説明

画像形成装置、及び、表示画面制御方法

【課題】複数のグラフィックパーツをグループ化して記憶しておくことで、メモリを効率的に活用しつつ、表示画面の表示処理に係る時間を短縮することができる画像形成装置、及び、画面描画制御方法を提供することを目的とする。
【解決手段】共通して使用される表示部品データを、他のファイルから参照できるようにして共用部品ファイルに記憶する第1記憶手段201と、共用部品ファイルに記憶された表示部品データを複数組み合わせたグループ部品と、グループ部品の配置位置を示す第1配置情報を有する具象画面データとを具象画面ファイルに記憶する第2記憶手段202と、具象画面ファイルに記憶された具象画面データの第1配置情報に基づき、グループ部品を配置して表示画面データを生成する生成手段205と、生成手段により生成された表示画面データを表示する表示手段206とを備える画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、及び、表示画面制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機やカーナビゲーションシステムなどのような表示装置では、限られた資源(CPU、メモリ)の中で、ウインドウやボタンといったグラフィックパーツを多く表示しなければならない。グラフィックパーツは画像データとしてデバイスに格納されているが、ユーザが画面表示を要求してから表示を行うまでに画像を読み出し、展開し、表示するという処理を行うと、グラフィックパーツが多くなるにつれ遅くなってしまうという問題があった。
【0003】
この問題を解決するため、特開2007−206209号公報(特許文献1)には、表示画面データをVRAMに展開しておき、表示画面データを雛形としてVRAM領域に保存可能とし、まずはこの雛形の表示画面データを表示することで、表示部の表示画面がすぐに所望の表示画面に切り替わる技術が開示されている。
【特許文献1】特開2007−206209号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、各VRAM上に同じグラフィックパーツを表示する場合、それぞれのVRAM上に同じだけのグラフィックパーツを展開するためのメモリが必要となり、メモリを有効に活用できているとはいえない。
【0005】
また、共用部品のグラフィックパーツをあらかじめRAMに展開しておくことで読み出しを高速に行えるようになるが、グラフィックパーツを一つずつ画面に配置していくため表示処理時間の高速化という点で問題が残る。
【0006】
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数のグラフィックパーツをグループ化して記憶しておくことで、メモリを効率的に活用しつつ、表示画面の表示処理に係る時間を短縮することができる画像形成装置、及び、画面描画制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一局面の画像形成装置は、共通して使用される表示部品データを、他のファイルから参照できるようにして共用部品ファイルに記憶する第1記憶手段と、前記共用部品ファイルに記憶された前記表示部品データを複数組み合わせたグループ部品と、前記グループ部品の配置位置を示す第1配置情報を有する具象画面データとを具象画面ファイルに記憶する第2記憶手段と、前記具象画面ファイルに記憶された具象画面データの前記第1配置情報に基づき、前記グループ部品を配置して表示画面データを生成する生成手段と、前記生成手段により生成された表示画面データを表示する表示手段とを備える。
【0008】
また、本発明の他の局面の表示画面制御方法は、共通して使用される表示部品データが他のファイルから参照できるようにして記憶された共用部品ファイルと、前記共用部品ファイルに記憶された前記表示部品データを複数組み合わせたグループ部品と該グループ部品の配置位置を示す第1配置情報を有する具象画面データとが記憶された具象画面ファイルとを記憶する記憶手段を備える画像形成装置における表示画面制御方法であって、前記具象画面ファイルに記憶された具象画面データの前記第1配置情報に基づき、前記グループ部品を配置して表示画面データを生成する生成ステップと、前記生成ステップにより生成された表示画面データを表示する表示ステップとを有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、複数のグラフィックパーツをグループ化して記憶しておくことで、メモリを効率的に活用しつつ、表示画面の表示処理に係る時間を短縮することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0011】
<画像形成装置のハードウェア構成について>
実施例1に係る画像形成装置の主要なハードウェア構成について説明する。図1は、実施例1に係る画像形成装置の主要なハードウェア構成を示す図である。図1に示す画像形成装置100は、制御部101、主記憶部102、補助記憶部103、印字部104、通信制御部105、操作部106、ネットワークI/F107を含む。
【0012】
制御部101は、画像形成装置の中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPUである。制御部101は、主記憶部102に記憶されたプログラムを実行する演算装置で、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0013】
主記憶部102は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などであり、制御部101が実行する基本ソフトウェアであるOSやアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0014】
補助記憶部103は、HD(Hard Disk)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。また、補助記憶部103には、画像処理装置が管理する各種情報(例えば、ユーザ情報など)が格納され、データベース(DB:DataBase)、ファイルシステム(FS:File System)などの機能により管理される。
【0015】
印字部104は、画像データを受け取ると、レーザービームを用いたレーザープリントユニットや熱によって専用紙に印字を行なうサーマルプリントユニットなどを用いて、受け取った画像データを転写紙(印刷用紙)に出力(印刷)する。
【0016】
通信制御部105は、制御部101と連携して、LAN接続やFAXなどの通信制御を行なう。操作部106は、LCD、スイッチ、ランプやLED、キーなどで構成され、画像形成装置の状況、警告などを表示する。操作部106の詳細については後述する。
【0017】
ネットワークI/F107は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、FAXなどのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器と画像処理装置などのインタフェースである。
【0018】
<操作部106の主要機能構成について>
実施例1に係る操作部106の主要機能構成について説明する。図1は、実施例1に係る操作部106の主要機能構成を示すブロック図である。
【0019】
図1に示すように、実施例1の操作部106は、共用部品ファイル記憶手段201、具象画面ファイル記憶手段、記憶媒体203、制御手段204、画面生成手段205、表示手段206を含んで構成される。
【0020】
共用部品ファイル記憶手段201は、あらかじめ作成された共通して使用されるグラフィックパーツ(表示部品データともいう)を共用部品ファイルに記憶する。このとき、共用部品ファイルに記憶されるグラフィックパーツは、グラフィックデータのみで座標情報(配置情報ともいう)は保持されない。以下、グラフィックデータをグラフィックパーツと同義として扱う。また、グラフィックデータは、共用部品ファイルに記憶されるとき、他のファイルから参照できるようにして記憶される。
【0021】
また、共用部品ファイル記憶手段201は、共用部品ファイルへの記憶が完了した場合、共用部品ファイルを共用部品用の実行ファイルに変換し、共用部品ライブラリを生成し、生成した共用部品ライブラリを記憶媒体203に記憶する。
【0022】
図3は、共用部品ファイルの一例を示す図である。図3に示すように、共通して使用されるグラフィックデータが作成される。また、これらのグラフィックデータは、前述したように他のファイルから参照できるようにして作成される。
【0023】
図2に戻り、具象画面ファイル記憶手段202は、具象画面用に使用する具象画面ファイルに、複数のグラフィックデータをグループ化した部品(グループ部品ともいう)を記憶する。
【0024】
グループ部品はPC上などで作成され、作成されたグループ部品に、共用部品ファイルから参照するグラフィックデータをコピー&ペースト(登録)することにより、具象画面ファイルに記憶される。また、共用部品ファイルにないグラフィックデータも新たに定義して具象画面ファイルに記憶することも可能である。
【0025】
また、グラフィックデータをグループ部品にコピー&ペースト(登録)する際、リンク情報の有無を設定できるようにする。リンク情報については、コピー&ペースト(登録)を行うとデフォルトで「リンク参照有り」として記憶される。また、ユーザにより「リンク参照無し」と指定して具象画面ファイルに記憶された場合、グラフィックデータ自体がコピーされてグループ部品に記憶され、リンク参照は削除される。この場合は、現在のグラフィックデータをそのまま使用したい場合に有効である。
【0026】
また、グラフィックデータをグループ部品上でペーストした位置が、そのグラフィックデータの座標位置となるので、必要があればユーザにより修正される。
【0027】
また、具象画面ファイル記憶手段202は、具象画面ウィンドウ(具象画面データともいう)についても具象画面ファイルに記憶する。具象画面ウィンドウには、グループ部品の配置位置を示す情報(配置情報)やグループ部品の識別子などが関連付けられて記憶される。
【0028】
また、具象画面ファイル記憶手段202は、具象画面ファイルへの記憶が完了した場合、具象画面ファイルを具象画面用の実行ファイルに変換し、具象画面ライブラリを生成し、生成した具象画面ライブラリを記憶媒体203に記憶する。
【0029】
図4は、具象画面ファイルの一例を示す図である。図4に示す例では、具象画面ファイルには、グループ部品として「Duplex」、「DocDirectSet」、「Density」が記憶され、さらに具象画面ウィンドウ1が記憶されている。また、「Duplex」、具象画面ウィンドウ1には、グラフィックデータやグループ部品が特定されていない配置情報が記憶されている。この配置情報については後述する。
【0030】
図2に戻り、記憶媒体203は、図5を用いて説明する。図5は、記憶媒体203の一構成例を示す図である。図5に示すように、記憶媒体203は、ROM501、RAM502、VRAM(Video Random Access Memory)503を含む。
【0031】
ROM501は、共用部品ファイル記憶手段201、具象画面ファイル記憶手段202により共用部品ライブラリ、具象画面ライブラリが記憶される。RAM502は、後述する制御手段205により、共用部品ライブラリ、具象画面ライブラリが展開されたデータが記憶される。VRAM503は、後述する画面生成手段205により生成された表示画面データが記憶される。なお、ROM501は、必ずしもROMである必要はなく、記憶媒体であればよい。
【0032】
図6は、RAM502に展開されたデータの一例を示す図である。図6に示す例では、領域601は、共用部品ライブラリが展開されたデータの領域(共用部品ファイル領域)を示し、領域602は、具象画面ライブラリが展開されたデータ(具象画面ライブラリ展開データともいう)の領域(具象画面ファイル領域)を示している。また、図6に示すように、領域603に格納されるグループ部品「Duplex」は、グラフィックデータの「BW−001」、「FB−001」、「IG−003」を参照して構成されている。
【0033】
なお、ここでは、説明を分かりやすくするため、領域602に格納されるデータを視覚的に表しているが、実際には、図7に示すようなデータ構造でメモリに記憶される。図7は、具象画面ライブラリ展開データのデータ構造を示す図である。
【0034】
図7(a)は、グループ部品「Duplex」に関するグループ情報のデータ構造を示す図である。図7(a)に示すように、グラフィックデータの識別子毎に、少なくとも座標情報(配置情報)、リンク参照の有無を示す情報が関連付けられて記憶されている。
【0035】
また、リンク参照の有無を示す情報が「リンク参照有」の場合には、参照先ファイル名も記憶される。グラフィックデータに対してリンク参照の有無を示す情報が「リンク参照無」の場合は、「BD−002」のように、共用部品のグラフィックデータをコピーしてグラフィックデータ自体が記憶される。
【0036】
また、共用部品ファイルに存在しないグラフィックデータをグループ部品として使用したい場合は、グループ部品内で、グラフィックデータの定義を行ってグループ部品に記憶することができる。
【0037】
また、事前にいずれのグラフィックデータを配置するかを決められない場合には、図7(a)に示すように配置情報のみを記憶することが可能である。このとき、この配置情報に対応する位置には、後からグラフィックデータ(個別部品)を個別に配置する。
【0038】
図7(b)は、具象画面ウィンドウ「具象画面Window1」に関するウィンドウ情報のデータ構造を示す図である。図7(b)に示すように、基本的には図7(a)と同様のデータ構造であるが、配置情報のみが記憶された場合は、この配置情報に対応する位置に個別にグラフィックデータを配置する以外にもグループ部品を配置してもよい。また、グループ部品を具象画面ウィンドウに用いる場合には、グループ部品の識別子、座標情報(配置情報)、リンク参照の有無を示す情報を、グラフィックデータ同様に記憶する。
【0039】
図2に戻り、制御手段204は、操作部106の起動時などに、後述する画面生成手段205からの共用部品ライブラリの取得要求により、ROM501に記憶される共用部品ライブラリを読み込み、読み込んだ共用部品ライブラリをRAM502に展開し、画面生成の事前準備を行う。
【0040】
また、制御手段204は、ユーザから具象画面の表示要求が画面生成手段205にあった場合、ROM501に記憶される具象画面ライブラリを読み込み、読み込んだ具象画面ライブラリに含まれるグループ部品の情報を用いてRAM502を参照する。また、制御手段204は、必要なデータのRAM502への展開が終了した場合、画面生成手段205に完了通知を出力する。
【0041】
画面生成手段205は、操作部106の起動時などに制御手段204に対し、共用部品ライブラリの取得要求を出力する。
【0042】
また、画面生成手段205は、本体の制御手段101から具象画面の表示要求があった場合、RAM502に展開されたウィンドウ情報やグループ情報に基づいて具象画面ウィンドウにグループ部品やグラフィックデータを構築し、表示画面データを生成する。画面生成手段205は、生成した表示画面データをVRAM503に記憶する。
【0043】
ここで、表示画面データとは、アプリ(例えばコピーなど)を実行する際に表示部に表示される画面のデータをいう。表示手段206は、VRAM503に記憶された表示画面データを表示する。
【0044】
図8は、表示画面データの構築例を示す図である。図8に示す例では、画面生成手段205により、表示画面データが構築される画面データの遷移を示している。図8(a)は、具象画面ウィンドウのレイアウトを示す図である。配置情報801、802は、グループ部品の配置情報を示している。
【0045】
図8(b)は、グループ部品が構築された具象画面ウィンドウを示す図である。図8(b)に示すように、図8(a)に示す具象画面ウィンドウにグループ部品が構築されている。配置情報803は、具象画面ファイルに配置情報のみを記憶した場合のグラフィックデータの配置情報を示している。
【0046】
図8(c)は、グループ部品にグラフィックデータ(個別部品)が構築された具象画面ウィンドウを示す図である。図8(c)に示すように、図8(b)に示す具象画面ウィンドウのグループ部品上に個別部品が構築されている。配置情報804は、具象画面ウィンドウを具象画面ファイルに記憶する際に、配置情報のみを記憶したときの配置情報である。この配置情報804には、グループ部品又は個別部品が構築され、個別部品が構築された具象画面ウィンドウ(具象画面データ)は、表示画面データとなる。
【0047】
図9は、表示画面データを表示部に表示した際の表示画面の一例を示す図である。図9に示すように、コピー機能の表示画面を例としている。図9に示す例では、部品901は、グラフィックデータを示し、部品902は、グループ部品(「Duplex」、「Density」)を示している。次に、表示画面データを生成する処理について図10〜図14を用いて説明する。
【0048】
<共用部品ライブラリを展開する処理について>
図10は、共用部品を展開する処理の例を示すシーケンス図である。ステップ101では、画面生成手段205が、操作部106の起動時などに制御手段204に、共用部品ライブラリの取得要求を行う。
【0049】
ステップ101に続いてステップ102に進み、制御手段204が、記憶部(ROM501)に記憶される共用部品ライブラリを読み出して取得する。ステップ102に続いてステップ103、ステップ104に進み、画面生成手段205が、取得した共用部品ライブラリをRAM502に展開する。このとき、共用部品ライブラリに記憶された部品(グラフィックデータ)数分展開処理が行われる。
【0050】
ステップ104に続いてステップ105に進み、制御手段204が、画面生成手段204に対し、展開が終了した旨を通知する。ステップ105に続いてステップ106に進み、画面生成手段205が、本体の制御手段101に対し、表示画面を生成する準備が完了した旨通知する。これより、共通に用いるグラフィックデータがRAM502に展開されて表示画面を生成する準備ができた状態となる。
【0051】
<具象画面ライブラリを展開する処理について>
図11は、具象画面を展開する処理の例を示すシーケンス図である。図11は、図10に続く処理を示す。ステップ201では、本体の制御手段101は、ユーザから具象画面Aの表示要求があった場合、画面生成手段205に対して、具象画面Aの具象画面ライブラリ(以下、具象画面Aライブラリという)の読み込み要求を行う。
【0052】
ステップ201に続いてステップ202に進み、画面生成手段205が、制御手段204に対して、具象画面Aライブラリの取得要求を行う。ステップ202に続いてステップ203に進み、制御手段204は、記憶部(ROM501)に記憶される具象画面Aライブラリを取得する。
【0053】
ステップ203に続いてステップ204、ステップ205に進み、制御手段204が、取得した具象画面AライブラリをRAM502に展開する。このとき、具象画面Aライブラリに記憶されているグループ部品数分展開される。ステップ205に続いてステップ206、207に進み、制御手段204が、RAM502に展開されたグループ情報に基づいて、共用部品(グラフィックデータ)を展開したRAM502を参照し、参照先に共用部品があるか否かを確認する。共用部品がある場合は、事前に呼び出しを行ない、RAM502に展開し、共用部品がない場合は、エラーを表示部に表示させたりして、ユーザに知らせる。
【0054】
ステップ207に続いてステップ208に進み、制御手段204が、RAM502への展開が終了した場合に、画面生成手段205に具象画面Aライブラリの取得が完了した旨通知する。ステップ208に続いてステップ209に進み、画面生成手段205が、本体の制御手段101に対して、具象画面Aライブラリの読み込みが完了した旨通知する。これより、具象画面AライブラリがRAM502上に展開された状態となる。
【0055】
<具象画面ウィンドウのレイアウトを作成する処理について>
図12は、具象画面ウィンドウのレイアウトを作成する処理の例を示すシーケンス図である。図12は、図11に続く処理を示す。ステップ301では、本体の制御手段101が、画面生成手段205に対し、具象画面Aウィンドウの生成要求を行う。
【0056】
ステップ301に続いてステップ302、ステップ303に進み、画面生成手段205が、具象画面Aウィンドウを取得するため、具象画面Aライブラリに含まれる具象画面Aウィンドウのウィンドウ情報をRAM502から呼び出す。なお、具象画面Aウィンドウの取得には、具象画面Aウィンドウの識別子が用いられる。
【0057】
ステップ303に続いてステップ304に進み、画面生成手段205が、具象画面Aライブラリが展開されたデータのウィンドウ情報を参照し、ウィンドウ情報に含まれるデータが共用部品を参照している場合は、RAM502に展開された共用部品を使用する。
【0058】
ステップ304に続いてステップ305に進み、画面生成手段205が、共用部品を参照していない部品(グラフィックデータやテキストデータなど)については、ウィンドウ情報に従い、画面を構築する。
【0059】
ステップ305に続いてステップ306に進み、画面生成手段205が、ステップ305の処理が終了すると、本体の制御手段101に対して、レイアウト生成が終了した旨通知する。これより、グループ部品以外の具象画面Aウィンドウ(具象画面データ)が生成される。例えば、図8(a)に示すような具象画面Aウィンドウが生成される。
【0060】
<グループ部品を配置する処理について>
図13は、グループ部品を配置する処理の例を示すシーケンス図である。図13は図12に続く処理を示す。ステップ401では、本体の制御手段101が、画面生成手段205に対して、グループ部品の生成要求を行う。
【0061】
ステップ401に続いてステップ402、ステップ403に進み、画面生成手段205が、グループ部品の生成処理を開始し、グループ情報を参照する。このとき、リンク参照無しの部品(グラフィックデータやテキストデータなど)については、この部品を配置情報が示す位置に配置しておく。
【0062】
ステップ403に続いてステップ404、ステップ405に進み、画面生成手段205が、グループ情報に含まれるグループ部品を取得するため、RAM502に展開されたデータの具象画面Aのグループ部品を呼び出す。なお、具象画面Aのグループ部品の取得には、グループ部品の識別子が用いられる。
【0063】
ステップ405に続いてステップ406に進み、画面生成手段205が、具象画面Aライブラリに含まれるグループ部品のグループ情報を参照し、グループ情報に含まれるグループ部品が共用部品を参照している場合は、RAM502に展開された共用部品を使用し、共用部品の配置情報に基づいてグループ部品内に共用部品が配置される。また、共用部品が配置されたグループ部品は、グループ部品の配置情報に基づいて具象画面Aウィンドウ内に配置される。
【0064】
ステップ406に続いてステップ407に進み、画面生成手段205が、共用部品を参照していない部品(グラフィックデータやテキストデータなど)については、グループ情報に従い、この部品の配置情報に基づいてグループ部品内に配置され、具象画面データを構築する。
【0065】
ステップ407に続いてステップ408に進み、画面生成手段205が、ステップ407の処理が終了すると、本体の制御手段101に対して、グループ部品の生成が終了した旨通知する。これより、具象画面ファイルに記憶する際、配置情報のみを記憶した位置以外の具象画面Aウィンドウが生成される。例えば、図8(b)に示すような具象画面Aウィンドウが生成される。
【0066】
<個別部品を配置する処理について>
図14は、個別部品を配置する処理の例を示すシーケンス図である。図14は、配置情報のみが具象画面ファイルに記憶されているとき、図13に続く処理を示す。ステップ501では、本体の制御手段101が、画面生成手段205に対して、個別部品(グラフィックデータ)の生成要求を行う。ここで、表示画面から使用するグラフィックデータを個別部品とする。
【0067】
ステップ501に続いて、ステップ502、ステップ503に進み、画面生成手段205が、個別部品の生成処理を開始し、配置情報のみが記憶されているか確認を行う。ステップ503に続いてステップ504に進み、ウィンドウ情報、グループ情報の中に、配置情報のみがある場合、グループ情報の場合は、個別部品が配置され、ウィンドウ情報の場合は、個別部品またはグループ部品が配置されることで、具象画面Aの表示画面データが生成される。グループ情報の個別部品が配置された例は図8(c)である。これより、配置情報のみを具象画面ファイルに記憶可能とすることで、インストールされる機能や周辺機の接続状況によって、任意のアイコンやボタンを配置できるようになる。
【0068】
なお、図10〜14を用いて、具象画面Aについて、ウィンドウ、グループ部品、グループ内の個別部品及びウィンドウの個別部品の順で、表示画面データの生成処理を説明したが、ウィンドウ、ウィンドウの個別部品、グループ部品、グループの個別部品の順で表示画面データを生成することもできる。
【0069】
以上の図10〜14に示した処理を行うことで、表示画面生成数を減らすことができ、画面表示処理の高速化を可能とする。また、共用部品については1つメモリに展開しておけば、この共用部品を参照することによって、重複した共用部品のメモリ展開をなくすことができ、メモリを効率的に使用することができる。
【0070】
<共用部品ライブラリの修正について>
次に、共用部品ライブラリの修正について説明する。図15は、共用部品ファイルのグラフィックデータを修正する例を示す図である。図15(a)は、修正前の共用部品ファイルを示しており、図15(b)は、修正後の共用部品ファイルを示している。図15に示すように、グラフィックデータ「IG−005」を白地から斜線地に変更し、再度共用部品ファイルに記憶したとする。次に再登録した共用部品ファイルから共用部品用の実行ファイルを再作成する。この再作成された実行ファイルが共用部品ライブラリとなる。
【0071】
このような修正を行うことで、具象画面ファイルについては修正する必要がなく、グラフィックデータ「IG−005」を参照する具象画面は修正後のグラフィックデータを表示することが可能である。
【0072】
ここで、図16は、グラフィックデータが修正される表示画面の例を示す図である。図16(a)は、図15(a)のグラフィックデータ「IG−005」を参照する表示画面を示しており、図16(b)は、図16(a)の表示画面について、グラフィックデータ「IG−005」を図15(b)に示すように修正した場合の表示画面を示している。
【0073】
これにより、具象画面ファイルの修正をする必要なく共用部品ファイルのグラフィックデータの修正のみで、図16に示すように、表示画面のグラフィックデータを修正することができる。
【0074】
つまり、共用部品ファイルに記憶されるグラフィックデータを修正することで、そのグラフィックデータを参照する具象画面全てに、修正後のグラフィックデータを表示させることができ、具象画面のグラフィックデータを一つ一つ修正するなどの煩雑な処理が不要となる。
【0075】
なお、グループ部品におけるグラフィックデータのリンク参照が無しの場合には、共用部品を修正しても、その修正は反映されず、もとのグラフィックデータのままである。これより、現状のグラフィックデータを使用したいときに、リンク参照無しにすればよい。
【0076】
<グループ部品の新規作成について>
図17は、グループ部品を新規作成する例を示す図である。グループ部品を新規作成する場合は、まず、共用部品ファイルを開き、グラフィックデータが使用できるようにしておく。
図17(a)は、新規に作成した具象画面ファイルを示す図である。図17(b)は、グループ部品用にBOXを新規に作成した例を示す図である。BOX1701は、グループ部品用に作成され、このBOX上にグラフィックデータが配置されていく。
【0077】
図17(c)は、使用したいグラフィックデータが配置されたグループ部品を具象画面ファイルに記憶した例を示す図である。BOX1702は、BOX1701に対して、使用したいグラフィックデータが、共用部品ファイルからドラッグ&ドロップ(D&D)により配置されている。また、グループ部品を新規に作成する際、既存のグループ部品を用いて作成することもできるし、新規にグラフィックデータを定義して作成することもできる。
【0078】
なお、前述したように、D&Dで配置したグラフィックデータは基本的に「参照有」としてグループ情報に記憶される。また、ユーザにより「参照無」と変更されたグラフィックデータは、リンク情報を削除し、グラフィックデータ自体がコピーされてグループ情報に記憶される。
【0079】
また、グループ部品を記憶する際に、どのグラフィックデータを配置するかが決まらない場合(画像形成装置の状態に応じて変化するようなアイコンなど)は、配置情報のみをグループ情報に記憶することができる。これより、画像形成装置に対応して表示画面データを柔軟に作成することが可能となる。
【0080】
<グループ部品を流用して具象画面を作成する処理について>
図18は、グループ部品を流用して具象画面を作成する例を示す図である。図18は、表示画面1801に、具象画面ファイルの一覧画面1802、具象画面ウィンドウを新規に作成するための画面1803が表示されている例である。
【0081】
グループ部品を流用して具象画面を作成する際、まず、具象画面ファイルをコピーする。このとき、グループ情報もそのままコピーされたファイルになる。次に、図18に示すような画面1803を作成し、新規な具象画面ウィンドウ2を作成する。そして図18に示すように、コピーした具象画面ファイルから、グループ部品をD&Dで新規な具象画面ウィンドウ2に配置していく。配置した位置がその部品の座標となるので、必要があればユーザは適宜修正を行う。
【0082】
新規の具象画面ファイルの記憶が終了した場合、新規の具象画面用の実行ファイルを作成する。作成された実行ファイルが新規な具象画面ライブラリとなる。なお、新規に具象画面ファイルを作成する場合はPCなどの情報処理装置により行われる。
【0083】
ここで、図19は、具象画面ウィンドウのデータ構造を示す図である。図19(b)のウィンドウ情報は、図19(a)のウィンドウ情報を流用して作成されている。例えば、図19に示す例では、グラフィックデータ「BT−001」などはそのまま使用され、グループ部品「Duplex」や「Density」などが、配置し直されたり新たに配置されたりしたことを示している。
【0084】
これより、既存のグループ部品を流用して新規に具象画面ウィンドウを作成することができ、新規な具象画面の生成を容易に行うことができる。
【0085】
以上、実施例1に係る画像形成装置によれば、複数のグラフィックパーツをグループ化して記憶しておくことで、メモリを効率的に活用しつつ、表示画面の表示処理に係る時間を短縮することができる。
【0086】
[変形例1]
変形例1に係る画像形成装置について説明する。変形例1に係る画像形成装置は、具象画面ファイルをまとめたリンクを使って、実行中の表示画面に具象画面ファイルを追加読み込みさせることができる。
【0087】
図20は、具象画面ライブラリをまとめたライブラリリンクの一例を示す図である。図20に示す例では、アクティビティAライブラリリンクとしてコピー画面用ライブラリ、プロッタ画面用ライブラリ、スキャナ画面用ライブラリ、電子文書画面用ライブラリがリンクされている。また、アクティビティBライブラリリンクとして、プロッタ画面用ライブラリ、スキャナ画面用ライブラリ、電子文書ライブラリ、FAX送信ライブラリがリンクされている。ここで、図23で説明するように、具象画面DライブラリがアクティビティBライブラリリンクに追加されたことを想定する。
【0088】
図21は、ライブラリリンクのデータ構造を示す図。図21に示すように、アクティビティB用ライブラリリンクのリンク情報は、各ライブラリ毎にファイルパスと参照先ファイル名が関連付けられている。
【0089】
<ライブラリリンクの具象画面ライブラリを展開する処理について>
図22は、ライブラリリンクの具象画面ライブラリを展開する処理の例を示すシーケンス図である。ここで、前提として図10に示す処理は行われているとする。ステップ601では、本体の制御手段101が、ユーザからアクティビティB(リンクされているのは具象画面Bと具象画面Cとする)の表示画面を要求された場合、画面生成手段205に対して、アクティビティBライブラリリンクの読み込み要求を行う。
【0090】
ステップ601に続いてステップ602に進み、画面生成手段205が、制御手段204に対して、ライブラリリンクの取得要求を行う。ステップ602に続いてステップ603に進み、制御手段204が、ROM501に記憶されているアクティビティBライブラリリンクを取得する。
【0091】
ステップ603に続いてステップ604に進み、RAM502に展開すべきライブラリ(参照ライブラリ)の確認を行う。ステップ604に続いてステップ605に進み、制御手段204が、ROM501に記憶されている具象画面Bライブラリを取得する。
【0092】
ステップ605に続いてステップ606、ステップ608に進み、制御手段204が、具象画面BライブラリをRAM502に展開する。ステップ606に続いてステップ607に進み、制御手段204が、ROM501に記憶されている具象画面Cライブラリを取得する。
【0093】
ステップ607に続いてステップ609、ステップ610に進み、制御手段204が、具象画面CライブラリをRAM502に展開する。
【0094】
ステップ610に続いてステップ611、612に進み、制御手段204が、グループ情報に基づいて共用部品(グラフィックデータ)を展開したRAM502を参照し、参照先に共用部品があるか否かを確認する。共用部品がある場合は、事前に呼び出しを行ない、RAM502に展開し、共用部品がない場合は、エラーを表示部に表示させたりして、ユーザに知らせる。
【0095】
ステップ612以降の処理は、図11〜図14に示す処理と同様である。これより、具象画面B及び具象画面Cに対応する表示画面を表示することができるようになる。
【0096】
<追加された具象画面ライブラリを展開する処理について>
図23は、追加された具象画面ライブラリを展開する処理の例を示すシーケンス図である。図23は、図22に示す処理の後であって、グループ情報を新たな具象画面Dに記憶し、プラグインと共に追加する場合、具象画面Dへの参照をアクティビティBのライブラリリンクに追加しておくことが前提となる。
【0097】
ステップ701では、プラグインが追加され、具象画面を追加する場合、リンク読み込み要求が発生し、画面生成手段205に対し、アクティビティBライブラリリンクの読み込み要求が発生する。
【0098】
ステップ701に続いてステップ702に進み、画面生成手段205が、制御手段204に対して、ライブラリリンク取得要求を行う。ステップ702に続いてステップ703、ステップ704に進み、制御手段204が、ROM501に記憶されるアクティビティBライブラリリンクを取得し、参照ライブラリの確認を行う。
【0099】
このとき、アクティビティBライブラリリンク内でリンクされている具象画面のうち、既にRAM502に展開されているものについては展開せず、追加分の具象画面ライブラリのみ展開される。
【0100】
ステップ704に続いてステップ705に進み、制御手段204が、ROM501に記憶されている具象画面Dライブラリを取得する。ステップ705に続いてステップ706、ステップ707に進み、制御手段204が、取得した具象画面DライブラリをRAM502に展開する。
【0101】
ステップ707に続いてステップ708、ステップ709に進み、制御手段204が、ROM501に対し、共用部品の参照を行い、RAM502に展開された共用部品に対して、展開データの読み出しを行う。これより、追加した具象画面Dのグループ部品を表示できるようになる。
【0102】
以上、変形例1に係る画像処理装置によれば、新規にグループ部品を具象画面ファイルに記憶したのち、この具象画面ファイルを実行中の表示画面に対応するライブラリリンクに追加することで、追加記憶したグループ部品を表示することが可能となる。つまり、プラグインで追加されたグループ部品を参照することが可能となる。
【0103】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、上記変形例以外にも種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0104】
【図1】本発明に係る画像形成装置のハードウェア構成を示すブロック図。
【図2】実施例1に係る操作部の主要機能構成を示すブロック図。
【図3】共用部品ファイルの一例を示す図。
【図4】具象画面ファイルの一例を示す図。
【図5】記憶媒体の一構成例を示す図。
【図6】RAMに展開されたデータの一例を示す図。
【図7】具象画面ライブラリ展開データのデータ構造を示す図。
【図8】表示画面データの構築例を示す図。
【図9】表示画面の一例を示す図。
【図10】共用部品ライブラリを展開する処理の例のシーケンス図。
【図11】具象画面ライブラリを展開する処理の例のシーケンス図。
【図12】具象画面ウィンドウのレイアウトを作成する処理の例のシーケンス図。
【図13】グループ部品を配置する処理の例のシーケンス図。
【図14】個別部品を配置する処理の例のシーケンス図。
【図15】グラフィックデータを修正する例を示す図。
【図16】グラフィックデータが修正される表示画面の例を示す図。
【図17】グループ部品を新規作成する例を示す図。
【図18】グループ部品を流用して具象画面を作成する例を示す図。
【図19】具象画面のデータ構造を示す図。
【図20】ライブラリのリンクの一例を示す図。
【図21】ライブラリリンクのデータ構造を示す図。
【図22】ライブラリリンクの具象画面ライブラリを展開する処理の例のシーケンス図。
【図23】追加された具象画面ライブラリを展開する処理の例のシーケンス図。
【符号の説明】
【0105】
100 画像形成装置
101 制御部
102 主記憶部
103 補助記憶部
104 印字部
105 通信制御部
106 操作部
107 ネットワークI/F
201 共用部品ファイル記憶手段
202 具象画面ファイル記憶手段
203 記憶媒体
204 制御手段
205 画面生成手段
206 表示手段
501 ROM
502 RAM
503 VRAM
801、802、803、804 配置情報
901 グラフィックデータ
902 グループ部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
共通して使用される表示部品データを、他のファイルから参照できるようにして共用部品ファイルに記憶する第1記憶手段と、
前記共用部品ファイルに記憶された前記表示部品データを複数組み合わせたグループ部品と、前記グループ部品の配置位置を示す第1配置情報を有する具象画面データとを具象画面ファイルに記憶する第2記憶手段と、
前記具象画面ファイルに記憶された具象画面データの前記第1配置情報に基づき、前記グループ部品を配置して表示画面データを生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された表示画面データを表示する表示手段と
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記第2記憶手段は、
前記グループ部品に含まれる前記表示部品データ毎に、前記表示部品データを識別する情報と、前記表示部品データの配置位置を示す第2配置情報と、前記表示部品データの参照先の有無を示す情報とを関連付けて記憶する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2記憶手段は、
前記表示部品データの参照先の有無を示す情報が有を示す場合、参照先のファイル名をさらに記憶する請求項2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2記憶手段は、
前記表示部品データの参照先の有無を示す情報が無を示す場合、前記表示部品データをさらに記憶する請求項2又は3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2記憶手段は、
前記第2配置情報のみを前記グループ部品に記憶可能とし、
前記生成手段は、
前記第2記憶手段により、前記グループ部品に前記第2配置情報のみが記憶された場合、該第2配置情報にいずれかの前記表示部品データを配置して前記表示画面データを生成する請求項2乃至4いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記共用部品ファイルに記憶される表示部品データを記憶媒体に展開する制御手段を備え、
前記生成手段は、前記記憶媒体に展開された表示部品データを参照することで表示画面データを生成する請求項1乃至5いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記第2記憶手段は、
新規の具象画面データが生成される場合、既存の前記グループ部品を用いて、前記新規の具象画面データを記憶可能とする請求項1乃至6いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記第2記憶手段は、
新規のグループ部品が生成される場合、既存のグループ部品を用いずに生成されたグループ部品を記憶可能とする請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記第2記憶手段は、
前記表示部品データが前記共用部品ファイルにない場合、前記グループ部品内に前記表示部品データを定義して記憶することが可能である請求項1乃至8いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
複数の具象画面ファイルを参照するリンクファイルを生成するリンクファイル生成手段を備える請求項1乃至9いずれか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記第2記憶手段により、新規なグループ部品が新規な具象画面ファイルに記憶された場合、
前記リンクファイル生成手段により生成されたリンクファイルに、前記新規な具象画面ファイルを追加する請求項10記載の画像形成装置。
【請求項12】
共通して使用される表示部品データが他のファイルから参照できるようにして記憶された共用部品ファイルと、前記共用部品ファイルに記憶された前記表示部品データを複数組み合わせたグループ部品と該グループ部品の配置位置を示す第1配置情報を有する具象画面データとが記憶された具象画面ファイルとを記憶する記憶手段を備える画像形成装置における表示画面制御方法であって、
前記具象画面ファイルに記憶された具象画面データの前記第1配置情報に基づき、前記グループ部品を配置して表示画面データを生成する生成ステップと、
前記生成ステップにより生成された表示画面データを表示する表示ステップと
を有する表示画面制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−294251(P2009−294251A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−144946(P2008−144946)
【出願日】平成20年6月2日(2008.6.2)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】