説明

生体情報計測装置及び生体情報計測方法

【課題】背景光や振動の影響を受け難く、測定精度及び経済性の高い生体情報計測装置及び生体情報計測方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る生体情報測定装置301は、被検体に照射された光が前記被検体で散乱した散乱光を受光して前記散乱光の光強度を電気信号として出力するセンサ部4と、センサ部4が出力する電気信号をサンプリングし、前記散乱光に含まれるビート信号のパワースペクトルのうち特定のドップラーシフト周波数について、前記特定のドップラーシフト周波数のパワーと前記特定のドップラーシフト周波数との積を演算する演算部10と、演算部10が演算した前記積の時間変動から前記被検体の脈拍数を算出する脈拍数変換部11と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体からの散乱光を利用して生体の情報をモニタする装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
高齢化社会を迎え、自らの体力を保持して健康を増進したいという人々が増えている。特に、運動を行った場合に脈拍数が増加するが、あまり増加しすぎると心臓に負担がかかり、危険な場合もあるため運動中の脈拍数を知りたいという需要が多い。脈拍数測定ではLED(発光ダイオード)を用いた光電脈波計測による脈拍数計が手軽であるということもありよく使用される。また、専門的な医療技術者が用いる血流量を測定する装置としてレーザ血流計が注目されている(例えば、非特許文献1および非特許文献2を参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−330936号公報
【特許文献2】特開2008−278993号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】Continuous measurement of tissue blood flow by laser−Doppler spectroscopy,MICHAEL D.STERN ET AL
【非特許文献2】「常時携帯可能な超小型レーザ血流計」 NTT技術ジャーナル 2005年11月号 清倉ほか
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
LEDなどのインコヒーレント光源を用いた従来の光電脈波計測装置は、次のような課題を有している。
【0006】
まず、従来の光電脈波計測装置は背景光の影響を受けやすい。例えば、太陽光などの強度が強い背景光が存在すると、光源の光による光電脈波の波形が背景光の信号に埋もれ、光電脈波の波形を正確に取得することが難しくなる。また、屋内でも50Hzの商用電源周波数による照明光が存在すれば、光源の光による光電脈波の波形に照明光の変動が重畳するため、光電脈波の波形を正確に取得することが難しくなる。
【0007】
次に、従来の光電脈波計測装置は振動の影響を受けやすい。例えば、被検体が歩行等の運動をしていると、その振動による加速度1Hz程度の波形が光源の光による光電脈波の波形に重畳するため、光電脈波の波形を正確に取得することが難しくなる。
【0008】
このように従来の光電脈波計測装置は、背景光や振動の影響を受けやすく、光電脈波の波形から得られる情報、例えば脈拍数などの精度に課題があった。
【0009】
さらに、従来のレーザ血流計は、上記課題の他に、計算量が多い高速フーリエ変換と積分ができる高機能な高価なLSIを必要としており経済性にも課題があった。
【0010】
そこで、上記課題を解決するために、本発明は、背景光や振動の影響を受け難く、測定精度及び経済性の高い生体情報計測装置及び生体情報計測方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明に係る生体情報計測装置及び生体情報計測方法は、生体に向けて出射した出射光によって発生した、血流量を反映して強度が時間変動する散乱光を受光し、散乱光の受光強度をサンプリングし、離散フーリエ変換の数式を用いて、サンプリングした受光強度から特定の周波数のみにおけるパワー値を算出し、算出されたパワー値の時間変動に基づき脈波形または脈拍数を求めることとした。
【0012】
具体的には、本発明に係る生体情報計測装置は、被検体に照射された光が前記被検体で散乱した散乱光を受光して前記散乱光の光強度を電気信号として出力するセンサ部と、前記センサ部が出力する電気信号をサンプリングし、前記散乱光に含まれるビート信号のパワースペクトルのうち特定のドップラーシフト周波数について、前記特定のドップラーシフト周波数のパワーと前記特定のドップラーシフト周波数との積を演算する演算部と、前記演算部が演算した前記積の時間変動から前記被検体の脈拍数を算出する脈拍数変換部と、を備える。
【0013】
また、本発明に係る生体情報計測方法は、被検体に照射された光が前記被検体で散乱した散乱光を受光して前記散乱光の光強度を電気信号として出力し、前記電気信号をサンプリングし、前記散乱光に含まれるビート信号のパワースペクトルのうち特定のドップラーシフト周波数について、前記特定のドップラーシフト周波数のパワーと前記特定のドップラーシフト周波数との積を演算し、前記積の時間変動から前記被検体の脈拍数を算出する。
【0014】
本発明は、特定の周波数を、背景光や振動の影響を受けない周波数とすることで、これらの影響を排除でき、生体情報の測定精度を向上させることができる。また、本発明は、特定の周波数のデータのみ計算すればよいため、高機能なLSIを不要とすることができる。
【0015】
従って、本発明は、背景光や振動の影響を受け難く、測定精度及び経済性の高い生体情報計測装置及び生体情報計測方法を提供することができる。
【0016】
本発明に係る生体情報計測装置及び生体情報計測方法は、前記被検体を照射する光がコヒーレント光であることを特徴とする。
【0017】
本発明は、計算量を省略することができるため、低価格のレーザ血流計を提供することができる。レーザ光の干渉成分を検出するため、太陽光などのインコヒーレント光源の影響を避けることができる。
【0018】
本発明に係る生体情報計測装置及び生体情報計測方法は、前記特定のドップラーシフト周波数が、5kHz以上10kHz以下であること特徴とする。
【0019】
特定の周波数が5kHz以上であれば、背景光や振動の影響を低減できる。また、血流によるドップラーシフト周波数は10kHz程度までである。
【0020】
本発明に係る生体情報計測装置及び生体情報計測方法は、前記特定のドップラーシフト周波数の4倍のサンプリング周波数で前記電気信号をサンプリングすることを特徴とする。
【0021】
離散フーリエ変換の式より、サンプリング周波数の4分の1の周波数の項は足し算と引き算と掛け算だけであり、より簡単に生体情報を求めることができる。
【0022】
本発明に係る生体情報計測装置及び生体情報計測方法は、過去にサンプリングした前記電気信号のデータも用いて前記積を演算することを特徴とする。
【0023】
移動平均化もあわせておこなうことができるので、より変動の少ない脈波形を得ることができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明は、背景光や振動の影響を受け難く、測定精度及び経済性の高い生体情報計測装置及び生体情報計測方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明に係る生体情報測定装置を説明する図である。
【図2】本発明に係る生体情報測定装置を説明する図である。
【図3】血流信号のパワースペクトルと周波数の積のグラフである。
【図4】センサチップを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。また、各実施形態に係る生体情報測定装置の構成を示す図において、電源、あるいは全体の動作を制御する制御部などの通常の技術により実現できる部分は図示していない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。
【0027】
図1は、本実施形態の生体情報測定装置301を説明する図である。生体情報測定装置301は、生体1に向けて出射光を出射する発光素子3と、発光素子3からの出射光によって生体1(被検体)で発生する散乱光を受光して光電流を出力する受光素子7と、受光素子7からドップラーシフト周波数帯にある光電流の強度の時間変動を抽出して信号に変換する駆動測定回路8と、駆動測定回路8からの信号を受けて脈拍数を表示する脈拍数表示手段15とを備える。生体1は、例えば、人又は動物である。発光素子3としては、例えば、分布帰還型(DFB)半導体レーザ光源や面発光レーザダイオード(VCSEL)がある。受光素子7としては、例えば、フォトダイオードやフォトトランジスタがある。
【0028】
生体情報測定装置301の駆動測定回路8は、専用LSIであることが好ましい。生体情報測定装置301は、利用者に脈拍数情報を提供することができる。生体情報測定装置301の詳細について、具体例を図示して以下説明する。
【0029】
図2は、生体情報測定装置301をより詳細に説明する図である。生体情報測定装置301は、被検体に照射された光が前記被検体で散乱した散乱光を受光して前記散乱光の光強度を電気信号として出力するセンサ部4と、センサ部4が出力する電気信号をサンプリングし、前記散乱光に含まれるビート信号のパワースペクトルのうち特定のドップラーシフト周波数について、前記特定のドップラーシフト周波数のパワーと前記特定のドップラーシフト周波数との積を演算する演算部10と、演算部10が演算した前記積の時間変動から前記被検体の脈拍数を算出する脈拍数変換部11と、を備える。
【0030】
生体情報測定装置301は、センサ部4、駆動測定回路8及び脈拍数表示手段15を備える。センサ部4は、センサチップ5及び増幅器6を有する。また、駆動測定回路8は、信号調整部9、演算部10、脈拍数変換部11、LDドライバ12、記録用信号出力端子13及び表示用信号出力端子14を有する。
【0031】
本実施形態の発光素子3は、前記被検体を照射する光がコヒーレント光となる半導体レーザとして説明する。生体情報測定装置301は、レーザ光の干渉成分を検出するため、太陽光などのインコヒーレント光源の影響を避けることができる。
【0032】
センサチップ5は、図4のように半導体基板上に発光素子3及び受光素子7が集積化されたものであり(例えば、特許文献1を参照。)、光源及び受光素子としての機能を有する。増幅器6は、センサチップ5の受光素子7が受光した生体1からの散乱光を増幅する。生体情報測定装置301は、センサチップ5と増幅器6とを一体化してセンサ部4としており、小型化及び省電力化を図り、生体1に容易に装着できる形状とすることが可能である。
【0033】
LDドライバ12は、センサ部4を駆動し、発光素子3に出射光を出射させる。信号調整部9は、センサ部4が受光した生体1からの散乱光量に依存しないように血流信号の大きさを規格化する。演算部10は、センサ部4からの光電流の時間軸波形を測定して血流量を特徴づける値を求め、脈波形として出力する。その結果を脈拍数変換部11、記録用信号出力端子13及び表示用信号出力端子14に出力する。ここで、演算部10は、脈波形の微分等の信号に関する量を算出しても良い。脈拍数変換部11は、演算部10からの信号を脈拍数に変換する。また、脈拍数変換部11で変換された脈拍数は、脈拍数表示手段15から出力される。
【0034】
記録用信号出力端子13には、電磁的、磁気的または光学的な記録手段を接続し、脈波形を記録しても良い。また、表示用信号出力端子14には、ディスプレイ等の出力手段を接続し、脈波形を表示しても良い。
【0035】
次に、演算部10が行う演算方法を説明する。図3は、生体1として人体を通過したレーザ光の強度変動のフーリエ変換から算出されたパワースペクトルである。ここでパワーとは強度変動をフーリエ変換した振幅の絶対値の二乗である。図3の横軸は、発光素子3からの光が生体1の静止した組織で散乱した光と血球で散乱した光とで生じるビート信号に含まれるドップラーシフト周波数を示している。図3の縦軸はドップラーシフト周波数とその周波数におけるパワーとの積である。ドップラーシフト周波数×パワーのプロットにおいて、ドップラーシフト周波数×パワーのカーブと横軸と成す面積は血流量に比例している(非特許参考文献2を参照。)。図3は、安静時(血流があるとき)と疎血時(血流を止めたとき)のドップラーシフト周波数×パワーのカーブを示している。安静時と疎血時とで血流量の差が大きく、このため、両者のドップラーシフト周波数×パワーのカーブの成す面積の差も大きい。
【0036】
心臓の拍動によって血流量が変動するが、図3のグラフにおいてはカーブの面積変動となってあらわれる。血流によるドップラーシフト周波数は10kHz程度まで存在しているため、血流量の算出には、25Hzから10kHz程度まで周波数×パワーのカーブと横軸と成す面積の総和(上述した面積)を求める必要がある。しかし、拍動の時間変化を知るためだけであれば、このカーブの代表点(例えば5kHz)の値の時間変動を知ればよい。通常の高速フーリエ変換(FFT)アルゴリズムを用いると、時系列データの点数と同じ数の成分データの値が求まるが、求める点数が特定のドップラーシフト周波数1点だけであれば、計算を大幅に省略することが可能である。以下にそれを示す。
【0037】
時系列データをxとすると、離散フーリエ変換は以下の級数で表される。
【数1】

ここで、k(0〜N−1):データ番号、N:データ総数である。
【0038】
演算部10は、特定のドップラーシフト周波数の4倍のサンプリング周波数で信号調整部9からの電気信号をサンプリングする。離散フーリエ変換の式より、サンプリング周波数の4分の1の周波数の項は足し算と引き算と掛け算だけで簡単に求めることができる。よって、例えば、特定のドップラーシフト周波数5kHzにおける値1個のみが求まればよい場合には、サンプリング周波数を20kHz(50μs)とすればよい。
【0039】
まず、256個の時系列データxを用いて毎秒40回(25ミリ秒毎)計算を行う場合を考える。5kHzにおける値1個のみが求まればよい場合は、j=64(=256×5kHz/20kHz)の項のみになるので下記のように簡単になる。
【数2】

【0040】
パワーの値は、f64の絶対値の二乗から求められる。
【数3】

さらにj(=64)との積を求めることにより、5kHzにおける周波数×パワーは以下のように求められる。このように256個の値の足し算と引き算および掛け算のみで算出可能であり複素数は考慮しなくともよい。
【数4】

このように5kHzの成分の時間変動を25ミリ秒ごと(毎秒40回)計算する事によって、血流量を計算せずに、時間軸波形データから脈波形を求めることができる。さらに脈波形から脈拍数や、加速度脈波等の情報を得ることができる。
【0041】
演算部10は、過去にサンプリングした電気信号のデータも用いて前記積を演算してもよい。つまり、演算部10は、移動平均化もあわせて行うことができる。例えば、サンプリング周波数が20kHz(50μs)の場合において、過去の4096個の時系列データを用いて毎秒40回(25ミリ秒毎)計算を行う場合を考える。5kHzにおける値1個のみが求まればよい場合は、j=1024(=4096×5kHz/20kHz)の項のみになるので下記のように簡単になる。
【数5】

【0042】
パワーの値はf1024の絶対値の二乗から求められる。
【数6】

さらにj(=1024)との積を求めることにより、5kHzにおける周波数×パワーは以下のように求められる。このように4096個の値の足し算と引き算および掛け算のみで算出可能であり複素数は考慮しなくともよい。
【数7】

【0043】
このように5kHzの成分の時間変動を25ミリ秒ごと(毎秒40回)過去の4096点のデータを用いて計算する事によって、血流量を計算せずに、時間軸波形データから脈波形を求めることができる。さらに脈波形から脈拍数や、加速度脈波等の情報を得ることができる。この場合は、過去の4096点のデータを用いているので、0.2048秒間(=4096/20kHz)で平均化されていることに相当する。よって、移動平均化もあわせておこなうことができるので、より変動の少ない脈波形を得ることができる。
【0044】
演算部10は、特定のドップラーシフト周波数を5kHz以上10kHz以下とする。太陽光などの自然の背景光や商用電源周波数による変動成分が5kHzにかかることはないため、背景光の変動に関わらず、脈波を測定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明に係る生体情報測定装置は、脈拍数計に利用することができ、特に、外光下運動時での脈拍数測定に適する。
【符号の説明】
【0046】
1 生体(被検体)
2 生体情報測定装置
3 発光素子
4 センサ部
5 センサチップ
6 増幅器
7 受光素子
8 駆動測定回路
9 信号調整部
10 演算部
11 脈拍数変換部
12 LDドライバ
13 記録用信号出力端子
14 表示用信号出力端子
15 脈拍数表示手段
301 生体情報測定装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検体に照射された光が前記被検体で散乱した散乱光を受光して前記散乱光の光強度を電気信号として出力するセンサ部と、
前記センサ部が出力する電気信号をサンプリングし、前記散乱光に含まれるビート信号のパワースペクトルのうち特定のドップラーシフト周波数について、前記特定のドップラーシフト周波数のパワーと前記特定のドップラーシフト周波数との積を演算する演算部と、
前記演算部が演算した前記積の時間変動から前記被検体の脈拍数を算出する脈拍数変換部と、
を備える生体情報計測装置。
【請求項2】
前記被検体を照射する光がコヒーレント光であることを特徴とする請求項1に記載の生体情報計測装置。
【請求項3】
前記特定のドップラーシフト周波数が、5kHz以上10kHz以下であること特徴とする請求項1又は2に記載の生体情報計測装置。
【請求項4】
前記演算部は、前記特定のドップラーシフト周波数の4倍のサンプリング周波数で前記電気信号をサンプリングすることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の生体情報計測装置。
【請求項5】
前記演算部は、過去にサンプリングした前記電気信号のデータも用いて前記積を演算することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の生体情報計測装置。
【請求項6】
被検体に照射された光が前記被検体で散乱した散乱光を受光して前記散乱光の光強度を電気信号として出力し、
前記電気信号をサンプリングし、前記散乱光に含まれるビート信号のパワースペクトルのうち特定のドップラーシフト周波数について、前記特定のドップラーシフト周波数のパワーと前記特定のドップラーシフト周波数との積を演算し、
前記積の時間変動から前記被検体の脈拍数を算出する生体情報計測方法。
【請求項7】
前記被検体を照射する光がコヒーレント光であることを特徴とする請求項6に記載の生体情報計測方法。
【請求項8】
前記特定のドップラーシフト周波数が、5kHz以上10kHz以下であること特徴とする請求項6又は7に記載の生体情報計測方法。
【請求項9】
前記特定のドップラーシフト周波数の4倍のサンプリング周波数で前記電気信号をサンプリングすることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の生体情報計測方法。
【請求項10】
過去にサンプリングした前記電気信号のデータも用いて前記積を演算することを特徴とする請求項6から9のいずれかに記載の生体情報計測方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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