説明

画像処理装置及び画像処理装置の制御方法

【課題】特定位置が表示領域の縁周辺であっても、望みの補正量を設定できるようにする。
【解決手段】ユーザにより1点目のタッチダウンされた位置が表示画面の中央領域である場合には前記1点目のタッチダウンの位置を画像処理すべき位置及びレタッチ処理を行うパラメータ値を入力する基準位置として設定し、前記1点目のタッチダウンされた位置が縁周辺領域である場合には前記1点目のタッチダウンされた位置を画像処理すべき位置として設定するとともに、前記1点目のタッチオンしたまま行われる2点目のタッチダウン位置をパラメータを入力する基準位置として設定する。そして、前記2点目の移動量に応じてパラメータ値を取得し、そのパラメータ値を反映させて前記画像処理を施すべき位置の画像を修正するようにすることにより、画像処理を施すべき位置が表示領域の画面縁周辺部であっても、スムースに補正量を設定できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像処理装置及び画像処理装置の制御方法に関し、特に、表示画像の特定位置に関するパラメータを設定するために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像表示装置によって表示された画像上の特定位置に関して、パラメータを設定する表示制御装置が例えば、特許文献1にて提案されている。特許文献1にて提案されている表示制御装置は、マウスのホイールボタンやジョグダイヤル等のような、拡大縮小用入力装置を表示装置に表示する。そして、表示装置に表示される表示領域の拡大又は縮小変更指示に応じて、マウスやペン入力装置やタッチパネル等のポインティング装置により指示された表示領域内の所定の座標を基準点として、仮想画面内に設定される表示領域を拡大又は縮小変更制御している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−100199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した特許文献1では、画像表示装置によって表示された画像上の特定位置に関してのパラメータ設定技術については開示されているが、この設定技術は前記位置に依存しない。すなわち、前記画像上の特定位置に関わらずパラメータ設定方法は同じであり、前記画像上の特定位置が表示領域の縁周辺である場合に関する、特別なパラメータ設定技術については何ら開示されていない。
本発明は前述の問題点に鑑み、画面周辺部に対しても望みの補正量をスムースに設定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の画像処理装置は、複数のタッチダウン位置を検出可能なタッチパネルを用いて、表示画面に表示されている画像における任意の位置に対してレタッチ処理を行う画像処理装置であって、前記タッチパネルに対するタッチダウン入力を検出するタッチ入力検出手段と、前記タッチ入力検出手段により検出された1点目のタッチダウン入力の位置が前記表示画面の縁周辺領域か中央領域か検出するタッチダウン位置検出手段と、前記タッチダウン位置検出手段により検出されたタッチダウン位置が中央領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置及びレタッチ処理を行うパラメータを入力する基準位置として設定し、前記タッチダウン位置検出手段により検出されたタッチダウン位置が縁周辺領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置として設定するとともに、タッチオンしたまま行われる2点目のタッチダウン入力の位置をパラメータを入力する基準位置として設定する調整軸設定手段と、前記1点目または2点目の移動量に応じてパラメータを取得するパラメータ取得手段と、前記パラメータ取得手段により取得されたパラメータを反映させて前記画像処理を施すべき位置の画像を修正する画像修正手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、表示画像の特定位置に関する補正量設定に関して、前記特定位置が表示領域の縁周辺であっても、補正量をスムースに設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】画像処理装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】画像処理装置の動作手順を説明するフローチャートである。
【図3】表示画面上に画像を表示している例を示す図である。
【図4】画像処理を施すべき位置及び補正量を入力する基準位置を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
<ハードウェア>
図1は、本発明の各実施形態を適用可能な画像処理装置100の一例の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、画像処理装置100は、一般的なパーソナルコンピュータ(以下、PC)を用いて構成可能なものである。
図1において、内部バス111に対してCPU101、ハードディスク(HD)102、メモリ103、表示制御部104、入力部105、ドライブ装置106および通信I/F107が接続される。内部バス111に接続される各部は、内部バス111を介して互いにデータのやりとりを行うことができるようにされている。
【0009】
ハードディスク102は、画像データやその他のデータ、CPU101が動作するための各種プログラムなどが格納される。メモリ103は、例えばRAMからなる。表示制御手段、変更手段および算出手段としてのCPU101は、例えばハードディスク102に格納されるプログラムに従い、メモリ103をワークメモリとして用いて、この画像処理装置100の各部を制御する。なお、CPU101が動作するためのプログラムは、ハードディスク102に格納されるのに限られず、例えば図示されないROMに予め記憶しておいてもよい。
【0010】
入力部105は、ユーザ操作を受け付け、操作内容に応じた制御信号を生成し、CPU101に供給する。例えば、入力部105は、ユーザ操作を受け付ける入力デバイスとして、キーボードといった文字情報入力デバイスや、マウスやタッチパネルといったポインティングデバイスなどを有する。なお、タッチパネルは、例えば平面的に構成された入力部に対して接触された位置に応じた座標情報が出力されるようにした入力デバイスである。本実施形態においては、複数のタッチダウン位置を検出可能なタッチパネルを用いて、表示画面に表示されている画像における任意の位置に対してレタッチ処理を行うことができるようにしている。
【0011】
CPU101は、入力デバイスに対してなされたユーザ操作に応じて入力部105で生成されて供給される制御信号に基づき、プログラムに従いこの画像処理装置100の各部を制御する。これにより、画像処理装置100に対し、ユーザ操作に応じた動作を行わせることができる。
【0012】
表示制御部104は、ディスプレイ110に対して画像を表示させるための表示信号を出力する。例えば、表示制御部104に対して、CPU101がプログラムに従い生成した表示制御信号が供給される。表示制御部104は、この表示制御信号に基づき表示信号を生成してディスプレイ110に対して出力する。例えば、表示制御部104は、CPU101が生成する表示制御信号に基づき、GUI(Graphical User Interface)を構成するGUI画面をディスプレイ110に対して表示させる。
【0013】
なお、入力部105としてタッチパネルを用いる場合、入力部105とディスプレイ110とを一体的に構成することができる。例えば、タッチパネルを光の透過率がディスプレイ110の表示を妨げないように構成し、ディスプレイ110の表示面の上層に取り付ける。そして、タッチパネルにおける入力座標と、ディスプレイ110上の表示座標とを対応付ける。これにより、ユーザがディスプレイ110上に表示された画面を直接的に操作可能であるかのようなGUIを構成することができる。
【0014】
ドライブ装置106は、CDやDVDといった外部記憶媒体108が装着可能とされ、CPU101の制御に基づき、装着された外部記憶媒体108からのデータの読み出しや、この外部記憶媒体108に対するデータの書き込みを行う。なお、ドライブ装置106が装着可能な外部記憶媒体108は、CDやDVDといったディスク記録媒体に限られず、例えばメモリカードなどの不揮発性の半導体メモリをドライブ装置106に装着するものとしてもよい。通信インターフェイス(I/F)107は、CPU101の制御に基づき、LANやインターネットといったネットワーク120に対する通信を行う。
【0015】
なお、入力部105がタッチパネルである場合、CPU101はタッチパネルへの以下の操作を検出できる。タッチパネルを指やペンで触れたこと(以下、タッチダウンと称する)。タッチパネルを指やペンで触れている状態であること(以下、タッチオンと称する)。タッチパネルを指やペンで触れたまま移動していること(以下、ムーブと称する)。タッチパネルへ触れていた指やペンを離したこと(以下、タッチアップと称する)。
【0016】
タッチパネルに何も触れていない状態(以下、タッチオフと称する)。これらの操作や、タッチパネル上に指やペンが触れている位置座標は内部バス111を通じてCPU101に通知され、CPU101は通知された情報に基づいてタッチパネル上にどのような操作が行なわれたかを判定する。ムーブについてはタッチパネル上で移動する指やペンの移動方向についても、位置座標の変化に基づいて、タッチパネル上の垂直成分・水平成分毎に判定できる。
【0017】
また、タッチパネル上をタッチダウンから一定のムーブを経てタッチアップをしたとき、ストロークを描いたこととする。素早くストロークを描く操作をフリックと呼ぶ。フリックは、タッチパネル上に指を触れたままある程度の距離だけ素早く動かして、そのまま離すといった操作であり、言い換えればタッチパネル上を指ではじくように素早くなぞる操作である。所定距離以上を、所定速度以上でムーブしたことが検出され、そのままタッチアップが検出されるとフリックが行なわれたと判定できる。また、所定距離以上を、所定速度未満でムーブしたことが検出された場合はドラッグが行なわれたと判定するものとする。タッチパネルは、抵抗膜方式や静電容量方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、画像認識方式、光センサ方式等、様々な方式のタッチパネルのうちいずれの方式のものを用いても良い。
【0018】
次に、図2のフローチャートを参照しながら本実施形態の画像処理装置100の動作手順を説明する。なお、図2のフローチャートにおける各処理は、画像処理装置100のハードディスク102等に記憶された制御プログラムがメモリ103にロードされて、CPU101により実行される。また、図2のフローチャートが開始される時点で、図3(a)に示すように、CPU101は、表示制御部104を介してディスプレイ110の表示画面301上に画像302を表示している。
【0019】
処理が開始されると、S201において、CPU101は、ユーザがタッチパネル(入力部105)に対して、1点目のタッチダウンを行った否かを検出するタッチダウン検出処理を行う。この検出処理の結果、タッチダウン入力が行われていなければS201において待機状態となり、行われた場合にはS202に進む。
【0020】
S202においては、CPU101は、入力部105を介して入力された1点目のタッチダウン位置を第1入力位置として設定する。そして、設定した第1入力位置をメモリ103に記憶する。次に、S203に進み、CPU101は、設定した第1入力位置が縁周辺か否かを判断するタッチダウン位置検出処理を行う。
【0021】
この判断は、図3(b)に示すように、予め設定した縁周辺判定境界303より外の縁周辺領域であれば、第1入力位置は縁周辺であると判断し、そうでなければ、第1入力位置は縁周辺でないと判断するように設定している。すなわち、表示画面301の中心から外側までを3分割している。すなわち、中心から2/3以内であれば中央領域とし、中心から2/3以上であれば縁周辺位置としている。なお,本実施形態における特定位置の縁周辺判断は、前述で示した基準に限定するものではない。この判断の結果、縁周辺でない場合にはS204に進む。
【0022】
S204において、CPU101は、1点目タッチダウン位置を基準にX軸方向及びY軸方向に調整軸の位置を設定する調整軸設定処理を行う。次に、S205において、表示制御部104は、図4(a)に示すように、S204において設定した調整軸をディスプレイ110に表示する。本実施形態においては、X軸方向は色相、Y軸方向は彩度を設定可能な調整軸401として表示する例を示している。なお、画像の表示倍率を設定する場合には、画像の表示倍率設定用の調整軸が表示され、画像の回転角度を設定する場合には、画像の回転角度設定用の調整軸が表示される。
【0023】
次に、S206において、CPU101は、第1入力位置からムーブがあったか否かを判断する。この判断の結果、ムーブがあった場合にはS207に進み、CPU101は、1点目位置移動量を補正量として取得する補正量取得処理を行い、取得した補正量をメモリ103に記憶する。また、S206の判断の結果、ムーブがなかった場合にはS210に進む。
【0024】
次に、ステップS208において、CPU101は、S207で取得した第1入力位置の移動量に応じてパラメータ取得処理を行い、第1入力位置に関するパラメータを設定し、メモリ103に記憶する。本実施形態においては、前述したように、パラメータは色補正に関するものであり、彩度及び色相の補正量のパラメータを設定する。
【0025】
次に、S209において、CPU101は、S208で設定したパラメータを画像に反映して修正する画像修正処理を行い、画像修正処理した画像を、表示制御部104を介してディスプレイ110に表示する。これにより、色補正に関するパラメータ(彩度や色相の補正量)に応じて、画像上の第1入力位置の色の周辺色域の色補正が行われる。
次に、S210において、CPU101は、第1入力位置からタッチアップがあったか否かを判断する。この判断の結果、タッチアップがなかった場合にはS206に戻り、前述した処理を行う。また、タッチアップがあった場合にはS219に進む。
【0026】
次に、S203の判断の結果、設定した第1入力位置が縁周辺であった場合の処理について説明する。前述したように、第1入力位置が縁周辺であった場合、その位置をパラメータ値の入力の基準位置として設定すると、画面端に向かう方向へのパラメータ値の入力可能幅が狭くなってしまい、所望のパラメータ値を入力することができなくなってしまう。本実施形態においては、このような不都合を解消するために、以下に説明するような処理を行う。
【0027】
すなわち、S211において、CPU101は、ユーザがタッチパネルに対して、1点目のタッチダウンが持続されている状態において2点目のタッチダウンを行った否かを判断するタッチダウン検出処理を実行する。この判断の結果、2点目のタッチダウンが行われていなければS218に進んで1点目がタッチアップか否かを判断する。また、2点目のタッチダウンが行われた場合には、S212に進む。2点目のタッチダウンが行われた状態を図4(b)に示す。図4(b)に示すように、レタッチ処理するための1点目タッチダウンが縁部である場合においても、2点目タッチダウンをディスプレイ110の略中央部で行うことにより、望みの補正量を設定することができる。
【0028】
S212においては、CPU101は、2点目タッチダウン位置を基準に調整軸の位置を設定する調整軸設定処理を行う。この設定は、2点目タッチダウン位置を中心に、X軸方向及びY軸方向に調整するパラメータ軸の設定処理を行う。次に、S213において、表示制御部104は、図4(a)に示すように、設定した調整軸をディスプレイ110に表示する。前述したように、本実施形態においては、調整軸として、X軸方向は色相、Y軸方向は彩度を設定可能な調整軸401を表示する。
【0029】
次に、S214において、CPU101は、2点目ムーブか否かを判断する。この判断の結果、ムーブでなかった場合にはS218に進む。また、ムーブであった場合にはS215に進む。S215においては、CPU101は、2点目位置移動量を補正量として取得する補正量取得処理を行い、取得した補正量をメモリ103に記憶する。
【0030】
次に、S216に進み、CPU101は、S215で取得した2点目の移動量に応じてパラメータ取得処理を行い、第1入力位置に関するパラメータを設定し、メモリ103に記憶する。次に、S217に進み、CPU101は、S216で設定したパラメータを画像に反映する画像修正処理を行い、画像修正した画像を、表示制御部104を介してディスプレイ110に表示する。これにより、色補正に関するパラメータ(彩度や色相の補正量)に応じて、画像上の第1入力位置の色の周辺色域の色補正が行われるので、1点目タッチダウン位置が縁周辺であった場合でも望みの補正量を設定することができる。
【0031】
次に、S218において、CPU101は、1点目タッチアップが行われたか否か、すなわち、画像処理を施すべき位置へのタッチが終了したか否かを判断する。この判断の結果、1点目タッチアップが行われた場合にはS219に進み、CPU101は、パラメータ確定処理を行い、その後、エンド処理を行う。一方、S218の判断の結果、1点目タッチアップが行われていない場合にはS220に進み、2点目タッチオンか否かを判断する。この判断の結果、2点目のタッチオンを検出している場合にはS214に戻り、2点目のタッチオンを検出していない場合にはS211に戻り、それぞれ前述した処理を行う。なお、前述した説明において、調整軸の表示を行うS205、S213の処理は必ずしも行わなくてもよい。調整軸を表示しない分、画像を確認する妨げになるものが少ないので、パラメータを調整中の画像処理の効き具合がより確認しやすいという効果が得られる。また、彩度や色相の他に明度を補正するようにしてもよい。
【0032】
なお、画像処理装置100の制御は1つのハードウェアが行ってもよいし、複数のハードウェアが処理を分担することで、装置全体の制御を行ってもよい。
また、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。さらに、前述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【0033】
また、前述した実施形態においては、本発明を表示制御装置に適用した場合を例にして説明したが、これはこの例に限定されない。例えば、本発明はパーソナルコンピュータやPDA、携帯電話端末や携帯型の画像ビューワ、プリンタ装置に設けられた印刷画像選択および確認のためのディスプレイ、デジタルフォトフレームなどに適用可能である。すなわち、画像のパラメータを制御可能な画像処理装置であれば適用可能である。
【0034】
(他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)をネットワーク又は各種のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムコードを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【符号の説明】
【0035】
100 画像処理装置、101 CPU、102 ハードディスク(HD)、103 メモリ、104 表示制御部、105 入力部、106 ドライブ装置、107 通信I/F、108 外部記憶媒体、110 ディスプレイ、111 内部バス、120 ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のタッチダウン位置を検出可能なタッチパネルを用いて、表示画面に表示されている画像における任意の位置に対してレタッチ処理を行う画像処理装置であって、
前記タッチパネルに対するタッチダウン入力を検出するタッチダウン検出手段と、
前記タッチダウン検出手段により検出された1点目のタッチダウン入力の位置が前記表示画面の縁周辺領域か中央領域か検出するタッチダウン位置検出手段と、
前記タッチダウン位置検出手段により検出されたタッチダウン位置が中央領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置及びレタッチ処理を行うパラメータを入力する基準位置として設定し、前記タッチダウン位置検出手段により検出されたタッチダウン位置が縁周辺領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置として設定するとともに、タッチオンしたまま行われる2点目のタッチダウン入力の位置をパラメータを入力する基準位置として設定する調整軸設定手段と、
前記1点目または2点目の移動量に応じてパラメータを取得するパラメータ取得手段と、
前記パラメータ取得手段により取得されたパラメータを反映させて前記画像処理を施すべき位置の画像を修正する画像修正手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記パラメータを入力する基準位置に、X軸方向及びY軸方向にそれぞれパラメータを設定可能な調整軸を表示する表示制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記調整軸設定手段は、前記表示画面の中心から外側までを3分割し、前記タッチダウン位置検出手段により検出されたタッチダウン位置が、中心から2/3以内であれば中央領域とし、中心から2/3以上であれば縁周辺位置とすることを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記1点目がタッチアップされた際に、前記パラメータ取得手段により取得されたパラメータを確定するパラメータ確定手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記パラメータは、色相、彩度、明度のいずれかのパラメータを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記パラメータは、画像の表示倍率、回転角度のいずれかのパラメータを含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の画像処理装置。
【請求項7】
複数のタッチダウン位置を検出可能なタッチパネルを用いて、表示画面に表示されている画像における任意の位置に対してレタッチ処理を行う画像処理装置の制御方法であって、
前記タッチパネルに対するタッチダウン入力を検出するタッチダウン検出工程と、
前記タッチダウン検出工程において検出された1点目のタッチダウン入力の位置が前記表示画面の縁周辺領域か中央領域か検出するタッチダウン位置検出工程と、
前記タッチダウン位置検出工程において検出されたタッチダウン位置が中央領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置及びレタッチ処理を行うパラメータを入力する基準位置として設定し、前記タッチダウン位置検出工程において検出されたタッチダウン位置が縁周辺領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置として設定するとともに、タッチオンしたまま行われる2点目のタッチダウン入力の位置をパラメータを入力する基準位置として設定する調整軸設定工程と、
前記1点目または2点目の移動量に応じてパラメータを取得するパラメータ取得工程と、
前記パラメータ取得工程において取得されたパラメータを反映させて前記画像処理を施すべき位置の画像を修正する画像修正工程とを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項8】
複数のタッチダウン位置を検出可能なタッチパネルを用いて、表示画面に表示されている画像における任意の位置に対してレタッチ処理を行う画像処理装置の制御方法の各工程をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記タッチパネルに対するタッチダウン入力を検出するタッチダウン検出工程と、
前記タッチダウン検出工程において検出された1点目のタッチダウン入力の位置が前記表示画面の縁周辺領域か中央領域か検出するタッチダウン位置検出工程と、
前記タッチダウン位置検出工程において検出されたタッチダウン位置が中央領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置及びレタッチ処理を行うパラメータを入力する基準位置として設定し、前記タッチダウン位置検出工程において検出されたタッチダウン位置が縁周辺領域である場合には前記1点目のタッチダウン入力の位置を画像処理を施すべき位置として設定するとともに、タッチオンしたまま行われる2点目のタッチダウン入力の位置をパラメータを入力する基準位置として設定する調整軸設定工程と、
前記1点目または2点目の移動量に応じてパラメータを取得するパラメータ取得工程と、
前記パラメータ取得工程において取得されたパラメータを反映させて前記画像処理を施すべき位置の画像を修正する画像修正工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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