説明

画像出力装置

【課題】 タイプの異なる複数の出力信号(HD画像信号、SD画像信号、同期信号等)を一つの出力端子から選択的に出力できるようにする。
【解決手段】 SD画像信号を含むコンポジットビデオ信号を生成する第1の出力信号生成手段と、第1の同期信号であるブラックバースト信号を生成する第2の出力信号生成手段と、HD画像の輝度信号を含むHDコンポーネント輝度信号を生成する第3の出力信号生成手段と、第2の同期信号である3値同期信号を生成する第4の出力信号生成手段と、前記コンポジットビデオ信号、前記ブラックバースト信号、前記HDコンポーネント輝度信号及び前記3値同期信号のうちのいずれかを出力する出力端子と、前記出力端子から出力される信号を、前記コンポジットビデオ信号、前記ブラックバースト信号、前記HDコンポーネント輝度信号及び前記3値同期信号のうちから動作モードに基づいて選択する選択手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タイプの異なる複数の出力信号を一つの出力端子から出力することができる画像出力装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1及び2には、フレームレートが「24.00p」である画像信号を生成することができるビデオカメラが記載されている。特許文献3には、複数の入出力インターフェースのコネクタを1つの共用コネクタにすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−39707号公報
【特許文献2】特開2006−191307号公報
【特許文献3】特開平10−69339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のビデオカメラの中には、タイプの異なる複数の出力端子を有するビデオカメラが存在する。例えば、SDI(Serial Digital Interface)端子と、コンポジット端子とを有するビデオカメラが存在する。通常、SDI端子はHD(High Definition)画像信号の出力に用いられ、コンポジット端子はSD(Standard Definition)画像信号の出力に用いられる。また、従来のビデオカメラの中には、同期信号を出力するための同期信号出力端子を有するビデオカメラが存在する。SDI端子、コンポジット端子及び同期信号出力端子を一つの出力端子にまとめることができれば、ビデオカメラの更なる小型化とコストダウンを進めることができる。SDI端子、コンポジット端子及び同期信号出力端子を一つの出力端子にまとめる場合には、タイプの異なる複数の出力信号(HD画像信号、SD画像信号、同期信号等)をどのようにして選択的に出力できるようにするのかが問題となる。また、SDI端子、コンポジット端子及び同期信号出力端子を一つの出力端子にまとめる場合には、ユーザにとっての使いやすさに配慮することも求められる。
【0005】
そこで、本発明は、タイプの異なる複数の出力信号(HD画像信号、SD画像信号、同期信号等)を一つの出力端子から選択的に出力できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像出力装置は、第1の出力信号を生成する第1の出力信号生成手段と、前記第1の出力信号と異なる第2の出力信号を生成する第2の出力信号生成手段と、前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号と異なる第3の出力信号を生成する第3の出力信号生成手段と、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号及び前記第3の出力信号と異なる第4の出力信号を生成する第4の出力信号生成手段と、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号、前記第3の出力信号及び前記第4の出力信号のうちのいずれかを出力する出力端子と、前記出力端子から出力される信号を、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号、前記第3の出力信号及び前記第4の出力信号のうちから動作モードに基づいて選択する選択手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、タイプの異なる複数の出力信号(HD画像信号、SD画像信号、同期信号等)を一つの出力端子から選択的に出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明の実施形態1〜3に係る画像出力装置100が有する構成要素の一例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態1〜3に係る出力制御部106が有する構成要素の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施形態1〜3に係る画像出力装置100で実行される設定処理PS1を説明するためのフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態1に係る画像出力装置100で実行される出力信号制御処理PS2を説明するためのフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態2に係る画像出力装置100で実行される出力信号制御処理PS3を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の実施形態3に係る画像出力装置100で実行される出力信号制御処理PS4を説明するためのフローチャートである。
【図7】本発明の実施形態1〜3に係る画像出力装置100の動作モードと、画像出力装置100内で生成される動画像データMVと、出力信号S1〜S4との関係を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0010】
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1〜3に係る画像出力装置100が有する構成要素の一例を示すブロック図である。
【0011】
図1に示す画像出力装置100は、ビデオカメラなどの撮像装置として動作可能な装置である。図1に示す画像出力装置100はさらに、携帯電話、パーソナルコンピュータ、携帯端末、画像記録装置、画像再生装置のうちの少なくとも一つとして動作可能な装置であってもよい。
【0012】
画像出力装置100は、図1に示すように、撮像部101、画像処理部102、記録再生部103、記憶媒体104、出力信号生成部105、出力制御部106及び出力端子107を有する。画像出力装置100はさらに、Pメモリ108、制御部109、UI部110、表示部111及びSメモリ112を有する。
【0013】
画像出力装置100は、カメラモードC1〜C10及び再生モードP1を含む複数の動作モードを有する。ユーザは、UI部110を操作することにより、画像出力装置100の動作モードをカメラモードC1〜C10及び再生モードP1のうちのいずれかに変更することができる。カメラモードC1〜C10は、撮影画像データから動画像データMVを生成し、動画像データMVからタイプの異なる複数の出力信号S1〜S4を生成するための動作モードである。再生モードP1は、制御部109によって指定された動画ファイルを記憶媒体104から再生するための動作モードである。
【0014】
撮像部101は、レンズ部101a、撮像素子101b、A/Dコンバータ101c、撮影制御部101d等を有し、これらを用いて光学像からアナログ画像信号と画像データとを生成する。レンズ部101aは、撮像レンズと、ズームレンズと、フォーカスレンズと、アイリス機構とを有する。撮像素子101bは、例えば、ベイヤー配列型の撮像素子である。撮像素子101bの画素数は、例えば、3840×2160である。撮像素子101bの各色(R,Gr,Gb及びB)の画素数は、例えば、1920×1080である。撮像素子101bは、レンズ部101aを介して得られた光学像からアナログ画像信号を生成する。撮像素子101bで生成されたアナログ画像信号は、A/Dコンバータ101cに供給される。A/Dコンバータ101cは、撮像素子101bで生成されたアナログ画像信号から撮影画像データを生成する。A/Dコンバータ101cで生成された撮影画像データは、画像処理部102に供給される。A/Dコンバータ101cで生成された撮影画像データは、複数の静止画像からなる動画像を含む。撮影制御部101dは、制御部109からの指示に従って、レンズ部101a、撮像素子101b及びA/Dコンバータ101cを制御する。
【0015】
画像処理部102は、撮像部101から供給された撮影画像データに所定の画像処理を行い、所定の画像処理が行われた撮影画像データから動画像データMVを生成する。所定の画像処理は、画質の調整、ホワイトバランスの調整、水平画素数及び垂直画素数の変更等を含む。画像処理部102で生成された動画像データMVは、記録再生部103及び出力信号生成部105に供給される。
【0016】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1920×1080」及び「59.94i」である動画像データMVを生成する。
【0017】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC2である場合、画像処理部102C2は、画素数及びフレームレートが「1920×1080」及び「29.97p」である動画像データMVを生成する。
【0018】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1920×1080」及び「50i」である動画像データMVを生成する。
【0019】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC4である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1920×1080」及び「25p」である動画像データMVを生成する。
【0020】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1920×1080」及び「24.00p」である動画像データMVを生成する。
【0021】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC6である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1280×720」及び「59.94p」である動画像データMVを生成する。
【0022】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC7である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1280×720」及び「29.97p」である動画像データMVを生成する。
【0023】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC8である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1280×720」及び「50p」である動画像データMVを生成する。
【0024】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC9である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1280×720」及び「25p」である動画像データMVを生成する。
【0025】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、画像処理部102は、画素数及びフレームレートが「1280×720」及び「24.00p」である動画像データMVを生成する。
【0026】
ここで、「59.94i」及び「50i」の「i」はインターレースモードを示し、「59.94p」、「50p」、「29.97p」、「25p」及び「24.00p」の「p」はプログレッシブモードを示す。
【0027】
記録再生部103は、画像処理部102から供給された動画像データMVと、音声入力部(不図示)で生成された音声データAUと、補助データAUXとを含む動画ファイルを生成する。補助データAUXは、動画像データMVに関するデータと、音声データAUに関するデータとを含む。記録再生部103は、制御部109からの指示に従って、記録再生部103で生成された動画ファイルを記憶媒体104に記録(格納)することができる。記録再生部103で生成される動画ファイルのファイル形式は、どのようなファイル形式であってもよい。MPEG−2、MPEG−4、H.264、AVCHD(Advanced Video Codec High Definition)等は、記録再生部103で生成される動画ファイルのファイル形式の一例である。MXF(Material eXchange Format)も、記録再生部103で生成される動画ファイルのファイル形式の一例である。
【0028】
記録再生部103は、制御部109によって指定された動画ファイルを記憶媒体104から再生することもできる。記憶媒体104から再生された動画ファイル内の動画像データMVは、表示部111に供給され、表示部111に表示される。記憶媒体104から再生された動画ファイル内の音声データAUは、音声出力部(不図示)に供給され、当該音声出力部から出力される。記憶媒体104から再生された動画ファイル内の補助データAUXは、制御部109に供給される。
【0029】
記憶媒体104は、画像出力装置100に内蔵された記憶媒体、画像出力装置100から取り外し可能な記憶媒体のいずれかである。記憶媒体104は、例えば、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)装置を有する。
【0030】
出力信号生成部105は、タイプの異なる複数の出力信号S1〜S4を生成する。ただし、出力信号生成部105は、5つ以上のタイプの異なる出力信号を生成できるように構成してもよい。
【0031】
タイプの異なる複数の出力信号S1〜S4を生成するため、出力信号生成部105は、第1の出力信号生成部105a、第2の出力信号生成部105b、第3の出力信号生成部105c及び第4の出力信号生成部105dを有する。
【0032】
第1の出力信号生成部105aは、図7に示すように、画像処理部102から供給された動画像データMVから出力信号S1を生成する。出力信号S1は、第1の出力信号である。実施形態1〜3において、出力信号S1は、SD(Standard Definition)画像信号を含むコンポジットビデオ(Composite)信号である。
【0033】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1、C2、C6又はC7である場合、第1の出力信号生成部105aで生成される出力信号S1の画素数及びフレームレートは、「720×480」及び「59.94i」である。
【0034】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3、C4、C8又はC9である場合、第1の出力信号生成部105aで生成される出力信号S1の画素数及びフレームレートは、「720×576」及び「50i」である。
【0035】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5又はC10である場合、第1の出力信号生成部105aで生成される出力信号S1の画素数及びフレームレートは、「720×480」及び「60i」である。
【0036】
第2の出力信号生成部105bは、図7に示すように、画像処理部102から供給された動画像データMVから出力信号S2を生成する。出力信号S2は、出力信号S1と異なる第2の出力信号である。実施形態1〜3において、出力信号S2は、第1の同期信号であるブラックバースト(Black Burst)信号である。第2の出力信号生成部105bは、出力信号S1(コンポジットビデオ信号)から出力信号S2(ブラックバースト信号)を生成するように構成されている。例えば、第2の出力信号生成部105bは、出力信号S1(コンポジットビデオ信号)の映像部を黒レベルの信号に置き換えることにより、出力信号S1(コンポジットビデオ信号)から出力信号S2(ブラックバースト信号)を生成する。
【0037】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1、C2、C6又はC7である場合、第2の出力信号生成部105bで生成される出力信号S2の画素数及びフレームレートは、「720×480」及び「59.94i」である。
【0038】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3、C4、C8又はC9である場合、第2の出力信号生成部105bで生成される出力信号S2の画素数及びフレームレートは、「720×576」及び「50i」である。
【0039】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5又はC10である場合、第2の出力信号生成部105bで生成される出力信号S2の画素数及びフレームレートは、「720×480」及び「60i」である。
【0040】
第3の出力信号生成部105cは、図7に示すように、画像処理部102から供給された動画像データMVから出力信号S3を生成する。出力信号S3は、出力信号S1及び出力信号S2と異なる第3の出力信号である。実施形態1〜3において、出力信号S3は、HD(High Definition)画像の輝度信号を含むHDコンポーネント(High Definition Component)輝度信号である。なお、出力信号S3は、HD画像の輝度信号及び色差信号を含むHDコンポーネント信号であってもよい。
【0041】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1又はC2である場合、第3の出力信号生成部105cで生成される出力信号S3の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「59.94i」である。
【0042】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3又はC4である場合、第3の出力信号生成部105cで生成される出力信号S3の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「50i」である。
【0043】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、第3の出力信号生成部105cで生成される出力信号S3の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。
【0044】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC6又はC7である場合、第3の出力信号生成部105cで生成される出力信号S3の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「59.94p」である。
【0045】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC8又はC9である場合、第3の出力信号生成部105cで生成される出力信号S3の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「50p」である。
【0046】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、第3の出力信号生成部105cで生成される出力信号S3の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0047】
第4の出力信号生成部105dは、図7に示すように、画像処理部102から供給された動画像データMVから出力信号S4を生成する。出力信号S4は、出力信号S1、出力信号S2及び出力信号S3と異なる第4の出力信号である。実施形態1〜3において、出力信号S4は、第2の同期信号である3値同期(Tri−level Sync)信号である。第4の出力信号生成部105dは、出力信号S3(HDコンポーネント輝度信号)から出力信号S4(3値同期信号)を生成するように構成されている。例えば、第4の出力信号生成部105dは、出力信号S3(HDコンポーネント輝度信号)の映像部を黒レベルの信号に置き換えることにより、出力信号S3(HDコンポーネント輝度信号)から出力信号S4(3値同期信号)を生成する。
【0048】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1又はC2である場合、第4の出力信号生成部105dで生成される出力信号S4の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「59.94i」である。
【0049】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3又はC4である場合、第4の出力信号生成部105dcで生成される出力信号S4の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「50i」である。
【0050】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、第4の出力信号生成部105dで生成される出力信号S4の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。
【0051】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC6又はC7である場合、第4の出力信号生成部105dで生成される出力信号S4の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「59.94p」である。
【0052】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC8又はC9である場合、第4の出力信号生成部105dで生成される出力信号S4の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「50p」である。
【0053】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、第4の出力信号生成部105dで生成される出力信号S4の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0054】
出力制御部106は、制御部109からの指示に従って、複数の出力信号S1〜S4のうちの一つを選択することができる。出力制御部106によって選択された信号は、出力信号SSとして出力端子107に供給される。
【0055】
出力端子107は、アナログビデオ信号又は同期信号を出力するための出力端子である。出力端子107は、BNC(Bayonet Neill Concelman)コネクタを有し、出力信号SSをBNCコネクタを介して画像出力装置100の外部に出力する。出力端子107から出力された出力信号SSは、外部装置EXに入力される。テレビモニタ、ビデオカメラなどが外部装置EXとなる。垂直同期信号が59.94Hzである通常のテレビモニタは、外部装置EXの一つである。
【0056】
Pメモリ108は、画像出力装置100を制御するための1つ以上のプログラムを格納したメモリである。
【0057】
制御部109は、プロセッサ109a、Wメモリ109b等を有する。プロセッサ109aは、Pメモリ108に格納されている1つ以上のプログラムに従って動作する。Wメモリ109bは、プロセッサ109a用のワークメモリである。制御部109は、Pメモリ108に格納されている1つ以上のプログラムと、プロセッサ109aと、Wメモリ109bとを用いて、画像出力装置100を制御することができる。
【0058】
UI部110は、ユーザからの指示を受け付けるためのユーザインターフェースを有する。ユーザからの指示は、UI部110を介して制御部109に入力される。その結果、制御部109は、ユーザからの指示に従って画像出力装置100を制御する。画像出力装置100の電源をオンまたはオフにするためのスイッチは、画像出力装置100に含まれる。画像出力装置100の動作モードを選択するためのスイッチも、画像出力装置100に含まれる。動画像データMVの記録の開始と、動画像データMVの記録の一時停止とを指示するためのスイッチも、画像出力装置100に含まれる。
【0059】
表示部111は、画像出力装置100に関する様々な情報をユーザに通知するための通知手段として動作する。
【0060】
Sメモリ112は、画像出力装置100に関する様々な情報を格納するメモリである。
【0061】
図2は、本発明の実施形態1〜3に係る出力制御部106が有する構成要素の一例を示すブロック図である。
【0062】
出力制御部106は、選択部201、ドライバ202及び終端抵抗203を有する。
【0063】
選択部201は、制御部109からの指示に従って、複数の出力信号S1〜S4のうちの一つを選択する。選択部201によって選択された出力信号は、出力信号SSとしてドライバ202に供給される。
【0064】
ドライバ202は、選択部201から供給された出力信号SSの電圧振幅を増幅させる信号増幅回路を有する。ドライバ202で増幅された出力信号SSは、終端抵抗203を介して出力端子107に供給される。終端抵抗203の抵抗値は、例えば、75Ωである。
【0065】
図3は、本発明の実施形態1〜3に係る画像出力装置100で実行される設定処理PS1を説明するためのフローチャートである。制御部109がPメモリ108に格納されている1つ以上のプログラムを実行することにより、画像出力装置100は設定処理PS1を実行することができる。
【0066】
ステップS301において、制御部109は、設定メニューM1の表示を行うか否かを判定する。設定メニューM1は、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプを変更するためのメニューである。ユーザは、UI部110を操作することにより、設定メニューM1の表示を行うことを画像出力装置100に要求することができる。設定メニューM1の表示の要求を制御部109が検出できた場合、制御部109は、ステップS301からステップS302に進む(ステップS301でYES)。設定メニューM1の表示の要求を制御部109が検出できなかった場合、制御部109は、ステップS301に戻る(ステップS301でNO)。
【0067】
ステップS302において、制御部109は、設定メニューM1を表示部111に表示する。ユーザは、UI部110を用いて設定メニューM1を操作することにより、複数のタイプの中から一つのタイプを選択することができる。
【0068】
ステップS303において、制御部109は、ユーザによって選択されたタイプを判定する。
【0069】
ユーザによって選択されたタイプが「ty1」である場合、制御部109は、ステップS303からステップS304に進む(ステップS303でty1)。ty1は、「コンポジットビデオ信号」を示す。
【0070】
ユーザによって選択されたタイプが「ty2」である場合、制御部109は、ステップS303からステップS305に進む(ステップS303でty2)。ty2は、「ブラックバースト信号」を示す。
【0071】
ユーザによって選択されたタイプが「ty3」である場合、制御部109は、ステップS303からステップS306に進む(ステップS303でty3)。ty3は、「HDコンポーネント輝度信号」を示す。
【0072】
ユーザによって選択されたタイプが「ty4」である場合、制御部109は、ステップS303からステップS307に進む(ステップS303でty4)。ty4は、「3値同期信号」を示す。
【0073】
ステップS304において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1を「ty1」に変更する。設定値X1が「ty1」に変更されることにより、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプはコンポジットビデオ信号に変更される。設定値X1が「ty1」に変更された場合、制御部109は、通知情報i31を表示部111の所定の領域A1に表示する。通知情報i31は、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプがコンポジットビデオ信号に設定されていることを示す。通知情報i31は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域A1に表示された通知情報i31を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプがコンポジットビデオ信号に設定されていることを知ることができる。
【0074】
ステップS305において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1を「ty2」に変更する。設定値X1が「ty2」に変更されることにより、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプはブラックバースト信号に変更される。設定値X1が「ty2」に変更された場合、制御部109は、通知情報i32を表示部111の所定の領域A1に表示する。通知情報i32は、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプがブラックバースト信号に設定されていることを示す。通知情報i32は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域A1に表示された通知情報i32を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプがブラックバースト信号に設定されていることを知ることができる。
【0075】
ステップS306において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1を「ty3」に変更する。設定値X1が「ty3」に変更されることにより、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプはHDコンポーネント輝度信号に変更される。設定値X1が「ty3」に変更された場合、制御部109は、通知情報i33を表示部111の所定の領域A1に表示する。通知情報i33は、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプがHDコンポーネント輝度信号に設定されていることを示す。通知情報i33は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域A1に表示された通知情報i33を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプがHDコンポーネント輝度信号に設定されていることを知ることができる。
【0076】
ステップS307において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1を「ty4」に変更する。設定値X1が「ty4」に変更されることにより、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプは3値同期信号に変更される。設定値X1が「ty4」に変更された場合、制御部109は、通知情報i34を表示部111の所定の領域A1に表示する。通知情報i34は、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプが3値同期信号に設定されていることを示す。通知情報i34は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域A1に表示される通知情報i34を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプが3値同期信号に設定されていることを知ることができる。
【0077】
図3に示す手順により、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプを自由に変更することができる。また、表示部111の所定の領域A1を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプを知ることができる。
【0078】
図4は、本発明の実施形態1に係る画像出力装置100で実行される出力信号制御処理PS2を説明するためのフローチャートである。制御部109がPメモリ108に格納されている1つ以上のプログラムを実行することにより、画像出力装置100は出力信号制御処理PS2を実行することができる。
【0079】
ステップS401において、制御部109は、画像出力装置100の動作モードを判定する。
【0080】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1〜C4及びC6〜C9のうちのいずれかである場合は、制御部109は、ステップS401からステップS402に進む(ステップS401で「C1〜C4,C6〜C9」)。
【0081】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のうちのどれかである場合は、制御部109は、ステップS401からステップS407に進む(ステップS401で「C5,C10」)。画像出力装置100で生成される動画像データMVのフレームレートが「24.00p」である場合、制御部109は、ステップS401からステップS407に進むことになる。
【0082】
画像出力装置100の動作モードが再生モードP1である場合は、制御部109は、ステップS401に戻る(ステップS401で「P1」)。
【0083】
ステップS402において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1が「ty1」、「ty2」、「ty3」及び「ty4」のうちのどれであるかを判定する。
【0084】
設定値X1が「ty1」である場合、制御部109は、ステップS402からステップS403に進む(ステップS402で「ty1」)。設定値X1が「ty1」である場合、出力信号SSのタイプはコンポジットビデオ信号である。
【0085】
設定値X1が「ty2」である場合、制御部109は、ステップS402からステップS404に進む(ステップS402で「ty2」)。設定値X1が「ty2」である場合、出力信号SSのタイプはブラックバースト信号である。
【0086】
設定値X1が「ty3」である場合、制御部109は、ステップS402からステップS405に進む(ステップS402で「ty3」)。設定値X1が「ty3」である場合、出力信号SSのタイプはHDコンポーネント輝度信号である。
【0087】
設定値X1が「ty4」である場合、制御部109は、ステップS402からステップS406に進む(ステップS402で「ty4」)。設定値X1が「ty4」である場合、出力信号SSのタイプは3値同期信号である。
【0088】
ステップS403において、制御部109は、出力信号S1を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S1を選択する。選択された出力信号S1は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、SD画像信号を含むコンポジットビデオ信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1、C2、C6又はC7である場合、出力端子107から出力されるコンポジットビデオ信号の画素数及びフレームレートは、「720×480」及び「59.94i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3、C4、C8又はC9である場合、出力端子107から出力されるコンポジットビデオ信号の画素数及びフレームレートは、「720×576」及び「50i」である。
【0089】
また、ステップS403において、制御部109は、通知情報i41を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i41は、出力端子107から出力される出力信号SSがコンポジットビデオ信号であることを示す情報を含む。通知情報i41は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i41を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがコンポジットビデオ信号であることを知ることができる。通知情報i41はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i41を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0090】
ステップS404において、制御部109は、出力信号S2を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S2を選択する。選択された出力信号S2は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、第1の同期信号であるブラックバースト信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1、C2、C6又はC7である場合、出力端子107から出力されるブラックバースト信号の画素数及びフレームレートは、「720×480」及び「59.94i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3、C4、C8又はC9である場合、出力端子107から出力されるブラックバースト信号の画素数及びフレームレートは、「720×576」及び「50i」である。
【0091】
また、ステップS404において、制御部109は、通知情報i42を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i42は、出力端子107から出力される出力信号SSがブラックバースト信号であることを示す情報を含む。通知情報i42は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i42を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがブラックバースト信号であることを知ることができる。通知情報i42はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i42を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0092】
ステップS405において、制御部109は、出力信号S3を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S3を選択する。選択された出力信号S3は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、HDコンポーネント輝度信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1又はC2である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「59.94i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3又はC4である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「50i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC6又はC7である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「59.94p」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC8又はC9である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「50p」である。
【0093】
また、ステップS405において、制御部109は、通知情報i43を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i43は、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを示す情報を含む。通知情報i43は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i43を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを知ることができる。通知情報i43はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i43を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0094】
ステップS406において、制御部109は、出力信号S4を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S4を選択する。選択された出力信号S4は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、第1の同期信号である3値同期信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1又はC2である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「59.94i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC3又はC4である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「50i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC6又はC7である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「59.94p」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC8又はC9である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「50i」である。
【0095】
また、ステップS406において、制御部109は、通知情報i44を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i44は、出力端子107から出力される出力信号SSが3値同期信号であることを示す情報を含む。通知情報i44は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i44を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSが3値同期信号であることを知ることができる。通知情報i44はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i44を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0096】
ステップS407において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1が「ty1」、「ty2」、「ty3」及び「ty4」のうちのどれであるかを判定する。
【0097】
設定値X1が「ty1」である場合、制御部109は、ステップS407からステップS408に進む(ステップS407で「ty1」)。設定値X1が「ty1」である場合、出力信号SSのタイプはコンポジットビデオ信号である。
【0098】
設定値X1が「ty2」である場合、制御部109は、ステップS407からステップS409に進む(ステップS407で「ty2」)。設定値X1が「ty2」である場合、出力信号SSのタイプはブラックバースト信号である。
【0099】
設定値X1が「ty3」である場合、制御部109は、ステップS407からステップS410に進む(ステップS407で「ty3」)。設定値X1が「ty3」である場合、出力信号SSのタイプはHDコンポーネント輝度信号である。
【0100】
設定値X1が「ty4」である場合、制御部109は、ステップS407からステップS411に進む(ステップS407で「ty4」)。設定値X1が「ty4」である場合、出力信号SSのタイプは3値同期信号である。
【0101】
ここで、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、画像出力装置100は、フレームレートが「24.00p」である動画像データMVからコンポジットビデオ信号とブラックバースト信号とを生成することになる。この場合、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号のフレームレートはいずれも、「59.94i」ではなく「60i」である。そのため、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号はいずれも、SMPTE170M規格に準拠しない信号になってしまう。この問題は、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合にも生じる。そこで、実施形態1では、フレームレートが「60i」となるコンポジットビデオ信号が出力端子107から出力されないようにするために、ステップS407で所定の処理を行う。また、実施形態1では、フレームレートが「60i」となるブラックバースト信号が出力端子107から出力されないようにするために、ステップS408で所定の処理を行う。
【0102】
ステップS408において、制御部109は、出力信号S1〜S4のいずれも選択しないことを示す指示を選択部201に供給する。この指示により、出力信号S1〜S4の出力端子107からの出力が自動的に停止されることになる。その結果、SMPTE170M規格に準拠しない信号が出力端子107から出力されてしまう問題を解決することができる。
【0103】
また、ステップS408において、制御部109は、通知情報i45を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i45は、出力端子107から何も出力されていないことを示す情報を含む。通知情報i45は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i45を見ることにより、ユーザは、出力端子107から何も出力されていないことを知ることができる。
【0104】
ステップS409において、制御部109は、出力信号S1〜S4のいずれも選択しないことを示す指示を選択部201に供給する。この指示により、出力信号S1〜S4の出力端子107からの出力が自動的に停止されることになる。その結果、SMPTE170M規格に準拠しない信号が出力端子107から出力されてしまう問題を解決することができる。
【0105】
また、ステップS409において、制御部109は、通知情報i46を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i46は、出力端子107から何も出力されていないことを示す情報を含む。通知情報i46は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i46を見ることにより、ユーザは、出力端子107から何も出力されていないことを知ることができる。
【0106】
ステップS410において、制御部109は、出力信号S3を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S3を選択する。選択された出力信号S3は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、HDコンポーネント輝度信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0107】
また、ステップS410において、制御部109は、通知情報i47を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i47は、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを示す情報を含む。通知情報i47は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i47を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを知ることができる。通知情報i47はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i47を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0108】
ステップS411において、制御部109は、出力信号S4を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S4を選択する。選択された出力信号S4は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、第1の同期信号である3値同期信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0109】
また、ステップS411において、制御部109は、通知情報i48を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i48は、出力端子107から出力される出力信号SSが3値同期信号であることを示す情報を含む。通知情報i48は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i48を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSが3値同期信号であることを知ることができる。通知情報i48はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i48を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0110】
図4に示す手順により、画像出力装置100は、画像出力装置100の動作モードのタイプに基づいて、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプを自動的に選択することができる。
【0111】
例えば、実施形態1では、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1〜C4及びC6〜C9のいずれかである場合、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプは、ユーザが図3に示す手順に従って設定した通りになる。
【0112】
また例えば、実施形態1では、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のいずれかである場合、出力信号S1〜S4の出力端子107からの出力が自動的に停止されるように構成した。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のいずれかである場合に生成されるコンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号は、SMPTE170M規格に準拠しない信号であるためである。このような構成により、実施形態1の画像出力装置100では、SMPTE170M規格に準拠しない信号が出力されてしまう問題を回避することができる。
【0113】
[実施形態2]
次に、図1、図2、図3、図5及び図7を参照して本発明の実施形態2を説明する。実施形態2では、実施形態1と異なる部分について説明し、実施形態1と同一の部分についての説明は省略する。
【0114】
図5は、本発明の実施形態2に係る画像出力装置100で実行される出力信号制御処理PS3を説明するためのフローチャートである。制御部109がPメモリ108に格納されている1つ以上のプログラムを実行することにより、画像出力装置100は出力信号制御処理PS3を実行することができる。
【0115】
ステップS501において、制御部109は、画像出力装置100の動作モードを判定する。
【0116】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1〜C4及びC6〜C9のうちのいずれかである場合は、制御部109は、ステップS501からステップS402に進む(ステップS501で「C1〜C4,C6〜C9」)。
【0117】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のうちのどれかである場合は、制御部109は、ステップS501からステップS502に進む(ステップS501で「C5,C10」)。画像出力装置100で生成される動画像データMVのフレームレートが「24.00p」である場合、制御部109は、ステップS501からステップS502に進むことになる。
【0118】
画像出力装置100の動作モードが再生モードP1である場合は、制御部109は、ステップS501に戻る(ステップS501で「P1」)。
【0119】
実施形態2のステップS401〜S406で行われる処理は、実施形態1のステップS401〜S406で行われる処理と同じであるので、実施形態2では実施形態2のステップS401〜S406で行われる処理の説明を省略する。
【0120】
ステップS502において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1が「ty1」、「ty2」、「ty3」及び「ty4」のうちのどれであるかを判定する。
【0121】
設定値X1が「ty1」である場合、制御部109は、ステップS502からステップS503に進む(ステップS502で「ty1」)。設定値X1が「ty1」である場合、出力信号SSのタイプはコンポジットビデオ信号である。
【0122】
設定値X1が「ty2」である場合、制御部109は、ステップS502からステップS504に進む(ステップS502で「ty2」)。設定値X1が「ty2」である場合、出力信号SSのタイプはブラックバースト信号である。
【0123】
設定値X1が「ty3」である場合、制御部109は、ステップS502からステップS505に進む(ステップS502で「ty3」)。設定値X1が「ty3」である場合、出力信号SSのタイプはHDコンポーネント輝度信号である。
【0124】
設定値X1が「ty4」である場合、制御部109は、ステップS502からステップS506に進む(ステップS502で「ty4」)。設定値X1が「ty4」である場合、出力信号SSのタイプは3値同期信号である。
【0125】
ここで、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、画像出力装置100は、フレームレートが「24.00p」である動画像データMVからコンポジットビデオ信号とブラックバースト信号とを生成することになる。この場合、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号のフレームレートはいずれも、「59.94i」ではなく「60i」である。そのため、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号はいずれも、SMPTE170M規格に準拠しない信号になってしまう。この問題は、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合にも生じる。そこで、実施形態2では、フレームレートが「60i」となるコンポジットビデオ信号が出力端子107から出力されないようにするために、ステップS503でステップS408とは異なる処理を行う。また、実施形態2では、フレームレートが「60i」となるブラックバースト信号が出力端子107から出力されないようにするために、ステップS504でステップS409とは異なる処理を行う。
【0126】
ステップS503において、制御部109は、出力信号S1の代わりに出力信号S3を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S3を選択する。選択された出力信号S3は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、コンポジットビデオ信号の代わりに、HDコンポーネント輝度信号が出力されることになる。
【0127】
また、ステップS503において、制御部109は、通知情報i51を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i51は、出力端子107から出力される出力信号SSがコンポジットビデオ信号ではなくHDコンポーネント輝度信号であることを示す情報を含む。通知情報i51は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i51を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがコンポジットビデオ信号ではなくHDコンポーネント輝度信号であることを知ることができる。通知情報i51はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i51を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0128】
ステップS504において、制御部109は、出力信号S2の代わりに出力信号S3を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S3を選択する。選択された出力信号S3は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、ブラックバースト信号の代わりに、HDコンポーネント輝度信号が出力されることになる。
【0129】
また、ステップS504において、制御部109は、通知情報i51を表示部111の所定の領域B1に表示する。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i51を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを知ることができる。通知情報i51はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i51を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0130】
ステップS505において、制御部109は、出力信号S3を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S3を選択する。選択された出力信号S3は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、HDコンポーネント輝度信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0131】
また、ステップS505において、制御部109は、通知情報i47を表示部111の所定の領域B1に表示する。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i47を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを知ることができる。通知情報i47はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i47を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0132】
ステップS506において、制御部109は、出力信号S4を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S4を選択する。選択された出力信号S4は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、第2の同期信号である3値同期信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0133】
また、ステップS506において、制御部109は、通知情報i48を表示部111の所定の領域B1に表示する。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i48を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSが3値同期信号であることを知ることができる。通知情報i48はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i48を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0134】
図5に示す手順により、画像出力装置100は、画像出力装置100の動作モードのタイプに基づいて、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプを自動的に選択することができる。
【0135】
例えば、実施形態2では、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1〜C4及びC6〜C9のいずれかである場合、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプは、ユーザが図3に示す手順に従って設定した通りになる。
【0136】
また例えば、実施形態2では、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のいずれかである場合、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号の出力は停止されるように構成した。そして、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号の出力が停止される代わりに、HDコンポーネント輝度信号が出力端子107から出力されるように構成した。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のいずれかである場合に生成されるコンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号は、SMPTE170M規格に準拠しない信号であるためである。このような構成により、実施形態2の画像出力装置100では、SMPTE170M規格に準拠しない信号が出力されてしまう問題を回避することができる。
【0137】
[実施形態3]
次に、図1、図2、図3、図6及び図7を参照して本発明の実施形態3を説明する。実施形態3では、実施形態1及び2と異なる部分について説明し、実施形態1及び2と同一の部分についての説明は省略する。
【0138】
図6は、本発明の実施形態3に係る画像出力装置100で実行される出力信号制御処理PS4を説明するためのフローチャートである。制御部109がPメモリ108に格納されている1つ以上のプログラムを実行することにより、画像出力装置100は出力信号制御処理PS4を実行することができる。
【0139】
ステップS601において、制御部109は、画像出力装置100の動作モードを判定する。
【0140】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1〜C4及びC6〜C9のうちのいずれかである場合は、制御部109は、ステップS601からステップS402に進む(ステップS601で「C1〜C4,C6〜C9」)。
【0141】
画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のうちのどれかである場合は、制御部109は、ステップS601からステップS602に進む(ステップS601で「C5,C10」)。画像出力装置100で生成される動画像データMVのフレームレートが「24.00p」である場合、制御部109は、ステップS601からステップS602に進むことになる。
【0142】
画像出力装置100の動作モードが再生モードP1である場合は、制御部109は、ステップS601に戻る(ステップS601で「P1」)。
【0143】
実施形態3のステップS401〜S406で行われる処理は、実施形態1のステップS401〜S406で行われる処理と同じであるので、実施形態3では実施形態3のステップS401〜S406で行われる処理の説明を省略する。
【0144】
ステップS602において、制御部109は、Sメモリ112に格納されている設定値X1が「ty1」、「ty2」、「ty3」及び「ty4」のうちのどれであるかを判定する。
【0145】
設定値X1が「ty1」である場合、制御部109は、ステップS602からステップS603に進む(ステップS602で「ty1」)。設定値X1が「ty1」である場合、出力信号SSのタイプはコンポジットビデオ信号である。
【0146】
設定値X1が「ty2」である場合、制御部109は、ステップS602からステップS604に進む(ステップS602で「ty2」)。設定値X1が「ty2」である場合、出力信号SSのタイプはブラックバースト信号である。
【0147】
設定値X1が「ty3」である場合、制御部109は、ステップS602からステップS605に進む(ステップS602で「ty3」)。設定値X1が「ty3」である場合、出力信号SSのタイプはHDコンポーネント輝度信号である。
【0148】
設定値X1が「ty4」である場合、制御部109は、ステップS602からステップS606に進む(ステップS602で「ty4」)。設定値X1が「ty4」である場合、出力信号SSのタイプは3値同期信号である。
【0149】
ここで、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、画像出力装置100は、フレームレートが「24.00p」である動画像データMVからコンポジットビデオ信号とブラックバースト信号とを生成することになる。この場合、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号のフレームレートはいずれも、「59.94i」ではなく「60i」である。そのため、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号はいずれも、SMPTE170M規格に準拠しない信号になってしまう。この問題は、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合にも生じる。そこで、実施形態3では、フレームレートが「60i」となるコンポジットビデオ信号が出力端子107から出力されないようにするために、ステップS603でステップS408とは異なる処理を行う。また、実施形態3では、フレームレートが「60i」となるブラックバースト信号が出力端子107から出力されないようにするために、ステップS604でステップS409とは異なる処理を行う。
【0150】
ステップS603において、制御部109は、出力信号S1の代わりに出力信号S3を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S3を選択する。選択された出力信号S3は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、コンポジットビデオ信号の代わりに、HDコンポーネント輝度信号が出力されることになる。
【0151】
また、ステップS603において、制御部109は、通知情報i51を表示部111の所定の領域B1に表示する。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i51を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを知ることができる。通知情報i51はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i51を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0152】
ステップS604において、制御部109は、出力信号S2の代わりに出力信号S4を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S4を選択する。選択された出力信号S4は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、ブラックバースト信号の代わりに、第2の同期信号である3値同期信号が出力されることになる。
【0153】
また、ステップS604において、制御部109は、通知情報i61を表示部111の所定の領域B1に表示する。通知情報i61は、出力端子107から出力される出力信号SSがブラックバースト信号ではなく3値同期信号であることを示す情報を含む。通知情報i61は、1つ以上の文字、1つ以上の記号、1つ以上の画像の少なくとも一つから構成されている。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i61を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがブラックバースト信号ではなく3値同期信号であることを知ることができる。通知情報i51はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i51を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0154】
ステップS605において、制御部109は、出力信号S3を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S3を選択する。選択された出力信号S3は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、HDコンポーネント輝度信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、出力端子107から出力されるHDコンポーネント輝度信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0155】
また、ステップS605において、制御部109は、通知情報i47を表示部111の所定の領域B1に表示する。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i47を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSがHDコンポーネント輝度信号であることを知ることができる。通知情報i47はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i47を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0156】
ステップS606において、制御部109は、出力信号S4を選択することを示す指示を選択部201に供給する。この指示に従って、選択部201は、出力信号S1〜S4のうちから出力信号S4を選択する。選択された出力信号S4は、出力信号SSとして選択部201からドライバ202に供給される。この結果、出力端子107からは、第2の同期信号である3値同期信号が出力されることになる。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1920×1080」及び「60i」である。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC10である場合、出力端子107から出力される3値同期信号の画素数及びフレームレートは、「1280×720」及び「60p」である。
【0157】
また、ステップS606において、制御部109は、通知情報i48を表示部111の所定の領域B1に表示する。表示部111の所定の領域B1に表示された通知情報i48を見ることにより、ユーザは、出力端子107から出力される出力信号SSが3値同期信号であることを知ることができる。通知情報i48はさらに、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを示す情報を含むものでもよい。この場合、ユーザは、通知情報i48を見ることにより、出力端子107から出力される出力信号SSの画素数及びフレームレートを知ることができる。
【0158】
図6に示す手順により、画像出力装置100は、画像出力装置100の動作モードのタイプに基づいて、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプを自動的に選択することができる。
【0159】
例えば、実施形態3では、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC1〜C4及びC6〜C9のいずれかである場合、出力端子107から出力される出力信号SSのタイプは、ユーザが図3に示す手順に従って設定した通りになる。
【0160】
また例えば、実施形態3では、画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のいずれかである場合、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号の出力は停止されるように構成した。そして、コンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号の出力が停止される代わりに、HDコンポーネント輝度信号又は3値同期信号が出力端子107から出力されるように構成した。画像出力装置100の動作モードがカメラモードC5及びC10のいずれかである場合に生成されるコンポジットビデオ信号及びブラックバースト信号は、SMPTE170M規格に準拠しない信号であるためである。このような構成により、実施形態3の画像出力装置100では、SMPTE170M規格に準拠しない信号が出力されてしまう問題を回避することができる。
【0161】
[実施形態4]
実施形態1〜3で説明した様々な機能及び処理は、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)などがプログラムを用いて実現することもできる。以下、実施形態4では、パーソナルコンピュータ、マイクロコンピュータ、CPUなどを「コンピュータX」と呼ぶ。また、実施形態4では、コンピュータXを制御するためのプログラムであって、実施形態1〜3で説明した様々な機能及び処理を実現するためのプログラムを「プログラムY」と呼ぶ。
【0162】
実施形態1〜3で説明した様々な機能及び処理は、コンピュータXがプログラムYを実行することによって実現される。この場合において、プログラムYは、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を介してコンピュータXに供給される。実施形態4におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ハードディスク装置、光ディスク、CD−ROM、CD−R、メモリカード、ROM、RAMなどの少なくとも一つを含む。また、実施形態4におけるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、non−transitory(非一時的)な記憶媒体である。
【符号の説明】
【0163】
100 画像出力装置
101 撮像部
102 画像処理部
103 記録再生部
104 記憶媒体
105 出力信号生成部
106 出力制御部
107 出力端子
108 Pメモリ
109 制御部
110 UI部
111 表示部
112 Sメモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の出力信号を生成する第1の出力信号生成手段と、
前記第1の出力信号と異なる第2の出力信号を生成する第2の出力信号生成手段と、
前記第1の出力信号及び前記第2の出力信号と異なる第3の出力信号を生成する第3の出力信号生成手段と、
前記第1の出力信号、前記第2の出力信号及び前記第3の出力信号と異なる第4の出力信号を生成する第4の出力信号生成手段と、
前記第1の出力信号、前記第2の出力信号、前記第3の出力信号及び前記第4の出力信号のうちのいずれかを出力する出力端子と、
前記出力端子から出力される信号を、前記第1の出力信号、前記第2の出力信号、前記第3の出力信号及び前記第4の出力信号のうちから動作モードに基づいて選択する選択手段とを有することを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
前記出力端子から出力される信号のタイプをユーザに通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
【請求項3】
前記出力端子から出力される信号が前記第1の出力信号から前記第3の出力信号に変更されたことをユーザに通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像出力装置。
【請求項4】
前記出力端子から出力される信号が前記第2の出力信号から前記第4の出力信号に変更されたことをユーザに通知する通知手段をさらに有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項5】
前記第2の出力信号生成手段は、前記第2の出力信号を前記第1の出力信号から生成することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項6】
前記第4の出力信号生成手段は、前記第4の出力信号を前記第3の出力信号から生成することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項7】
前記第1の出力信号は、コンポジットビデオ信号であり、
前記第2の出力信号は、ブラックバースト信号である
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項8】
前記第3の出力信号は、HDコンポーネント輝度信号であり、
前記第4の出力信号は、3値同期信号である
ことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項9】
前記出力端子は、BNCコネクタを有することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項10】
前記画像出力装置は、撮像装置として動作可能な装置であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載の画像出力装置。
【請求項11】
前記画像出力装置はさらに、携帯電話、パーソナルコンピュータ、携帯端末、画像記録装置、画像再生装置のうちの少なくとも一つとして動作可能な装置であることを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載の画像出力装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−98728(P2013−98728A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239346(P2011−239346)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】