説明

画像合成装置、画像合成方法

【課題】ブラケティング撮影で得られた複数の画像から適正な画像を得ることができる画像合成装置、画像合成方法を提供する。
【解決手段】所定の撮影条件で被写体を撮影することにより得られた前記被写体を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、各々異なる撮影条件で前記被写体を撮影することにより得られ、前記画像データ取得手段により取得された複数の画像データを合成する際の前記複数の画像データの各々の合成割合を設定する合成割合設定手段と、前記複数の画像データを、前記合成割合設定手段により設定された合成割合に応じて合成する合成手段と、前記合成手段により合成された画像データが示す画像を表示する表示手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像合成装置、画像合成方法に関し、特にブラケティング撮影により得られた画像データを合成する画像合成装置、画像合成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、カメラには撮影条件を変えて複数回撮影するブラケティング撮影機能を有するものがある。このブラケティング撮影機能は、撮影条件として例えば露出値が用いられ、異なる露出値で複数回撮影することで、撮影者は撮影で得られた複数の画像を比較することができるようになっている。このように、ブラケティング撮影機能は、撮影者に撮影者が適正と思われる画像を提供することが1つの目的となっている。
【0003】
このようなブラケティング撮影機能に関し、特許文献1には、撮影された複数の画像のうち、代表信号が与えられた画像である代表画像のみを表示させる技術が開示されている。また、特許文献2には、異なる露光条件で撮影することで得られた複数枚の各画像の部分的な領域を選択し、それらを合成する技術が開示されている。
【0004】
更に特許文献3には、連続撮影された複数枚の画像を、簡易な処理で合成画像とすることで、撮影後直ちに画像を確認できる技術が開示されている。
【特許文献1】特開2001−285779号公報
【特許文献2】特開平10−150620号公報
【特許文献3】特開2002−112103号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、代表画像のみを表示するものであり、その代表画像が適正な画像であるとは言い難い。また、特許文献2に開示されている技術では、画像の合成をしてはいるが、その合成は部分的な領域にとどまるため、合成された画像が適正な画像であるとは言い難い。更に、特許文献3に開示されている技術では、簡易な合成であるため、合成された画像が適正な画像であるとは言い難い。
【0006】
本発明は上記問題点に鑑み、ブラケティング撮影で得られた複数の画像から適正な画像を得ることができる画像合成装置、画像合成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、所定の撮影条件で被写体を撮影することにより得られた前記被写体を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、各々異なる撮影条件で前記被写体を撮影することにより得られ、前記画像データ取得手段により取得された複数の画像データを合成する際の前記複数の画像データの各々の合成割合を設定する合成割合設定手段と、前記複数の画像データを、前記合成割合設定手段により設定された合成割合に応じて合成する合成手段と、前記合成手段により合成された画像データが示す画像を表示する表示手段と、を有する。
【0008】
請求項1の発明は、画像データ取得手段が所定の撮影条件で被写体を撮影することにより得られた前記被写体を示す画像データを取得し、合成割合設定手段が各々異なる撮影条件で前記被写体を撮影することにより得られ、前記画像データ取得手段により取得された複数の画像データを合成する際の前記複数の画像データの各々の合成割合を設定し、合成手段が前記複数の画像データを、前記合成割合設定手段により設定された合成割合に応じて合成し、表示手段が前記合成手段により合成された画像データが示す画像を表示する。このように、合成割合を設定することが可能であるので、ブラケティング撮影で得られた複数の画像から適正な画像を得ることができる画像合成装置を提供することができる。
【0009】
また、請求項2の発明は、前記合成割合をユーザが入力するための入力手段を更に有し、前記合成割合設定手段は、設定する合成割合を、前記入力手段により入力された合成割合とする。
【0010】
請求項2の発明によれば、合成割合をユーザが任意に設定することができる。
【0011】
また、請求項3の発明は、前記合成割合を時間の経過と共に変化させる合成割合変化手段を更に有し、前記合成割合設定手段は、設定する合成割合を、前記合成割合変化手段により変化された合成割合とし、前記表示手段は、前記合成割合設定手段により設定された合成割合で前記合成手段により合成された画像データが示す画像を、前記合成割合変化手段による合成割合の変化中に表示する。
【0012】
請求項3の発明によれば、クロスフェード表示することが可能となる。
【0013】
また、請求項4の発明は、前記合成手段により合成された画像データの記録をユーザが指示するための記録指示手段と、前記記録指示手段により画像データの記録を指示されると、前記合成された画像データを記録する記録手段と、を更に有する。
【0014】
請求項4の発明によれば、合成した画像データを記録することが可能となる。
【0015】
また、請求項5の発明は、前記被写体を前記所定の撮影条件で撮影し、該被写体を示す画像データを生成する撮影手段を更に有し、前記画像データ取得手段は、前記撮影手段により複数回撮影されることで生成された複数の画像データを取得し、前記表示手段は、前記合成手段により合成された画像データが示す画像を、前記撮影手段による撮影直後は通常の解像度より低い解像度で表示し、前記記録指示手段により画像データの記録を指示された場合には、前記記録手段により前記合成された画像データを記録する。
【0016】
請求項5の発明によれば、撮影直後に表示される画像は通常の解像度よりも低い解像度で表示されるため、低い解像度でも記録可能であることより、撮影後直ちに合成した画像データを記録することができる。
【0017】
また、請求項6の発明は、前記画像データ取得手段により3つ以上の画像データが取得された場合に、取得された画像データのうち、2つの画像データを選択する選択手段を更に有し、前記合成手段は、前記選択手段により選択された2つの画像データを合成する。
【0018】
請求項6の発明によれば、3つ以上の画像データから2つの画像データを選択することができる。
【0019】
また、本発明は、請求項7の発明のように、前記撮影条件は、程度が可変とされた同一種類の条件であり、前記異なる撮影条件は、前記程度が互い異なる条件としても良い。
【0020】
上記目的を達成するために、請求項8の発明は、所定の撮影条件で被写体を撮影することにより得られた前記被写体を示す画像データを取得する画像データ取得段階と、各々異なる撮影条件で前記被写体を撮影することにより得られ、前記画像データ取得段階により取得された複数の画像データを合成する際の前記複数の画像データの各々の合成割合を設定する合成割合設定段階と、前記複数の画像データを、前記合成割合設定段階により設定された合成割合に応じて合成する合成段階と、前記合成段階により合成された画像データが示す画像を表示する表示段階と、を有する。
【0021】
請求項8の発明は、請求項1の発明と同様に作用するため、請求項1の発明と同様の効果を得ることができる。
【0022】
また、請求項9の発明は、前記合成割合をユーザが入力するための入力段階を更に有し、前記合成割合設定段階は、設定する合成割合を、前記入力段階により入力された合成割合とする。
【0023】
請求項9の発明は、請求項2の発明と同様に作用するため、請求項2の発明と同様の効果を得ることができる。
【0024】
また、請求項10の発明は、前記合成割合を時間の経過と共に変化させる合成割合変化段階を更に有し、前記合成割合設定段階では、設定する合成割合を、前記合成割合変化段階により変化された合成割合とし、前記表示段階では、前記合成割合設定段階により設定された合成割合で前記合成段階により合成された画像データが示す画像を、前記合成割合変化段階による合成割合の変化中に表示する。
【0025】
請求項10の発明は、請求項3の発明と同様に作用するため、請求項3の発明と同様の効果を得ることができる。
【0026】
また、請求項11の発明は、前記合成段階により合成された画像データの記録をユーザが指示するための記録指示段階と、前記記録指示段階により画像データの記録を指示されると、前記合成された画像データを記録する記録段階と、を更に有する。
【0027】
請求項11の発明は、請求項4の発明と同様に作用するため、請求項4の発明と同様の効果を得ることができる。
【0028】
また、請求項12の発明は、前記被写体を前記所定の撮影条件で撮影し、該被写体を示す画像データを生成する撮影段階を更に有し、前記画像データ取得段階では、前記撮影段階により複数回撮影されることで生成された複数の画像データを取得し、前記表示段階では、前記合成段階により合成された画像データが示す画像を、前記撮影段階による撮影直後は通常の解像度より低い解像度で表示し、前記記録指示段階により画像データの記録を指示された場合には、前記記録段階により前記合成された画像データを記録する。
【0029】
請求項12の発明は、請求項5の発明と同様に作用するため、請求項5の発明と同様の効果を得ることができる。
【0030】
また、請求項13の発明は、前記画像データ取得段階により3つ以上の画像データが取得された場合に、取得された画像データのうち、2つの画像データを選択する選択段階を更に有し、前記合成段階では、前記選択段階により選択された2つの画像データを合成する。
【0031】
請求項13の発明は、請求項6の発明と同様に作用するため、請求項6の発明と同様の効果を得ることができる。
【0032】
なお、本発明は、請求項14の発明のように、前記撮影条件は、程度が可変とされた同一種類の条件であり、前記異なる撮影条件は、前記程度が互い異なる条件としても良い。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、ブラケティング撮影で得られた複数の画像から適正な画像を得ることができる画像合成装置、画像合成方法を提供することができるという効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0035】
まず、図1を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の外観上の構成を説明する。デジタルカメラ10の正面には、被写体像を結像させるための光学部材であるレンズ21と、撮影時に必要に応じて被写体に照射する光を発するストロボ44と、撮影する被写体の構図を決定するために用いられるファインダ20と、が備えられている。また、デジタルカメラ10の上面には、撮影を実行する際に押圧操作されるレリーズボタン(所謂シャッターボタン)56Aと、電源スイッチ56Bと、が備えられている。
【0036】
なお、本実施の形態に係るデジタルカメラ10のレリーズボタン56Aは、中間位置まで押下される状態(以下、「半押し状態」という。)と、当該中間位置を超えた最終押下位置まで押下される状態(以下、「全押し状態」という。)と、の2段階の押圧操作が検出可能に構成されている。
【0037】
そして、デジタルカメラ10では、レリーズボタン56Aを半押し状態にすることによりAE(Automatic Exposure、自動露出)機能が働いて露出状態(シャッタースピード、及び絞りの状態)が設定された後、AF(Auto Focus、自動合焦)機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態にすると露光(撮影)が行われる。なお、露出値を変えて撮影するブラケティング撮影の場合は、AE機能を用いずに予め定められた露出値が設定される。
【0038】
一方、デジタルカメラ10の背面には、前述のファインダ20の接眼部と、撮影された被写体像やメニュー画面等を表示するための液晶ディスプレイ(以下、「LCD」という。)38と、撮影を行うモードである撮影モード及び撮影によって得られた被写体像をLCD38に再生表示するモードである再生モードの何れかのモードに設定する際にスライド操作されるモード切替スイッチ56Cと、が備えられている。
【0039】
また、デジタルカメラ10の背面には、十字カーソルボタン56Dと、撮影時にストロボ44を強制的に発光させるモードである強制発光モードを設定する際に押圧操作される強制発光スイッチ56Eと、が更に備えられている。
【0040】
なお、十字カーソルボタン56Dは、LCD38の表示領域における上・下・左・右の4方向の移動方向を示す4つの矢印キーと、それら矢印キーの中央に存在する決定キーとを含んで構成されている。
【0041】
次に、図2を参照して、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の電気系の要部構成を説明する。
【0042】
デジタルカメラ10は、前述のレンズ21を含んで構成された光学ユニット22と、レンズ21の光軸後方に配設された撮像素子である電荷結合素子(以下、「CCD」という。)24と、入力されたアナログ信号に対して各種のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部26と、を含んで構成されている。なお、撮像素子としてCMOSイメージセンサを用いても良い。
【0043】
また、デジタルカメラ10は、入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル(AD)変換器(以下、「ADC」という。)28と、入力されたデジタルデータに対して各種のデジタル信号処理を行うデジタル信号処理部30と、を含んで構成されている。
【0044】
なお、デジタル信号処理部30は、所定容量のラインバッファを内蔵し、入力されたデジタルデータを後述するメモリ48の所定領域に直接記憶させる制御も行う。
【0045】
CCD24の出力端はアナログ信号処理部26の入力端に、アナログ信号処理部26の出力端はADC28の入力端に、ADC28の出力端はデジタル信号処理部30の入力端に、各々接続されている。従って、CCD24から出力された被写体像を示すアナログ信号はアナログ信号処理部26によって所定のアナログ信号処理が施され、ADC28によってデジタル画像データに変換された後にデジタル信号処理部30に入力される。
【0046】
一方、デジタルカメラ10は、被写体像やメニュー画面等をLCD38に表示させるための信号を生成してLCD38に供給するLCDインタフェース36と、デジタルカメラ10全体の動作を司るCPU(中央処理装置)40と、撮影により得られたデジタル画像データ等を記憶するメモリ48と、メモリ48に対するアクセスの制御を行うメモリインタフェース46と、を含んで構成されている。
【0047】
更に、デジタルカメラ10は、可搬型のメモリカード52をデジタルカメラ10でアクセス可能とするための外部メモリインタフェース50と、デジタル画像データに対する圧縮処理及び伸張処理を行う圧縮・伸張処理回路54と、を含んで構成されている。
【0048】
なお、本実施の形態のデジタルカメラ10では、メモリ48としてVRAM(Video RAM)が用いられ、メモリカード52としてスマートメディア(Smart Media(登録商標))が用いられている。
【0049】
デジタル信号処理部30、LCDインタフェース36、CPU40、メモリインタフェース46、外部メモリインタフェース50、及び圧縮・伸張処理回路54はシステムバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU40は、デジタル信号処理部30及び圧縮・伸張処理回路54の作動の制御、LCD38に対するLCDインタフェース36を介した各種情報の表示、メモリ48及びメモリカード52へのメモリインタフェース46や外部メモリインタフェース50を介したアクセスを各々行うことができる。
【0050】
一方、デジタルカメラ10には、主としてCCD24を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD24に供給するタイミングジェネレータ32が備えられており、CCD24の駆動はCPU40によりタイミングジェネレータ32を介して制御される。
【0051】
更に、デジタルカメラ10にはモータ駆動部34が備えられており、光学ユニット22に備えられた図示しない焦点調整モータ、ズームモータ及び絞り駆動モータの駆動もCPU40によりモータ駆動部34を介して制御される。
【0052】
すなわち、本実施の形態に係るレンズ21は複数枚のレンズを有し、焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されており、図示しないレンズ駆動機構を備えている。このレンズ駆動機構に上記焦点調整モータ、ズームモータ、及び絞り駆動モータは含まれるものであり、これらのモータは各々CPU40の制御によりモータ駆動部34から供給された駆動信号によって駆動される。
【0053】
更に、前述のレリーズボタン56A、電源スイッチ56B、モード切替スイッチ56C、十字カーソルボタン56D、及び強制発光スイッチ56E(同図では、「操作部56」と総称。)はCPU40に接続されており、CPU40は、これらの操作部56に対する操作状態を常時把握できる。
【0054】
また、デジタルカメラ10には、ストロボ44とCPU40との間に介在されると共に、CPU40の制御によりストロボ44を発光させるための電力を充電する充電部42が備えられている。更に、ストロボ44はCPU40にも接続されており、ストロボ44の発光はCPU40によって制御される。
【0055】
次に、本実施の形態に係るデジタルカメラ10の撮影時における全体的な動作について簡単に説明する。
【0056】
まず、CCD24は、光学ユニット22を介した撮像を行い、被写体像を示すR(赤)、G(緑)、B(青)毎のアナログ信号をアナログ信号処理部26に順次出力する。アナログ信号処理部26は、CCD24から入力されたアナログ信号に対して相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を施した後にADC28に順次出力する。
【0057】
ADC28は、アナログ信号処理部26から入力されたR、G、B毎のアナログ信号を各々12ビットのR、G、Bの信号(デジタル画像データ)に変換してデジタル信号処理部30に順次出力する。デジタル信号処理部30は、内蔵しているラインバッファにADC28から順次入力されるデジタル画像データを蓄積して一旦メモリ48の所定領域に直接格納する。
【0058】
メモリ48の所定領域に格納されたデジタル画像データは、CPU40による制御に応じてデジタル信号処理部30により読み出され、所定の物理量に応じたデジタルゲインをかけることでホワイトバランス調整を行なうと共に、ガンマ処理及びシャープネス処理を行なって所定ビット、例えば8ビットのデジタル画像データを生成する。
【0059】
そして、デジタル信号処理部30は、生成した所定ビットのデジタル画像データに対しYC信号処理を施して輝度信号Yとクロマ信号Cr、Cb(以下、「YC信号」という。)を生成し、YC信号をメモリ48の上記所定領域とは異なる領域に格納する。このように、デジタル信号処理部30は、デジタル画像データにより示される矩形の被写体像に基づいて輝度を導出するものとされている。
【0060】
なお、LCD38は、CCD24による連続的な撮像によって得られた動画像(スルー画像)を表示してファインダとして使用することができるものとして構成されており、LCD38をファインダとして使用する場合には、生成したYC信号を、LCDインタフェース36を介して順次LCD38に出力する。これによってLCD38にスルー画像が表示されることになる。
【0061】
ここで、レリーズボタン56Aがユーザによって半押し状態とされた場合、前述のようにAE機能が働いて露出状態が設定された後、AF機能が働いて合焦制御され、その後、引き続き全押し状態とされた場合、この時点でメモリ48に格納されているYC信号を、圧縮・伸張処理回路54によって所定の圧縮形式(例えば、JPEG形式)で圧縮した後に外部メモリインタフェース50を介してメモリカード52に記録する。後述する合成された画像データは、このメモリカード52に記録される。
【0062】
以上が本実施の形態におけるデジタルカメラ10の構成及び作用である。以下、本実施の形態に係る画像データ合成処理について説明する。本実施の形態における合成とは、各々異なる撮影条件で被写体を撮影することにより取得された複数の画像データの合成を示す。具体的には、撮影条件として例えば露出値を用いた場合、図3に示されるように、露出過多(オーバー)の状態で撮影されたことで取得された画像データと、露出が足りない状態(アンダー)で撮影されたことで取得された画像データとを、適切に合成割合を設定し、合成することで、適正露出値で撮影された画像データを得ることができるようになっている。
【0063】
また、画素値を用いて具体的に説明すると、2つの画像データを合成する場合、まず、各画像における位置(x、y)の画素値を、1つめの画像はP0(x、y)とし、2つめの画像はP1(x、y)とし、更に合成割合を1−R:R(Rは0以上1以下の値)としたとき、合成された画像における位置(x、y)の画素値の値Q(x、y)を、(1−R)×P0(x、y)+R×P1(x、y)とする。
【0064】
本実施の形態では、画像全体の画素値に対して上記数式により処理が実行されるが、画像の一部の領域にのみに適用しても良い。
【0065】
また、本実施の形態における撮影条件は、程度が可変とされた同一種類の条件であり、異なる撮影条件は、程度が互い異なる条件である。具体的に、撮影条件の種類には例えば露出値、絞り値、シャッタスピード値、コントラスト値、色合い、及びストロボの使用が挙げられるが、これらに限るものではない。
【0066】
また、程度が互い異なる条件とは、上記露出値であれば露出の程度、すなわち露出値が互いに異なる条件を意味する。なお、上記ストロボの場合は、ストロボの発光量が程度となる。
【0067】
以下、CPU40により実行される画像データの合成に関する処理について説明する。最初に、図4を用いて基本的な画像データ合成処理について説明する。まず、ステップ101で、画像データを取得する。この画像データは、本実施の形態の場合、撮像系(図1参照)により生成されたデジタル画像データを、CPU40がBUSを介して取得する。次のステップ102で、取得した画像データが示す画像を一覧表示する。この一覧表示は、LCD38に表示され、具体的な表示形式は、図5に示されるように、サムネイル形式である。同図において、「01」と表示されている花の画像、「05」と表示されている山の画像、及び「06」と表示されている顔の画像は、それぞれブラケティング撮影ではなく、1枚ずつ撮影されたものである。一方、「02〜04」と表示されている風景画像は、ブラケティング撮影されたもので、「02」、「03」、「04」の3枚の画像のうちの1枚の画像を表示している。なお、「01」や「04」は、画像データを管理するためのインデックスである。
【0068】
このように一覧表示された中から、ステップ103でユーザにより画像が選択されると、ステップ104でユーザにより選択された画像を拡大表示する。ここでの表示は、通常の解像度で表示される。なお、ここで行われるユーザの選択操作は、十字カーソルボタン56D(図1参照)を用いて行われる。具体的には、画像を選択するためのフォーカスが1つの画像に表示され、そのフォーカスを4つの矢印キーを用いて移動させ、選択する画像にフォーカスを合わせて決定キーを押下することで、画像を選択できるようになっている。
【0069】
なお、今まで説明したステップ101からステップ103の処理は、後述する他の処理でも実行されるため、以降のフローチャートでは上記処理に対応する処理を前処理と表現する。
【0070】
次のステップ105で、選択された画像はブラケティング画像か否か判断する。例えば図5では、「02〜04」と表示されている風景画像が選択されたか否かの判断である。ステップ105で、否定判断した場合は、ステップ109に処理が進む。一方、ステップ105で肯定判断した場合は、ステップ106で、複数の画像データの各々の合成割合を設定する。この設定は、後述するようにユーザが入力した合成割合の設定でも良いし、或いはデフォルトで設定されている合成割合の設定でも良い。
【0071】
次のステップ107で、合成割合に応じて画像データを合成し、ステップ108で、合成された画像データが示す画像を表示する。そして、ステップ109で、ユーザにより次の画像が選択されたか否かを判断する。ここでのユーザの操作も十字カーソルボタン56D(図1参照)の例えば左右方向のボタンを用いて行われる。
【0072】
ステップ109で、肯定判断した場合は再びステップ104の処理を実行し、否定判断した場合は処理を終了する。
【0073】
次に、上述した基本的な画像データ合成処理において、ユーザにより合成割合が設定される場合の処理を、図6のフローチャートを用いて説明する。まず、ステップ201で、前処理を実行し、ステップ202で、選択された画像を拡大表示する。次のステップ203で、選択された画像はブラケティング画像か否か判断する。ステップ203で、否定判断した場合は、ステップ208に処理が進む。一方、ステップ203で肯定判断した場合は、ステップ204で、合成割合がユーザにより入力される。この入力は、画像毎に矢印キーの上下で割合を入力し、その画像に対する合成割合を決定する場合は、決定キーを用いるようにしても良いし、後述するようにインジケータを用いて合成割合をユーザが入力するようにしても良い。このように入力された合成割合を、ステップ205で、合成割合として設定する。
【0074】
次のステップ206で、合成割合に応じて画像データを合成し、ステップ207で、合成された画像データが示す画像を表示する。そして、ステップ208で、ユーザにより次の画像が選択されたか否かを判断する。
【0075】
ステップ208で、肯定判断した場合は再びステップ202の処理を実行し、否定判断した場合は処理を終了する。
【0076】
次に、合成した画像データを記録する処理について、図7を用いて説明する。まず、ステップ301で、前処理を実行し、ステップ302で、選択された画像を拡大表示する。次のステップ303で、選択した画像はブラケティング画像か否か判断する。ステップ303で、否定判断した場合は、ステップ310に処理が進む。一方、ステップ303で肯定判断した場合は、ステップ304で、合成割合がユーザにより入力される。次のステップ305で、ユーザにより入力された合成割合を設定する。
【0077】
次のステップ306で、合成割合に応じて画像データを合成し、ステップ307で、合成された画像データが示す画像を表示する。そして、ステップ308で、ユーザにより画像データの記録が指示されたか否かを判断する。この記録の指示は、例えばLCD38に「記録」が表示され、そこにフォーカスを合わせ、決定キーを押下する指示である。ステップ308で否定判断した場合はステップ304の処理を実行する。一方、ステップ308で肯定判断した場合はステップ309で、表示中の合成された画像データを記録する。
【0078】
次のステップ310で、ユーザにより次の画像が選択されたか否かを判断し、肯定判断した場合は再びステップ302の処理を実行し、否定判断した場合は処理を終了する。
【0079】
次に、合成割合を時間の経過と共に変化させるクロスフェード処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0080】
まず、ステップ401で、前処理を実行すし、ステップ402で、選択された画像を拡大表示する。次のステップ403で、選択された画像はブラケティング画像か否か判断する。ステップ403で、否定判断した場合は、ステップ410に処理が進む。一方、ステップ403で肯定判断した場合は、ステップ404で、2つの画像データの合成割合を示すRを0とする。ここでRは、例えば2つの画像データA、Bの各合成割合をA、Bとしたとき、A:B=1−R:Rとするための0以上1以下の値である。このフローチャートでは、最初にRは0とされるため、画像データAが100%の合成割合から画像データBが100%の合成割合となるまで段階的に表示されることとなる。
【0081】
ステップ405で、合成割合1−R:Rを設定し、ステップ406で、合成割合に応じて画像データを合成し、ステップ407で、合成された画像データが示す画像を表示する。
【0082】
次のステップ408で、クロスフェード処理が終了したか否かを判断する。この判断は、例えばR=1となったか否かの判断や、予め定められた時間が経過したか否かの判断としても良い。
【0083】
ステップ408で、否定判断すると、ステップ409で、Rに0.1加算され、再びステップ405の処理を実行する。
【0084】
一方、ステップ408で肯定判断すると、ステップ410で、ユーザにより次の画像が選択されたか否かを判断する。ステップ410で、肯定判断した場合は再びステップ402の処理を実行し、否定判断した場合は処理を終了する。
【0085】
なお、以上説明したフローチャートでは、割合が10%毎(ステップ409)変化するものであったが、10%に限るものではなく、ユーザによる設定などで適当な値にするようにしても良い。
【0086】
次に、上記クロスフェード処理において合成された画像データを記録する処理ついて、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0087】
まず、ステップ501で、前処理を実行すし、ステップ502で、選択された画像を拡大表示する。次のステップ503で、選択された画像はブラケティング画像か否か判断する。ステップ503で、否定判断した場合は、ステップ511に処理が進む。一方、ステップ503で肯定判断した場合は、ステップ504で、2つの画像データの合成割合を示すRを0とする。
【0088】
ステップ505で、合成割合1−R:Rを設定し、ステップ506で、合成割合に応じて画像データを合成し、ステップ507で、合成された画像データが示す画像を表示する。
【0089】
次のステップ508で、ユーザにより画像データの記録が指示されたか否かを判断する。このステップ508で、否定判断すると、ステップ509で、Rに0.1加算され、再びステップ505の処理を実行する。
【0090】
一方、ステップ508で肯定判断すると、ステップ510で、表示中の合成された画像データを記録し、ステップ511で、ユーザにより次の画像が選択されたか否かを判断する。ステップ511で、肯定判断した場合は再びステップ502の処理を実行し、否定判断した場合は処理を終了する。
【0091】
以上説明した、図4、図6、図7、図8、図9のフローチャートに示されるように、各処理は撮影された画像データに対して処理を実行するものであるため、例えばデジタルカメラで撮影することで得られた画像データが記録されたパソコンなどの情報処理装置でも実行できる。
【0092】
次に、撮影直後のプレビュー表示時に合成された画像データを記録する処理について説明する。このプレビュー表示とは、上述した通常の解像度より低い解像度で表示するものである。まず、ステップ601で、ブラケティング撮影し、複数の画像データを生成し、ステップ602で、生成された画像データを取得し、それらをステップ603でプレビュー表示する。
【0093】
次のステップ604で、合成割合がユーザにより入力される。次のステップ605で、ユーザにより入力された合成割合を設定する。
【0094】
次のステップ606で、合成割合に応じて画像データを合成し、ステップ607で、合成された画像データが示す画像をプレビュー表示する。そして、ステップ608で、ユーザにより画像データの記録が指示されたか否かを判断する。ステップ608で、否定判断した場合は再びステップ604の処理を実行し、肯定判断した場合はステップ609で表示中の合成された画像データを記録し、処理を終了する。
【0095】
次に、3つ以上の画像データが取得された場合に、取得された画像データのうち、2つの画像データを選択する処理について、図11のフローチャートを用いて説明する。まず、このフローチャートは後述するインジケータで合成割合を設定可能な状態となっている。この状態で、最初のステップ701で、決定キーが長押しされたか否か判断する。なお、ここでは決定キーが用いられているが、他の方向キーを用いるようにしても良い。特に後述する操作に使用される方向キーを用いた場合は、1つのキーだけで2つの画像を選択することができる。
【0096】
上記ステップ701で肯定判断した場合は、図12に示される画面が表示される。この画面でユーザは方向キーによりインジケータを上下に移動することができる。
【0097】
なお、同図に示されるバーに記載の「02」、「03」、「04」は上述したインデックスを示し、インジケータを例えば同図のように「02」、「03」の間に設定すると、「02」の画像データと「03」の画像データとの合成となり、更に同図のようにインジケータが「03」に若干近い位置である場合、合成された画像データは、「03」の合成割合が若干多めなものとなる。
【0098】
フローチャートの説明に戻り、ステップ702で、3つの画像のうち、インジケータ指定ポイントの両端の2つの画像を選択する。図12では、インジケータの両端が「02」と「03」であるので、「02」と「03」の画像が選択される。
【0099】
次のステップ703で、合成割合を設定する。この合成割合の設定は、インジケータの位置により設定される。すなわち、インジケータの位置が近い画像の方が合成割合が高くなる。
【0100】
次のステップ704で、合成割合に応じて画像データを合成し、ステップ705で合成された画像データが示す画像を表示する。次のステップ706で、表示終了か否か判断し、否定判断した場合は再びステップ704の処理を実行し、肯定判断した場合は処理を終了する。
【0101】
このように、上述した図12における画面では、ユーザがインジケータを上下することにより、2つの画像を選択するだけではなく、合成割合を変化することができるようになっている。
【0102】
以上、本実施の形態で説明した各フローチャートの処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で処理順序を入れ替えたり、新たなステップを追加したり、不要なステップを削除したりすることができることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0103】
【図1】本実施の形態に係るデジタルカメラの外観上の構成を示す図である。
【図2】本実施の形態に係るデジタルカメラの電気系の要部構成を示す図である。
【図3】2つの画像データを合成する様子を示す模式図である。
【図4】画像データ合成処理を示すフローチャートである。
【図5】サムネイル形式で表示された画像を示す図である。
【図6】合成割合をユーザが設定する場合の画像データ合成処理を示すフローチャートである。
【図7】合成された画像データを記録する場合の画像データ合成処理を示すフローチャートである。
【図8】クロスフェードした場合の画像データ合成処理を示すフローチャートである。
【図9】クロスフェード中に合成された画像データを記録する場合の画像データ合成処理を示すフローチャートである。
【図10】プレビュー表示時に合成された画像データを記録する場合の画像データ合成処理を示すフローチャートである。
【図11】2つの画像を選択して合成する場合の画像データ合成処理を示すフローチャートである。
【図12】合成割合をユーザが設定する場合に表示される画面を示す図である。
【符号の説明】
【0104】
10 デジタルカメラ
38 LCD
40 CPU
48 メモリ
52 メモリカード
56 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の撮影条件で被写体を撮影することにより得られた前記被写体を示す画像データを取得する画像データ取得手段と、
各々異なる撮影条件で前記被写体を撮影することにより得られ、前記画像データ取得手段により取得された複数の画像データを合成する際の前記複数の画像データの各々の合成割合を設定する合成割合設定手段と、
前記複数の画像データを、前記合成割合設定手段により設定された合成割合に応じて合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データが示す画像を表示する表示手段と、
を有する画像合成装置。
【請求項2】
前記合成割合をユーザが入力するための入力手段を更に有し、
前記合成割合設定手段は、設定する合成割合を、前記入力手段により入力された合成割合とする請求項1に記載の画像合成装置。
【請求項3】
前記合成割合を時間の経過と共に変化させる合成割合変化手段を更に有し、
前記合成割合設定手段は、設定する合成割合を、前記合成割合変化手段により変化された合成割合とし、
前記表示手段は、前記合成割合設定手段により設定された合成割合で前記合成手段により合成された画像データが示す画像を、前記合成割合変化手段による合成割合の変化中に表示する請求項1に記載の画像合成装置。
【請求項4】
前記合成手段により合成された画像データの記録をユーザが指示するための記録指示手段と、
前記記録指示手段により画像データの記録を指示されると、前記合成された画像データを記録する記録手段と、
を更に有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の画像合成装置。
【請求項5】
前記被写体を前記所定の撮影条件で撮影し、該被写体を示す画像データを生成する撮影手段を更に有し、
前記画像データ取得手段は、前記撮影手段により複数回撮影されることで生成された複数の画像データを取得し、
前記表示手段は、前記合成手段により合成された画像データが示す画像を、前記撮影手段による撮影直後は通常の解像度より低い解像度で表示し、
前記記録指示手段により画像データの記録を指示された場合には、前記記録手段により前記合成された画像データを記録する請求項4に記載の画像合成装置。
【請求項6】
前記画像データ取得手段により3つ以上の画像データが取得された場合に、取得された画像データのうち、2つの画像データを選択する選択手段を更に有し、
前記合成手段は、前記選択手段により選択された2つの画像データを合成する請求項1又は請求項2に記載の画像合成装置。
【請求項7】
前記撮影条件は、程度が可変とされた同一種類の条件であり、前記異なる撮影条件は、前記程度が互い異なる条件である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の画像合成装置。
【請求項8】
所定の撮影条件で被写体を撮影することにより得られた前記被写体を示す画像データを取得する画像データ取得段階と、
各々異なる撮影条件で前記被写体を撮影することにより得られ、前記画像データ取得段階により取得された複数の画像データを合成する際の前記複数の画像データの各々の合成割合を設定する合成割合設定段階と、
前記複数の画像データを、前記合成割合設定段階により設定された合成割合に応じて合成する合成段階と、
前記合成段階により合成された画像データが示す画像を表示する表示段階と、
を有する画像合成方法。
【請求項9】
前記合成割合をユーザが入力するための入力段階を更に有し、
前記合成割合設定段階は、設定する合成割合を、前記入力段階により入力された合成割合とする請求項8に記載の画像合成方法。
【請求項10】
前記合成割合を時間の経過と共に変化させる合成割合変化段階を更に有し、
前記合成割合設定段階では、設定する合成割合を、前記合成割合変化段階により変化された合成割合とし、
前記表示段階では、前記合成割合設定段階により設定された合成割合で前記合成段階により合成された画像データが示す画像を、前記合成割合変化段階による合成割合の変化中に表示する請求項8に記載の画像合成方法。
【請求項11】
前記合成段階により合成された画像データの記録をユーザが指示するための記録指示段階と、
前記記録指示段階により画像データの記録を指示されると、前記合成された画像データを記録する記録段階と、
を更に有する請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の画像合成方法。
【請求項12】
前記被写体を前記所定の撮影条件で撮影し、該被写体を示す画像データを生成する撮影段階を更に有し、
前記画像データ取得段階では、前記撮影段階により複数回撮影されることで生成された複数の画像データを取得し、
前記表示段階では、前記合成段階により合成された画像データが示す画像を、前記撮影段階による撮影直後は通常の解像度より低い解像度で表示し、
前記記録指示段階により画像データの記録を指示された場合には、前記記録段階により前記合成された画像データを記録する請求項11に記載の画像合成方法。
【請求項13】
前記画像データ取得段階により3つ以上の画像データが取得された場合に、取得された画像データのうち、2つの画像データを選択する選択段階を更に有し、
前記合成段階では、前記選択段階により選択された2つの画像データを合成する請求項8又は請求項9に記載の画像合成方法。
【請求項14】
前記撮影条件は、程度が可変とされた同一種類の条件であり、前記異なる撮影条件は、前記程度が互い異なる条件である請求項8から請求項13のいずれか1項に記載の画像合成方法。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図3】
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【公開番号】特開2008−172676(P2008−172676A)
【公開日】平成20年7月24日(2008.7.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−5659(P2007−5659)
【出願日】平成19年1月15日(2007.1.15)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】