説明

用紙保持構造および電子投票装置用プリンタ

【課題】 先端が自由端である記録用紙を円滑に搬送でき、小型化かつ簡略化が図れる電子投票装置用プリンタを提供する。
【解決手段】 容器7が、プリンタ6の筐体6aに装着された本体部分7dと、本体部分7dに開閉可能に取り付けられた可動部分7eとからなる。容器7の開いた状態にてファンフォールド紙16が撓みの小さい状態のまま挿入され、それから可動部分7eを本体部分7dに対して閉じた状態にすると、ファンフォールド紙16がU字状に大きく撓んだ状態になって容器7内に保持される。この容器7から筐体6a内にファンフォールド紙16を円滑に供給できる。プリンタ6は、円滑に供給されたファンフォールド紙16に電子投票内容を印字し、さらにその印字内容が目視で確認されると承認を示す文字を印字する。そして、ファンフォールド紙16の印字部分を切断して排出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙保持構造と、それを含む電子投票装置用プリンタとに関する。
【背景技術】
【0002】
自治体等における従来の選挙は、投票者が投票用紙に人名等を記入して投票箱に投入することによって行われていた。開票は、選挙管理人の立ち会いの下に投票箱を開いて投票用紙を取り出し、投票用紙を1枚ずつ目視で読み取って集計することによって行われていた。このように、従来の選挙は完全に手作業で行われていたため、集計および開票結果の確認に時間がかかるとともに、作業者の労力が多大なものであった。
【0003】
そこで、近年、コンピュータを用いた電子投票が採用され始めている。電子投票システムの基本構成は、個々の投票ブースにそれぞれ配置された電子投票端末と、各電子投票端末が接続されたサーバを含む。電子投票端末は、候補者の名前等を表示する表示装置(ディスプレイ)と投票者が投票を行うための入力装置を含んでおり、表示装置と入力装置が一体化されたタッチパネルが用いられる場合もある。
【0004】
電子投票においては、各電子投票端末の入力装置からそれぞれ入力された電子データ(投票内容)をサーバにて集計することによって、開票が行われる。しかし、電子データの書き換えなど、投票に不正や改ざんがなかったかどうかを確認するために、監査を行うことが望まれている。このような監査を行うためには、各投票内容を電子データとして記憶するだけでなく、プリンタによって投票内容を印字して、紙媒体として保管できるようにすることが必要である。すなわち、電子投票端末に接続されたプリンタを備えることが必要である。
【0005】
特許文献1,2には、電子投票端末にプリンタを接続し、このプリンタの印字結果を投票ブース内にて視認できるようにした電子投票装置が開示されている。この構成によると、投票者が入力装置から入力した投票内容が電子データとしてサーバに送信されるだけでなく、プリンタによって紙に印字され、その紙の印字結果を窓部から見ることによって投票者が投票内容を確認することができる。
【特許文献1】特開2002−230610号公報
【特許文献2】特開2002−279126号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
電子投票装置においては、不特定多数の投票者が間断なく投票を行うことが想定されるため、電子投票端末に接続されたプリンタの紙切れが生じることは極力避けたい。従って、特許文献1,2では、長尺のロール紙に印字し、投票者によって印字内容(投票内容)が確認された後にその印字部分を順次ロール状に巻き取っていく構成が採用されている。しかし、このような巻き取り方式を用いると、投票した順番に投票結果が印字されるので、巻き取られたロール紙を見れば各投票者の順番に従って投票内容を知ることができ、プライバシーの見地から問題がある。また、前投票者の投票内容を印字した部分を次の投票者の目に触れないようにしなければならないため、印字した部分を窓部の外まで搬送する必要がある。
【0007】
そこで、印字後にロール紙を逐次切断することが考えられる。この場合、切断された記録用紙を回収すればよく、回収された多数の記録用紙はある程度散らばり、比較的ランダムに取り出される。従って、プライバシー上の問題は解消する。また、前投票者の投票内容を印字した部分は、ロール紙から切り離されて回収されるため、その次の投票者に前投票者の投票内容が見られることがない。
【0008】
しかし、このように、ロール紙を用い、そのロール紙を印字後に切断する構成であると、ロール紙を搬送する搬送ローラが多数必要である。前記したように投票者が窓部を介して印字結果を見ることができる構成の場合、プリンタの印字部とロール紙の排出部との間に窓部を設け、印字結果を見易くするために窓部を大きくすることが望ましい。ロール紙はロール状に保持されていたために巻き癖がついており、かつ先端が自由端になっているので、前記した窓部の長い距離を円滑に搬送することは困難であり、窓部内に複数の搬送ローラを設ける必要がある。その結果、プリンタを含む電子投票装置の構成の複雑化、大型化、高コスト化を招く。
【0009】
従って、本発明の目的は、先端が自由端になっている記録用紙を、比較的少ない搬送ローラしか用いなくても円滑に搬送でき、小型化かつ構成の簡略化が図れる用紙保持構造と、その用紙保持構造を含む電子投票装置用プリンタとを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の用紙保持構造は、所定の長さごとに交互に折り返して積み重ねられたファンフォールド紙を保持し、該ファンフォールド紙をプリンタの筐体に供給する容器を有し、容器は、開閉可能に互いに連結された複数の部分からなり、容器は、複数の部分が互いに開いた状態にて、内部にファンフォールド紙を挿入可能であり、複数の部分が互いに閉じた状態にて、複数の部分がファンフォールド紙の長手方向に沿う凹形状を構成し、ファンフォールド紙を容器の凹形状に合わせて、開いた状態よりも撓ませて保持可能であることを特徴とする。ファンフォールド紙は、閉じた状態の容器内に、U字状に撓んだ状態で保持されることが好ましい。
【0011】
この用紙保持構造によると、容器の閉じた状態にて、ファンフォールド紙の自重が、主に、その折り曲げ端部や薄い側端面ではなく、印字可能な大面積の平坦な面(主面)に加わるため、容器内で自重によって座屈したり倒れたりすることなく支持され、自重によって搬送負荷が増大することがなく、ファンフォールド紙の最初から最後まで円滑に給紙することができる。それに加えて、この用紙保持構造によると、積層状態のファンフォールド紙が、閉じた状態の容器の凹形状の底面上に配置されており、積層されたファンフォールド紙の下層部分に比べて上層部分の方が内側向きに屈曲された状態になる。したがって、容器の姿勢が変動しても、給紙時に引き出されるファンフォールド紙の上層部分に自重が加わることはなく、円滑に容器外へ引き出されやすい。さらに、内側向きに屈曲されたファンフォールド紙が、屈曲状態から復帰しようとして外側向きに広がろうとする力が作用し、この力の一部が自重に抗するように働くため、ファンフォールド紙の自重による搬送負荷が緩和され、ファンフォールド紙の最初から最後まで比較的円滑に給紙することができる。しかも、容器が、ファンフォールド紙の長手方向に占めるスペースを小さく抑えることができ、プリンタの小型化をあまり妨げない。
【0012】
さらに、本発明によると、開いた状態の容器内にファンフォールド紙を、撓みの小さい状態のまま挿入できるので、作業が非常に容易である。
【0013】
複数の部分は、ヒンジ機構を介して開閉可能に互いに連結されていてもよい。その場合、ヒンジ機構を利用することによって、容器を閉じる、すなわち開いた状態から閉じた状態に移行させて、ファンフォールド紙を容易に屈曲状態にすることができる。
【0014】
なお、複数の部分のうちの1つは筐体に装着可能な本体部分であり、他の部分は本体部分に対して開閉可能な可動部分であると、プリンタの筐体と容器を1つのユニットとして取り扱うことができ、このプリンタの他部材への取り付けおよび取り外しや、メンテナンス作業が容易に行える。
【0015】
本発明の電子投票装置用プリンタは、前記した用紙保持構造と、筐体内に配置されており、容器から供給されたファンフォールド紙の一部に印字する印字部と、筐体内に配置されており、ファンフォールド紙の、印字部により印字された部分を切り離すカッタ部と、筐体の、ファンフォールド紙の進行方向に対して印字部の下流側に設けられており、印字された部分を外部から視認可能にする窓部と、筐体の、ファンフォールド紙の進行方向に対して窓部の下流側に設けられており、カッタ部により切り離された印字された部分を排出する排出口とを有する。
【0016】
このプリンタは、ロール紙のような巻き癖が生じないファンフォールド紙を記録用紙として用いるため、先端が自由端となっていても長い距離を円滑に進行させることができる。従って、視認を容易にするために窓部が比較的大きく形成されていたとしても、その窓部内に記録用紙の搬送機構(搬送ローラ等)が不要であるため、プリンタの小型化および薄型化と、構成の簡略化が可能である。
【発明の効果】
【0017】
本発明によると、記録用紙としてファンフォールド紙を用いるため、ロール紙のように巻き癖がつくことがない。従って、先端が自由端となっていても長い距離を円滑に進行することができる。その結果、印字結果を外部から視認可能にする窓部内に、記録用紙を支持し搬送するためのローラ等の搬送機構を設ける必要がなくなり、プリンタの小型化および薄型化と、構成の簡略化が可能である。
【0018】
しかも本発明によると、ファンフォールド紙の自重による搬送負荷の増大を抑えることができ、特に、容器外へ引き出されるファンフォールド紙の上層部分において、自重による搬送負荷が緩和されるため、ファンフォールド紙の最初から最後まで比較的円滑に引き出して給紙することができる。その上、容器がファンフォールド紙の長手方向に占めるスペースを小さく抑えることができる。
【0019】
さらに、本発明では、容器内にファンフォールド紙を挿入する作業が非常に容易であるとともに、その容器内でファンフォールド紙をより大きく撓ませて保持する状態に容易に移行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1には、本発明の一実施形態の電子投票装置1を含む電子投票システムの全体構成例が模式的に示されている。この電子投票システムは、(図1には5つしか図示されていないが)多数の電子投票装置1がサーバ2に接続された構成である。
【0022】
電子投票装置1は、図2に示すように、例えばベース面3aを有する投票ブース3を構成しており、電子投票端末4(図1参照)の表示装置と入力装置を兼ねるタッチパネル5が配置されている。このタッチパネル5は、例えば、表示部(表示装置)に複数の選択肢(例えば複数の候補者の氏名)が表示され、表示部に表示された各選択肢(例えば各候補者名)に対応する位置の入力スイッチ(入力装置)に触れることによって、投票内容の入力が行われる構成である。なお、タッチパネル5に入力した投票内容を他人が容易に見ることができないようにするため、投票ブース3の周囲には遮蔽部材を設けておくことが好ましい。また、タッチパネル5の側方には電子投票装置用のプリンタ6が取り付けられている。プリンタ6の筐体6aには、ベース面3aの穴部3bを介して露出する位置に、窓部12が設けられている。プリンタ6の詳細な構成については後述するが、図2,4に示すように、記録用紙として所定の長さごとに交互に折り返して積み重ねられたファンフォールド紙16(模式的に図示)を保持する容器7と、筐体6a内に設けられている印字部およびカッタ部11とが設けられている。
【0023】
この電子投票装置1は、図示しない揺動機構によって、プリンタ6を含む投票ブース3全体の角度θの調整が可能である。これは、ハンディキャップを有する投票者や様々な身長の投票者に対して、タッチパネル5をできるだけ操作し易い姿勢に自在に移動させて保持するためである。
【0024】
次に、図3〜8に示す、本実施形態の電子投票装置1のプリンタ6について詳細に説明する。このプリンタ6は、投票ブース3のベース面3aに取り付けられる筐体6aを有し、筐体6aの投票ブース3に露出する面に窓部12が設けられている。この筐体6aの、窓部12と反対側の面に容器7が取り付けられている。
【0025】
プリンタ6の筐体6a内の構成は図4に示されている。筐体6aの内部には、ファンフォールド紙16に印字を行うための記録ヘッド(例えばサーマルヘッド)9が設けられている。この記録ヘッド9は、プリンタ6が投票ブース3に取り付けられたときに上方に位置するように配置されている。さらに、記録ヘッド9と対向して配置され、記録ヘッド9によってファンフォールド紙16を押しつけられながらそのファンフォールド紙16を搬送するプラテンローラ10が設けられている。ここでは、記録ヘッド9およびプラテンローラ10が設けられている部分を印字部と称する。
【0026】
ファンフォールド紙16の搬送方向に対して印字部の下流側に、ファンフォールド紙16を切断可能なカッタ部11が設けられている。カッタ部11は、公知のあらゆる構成を採用できるので詳細についてはここでは説明しないが、例えば、固定刃と可動刃が対向して配置され、可動刃が固定刃に向かって移動することによってファンフォールド紙16を切断するものであってよい。
【0027】
ファンフォールド紙16の搬送方向に対して印字部の下流側には、印字部およびカッタ部11を通過したファンフォールド紙16を案内するガイド13が設けられている。そして、このガイド13によって案内されたファンフォールド紙16が、窓部12に導かれる。窓部12は、投票ブース3に露出する面に配置されている合成樹脂(例えばポリカーボネート、ABS樹脂、アクリル等)からなる透明板12aと、透明でなくてもよい対向板12bとが、わずかな隙間12cを挟んで対向している構成である。従って、ガイド13に導かれたファンフォールド紙16が、透明板12aと対向板12bの間の隙間12cを通過すると、このファンフォールド紙16の、記録ヘッド9により印字された部分を、筐体6aの外部から、すなわちプリンタ6がベース面3aに取り付けられている場合には投票ブース3内から見ることができる。なお、窓部12の範囲内には、ファンフォールド紙16を搬送するためのローラ等の搬送機構は何ら設けられていない。そして、ファンフォールド紙16の搬送方向に対して窓部12の下流側に、ファンフォールド紙16を排出するための排出ローラ14および排出口15が設けられている。
【0028】
容器7は、ファンフォールド紙16を収容可能な収容部7aを有し、プリンタ6の筐体6aの窓部12と反対側の面に取り付けられている。この容器7は、ヒンジ機構7cによって互いに連結された1対の部分7d,7eからなる。本実施形態では、一方の部分が筐体6aに装着された本体部分7dであり、他方の部分が、ヒンジ機構7cを介して本体部分7dに開閉可能に連結された可動部分7eである。このヒンジ機構7cには、揺動アーム7fと係止部7gとからなるロック機構が付属している。従って、揺動アーム7fの先端の爪状の部分を係止部7gに引っかけることにより、図5,6に示すように可動部分7eが本体部分7dに対して閉じた状態に保持できる。また、揺動アーム7fの先端の爪状の部分を係止部7gから離すことにより、ロック状態を解除して、図7,8に示すように可動部分7eが本体部分7dに対して開いた状態にすることができる。
【0029】
図4に示すように可動部分7eが閉じた状態では、収容部7aの底面7bが、その中に収容されるファンフォールド紙16の長手方向に対して凹形状に形成されている。具体的には、本体部分7dの底面と可動部分7eの底面とが連続して、凹形状の底面7bを構成している。従って、ファンフォールド紙16が、凹形状の底面7b上に屈曲した状態で置かれている。なお、本明細書中でいう容器7の底面7bとは、プリンタ6の使用時の姿勢にかかわらず、給紙時に引き出されるファンフォールド紙16の最上層の部分と反対側に位置する面のことであり、積層状態のファンフォールド紙16の最下層の大面積の平坦な面(主面)と当接してそれを支持する面(図4参照)である。言い換えると、底面7bは、通常、ファンフォールド紙16を容器7内に入れる際にこのファンフォールド紙16の自重を主に受ける、容器7の内面である。なお、容器7の収容部7aの底面7bの凹形状は、略U字状や、楕円を半分に分割した形状や、多角形(例えば六角形や八角形)を半分に分割した形状など、凹状になっていれば様々な変更が可能である。
【0030】
以上説明した構成の電子投票装置1によって投票を行う方法の一例について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明するような投票時には、プリンタ6の容器7は閉じた状態(図4,6参照)に保たれる。容器7が開いた状態にされるのは、主にファンフォールド紙16をセットする時であり、その詳細については後述する。
【0031】
図2に示す電子投票装置1のタッチパネル5には、投票を行う対象となる複数の選択肢、例えば複数の候補者の氏名が表示されている(ステップS1)。そこで、投票者がタッチパネル5の表示部に表示されている選択肢のうちのいずれかを選択し、それに対応する入力スイッチに触れる(ステップS2)。すると、電子投票端末4は、入力された内容、すなわち選択された選択肢を示すデータをプリンタ6に送信する。
【0032】
あらかじめ、容器7の収容部7aに収容されているファンフォールド紙16の先端が引き出されて、プリンタ6の印字部にセットされている(図4の2点鎖線矢印参照)。そこで、前記したように選択された選択肢を示すデータが、印字すべきデータとして電子投票端末4から送信されると、プリンタ6の記録ヘッド9がファンフォールド紙16の一方の面に、選択した選択肢の内容(例えば選択した候補者の氏名)を印字する(ステップS3)。そして、プラテンローラ10がファンフォールド紙16を搬送し、ガイド13によって案内しながら窓部12に導く。そして、ファンフォールド紙16の、記録ヘッド9によって印字された部分が窓部12の隙間12cに到達したら、プラテンローラ10によるファンフォールド紙16の搬送を一時停止する。その状態で、印字された内容(例えば選択した候補者の氏名)は、透明板12aおよび穴部3bを介して投票ブース3内の投票者によって見ることができるように表示される(ステップS4)。
【0033】
投票ブース3内の投票者は、窓部12および穴部3bを介して印字された内容(例えば選択した候補者の氏名)を見て確認し、承認したら、投票内容決定の意思を示すために、タッチパネル5の入力部において適宜の操作を行う(ステップS5)。電子投票端末4は、この入力を検知すると、プリンタ6に投票内容決定を示す印刷の指示を送信する。そして、プリンタ6の記録ヘッド9は、ファンフォールド紙16の印字された部分の後方に、投票内容決定の意味を表す文字または記号、例えば「○」や「OK」などと、投票内容を示す記号、例えばバーコードを印刷する(ステップS6)。そして、カッタ部11がファンフォールド紙16を切断する(ステップS7)。このとき、選択した内容(例えば選択した候補者の氏名)が印字された部分および投票内容決定の意味を表す文字または記号とバーコードが印字された部分が、ファンフォールド紙16から切り離されて単票紙状になり、排出ローラ14によって搬送されて排出口15から排出される(ステップS8)。
【0034】
一方、入力操作のミスがあった場合や投票者が投票内容を変更したい場合などには、ステップS5において、投票者が、印字された内容を承認せず入力の変更を希望するために、タッチパネル5の入力部において適宜の操作を行う。電子投票端末4は、この不承認(変更希望)の操作を検知すると、プリンタ6に投票内容不承認を示す印刷の指示を送信する。そして、プリンタ6の記録ヘッド9は、ファンフォールド紙16の印字された部分の後方に、投票内容不承認の意味を表す文字または記号、例えば「×」や「NG」などを印刷する(ステップS6’)。そして、カッタ部11がファンフォールド紙16を切断し(ステップS7’)、不承認となった内容と投票内容不承認の意味を表す文字または記号が印字された部分が、ファンフォールド紙16から切り離されて単票紙状になり、排出ローラ14によって搬送されて排出口15から排出される(ステップS8’)。それから、再度、投票者による投票(ステップS2)と、プリンタ6による印字(ステップS3)と、印字内容の表示(ステップS4)を行う。その後に、ステップS5において投票内容が承認されたら、プリンタ6の記録ヘッド9は、ファンフォールド紙16の印字された部分の後方に、投票内容決定の意味を表す文字または記号、例えば「○」や「OK」などと、投票内容を示す記号、例えばバーコードを印刷する(ステップS6)。そして、カッタ部11がファンフォールド紙16を切断し(ステップS7)、単票紙状にして排出口15から排出する(ステップS8)。
【0035】
一人の投票者に関して、以上のステップS1〜S8によって投票が完了したら、次の投票者による投票に備えた待機状態になる。この時、ファンフォールド紙16は、先端がカッタ部11に位置しており、窓部12には存在しない。前の投票者による投票内容が印字された部分は、前記したようにカッタ部11にて切り離されて排出されているので、当然、次の投票者の目に触れることはない。そして、次の投票者によって前記した投票動作(ステップS1〜S8)が行われる。
【0036】
多数の電子投票装置1によって、このような投票動作が繰り返され、任意のタイミングで電子投票装置1から投票内容が電子データとしてサーバに送信されると、サーバ2には多数の投票内容が電子データとして蓄積され、それと同時に各電子投票装置1には、投票内容が印字された単票紙状の記録用紙が多数収容された状態になる。全有権者の投票が完了するか、または所定の投票時間が終了すると、投票が締め切られる。そして、サーバ2は、各電子投票装置1から送信された投票内容を集計する。また、従来同様に作業者が、収容された単票紙状の記録用紙を1枚ずつ手作業で取り出して読み取って集計することもできる。後者の集計作業は、サーバ2による電子的な集計のバックアップとして検証のために用いることができる。これは、必要に応じて、全ての電子投票装置1に対して行ってもよいが、電子投票装置1のうちの一部についてのみ行ってもよく、また、サーバ2による開票時に何らかの問題が生じた場合にのみ行ってもよい。
【0037】
本実施形態では、電子投票を行う上で、投票者がタッチパネル5の入力部を操作して入力した後に、その投票内容が印字されたファンフォールド紙16を窓部12から目視で確認することができる。そして、投票者が投票内容を最終的に承認した投票内容が任意のタイミングでサーバ2に送られる。従って、操作ミス等で誤った投票を行うことが防げ、また、投票内容の変更にも対応できる。このようにして、投票者が所望の投票を行うことができる。
【0038】
また、前記したように電子データによる投票のバックアップとして、投票内容が印字された記録用紙が作成されるが、投票者による最終的な承認が得られない、変更前の投票内容には、「×」や「NG」などの否定の意味を表す文字または記号が付記されているため、手作業による集計時に無視することができる。一方、投票者による最終的な承認が得られた正しい投票内容には、「○」や「OK」などの肯定的な意味を表す文字または記号と、投票内容を表すバーコード等の記号が付記されているため、手作業あるいは自動作業による集計が正確に行える。すなわち、切り離されて単票紙状になった記録用紙には、投票内容とともにその投票内容の承認または不承認を示す文字または記号が併記されているので、開票時に文字または記号を確認することが必要であり、こうすることにより、投票内容が変更された場合にも集計ミスを防ぐことができる。
【0039】
なお、図4に示す構成では、記録ヘッド9とカッタ部11が非常に近接しているため、ファンフォールド紙16を切断した後にそれを巻き戻さなくても、切断された残りのファンフォールド紙16の先端近傍から次の印字ができ、無駄な余白がほとんど生じない。前の投票者の投票内容が印字されている部分は、カッタ部11により切断されて排出口15から排出されているため、各記録用紙の投票者を特定することは不可能であり、次の投票者の目に触れることはない。
【0040】
この構成において、十分な大きさの窓部12を設け、入力内容を大きく印字してこの窓部12いっぱいに表示すると、多種多様な選挙においても投票者に概ね見易い表示を行うことができる。しかし、従来のように記録用紙としてロール紙を用いる場合には、巻き癖のために、先端が自由端になっているロール紙を円滑に長い距離を進行させることが困難であり、このロール紙を支持しつつ搬送するために、窓部12内に複数の搬送ローラを配置せざるを得ない。その結果、窓部12の厚さが厚くなってプリンタ6が大型化するとともに、窓部12内に設けられた搬送ローラへ駆動力を供給する機構のために、構成が複雑になる。さらに、窓部12内に設けられた搬送ローラが、記録用紙の印字された部分の目視確認の邪魔にならないように、窓部12の中央を避けて配置することが望まれるため、その分だけ筐体6aをさらに大型化する必要が生じる。
【0041】
これに対し、本実施形態では、記録用紙としてファンフォールド紙16を用いている。このファンフォールド紙16は、所定の長さごとに交互に折り返して積み重ねられたものであり、紙詰まりの発生しやすい紙の先端部に巻き癖は生じない。従って、ファンフォールド紙16は、先端が自由端であっても窓部12の隙間12cを円滑に進行し易く、窓部12内に搬送ローラを設ける必要がない。その結果、プリンタ6の大型化および構成の複雑化を防ぐことができる。
【0042】
そして、本実施形態では、ファンフォールド紙16を収容した容器7がプリンタ6の筐体6aに直接取り付けられている。すなわち、筐体6aと容器7が一体的に取り扱えるため、すなわち、プリンタ6が記録用紙の容器7を含む1つのユニットとして取り扱えるため、ベース面3aへの取り付けおよび取り外しが容易である。従って、1台のプリンタ6を様々な投票ブースに取り付けることができ、また、メンテナンスにも便利である。
【0043】
ところで、仮にファンフォールド紙16の自重が、主に折り曲げ端部やごく薄い側端面に加わると、この自重を支えることができず、ファンフォールド紙16が収納部7a内で座屈したり倒れたりして、搬送負荷が大きくなってしまう。その結果、プラテンローラ10によってファンフォールド紙16の先端側が引っ張られても、収納部7a内から円滑に順次繰り出されて行かず、給紙不良となるおそれがある。これに対し、ファンフォールド紙16をほぼ水平に配置してファンフォールド紙16の、印字可能な大面積の平坦な面(主面)が重力の方向に対してほぼ垂直になるように配置すると、ファンフォールド紙16の自重をこの大面積の平坦な面(主面)で支えることができ、円滑な搬送を可能にすることができる。しかし、その場合、筐体6aの外側に、ファンフォールド紙16の長手方向に広いスペースを要するので、プリンタ6の小型化の妨げとなる。また、図2に示すように、ベース面3aおよび容器7を含む電子投票装置1が、角度調整範囲で傾く場合には、ファンフォールド紙16の自重が、大面積の平坦な面(主面)だけでなく、折り曲げ端部や側端面に加って、座屈や倒れを生じ、搬送負荷が増大するおそれがある。
【0044】
そこで、本実施形態では、容器7の閉じた状態において、収容部7aの底面7bが、収容部7a内に収容されるファンフォールド紙16の長手方向に沿って凹形状に形成されている。これは、ファンフォールド紙16が容器7の収納部7a内で、自重によって搬送負荷が増大するのを抑えるためである。すなわち、本実施形態の用紙保持構造によると、ファンフォールド紙16が、閉じた状態の容器7の凹形状の底面7b上に保持される。このとき、ファンフォールド紙16の自重は、主に、その折り曲げ端部や薄い側端面ではなく、印字可能な大面積の平坦な面(主面)に加わるため、容器7内で自重によって座屈したり倒れたりすることなく支持されるため、自重によって搬送負荷が増大することがない。
【0045】
本実施形態の構成では、ファンフォールド紙16は、凹形状の底面7bに沿って予め規定された形状に概ね沿って屈曲した状態で保持される。図2に示すように、ベース面3aおよび容器7を含む電子投票装置1は、所定の角度調整範囲内で傾くが、このように容器7が傾いた場合でも、ファンフォールド紙16が自重によって、予期しない形状や不規則な形状に屈曲することはなく、また、座屈したり倒れたりすることもなく、常に、凹形状の底面7bによって規定された形状に概ね沿って規則的に屈曲した状態に保持される。したがって、ファンフォールド紙16に予期しない過大な搬送負荷が生じることはなく、設計時に予め計算された範囲内の搬送負荷に抑えることができる。しかも、この構成によると、図4,6に示すように、底面7b上に置かれた積層状態のファンフォールド紙16は、下層部分に比べて上層部分の方が内側向きに屈曲した状態になる。したがって、容器7の姿勢が多少変動しても、給紙時に引き出されるファンフォールド紙16の上層部分に自重が加わることはなく、円滑に容器7外へ引き出されやすい。さらに、内側向きに屈曲されたファンフォールド紙16が、屈曲状態から復帰しようとして外側向きに広がろうとする力が作用し、この力の一部が自重に抗するように働くため、ファンフォールド紙16の自重による搬送負荷が緩和され、ファンフォールド紙16の最初から最後まで比較的円滑に給紙することができる。しかも、容器が、ファンフォールド紙16の長手方向に占めるスペースを小さく抑えることができ、プリンタの小型化をあまり妨げない。
【0046】
さらに、本実施形態の容器7は、本体部分7dと、ヒンジ機構7cを介して本体部分7dに開閉可能に連結された可動部分7eとからなるため、ファンフォールド紙16のセットが容易である。すなわち、ある程度厚い束になったファンフォールド紙16を、初めから図4,6に示すように凹形状に大きく撓ませて収容部7a内に挿入することは困難である。しかし、本実施形態では、図7,8に示すように、可動部分7eを本体部分7dに対して開いた状態にすることができる。従って、この容器7の開いた状態で、ファンフォールド紙16を挿入すればよい。この時、図8に示すように、ファンフォールド紙16の撓み量は比較的小さく、90度程度の角度に撓ませる程度で、収容部7a内に挿入することができる。そして、ファンフォールド紙16を収容部7a内に収容した後で、図6に示すように、可動部分7eを本体部分7dに対して閉じることによって、収容部7aの底面7bを凹形状にして、ファンフォールド紙16を大きく撓ませて保持することができる。それから、ファンフォールド紙16の最上位の部分を引き出して、筐体6内に挿入してセットすればよい。
【0047】
このように、本実施形態によると、図8に示すようにファンフォールド紙16を小さな撓み状態で容器7の収容部7aに挿入し、それから容器7の可動部分7eを揺動させて閉じることによって、図4,6に示すようにファンフォールド紙16をU字状に撓ませて保持することができる。これは、ファンフォールド紙16を、全くフリーな状態においてU字状に撓ませる場合に比べて、作業がきわめて簡単になる。
【0048】
以上説明したとおり、本実施形態では、ファンフォールド紙16を用いることと、ファンフォールド紙16を収容する容器7の底面7bを凹形状にすることにより、記録用紙を円滑に搬送することができる。しかも、ファンフォールド紙16の容器7内へのセットが非常に簡単である。
【0049】
次に、図10〜12に模式的に示している本発明の他の実施形態について説明する。図10に示す第2の実施形態の容器17は、ヒンジ機構17cによって互いに開閉可能に連結されている1対の可動部分17a,17bからなる。従って、図10(a)に示すように、1対の可動部分17a,17bが互いに開いた状態で、ほぼ平坦な状態のファンフォールド紙16を挿入することができる。次に、図10(b)に示すように、可動部分17a,17b同士を互いに閉じた状態にすることによって、ファンフォールド紙16をU字状に撓んだ状態に保持することができる。それから、図10(c)に示すように、一方の可動部分17aを筐体6に取り付け、ファンフォールド紙16の最上位の部分を引き出して、筐体6内に挿入してセットすればよい。この構成によると、ファンフォールド紙16の挿入時には、容器7を筐体6から取り外すことができるため、作業がさらに簡単である。
【0050】
図11に示す第3の実施形態の容器18は、本体部分18aの両側に、可動部分18b,18cがヒンジ機構18dによってそれぞれ連結された構成である。図11(a)に示すように、可動部分18b,18cが本体部分18aに対して互いに開いた状態で、ほぼ平坦な状態のファンフォールド紙16を挿入することができる。それから、図11(b)に示すように、可動部分18b,18cを本体部分18aに対して互いに閉じた状態にすることによって、ファンフォールド紙16をU字状に撓んだ状態に保持することができる。こうして、U字状に撓んだファンフォールド紙16を内部に保持している状態で、図11(c)に示すように、可動部分18bを筐体6に取り付け、ファンフォールド紙16の最上位の部分を引き出して、筐体6内に挿入してセットすればよい。この構成によると、ファンフォールド紙16の挿入時には、容器7を筐体6から取り外すことができるため、作業がさらに簡単であるとともに、ファンフォールド紙16の挿入時の作業がさらに簡単である。
【0051】
なお、図10,11に示す第2および第3の実施形態において、前記したように可動部分17a,18bを筐体6に取り付ける構成ではなく、容器17,18を筐体6に装着することなく床面に置く構成(図示せず)にすることもできる。その場合、比較的大量のファンフォールド紙16を保持しておくことができ、筐体6に加わる負荷を小さくすることができる。
【0052】
以上説明した容器7,17,18は、ヒンジ機構を介して連結された2つ以上の部分からなる構成であるが、ヒンジ機構を介して連結される部分の数は2つまたは3つに限定されず、4つ以上の部分が互いに連結されている構成であってもよい。
【0053】
さらに、容器の複数の部分を互いに連結させる機構は、前記したようなヒンジ機構に限定されるものではない。例えば、図12に模式的に示す第4の実施形態のように、ガイド部分20aの両側に、可動部分20b,20cがスライド可能にそれぞれ連結された構成の容器20を用いることも可能である。この場合、図12(a),(b)に示すように可動部分20b,20cが互いに離れた、容器20が開いた状態において、ほぼ平坦な状態のファンフォールド紙16を挿入することができる。それから、図12(c)に示すように、可動部分20b,20cをスライドさせて互いに近接させて、容器20を閉じた状態にすることによって、ファンフォールド紙16をU字状に撓んだ状態に保持することができる。この構成でも、第2および第3の実施形態と実質的に同じ効果を奏することができる。なお、この第4の実施形態においても、容器20を筐体6に直接装着する構成にしてもよく、また、容器20を筐体6に装着せず床面に置く構成にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の電子投票装置を含む電子投票システムの一例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す電子投票装置の要部の一例を示す斜視図である。
【図3】(a)は本発明の第1の実施形態の電子投票装置用プリンタの要部の一例を示す側面図、(b)はその正面図、(c)はその平面図、(d)はその底面図である。
【図4】図3(a)の縦断面図である。
【図5】図3,4に示す電子投票装置用プリンタの容器の閉じた状態を示す斜視図である。
【図6】図3,4に示す電子投票装置用プリンタの容器の閉じた状態において、ファンフォールド紙を保持している状態を示す斜視図である。
【図7】図3,4に示す電子投票装置用プリンタの容器の開いた状態を示す斜視図である。
【図8】図3,4に示す電子投票装置用プリンタの容器の開いた状態において、ファンフォールド紙を挿入する状態を示す斜視図である。
【図9】図1に示す電子投票システムによる電子投票方法の一例を示すフローチャートである。
【図10】(a)は本発明の第2の実施形態の電子投票装置用プリンタの容器の開いた状態においてファンフォールド紙を挿入する状態を示す模式図、(b)はその容器の閉じた状態においてファンフォールド紙を保持している状態を示す模式図、(c)はその容器を筐体に取り付けた状態を示す模式図である。
【図11】(a)は本発明の第3の実施形態の電子投票装置用プリンタの容器の開いた状態においてファンフォールド紙を挿入する状態を示す模式図、(b)はその容器の閉じた状態においてファンフォールド紙を保持している状態を示す模式図、(c)はその容器を筐体に取り付けた状態を示す模式図である。
【図12】(a)は本発明の第4の実施形態の電子投票装置用プリンタの容器の開いた状態を示す模式図、(b)はその容器の開いた状態においてファンフォールド紙を挿入する状態を示す模式図、(c)はその容器の閉じた状態においてファンフォールド紙を保持している状態を示す模式図である。
【符号の説明】
【0055】
1 電子投票装置
2 サーバ
3 投票ブース
3a ベース面
3b 穴部
4 電子投票端末
5 タッチパネル
6 電子投票装置用プリンタ
6a 筐体
7 容器
7a 収容部
7b 凹形状に形成された底面
7c ヒンジ機構
7d 本体部分
7e 可動部分
7f 揺動アーム
7g 係止部
9 記録ヘッド(印字部)
10 プラテンローラ(印字部)
11 カッタ部
12 窓部
12a 透明板
12b 対向板
12c 隙間
13 ガイド
14 排出ローラ
15 排出口
16 ファンフォールド紙
17 容器
17a,17b 可動部分
17c ヒンジ機構
18 容器
18a 本体部分
18b,18c 可動部分
18d ヒンジ機構
19 支持部
20 容器
20a ガイド部分
20b,20c 可動部分
θ 角度

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の長さごとに交互に折り返して積み重ねられたファンフォールド紙を保持し、該ファンフォールド紙をプリンタの筐体に供給する容器を有し、
前記容器は、開閉可能に互いに連結された複数の部分からなり、
前記容器は、前記複数の部分が互いに開いた状態にて、内部に前記ファンフォールド紙を挿入可能であり、前記複数の部分が互いに閉じた状態にて、前記複数の部分が前記ファンフォールド紙の長手方向に沿う凹形状を構成し、前記ファンフォールド紙を前記容器の前記凹形状に合わせて、前記開いた状態よりも撓ませて保持可能である、用紙保持構造。
【請求項2】
前記複数の部分は、ヒンジ機構を介して開閉可能に互いに連結されている、請求項1に記載の用紙保持構造。
【請求項3】
前記ファンフォールド紙は、前記閉じた状態の前記容器内に、U字状に撓んだ状態で保持される、請求項1または2に記載の用紙保持構造。
【請求項4】
前記複数の部分のうちの1つは前記筐体に装着可能な本体部分であり、他の部分は前記本体部分に対して開閉可能な可動部分である、請求項1から3のいずれか1項に記載の用紙保持構造。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載の用紙保持構造と、
前記筐体内に配置されており、前記容器から供給された前記ファンフォールド紙の一部に印字する印字部と、
前記筐体内に配置されており、前記ファンフォールド紙の、前記印字部により印字された部分を切り離すカッタ部と、
前記筐体の、前記ファンフォールド紙の進行方向に対して前記印字部の下流側に設けられており、前記印字された部分を外部から視認可能にする窓部と、
前記筐体の、前記ファンフォールド紙の進行方向に対して前記窓部の下流側に設けられており、前記カッタ部により切り離された前記印字された部分を排出する排出口と、
を有する電子投票装置用プリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−55765(P2008−55765A)
【公開日】平成20年3月13日(2008.3.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−235490(P2006−235490)
【出願日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】