアームを最終角度位置に向かって前記アダプタ装置に対して回転させる段階と、
前記アダプタ装置の連結要素において前記位置決めアームのスナッピング機構を介入させる段階と、
を有する、
方法。
【請求項20】
前記介入させる段階は、前記位置決めアームが前記最終角度位置に接近する際に自動的に発生する、
請求項19記載の方法。
【請求項21】
ロッキング装置を用いて前記スナッピング機構をロックする段階を更に有する、
請求項19又は20記載の方法。
【請求項22】
前記ロックする段階は、レバーを回転させることを有する、
請求項21記載の方法。
【請求項1】
アダプタ装置であって、
着脱可能であるよう設計され、生体インプラントと照準装置との間に、特には、前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう、骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、
取付け要素と、連結要素と、を有し、
前記取付け要素は、位置決めアームの係合要素が前記アダプタ装置へと繋げられ得るよう設計され、
前記連結要素は、前記位置決めアームが、前記アダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かって前記アダプタ装置に対して回転される際に、前記位置決めアームのスナッピング機構が前記連結要素において自動的に係合するよう、設計される、
アダプタ装置。
【請求項2】
前記取付け要素は、前記アダプタ装置のボディから突出する突起である、
請求項2記載のアダプタ装置。
【請求項3】
前記連結要素は、端部を有する、
請求項1又は2記載のアダプタ装置。
【請求項4】
更なる取付け要素を更に有し、
前記更なる取付け要素は、前記位置決めアームの更なる係合要素が前記更なる取付け要素へと繋げられ得るよう設計される、
請求項1乃至3のうちいずれか一項記載のアダプタ装置。
【請求項5】
前記更なる取付け要素は、前記アダプタ装置のボディから突出する更なる突起である、
請求項4記載のアダプタ装置。
【請求項6】
前記アダプタ装置は、前記インプラントと一体的に形成される、
請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のアダプタ装置。
【請求項7】
前記アダプタ装置は、内部固定器と、特には骨安定に対して使用されるプレートと、一体的に形成される、
請求項1乃至5のうちいずれか一項記載のアダプタ装置。
【請求項8】
位置決めアームであって、
着脱可能であるよう設計され、生体インプラントと照準装置との間に、特には、前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう、骨安定インプラントと照準装置との間に空間的方向性を確立し、
係合要素と、スナッピング機構とを有し、
前記係合要素は、アダプタ装置の取付け要素に対して結合されるよう設計され、前記位置決めアームが前記アダプタ装置へと繋げられ得るようにし、
前記スナッピング機構は、前記位置決めアームが前記アダプタ装置へと繋げられ、最終角度位置に向かって前記アダプタ装置に対して回転される際に、前記連結要素において自動的に係合するよう、設計される、
位置決めアーム。
【請求項9】
前記係合要素は、ノッチである、
請求項8記載の位置決めアーム。
【請求項10】
前記スナッピング機構は、前記連結要素において係合するよう適合されるフック型要素を有する、
請求項8又は9記載の位置決めアーム。
【請求項11】
前記アダプタ装置の更なる取付け要素に対して結合されるよう設計される更なる係合要素を更に有する、
請求項8乃至10のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項12】
前記更なる係合要素は、更なるノッチである、
請求項11記載の位置決めアーム。
【請求項13】
前記アダプタ装置に対する前記位置決めアームの手動回転を促すハンドルを更に有する、
請求項8乃至12のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項14】
前記スナッピング機構をロックするよう適合される、ロッキング装置を更に有する、
請求項8乃至13のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項15】
前記ロッキング装置は、回転レバーを有する、
請求項14記載の位置決めアーム。
【請求項16】
前記位置決めアームは、前記照準装置と一体的に形成される、
請求項8乃至15のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項17】
前記位置決めアームは、前記照準装置に対して着脱可能に接続されるよう適合される、
請求項8乃至15のうちいずれか一項記載の位置決めアーム。
【請求項18】
着脱可能であるよう設計され、生体インプラントと照準装置との間に、特には前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に、空間的方向性を確立する機器であって、
請求項1乃至7のうちいずれか一項記載のアダプタ装置と、
請求項8乃至17のうちいずれか一項記載の位置決めアームと、
を有する、
機器。
【請求項19】
生体インプラントと照準装置との間に、特には前記インプラントを生体の内部部分に対して固着させるよう骨安定インプラントと照準装置との間に、空間的方向性を着脱可能に確立する方法であって、
位置決めアーム及びアダプタ装置を、前記位置決めアームの係合要素が取付け要素に対して結合されて前記位置決めアームが前記アダプタ装置へと繋げられるよう、接合する段階と、
前記位置決めアームを最終角度位置に向かって前記アダプタ装置に対して回転させる段階と、
前記アダプタ装置の連結要素において前記位置決めアームのスナッピング機構を介入させる段階と、
を有する、
方法。
【請求項20】
前記介入させる段階は、前記位置決めアームが前記最終角度位置に接近する際に自動的に発生する、
請求項19記載の方法。
【請求項21】
ロッキング装置を用いて前記スナッピング機構をロックする段階を更に有する、
請求項19又は20記載の方法。
【請求項22】
前記ロックする段階は、レバーを回転させることを有する、
請求項21記載の方法。
【図1a】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図3e】
【図3f】
【図3g】
【図3h】
【図3i】
【図3j】
【図3k】
【図3l】
【図3m】
【図3n】
【図1b】
【図1c】
【図1d】
【図1e】
【図2a】
【図2b】
【図2c】
【図2d】
【図3a】
【図3b】
【図3c】
【図3d】
【図3e】
【図3f】
【図3g】
【図3h】
【図3i】
【図3j】
【図3k】
【図3l】
【図3m】
【図3n】
【公開番号】特開2007−190389(P2007−190389A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−7356(P2007−7356)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(507015952)ストライカー トラウマ ゲーエムベーハー (13)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−7356(P2007−7356)
【出願日】平成19年1月16日(2007.1.16)
【出願人】(507015952)ストライカー トラウマ ゲーエムベーハー (13)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]