説明

画像形成システム

【課題】画像形成装置と空気清浄機の操作を簡略化しながらも、両者の機能を損なうことがない画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成装置100が夜間モードに設定されるか、あるいは夜間モードの設定後に一定時間が経過すると、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させ、また画像形成装置100が夜間モードから復帰すると、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させている。これにより、空気清浄機71を格別に操作することなく、空気清浄機71の効果を全く損なうことなく、空気清浄機71の消費電力を低減することができる。また、画像形成装置100の既存の動作に連動して空気清浄機71の空気清浄動作を制御しているので、画像形成装置100側に格別な負担をかけることもない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等の画像形成装置及び空気清浄機を備える画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
この種の画像形成装置としては、電子写真方式のものがある。この方式の装置では、静電潜像を感光体ドラム表面に形成し、トナーにより感光体ドラム表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム表面にトナー像を形成し、トナー像を感光体ドラムから記録用紙に転写し、記録用紙を加熱及び加圧して、トナー像を記録用紙上に定着させている。
【0003】
このような画像形成装置は、必須のOA機器であって、殆どのオフィスに設置され、更には家庭や病院にも普及しつつある。
【0004】
一方、オフィス、家庭、病院等においては、室内の空気を浄化する空気清浄機が設置されることが多くなっている。
【0005】
例えば、特許文献1には、正イオン及び負イオンを同時に発生して、正イオン及び負イオンにより空気中の浮遊細菌を効果的に除去するというイオン発生装置が開示されている。
【0006】
しかしながら、画像形成装置に加えて、空気清浄機を設置したならば、これらを操作するユーザの手間が増えてしまう。
【0007】
ここで、画像形成装置だけに限れば、その操作を簡略化するための種々の提案がなされている。
【0008】
例えば、特許文献2では、親機の画像形成装置と子機の画像形成装置を相互接続し、親機側で原稿を複写するに際し、この原稿を子機側に通信して、親機と子機で同一の複写を実行するという連結複写機能を前提とし、子機がウィークリータイマー機能により電源オフの状態になっていても、連結複写機能を実行するときには、子機のウィークリータイマー機能を無効にして、子機の電源をオンにしている。このため、子機の電源をオンにする操作が格別に行われなくても、何時でも連結複写機能が実行される。
【0009】
また、特許文献3では、画像形成装置の定着装置の定着温度を下げる予熱モードと、定着装置のヒータ電源をオフにする夜間モードとを切替え設定しており、予熱モードから夜間モードへと移行するときに、定着装置のヒータ電源を自動的にオフにしている。このため、定着装置の電源をオフにする操作が必要とされない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2002−58731号公報
【特許文献2】特開2000−47536号公報
【特許文献3】特開2001−117415号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところが、特許文献2、3では、画像形成装置の操作を簡略化することができても、画像形成装置と空気清浄機の操作を共に簡略化することはできない。
【0012】
また、画像形成装置及び空気清浄機を別々に設置するならば、それらの占有スペースが拡大し、またコストも別々に必要となる。
【0013】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、画像形成装置と空気清浄機を組み合わせることにより、空気清浄機の操作を簡略化することが可能な画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成システムは、空気を清浄化するための空気清浄機と、入力操作により省電力化のための夜間モードに設定される画像形成装置と、前記入力操作により前記画像形成装置が夜間モードに設定されると、前記空気清浄機の空気清浄動作を停止させる制御手段とを備えている。
【0015】
あるいは、本発明の画像形成システムは、空気を清浄化するための空気清浄機と、予め設定された制御手順により省電力化のための夜間モードに自動設定される画像形成装置と、前記制御手順により前記画像形成装置が夜間モードに自動設定されると、前記空気清浄機の空気清浄動作を停止させる制御手段とを備えている。
【0016】
例えば、前記空気清浄機は、イオン発生手段を備えている。
【0017】
また、前記制御手段は、前記画像形成装置が夜間モードに設定されると、一定時間の計時を開始し、この一定時間の計時が終了すると、前記空気清浄機の空気清浄動作を停止させている。
【0018】
更に、前記一定時間を調節するための調節手段を備えている。
【0019】
また、前記制御手段は、前記画像形成装置の夜間モードから他のモードへと移行すると、前記空気清浄機の空気清浄動作を開始させている。
【0020】
更に、前記空気清浄機は、前記画像形成装置の上方に設けられている。
【0021】
あるいは、前記空気清浄機は、前記画像形成装置に内蔵されている。
【発明の効果】
【0022】
本発明の画像形成システムによれば、制御手段は、入力操作により画像形成装置が夜間モードに設定されると、空気清浄機の空気清浄動作を停止させている。
【0023】
あるいは、制御手段は、予め設定された制御手順により画像形成装置が夜間モードに自動設定されると、空気清浄機の空気清浄動作を停止させている。
【0024】
ここで、入力操作とは利用者によるスイッチ等の操作であり、制御手順とはタイムスケジュールに基づく制御である。このような入力操作及び制御手順によって画像形成装置が夜間モードに設定されると、空気清浄機の空気清浄動作を停止させている。
【0025】
また、画像形成装置の夜間モードとは、例えば画像形成装置のファクシミリ機能等の副次的機能だけを作動させることである。例えば、画像形成装置においては、印刷処理に必要な機能を作動させるための大電力を供給する主電源と、ファクシミリ機能を作動させるための小電力を供給する副電源とを設けており、夜間モードになると主電源をオフにするか、あるいは主電源からの供給電力量を大幅に低減させて、消費電力を節減し、また副電源からの電力供給を継続している。これは、通常、夜間にはオフィス等の室内に人が居なくなって、印刷処理を行う必要がなく、また印刷処理の必要がなくても、ファクシミリ通信の着信を受ける可能性があるためである。
【0026】
このような夜間モードが設定されたときには、人が居ないことから、空気清浄機を停止させても差し支えなく、このため空気清浄機の空気清浄動作を停止させている。空気清浄動作とは、ファンモータの回転動作、イオン発生手段の動作等である。空気清浄機にも電源が設けられており、空気清浄機の空気清浄動作を停止させることにより電源からの供給電力量を大幅に低減させることができる。これにより、空気清浄機を格別に操作することなく、空気清浄機の消費電力を節減することができる。
【0027】
例えば、空気清浄機は、イオン発生手段を備えている。このイオン発生手段としては、正イオン及び負イオンを同時に発生して放出するものが好ましい。このような正イオン及び負イオンは、空気中の浮遊細菌を効果的に除去したり、画像形成装置の排出ガスを分解低減することができ、本発明に好適である。例えば、電子写真方式の画像形成装置ではオゾンなどの排出ガスを生じることがあり、通常は画像形成装置に内蔵されたフィルターで除去を行ったうえで機外への排出を行っているが、イオン発生手段を用いることにより、正イオン及び負イオンによりオゾン等の排出ガスを分解低減することができる。

また、制御手段は、画像形成装置が夜間モードに設定されると、一定時間の計時を開始し、この一定時間の計時が終了すると、空気清浄機の空気清浄動作を停止させている。この場合は、夜間モードが設定された後で、つまり室内に人が居なくなった後で、一定時間だけ空気清浄機により室内の空気が浄化される。これにより、翌日に人が戻って来たときには、空気清浄機が稼動していなくても、室内の空気が既に浄化されていることになる。
【0028】
また、一定時間の調節手段を備えているので、一定時間を任意に設定することができる。
【0029】
更に、制御手段は、画像形成装置の夜間モードから他のモードへと移行すると、空気清浄機の空気清浄動作を開始させている。他のモードとしては、画像形成装置における定着温度を設定するためのウォームアップモード、印刷処理を行うための印刷処理モード、印刷処理が行われていないときに消費電力を低減させるための待機モード、より消費電力を低減させる省電力モード等がある。通常は、夜間モードからウォームアップモードに移行するので、このウォームアップモードに移行したときに、空気清浄機の空気清浄動作を開始させることになる。これにより、空気清浄機を格別に操作することなく、空気清浄機を起動することができる。
【0030】
例えば、空気清浄機は、画像形成装置の上方に設けられている。この場合は、空気清浄機の設置スペースを節減することができる。また、空気清浄機から送風された空気を広範囲に対流させることができ、空気の浄化作用を高めることができる。
【0031】
あるいは、空気清浄機は、画像形成装置に内蔵されている。この場合も、空気清浄機の設置スペースを節減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の画像形成システムの一実施形態を概略的に示す断面図である。
【図2】図1の画像形成システムにおける空気清浄機を示す断面図である。
【図3】図2のイオン発生装置におけるプラズマクラスターイオン発生素子を例示する平面図である。
【図4】図1の画像形成システムにおける空気清浄機からのイオン放出方向を斜め下方に設定した状態を示す側面図である。
【図5】図1の画像形成システムにおける画像形成装置及び空気清浄機の構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は空気清浄機の空気清浄動作を設定するための第1入力設定画面を示す平面図であり、(b)は第1入力設定画面における各キーに対応する動作名称及び動作説明等を示す図表である。
【図7】(a)は空気清浄機の空気清浄動作を設定するための第2入力設定画面を示す平面図であり、(b)は第2入力設定画面における各キーに対応する動作名称及び動作説明等を示す図表である。
【図8】(a)は第2入力設定画面における入力設定の一例を示す平面図であり、(b)は第2入力設定画面における入力設定の他の例を示す平面図である。
【図9】(a)は空気清浄機の空気清浄動作を設定するための第3入力設定画面を示す平面図であり、(b)は第3入力設定画面におけるチェックボックスや各キーに対応する動作名称及び動作説明等を示す図表である。
【図10】(a)は第3入力設定画面における入力設定の一例を示す平面図であり、(b)は第3入力設定画面における入力設定の他の例を示す平面図である。
【図11A】(a)は空気清浄機の空気清浄動作を設定するための他の入力設定画面を示す平面図である。
【図11B】(b)、(c)は図11A(a)の他の入力設定画面における各チェックボックス、各セレクトボックス、及び入力ボックスに対応する動作名称及び動作説明等を示す図表である。
【図12】夜間モードが設定されたときの画像形成装置の制御部による空気清浄機の制御手順を示すフローチャートである。
【図13】画像形成装置の動作のタイムスケジュールを設定するための入力設定画面を示す図である。
【図14】図13のタイムスケジュールに従った場合の画像形成装置の制御部による空気清浄機の制御手順を示すフローチャートである。
【図15】空気清浄機の他の配置態様を示す斜視図である。
【図16】空気清浄機の別の配置態様を示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明の画像形成システムの一実施形態を概略的に示す図である。本実施形態の画像形成システムは、画像形成装置100と、画像形成装置100の上方に配設された空気清浄機71とを備えている。
【0035】
画像形成装置100は、スキャナ機能、複写機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能等を有する所謂複合機であり、原稿読取り装置101により読取られた原稿の画像を外部に送信したり(スキャナ機能に相当する)、この読取られた原稿の画像又は外部から受信した画像をカラーもしくは単色で記録用紙に記録形成する(複写機能、プリンタ機能、及びファクシミリ機能に相当する)。
【0036】
この画像形成装置100は、原稿の画像を読取るべく、原稿読取り装置101及び原稿搬送部42を備えている。原稿読取り装置101は、原稿搬送部42により搬送されている原稿画像を読取る。原稿搬送部42では、原稿が原稿セットトレイ41にセットされると、原稿ピックアップローラ44が原稿表面に押し付けられて回転され、原稿が原稿セットトレイ41から引き出され、原稿がサバキローラ45と分離パッド46間を通過して1枚ずつに分離されてから搬送経路47へと搬送される。
【0037】
この搬送経路47では、原稿の先端が原稿レジストローラ49に当接して、原稿の先端が原稿レジストローラ49と平行に揃えられ、この後に原稿が原稿レジストローラ49により搬送されて読取りガイド51と読取りガラス52間を通過する。更に、原稿は、搬送ローラ57により搬送され、排紙ローラ58を介して排紙トレイ59に排出される。
【0038】
原稿読取り装置101では、原稿が読取りガイド51と読取りガラス52間を通過するに際し、第1走査部53の光源の光が読取りガラス52を介して原稿表面に照射され、その反射光が読取りガラス52を介して第1走査部53に入射し、この反射光が第1及び第2走査部53、54のミラーで反射されて結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD(Charge Coupled Device)56上に結像される。CCD56は、原稿の画像を読取り、原稿の画像を示す画像データを出力する。
【0039】
また、原稿台ガラス61上に載置された原稿を読取ることができる。原稿搬送部42は、その奥一辺をヒンジ(図示せず)により下側の原稿読取り装置101の奥一辺に枢支され、その手前部分を上下させることにより開閉される。この原稿搬送部42が開かれると、原稿台ガラス61が解放されて、原稿台ガラス61上に原稿を載置することができる。原稿が載置されて、原稿搬送部42が閉じられると、第1及び第2走査部53、54が副走査方向に移動されつつ、第1走査部53によって原稿台ガラス61上の原稿表面が露光され、第1及び第2走査部53、54によって原稿表面からの反射光が結像レンズ55へと導かれ、結像レンズ55によって原稿の画像がCCD56上に結像される。このとき、第1及び第2走査部53、54が相互に所定の速度関係を維持しつつ移動されて、原稿表面→第1及び第2走査部53、54→結像レンズ55→CCD56という反射光の光路の長さが変化しないように第1及び第2走査部53、54の位置関係が常に維持され、これによりCCD56上での原稿の画像のピントが常に正確に維持される。
【0040】
こうして読取られた原稿の画像全体は、画像データとして画像形成装置100のレーザ露光装置1へと送受され、画像形成装置100において画像が記録用紙に印刷される。
【0041】
また、画像形成装置100は、画像を記録用紙に印刷するべく、レーザ露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4、中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送経路S、給紙トレイ10、及び用紙排出トレイ15等を備えている。
【0042】
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4は各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
【0043】
感光体ドラム3は、画像形成装置100のほぼ中央に配置されている。
【0044】
帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
【0045】
レーザ露光装置1は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された感光体ドラム3表面を画像データに応じて露光して、その表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。
【0046】
現像装置2は、感光体ドラム3上に形成された静電潜像を(K、C、M、Y)のトナーにより現像する。クリーナ装置4は、現像及び画像転写後に感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
【0047】
感光体ドラム3の上方に配置されている中間転写ベルト装置8は、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、中間転写ローラ6、及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
【0048】
中間転写ベルト駆動ローラ21、中間転写ローラ6、従動ローラ22等は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を矢印C方向に周回移動させる。
【0049】
中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7近傍に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介して感光体ドラム3に圧接され、感光体ドラム3のトナー像を中間転写ベルト7に転写するための転写バイアスを印加されている。
【0050】
中間転写ベルト7は、各感光体ドラム3に接触するように設けられており、各感光体ドラム3表面のトナー像を中間転写ベルト7に順次重ねて転写することによって、カラーのトナー像(各色のトナー像)を形成する。この転写ベルト7は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを用いて無端ベルト状に形成されている。
【0051】
感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7裏面に圧接されている中間転写ローラ6によって行われる。中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。中間転写ローラ6は、直径8〜10mmの金属(例えばステンレス)軸をベースとし、その表面は、導電性の弾性材(例えばEPDM、発泡ウレタン等)により覆われているローラである。この導電性の弾性材により、記録用紙に対して均一に高電圧を印加することができる。
【0052】
上述の様に各感光体ドラム3表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このように積層された各色のトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、中間転写ベルト7と接触する2次転写装置11の転写ローラ11aによって記録用紙上に転写される。
【0053】
中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11aとは相互に圧接されて、ニップ域を形成する。また、2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加される。さらに、そのニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等)としている。
【0054】
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収する。中間転写ベルトクリーニング装置9には、例えばクリーニング部材として、中間転写ベルト7に接触して残留トナーを除去するクリーニングブレードが設けられており、クリーニングブレードが接触する部位で、従動ローラ22により中間転写ベルト7裏側が支持されている。
【0055】
給紙トレイ10は、記録用紙を格納しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下部に設けられて、トレイ内の記録用紙を供給する。
【0056】
画像形成装置100には、給紙トレイ10から供給された記録用紙を2次転写装置11や定着装置12を経由させて用紙排出トレイ15に送るための、Sの字形状の用紙搬送経路Sが設けられている。この用紙搬送経路Sに沿って、用紙ピックアップローラ16、用紙レジストローラ14、定着装置12、及び記録用紙を搬送する搬送ローラ等が配置されている。
【0057】
用紙ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に設けられ、給紙トレイ10から記録用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。搬送ローラは、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラであり、複数個設けられている。
【0058】
用紙レジストローラ14は、搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像が記録用紙に転写されるように、感光体ドラム3及び中間転写ベルト7の回転にあわせて、記録用紙をタイミングよく搬送する。
【0059】
例えば、用紙レジストローラ14は、図示しないレジスト前検知スイッチの検出出力に基づき、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像の先端が記録用紙の画像形成領域の先端に合うように、記録用紙を搬送する。
【0060】
定着装置12は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32等を備えている。加熱ローラ31及び加圧ローラ32は、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域を通過して来た記録用紙を挟み込んで搬送する。
【0061】
加熱ローラ31は、図示しない温度検出器の検出出力に基づき、所定の定着温度となるように制御されており、加圧ローラ32とともに記録用紙を熱圧着することにより、記録用紙に転写されたトナー像を溶融、混合、圧接し、記録用紙に対して熱定着させる機能を有している。
【0062】
各色のトナー像の定着後の記録用紙は、搬送ローラによって用紙排出トレイ15上にフェイスダウンで排出される。
【0063】
次に、空気清浄機71を説明する。この空気清浄機71は、画像形成装置100の本体背面片側のコーナーに突設された支柱72の上端に支持され、正イオン及び負イオンを発生して、この正イオン及び負イオンを空気と共に上方に放出する。
【0064】
画像形成装置100は、その背面側を室の壁に寄せて配置されることが多く、このため空気清浄機71も室の壁に寄せて配置されることになる。この場合、空気清浄機71から上方に放出された空気の殆どは、壁に沿って上昇して天井に吹き付けられ、天井に沿って広がり、室内に広く行き渡る。従って、空気清浄機71から放出された空気に含まれる正イオン及び負イオンも室内に広く行き渡り、この正イオン及び負イオンにより室内の空気中の浮遊細菌が効果的に除去される。
【0065】
また、空気清浄機71から上方に放出された空気の一部は、そのまま下降して、画像形成装置100近辺に漂い、画像形成装置100の本体全体を覆う。そして、この空気に含まれる正イオン及び負イオンにより画像形成装置100の排出ガスが分解低減される。
【0066】
電子写真方式の画像形成装置100ではオゾンを生じることがあり、これを低減するためのフィルター等を画像形成装置100に内蔵させることがあるが、正イオン及び負イオンによりオゾンを分解低減することができるため、内蔵のフィルター等の省略が可能である。
【0067】
空気清浄機71を画像形成装置100の上方に配置したことから、空気清浄機71を設置するためだけの格別なスペースを必要とせず、このスペースを節減することができる。
【0068】
また、空気清浄機71を画像形成装置100に突設された支柱72の上端に支持していることから、画像形成装置100と空気清浄機71間が開放され、画像形成装置100の使い勝手が損なわれることはない。
【0069】
図2は、空気清浄機71を示す断面図である。この空気清浄機71は、本体筐体81、本体筐体81の下部に配置されたファンユニット82、本体筐体81の下側壁に形成された複数の吸入孔81a、各吸入孔81aに重なるように配置されたフィルター86、フィルター86とファンユニット82の吸入口82aとの間に配置された吸入ダクト83、本体筐体81の上部に形成された上部吹き出し口81b、上部吹き出し口81bとファンユニット82の吹き出し口82bとの間に配置された吹き出しダクト84、及びファンユニット82の周囲に配置された複数のイオン発生素子85を備えている。
【0070】
図1に示すように空気清浄機71が画像形成装置100の幅方向に長いため、本体筐体81、ファンユニット82、各吸入孔81a、吸入ダクト83、放出口82b、及び放出ダクト84等も画像形成装置100の幅方向に長く、また複数のイオン発生素子85を画像形成装置100の幅方向に配列している。
【0071】
ファンユニット82のファン82cは、モータ(図示せず)により回転駆動されて、矢印Gに示すような空気流を発生し、空気を各吸入孔81a→フィルター86→吸入ダクト83という経路でファンユニット82内へと吸入し、空気を各イオン発生素子85近傍で流通させてから、空気を吹き出しダクト84を通じて上部吹き出し口81bから放出する。このとき、フィルター86は、空気中の塵埃等を吸着して除去する。
【0072】
各イオン発生素子85は、プラズマクラスターイオン(登録商標)発生素子(PCI)である。図2の矢印A方向から各イオン発生素子85を見ると、図3に示すように2個のイオン発生素子85が画像形成装置100の幅方向に配列され、イオン発生素子85毎に、正イオンを発生する一対の正イオン発生部85aと、負イオンを発生する一対の負イオン発生部85bとが配列されている。このようなイオン発生素子85は、本願発明の出願人が先に出願した特開2002−58731号に詳しく開示されている。
【0073】
このイオン発生素子85により発生された正イオン及び負イオンは、ファンユニット82のファン82cにより発生された空気流と共に吹き出しダクト84を通じて上部吹き出し口81bから放出される。
【0074】
ファン82cのモータの回転速度を変更することにより、空気清浄機71からの空気の放出量を調節することができる。空気の放出量を増大させた場合は、正イオン及び負イオンを含む空気がより広い範囲に行き渡って、より広い範囲の空気が浄化される。また、空気の放出量を低減させた場合は、正イオン及び負イオンを含む空気が画像形成装置100近辺に漂い易くなり、画像形成装置100の排出ガスがより効果的に分解低減される。
【0075】
また、空気清浄機71からの空気の放出方向を、上方ではなく、図4に示すように矢印Dの斜め下方に設定してもよい。あるいは、支柱72の上端で空気清浄機71の一端側の軸71aを回転可能に軸支し、この軸71aをモータ駆動により回転させて、空気清浄機71を軸71a周りで回転させ、空気清浄機71からの空気の放出方向を変更するようにしても構わない。更に、空気清浄機71を軸71a周りの一定角度範囲で往復回転させ、つまり空気清浄機71をスイング動作させ、正イオン及び負イオンの放出範囲を広げてもよい。
【0076】
図5は、画像形成装置100及び空気清浄機71の構成を示すブロック図である。図5に示すように画像形成装置100は、この画像形成装置100全体の制御を司る制御部111、原稿搬送部42、原稿読取り装置101、画像データ蓄積部112、画像処理部113、画像形成部114、ファクシミリ通信部115、各種の情報を表示する表示部116、利用者により操作される入力操作部117、各部を相互接続するバス118、入出力部119、主電源121、副電源122、及び電源キー123等を備えている。
【0077】
制御部111は、CPU(Central Processing Unit)、CPUにより実行される各種のプログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)、及びCPUのワークエリアとして用いられるRAM(Random Access Memory)等からなり、CPUによりプログラムを実行し、データ処理を行って、画像形成装置100全体を制御する。
【0078】
また、制御部111は、入出力部119を通じて空気清浄機71に接続され、この空気清浄機71の動作を制御する。
【0079】
原稿搬送部42及び原稿読取り装置101は、図1にも示されているおり、原稿を搬送したり、原稿の画像を読取る。
【0080】
画像データ蓄積部112は、ハードディスク装置等であり、原稿読取り装置101により読取られた原稿の画像や外部から受信した画像を示す画像データを蓄積する。画像処理部113は、画像データ蓄積部112に蓄積された画像データに各種の処理を施す。
【0081】
画像形成部114は、図1に示すレーザ露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4、中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送経路S、給紙トレイ10、及び用紙排出トレイ15等からなり、原稿の画像を記録用紙に印刷する。
【0082】
ファクシミリ通信部115は、ネットワークNに接続され、ネットワークNを通じて、相手側端末との間でファクシミリ通信のプロトコルを実行して画像データを送受する。
【0083】
表示部116は、例えば液晶表示装置であり、画像形成装置100の操作ガイダンス等を表示する。入力操作部117は、利用者により操作される各種のキーやボタン、あるいは表示部116の画面に重ねられたタッチパネルを備え、利用者により操作されたキーやボタンを検出したり、利用者により選択された表示部116の画面上のキー等をタッチパネルを通じて検出し、この利用者による入力指示を制御部111に出力する。
【0084】
主電源121は、ファクシミリ通信部115を除く他の各部に電力を供給するものであり、制御部111、原稿搬送部42、原稿読取り装置101、画像データ蓄積部112、画像処理部113、画像形成部114、表示部116、入力操作部117、及び入出力部119等に動作電力を供給する。また、副電源122は、ファクシミリ通信部115専用の電源であり、ファクシミリ通信部115だけに動作電力を供給する。
【0085】
電源キー123は、利用者により操作されるキーであって、画像形成装置100を夜間モード(後で詳しく説明する)に設定したり、夜間モードから復帰させるために操作される。
【0086】
一方、空気清浄機71は、この空気清浄機71全体の制御を司る制御部131、ファン82cを回転させるモータ132、表示部133、入出力部134、イオン発生素子85、電源135、及び電源スイッチ136等を備えている。
【0087】
制御部131は、CPU、CPUにより実行される各種のプログラム等を記憶したROM、及びCPUのワークエリアとして用いられるRAM等からなり、CPUによりプログラムを実行し、空気清浄機71全体を制御する。
【0088】
また、制御部131は、入出力部134を通じて画像形成装置100に接続され、画像形成装置100の制御部111からの指示に応答して、この空気清浄機71の動作を制御する。
【0089】
モータ132は、図2に示すファンユニット82のファン82cを回転駆動するためのものである。イオン発生素子85は、図2及び図3に示すPCIである。
【0090】
表示部133は、例えば複数のLEDであり、これらのLEDを選択的に点灯もしくは点滅させ、この選択的な点灯もしくは点滅により様々な情報を利用者に知らせる。
【0091】
電源135は、制御部131、モータ132、表示部133、入出力部134、及びイオン発生素子85等に動作電力を供給する。
【0092】
電源スイッチ136は、利用者により操作されるスイッチであって、電源135からの電力供給をオンオフするために操作される。
【0093】
ところで、このような構成の画像形成システムにおいて、仮に、画像形成装置100と空気清浄機71を別々に操作するならば、利用者に対して煩雑な操作を強いることになる。例えば、オフィスでは、夜になると人が居なくなるので、画像形成装置100が利用されることはなく、また空気清浄機71を稼動させる必要がないことから、省電力のために、画像形成装置100を夜間モードに設定したり、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させるのが望ましいものの、画像形成装置100と空気清浄機71を別々に操作するのは利用者にとって煩わしいことである。
【0094】
そこで、本実施形態では、画像形成装置100が夜間モードに設定されるか、あるいは夜間モードの設定から一定時間が経過すると、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させ、これにより空気清浄機71の操作を簡略化している。
【0095】
ここで夜間モードとは、例えば画像生成装置100の印刷処理に係わる原稿搬送部42、原稿読取り装置101、画像データ蓄積部112、画像処理部113、画像形成部114、表示部116、及び入力操作部117等(印刷処理に係わる各部)を停止させ、かつファクシミリ通信部115、入出力部119、及び制御部111の機能の一部だけを作動させるためのものである。夜のオフィスに人が居なくなると、画像生成装置100の印刷処理が行われないことから、画像生成装置100の印刷処理に係わる各部を停止させても構わない。ところが、夜間のオフィスに人が居なくなって、印刷処理が行われなくても、ファクシミリ通信の着信を受ける可能性があるために、ファクシミリ通信部115を作動させておく必要がある。また、夜間モードであっても、画像生成装置100の印刷処理に係わる各部を起動して、ファクシミリ通信部115で受信された画像データによって示される画像を記録用紙に記録したり、あるいは制御部111により空気清浄機71を制御するべく、入出力部119及び制御部111の機能の一部の動作を継続させておく必要がある。
【0096】
ファクシミリ通信部115を作動させるには、副電源122のオンを維持して、ファクシミリ通信部115に対する副電源122からの電力供給を継続する。また、入出力部119及び制御部111の機能の一部だけを作動させるには、画像生成装置100の印刷処理に係わる各部に対する主電源121からの電力供給を停止させ、入出力部119及び制御部111に対する主電源121からの電力供給を継続する。
【0097】
尚、主電源121及び副電源122による電力供給の役割分担を変更した場合も、ファクシミリ通信部115、入出力部119、及び制御部111の機能の一部だけを作動させることが可能である。例えば、副電源122からファクシミリ通信部115、入出力部119、及び制御部111へと電力供給を行う場合は、副電源122をオンにして、主電源121を完全にオフにすればよい。
【0098】
空気清浄機71の空気清浄動作とは、例えばモータ132及びイオン発生素子85による動作のことであり、夜になって人が居なくなると、空気清浄動作が必要でなくなることから、モータ132及びイオン発生素子85を停止させても差し支えない。また、夜間を含む如何なるときであっても、画像形成装置100の制御部111からの指示に応答動作するべく、入出力部134及び制御部131の機能の一部の動作を継続させ、更に表示部133の動作をも継続させている。
【0099】
入出力部134、表示部133、及び制御部131の機能の一部だけを作動させるには、モータ132及びイオン発生素子85に対する電源135からの電力供給を停止させ、入出力部134、表示部133、及び制御部131に対する電源135からの電力供給を継続する。
【0100】
また、本実施形態では、画像形成装置100が夜間モードから復帰すると、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させている。これによっても、空気清浄機71の操作を簡略化することができる。
【0101】
夜間モードからの画像形成装置100の復帰とは、オフィスに人が戻って来たときに、あるいは人が戻って来た頃に、画像形成装置100が夜間モードから他のモードへと移行することである。他のモードとしては、画像形成装置100における定着装置12の加熱ローラ31を定着温度に設定するためのウォームアップモード、画像生成装置100の印刷処理に係わる各部を作動させて、印刷処理を行うための印刷処理モード、印刷処理が行われていないときに消費電力を低減させるための待機モード、より消費電力を低減させる省電力モード等がある。通常は、夜間モードからウォームアップモードに移行する。従って、このウォームアップモードに移行したときに、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させることになる。
【0102】
ウォームアップモードでは、画像生成装置100の印刷処理に係わる各部に対する電力供給を主電源121から行う。また、入出力部119及び制御部111に対する電力供給を継続する。
【0103】
また、空気清浄機71の空気清浄動作では、モータ132及びイオン発生素子85に対する電力供給を電源135から行う。また、入出力部134、制御部131、及び表示部133に対する電力供給を継続する。
【0104】
このように画像形成装置100が夜間モードに設定されるか、あるいは夜間モードの設定後に一定時間が経過すると、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させ、また画像形成装置100が夜間モードから復帰すると、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させている。これにより、空気清浄機71を格別に操作することなく、空気清浄機71の効果を全く損なうことなく、空気清浄機71の消費電力を低減することができる。また、画像形成装置100の動作に連動して空気清浄機71の空気清浄動作を制御しているので、画像形成装置100側に格別な負担をかけることもない。
【0105】
次に、図6乃至図10を参照しつつ、画像形成装置100の動作に連動して空気清浄機71の空気清浄動作を制御するのに必要とされる入力設定について説明する。
【0106】
この入力設定は、画像形成装置100の表示部116に入力設定画面を表示しつつ、入力操作部117のタッチパネルの操作により該入力設定画面に対する入力を行ってなされる。制御部111は、予め設定された手順に従って、表示部116に様々な入力設定画面を表示しつつ、入力操作部117のタッチパネルの操作により入力設定画面に対して入力がなされると、この入力に基づいて画像形成装置100の動作に連動する空気清浄機71の動作内容を設定して記憶する。そして、制御部111は、画像形成装置100の制御に際し、この画像形成装置100の動作に連動する空気清浄機71の動作内容を読み出して実行し、空気清浄機71を駆動制御する。
【0107】
また、図6乃至図10の入力設定画面においては、画像形成装置100の電源キー123のオンオフが示されているが、この電源キー123のオンオフにより主電源121及び副電源122が完全にオンオフにされることはない。電源キー123のオンは、夜間モードからウォームアップモードへの移行を指示し、又電源キー123のオフは、夜間モードの設定を指示するものである。従って、画像形成装置100の電源キー123がオフにされると、夜間モードが設定され、画像生成装置100の印刷処理に係わる各部が停止されるが、ファクシミリ通信部115、入出力部119、及び制御部111の機能の一部の動作が継続される。
【0108】
同様に、空気清浄機71の動作のオンオフが示されているが、この動作のオンオフは、空気清浄機71の空気清浄動作を行うか否かを指示するものである。従って、空気清浄機71の動作がオフにされると、モータ132及びイオン発生素子85が停止されるが、入出力部134、表示部133、及び制御部131の機能の一部の動作が継続される。
【0109】
さて、表示部116には、画像形成装置100の設定及び空気清浄機71の設定等のいずれかを選択するための初期設定画面(図示せず)が表示される。この初期設定画面で、入力操作部117のタッチパネルの操作により空気清浄機71の設定が選択されると、図6(a)に示すような空気清浄機71の空気清浄動作を制御するのに必要とされる第1入力設定画面141が表示部116に表示される。図6(b)の図表には、図6(a)の第1入力設定画面141における各キー142、143、144に対応する動作名称及び動作説明等が示されている。
【0110】
図6(a)、(b)から明らかなように第1入力設定画面141には、画像形成装置100の電源キー123のオンに連動して空気清浄機71の動作をオンに設定するためのキー142、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動して空気清浄機71の動作をオフに設定するためのキー143、及び「OK」のキー144が表示されている。
【0111】
ここで、図6(a)の第1入力設定画面141で、入力操作部117のタッチパネルの操作によりキー142が選択されると、図7(a)に示す様な第2入力設定画面151が表示部116に表示される。図7(b)の図表には、図7(a)の第2入力設定画面151におけるチェックボックス152、各キー153、154、155に対応する動作名称及び動作説明等が示されている。
【0112】
図7(a)、(b)から明らかなように第2入力設定画面151には、画像形成装置100の電源キー123のオンに連動して空気清浄機71の動作をオンにするためのチェックボックス152、空気清浄機71の風量を「強」に設定するためのキー153、空気清浄機71の風量を「弱」に設定するためのキー154、及び「OK」のキー155が表示されている。
【0113】
例えば、図8(a)に示すように第2入力設定画面151において、入力操作部117のタッチパネルの操作によりチェックボックス152にチェックマークが入れられ、キー153が選択されると、画像形成装置100の電源キー123のオンに連動して空気清浄機71の動作をオンにし、空気清浄機71の風量を「強」にすることが設定される。
【0114】
また、図8(b)に示すように第2入力設定画面151において、チェックボックス152にチェックマークが入れられ、キー154が選択されると、画像形成装置100の電源キー123のオンに連動して空気清浄機71の動作をオンにし、空気清浄機71の風量を「弱」にすることが設定される。
【0115】
尚、図7(a)、図8(a)、(b)において、「OK」のキー144が選択されると、図6(a)の画面に戻る。また、チェックボックス152にチェックマークが入れられることなく、「OK」のキー144が選択された場合は、画像形成装置100の電源キー123のオンに連動して空気清浄機71の動作を切換えないことが設定され、図6(a)の画面に戻る。
【0116】
次に、図6(a)の第1入力設定画面141で、キー143が選択されると、図9(a)に示す様な第3入力設定画面161が表示部116に表示される。図9(b)の図表には、図9(a)の第3入力設定画面161におけるチェックボックス162、各キー163〜167に対応する動作名称及び動作説明等が示されている。
【0117】
図9(a)、(b)から明らかなように第3入力設定画面161には、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動して空気清浄機71の動作をオフにするためのチェックボックス162、空気清浄機71の動作を直ちにオフにするためのキー163、空気清浄機71の動作をタイマーでオフにするためのキー164、タイマーにより計時される一定時間を任意に調節設定するための各キー165、166、及び「OK」のキー167が表示されている。
【0118】
例えば、図10(a)に示すように第3入力設定画面161において、チェックボックス162にチェックマークが入れられ、キー163が選択されると、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動して空気清浄機71の動作を直ちにオフすることが設定される。
【0119】
また、図10(b)に示すように第3入力設定画面161において、チェックボックス162にチェックマークが入れられ、キー164が選択され、更に各キー165、166が操作されて、タイマーにより計時される一定時間が調節されると、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動して、タイマーを起動し、このタイマーによる一定時間の計時が終了したときに、つまり画像形成装置100の電源キー123のオフ時点から一定時間が経過したときに、空気清浄機71の動作をオフにすることが設定される。
【0120】
尚、第3入力設定画面161における各キー165、166を操作する代わりに、入力操作部117のテンキーを操作して、タイマーにより計時される一定時間を調節設定することができるようにしても構わない。
【0121】
また、図9(a)、図10(a)、(b)において、「OK」のキー167が選択されると、図6(a)の画面に戻る。また、チェックボックス162にチェックマークが入れられることなく、「OK」のキー167が選択された場合は、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動して空気清浄機71の動作を切換えないことが設定され、図6(a)の画面に戻る。
【0122】
第1乃至第3入力設定画面141、151、161の代わりに、図11A(a)に示すような入力設定画面171を用いて入力設定を行ってもよい。図11B(b)、(c)の図表には、図11A(a)の入力設定画面171における各チェックボックス172、173、各セレクトボックス174、175、及び入力ボックス176に対応する動作名称及び動作説明等が示されている。
【0123】
図11A(a)、図11B(b)、(c)から明らかなように入力設定画面171には、画像形成装置100の電源キー123のオンに連動して空気清浄機71の動作をオンにするためのチェックボックス172、空気清浄機71の風量を「強」又は「弱」に設定するためのセレクトボックス174が表示されている。入力操作部117のタッチパネルの操作によりチェックボックス172にチェックマークが入れられ、セレクトボックス174で「強」又は「弱」の風量が選択されると、画像形成装置100の電源キー123のオンに連動して空気清浄機71の動作をオンにし、空気清浄機71の風量を「強」又は「弱」にすることが設定される。
【0124】
また、入力設定画面171には、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動して空気清浄機71の動作をオフにするためのチェックボックス173、電源キー123のオフに連動して空気清浄機71の動作を直ちにオフにするか否かを設定するためのセレクトボックス175、電源キー123のオフから空気清浄機71の動作オフまでに計時される任意の一定時間を入力するための入力ボックス176が表示されている。入力操作部117のタッチパネルの操作によりチェックボックス173にチェックマークが入れられ、セレクトボックス175で空気清浄機71の動作を直ちにオフにするが選択されると、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動して、空気清浄機71の動作を直ちにオフすることが設定される。また、チェックボックス173にチェックマークが入れられ、セレクトボックス175で空気清浄機71の動作を直ちにオフにしないが選択され、入力操作部117のテンキーの操作により任意の一定時間が入力ボックス176に入力されると、画像形成装置100の電源キー123のオフに連動してタイマーを起動し、タイマーによる一定時間の計時後に空気清浄機71の動作をオフにすることが設定される。
【0125】
このようにして設定される空気清浄機71の動作を表1に整理して示す。画像形成装置100の制御部111は、この表1におけるa又はb項と、c又はd項をデータテーブルとして記憶しておき、このデータテーブルを空気清浄機71の制御に用いる。
【0126】
【表1】

【0127】
次に、図12のフローチャートを参照しつつ、夜間モードが設定されたときの画像形成装置100の制御部111による空気清浄機71の制御手順を説明する。
【0128】
昼間では、画像形成装置100の電源キー123がオンにされ、画像形成装置100が印刷処理モード、待機モード、及び省電力モードのいずれかに設定されている。このとき、制御部111は、表1におけるc又はd項に対応するデータテーブルの内容を参照して、「電源キーのオフに連動する」及び「電源キーのオフに連動しない」のいずれが設定されているかを確認する(ステップS201)。
【0129】
例えば、d項の「電源キーのオフに連動しない」が設定されていれば(ステップS201で「No」)、制御部111は、夜になって画像形成装置100の電源キー123がオフにされるのを待機し(ステップS202)、電源キー123がオフにされると(ステップS202で「Yes」)、画像形成装置100を夜間モードに設定し(ステップS203)、かつ空気清浄機71の動作を継続させる。画像生成装置100の夜間モードでは、印刷処理に係わる各部に対する主電源121からの電力供給を停止させ、入出力部119及び制御部111に対する主電源121からの電力供給を継続し、かつ副電源122のオンを維持して、ファクシミリ通信部115に対する副電源122からの電力供給を継続する。
【0130】
また、c項の「電源キーのオフに連動する」が設定されていれば(ステップS201で「Yes」)、制御部111は、c項に対応するデータテーブルの内容を参照して、「タイマーオン」及び「タイマーオフ」のいずれが設定されているかを確認する(ステップS204)。
【0131】
そして、「タイマーオフ」が設定されていれば(ステップS204で「No」)、制御部111は、夜になって画像形成装置100の電源キー123がオフにされるのを待機し(ステップS205)、電源キー123がオフにされると(ステップS205で「Yes」)、画像形成装置100を夜間モードに設定すると共に、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させる(ステップS206)。空気清浄機71の空気清浄動作の停止とは、モータ132及びイオン発生素子85を停止させ、かつ入出力部134、表示部133、及び制御部131の機能の一部の動作を継続することである。
【0132】
また、「タイマーオン」が設定されていれば(ステップS204で「Yes」)、制御部111は、画像形成装置100の電源キー123のオフを待機し(ステップS207)、電源キー123がオフにされると(ステップS207で「Yes」)、画像形成装置100を夜間モードに設定する(ステップS208)。同時に、制御部111は、c項に対応するデータテーブルの内容を参照して、タイマーにより計時される一定時間を取得し、タイマーによる一定時間の計時を開始する。そして、タイマーにより一定時間の計時が終了すると、つまり画像形成装置100の電源キー123のオフ時点から一定時間が経過すると(ステップS209で「Yes」)、制御部111は、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させる(ステップS210)。
【0133】
こうして夜になって電源キー123がオフにされると、画像形成装置100が夜間モードに設定され、空気清浄機71の空気清浄動作が継続又は停止される。この後、朝になって電源キー123がオンにされると、画像形成装置100が夜間モードからウォームアップモードへと移行する。このとき、制御部111は、表1におけるa又はb項に対応するデータテーブルの内容を参照して、「電源キーのオンに連動する」及び「電源キーのオンに連動しない」のいずれが設定されているかを確認する。例えば、b項の「電源キーのオンに連動しない」が設定されていれば、制御部111は、画像形成装置100の電源キー123のオンに応答して画像形成装置100をウォームアップモードに設定するが、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させることはない。ただし、画像形成装置100の夜間モードで空気清浄機71の空気清浄動作が行われていたならば、この空気清浄動作を継続させる。
【0134】
また、a項の「電源キーのオンに連動する」が設定されていれば、制御部111は、画像形成装置100の電源キー123のオンに応答して画像形成装置100をウォームアップモードに設定すると共に、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させる。また、画像形成装置100の夜間モードで空気清浄機71の空気清浄動作が行われていたならば、この空気清浄動作を継続させる。
【0135】
更に、制御部111は、空気清浄機71の空気清浄動作の再開に際し、a項に対応するデータテーブルの内容を参照して、空気清浄機71の風量の設定を確認し、風量が「強」に設定されていれば、モータ132の回転速度を高くして、ファン82cを高速回転駆動し、空気清浄機71の風量を増大させる。また、風量が「弱」に設定されていれば、モータ132の回転速度を低くして、ファン82cを低速回転駆動し、空気清浄機71の風量を減少させる。
【0136】
このように画像形成装置100の夜間モードの設定や、夜間モードからウォームアップモードへの移行に応じて空気清浄機71の空気清浄動作を停止させたり再開しているので、空気清浄機71を格別に操作する必要がなく、また空気清浄機71の効果を全く損なわずに、空気清浄機71の消費電力を低減することができる。
【0137】
ところで、上記実施形態では、画像形成装置100の電源キー123のオフに応答して、つまり利用者によるキー操作に応答して、空気清浄機71の空気清浄動作をオフにしているが、画像形成装置100の予め設定された制御手順により夜間モードやウォームアップモードが自動設定される場合は、この自動設定された夜間モードに応答して空気清浄機71の空気清浄動作を停止し、夜間モードからウォームアップモードへの移行に応答して空気清浄機71の空気清浄動作を再開させてもよい。例えば、画像形成装置100の予め設定されたタイムスケジュールに従って夜間モードやウォームアップモードが切換えられるものとすると、これらのモードに応じて空気清浄機71の空気清浄動作を停止させたり再開させる。
【0138】
この場合は、例えば図13に示すような入力設定画面181を表示部116に表示して、この入力設定画面181でタイムスケジュールを設定する。この入力設定画面181では、月曜日から日曜日までの曜日毎に、画像形成装置100の電源のオンオフの切り替え時刻を設定するための欄B1〜B7が表示されている。この入力設定画面181において、入力操作部117のタッチパネルの操作により各欄B1〜B7を順次選択し、各欄B1〜B7を選択する度に、タッチパネルの操作によりテンキー182を選択的に指示して、画像形成装置100の電源をオンにする時刻とオフにする時刻を入力設定する。例えば、月曜日の欄B1では、電源をオンにする時刻として「9:00」を設定し、電源をオフにする時刻として「19:00」を設定する。同様に、他の火曜日から金曜日の各欄B2〜B5でも、電源をオンにする時刻として「9:00」を設定し、電源をオフにする時刻として「19:00」を設定する。
【0139】
このように曜日の欄に電源をオン又はオフにする時刻が設定されている場合は、その曜日の設定された電源オンの時刻に画像形成装置100がウォーミングアップモードに設定され、電源オフの時刻に画像形成装置100が夜間モードに設定されされる。
【0140】
また、土曜日及び日曜日の各欄B1、B7では、電源をオン又はオフにする時刻のいずれも設定されていない。この場合は、その曜日に画像形成装置100のモードが切換えられることはなく、電源をオン又はオフにする時刻が設定されている曜日まで、画像形成装置100のモードの切換えが繰り越され、該当する曜日の電源オン又はオフの時刻になったときに、画像形成装置100のモードが切換えられる。
【0141】
画像形成装置100の制御部111は、図13に示すような各曜日と時刻のタイムスケジュールを記憶しておき、このタイムスケジュールに従って画像形成装置100の夜間モードやウォームアップモード等を切換え、これらのモードに応じて空気清浄機71の空気清浄動作を切換える。
【0142】
尚、曜日と時刻に応じて画像形成装置100のモードを切り替え設定し、これに応答して空気清浄機71の空気清浄動作を制御する場合も、表1の内容に対応するデータテーブルは、先に説明した各入力設定画面141、151、161、又は171を用いて設定する必要がある。
【0143】
次に、図14のフローチャートを参照しつつ、画像形成装置100の予め設定されたタイムスケジュールに従って夜間モードが自動設定されるときの制御部111による空気清浄機71の制御手順を説明する。
【0144】
いま、月曜日から金曜日のいずれかの昼間であるとすると、画像形成装置100が印刷処理モード、待機モード、及び省電力モードのいずれかに設定されている。このとき、制御部111は、表1におけるc又はd項に対応するデータテーブルの内容を参照して、「電源キーにオフに連動する」及び「電源キーのオフに連動しない」のいずれが設定されているかを確認する(ステップS301)。
【0145】
例えば、d項の「電源キーのオフに連動しない」が設定されていれば(ステップS301で「No」)、制御部111は、内蔵時計により計時されている曜日と時刻を監視し、この計時されている曜日と時刻が図13の曜日と電源オフの時刻に達するのを待機する(ステップS302)。
【0146】
制御部111は、内蔵時計により計時されている曜日と時刻が図13の月曜日から金曜日のいずれかの曜日と電源オフの時刻に達すると(ステップS302で「Yes」)、画像形成装置100を夜間モードに設定し(ステップS303)、かつ空気清浄機71の動作を継続させる。
【0147】
また、c項の「電源キーのオフに連動する」が設定されていれば(ステップS301で「Yes」)、制御部111は、c項に対応するデータテーブルの内容を参照して、「タイマーオン」及び「タイマーオフ」のいずれが設定されているかを確認する(ステップS304)。
【0148】
そして、「タイマーオフ」が設定されていれば(ステップS304で「No」)、制御部111は、内蔵時計により計時されている曜日と時刻が図13の月曜日から金曜日のいずれかの曜日と電源オフの時刻に達するのを待機し(ステップS305)、いずれかの曜日と電源オフの時刻に達すると(ステップS305で「Yes」)、画像形成装置100を夜間モードに設定すると共に、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させる(ステップS306)。
【0149】
また、「タイマーオン」が設定されていれば(ステップS304で「Yes」)、制御部111は、内蔵時計により計時されている曜日と時刻が図13の月曜日から金曜日のいずれかの曜日と電源オフの時刻に達するのを待機し(ステップS307)、いずれかの曜日と電源オフの時刻に達すると(ステップS307で「Yes」)、画像形成装置100を夜間モードに設定する(ステップS308)。同時に、制御部111は、c項に対応するデータテーブルの内容を参照して、タイマーにより計時される一定時間を取得し、タイマーによる一定時間の計時を開始する。そして、タイマーにより一定時間の計時が終了すると(ステップS309で「Yes」)、制御部111は、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させる(ステップS310)。
【0150】
こうして画像形成装置100が夜間モードに設定され、空気清浄機71の空気清浄動作が継続又は停止される。この後、画像形成装置100が夜間モードからウォームアップモードへと移行すると、制御部111は、表1におけるa又はb項に対応するデータテーブルの内容を参照して、「電源キーのオンに連動する」及び「電源キーのオンに連動しない」のいずれが設定されているかを確認する。例えば、b項の「電源キーのオンに連動しない」が設定されていれば、制御部111は、画像形成装置100の電源キー123のオンに応答して画像形成装置100をウォームアップモードに設定するが、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させることはない。ただし、画像形成装置100の夜間モードで空気清浄機71の空気清浄動作が行われていたならば、この空気清浄動作を継続させる。
【0151】
また、a項の「電源キーのオンに連動する」が設定されていれば、制御部111は、画像形成装置100の電源キー123のオンに応答して画像形成装置100をウォームアップモードに設定すると共に、空気清浄機71の空気清浄動作を再開させる。また、画像形成装置100の夜間モードで空気清浄機71の空気清浄動作が行われていたならば、この空気清浄動作を継続させる。
【0152】
従って、空気清浄機71の空気清浄動作を停止させたり再開させるべく、空気清浄機71を格別に操作する必要がなく、また空気清浄機71の効果を全く損なわずに、空気清浄機71の消費電力を低減することができる。
【0153】
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範疇の設計変更等が施されたものであっても、本発明の範囲に含まれる。
【0154】
例えば、上記実施形態では、空気清浄機71を画像形成装置100の上方に配置しているが、空気清浄機71を画像形成装置100に内蔵させても構わない。具体的には、図15に示すように画像形成装置100の本体外壁の手前上側に複数の送風孔191を形成し、これらの送風孔191の部位で本体外壁の裏側に空気清浄機71を設けておき、この空気清浄機71から本体外壁の各送風孔191を通じて操作パネル192へとイオンを吹き出してもよい。
【0155】
また、図16に示すように画像形成装置100の操作パネル192へとイオンを吹き付けるための空気清浄機71と、画像形成装置100の排出ガスが生じる付近にイオンを吹き出すための空気清浄機71とを個別に設けても構わない。
【0156】
更に、空気清浄機71を画像形成装置100に一体化させずに別体とし、空気清浄機71の制御部131と画像形成装置100の制御部111を入出力部を介して相互接続するだけでも構わない。この場合は、空気清浄機71を天井等の高所や床に設置することができる。
【符号の説明】
【0157】
1 レーザ露光装置
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 クリーナ装置
5 帯電器
8 中間転写ベルト装置
10 給紙トレイ
11 2次転写装置
12 定着装置
15 用紙排出トレイ
42 原稿搬送部
71 空気清浄機
72 支柱
81 本体筐体
82 ファンユニット
83 吸入ダクト
84 吹き出しダクト
85 イオン発生素子
86 フィルター
100 画像形成装置
101 原稿読取り装置
111、131 制御部
112 画像データ蓄積部
113 画像処理部
114 画像形成部
115 ファクシミリ通信部
116、133 表示部
117 入力操作部
118 バス
119、134 入出力部
121 主電源
122 副電源
132 モータ
135 電源

【特許請求の範囲】
【請求項1】
空気を清浄化するための空気清浄機と、
入力操作により省電力化のための夜間モードに設定される画像形成装置と、
前記入力操作により前記画像形成装置が夜間モードに設定されると、前記空気清浄機の空気清浄動作を停止させる制御手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
空気を清浄化するための空気清浄機と、
予め設定された制御手順により省電力化のための夜間モードに自動設定される画像形成装置と、
前記制御手順により前記画像形成装置が夜間モードに自動設定されると、前記空気清浄機の空気清浄動作を停止させる制御手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記空気清浄機は、イオン発生手段を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記制御手段は、前記画像形成装置が夜間モードに設定されると、一定時間の計時を開始し、この一定時間の計時が終了すると、前記空気清浄機の空気清浄動作を停止させることを特徴とする画像形成システム。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成システムであって、
前記一定時間を調節するための調節手段を備えることを特徴とする画像形成システム。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記制御手段は、前記画像形成装置の夜間モードから他のモードへと移行すると、前記空気清浄機の空気清浄動作を開始させることを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記空気清浄機は、前記画像形成装置の上方に設けられたことを特徴とする画像形成システム。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の画像形成システムであって、
前記空気清浄機は、前記画像形成装置に内蔵されたことを特徴とする画像形成システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2011−27761(P2011−27761A)
【公開日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−170056(P2009−170056)
【出願日】平成21年7月21日(2009.7.21)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】