説明

画像処理装置及び画像処理方法

【課題】 記録媒体に画像ファイルと当該画像ファイルの印刷指示情報を記録する画像処理装置及び画像処理方法において、画像ファイルが消去されることで生じる印刷指示情報との矛盾を自動的に解消することができる画像処理装置および画像処理方法に関する。
【解決手段】 複数の画像ファイルと当該画像ファイルに対する印刷指示ファイルが記録されている記録媒体からファイルを読み出す手段、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって画像ファイルが記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去する消去手段と、を有し、電源が投入されたときに判定手段による判定処理が行われる画像処理装置による。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に記録された画像ファイルの印刷を指示する情報(以下「印刷指示情報」とする)を記録することができる画像処理装置及び画像処理方法に関するものであって、詳しくは、画像ファイルが消去されることで生じる印刷指示情報との矛盾を自動的に解消することができる画像処理装置および画像処理方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラで記録された画像ファイルに対して、印刷指示情報を付加し、この印刷指示情報に基づいて画像ファイルの写真印刷を容易に行うことができる規格(以下「DPOF規格」とする)が知られている。DPOF規格に対応するデジタルカメラでは、撮影し記録媒体に記録されている画像ファイルにおいて、印刷を希望するものを所定の操作で指定すると、当該画像ファイルを示す情報や印刷枚数等の情報を記録した印刷指示ファイルを生成し、画像ファイルと区別して記録媒体に記録することができる。
【0003】
しかし、一度印刷指示をした画像ファイルが後の操作で消去されると、印刷指示ファイルに記載されている画像ファイルに関する情報と、記録媒体に記録されている画像ファイルの間で矛盾が生じ予期しないエラーが生じる。これを解決するために、印刷指示が与えられている画像ファイルに削除の指示がなされたとき、当該画像ファイルにかかる印刷指示情報を解除することができるデータ処理装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【0004】
近年、パーソナルコンピュータの普及によってデジタルカメラで撮影された画像データをパーソナルコンピュータ上で編集を行って、編集された画像ファイルを記録媒体に記録するなどの操作が一般的に行われるようになっている。ところがDPOF規格が考慮されていないパーソナルコンピュータに代表される機器において、印刷指示されている画像ファイルが消去されたとき、その矛盾を解消することは特許文献1のデータ処理装置では考慮されていない。
【0005】
また、特許文献1のデータ処理装置は、印刷指示がなされている画像ファイルが消去されたときに、その都度、印刷指示ファイルと記録されている画像ファイルとの矛盾をチェックして、解消する処理を行うものであるから、画像ファイルの削除処理に時間を要し、それだけ電力消費が激しく駆動電池を消耗する。また、画像ファイルに対する削除処理を行う都度、印刷指示ファイルの読み出し、修正、書き込みを行うので、記録媒体へのアクセス回数が増え、デジタルカメラで用いられる記録媒体であるフラッシュメモリの寿命を浪費することにつながる。また、画像ファイルを誤って消去した後に、その画像ファイルを復活させたとしても、再度印刷指示操作を行う必要があるなどの改良の余地がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は上記課題を鑑みてなされたものであって、印刷指示がされている画像ファイルが消去されているにもかかわらず、印刷指示情報だけが印刷指示ファイル内に記録されているといった矛盾が複数生じた記録媒体に対して、煩雑な操作を行うことなく、まとめて自動的に印刷指示ファイルと記録されている画像ファイルの整合を回復し、容易に矛盾を解消する画像処理装置及び画像処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、画像処理装置であって、複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段と、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去する消去手段と、を有し、電源が投入されたときに判定手段による判定処理が行われることを主な特徴とする。
【0008】
また本発明の別の形態は、画像処理装置であって、複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段と、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去する消去手段と、を有し、電源が遮断されたときに判定手段による判定処理が行われることを主な特徴とする。
【0009】
また本発明の別の形態は、画像処理装置であって、複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段と、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段と、判定手段によって印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去する消去手段と、を有し、印刷指示ファイルが更新されたときに判定手段による判定処理が行われることを主な特徴とする。
【0010】
また本発明の別の形態は、上記の画像処理装置において、記録媒体から画像ファイルが消去されるとき、事前に記録媒体に記録されているファイル管理情報を別の記録手段に退避させる退避手段を有することを特徴とする。
【0011】
また本発明の別の形態は上記の画像処理装置を用いた画像処理方法であって、読み出し手段が印刷指示ファイルを読み出すステップと、判定手段が、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定するステップと、当該画像処理装置の電源が投入されたとき、消去手段に上記記録媒体に記録されていないと判定された画像ファイルに係る印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去するステップと、を有することを特徴とする。
【0012】
また本発明の別の形態は上記の画像処理装置を用いた画像処理方法であって、読み出し手段が印刷指示ファイルを読み出すステップと、判定手段が、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定するステップと、当該画像処理装置の電源が遮断されたとき、消去手段に上記記録媒体に記録されていないと判定された画像ファイルに係る印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去するステップと、を有することを特徴とする。
【0013】
また本発明の別の形態は上記の画像処理装置を用いた画像処理方法であって、読み出し手段が印刷指示ファイルを読み出すステップと、判定手段が、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定するステップと、印刷指示ファイルが更新されたときに、消去手段に上記記録媒体に記録されていないと判定された画像ファイルに係る印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去するステップと、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、煩雑な操作を行うことなく、電源投入時や遮断時または、画像ファイルへの印刷指示操作のときに、印刷指示ファイルと記録媒体に記録されている画像ファイルの矛盾をまとめて自動的に解消することができるようになる。
【0015】
また、本発明によれば、印刷指示がされている画像ファイルが一旦消去され復元されたときに、印刷指示ファイルとの不整合が生じないように、画像ファイル処理を行う前に印刷指示ファイルを退避させ、印刷指示ファイルと記録媒体に記録されている画像ファイルの矛盾を未然に防ぐことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係る画像処理装置の例を示す正面図である。
【図2】本発明に係る画像処理装置の例を示す上面図である。
【図3】本発明に係る画像処理装置の例を示す背面図である。
【図4】本発明に係る画像処理装置の例を示す機能ブロック図である。
【図5】本発明に係る画像処理装置の印刷指示ファイルの例を示す模式図である。
【図6】本発明に係る画像処理装置に用いる記録媒体の記録構造の例を示す模式図である。
【図7】本発明に係る画像処理装置におけるフォーマット構成の例を示す模式図である。
【図8】本発明に係る画像処理装置における処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明に係る画像処理装置におけるファイル管理情報退避処理の例を示すフローチャートである。
【図10】本発明に係る画像処理装置におけるファイル管理情報復元処理の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る画像処理装置および画像処理方法の実施形態について図を用いて説明する。図1から図3は本発明に係る画像処理装置の例であるデジタルカメラの外観の例を示す図である。図1は正面図、図2は上面図、図3は背面図である。図1においてデジタルカメラの筐体正面には、ストロボ発光部1、被写体までの距離を測定する測距ユニット2、光学ファインダ3、ズームレンズやフォーカスレンズを含む鏡胴ユニット4が配置されている。
【0018】
図2において、デジタルカメラの筐体上面には、レリーズボタン(スイッチ)SW1、モードダイヤルSW2、ジョグダイヤルスイッチSW3、ジョグダイヤルスイッチSW4が配置されている。
【0019】
図3において、デジタルカメラの筐体背面には、光学ファインダ3、LCDモニタ5、望遠方向ズームスイッチSW5、広角方向ズームスイッチSW6、上移動スイッチSW7、右移動スイッチSW8、OKスイッチSW9、左移動スイッチSW10、下移動スイッチSW11、ディスプレイスイッチSW12、削除スイッチSW13、メニュースイッチSW14、ならびに電源スイッチSW15が配置されている。また、側面には駆動用電池の収納をカバーする電池蓋6が設けられている。
【0020】
次に、図4を用いて本発明に係る画像処理装置の例であるデジタルカメラの機能ブロックを説明する。本実施例に係るデジタルカメラの動作処理(機能)は、デジタル信号処理IC(集積回路)等として構成されるデジタルスティルカメラプロセッサ104(以下、単に「プロセッサ104」とする)によって制御される。プロセッサ104は、第1のCCD(電荷結合素子)信号処理ブロック104−1と、第2のCCD信号処理ブロック104−2と、CPU(中央処理ユニット)ブロック104−3と、ローカルSRAM(SRAM:スタティックランダムアクセスメモリ)104−4と、USB(ユニバーサルシリアルバス)ブロック104−5と、シリアルブロック104−6と、JPEGコーデック(CODEC)ブロック104−7と、リサイズ(RESIZE)ブロック104−8と、TV信号表示ブロック104−9と、メモリカードコントローラブロック104−10と、を有してなり、これら各ブロックは相互にバスラインで接続されている。
【0021】
鏡胴ユニット7の各撮影レンズ系を介して入射された被写体光は、固体撮像素子であるCCD101の受光面上に結像して電気信号に変換され、この電気信号に所定の処理を行うF/E−IC102によって被写体画像信号として出力される。F/E−IC102は、入射光に応じた信号レベルの差分をとるCDS(相関二重サンプリング)102−1、入力信号の強弱を補正するAGC102−2、アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D102−3から構成されており、CCD1信号処理ブロック104−1に向けてデジタル信号を出力する。
【0022】
これらの信号制御処理は、CCD1信号処理ブロック104−1から出力される垂直同期信号VDと水平同期信号HDによって、TG(タイミングジェネレータ)102−4によって同期が保たれて行われる。鏡胴ユニット7はZOOMレンズ7−1a、FOCUSレンズ7−2a、絞り7−3、メカシャッタ7−4を備えており、ZOOM光学系7−1、FOCAS光学系7−2、絞りユニット7−3、メカシャッタユニット7−4が、それぞれZOOMモータ7−1b、FOCUSモータ7−2b、絞りモータ7−3b、メカシャッタモータ7−4bを有し、各モータはモータードライバ7−5によって駆動される。なおモータードライバ7−5は、プロセッサ104からの駆動信号により制御される。
【0023】
プロセッサ104は、F/E−IC102のA/D102−3から出力されるRAW−RGBデータを、CCD1信号処理ブロック104−1を介して取り込み、RAW−RGBデータとしてSDRAM103に保存されると共に、CCD2信号処理ブロック104−2においてYUV形式の画像データに変換されたYUVデータも保存され、さらにJPEG−CODECブロック104−7で圧縮処理されたJPEG形式等の画像データも保存される。なお、YUVデータのYUVは輝度データ(Y)と、色差(輝度データと青色(B)成分データの差分(U)と、輝度データと赤色(R)成分データの差分(V))の情報によって画像データを構成する色の表現をするものである。
【0024】
操作KEYユニット(SW1〜SW13)は、デジタルカメラの外観表面に設けられているレリーズスイッチSW1、モードダイヤルスイッチSW2、望遠側ズームスイッチSW5、広角側ズームスイッチ6、メニューSW14、OKスイッチSW9等である。利用者が上記各スイッチを操作すると、それに応じた動作信号がSUB−CPU109を介してプロセッサ104に入力され、所定の処理が行われる。
【0025】
CPUブロック104−3は、ストロボ回路(114)を制御することによってストロボ発光部3から照明光を発光させる。さらに加えて、CPUブロック104−3は、測距ユニット2も制御する。CPUブロック104−3は、SUB−CPU109を介してLCDドライバ111を制御し、サブLCD1による表示制御を行う。USBブロック104−5はUSBコネクタ122に接続され、シリアルブロック104−6はシリアルドライバ回路123−1を介してRS−232Cコネクタ123−2に接続されている。TV信号表示ブロック104−9は、LCDドライバ117を介してLCDモニタ10に接続されると共に、ビデオAMP118を介してビデオジャック119に接続されている。
【0026】
メモリカードコントローラブロック104−10はメモリカードスロット121のカード接点との接点に接続されている。LCDドライバ117はLCDモニタ10を駆動すると共に、TV信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号をLCDモニタ10に表示させる信号に変換する役割を果たす。LCDモニタ10は撮影前の被写体の状態監視、撮影画像確認及びメモリカード又は内蔵メモリ120に記録された画像データ表示のために用いられる。撮影者がモードダイヤルSW2を撮影モードに設定して電源SW15を押すと、デジタルカメラは撮影モードで起動する。この起動動作をROM108の制御プログラムが検知することにより、モータードライバ7−5に制御信号を出力し、鏡胴ユニット7を撮影可能位置に移動させ、CCD101、F/R−RF/E−IC102、プロセッサ104等を起動させる。
【0027】
この状態で鏡胴ユニット7を被写体に向けると、被写体画像がCCD101の各画素の受光面上に結像されCCD101より出力された電気信号(アナログRGB画像信号)は、F/E−IC102を介して12ビット(bit)RAW−RGBデータに変換される。このRAW−RGBデータは、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロック104−1に取り込まれて、SDRAM103に保存される。
【0028】
SDRAM103から読み出されたRAW−RGB画像データは、CCD2信号処理ブロック104−2にて表示可能な形式であるYUVデータに変換された後に、SDRAM103にYUVデータが保存される。その後SDRAM103から読み出されたYUVデータは、TV信号表示ブロック104−9を介して、LCDモニタ10に送られて、撮影画像が表示される。LCDモニタ10に画像が表示されているモニタリング状態において、CCD1信号処理ブロック104−1による画素数の間引き処理により、1/30秒の時間で1フレームを読み出している。ここでいうモニタリングとは、電子ファインダとして機能するLCD10に撮影画像が表示されているだけで、撮影者のレリーズスイッチSW1操作が行われていない状態である。
【0029】
この撮影画像のLCDモニタ10への表示により、撮影画像を撮影者が確認することができる。なおビデオジャック119からケーブルを介し外部TVに撮影画像を表示させることもできる。CCD1信号処理ブロック104−1は、取り込まれたRAW−RGBデータにより、AF(オートフォーカス)評価値、AE(自動露出)評価値、AWB(オートホワイトバランス)評価値を算出する。AE評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、近接画素の輝度差の積分値によって算出される。合焦状態にあるときは、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時(合焦検出動作時)には、FOCUS光学系7−2のFOCUSレンズ7−2a位置におけるAF評価値を取得して、高周波成分が一番高くなる点を合焦検出位置として、AF動作が実行される。AE評価値とAWB評価値は、RAW−RGBデータにおけるRGB値のそれぞれの積分値から算出される。例えば、CCD101の全画素の受光面に対応した画面を256エリアに等分割(水平16分割、垂直16分割)し、それぞれのエリアのRGB積算を算出する。
【0030】
そして、ROM108に記憶されている制御プログラムが、算出されたRGB積算値を読み出して、画面のそれぞれのエリアの輝度を算出し、輝度分布から適正な露光量を決定するAE処理を行う。決定した露光量に基づいて、露光条件CCD101の電子シャッタ回数、絞りユニット7−3の絞り値等)を設定する。AWBは、RGBの分布から被写体の光源の色に合わせた制御値を決定する。このAWB処理により、CCD2信号処理ブロック104−2)でYUVデータに変換するときのホワイトバランスをあわせている。AE処理とAWB処理は、モニタリング時において連続的に実行されている。
【0031】
モニタリング動作時にレリーズスイッチSW1が押されると、静止画撮影動作が開始され、合焦位置検出動作であるAF動作と静止画記録処理が行われる。すなわちレリーズスイッチSW1が押され、ROM108に記憶されている制御プログラムによってモータードライバ7−5へ駆動指令がなされて、FOCUSレンズ7−2aが移動して合焦処理を行う。そしてAE処理が行われ、露光開始時点で、ROM108に記憶されている制御プログラムによってモータードライバ7−5への駆動指令がなされて、メカシャッタ7−4aが閉じられ、CCD101から静止画用のアナログRGB画像信号が出力され、F/E−IC102のA/D102−3でRAW−RGBデータに変換される。
【0032】
変換されたRGB−RAWデータは、プロセッサ104のCCD1信号処理ブロック104−1に取り込まれて、CCD2信号処理ブロック104−2においてYUV変換され、SDRAM103に保存される。このYUVデータはSDRAM103から読み出されてRESIZEブロック104−8で記録画素数に対応するサイズに変換され、JPEGコーデックブロック104−7でJPEG形式等の画像データへと圧縮される。圧縮されたJPRG形式等の画像データは、SDRAM103に書き戻された後、メモリカードコントローラブロック104−10を介して、メモリカード121−1等のメディアに保存される。
【実施例1】
【0033】
次に、本発明に係る画像処理装置における画像処理方法の例について説明する。まず、本実施例に係る印刷指示ファイルの例について図5を用いて説明する。図5は印刷指示ファイルの構造例を示す図(a)と、その具体例を示す図(b)からなる。図5(a)において印刷指示ファイル100は、複数の情報を区別する識別子によって区切られてセクションが形成され、各セクションには、そのセクションを示す情報とともに、そのセクションに関連する所定の情報が記述されている。
【0034】
例えば、図5(a)におけるHeader([HDR])は、印刷指示ファイル100が対応するDPOFフォーマットのバージョンと、当該印刷指示ファイルを最後に保存した機器の名称が記載されている。このセクションの具体例は例えば図5(b)に示すように、「GEN REV=01.10」がバージョン名であって、「GEN CRT=ABCD XX1」が当該印刷指示ファイルを生成した機器の名称を表している。
【0035】
また、図5(a)において[HDR]に続いてJobセクション([Job])が記載されている。[Job]は、印刷指示がされている画像ファイルの印刷処理を行うときに用いる情報が記載されている。[Job]は同一プリント群ごとに生成される。このセクションの具体例は例えば図5(b)に示すように「PRT PID=001」が、[Job]ごとに生成される同一のプリント群ごとのユニークIDであって、「PRT TYP=STD」が、各プリントにおけるプリント種別(スタンダードプリント、インデックスプリント、マルチプリントなど)を示し、「PRT QTY=002」が、各プリント処理におけるプリント部数を示している。
また、[Job]に含まれる「IMG SRC=“../DCIM/100ABCD/RIMG0001.JPG”」は、プリント対象の画像ファイルを示しており、この情報に該当する画像ファイルを上記の情報に基づいて印刷する処理が行われる。
【0036】
印刷指示ファイルは、最初に行われた印刷指示操作によって上記の構造をもって生成されて、記録媒体(例えば図4に示すメモリカード)の所定の記録領域に記録される。図6に印刷指示ファイルが保存される記録媒体の記録構造の例を示す。図6において、ROOT「/」の下に「DCIM」と「MISC」の2つのディレクトリが形成されている。「DCIM」ディレクトリの配下には所定の数の画像ファイルを保存するディレクトリが複数形成されている。画像ファイルを保存するディレクトリは図6に示すように例えば「100ABCD」、「101ABCD」のような名称が付与される。これらのディレクトリに画像ファイルが「RIMG0001.JPG」、「RIMG0002.JPG」などの名称が付されて保存される。
【0037】
印刷指示ファイルは、「MISC」ディレクトリに保存されており、例えば「AUTPRINT.MR」というファイル名が付される。
【0038】
次に、本発明に係る画像処理装置が備える記録媒体におけるフォーマット構造の例について説明をする。図7は、当該記録媒体に採用可能であって、パーソナルコンピュータなどでも読み書き可能なフォーマットであるDOSフォーマットにおける記録構造の例を示す図である。図7において、フォーマット構造200は、記録媒体の記憶領域の先頭位置を最上位に記載している。フォーマットされた記録媒体は先頭位置から順番に所定のデータ領域が形成されている。形成される領域は先頭位置から順番に「MBR」、「PBR」、「FAT」、「ルートディレクトリ」、「データエリア」となっている。
【0039】
「MBR」には、当該記録媒体に形成されるパーテーションの位置とサイズなどを記録したパーテーションテーブルが記録されている。「PBR」は、パーテーションの先頭セクタに配置され、当該記録媒体が採用するデータ記録形式を規定する情報が記録されている。
【0040】
「FAT」は、データエリアの使用状態(使用/未使用)及びデータエリアで扱われるファイルの連結状態をクラスタ単位で管理するテーブル情報を、PBRに続くセクタから複数のセクタに渡って記録している。通常、記録媒体上に記録されているデータ(画像ファイルなど)は、クラスタ単位で管理されている。記録された1つのファイルが複数のクラスタにまたがって記録されている場合は、1つのクラスタを読み出した後に次のクラスタを読み出して、当該ファイルが記録されている全てのクラスタからデータを読み出す必要がある。「FAT」は、あるクラスタに続くクラスタが、どのクラスタであるかを示す情報である。この「FAT」によって示されるクラスタの連結情報はFATチェインと呼ばれる。
【0041】
「ルートディレクトリ」には、配下に記録される各ファイルやサブディレクトリ(追加ディレクトリ)のエントリが記録されている。記録内容としては、記録されたデータのファイル名、ファイル属性、予約領域、ファイルの作成または更新日時、ファイルまたはサブディレクトリの物理的位置(FAT開始番号)と、ファイルサイズに関する情報などである。
【0042】
以上説明をした「MBR」、「PBR」、「FAT」、「ルートディレクトリ」は、記録媒体に画像ファイルを記録する上で重要なファイル管理情報である。当該記録媒体において、これらファイル管理情報に続く次のセクタから記録ファイル(例えば画像ファイル)の内容(データ本体)とサブディレクトリの情報が記録される「データエリア」が開始される。
【0043】
上記フォーマット形式を有する記録媒体において、データエリアに記録されているファイルの消去方法について説明をする。画像処理装置においてファイル消去コマンドが実行されると、消去対象とされたファイルに対応するファイル管理情報の一部または全部が消去される。これによって、記録媒体の記録内容を閲覧しても、ファイルはあたかも完全に消去されたようになり、閲覧・編集などはできなくなる。しかし、実際に消去された後であっても当該ファイルは、元のデータエリアに残置されており、その後の操作で他のファイルによって上書きされるまで、その内容は残っている。
【0044】
具体的には、消去操作が行われると、当該ファイルが使用していたデータエリアの領域を管理するFATにおいて、「使用状態」から「未使用状態」に示す情報に書き換えることで、消去された画像データが使用していたデータエリアを次に記録されるファイルなどが使用できる状態にする。「使用状態」から「未使用状態」への書き換え処理とは、例えば、当該FATの領域を16進数の“00”に変更することをいう。
FATの書き換えの後にディレクトリエントリ領域のファイル名を削除する。ファイル名の削除は、実際にファイル名のデータが全て消去されてしまうわけではなく、そのファイル名の先頭文字を、例えば16進数で“E5”のコードに変更し、当該ファイルが消去されたものであることを示すことで行う。
【0045】
このように、記録媒体に記録された画像ファイルに対する消去処理は、当該画像ファイルに関するデータを積極的に消滅させる処理を行うわけではなく、当該ファイルに係るファイル管理情報を消去状態にすることで、実現している。
よって、一度消去された画像ファイルを復元する(消去前の状態に戻す)には、当該画像ファイルに係るファイル管理情報を、消去処理の前の状態に戻せばよい。
【0046】
次に、上記のような記録構造とフォーマット形式を有する記録媒体に記録された画像ファイルに対する本発明に係る画像処理方法の例を説明する。図8は本実施例に係る処理の流れを示すフローチャートである。図8において、各処理ステップはS10、S11・・・のように示す。画像処理装置の電源が投入されたとき、または電源が遮断されたとき、さらには印刷指示操作がされたときに、当該処理は開始される。
【0047】
まず、記録媒体の所定の記憶領域に印刷指示ファイルである自動プリントファイル(例えばAUTPRINT.MR)が「MISC」ディレクトリに保存されているか否かを判定する(S10)。
自動プリントファイルが保存されていなければ(S10のNO)、当該処理は終了する。自動プリントファイルが保存されていれば(S10のYES)、自動プリントファイルを記録媒体から読み出してワークエリアであるSDRAM103に一時的に保存する(S11)。
【0048】
次に、ワークエリアの保存された自動プリントファイルの内容を解析する処理を行う(S12)。この解析処理は、先ず自動プリントファイルに記録されている内容を先頭から順次検索して、[Job]セクションを検出する。[Job]セクションが検出されたとき、その[Job]セクションに記述されている情報の中にある「IMG SRC=」以降に記述されている画像ファイル名と当該画像ファイルの記録位置を検出する。
【0049】
次に検出された画像ファイル名が、検出された記録位置に存在するか否かを判定する(S13)。画像ファイルが記録されていれば(S13のYES)、自動プリントファイルの内容と記録媒体内の画像ファイルに矛盾はない。画像ファイルが記録されていなければ(S13のNO)、当該[Job]セクションを消去する(S14)。
【0050】
画像ファイルが記録されているとき(S13のYES)、または画像ファイルが記録されていないときであって、当該[Job]セクションを消去した後(S14)、解析処理(S12)がワークエリア上の自動プリントファイルにおける最後尾まで行われたか否かを判定する(S15)。
最後尾まで行われていれば、当該処理は終了する(S15のYES)。未だ、解析処理が最後尾まで行われていなければ、処理をS12に戻して、先の検索処理の続きの検索処理を行う。
【0051】
上記説明をした処理によれば、自動プリントファイルに記述されている画像ファイルが記録媒体に記録されていなければ、自動プリントファイル内の該当情報を削除し、自動プリントファイルに記述されている情報と記録媒体における画像ファイルの記録状態の整合を自動的に維持することができるようになる。
【0052】
また、本発明に係る画像処理装置は、電源が投入されたときに上記の処理を行うことができる。すなわち、当該画像処理装置を用いて印刷指示ファイルを生成した後に、記録媒体の内容をパーソナルコンピュータなどの他の装置において編集したときに、誤って印刷指示がされている画像ファイルが消去したとしても、当該画像処理装置に記録媒体を装着して電源を投入することで、印刷指示ファイルに記録されている印刷指示情報と、保存されている画像ファイルとの矛盾をまとめて自動的に解消することができる。
【0053】
また、本発明に係る画像処理装置は、電源が遮断されたときに上記の処理を行うことができる。すなわち、当該画像処理装置において、印刷指示がされている画像ファイルを消去した後であって電源が遮断される前に、印刷指示ファイルに記録されている印刷指示情報と、保存されている画像ファイルとの矛盾をまとめて自動的に解消することができる。こうすることによって、消去操作の都度印刷指示ファイルを更新する必要がなく、消去処理を効率的に行うことができ、かつ、無駄な消費電力と余分な記録媒体への書き込み動作を減らすことができる。
【0054】
また、本発明に係る画像処理装置は、記録媒体に記録されている画像ファイルに対して印刷指示操作を行ったとき、その終了時に上記の処理を行うことができる。すなわち、当該画像処理装置において、画像ファイルに対して印刷指示操作を行ったとき、当該操作を終了する時点で、印刷指示ファイルに記録されている印刷指示情報と、保存されている画像ファイルとの矛盾をまとめて自動的に解消することができる。こうすることによって、印刷指示操作の都度、印刷指示ファイルを更新する必要がなく、消去処理を効率的に行うことができ、かつ、無駄な消費電力と余分な記録媒体への書き込み動作を減らすことができる。
【実施例2】
【0055】
次に、本発明に係る画像処理装置における画像処理方法の別の実施例について説明する。本実施例は、印刷指示がされた画像ファイルを誤って消去した後に、所定の操作によって当該画像ファイルを復元したとき、印刷指示ファイルも復元することができる処理である。
図9は本実施例に係るファイル管理情報の退避処理の流れを示すフローチャートであって、図10は本実施例に係るファイル管理情報の復元処理の流れを示すフローチャートである。画像処理装置が備える操作キーを操作して、記録媒体に記録されている画像ファイルの消去操作を行うと(S20)、当該画像ファイルに係るFAT及びディレクトリエントリ情報からなるファイル管理情報をSDRAM103にコピーする(S21)。ファイル管理情報をコピーした後に、当該記録媒体に記録されている画像ファイルに該当するFATの情報を「未使用」に示すものに変更し、当該画像ファイルの先頭文字を所定のコードに変更する(S22)。これによって、消去操作がされた画像ファイルが記録されていたデータエリアは他のファイルで使用することができる状態となる。
【0056】
次に、ファイル管理情報の復元処理について説明をする。当該画像処理装置が備える操作キーを操作して、ファイル復元処理が選択されるとファイル復元処理が開始され(S30)、SDRAM103に保存されているファイル管理情報が記録媒体にコピーされて、記録媒体のFATとディレクトリエントリ情報が上書きされる(S31)。これによって、一旦消去された画像ファイルが復元されて、印刷指示ファイルとの矛盾を速やかに解消することができる。
【0057】
以上、本発明に係る画像処理装置によれば、誤って画像ファイルを消去したときであっても、ファイル管理情報復元処理を行うことによって、画像ファイルを読み出し可能に復元し、印刷指示ファイルとの矛盾を未然に防ぐことができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0058】
本発明は、カメラ付携帯機器に搭載可能な画像処理装置及びその画像処理方法などにも適用できる。
【符号の説明】
【0059】
100 印刷指示ファイル
200 フォーマット構造
【先行技術文献】
【特許文献】
【0060】
【特許文献1】特許第4154383号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段と、
読み出された上記印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが、上記記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段によって、上記印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが上記記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する上記印刷指示情報を上記印刷指示ファイルから消去する消去手段と、を有し、
電源が投入されたときに、上記判定手段による判定処理が行われることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルを記録する記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段と、
読み出された上記印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが、上記記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段によって、上記印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが上記記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する上記印刷指示情報を上記印刷指示ファイルから消去する消去手段と、を有し、
電源が遮断されたとき、上記判定手段による判定処理が行われることを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段と、
読み出された上記印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが、上記記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段によって、上記印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが上記記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する上記印刷指示情報を上記印刷指示ファイルから消去する消去手段と、を有し、
上記印刷指示ファイルが更新されたときに、上記判定手段による判定処理が行われることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
上記記録媒体から上記画像ファイルが消去されるとき、事前に上記記録媒体に記録されているファイル管理情報を別の記録手段に退避させる退避手段を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段、判定手段によって印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去する消去手段、を有する画像処理装置による画像処理方法であって、
上記読み出し手段が、上記印刷指示ファイルを読み出すステップと、
上記判定手段が、読み出された上記印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが上記記録媒体に記録されている否かを判定するステップと、
当該画像処理装置の電源が投入されたとき、上記消去手段に上記記録媒体に記録されていないと判定された画像ファイルに係る上記印刷指示情報を上記印刷指示ファイルから消去するステップと、を有する画像処理方法。
【請求項6】
複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段、判定手段によって印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去する消去手段、を有する画像処理装置による画像処理方法であって、
上記読み出し手段が、上記印刷指示ファイルを読み出すステップと、
上記判定手段が、読み出された上記印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが上記記録媒体に記録されている否かを判定するステップと、
当該画像処理装置の電源が遮断されたとき、上記消去手段に上記記録媒体に記録されていないと判定された画像ファイルに係る上記印刷指示情報を上記印刷指示ファイルから消去するステップと、を有する画像処理方法。
【請求項7】
複数の画像ファイルと印刷指示がされている画像ファイルを特定する印刷指示情報を含む印刷指示ファイルが記録されている記録媒体から前記印刷指示ファイルを読み出す読み出し手段、読み出された印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されているか否かを判定する判定手段、判定手段によって印刷指示ファイルに含まれている画像ファイルを示す情報に対応する画像ファイルが記録媒体に記録されていないと判定されたとき、当該画像ファイルに関連する印刷指示情報を印刷指示ファイルから消去する消去手段、を有する画像処理装置による画像処理方法であって、
上記読み出し手段が、上記印刷指示ファイルを読み出すステップと、
上記判定手段が、読み出された上記印刷指示ファイルに記録されている画像ファイルに関する情報に対応する画像ファイルが上記記録媒体に記録されている否かを判定するステップと、
上記印刷指示ファイルが更新されたときに、上記消去手段に上記記録媒体に記録されていないと判定された画像ファイルに係る上記印刷指示情報を上記印刷指示ファイルから消去するステップと、を有する画像処理方法。
【請求項8】
上記記録媒体に記録されているファイル管理情報を別の記録手段に退避させる退避手段をさらに有する画像処理装置による画像処理方法であって、
上記記録媒体から上記画像ファイルが消去されるとき、事前に上記ファイル管理情報を上記別の記録媒体に退避するステップを有する請求項5乃至7のいずれかに記載の画像処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−35767(P2011−35767A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−181533(P2009−181533)
【出願日】平成21年8月4日(2009.8.4)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】