画像形成装置、印刷装置およびプログラム
【課題】ページ長の異なる複数の印刷データを印刷する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に印刷可能とする。
【解決手段】面付け決定部34は、操作パネル19を介して入力されたユーザの指示や、印刷装置1に接続される後処理装置からの情報である後処理装置情報や、印刷機構部20において設定されている連続紙の用紙幅の情報等の用紙情報に基づいて、少なくとも2つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する。合成処理部35は、面付け決定部34により決定された画像配置に基づいて、描画処理部32により生成されて画像データ格納部33に格納されている複数の画像データを合成する。印刷制御部36は、合成処理部35により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう印刷機構部20を制御する。
【解決手段】面付け決定部34は、操作パネル19を介して入力されたユーザの指示や、印刷装置1に接続される後処理装置からの情報である後処理装置情報や、印刷機構部20において設定されている連続紙の用紙幅の情報等の用紙情報に基づいて、少なくとも2つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する。合成処理部35は、面付け決定部34により決定された画像配置に基づいて、描画処理部32により生成されて画像データ格納部33に格納されている複数の画像データを合成する。印刷制御部36は、合成処理部35により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう印刷機構部20を制御する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、印刷装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、互いに独立に処理された複数のジョブのページイメージを用紙上にページ単位で並べて印字するようにした画像処理装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、原稿ページ2面を1枚の用紙に集約して印刷する際に、印刷後の用紙を裁断後上下に重ねあわせることで用紙サイズの半分のサイズの仕分けプリントが得られるようにした画像形成装置が開示されている。
【0004】
特許文献3には、互いに枚数の異なる独立したジョブのページイメージを用紙上に並べて印刷する際に、空白部分を最小にして印刷する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−097396号公報
【特許文献2】特開2002−281278号公報
【特許文献3】特開2007−229962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ページ長の異なる複数の印刷データを印刷する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に印刷することが可能な画像形成装置、印刷装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[画像形成装置]
請求項1に係る本発明は、連続紙に対して画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段とを有する画像形成装置である。
【0008】
請求項2に係る本発明は、前記決定手段が、異なる印刷指示に基づく画像間に、所定幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置である。
【0009】
請求項3に係る本発明は、前記決定手段が、異なる印刷指示に基づく画像間に、用紙裁断装置からの情報に基づく幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項4に係る本発明は、前記決定手段が、連続紙の用紙幅に基づいて、並列出力する複数の印刷指示を決定する請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項5に係る本発明は、前記決定手段が、並列出力する複数の印刷指示に基づく画像の先頭位置を合わせるように、連続紙上に並列に出力するための画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0012】
請求項6に係る本発明は、前記決定手段が、必要となる連続紙の長さが異なる2つの印刷指示に基づく画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、一方の印刷指示に基づく画像の一部を、他方の印刷指示に基づく画像の前または後に配置するように画像配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0013】
請求項7に係る本発明は、前記決定手段が、少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、印刷指示を受け付けた順に配置する場合と比較して総印刷長が短くなるように、前記少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0014】
請求項8に係る本実施形態は、並列出力を指示された複数の印刷指示に基づく画像幅の合計が連続紙の用紙幅を超えている場合に、その旨を通知する通知手段をさらに有する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0015】
[プログラム]
請求項9に係る本発明は、受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成ステップと、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて決定された画像配置に基づいて、前記生成ステップにおいて生成された複数の画像データを合成する合成ステップと、
前記合成ステップおいて合成された画像データを連続紙に対して出力するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0016】
[印刷装置]
請求項10に係る本発明は、画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に印刷するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段と、
前記画像出力手段により出力された画像データを連続紙に対して印刷する印刷手段と、
を有する印刷装置である。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る本発明によれば、ページ長の異なる複数の印刷データを出力する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に出力することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0018】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る発明により得られる効果に加えて、各印刷指示に基づく画像毎に連続紙を裁断し易くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0019】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1に係る発明により得られる効果に加えて、各印刷指示に基づく画像毎に連続紙を、用紙裁断装置により裁断し易くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0020】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1から3のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、並列出力が可能な印刷指示を連続紙の用紙幅に応じて自動的に選択することができる画像形成装置を提供することができる。
【0021】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、先頭位置を考慮せずに出力する場合と比較して、異なる印刷指示に基づく画像の切り替わり位置を容易に把握することが可能となる画像形成装置を提供することができる。
【0022】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、必要となる連続紙が異なる2つの印刷指示に基づく画像データを連続紙に出力する場合に、各印刷指示に基づく画像をそのまま並列出力する場合と比較して、全体の総印刷長を短くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0023】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列出力する場合に、印刷指示を受け付けた順に画像の配置を決定する場合と比較して、総印刷長を短くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0024】
請求項8に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、並列出力が指示された複数の印刷指示に基づく画像データを、現在設定されている連続紙上には出力することができないことを使用者に通知することができる画像形成装置を提供することができる。
【0025】
請求項9に係る本発明によれば、ページ長の異なる複数の印刷データを出力する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に出力することが可能なプログラムを提供することができる。
【0026】
請求項10に係る本発明によれば、ページ長の異なる複数の印刷データを印刷する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に印刷することが可能な印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態の印刷システムの構成を示すシステム図である。
【図2】本発明の一実施形態の印刷装置1の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態の印刷装置1における制御部10の機能構成を例示する図である。
【図4】ジョブ1、ジョブ2という2つの印刷ジョブが連続紙に並列出力された場合の例を示す図である。
【図5】並列出力される複数の印刷ジョブの画像間にマージン領域が設けられた場合の一例を示す図である。
【図6】複数の印刷ジョブに基づく画像が並列出力された連続紙が後処理装置において処理される過程を示す図である。
【図7】3つ以上の印刷ジョブに基づく画像が連続紙に並列出力された場合を説明するための図である。
【図8】ページ幅の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像が連続紙に並列出力された場合を説明するための図である。
【図9】ページ長の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像が連続紙に並列出力された場合を説明するための図である。
【図10】印刷ジョブ2に基づく画像の一部を、印刷ジョブ1に基づく画像の前に配置した場合の例を示す図である。
【図11】印刷ジョブ2に基づく画像の一部を、印刷ジョブ1に基づく画像の後に配置した場合の例を示す図である。
【図12】複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙上に並列出力する場合に、操作パネル19上に表示されるユーザインタフェースの例を示す図である。
【図13】ジョブ先頭合わせをすることが選択されなかった場合の画像配置の例を示す図(図13(A))、およびジョブ先頭合わせをすることが選択された場合の画像配置の例を示す図(図13(B))である。
【図14】本発明の一実施形態の印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
【図15】ホスト端末装置2から印刷装置1に対して送信されてきた7つの印刷ジョブを示す図である。
【図16】図15に示す7つの印刷ジョブを自動配置した場合の印刷ジョブの配置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の印刷装置(画像形成装置)1を含む印刷システムの構成の一例を示す図である。この印刷システムは、図1に示されるように、前処理装置3と、バッファ装置4と、本発明の一実施形態の印刷装置1と、バッファ装置5と、後処理装置6と、ホスト端末装置2とから構成されている。
【0029】
前処理装置3は、印刷されていない印刷用紙の送り出し等の前処理を行う。後処理装置6は、印刷が終了した印刷用紙の巻き取り等の後処理を行う。バッファ装置4、5は、前処理装置3と印刷装置1との間および、印刷装置1と後処理装置6との間の印刷用紙のテンションの保持等のために設けられている。
【0030】
次に、本発明の一実施形態の印刷装置1の概略構成を、図2を参照して説明する。本実施形態の印刷装置1は、図2に示されるように、制御部10と、操作パネル19と、印刷機構部20とから構成されている。
【0031】
印刷機構部20は、印刷用紙への印刷処理を実際に行うための機構であり、連続紙に対して画像を出力する画像出力手段として機能する。操作パネル19は、オペレータやユーザなどからの指示を入力したり、オペレータやユーザへの通知を表示するための手段である。
【0032】
また、制御部10は、ホストI/F部11と、ROM12と、RAM13と、NVRAM(Non-Volatile RAM:不揮発性RAM)14と、CPU15と、パネルI/F部16と、HDD17と、エンジンI/F部18とから構成されている。
【0033】
ホストI/F部11は、ホスト装置2との間の通信処理を行う。また、エンジンI/F部18は、印刷機構部20との間の通信処理を行う。パネルI/F部16は、操作パネル19との間の通信処理を行う。
【0034】
ROM12、RAM13、NVRAM14、HDD17等は、各種制御プログラムの格納、印刷データ等の各種データの格納を行う。また、CPU15は、ホストI/F部11、ROM12、RAM13、NVRAM14、パネルI/F部16、HDD17、エンジンI/F部18の制御を行う
【0035】
制御部10は、図2に示すように、印刷制御プログラムに基づいてCPU15により特定の処理を行う汎用コンピュータである。この印刷制御プログラムは、ROM12、HDD17等の記録媒体からCPU15に読み込まれて実行されることにより印刷装置1の動作を制御する。尚、本実施形態の印刷制御プログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録されていたり、ネットワークを介して配信されたりするものでもよい。
【0036】
図3は、上記の印刷制御プログラムが実行されることにより実現される図2中の制御部10の機能構成を例示する図である。
この制御部10は、印刷制御装置として機能し、図3に示されるように、印刷ジョブ受付部31と、描画処理部32と、画像データ格納部33と、面付け決定部34と、合成処理部35と、印刷制御部36とを備えている。
【0037】
印刷ジョブ受付部31は、ホスト端末装置2から送信されてきた印刷ジョブ(印刷指示)を受付け、受け付けた印刷ジョブを順次保管する。
【0038】
描画処理部32は、印刷ジョブ受付部31により受け付けられた印刷ジョブに基づいて描画処理を行って、連続紙上に出力するための画像データ(ラスタイメージデータ)を生成する。尚、描画処理の対象となるデータは、PDL(ページ記述言語)で記述されたデータ以外、例えば、PDF(Portable Document Format)文書のデータでもよく、この場合、PDF文書のデータは、直接解釈されて、描画処理が行われることになる。
【0039】
画像データ格納部33は、描画処理部32により描画処理されることにより生成された画像データを格納する。
【0040】
面付け決定部34は、操作パネル19を介して入力されたユーザの指示や、印刷装置1に接続される後処理装置からの情報である後処理装置情報や、印刷機構部20において設定されている連続紙の用紙幅の情報等の用紙情報に基づいて、少なくとも2つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する。
【0041】
ここで、連続紙上に並列に出力するとは、異なる印刷ジョブに基づく複数の画像を、連続紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置して出力することを意味する。
【0042】
合成処理部35は、面付け決定部34により決定された画像配置に基づいて、描画処理部32により生成されて画像データ格納部33に格納されている複数の画像データを合成する。
【0043】
印刷制御部36は、合成処理部35により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう印刷機構部20を制御する。
【0044】
このようにして複数の印刷ジョブに基づく画像が並列出力された印刷済みの連続紙の一例を図4に示す。図4に示す例では、ジョブ1、ジョブ2という2つの印刷ジョブが、連続紙に並列出力された場合が示されている。
【0045】
なお、面付け決定部34は、スリッタ(用紙裁断装置)で印刷済みの連続紙を切断する際に必要なマージン領域を、異なる印刷ジョブの画像間に配するような面付けを行うようにしてもよい。具体的には、面付け決定部34は、異なる印刷ジョブに基づく画像間に、所定幅の領域を設けるように画像の配置を決定するようにしてもよい。また、面付け決定部34は、異なる印刷ジョブに基づく画像間に、スリッタからの情報に基づく幅の領域を設けるように画像の配置を決定するようにしてもよい。さらに、このマージン領域の幅は、ユーザにより設定可能とするようにしてもよい。
【0046】
このように並列出力される複数の印刷ジョブの画像間にマージン領域が設けられた場合の一例を図5に示す。図5に示す例では、ジョブ1とジョブ2の間にマージン領域が設けられている。
【0047】
そして、このように複数の印刷ジョブに基づく画像が並列出力された連続紙が後処理装置において処理される過程を図6に示す。図6(A)は、ジョブ1、ジョブ2という2つの印刷ジョブに基づく画像が並列出力された連続紙を示している。そして、この印刷済みの連続紙は、先ず図6(B)に示すようにスリッタ(用紙裁断装置)により各印刷ジョブ毎にカットされる。そして、図6(C)に示すようにバースタ(ページ裁断装置)により各ページ毎にカットされ、図6(D)に示すようなページ順に並べられた印刷結果が得られることとなる。
【0048】
なお、本実施形態の印刷装置1では、図4〜図6では、2つの印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力する場合を示しているが、図7に示すように3つ以上の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力することも可能である。
【0049】
また、図4〜図7では、ページ幅(主走査方向の幅)が等しい複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力する場合を示しているが、本実施形態の印刷装置1では、図8に示すようにページ幅の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力することも可能である。さらに、本実施形態の印刷装置1では、図9に示すようにページ長の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力することも可能である。尚、ページ長とは、副走査方向における各ページの長さをいう。また、このような場合には、同じページ数であってもジョブ1とジョブ2の総印刷長には差がでてくるため、一方の印刷領域には何も印刷されない白紙領域が発生することとなる。
【0050】
なお、面付け決定部34は、必要となる連続紙の長さ(総印刷長)が異なる2つの印刷ジョブに基づく画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、一方の印刷ジョブに基づく画像の一部を、他方の印刷ジョブに基づく画像の前または後に配置するように画像配置を決定するようにしてもよい。
【0051】
例えば、図10に示す例では、ジョブ1よりもジョブ2の総印刷長のほうが長い場合、ジョブ1とジョブ2の総印刷長の差の半分の長さのジョブ2の画像をジョブ1の画像の前に配置している。また、図11に示す例では、ジョブ1とジョブ2の総印刷長の差の半分の長さのジョブ2の画像をジョブ1の画像の後に配置している。
【0052】
なお、上記のような複数の印刷ジョブ間の印刷長の調整を常に行うのではなく、調整を行うか否かをユーザにより選択可能としてもよい。そして、印刷長の調整を行うことが選択されている場合に、後処理が自動的に行われないようにしたり、後処理を禁止するような警告を行うようにしてもよい。
【0053】
次に、複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙上に並列出力する場合に、操作パネル19上に表示されるユーザインタフェースの例を図12に示す。面付け決定部34は、図12に示されるよう操作パネル19の設定画面からの入力に基づいて、並列出力する際の各種パラメータを設定して複数画像の面付け処理を決定する。
【0054】
この図12に示した表示例において、「並列出力」を有効とすると複数の印刷ジョブの並列出力が選択され、無効とすると各印刷ジョブを順次出力する通常の印刷方法が選択される。
【0055】
また、「並列ジョブ数」とは、「並列出力」を有効に設定した場合に、並列出力する印刷ジョブの数を指示するための項目である。ここで、数字が選択された場合には、面付け決定部34は、その数の印刷ジョブの並列出力が行われるような面付け処理を行う。また、ここで「用紙幅に合わせて自動配置」が選択された場合には、面付け決定部34は、連続紙の用紙幅に基づいて、並列出力する複数の印刷ジョブを決定する。
【0056】
なお、面付け決定部34は、並列出力を指示された複数の印刷ジョブに基づく画像幅の合計が連続紙の用紙幅を超えている場合に、その旨を通知するようにしてもよい。
【0057】
また、「ジョブ先頭合わせ」とは、並列出力する複数の画像の先頭位置を合わせて出力することをいう。ここで、ジョブ先頭合わせをすることが選択された場合、面付け決定部34は、並列出力する複数の印刷ジョブに基づく画像の先頭位置を合わせるように、連続紙上に並列に出力する画像配置を決定する。例えば、図13(A)に示す例は、ジョブ先頭合わせをすることが選択されなかった場合であり、図13(B)に示す例では、ジョブ先頭合わせをすることが選択された場合である。
【0058】
なお、ジョブ先頭合わせを行う場合には、一方の印刷ジョブの描画処理が終了するまで、他方の印刷ジョブの印刷処理を開始しないようにする。また、描画処理部32において複数の印刷ジョブの描画処理を並行して実行可能な場合には、描画処理に時間がかかる印刷ジョブの方が一定量処理が行われた段階で並列出力を開始するようにする。
【0059】
そして、ジョブ先頭合わせを行う場合と行わない場合とで、発生する白紙領域にどれだけの差(例えば、ページ数、用紙長の差)が発生するかを予め算出して、ジョブ先頭合わせを行うことによりどれだけの無駄な白紙領域が発生するかをユーザに報知するようにしてもよい。
【0060】
また、「カット用目印出力」とは、後処理装置において裁断する際の目印となるマークを印字するかどうかを選択するための項目である。
【0061】
さらに、「用紙幅に合わせてジョブ選択」とは、印刷機構部20に現在設定されている連続紙の用紙幅において、並列出力可能な印刷ジョブを自動的に選択してユーザに提案するか否かを選択するための項目である。ここで、「する」が選択された場合、印刷機構部20に設定されている連続紙の用紙幅が検出され、この用紙幅において並列出力可能な複数の印刷ジョブをユーザに表示して、どの印刷ジョブを印刷するかを選択可能とする。
【0062】
次に、本実施形態の印刷装置1の動作を図14のフローチャートを参照して説明する。
先ず、印刷ジョブ受付部31がホスト端末装置2から複数の印刷ジョブを受け付けた場合(ステップS101)、その印刷ジョブは一旦所定の格納領域(不図示)に格納される。
【0063】
その間に、面付け決定部34では、操作パネル19からのユーザの指示や、後処理装置情報、用紙情報等に基づいて並列出力する印刷ジョブが選択される(ステップS102)。ここでは、印刷ジョブ1、印刷ジョブ2の2つの印刷ジョブが並列出力対象として選択されたものとして説明する。
【0064】
すると、描画処理部32では、並列出力することが選択された印刷ジョブ1、印刷ジョブ2がラスタ形式の画像データに変換されて画像データ格納部33に順次格納される(ステップS103、S104)。
【0065】
そして、面付け設定部34では、この印刷ジョブ1、2に基づく2つの画像データの面付け配置が決定され(ステップS105)、合成処理部35では、決定された面付け配置に基づいて印刷ジョブ1、2の画像データを1ページ毎に合成する処理が行われる(ステップS106)。
【0066】
そして、印刷制御部36は、合成された画像データに基づいて印刷機構部20を制御することにより、この合成画像データは連続紙上に出力される(ステップS107)。
【0067】
そして、印刷ジョブ1、2の全てのページの出力が終了するまで、ステップS106、S107の処理が繰り返される(ステップS108)。
【0068】
ここまでの説明では、印刷装置1では、ホスト端末装置2から受け付けた印刷ジョブを、受け付けた順序で順次処理するものとして説明しているが、受け付けた順序とは異なる順序で印刷ジョブの処理を実行するようにしてもよい。
【0069】
このような場合、面付け決定部34は、少なくとも3つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、印刷ジョブを受け付けた順に配置する場合と比較して総印刷長が短くなるように、少なくとも3つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像の配置を決定する。
【0070】
ただし、このような並列出力を可能とするためには、出力しようとする全ての印刷ジョブが描画処理部32においてラスタ形式の画像データに変換されて画像データ格納部33に格納されていることが前提となる。
【0071】
例えば、図15に示すような7つの印刷ジョブがホスト端末装置2から印刷装置1に対して送信されてきたものとして具体的に説明する。また、ここでは、並列出力数が2であるものとして説明する。
【0072】
この場合に、この7つの印刷ジョブが選択されて並列出力が指示されると、面付け決定部34は、各印刷ジョブのページ長とページ数とからジョブ長を算出する。そして、面付け決定部34は、7つの印刷ジョブのジョブ長を合計し、合計された総ジョブ長の1/2の長さを最適用紙長として算出する。そして、面付け決定部34は、並列出力が指示された7つの印刷ジョブの中からジョブ長の合計が最適用紙長に一番近くなる組合せを選択する。そして、面付け決定部34は、選択した印刷ジョブの順番を操作パネル19等の画面に表示する。そして、この面付け決定部34において決定された印刷ジョブの配置に基づいて連続紙への印刷が実行される。このようにして決定された印刷ジョブの配置の一例を図16に示す。
【0073】
なお、左右のジョブ長の合計の差が一定値以上の場合には、面付け決定部34は、ユーザに警告を通知するようにしてもよい。また、左右の列の先頭に出力される並列出力情報等に、各列の印刷ジョブの順序を示す情報を印刷するようにしてもよい。また、面付け決定部34は、用紙残量が分かる場合には、用紙残量に合わせた印刷ジョブの配置を行うようにしてもよい。
【0074】
また、本実施形態の印刷装置1では印刷機構部20における印刷方式については言及していないが、本発明は、連続紙に画像出力する画像形成装置であれば印刷方式に関係なく適用可能であり、レーザプリンタやインクジェットプリンタ、またはその他の印刷方式を用いるプリンタにも同様に適用することができるものである。
【符号の説明】
【0075】
1 印刷装置
2 ホスト端末装置
3 前処理装置
4 バッファ装置
5 バッファ装置
6 後処理装置
10 制御部
11 ホストI/F部
12 ROM
13 RAM
14 NVRAM
15 CPU
16 パネルI/F部
17 HDD
18 エンジンI/F部
19 操作パネル
20 印刷機構部
31 印刷ジョブ受付部
32 描画処理部
33 画像データ格納部
34 面付け決定部
35 合成処理部
36 印刷制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、印刷装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、互いに独立に処理された複数のジョブのページイメージを用紙上にページ単位で並べて印字するようにした画像処理装置が開示されている。
【0003】
特許文献2には、原稿ページ2面を1枚の用紙に集約して印刷する際に、印刷後の用紙を裁断後上下に重ねあわせることで用紙サイズの半分のサイズの仕分けプリントが得られるようにした画像形成装置が開示されている。
【0004】
特許文献3には、互いに枚数の異なる独立したジョブのページイメージを用紙上に並べて印刷する際に、空白部分を最小にして印刷する画像形成装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−097396号公報
【特許文献2】特開2002−281278号公報
【特許文献3】特開2007−229962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、ページ長の異なる複数の印刷データを印刷する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に印刷することが可能な画像形成装置、印刷装置およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[画像形成装置]
請求項1に係る本発明は、連続紙に対して画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段とを有する画像形成装置である。
【0008】
請求項2に係る本発明は、前記決定手段が、異なる印刷指示に基づく画像間に、所定幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置である。
【0009】
請求項3に係る本発明は、前記決定手段が、異なる印刷指示に基づく画像間に、用紙裁断装置からの情報に基づく幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置である。
【0010】
請求項4に係る本発明は、前記決定手段が、連続紙の用紙幅に基づいて、並列出力する複数の印刷指示を決定する請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0011】
請求項5に係る本発明は、前記決定手段が、並列出力する複数の印刷指示に基づく画像の先頭位置を合わせるように、連続紙上に並列に出力するための画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0012】
請求項6に係る本発明は、前記決定手段が、必要となる連続紙の長さが異なる2つの印刷指示に基づく画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、一方の印刷指示に基づく画像の一部を、他方の印刷指示に基づく画像の前または後に配置するように画像配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0013】
請求項7に係る本発明は、前記決定手段が、少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、印刷指示を受け付けた順に配置する場合と比較して総印刷長が短くなるように、前記少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0014】
請求項8に係る本実施形態は、並列出力を指示された複数の印刷指示に基づく画像幅の合計が連続紙の用紙幅を超えている場合に、その旨を通知する通知手段をさらに有する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置である。
【0015】
[プログラム]
請求項9に係る本発明は、受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成ステップと、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて決定された画像配置に基づいて、前記生成ステップにおいて生成された複数の画像データを合成する合成ステップと、
前記合成ステップおいて合成された画像データを連続紙に対して出力するステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0016】
[印刷装置]
請求項10に係る本発明は、画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に印刷するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段と、
前記画像出力手段により出力された画像データを連続紙に対して印刷する印刷手段と、
を有する印刷装置である。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に係る本発明によれば、ページ長の異なる複数の印刷データを出力する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に出力することが可能な画像形成装置を提供することができる。
【0018】
請求項2に係る本発明によれば、請求項1に係る発明により得られる効果に加えて、各印刷指示に基づく画像毎に連続紙を裁断し易くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0019】
請求項3に係る本発明によれば、請求項1に係る発明により得られる効果に加えて、各印刷指示に基づく画像毎に連続紙を、用紙裁断装置により裁断し易くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0020】
請求項4に係る本発明によれば、請求項1から3のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、並列出力が可能な印刷指示を連続紙の用紙幅に応じて自動的に選択することができる画像形成装置を提供することができる。
【0021】
請求項5に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、先頭位置を考慮せずに出力する場合と比較して、異なる印刷指示に基づく画像の切り替わり位置を容易に把握することが可能となる画像形成装置を提供することができる。
【0022】
請求項6に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、必要となる連続紙が異なる2つの印刷指示に基づく画像データを連続紙に出力する場合に、各印刷指示に基づく画像をそのまま並列出力する場合と比較して、全体の総印刷長を短くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0023】
請求項7に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列出力する場合に、印刷指示を受け付けた順に画像の配置を決定する場合と比較して、総印刷長を短くすることができる画像形成装置を提供することができる。
【0024】
請求項8に係る本発明によれば、請求項1から4のいずれか1項に係る発明により得られる効果に加えて、並列出力が指示された複数の印刷指示に基づく画像データを、現在設定されている連続紙上には出力することができないことを使用者に通知することができる画像形成装置を提供することができる。
【0025】
請求項9に係る本発明によれば、ページ長の異なる複数の印刷データを出力する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に出力することが可能なプログラムを提供することができる。
【0026】
請求項10に係る本発明によれば、ページ長の異なる複数の印刷データを印刷する場合に、ページ長の異なる複数の印刷データをそれぞれ並列に印刷することが可能な印刷装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の一実施形態の印刷システムの構成を示すシステム図である。
【図2】本発明の一実施形態の印刷装置1の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態の印刷装置1における制御部10の機能構成を例示する図である。
【図4】ジョブ1、ジョブ2という2つの印刷ジョブが連続紙に並列出力された場合の例を示す図である。
【図5】並列出力される複数の印刷ジョブの画像間にマージン領域が設けられた場合の一例を示す図である。
【図6】複数の印刷ジョブに基づく画像が並列出力された連続紙が後処理装置において処理される過程を示す図である。
【図7】3つ以上の印刷ジョブに基づく画像が連続紙に並列出力された場合を説明するための図である。
【図8】ページ幅の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像が連続紙に並列出力された場合を説明するための図である。
【図9】ページ長の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像が連続紙に並列出力された場合を説明するための図である。
【図10】印刷ジョブ2に基づく画像の一部を、印刷ジョブ1に基づく画像の前に配置した場合の例を示す図である。
【図11】印刷ジョブ2に基づく画像の一部を、印刷ジョブ1に基づく画像の後に配置した場合の例を示す図である。
【図12】複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙上に並列出力する場合に、操作パネル19上に表示されるユーザインタフェースの例を示す図である。
【図13】ジョブ先頭合わせをすることが選択されなかった場合の画像配置の例を示す図(図13(A))、およびジョブ先頭合わせをすることが選択された場合の画像配置の例を示す図(図13(B))である。
【図14】本発明の一実施形態の印刷装置1の動作を示すフローチャートである。
【図15】ホスト端末装置2から印刷装置1に対して送信されてきた7つの印刷ジョブを示す図である。
【図16】図15に示す7つの印刷ジョブを自動配置した場合の印刷ジョブの配置の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態の印刷装置(画像形成装置)1を含む印刷システムの構成の一例を示す図である。この印刷システムは、図1に示されるように、前処理装置3と、バッファ装置4と、本発明の一実施形態の印刷装置1と、バッファ装置5と、後処理装置6と、ホスト端末装置2とから構成されている。
【0029】
前処理装置3は、印刷されていない印刷用紙の送り出し等の前処理を行う。後処理装置6は、印刷が終了した印刷用紙の巻き取り等の後処理を行う。バッファ装置4、5は、前処理装置3と印刷装置1との間および、印刷装置1と後処理装置6との間の印刷用紙のテンションの保持等のために設けられている。
【0030】
次に、本発明の一実施形態の印刷装置1の概略構成を、図2を参照して説明する。本実施形態の印刷装置1は、図2に示されるように、制御部10と、操作パネル19と、印刷機構部20とから構成されている。
【0031】
印刷機構部20は、印刷用紙への印刷処理を実際に行うための機構であり、連続紙に対して画像を出力する画像出力手段として機能する。操作パネル19は、オペレータやユーザなどからの指示を入力したり、オペレータやユーザへの通知を表示するための手段である。
【0032】
また、制御部10は、ホストI/F部11と、ROM12と、RAM13と、NVRAM(Non-Volatile RAM:不揮発性RAM)14と、CPU15と、パネルI/F部16と、HDD17と、エンジンI/F部18とから構成されている。
【0033】
ホストI/F部11は、ホスト装置2との間の通信処理を行う。また、エンジンI/F部18は、印刷機構部20との間の通信処理を行う。パネルI/F部16は、操作パネル19との間の通信処理を行う。
【0034】
ROM12、RAM13、NVRAM14、HDD17等は、各種制御プログラムの格納、印刷データ等の各種データの格納を行う。また、CPU15は、ホストI/F部11、ROM12、RAM13、NVRAM14、パネルI/F部16、HDD17、エンジンI/F部18の制御を行う
【0035】
制御部10は、図2に示すように、印刷制御プログラムに基づいてCPU15により特定の処理を行う汎用コンピュータである。この印刷制御プログラムは、ROM12、HDD17等の記録媒体からCPU15に読み込まれて実行されることにより印刷装置1の動作を制御する。尚、本実施形態の印刷制御プログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録されていたり、ネットワークを介して配信されたりするものでもよい。
【0036】
図3は、上記の印刷制御プログラムが実行されることにより実現される図2中の制御部10の機能構成を例示する図である。
この制御部10は、印刷制御装置として機能し、図3に示されるように、印刷ジョブ受付部31と、描画処理部32と、画像データ格納部33と、面付け決定部34と、合成処理部35と、印刷制御部36とを備えている。
【0037】
印刷ジョブ受付部31は、ホスト端末装置2から送信されてきた印刷ジョブ(印刷指示)を受付け、受け付けた印刷ジョブを順次保管する。
【0038】
描画処理部32は、印刷ジョブ受付部31により受け付けられた印刷ジョブに基づいて描画処理を行って、連続紙上に出力するための画像データ(ラスタイメージデータ)を生成する。尚、描画処理の対象となるデータは、PDL(ページ記述言語)で記述されたデータ以外、例えば、PDF(Portable Document Format)文書のデータでもよく、この場合、PDF文書のデータは、直接解釈されて、描画処理が行われることになる。
【0039】
画像データ格納部33は、描画処理部32により描画処理されることにより生成された画像データを格納する。
【0040】
面付け決定部34は、操作パネル19を介して入力されたユーザの指示や、印刷装置1に接続される後処理装置からの情報である後処理装置情報や、印刷機構部20において設定されている連続紙の用紙幅の情報等の用紙情報に基づいて、少なくとも2つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する。
【0041】
ここで、連続紙上に並列に出力するとは、異なる印刷ジョブに基づく複数の画像を、連続紙の搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置して出力することを意味する。
【0042】
合成処理部35は、面付け決定部34により決定された画像配置に基づいて、描画処理部32により生成されて画像データ格納部33に格納されている複数の画像データを合成する。
【0043】
印刷制御部36は、合成処理部35により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう印刷機構部20を制御する。
【0044】
このようにして複数の印刷ジョブに基づく画像が並列出力された印刷済みの連続紙の一例を図4に示す。図4に示す例では、ジョブ1、ジョブ2という2つの印刷ジョブが、連続紙に並列出力された場合が示されている。
【0045】
なお、面付け決定部34は、スリッタ(用紙裁断装置)で印刷済みの連続紙を切断する際に必要なマージン領域を、異なる印刷ジョブの画像間に配するような面付けを行うようにしてもよい。具体的には、面付け決定部34は、異なる印刷ジョブに基づく画像間に、所定幅の領域を設けるように画像の配置を決定するようにしてもよい。また、面付け決定部34は、異なる印刷ジョブに基づく画像間に、スリッタからの情報に基づく幅の領域を設けるように画像の配置を決定するようにしてもよい。さらに、このマージン領域の幅は、ユーザにより設定可能とするようにしてもよい。
【0046】
このように並列出力される複数の印刷ジョブの画像間にマージン領域が設けられた場合の一例を図5に示す。図5に示す例では、ジョブ1とジョブ2の間にマージン領域が設けられている。
【0047】
そして、このように複数の印刷ジョブに基づく画像が並列出力された連続紙が後処理装置において処理される過程を図6に示す。図6(A)は、ジョブ1、ジョブ2という2つの印刷ジョブに基づく画像が並列出力された連続紙を示している。そして、この印刷済みの連続紙は、先ず図6(B)に示すようにスリッタ(用紙裁断装置)により各印刷ジョブ毎にカットされる。そして、図6(C)に示すようにバースタ(ページ裁断装置)により各ページ毎にカットされ、図6(D)に示すようなページ順に並べられた印刷結果が得られることとなる。
【0048】
なお、本実施形態の印刷装置1では、図4〜図6では、2つの印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力する場合を示しているが、図7に示すように3つ以上の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力することも可能である。
【0049】
また、図4〜図7では、ページ幅(主走査方向の幅)が等しい複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力する場合を示しているが、本実施形態の印刷装置1では、図8に示すようにページ幅の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力することも可能である。さらに、本実施形態の印刷装置1では、図9に示すようにページ長の異なる複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙に並列出力することも可能である。尚、ページ長とは、副走査方向における各ページの長さをいう。また、このような場合には、同じページ数であってもジョブ1とジョブ2の総印刷長には差がでてくるため、一方の印刷領域には何も印刷されない白紙領域が発生することとなる。
【0050】
なお、面付け決定部34は、必要となる連続紙の長さ(総印刷長)が異なる2つの印刷ジョブに基づく画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、一方の印刷ジョブに基づく画像の一部を、他方の印刷ジョブに基づく画像の前または後に配置するように画像配置を決定するようにしてもよい。
【0051】
例えば、図10に示す例では、ジョブ1よりもジョブ2の総印刷長のほうが長い場合、ジョブ1とジョブ2の総印刷長の差の半分の長さのジョブ2の画像をジョブ1の画像の前に配置している。また、図11に示す例では、ジョブ1とジョブ2の総印刷長の差の半分の長さのジョブ2の画像をジョブ1の画像の後に配置している。
【0052】
なお、上記のような複数の印刷ジョブ間の印刷長の調整を常に行うのではなく、調整を行うか否かをユーザにより選択可能としてもよい。そして、印刷長の調整を行うことが選択されている場合に、後処理が自動的に行われないようにしたり、後処理を禁止するような警告を行うようにしてもよい。
【0053】
次に、複数の印刷ジョブに基づく画像を連続紙上に並列出力する場合に、操作パネル19上に表示されるユーザインタフェースの例を図12に示す。面付け決定部34は、図12に示されるよう操作パネル19の設定画面からの入力に基づいて、並列出力する際の各種パラメータを設定して複数画像の面付け処理を決定する。
【0054】
この図12に示した表示例において、「並列出力」を有効とすると複数の印刷ジョブの並列出力が選択され、無効とすると各印刷ジョブを順次出力する通常の印刷方法が選択される。
【0055】
また、「並列ジョブ数」とは、「並列出力」を有効に設定した場合に、並列出力する印刷ジョブの数を指示するための項目である。ここで、数字が選択された場合には、面付け決定部34は、その数の印刷ジョブの並列出力が行われるような面付け処理を行う。また、ここで「用紙幅に合わせて自動配置」が選択された場合には、面付け決定部34は、連続紙の用紙幅に基づいて、並列出力する複数の印刷ジョブを決定する。
【0056】
なお、面付け決定部34は、並列出力を指示された複数の印刷ジョブに基づく画像幅の合計が連続紙の用紙幅を超えている場合に、その旨を通知するようにしてもよい。
【0057】
また、「ジョブ先頭合わせ」とは、並列出力する複数の画像の先頭位置を合わせて出力することをいう。ここで、ジョブ先頭合わせをすることが選択された場合、面付け決定部34は、並列出力する複数の印刷ジョブに基づく画像の先頭位置を合わせるように、連続紙上に並列に出力する画像配置を決定する。例えば、図13(A)に示す例は、ジョブ先頭合わせをすることが選択されなかった場合であり、図13(B)に示す例では、ジョブ先頭合わせをすることが選択された場合である。
【0058】
なお、ジョブ先頭合わせを行う場合には、一方の印刷ジョブの描画処理が終了するまで、他方の印刷ジョブの印刷処理を開始しないようにする。また、描画処理部32において複数の印刷ジョブの描画処理を並行して実行可能な場合には、描画処理に時間がかかる印刷ジョブの方が一定量処理が行われた段階で並列出力を開始するようにする。
【0059】
そして、ジョブ先頭合わせを行う場合と行わない場合とで、発生する白紙領域にどれだけの差(例えば、ページ数、用紙長の差)が発生するかを予め算出して、ジョブ先頭合わせを行うことによりどれだけの無駄な白紙領域が発生するかをユーザに報知するようにしてもよい。
【0060】
また、「カット用目印出力」とは、後処理装置において裁断する際の目印となるマークを印字するかどうかを選択するための項目である。
【0061】
さらに、「用紙幅に合わせてジョブ選択」とは、印刷機構部20に現在設定されている連続紙の用紙幅において、並列出力可能な印刷ジョブを自動的に選択してユーザに提案するか否かを選択するための項目である。ここで、「する」が選択された場合、印刷機構部20に設定されている連続紙の用紙幅が検出され、この用紙幅において並列出力可能な複数の印刷ジョブをユーザに表示して、どの印刷ジョブを印刷するかを選択可能とする。
【0062】
次に、本実施形態の印刷装置1の動作を図14のフローチャートを参照して説明する。
先ず、印刷ジョブ受付部31がホスト端末装置2から複数の印刷ジョブを受け付けた場合(ステップS101)、その印刷ジョブは一旦所定の格納領域(不図示)に格納される。
【0063】
その間に、面付け決定部34では、操作パネル19からのユーザの指示や、後処理装置情報、用紙情報等に基づいて並列出力する印刷ジョブが選択される(ステップS102)。ここでは、印刷ジョブ1、印刷ジョブ2の2つの印刷ジョブが並列出力対象として選択されたものとして説明する。
【0064】
すると、描画処理部32では、並列出力することが選択された印刷ジョブ1、印刷ジョブ2がラスタ形式の画像データに変換されて画像データ格納部33に順次格納される(ステップS103、S104)。
【0065】
そして、面付け設定部34では、この印刷ジョブ1、2に基づく2つの画像データの面付け配置が決定され(ステップS105)、合成処理部35では、決定された面付け配置に基づいて印刷ジョブ1、2の画像データを1ページ毎に合成する処理が行われる(ステップS106)。
【0066】
そして、印刷制御部36は、合成された画像データに基づいて印刷機構部20を制御することにより、この合成画像データは連続紙上に出力される(ステップS107)。
【0067】
そして、印刷ジョブ1、2の全てのページの出力が終了するまで、ステップS106、S107の処理が繰り返される(ステップS108)。
【0068】
ここまでの説明では、印刷装置1では、ホスト端末装置2から受け付けた印刷ジョブを、受け付けた順序で順次処理するものとして説明しているが、受け付けた順序とは異なる順序で印刷ジョブの処理を実行するようにしてもよい。
【0069】
このような場合、面付け決定部34は、少なくとも3つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、印刷ジョブを受け付けた順に配置する場合と比較して総印刷長が短くなるように、少なくとも3つ以上の印刷ジョブに基づく複数の画像の配置を決定する。
【0070】
ただし、このような並列出力を可能とするためには、出力しようとする全ての印刷ジョブが描画処理部32においてラスタ形式の画像データに変換されて画像データ格納部33に格納されていることが前提となる。
【0071】
例えば、図15に示すような7つの印刷ジョブがホスト端末装置2から印刷装置1に対して送信されてきたものとして具体的に説明する。また、ここでは、並列出力数が2であるものとして説明する。
【0072】
この場合に、この7つの印刷ジョブが選択されて並列出力が指示されると、面付け決定部34は、各印刷ジョブのページ長とページ数とからジョブ長を算出する。そして、面付け決定部34は、7つの印刷ジョブのジョブ長を合計し、合計された総ジョブ長の1/2の長さを最適用紙長として算出する。そして、面付け決定部34は、並列出力が指示された7つの印刷ジョブの中からジョブ長の合計が最適用紙長に一番近くなる組合せを選択する。そして、面付け決定部34は、選択した印刷ジョブの順番を操作パネル19等の画面に表示する。そして、この面付け決定部34において決定された印刷ジョブの配置に基づいて連続紙への印刷が実行される。このようにして決定された印刷ジョブの配置の一例を図16に示す。
【0073】
なお、左右のジョブ長の合計の差が一定値以上の場合には、面付け決定部34は、ユーザに警告を通知するようにしてもよい。また、左右の列の先頭に出力される並列出力情報等に、各列の印刷ジョブの順序を示す情報を印刷するようにしてもよい。また、面付け決定部34は、用紙残量が分かる場合には、用紙残量に合わせた印刷ジョブの配置を行うようにしてもよい。
【0074】
また、本実施形態の印刷装置1では印刷機構部20における印刷方式については言及していないが、本発明は、連続紙に画像出力する画像形成装置であれば印刷方式に関係なく適用可能であり、レーザプリンタやインクジェットプリンタ、またはその他の印刷方式を用いるプリンタにも同様に適用することができるものである。
【符号の説明】
【0075】
1 印刷装置
2 ホスト端末装置
3 前処理装置
4 バッファ装置
5 バッファ装置
6 後処理装置
10 制御部
11 ホストI/F部
12 ROM
13 RAM
14 NVRAM
15 CPU
16 パネルI/F部
17 HDD
18 エンジンI/F部
19 操作パネル
20 印刷機構部
31 印刷ジョブ受付部
32 描画処理部
33 画像データ格納部
34 面付け決定部
35 合成処理部
36 印刷制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
連続紙に対して画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記決定手段は、異なる印刷指示に基づく画像間に、所定幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記決定手段は、異なる印刷指示に基づく画像間に、用紙裁断装置からの情報に基づく幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記決定手段は、連続紙の用紙幅に基づいて、並列出力する複数の印刷指示を決定する請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記決定手段は、並列出力する複数の印刷指示に基づく画像の先頭位置を合わせるように、連続紙上に並列に出力するための画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記決定手段は、必要となる連続紙の長さが異なる2つの印刷指示に基づく画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、一方の印刷指示に基づく画像の一部を、他方の印刷指示に基づく画像の前または後に配置するように画像配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記決定手段は、少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、印刷指示を受け付けた順に配置する場合と比較して総印刷長が短くなるように、前記少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項8】
並列出力を指示された複数の印刷指示に基づく画像幅の合計が連続紙の用紙幅を超えている場合に、その旨を通知する通知手段をさらに有する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項9】
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成ステップと、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて決定された画像配置に基づいて、前記生成ステップにおいて生成された複数の画像データを合成する合成ステップと、
前記合成ステップおいて合成された画像データを連続紙に対して出力するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に印刷するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段と、
前記画像出力手段により出力された画像データを連続紙に対して印刷する印刷手段と、
を有する印刷装置。
【請求項1】
連続紙に対して画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを連続紙に対して出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段と、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
前記決定手段は、異なる印刷指示に基づく画像間に、所定幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記決定手段は、異なる印刷指示に基づく画像間に、用紙裁断装置からの情報に基づく幅の領域を設けるように画像の配置を決定する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記決定手段は、連続紙の用紙幅に基づいて、並列出力する複数の印刷指示を決定する請求項1から3のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記決定手段は、並列出力する複数の印刷指示に基づく画像の先頭位置を合わせるように、連続紙上に並列に出力するための画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記決定手段は、必要となる連続紙の長さが異なる2つの印刷指示に基づく画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、一方の印刷指示に基づく画像の一部を、他方の印刷指示に基づく画像の前または後に配置するように画像配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記決定手段は、少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力する場合に、印刷指示を受け付けた順に配置する場合と比較して総印刷長が短くなるように、前記少なくとも3つ以上の印刷指示に基づく複数の画像の配置を決定する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項8】
並列出力を指示された複数の印刷指示に基づく画像幅の合計が連続紙の用紙幅を超えている場合に、その旨を通知する通知手段をさらに有する請求項1から4のいずれか1項記載の画像形成装置。
【請求項9】
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成ステップと、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に出力するための画像配置を決定する決定ステップと、
前記決定ステップにおいて決定された画像配置に基づいて、前記生成ステップにおいて生成された複数の画像データを合成する合成ステップと、
前記合成ステップおいて合成された画像データを連続紙に対して出力するステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
画像を出力する画像出力手段と、
受け付けた印刷指示に基づいて描画処理を行って画像データを生成する生成手段と、
少なくとも2つ以上の印刷指示に基づく複数の画像データを連続紙上に並列に印刷するための画像配置を決定する決定手段と、
前記決定手段により決定された画像配置に基づいて、前記生成手段により生成された複数の画像データを合成する合成手段と、
前記合成手段により合成された画像データを出力するよう前記画像出力手段を制御する制御手段と、
前記画像出力手段により出力された画像データを連続紙に対して印刷する印刷手段と、
を有する印刷装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2011−67960(P2011−67960A)
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−218606(P2009−218606)
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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