説明

生体状態情報処理装置、生体状態情報処理方法、生体状態情報管理システム、プログラム、および、記録媒体

本発明にかかるシステムは、生体状態に関する情報を処理する生体状態情報処理装置であるサーバ装置(100)と、生体状態情報提供者の情報端末装置であるクライアント装置(200)とを、ネットワーク(300)を介して通信可能に接続して構成されている。サーバ装置(100)は、クライアント装置(200)から取得した生体状態情報に基づいて、生体状態に対する複数の代謝物の複合指標を決定する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
各個体において測定された生体状態に関する指標データと、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データとの相関を示す、数式1に示す相関式を設定する相関式設定手段と、

(数式1において、i、j、kは自然数であり、A、Bは代謝物の血中濃度データ、又は、それを関数処理した値であり、C、D、E、F、G、Hは定数である。)
上記相関式設定手段にて設定された上記相関式に、シミュレーション対象の個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群を代入して、上記シミュレーション対象の個体中の上記生体状態をシミュレーションする生体状態シミュレーション手段と、
を備えたことを特徴とする生体状態情報処理装置。
【請求項2】
上記相関式設定手段は、
各個体において測定された生体状態に関する指標データ、および、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群に基づいて、各代謝物について上記指標データとの相関性を決定する相関性決定手段と、
上記相関性決定手段にて決定された各代謝物の上記相関性に基づいて、所定の計算方式により上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を作成する相関式作成手段と、
上記相関式作成手段にて決定された上記相関式の生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて上記相関式を最適化する最適化手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求の範囲第1項に記載の生体状態情報処理装置。
【請求項3】
上記最適化手段は、
各代謝物のうちの一部の代謝物を選択する代謝物選択手段、
をさらに備え、上記代謝物選択手段にて選択された複数の代謝物を用いて相関式を作成し、生体状態に関する指標データに対する相関係数を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数および代謝物数に基づいて代謝物の組み合せを最適化することを特徴とする請求の範囲第2項に記載の生体状態情報処理装置。
【請求項4】
上記最適化手段は、
上記計算式を分割する計算式分割手段、
をさらに備え、上記計算式分割手段にて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて分割の組み合わせを最適化することを特徴とする請求の範囲第2項または第3項に記載の生体状態情報処理装置。
【請求項5】
上記最適化手段は、
上記計算式を代謝マップ情報に基づいて分割する代謝マップ分割手段、
をさらに備え、上記代謝マップ分割手段にて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算することを特徴とする請求の範囲第2項から第4項のいずれか一つに記載の生体状態情報処理装置。
【請求項6】
上記代謝物は、アミノ酸であること、
を特徴とする請求の範囲第1項から第5項のいずれか一つに記載の生体状態情報処理装置。
【請求項7】
各個体において測定された生体状態に関する指標データと、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データとの相関を示す、数式1に示す相関式を設定する相関式設定ステップと、

(数式1において、i、j、kは自然数であり、A、Bは代謝物の血中濃度データ、又は、それを関数処理した値であり、C、D、E、F、G、Hは定数である。)
上記相関式設定ステップにて設定された上記相関式に、シミュレーション対象の個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群を代入して、上記シミュレーション対象の個体中の上記生体状態をシミュレーションする生体状態シミュレーションステップと、
を含むことを特徴とする生体状態情報処理方法。
【請求項8】
上記相関式設定ステップは、
各個体において測定された生体状態に関する指標データ、および、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群に基づいて、各代謝物について上記指標データとの相関性を決定する相関性決定ステップと、
上記相関性決定ステップにて決定された各代謝物の上記相関性に基づいて、所定の計算方式により上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を作成する相関式作成ステップと、
上記相関式作成ステップにて決定された上記相関式の生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて上記相関式を最適化する最適化ステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求の範囲第7項に記載の生体状態情報処理方法。
【請求項9】
上記最適化ステップは、
各代謝物のうちの一部の代謝物を選択する代謝物選択ステップ、
をさらに含み、上記代謝物選択ステップにて選択された複数の代謝物を用いて相関式を作成し、生体状態に関する指標データに対する相関係数を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数および代謝物数に基づいて代謝物の組み合せを最適化することを特徴とする請求の範囲第8項に記載の生体状態情報処理方法。
【請求項10】
上記最適化ステップは、
上記計算式を分割する計算式分割ステップ、
をさらに含み、上記計算式分割ステップにて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて分割の組み合わせを最適化することを特徴とする請求の範囲第8項または第9項に記載の生体状態情報処理方法。
【請求項11】
上記最適化ステップは、
上記計算式を代謝マップ情報に基づいて分割する代謝マップ分割ステップ、
をさらに含み、上記代謝マップ分割ステップにて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算することを特徴とする請求の範囲第8項から第10項のいずれか一つに記載の生体状態情報処理方法。
【請求項12】
上記代謝物は、アミノ酸であること、
を特徴とする請求の範囲第7項から第11項のいずれか一つに記載の生体状態情報処理方法。
【請求項13】
生体状態に関する情報を処理する生体状態情報処理装置と、生体状態情報提供者の情報端末装置とを、ネットワークを介して通信可能に接続して構成された生体状態情報管理システムであって、
上記生体状態情報処理装置は、
各個体において測定された生体状態に関する指標データと、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データとの相関を示す、数式1に示す相関式を設定する相関式設定手段と、

(数式1において、i、j、kは自然数であり、A、Bは代謝物の血中濃度データ、又は、それを関数処理した値であり、C、D、E、F、G、Hは定数である。)
シミュレーション対象の個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群を上記情報端末装置から取得する血中濃度データ群取得手段と、
上記相関式設定手段にて設定された上記相関式に、上記血中濃度データ群取得手段にて取得された上記シミュレーション対象の個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群を代入して、上記シミュレーション対象の個体中の上記生体状態をシミュレーションする生体状態シミュレーション手段と、
上記生体状態シミュレーション手段にてシミュレーションされた上記シミュレーション対象の個体中の上記生体状態のシミュレーション結果を、上記血中濃度データ群を送信した上記情報端末装置に対して送信する分析結果送信手段と、
を備え、
上記情報端末装置は、
上記血中濃度データ群を上記生体状態情報処理装置に対して送信する送信手段と、
上記送信手段にて送信した上記血中濃度データ群に対応する上記シミュレーション結果を上記生体状態情報処理装置から受信する受信手段と、
を備えたことを特徴とする生体状態情報管理システム。
【請求項14】
上記相関式設定手段は、
各個体において測定された生体状態に関する指標データ、および、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群に基づいて、各代謝物について上記指標データとの相関性を決定する相関性決定手段と、
上記相関性決定手段にて決定された各代謝物の上記相関性に基づいて、所定の計算方式により上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を作成する相関式作成手段と、
上記相関式作成手段にて決定された上記相関式の生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて上記相関式を最適化する最適化手段と、
をさらに備えたことを特徴とする請求の範囲第13項に記載の生体状態情報管理システム。
【請求項15】
上記最適化手段は、
各代謝物のうちの一部の代謝物を選択する代謝物選択手段、
をさらに備え、上記代謝物選択手段にて選択された複数の代謝物を用いて相関式を作成し、生体状態に関する指標データに対する相関係数を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数および代謝物数に基づいて代謝物の組み合せを最適化することを特徴とする請求の範囲第14項に記載の生体状態情報管理システム。
【請求項16】
上記最適化手段は、
上記計算式を分割する計算式分割手段、
をさらに備え、上記計算式分割手段にて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて分割の組み合わせを最適化することを特徴とする請求の範囲第14項または第15項に記載の生体状態情報管理システム。
【請求項17】
上記最適化手段は、
上記計算式を代謝マップ情報に基づいて分割する代謝マップ分割手段、
をさらに備え、上記代謝マップ分割手段にて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算することを特徴とする請求の範囲第14項から第16項のいずれか一つに記載の生体状態情報管理システム。
【請求項18】
上記代謝物は、アミノ酸であること、
を特徴とする請求の範囲第13項から第17項のいずれか一つに記載の生体状態情報管理システム。
【請求項19】
各個体において測定された生体状態に関する指標データと、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データとの相関を示す、数式1に示す相関式を設定する相関式設定ステップと、

(数式1において、i、j、kは自然数であり、A、Bは代謝物の血中濃度データ、又は、それを関数処理した値であり、C、D、E、F、G、Hは定数である。)
上記相関式設定ステップにて設定された上記相関式に、シミュレーション対象の個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群を代入して、上記シミュレーション対象の個体中の上記生体状態をシミュレーションする生体状態シミュレーションステップと、
を含む生体状態情報処理方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項20】
上記相関式設定ステップは、
各個体において測定された生体状態に関する指標データ、および、各個体中の各代謝物について測定された血中濃度データ群に基づいて、各代謝物について上記指標データとの相関性を決定する相関性決定ステップと、
上記相関性決定ステップにて決定された各代謝物の上記相関性に基づいて、所定の計算方式により上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を作成する相関式作成ステップと、
上記相関式作成ステップにて決定された上記相関式の生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて上記相関式を最適化する最適化ステップと、
をさらに含むことを特徴とする請求の範囲第19項に記載のプログラム。
【請求項21】
上記最適化ステップは、
各代謝物のうちの一部の代謝物を選択する代謝物選択ステップ、
をさらに含み、上記代謝物選択ステップにて選択された複数の代謝物を用いて相関式を作成し、生体状態に関する指標データに対する相関係数を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数および代謝物数に基づいて代謝物の組み合せを最適化することを特徴とする請求の範囲第20項に記載のプログラム。
【請求項22】
上記最適化ステップは、
上記計算式を分割する計算式分割ステップ、
をさらに含み、上記計算式分割ステップにて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算し、生体状態に関する指標データに対する相関係数に基づいて分割の組み合わせを最適化することを特徴とする請求の範囲第20項または第21項に記載のプログラム。
【請求項23】
上記最適化ステップは、
上記計算式を代謝マップ情報に基づいて分割する代謝マップ分割ステップ、
をさらに含み、上記代謝マップ分割ステップにて分割された上記計算式を用いて上記生体状態に対する複数の代謝物による相関式を計算することを特徴とする請求の範囲第20項から第22項のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項24】
上記代謝物は、アミノ酸であること、
を特徴とする請求の範囲第19項から第23項のいずれか一つに記載のプログラム。
【請求項25】
上記請求の範囲第19項から第24項のいずれか一つに記載されたプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項26】
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を取得する血中濃度データ取得手段と、
下記の複合指標1から4のうち少なくとも一つに基づいて、上記血中濃度データ取得手段により取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算手段と、
複合指標1;
(Asn)/(Thr) + (Gln)/(Tau+Ser+Val+Trp)
複合指標2;
(Asn+Tyr)/(Cit) + (Met+Arg)/(Asp+(α−ABA))
複合指標3;
(Tau+Gly)/(Gln) + (α−ABA)/(Asp+Tyr) + (His)/(Lys) + (Trp)/(Thr+Asn+Cit)
複合指標4;
(Tau+Trp)/(Tyr) + ((α−ABA)+His)/(Asp+Asn)
上記病態指標値計算手段にて計算した上記病態指標値に従って肝線維化の病態を判定する病態判定手段と、
を備えたことを特徴とする肝線維化判定装置。
【請求項27】
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を取得する血中濃度データ取得ステップと、
下記の複合指標1から4のうち少なくとも一つに基づいて、上記血中濃度データ取得ステップにより取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算ステップと、
複合指標1;
(Asn)/(Thr) + (Gln)/(Tau+Ser+Val+Trp)
複合指標2;
(Asn+Tyr)/(Cit) + (Met+Arg)/(Asp+(α−ABA))
複合指標3;
(Tau+Gly)/(Gln) + (α−ABA)/(Asp+Tyr) + (His)/(Lys) + (Trp)/(Thr+Asn+Cit)
複合指標4;
(Tau+Trp)/(Tyr) + ((α−ABA)+His)/(Asp+Asn)
上記病態指標値計算ステップにて計算した上記病態指標値に従って肝線維化の病態を判定する病態判定ステップと、
を含むことを特徴とする肝線維化判定方法。
【請求項28】
肝線維化に関する情報を処理する肝線維化判定装置と、代謝物情報提供者の情報端末装置とを、ネットワークを介して通信可能に接続して構成された肝線維化判定システムであって、
上記肝線維化判定装置は、
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を上記情報端末装置から取得する血中濃度データ取得手段と、
下記の複合指標1から4のうち少なくとも一つに基づいて、上記血中濃度データ取得手段により取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算手段と、
複合指標1;
(Asn)/(Thr) + (Gln)/(Tau+Ser+Val+Trp)
複合指標2;
(Asn+Tyr)/(Cit) + (Met+Arg)/(Asp+(α−ABA))
複合指標3;
(Tau+Gly)/(Gln) + (α−ABA)/(Asp+Tyr) + (His)/(Lys) + (Trp)/(Thr+Asn+Cit)
複合指標4;
(Tau+Trp)/(Tyr) + ((α−ABA)+His)/(Asp+Asn)
上記病態指標値計算手段にて計算した上記病態指標値に従って肝腺維化の病態を判定する病態判定手段と、
上記血中濃度データ群を送信した上記情報端末装置に対して上記病態判定手段にて判定された判定結果を送信する分析結果送信手段と、
を備え、
上記情報端末装置は、
上記血中濃度データ群を上記肝線維化判定装置に対して送信する送信手段と、
上記送信手段にて送信した上記血中濃度データ群に対する判定結果を上記肝線維化判定装置から受信する受信手段と、
を備えたことを特徴とする肝線維化判定システム。
【請求項29】
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を取得する血中濃度データ取得ステップと、
下記の複合指標1から4のうち少なくとも一つに基づいて、上記血中濃度データ取得ステップにより取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算ステップと、
複合指標1;
(Asn)/(Thr) + (Gln)/(Tau+Ser+Val+Trp)
複合指標2;
(Asn+Tyr)/(Cit) + (Met+Arg)/(Asp+(α−ABA))
複合指標3;
(Tau+Gly)/(Gln) + (α−ABA)/(Asp+Tyr) + (His)/(Lys) + (Trp)/(Thr+Asn+Cit)
複合指標4;
(Tau+Trp)/(Tyr) + ((α−ABA)+His)/(Asp+Asn)
上記病態指標値計算ステップにて計算した上記病態指標値に従って肝線維化の病態を判定する病態判定ステップと、
を含む肝線維化判定方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項30】
上記請求の範囲第29項に記載されたプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【請求項31】
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を取得する血中濃度データ取得手段と、
肝線維化の病態指標値を計算するための複合指標を設定する複合指標設定手段と、
上記複合指標設定手段にて設定した複合指標に基づいて、上記血中濃度データ取得手段により取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算手段と、
上記病態指標値計算手段にて計算した上記病態指標値に従って肝線維化の病態を判定する病態判定手段と、
を備え、
上記複合指標設定手段は、
Asn、Glnの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Thr、Tau、Ser、Val、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標1(さらにMetの血中濃度データを分子に、Ile、α−ABA、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標1作成手段と、
Asn、Metの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、α−ABA、Citの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標2(さらに、Tyr、Argの血中濃度データを分子に、His、Thr、Trp、Asp、Gluの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標2作成手段と、
α−ABA、His、Gly、Trp、Tauの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Gln、Cit、Lys、Thr、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標3(さらに、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標3作成手段と、
His、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標4(さらにα−ABA、Tauの血中濃度データを分子に、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標4作成手段、
のうち少なくとも一つをさらに備えたことを特徴とする肝線維化判定装置。
【請求項32】
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を取得する血中濃度データ取得ステップと、
肝線維化の病態指標値を計算するための複合指標を設定する複合指標設定ステップと、
上記複合指標設定ステップにて設定した複合指標に基づいて、上記血中濃度データ取得ステップにより取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算ステップと、
上記病態指標値計算ステップにて計算した上記病態指標値に従って肝線維化の病態を判定する病態判定ステップと、
を含み、
上記複合指標設定ステップは、
Asn、Glnの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Thr、Tau、Ser、Val、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標1(さらにMetの血中濃度データを分子に、Ile、α−ABA、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標1作成ステップと、
Asn、Metの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、α−ABA、Citの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標2(さらに、Tyr、Argの血中濃度データを分子に、His、Thr、Trp、Asp、Gluの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標2作成ステップと、
α−ABA、His、Gly、Trp、Tauの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Gln、Cit、Lys、Thr、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標3(さらに、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標3作成ステップと、
His、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標4(さらにα−ABA、Tauの血中濃度データを分子に、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標4作成ステップ、
のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする肝線維化判定方法。
【請求項33】
肝線維化に関する情報を処理する肝線維化判定装置と、代謝物情報提供者の情報端末装置とを、ネットワークを介して通信可能に接続して構成された肝線維化判定システムであって、
上記肝線維化判定装置は、
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を取得する血中濃度データ取得手段と、
肝線維化の病態指標値を計算するための複合指標を設定する複合指標設定手段と、
上記複合指標設定手段にて設定した複合指標に基づいて、上記血中濃度データ取得手段により取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算手段と、
上記病態指標値計算手段にて計算した上記病態指標値に従って肝線維化の病態を判定する病態判定手段と、
を備え、
上記複合指標設定手段は、
Asn、Glnの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Thr、Tau、Ser、Val、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標1(さらにMetの血中濃度データを分子に、Ile、α−ABA、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標1作成手段と、
Asn、Metの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、α−ABA、Citの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標2(さらに、Tyr、Argの血中濃度データを分子に、His、Thr、Trp、Asp、Gluの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標2作成手段と、
α−ABA、His、Gly、Trp、Tauの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Gln、Cit、Lys、Thr、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標3(さらに、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標3作成手段と、
His、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標4(さらにα−ABA、Tauの血中濃度データを分子に、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標4作成手段、
のうち少なくとも一つをさらに備え、
上記情報端末装置は、
上記血中濃度データ群を上記肝線維化判定装置に対して送信する送信手段と、
上記送信手段にて送信した上記血中濃度データ群に対する判定結果を上記肝線維化判定装置から受信する受信手段と、
を備えたことを特徴とする肝線維化判定システム。
【請求項34】
各個体の各代謝物について測定された血中濃度データ群を取得する血中濃度データ取得ステップと、
肝線維化の病態指標値を計算するための複合指標を設定する複合指標設定ステップと、
上記複合指標設定ステップにて設定した複合指標に基づいて、上記血中濃度データ取得ステップにより取得した上記血中濃度データ群から肝線維化の病態指標値を計算する病態指標値計算ステップと、
上記病態指標値計算ステップにて計算した上記病態指標値に従って肝線維化の病態を判定する病態判定ステップと、
を含み、
上記複合指標設定ステップは、
Asn、Glnの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Thr、Tau、Ser、Val、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標1(さらにMetの血中濃度データを分子に、Ile、α−ABA、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標1作成ステップと、
Asn、Metの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、α−ABA、Citの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標2(さらに、Tyr、Argの血中濃度データを分子に、His、Thr、Trp、Asp、Gluの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標2作成ステップと、
α−ABA、His、Gly、Trp、Tauの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Gln、Cit、Lys、Thr、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標3(さらに、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標3作成ステップと、
His、Trpの血中濃度データのうち少なくとも一つを分子に、Asn、Tyrの血中濃度データのうち少なくとも一つを分母にもつ1項からなる分数式または複数項の和からなる分数式である複合指標4(さらにα−ABA、Tauの血中濃度データを分子に、Met、Aspの血中濃度データを分母に任意に加算してもよい)を作成する複合指標4作成ステップ、
のうち少なくとも一つをさらに含む肝線維化判定方法をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項35】
上記請求の範囲第34項に記載されたプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【国際公開番号】WO2004/052191
【国際公開日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【発行日】平成18年4月6日(2006.4.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−502361(P2005−502361)
【国際出願番号】PCT/JP2003/015713
【国際出願日】平成15年12月9日(2003.12.9)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
Bluetooth
【出願人】(000000066)味の素株式会社 (887)
【Fターム(参考)】