説明

画像処理装置

【課題】符号化部に入力される予測後データの値を小さくすることにより、符号化データの符号量を削減することが可能な画像処理装置を得る。
【解決手段】画像処理装置1は、入力されたデータD4を符号化する符号化部4を備える。符号化部4は、データD4を、上位側の第1の桁範囲内の第1の部分データD4Uと、下位側の第2の桁範囲内の第2の部分データD4Lとに分割する第1の処理部7と、第1の部分データD4U及び第2の部分データD4Lのうちの第1の部分データD4Uのみを符号化する第2の処理部8と、第1の部分データD4Uの値を「0」に設定する補正処理を実行する第3の処理部20とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置に関し、特に、予測符号化方式のエンコーダに関する。
【背景技術】
【0002】
図8は、予測符号化方式のエンコーダ101の構成を示すブロック図である。エンコーダ101は、量子化部102、予測部103、及び符号化部104を備えて構成されている。量子化部102には、図示しない前段の処理ブロックから、データD100が入力される。量子化部102は、データD100を量子化することにより、データD101を出力する。予測部103には、量子化部102から、データD101が入力される。また、予測部103には、過去に処理したデータが、予測データD102として入力されている。予測部103は、データD101と予測データD102との差分値を、データD103として出力する。符号化部104には、予測部103から、データD103が入力される。符号化部104は、データD103をエントロピー符号化することにより、符号化データD104を出力する。
【0003】
また、近年、JPEGよりも高画質で、JPEG2000よりも回路構成及び演算処理が簡素化された静止画ファイルフォーマットとして、マイクロソフト社よりHD Photo(又はJPEG XR)が提案されている。
【0004】
図9は、HD Photoにおけるエンコーダ201の構成を示すブロック図である。エンコーダ201は、色変換部202、プレフィルタ203、周波数変換部204、量子化部205、予測部206、及び符号化部207を備えて構成されている。
【0005】
色変換部202には、CCD又はCMOSイメージセンサ等の撮像素子から、RGB色空間の画素信号D200が入力される。色変換部202は、画素信号D200を、例えばYUV色空間の画素信号D201に変換して出力する。プレフィルタ203には、色変換部202から、画素信号D201が入力される。プレフィルタ203は、画素信号D201に対して、ブロック歪みを低減するためのプレフィルタ処理を実行し、画素信号D202を出力する。周波数変換部204には、プレフィルタ203から、画素信号D202が入力される。周波数変換部204は、画素信号D202に対して所定の周波数変換処理(PCT:HD Photo Core Transform)を実行し、周波数変換処理後のデータD203を出力する。HD Photoでは、データD203に、ハイパス成分、ローパス成分、及び直流成分が含まれる。
【0006】
量子化部205には、周波数変換部204から、データD203が入力される。量子化部205は、データD203を量子化することにより、データD204を出力する。予測部206には、量子化部205から、データD204が入力される。また、予測部206には、過去に処理したデータが、予測データとして入力されている。予測部206は、データD204と予測データとの差分値を、データD205として出力する。符号化部207には、予測部206から、データD205が入力される。符号化部207は、データD205をエントロピー符号化することにより、符号化データD206を出力する。
【0007】
なお、HD Photoの詳細については、例えば下記非特許文献1に開示されており、JPEG XRの詳細については、例えば下記非特許文献2に開示されている。
【0008】
【非特許文献1】"HD Photo -Photographic Still Image File Format", [online], 2006年11月7日, Microsoft Corporation, [2007年10月10日検索], インターネット<URL: http://www.microsoft.com/whdc/xps/hdphotodpk.mspx>
【非特許文献2】"Coding of Still Pictures -JBIG JPEG", [online], 19 December 2007, ISO/IEC JTC 1/SC 29/WG1 N 4392, [2008年3月4日検索], インターネット<URL: http://www.itscj.ipsj.or.jp/sc29/open/29view/29n9026t.doc>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
図8,9に示したエンコーダ101,201において、符号化部104,207から出力される符号化データD104,D206の符号量を削減するためには、符号化部104,207に入力される予測後データ(データD103,D205)の値が、なるべく小さな値になっていることが望ましい。
【0010】
本発明はかかる事情に鑑みて成されたものであり、符号化部に入力される予測後データの値を小さくすることにより、符号化データの符号量を削減することが可能な画像処理装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の第1の態様に係る画像処理装置は、入力されたデータを符号化する符号化部を備え、前記符号化部は、前記データを、上位側の第1の桁範囲内の第1の部分データと、下位側の第2の桁範囲内の第2の部分データとに分割する第1の処理部と、前記第1の部分データ及び前記第2の部分データのうちの前記第1の部分データのみを符号化する第2の処理部と、前記第1の部分データの値を「0」に設定する補正処理を実行する第3の処理部とを有する。
【0012】
本発明の第1の態様に係る画像処理装置によれば、第3の処理部が実行する補正処理によって、第1の部分データの値が「0」に設定される。その結果、第2の処理部によって符号化される第1の部分データの値が小さくなるため、符号化後のデータの符号量を削減することが可能となる。しかも、符号化部に入力されたデータの全体が符号化されるのではなく、上位側の第1の部分データのみが符号化され、この上位側の第1の部分データに対して符号量の削減効果が得られる。従って、符号化部に入力されたデータの全体が符号化される場合と比較すると、符号量の削減効果が顕著となる。
【0013】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置は、第1の態様に係る画像処理装置において特に、前記第1の部分データは、上位側の桁範囲内の第3の部分データと、下位側の桁範囲内の第4の部分データとを有しており、前記第3の処理部は、前記第3の部分データの値が「0」であることを条件として、前記第4の部分データに対して前記補正処理を実行することを特徴とするものである。
【0014】
本発明の第2の態様に係る画像処理装置によれば、第3の処理部は、上位側の第3の部分データの値が「0」であることを条件として、下位側の第4の部分データに対して補正処理を実行する。換言すれば、第3の部分データの値が「0」でない場合には、第3の処理部は、第4の部分データに対して補正処理を実行しない。従って、第1の部分データの値が比較的大きい場合に補正処理が実行されて画質が極端に低下してしまうことを、回避することができる。
【0015】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置は、第1又は第2の態様に係る画像処理装置において特に、前記第3の処理部が前記補正処理を実行する場合に、前記第2の桁範囲内の各桁の値を全て「1」に設定する、第4の処理部をさらに備えることを特徴とするものである。
【0016】
本発明の第3の態様に係る画像処理装置によれば、第4の処理部は、第3の処理部が補正処理を実行する場合に、第2の桁範囲内の各桁の値を全て「1」に設定する。上位側の第1の部分データの値が「0」に補正される場合に、下位側の第2の部分データの値を最大値に設定することにより、画質が極端に低下してしまうことを回避することができる。
【0017】
本発明の第4の態様に係る画像処理装置は、第1〜第3のいずれか一つの態様に係る画像処理装置において特に、前記第3の処理部は、HD Photoにおける、ハイパス成分のデータ、ローパス成分のデータ、及び直流成分のデータのうち、ハイパス成分のデータに対してのみ、前記補正処理を実行することを特徴とするものである。
【0018】
本発明の第4の態様に係る画像処理装置によれば、第3の処理部は、HD Photoにおける、ハイパス成分のデータ、ローパス成分のデータ、及び直流成分のデータのうち、ハイパス成分のデータに対してのみ、補正処理を実行する。換言すれば、第3の処理部は、ローパス成分及び直流成分の各データに対しては、補正処理を実行しない。HD Photoにおいては、ハイパス成分に関しては、現在の処理対象のマクロブロック内で、予測データが求められる。一方、ローパス成分及び直流成分に関しては、過去に処理したマクロブロックに基づいて、予測データが求められる。従って、ローパス成分及び直流成分の各データに対して補正処理を実行すると、補正処理によって生じた誤差が連鎖的に蓄積され、画質の低下が大きくなる可能性がある。本発明の第4の態様に係る画像処理装置によれば、第3の処理部は、ローパス成分及び直流成分の各データに対しては補正処理を実行しないため、画質の低下が大きくなることを回避することができる。
【0019】
本発明の第5の態様に係る画像処理装置は、第1〜第4のいずれか一つの態様に係る画像処理装置において特に、前記第1の桁範囲は、HD PhotoにおけるNormal Bitであり、前記第2の桁範囲は、HD PhotoにおけるFlex Bitであることを特徴とするものである。
【0020】
本発明の第5の態様に係る画像処理装置によれば、HD Photoにおいてエントロピー符号化が実行されるNormal Bitに関して、エントロピー符号化後のデータの符号量を削減することが可能となる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、符号化データの符号量を削減することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、異なる図面において同一の符号を付した要素は、同一又は相応する要素を示すものとする。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像処理装置1の構成を示すブロック図である。画像処理装置1は、符号化される部分と符号化されない部分とを有するデータを符号化対象とするエンコーダ、例えば、HD Photoにおけるエンコーダに適用することができる。
【0024】
画像処理装置1は、量子化部2、予測部3、及び符号化部4を備えて構成されている。量子化部2には、図示しない前段の処理ブロック(例えば周波数変換部)から、量子化前のデータD1が入力される。量子化部2は、データD1を量子化することにより、データD2を出力する。予測部3には、量子化部2から、データD2が入力される。また、予測部3には、過去に処理したデータ(例えば前回処理したデータ)が、予測データD3として入力されている。予測部3は、データD2と予測データD3との差分値を、データD4として出力する。但し、条件によっては予測部3は予測処理を実行せず、この場合、データ値が「0」のデータが予測データD3として用いられる。符号化部4には、予測部3から、データD4が入力される。符号化部4からは、符号化データD11と、符号化されていないデータD12とが出力される。
【0025】
図2は、図1に示した符号化部4の構成を示すブロック図である。符号化部4は、処理部7〜9,20,21を備えて構成されている。処理部7には、図1に示した予測部3から、データD4が入力される。
【0026】
図3は、データD4を示す図である。処理部7は、データD4を、上位側の桁範囲R1内の部分データD4Uと、下位側の桁範囲R2内の部分データD4Lとに分割する。桁範囲R1は、HD PhotoにおけるNormal Bitに相当し、桁範囲R2は、HD PhotoにおけるFlex Bitに相当する。桁範囲R1のビット幅をNとし、桁範囲R2のビット幅(Model Bits)をMとし、桁範囲R2の最下位桁を第0桁とすると、桁範囲R2の最上位桁は第(M−1)桁となり、桁範囲R1の最下位桁は第M桁となり、桁範囲R1の最上位桁は第(N+M−1)桁となる。HD Photoにおいては、ビット幅Mは適応的に可変である。
【0027】
図2を参照して、処理部20には、処理部7から、部分データD4Uが入力される。処理部20からは、部分データD20が出力される。処理部8には、処理部20から、部分データD20が入力される。処理部8は、部分データD20をエントロピー符号化することにより、符号化データD11を出力する。処理部21には、処理部7から、部分データD4Lが入力される。処理部21からは、部分データD21が出力される。処理部9には、処理部21から、部分データD21が入力される。処理部9は、データD21に基づいてデータD12を生成して出力する。
【0028】
図4は、部分データD4Uを示す図である。部分データD4Uは、上位側の桁範囲R1U内の部分データD4UUと、下位側の桁範囲R1L内の部分データD4ULとを有している。桁範囲R1Lのビット幅をSとすると、桁範囲R1Lの最上位桁は第(M+S−1)桁となり、桁範囲R1Uの最下位桁は第(M+S)桁となる。ビット幅Sは任意に設定することができる。
【0029】
図5は、図2に示した処理部8,9,20,21の処理内容の第1の例を説明するための図である。図5では一例として、部分データD4U,D4Lのビット幅がいずれも8ビットであり、部分データD4UL(桁範囲R1L)のビット幅Sが4ビットである場合を想定している。
【0030】
図5の(A)に示すように、処理部20には、例えば「11010111」なる部分データD4Uが入力される。この場合、部分データD4UUは「1101」となり、部分データD4ULは「0111」となる。また、図5の(B)に示すように、処理部21には、例えば「01010011」なる部分データD4Lが入力される。
【0031】
処理部20は、部分データD4UUの各桁の値を検証する。この第1の例の場合、部分データD4UUの複数の桁の中に、「1」である桁が含まれている。つまり、部分データD4UUの値は全体として「0」ではない。この場合、図15の(C)及び(D)に示すように、処理部20,21は、部分データD4U,D4Lをそのまま部分データD20,D21としてそれぞれ出力する。
【0032】
図6は、図2に示した処理部8,9,20,21の処理内容の第2の例を説明するための図である。図5と同様に、図6では一例として、部分データD4U,D4Lのビット幅がいずれも8ビットであり、部分データD4UL(桁範囲R1L)のビット幅Sが4ビットである場合を想定している。
【0033】
図6の(A)に示すように、処理部20には、例えば「00000111」なる部分データD4Uが入力される。この場合、部分データD4UUは「0000」となり、部分データD4ULは「0111」となる。また、図6の(B)に示すように、処理部21には、例えば「01010011」なる部分データD4Lが入力される。
【0034】
処理部20は、部分データD4UUの各桁の値を検証する。この第2の例の場合、部分データD4UUの複数の桁の中に、「1」である桁が含まれていない。つまり、部分データD4UUの値は全体として「0」である。この場合、図6の(C)に示すように、処理部20は、部分データD4ULの全ての桁を「0」に設定する補正処理を実行して、全体として値が「0」の部分データD20を出力する。また、この場合、図6の(D)に示すように、処理部21は、部分データD4Lの全ての桁を「1」に設定して、部分データD21として出力する。
【0035】
このように本実施の形態に係る画像処理装置1によれば、図6に示したように、処理部20は、補正処理によって、部分データD4Uの値を「0」に設定し、部分データD20として出力する。その結果、処理部8によって符号化される部分データD20の値が小さくなるため、符号化データD11の符号量を削減することが可能となる。しかも、符号化部4に入力されたデータD4の全体が符号化されるのではなく、上位側の部分データD4U(部分データD20)のみが符号化され、この上位側の部分データD4U(部分データD20)に対して符号量の削減効果が得られる。従って、符号化部4に入力されたデータD4の全体が符号化される場合と比較すると、符号量の削減効果が顕著となる。
【0036】
また、本実施の形態に係る画像処理装置1によれば、処理部20は、上位側の部分データD4UUの値が「0」であることを条件として、下位側の部分データD4ULに対して補正処理を実行する。換言すれば、図5に示したように、部分データD4UUの値が「0」でない場合には、処理部20は、部分データD4ULに対して補正処理を実行しない。従って、部分データD4Uの値が比較的大きい場合に補正処理が実行されて画質が極端に低下してしまうことを、回避することができる。
【0037】
さらに、本実施の形態に係る画像処理装置1によれば、図6に示したように、処理部21は、処理部20が補正処理を実行する場合に、桁範囲R2内の各桁の値を全て「1」に設定する。上位側の部分データD4Uの値が「0」に補正される場合に、下位側の部分データD4Lの値を最大値に設定することにより、画質が極端に低下してしまうことを回避することができる。
【0038】
図7は、HD Photoのエンコーダにおけるプレフィルタ51,52及び周波数変換部53,54の構成を示すブロック図である。図7に示すように、HD Photoにおけるエンコーダは、第1階層のプレフィルタ51及び周波数変換部53と、第2階層のプレフィルタ52及び周波数変換部54とを備えている。
【0039】
プレフィルタ51には、画素信号D50が入力される。プレフィルタ51は、画素信号D50に対してプレフィルタ処理を実行し、プレフィルタ処理後の画素信号D51を出力する。画素信号D51は、周波数変換部53に入力される。周波数変換部53は、画素信号D51に対して周波数変換処理(PCT)を実行し、ハイパス成分のデータD1HPと、第1階層における直流成分のデータD52とを出力する。データD52は、プレフィルタ52に入力される。プレフィルタ52は、データD52に対してプレフィルタ処理を実行し、プレフィルタ処理後のデータD53を出力する。データD53は、周波数変換部54に入力される。周波数変換部54は、データD53に対して周波数変換処理(PCT)を実行し、ローパス成分のデータD1LPと、直流成分のデータD1DCとを出力する。
【0040】
周波数変換部53,54から出力されたデータD1HP,D1LP,D1DCは、図1に示したデータD1として、量子化部2に入力される。同様に、符号化部4に入力されるデータD4には、ハイパス成分のデータ、ローパス成分のデータ、及び直流成分のデータが含まれている。
【0041】
本実施の形態に係る画像処理装置1において、図2に示した処理部20は、ハイパス成分のデータ、ローパス成分のデータ、及び直流成分のデータのうち、ハイパス成分のデータに対してのみ、上記の補正処理を実行する。換言すれば、処理部20は、ローパス成分及び直流成分の各データに対しては、補正処理を実行しない。HD Photoにおいては、ハイパス成分に関しては、現在の処理対象のマクロブロック内で、予測データが求められる。一方、ローパス成分及び直流成分に関しては、過去に処理したマクロブロックに基づいて、予測データが求められる。従って、ローパス成分及び直流成分の各データに対して補正処理を実行すると、補正処理によって生じた誤差が連鎖的に蓄積され、画質の低下が大きくなる可能性がある。これに対し、本実施の形態に係る画像処理装置1によれば、処理部20は、ローパス成分及び直流成分の各データに対しては補正処理を実行しないため、画質の低下が大きくなることを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した符号化部の構成を示すブロック図である。
【図3】データを示す図である。
【図4】部分データを示す図である。
【図5】図2に示した処理部の処理内容の第1の例を説明するための図である。
【図6】図2に示した処理部の処理内容の第2の例を説明するための図である。
【図7】HD Photoのエンコーダにおけるプレフィルタ及び周波数変換部の構成を示すブロック図である。
【図8】予測符号化方式のエンコーダの構成を示すブロック図である。
【図9】HD Photoにおけるエンコーダの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0043】
1 画像処理装置
2 量子化部
3 予測部
4 符号化部
7〜9,20,21 処理部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力されたデータを符号化する符号化部を備え、
前記符号化部は、
前記データを、上位側の第1の桁範囲内の第1の部分データと、下位側の第2の桁範囲内の第2の部分データとに分割する第1の処理部と、
前記第1の部分データ及び前記第2の部分データのうちの前記第1の部分データのみを符号化する第2の処理部と、
前記第1の部分データの値を「0」に設定する補正処理を実行する第3の処理部と
を有する、画像処理装置。
【請求項2】
前記第1の部分データは、上位側の桁範囲内の第3の部分データと、下位側の桁範囲内の第4の部分データとを有しており、
前記第3の処理部は、前記第3の部分データの値が「0」であることを条件として、前記第4の部分データに対して前記補正処理を実行する、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記第3の処理部が前記補正処理を実行する場合に、前記第2の桁範囲内の各桁の値を全て「1」に設定する、第4の処理部をさらに備える、請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記第3の処理部は、HD Photoにおける、ハイパス成分のデータ、ローパス成分のデータ、及び直流成分のデータのうち、ハイパス成分のデータに対してのみ、前記補正処理を実行する、請求項1〜3のいずれか一つに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第1の桁範囲は、HD PhotoにおけるNormal Bitであり、
前記第2の桁範囲は、HD PhotoにおけるFlex Bitである、請求項1〜4のいずれか一つに記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−239702(P2009−239702A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−84157(P2008−84157)
【出願日】平成20年3月27日(2008.3.27)
【出願人】(591128453)株式会社メガチップス (322)
【Fターム(参考)】