説明

画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システム

【課題】検品対象の印刷物が予め指定されていなくても、初めて使用される様式定義データに基づく可変画像が出力される画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システムを提供する。
【解決手段】画像処理サーバ3Aは、複数のテンプレートを記憶する記憶部31と、テンプレートに対してRIP処理部33によりRIP処理が行われたラスタ形式テンプレートを記憶する、記憶部31よりも読み出し速度が速いキャッシュ部32と、バリアブルデータ11に含まれるレコードに適したテンプレートを記憶部31から検索し、検索したテンプレートがキャッシュ部32に記憶されていないとき、検索したテンプレートに対してRIP処理が行われたラスタ形式テンプレートにレコードを埋め込んで通常印刷物13及び検品印刷物14が出力されるように印刷データ作成手段を制御する検品出力制御手段等として機能する制御部30等を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、バリアブル印刷により印刷される画像を、印刷前に表示する画像出力システムが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
この画像出力システムは、1つ以上の可変データがそれぞれ挿入されて生成された1つ以上の印刷用画像データに、それぞれページを付して保存する印刷用画像データ保存手段と、ページを入力するページ入力手段と、印刷用画像データ保存手段から入力されたページの印刷用画像データを読み出して、その画像を表示手段に表示される表示制御手段とを備える。
【特許文献1】特開2006−338569号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、検品対象の印刷物が予め指定されていなくても、初めて使用される様式定義データに基づく可変画像が出力される画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様は、上記目的を達成するため、以下の画像処理装置、画像処理プログラム及び画像処理システムを提供する。
【0006】
[1]可変データを構成するレコードに基づき作成される可変画像について該可変画像の様式を定義する様式定義データを複数記憶する第1の記憶部と、前記様式定義データから可変画像作成用様式データへの展開処理を行う展開処理部と、前記展開処理が行われた前記可変画像作成用様式データを記憶する第2の記憶部と、前記可変画像作成用様式データにレコードを埋め込んだ可変画像を作成する作成部と、前記作成部に前記可変データの各レコードに対応する可変画像を順次作成させ、該作成させた可変画像を出力させる第1の制御を行う制御部であって、前記作成部により埋め込まれるレコードに適合した前記様式定義データに対応する前記可変画像作成用様式データが前記第2の記憶部に記憶されていないとき、前記第1の記憶部に記憶された前記レコードに適合する様式定義データから可変画像作成用様式データへ前記展開処理部に展開させ、前記第1の制御による前記可変画像の出力とは別に前記作成部に該展開された可変画像作成用様式データに前記レコードを埋め込んだ前記可変画像を出力させる第2の制御を行う制御部とを備えた画像処理装置
【0007】
[2]前記制御部による前記第2の制御は、前記第1の制御により出力される前記可変画像と異なる態様の可変画像を前記作成部に作成させる制御と、該作成させた可変画像を出力させる制御とを含む前記[1]に記載の画像処理装置。
【0008】
[3]第1の記憶部に複数記憶された可変画像の様式を定義する様式定義データから展開処理部により展開された可変画像作成用様式データに可変データを構成するレコードを埋め込んで可変画像を作成する作成ステップと、前記作成ステップに前記可変データの各レコードに対応する可変画像を順次作成させ、該作成させた可変画像を出力させる第1の制御を行う制御ステップであって、前記作成ステップにより埋め込まれるレコードに適合した前記様式定義データに対応する前記可変画像作成用様式データが第2の記憶部に記憶されていないとき、前記第1の記憶部に記憶された前記レコードに適合する様式定義データから可変画像作成用様式データへ前記展開処理部に展開させ、前記第1の制御による前記可変画像の出力とは別に前記作成部に該展開された可変画像作成用様式データに前記レコードを埋め込んだ前記可変画像を出力させる第2の制御を行う制御ステップとをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【0009】
[4]可変データを構成するレコードに基づき作成される可変画像について該可変画像の様式を定義する様式定義データを複数記憶する第1の記憶部と、前記様式定義データから可変画像作成用様式データへの展開処理を行う展開処理部と、前記展開処理が行われた前記可変画像作成用様式データを記憶する第2の記憶部と、前記可変画像作成用様式データにレコードを埋め込んだ可変画像を作成する作成部と、前記作成部に前記可変データの各レコードに対応する可変画像を順次作成させ、該作成させた可変画像を出力させる第1の制御を行う制御部であって、前記作成部により埋め込まれるレコードに適合した前記様式定義データに対応する前記可変画像作成用様式データが前記第2の記憶部に記憶されていないとき、前記第1の記憶部に記憶された前記レコードに適合する様式定義データから可変画像作成用様式データへ前記展開処理部に展開させ、前記第1の制御による前記可変画像の出力とは別に前記作成部に該展開された可変画像作成用様式データに前記レコードを埋め込んだ前記可変画像を出力させる第2の制御を行う制御部とを有する画像処理装置と、前記画像処理装置が有する前記作成部により作成された前記可変画像に基づいて可視像を出力する出力装置とを備えた画像処理システム。
【発明の効果】
【0010】
請求項1,3,4に係る発明によれば、検品対象の印刷物が予め指定されていなくても、初めて使用される様式定義データに基づく可変画像が出力される。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、本構成を有していない場合と比較して、検品箇所が容易に特定でき、効率よく検品作業を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。この画像処理システム1Aは、バリアブルデータ11を作成する端末装置2と、端末装置2により作成されたバリアブルデータ11と様式定義データである第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cとに基づいて、通常出力用及び検品出力用の2つの印刷物(可視像)が出力されるように印刷データ(可変画像)を作成する画像処理装置としての画像処理サーバ3Aと、画像処理サーバ3Aから送られる印刷データに基づき、通常印刷物(第1の可視像)13及び検品印刷物(第2の可視像)14を印刷する出力装置としてのプリンタ4と、端末装置2、画像処理サーバ3A及びプリンタ4を相互に接続するネットワーク10とから構成されている。
【0013】
ネットワーク10は、有線通信(電気ケーブル、光ケーブル等)、及び無線通信(電波、赤外線等)等によりデータの送受信を行うLAN(ローカルエリアネットワーク)、インターネット等の通信網である。
【0014】
バリアブルデータ11は、複数のレコード110A〜110Eからなる。各レコード110A〜110Eには、例えば、氏名、住所等のように、内容がレコード毎に変化する項目データ111A〜111Cが、コンマ等の区切り文字により区切られた状態で記録されている。
【0015】
第1のテンプレート12Aは、バリアブルデータ11の各項目データ111A〜111Cがそれぞれ埋め込まれるバリアブルフィールド120A〜120Cの定義と、バリアブルデータ11に依存しない固定部121A,121Bの定義とを複数含んで構成されている。
【0016】
バリアブルフィールド120A〜120Cの定義には、例えば、第1のテンプレート12Aにおける領域の位置及びサイズ、項目データ111A〜111Cを埋め込んで出力する際の色やフォント等の出力態様、並びに項目データ111A〜111Cをどのバリアブルフィールド120A〜120Cに埋め込むかを示す関連付け情報等がある。また、固定部121A,121Bの定義には、例えば、領域の位置及びサイズ、出力態様、並びに固定部に表示する文字列若しくは画像等の指定情報等がある。
【0017】
また、第1のテンプレート12Aには、各テンプレートに固有のテンプレート名が付加されて、画像処理サーバ3Aにより管理されている。なお、第2及び第3のテンプレート12B,12Cは、第1のテンプレート12Aと同様に構成されている。
【0018】
通常印刷物13は、画像処理サーバ3Aにより作成された通常出力用の印刷データに基づき、プリンタ4により印刷された印刷物である。また、検品印刷物14は、検品出力用の印刷データに基づき、プリンタ4により印刷された印刷物である。なお、通常印刷物13と検品印刷物14とは、出力態様が異なった状態で印刷されていてもよいし、同一の出力態様で印刷されていてもよい。
【0019】
なお、本実施の形態では、画像処理サーバ3Aは、通常印刷物13を印刷するための検品出力用の印刷データと、検品印刷物14を印刷するための通常出力用の印刷データとを別個の印刷データとして作成するものであるが、通常印刷物13及び検品印刷物14がプリンタ4から印刷されればよく、例えば、1つの印刷データを作成し、その1つの印刷データをプリンタ4に2回送信してもよいし、印刷物を2部印刷するように指示する部数情報をその1つの印刷データに付加してプリンタ4に送信してもよい。また、印刷データにレイヤ(層)構造を持たせ、通常印刷物13に対応するレイヤと、検品印刷物に対応するレイヤとを有する1つの印刷データを作成し、その1つの印刷データを受信したプリンタ4において印刷対象のレイヤを切り替えることにより通常印刷物13及び検品印刷物14を印刷するようにしてもよい。
【0020】
(端末装置)
端末装置2は、この端末装置2の各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部と、バリアブルデータ11を編集するプログラムやデータ等を記憶する、例えば、ROM,RAM,ハードディスク等により実現される記憶部と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカード等により実現される通信部と、データ入力の操作を受け付ける、例えば、キーボード、マウス等により実現される入力部と、各種の画面等を表示する、例えば、液晶ディスプレイ等により実現される表示部とから構成されている。
【0021】
このような端末装置2は、例えば、コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機等により構成することができる。図1では、端末装置2は1台であるが、2台以上であってもよい。
【0022】
(プリンタ)
プリンタ4は、このプリンタ4の各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部と、画像処理サーバ3Aから送られた印刷データに基づき、紙等の記録媒体に可視像を形成する印刷部と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカードにより実現される通信部とから構成されている。
【0023】
印刷部は、例えば、電子写真方式、インクジェット方式、感熱転写方式等の各種の画像形成方式を用いることができる。
【0024】
なお、プリンタ4の代わりに、コピー(複写)、プリント、ファクシミリ等の複数の機能を有する複合機を用いてもよい。また、図1ではプリンタ4は1台であるが、2台以上であってもよい。
【0025】
(画像処理サーバ)
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理サーバの概略構成の一例を示すブロック図である。この画像処理サーバ3Aは、この画像処理サーバ3Aの各部を制御する、例えば、CPU等により実現される制御部30と、各種のプログラム及びデータを記憶する、例えば、ハードディスク等により実現される記憶部(第1の記憶部)31と、制御部30による読み出し速度が記憶部31よりも速く、例えば、RAM等により実現されるキャッシュ部(第2の記憶部)32と、各テンプレート12A〜12Cに対してRIP(Raster Image Processor)処理を行うRIP処理部(展開処理部)33と、ネットワーク10に接続された、例えば、ネットワークインタフェースカードにより実現される通信部34とから構成されている。
【0026】
このような画像処理サーバ3Aは、例えば、コンピュータ、サーバ、ワークステーション等により構成することができる。
【0027】
記憶部31は、上述の第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cの他に、後述する図7のフローチャートに示す各ステップを実行する画像処理プログラム310、テンプレート条件情報311、及び出力態様情報312等を記憶する。このうち、第1乃至第3のテンプレート12A〜12C、テンプレート条件情報311、及び出力態様情報312は、端末装置2を介して編集可能である。
【0028】
テンプレート条件情報311は、バリアブルフィールド120A〜120Cの各レコードに適したテンプレートを検索する条件を、各テンプレートに対応付けて記憶する。なお、テンプレート条件情報311の具体例は後述する。
【0029】
出力態様情報312は、検品印刷物14を印刷する際のバリアブルフィールド120A〜120Cに対する出力態様が定められている。出力態様としては、例えば、バリアブルフィールド120A〜120Cの領域を枠線で囲む枠線の追加、領域内を所定の模様で埋めるシェードの追加、バリアブルフィールド120A〜120Cに埋め込まれる項目データに対するフォントの変更、項目データ111A〜111Cを不可視状態で出力する非出力等が挙げられる。なお、出力態様は、固定部121A,121Bに対して定められていてもよいし、バリアブルフィールド120A〜120Cと固定部121A,121Bとの両方に対して定められていてもよい。
【0030】
キャッシュ部32は、ラスタ形式テンプレート(印刷用様式データ)15、及びキャッシュリスト320等を記憶する。キャッシュ部32は、一時的にデータを記憶する記憶部であればよく、例えば、制御部30を実現するCPUに内蔵されたキャッシュメモリや、記憶部31を実現するハードディスクに内蔵されたキャッシュメモリでもよいし、これらに限られない。
【0031】
ラスタ形式テンプレート15は、RIP処理部33により第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cに対してRIP処理が行われることにより生成される、例えば、ビットマップデータ等のラスタ形式に展開されたデータである。
【0032】
キャッシュリスト320は、キャッシュ部32に記憶されたラスタ形式テンプレート15を管理する一覧情報である。なお、キャッシュリスト320の詳細は後述する。
【0033】
制御部30は、画像処理プログラム310に従って動作することにより、受付手段300、検索手段301、検品出力判定手段検品出力制御手段302、出力態様変更手段303及び印刷データ作成手段304等として機能する。なお、検索手段301及び検品出力制御手段302は、本発明に係る制御部を構成する。
【0034】
受付手段300は、端末装置2から送信されるバリアブルデータ11を受け付ける。
【0035】
検索手段301は、バリアブルデータ11の各レコード110A〜110Eの内容、すなわち、項目データ111A〜111Cを解析し、記憶部31に記憶されている第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cから、テンプレート条件情報311に従って各レコード110A〜110Eに適したテンプレートを検索する。なお、検索手段301は、テンプレート条件情報311を用いなくても、例えば、テンプレートにおけるバリアブルフィールド120A〜120Cの定義と、項目データ111A〜111Cの内容とに基づいて、レコードに適したテンプレートを検索するようにしてもよい。以下では、検索手段301により検索された結果抽出されたテンプレートを適合テンプレートという。
【0036】
検品出力制御手段302は、印刷データ作成手段304にバリアブルデータ11の各レコード110A〜110Eに対応する印刷データを順次作成させ、その作成させた印刷データを出力させる第1の制御を行う。
【0037】
検品出力制御手段302は、キャッシュリスト320を参照して、その適合テンプレートがキャッシュ部32に記憶されているときには、検品出力を行うと判定し、適合テンプレートがキャッシュ部32に記憶されていないときには、検品出力を行わないと判定する。
【0038】
そして、検品出力制御手段302は、検品出力を行うと判定したときは、適合テンプレートからラスタ形式テンプレート15へRIP処理部33に展開させ、上記第1の制御による印刷データの出力とは別にRIP処理部33により展開処理が行われたラスタ形式テンプレート15にレコードを埋め込んだ印刷データを出力させる第2の制御を行う。
【0039】
出力態様変更手段303は、出力態様情報312から検品出力用の出力態様を取得し、印刷データ作成手段304が検品出力用の印刷データを作成する際の出力態様を変更する。
【0040】
印刷データ作成手段304は、検品出力用の印刷データを作成する場合には、適合テンプレートに対してRIP処理部33によりRIP処理が行われたラスタ形式テンプレート15に対して、処理対象のレコードに含まれる項目データ111A〜111CをRIP処理部33により別途RIP処理が行われた状態で埋め込むことにより、印刷データを作成する。
【0041】
また、印刷データ作成手段304は、通常出力用の印刷データを作成する場合には、適合テンプレートに対応するラスタ形式テンプレート15は既に生成されているため、そのラスタ形式テンプレート15に対して、上記と同様に、項目データ111A〜111Cを埋め込むことにより、印刷データを作成する。このため、適合テンプレートに対するRIP処理が不要な分、通常出力用の印刷データを作成する時間が短縮される。
【0042】
RIP処理部33は、記憶部31に記憶された第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cを、ラスタ形式に展開するRIP処理を行って、ラスタ形式テンプレート15を生成する。また、RIP処理部33は、生成したラスタ形式テンプレート15をキャッシュ部32に登録する。なお、ラスタ形式テンプレート15を管理する方法としては、例えば、ポストスクリプト(PostScript)等のページ記述言語や、OS(Operating System)により提供されるキャッシュを管理するコマンドを用いてもよい。また、RIP処理部33は、ハードウェア及びソフトウェアのいずれにより実現されていてもよい。
【0043】
図3は、テンプレート条件情報の一例を示す図である。記憶部31が記憶するテンプレート条件情報311には、第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cに対応するテンプレート名と、それらテンプレート12A〜12Cが使用できる使用条件とが記憶されている。
【0044】
使用条件には、例えば、項目データ111A〜111Cが空データであるか否かのデータ有無条件、項目データ111A〜111Cの内容に関するデータ内容条件等がある。また、複数の項目データに関連して1つの条件を設けてもよいし、1つの項目データに対して複数の条件を設けてもよい。
【0045】
図3の例では、バリアブルデータ11の1行目及び3行目のレコード110A,110Cに対しては、第1のテンプレート12Aが使用条件に適合する適合テンプレートとして検索手段301により抽出される。また、2行目のレコード110Bに対しては、第2のテンプレート12Bが適合テンプレートに抽出され、4行目及び5行目のレコード110D,110Eに対しては、第3のテンプレート12Cが適合テンプレートに抽出される。
【0046】
図4は、キャッシュリストの一例を示す図である。キャッシュ部32が記憶するキャッシュリスト320には、キャッシュ部32に記憶されているラスタ形式テンプレート15を管理すべく、ラスタ形式テンプレート15のテンプレート名と、キャッシュ部32におけるラスタ形式テンプレート15の記憶場所を示す記憶アドレスとが登録されている。
【0047】
新たなラスタ形式テンプレート15がRIP処理部33によりキャッシュリスト320に登録される際に、キャッシュ部32の記憶容量に空きがないときには、例えば、キャッシュ部32に記憶された時間が古いラスタ形式テンプレート15から順に消去された後に、その新たなラスタ形式テンプレート15が登録される。
【0048】
(第1の実施の形態の動作)
次に、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システム1Aの動作の一例を、図5及び図6を参照し、図7のフローチャートに従って説明する。
【0049】
まず、印刷指示者は、端末装置2の入力部を操作して、バリアブルデータ11に基づく印刷指示を行うと、端末装置2の制御部は、バリアブルデータ11を記憶部から読み出して、ネットワーク10を介して画像処理サーバ3Aに送信する。
【0050】
画像処理サーバ3Aの受付手段300は、端末装置2から送信されたバリアブルデータ11を通信部34を介して受け付ける(S1)。次に、制御部30は、その受け付けたバリアブルデータ11に含まれる各レコード110A〜110Eをレコード単位で処理すべく、処理対象のレコードを示すカウンタNを「1」に初期化する(S2)。
【0051】
次に、検索手段301は、記憶部31に記憶されている第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cから、カウンタNが示すN行目のレコードに適したテンプレート12をテンプレート条件情報311の使用条件に従って適合テンプレートを検索する(S10)。
【0052】
次に、検品出力制御手段302は、キャッシュリスト320を参照し、その適合テンプレートがキャッシュ部32に記憶されているか否か、すなわち、キャッシュ済みであるかを判断する(S11)。
【0053】
そして、検品出力制御手段302は、適合テンプレートがキャッシュ済みでないと判断した場合には(S11:No)、N行目のレコードに対して検品出力を行うと判定し、RIP処理部33及び印刷データ作成手段304に検品出力用及び通常出力用の印刷データを作成するように通知する。
【0054】
RIP処理部33は、その通知を受け取ると、適合テンプレートに対してRIP処理を行い、ラスタ形式テンプレートを生成し(S12)、そのラスタ形式テンプレートを印刷データ作成手段304に送る。
【0055】
次に、出力態様変更手段303は、出力態様情報312から検品出力用の出力態様を取得する(S13)。
【0056】
次に、印刷データ作成手段304は、上記ステップS12でRIP処理部33により生成されたラスタ形式テンプレートの各バリアブルフィールド120A〜120Cに、N行目のレコードの各項目データ111A〜111Cをそれぞれ埋め込む。そして、印刷データ作成手段304は、バリアブルフィールド120A〜120Cの出力態様を、上記ステップS13で出力態様変更手段303により取得された出力態様に変更することにより、検品出力用の印刷データを作成する(S14)。
【0057】
次に、印刷データ作成手段304は、バリアブルフィールド120A〜120Cの出力態様を適合テンプレートに予め定められた出力態様により、通常出力用の印刷データを作成する(S15)。なお、生成されたラスタ形式テンプレートの各バリアブルフィールド120A〜120Cに各項目データ111A〜111Cを埋め込む点は、検品出力用の印刷データを作成する際と同様である。
【0058】
そして、RIP処理部33は、生成したラスタ形式テンプレート15をキャッシュ部32に記憶するとともに、その記憶したアドレスとテンプレート名とを関連付けて、キャッシュリスト320に登録する(S16)。
【0059】
一方、上記ステップS11において、検品出力制御手段302が、キャッシュ済みであると判断した場合には(S11:Yes)、検品出力を行わないと判定し、印刷データ作成手段304に対して通常出力用の印刷データを作成するように通知する。
【0060】
次に、印刷データ作成手段304は、その通知を受け取ると、キャッシュ部32に記憶された適合テンプレートに対応するラスタ形式テンプレート15を読み出す。そして、印刷データ作成手段304は、その読み出したラスタ形式テンプレート15の各バリアブルフィールド120A〜120CにN行目のレコードの各項目データ111A〜111Cをそれぞれ埋め込んで、通常出力用の印刷データを作成する(S20)。
【0061】
制御部30は、上記ステップS16、S20が終わると、N行目のレコードが最終レコードであるか否かを判定し(S30)、最終レコードでない場合には(S30:No)、カウンタNをインクリメントし(S31)、ステップS10に戻る。また、最終レコードの場合には(S30:Yes)、制御部30は、バリアブルデータ11に対する処理を終了する。
【0062】
次に、制御部30は、印刷データ作成手段304により作成された検品出力用及び通常出力用の印刷データを通信部34によりネットワーク10を介してプリンタ4に送信する。なお、制御部30は、検品出力用及び通常出力用の印刷データをプリンタ4に順次送信するようにしてもよいし、複数の印刷データをまとめて送信するようにしてもよい。
【0063】
そして、プリンタ4の制御部は、画像処理サーバ3Aから検品出力用及び通常出力用の印刷データを受信し、その印刷データに基づく検品印刷物及び通常印刷物を印刷部により順次印刷する。検査者は、その印刷された検品印刷物を目視して、適合テンプレートに項目データが埋め込まれた状態での美感を検査する。また、印刷物は、適合テンプレートを用いて印刷されたものではあるが、検査者は、印刷された項目データに対してその適合テンプレートが適切かどうかを検査する。
【0064】
以上のようにして、バリアブルデータ11に対して初めて使用するテンプレートについては、検品印刷物と通常印刷物が印刷され、検品印刷物が検品に供される。また、強調表示により、同一のレコードに対して検品印刷物と通常印刷物が印刷されても、両印刷物の区別が容易になるとともに、検品印刷物における検品箇所の特定が容易になる。
【0065】
(印刷物の出力例)
図5は、プリンタ4により印刷された複数の印刷物の一例を示す図である。これら複数の印刷物は、バリアブルデータ11に含まれる5つのレコード110A〜110Eに対して、図3に例示するように、適合テンプレートがそれぞれ抽出された場合に印刷されたものである。また、図5は、キャッシュリスト320にいずれのテンプレートも登録されていない状態から印刷が開始され、左から右に印刷された順序を示す。
【0066】
複数の印刷物についてレコード順に説明すると、バリアブルデータ11における1行目のレコード110Aに対しては、検索手段301により第1のテンプレート12Aが適合テンプレートとして抽出される。第1のテンプレート12Aは、その時点ではキャッシュ済みでないため、検品出力制御手段302により検品出力を行うと判定され、検品印刷物14−1、及び通常印刷物13−1が印刷される。そして、キャッシュリスト320には、第1のテンプレート12Aに対してRIP処理が行われたラスタ形式テンプレートが登録される。
【0067】
次に、2行目のレコード110Bに対しては、第2のテンプレート12Bが適合テンプレートに抽出され、上記と同様にキャッシュ済みでないため、検品出力制御手段302により検品出力を行うと判定され、検品印刷物14−2、及び通常印刷物13−2が印刷される。そして、キャッシュリスト320には、第2のテンプレート12Bに対してRIP処理が行われたラスタ形式テンプレートが登録される。
【0068】
次に、3行目のレコード110Cに対しては、第1のテンプレート12Aが適合テンプレートに抽出されるが、その第1のテンプレート12Aは、第1のレコード110Aを処理した際にキャッシュ済みであるため、検品出力制御手段302により検品出力を行わないと判定され、通常印刷物13−3だけが印刷される。
【0069】
次に、4行目のレコード110Dに対しては、第3のテンプレート12Cが適合テンプレートに抽出され、その第3のテンプレート12Cはキャッシュ済みでないため、検品出力制御手段302により検品出力を行うと判定され、検品印刷物14−4、及び通常印刷物13−4が印刷される。そして、キャッシュリスト320には、第3のテンプレート12Cに対してRIP処理が行われたラスタ形式テンプレートが登録される。
【0070】
そして、5行目のレコード110Eに対しては、第3のテンプレート12Cが適合テンプレートに抽出され、その第3のテンプレート12Cはキャッシュ済みであるため、検品出力を行わないと判定され、通常印刷物13−5だけが印刷される。
【0071】
なお、検品出力を行う場合に印刷される2つの印刷物のうち、1つ目の印刷物を検品印刷物としたが、2つ目の印刷物を検品印刷物としてもよい。また、印刷する順序を入れ替えて、例えば、検品印刷物14−1、14−2、14−3を印刷し、その後に通常印刷物13−1〜13−5を印刷するようにしてもよい。
【0072】
(出力態様の具体例)
図6(a)、及び(b)は、検品印刷物及び通常印刷物の一例を示す図である。この検品印刷物14−1、及び通常印刷物13−1は、図5において1行目のレコード110Aに対して印刷された印刷物である。
【0073】
図6(a)に例示する検品印刷物14−1には、出力態様情報312に基づく出力態様により、項目データ111A〜111Cに対して枠線140、シェード141等の強調表示が施された状態で印刷されている。
【0074】
図6(b)に例示する通常印刷物13−1には、検品印刷物14−1とは異なり、適合テンプレートに予め定められた出力態様により、項目データ111A〜111Cに対して強調表示が施されていない状態で印刷されている。
【0075】
(変形例)
上記の図5では、バリアブルデータ11の各レコードに対して1つのテンプレートが適合テンプレートに抽出されたが、以下では、各レコードに対して複数のテンプレートが適合テンプレートに抽出される場合について、図8を参照して説明する。
【0076】
図8は、各レコードに複数のテンプレートが検索されることにより印刷された複数の印刷物の一例を示す図である。図8では、1行目のレコードに対して第1及び第2のテンプレート12A,12Bが適合テンプレートに抽出され、2行目のレコードに対して第1及び第3のテンプレート12A,12Cが抽出され、3行目のレコードに対して第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cが抽出されたものである。
【0077】
このような場合において、第1のレコード110Aに対しては、第1及び第2のテンプレート12A,12Bはキャッシュ済みでないため、第1及び第2のテンプレート12A,12Bに基づく2つの検品印刷物14−1A,14−1Bと、2つの通常印刷物13−1A,13−1Bが印刷される。そして、キャッシュリスト320には、第1及び第2のテンプレート12A,12Bに対してRIP処理が行われたラスタ形式テンプレートが登録される。
【0078】
次に、第2のレコード110Bに対しては、第1のテンプレート12Aは、第1のレコード110Aを処理した際にキャッシュ済みであるため、第3のテンプレート12Cに基づく1つの検品印刷物14−2Cと、第1及び第3のテンプレート12A,12Cにそれぞれ基づく2つの通常印刷物13−2A,13−2Cが印刷される。そして、キャッシュリスト320には、第3のテンプレート12Cに対してRIP処理が行われたラスタ形式テンプレートが登録される。
【0079】
そして、第3のレコード110Cに対しては、第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cは、全てキャッシュ済みであるため、第1乃至第3のテンプレート12A〜12Cにそれぞれ基づく3つの通常印刷物13−3A〜13−3Cが印刷される。
【0080】
[第2の実施の形態]
図9は、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。この画像処理システム1Bは、検品印刷物に相当する検品画面(第2の可視像)20を表示するための画面データ(可変画像)を作成する画像処理サーバ3Bと、画像処理サーバ3Bにより作成された画面データに基づいて検品画面20を表示する出力装置としての第2の端末装置2Bと、第1の実施の形態と同様の第1の端末装置2A、プリンタ4及びネットワーク10とから構成されている。
【0081】
第2の端末装置2Bは、第1の端末装置2Aと同様に、制御部、記憶部、通信部、入力部及び表示部から構成されている。記憶部には、検品画面20を表示する、例えば、ウェブブラウザ等が記憶されている。
【0082】
画像処理サーバ3Bは、第1の実施の形態の画像処理サーバ3Aと同様に、制御部、記憶部、キャッシュ部、RIP処理部及び通信部から構成されている。
【0083】
制御部30は、検品画面20の画面データを作成する画面データ作成手段、及び通常印刷用の印刷データを作成する印刷データ作成手段として機能する他に、第1の実施の形態と同様の受付手段、検索手段、検品出力制御手段及び出力態様変更手段等として機能する。
【0084】
検品画面20は、検品印刷物に相当する表示領域200と、表示領域200の下に、表示領域200に表示された内容が適切と検査者により判断された場合に押下される検品OKボタン201と、不適切と判断された場合に押下される検品NGボタン202とを備える。そして、表示された検品画面20において、検品OKボタン201及び検品NGボタン202のいずれかが検査者により押下された場合には、その押下されたボタンに応じた検品情報が、第2の端末装置2Bから画像処理サーバ3Bに送信される。
【0085】
印刷データ作成手段は、その受信した検品情報が「検品OK」の旨を示す場合には、通常出力用の印刷データを作成し、「検品NG」の旨を示す場合には、通常出力用の印刷データを作成することなく、例えば、「検品NG」の旨を示す通知を第1の端末装置2Aに送信する。
【0086】
以上のようにして、第2の端末装置2Bには検品画面20が表示されるので、プリンタ4の設置場所とは異なる場所で検品作業を行うことできる。
【0087】
[他の実施の形態]
なお、本発明は、上記各実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々に変形してもよい。例えば、上記各実施の形態では、画像処理サーバが有する各手段を、制御部と制御プログラムとによって実現したが、それらの一部または全部をハードウェアによって実現してもよい。
【0088】
また、上記各実施の形態で使用されるプログラムは、CD−ROM等の記録媒体から装置内の記憶部に読み込んでもよく、インターネット等のネットワークに接続されているサーバ等から装置内の記憶部にダウンロードしてもよい。
【0089】
また、上記各実施の形態における画像処理システムは、画像処理サーバが有する機能やデータ等を画像処理システム全体として備えていればよく、2つ以上の装置により実現されていてもよいし、端末装置やプリンタにその機能やデータ等の一部が備えられてもよい。
【0090】
また、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で上記各実施の形態の構成要素を任意に組み合わせてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る画像処理サーバの概略構成の一例を示すブロック図である。
【図3】図3は、テンプレート条件情報の一例を示す図である。
【図4】図4は、キャッシュリストの一例を示す図である。
【図5】図5は、プリンタにより印刷された複数の印刷物の一例を示す図である。
【図6】図6(a)は、検品印刷物の一例を示し、図6(b)は、通常印刷物の一例を示す図である。
【図7】図7は、画像処理サーバの動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】図8は、1つのレコードに複数のテンプレートが検索されることにより印刷された複数の印刷物の一例を示す図である。
【図9】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る画像処理システムの概略構成の一例を示す全体図である。
【符号の説明】
【0092】
1A,1B…画像処理システム、2,2A,2B…端末装置、3A,3B…画像処理サーバ、4…プリンタ、10…ネットワーク、11…バリアブルデータ、12A〜12C…テンプレート、13,13−1〜13−5,13−1A,13−1B,13−2A,13−2C,13−3A〜13−3C…通常印刷物、14,14−1,14−2,14−4,14−1A,14−1B,14−2C…検品印刷物、15…ラスタ形式テンプレート、20…検品画面、30…制御部、31…記憶部、32…キャッシュ部、33…RIP処理部、34…通信部、110A〜110E…レコード、111A〜111C…項目データ、120A〜120C…バリアブルフィールド、121A,121B…固定部、140…枠線、141…シェード、200…表示領域、201…検品OKボタン、202…検品NGボタン、300…受付手段、301…検索手段、302…検品出力制御手段、303…出力態様変更手段、304…印刷データ作成手段、310…画像処理プログラム、311…テンプレート条件情報、312…出力態様情報、320…キャッシュリスト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
可変データを構成するレコードに基づき作成される可変画像について該可変画像の様式を定義する様式定義データを複数記憶する第1の記憶部と、
前記様式定義データから可変画像作成用様式データへの展開処理を行う展開処理部と、
前記展開処理が行われた前記可変画像作成用様式データを記憶する第2の記憶部と、
前記可変画像作成用様式データにレコードを埋め込んだ可変画像を作成する作成部と、
前記作成部に前記可変データの各レコードに対応する可変画像を順次作成させ、該作成させた可変画像を出力させる第1の制御を行う制御部であって、前記作成部により埋め込まれるレコードに適合した前記様式定義データに対応する前記可変画像作成用様式データが前記第2の記憶部に記憶されていないとき、前記第1の記憶部に記憶された前記レコードに適合する様式定義データから可変画像作成用様式データへ前記展開処理部に展開させ、前記第1の制御による前記可変画像の出力とは別に前記作成部に該展開された可変画像作成用様式データに前記レコードを埋め込んだ前記可変画像を出力させる第2の制御を行う制御部とを備えた画像処理装置。
【請求項2】
前記制御部による前記第2の制御は、前記第1の制御により出力される前記可変画像と異なる態様の可変画像を前記作成部に作成させる制御と、該作成させた可変画像を出力させる制御とを含む請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
第1の記憶部に複数記憶された可変画像の様式を定義する様式定義データから展開処理部により展開された可変画像作成用様式データに可変データを構成するレコードを埋め込んで可変画像を作成する作成ステップと、
前記作成ステップに前記可変データの各レコードに対応する可変画像を順次作成させ、該作成させた可変画像を出力させる第1の制御を行う制御ステップであって、前記作成ステップにより埋め込まれるレコードに適合した前記様式定義データに対応する前記可変画像作成用様式データが第2の記憶部に記憶されていないとき、前記第1の記憶部に記憶された前記レコードに適合する様式定義データから可変画像作成用様式データへ前記展開処理部に展開させ、前記第1の制御による前記可変画像の出力とは別に前記作成部に該展開された可変画像作成用様式データに前記レコードを埋め込んだ前記可変画像を出力させる第2の制御を行う制御ステップとをコンピュータに実行させるための画像処理プログラム。
【請求項4】
可変データを構成するレコードに基づき作成される可変画像について該可変画像の様式を定義する様式定義データを複数記憶する第1の記憶部と、前記様式定義データから可変画像作成用様式データへの展開処理を行う展開処理部と、前記展開処理が行われた前記可変画像作成用様式データを記憶する第2の記憶部と、前記可変画像作成用様式データにレコードを埋め込んだ可変画像を作成する作成部と、前記作成部に前記可変データの各レコードに対応する可変画像を順次作成させ、該作成させた可変画像を出力させる第1の制御を行う制御部であって、前記作成部により埋め込まれるレコードに適合した前記様式定義データに対応する前記可変画像作成用様式データが前記第2の記憶部に記憶されていないとき、前記第1の記憶部に記憶された前記レコードに適合する様式定義データから可変画像作成用様式データへ前記展開処理部に展開させ、前記第1の制御による前記可変画像の出力とは別に前記作成部に該展開された可変画像作成用様式データに前記レコードを埋め込んだ前記可変画像を出力させる第2の制御を行う制御部とを有する画像処理装置と、
前記画像処理装置が有する前記作成部により作成された前記可変画像に基づいて可視像を出力する出力装置とを備えた画像処理システム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−15366(P2010−15366A)
【公開日】平成22年1月21日(2010.1.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−174514(P2008−174514)
【出願日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】