説明

画像形成装置の利用制限方法および装置並びにプログラム

【課題】
管理サーバを用いることなくプリペイド方式での課金処理を行うことのできる画像形成装置の利用制限方法および装置並びにプログラムを提供する。
【解決手段】
印刷可否情報保持部15で、画像形成装置の利用可能回数若しくは印刷可能ページ数を管理し、PDL生成部12が印刷要求受付部11が受け付けた印刷要求に基づくPDLを生成する際に、印刷可否判定部14が、印刷可否情報保持部15で管理される情報に基づいて印刷の可否を判定する。そして、印刷不能と判定した場合には、PDL生成部12にPDLの生成を停止させる。印刷可能と判定した場合には、PDL生成部12にPDLを生成させてジョブ送出部13からジョブとして送出させるとともに、印刷可否情報保持部15で管理される情報を変更する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置の利用制限方法および装置並びにプログラムに関し、特に、画像形成装置の利用回数や出力ページ数等に基づいて、当該画像形成装置の利用を制限する画像形成装置の利用制限方法および装置並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ等の画像形成装置を多数のユーザに利用させる場合には、各ユーザに対して課金を行うことが多い。特に、不特定多数のユーザに画像形成装置を利用させる場合には、プリペイド方式の課金処理を行うことが多い。
【0003】
プリペイド方式での課金処理としては、画像形成装置を利用するユーザに対してユーザIDを発行し、入金額に応じたアクセスボリュームをユーザIDに関連付けて管理する方法が一般的である。この方法では、ユーザIDとアクセスボリュームを管理するための管理サーバを必要とする。
【0004】
なお、特許文献1には、印刷が終了した際に、インストールされたドライバを自動的に削除することのできる印刷システムが記載されている。
【特許文献1】特開2001−306278号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、画像形成装置に対する課金処理をプリペイド方式で行う場合には、ユーザID等を管理するための管理サーバが必要であることが多い。このため、ユーザ数の少ない小規模なシステムや、イベント会場等の一時的なシステムにおいて課金処理を行う場合であっても、管理サーバが必要であり、その運用に多大な費用を要することとなっていた。
【0006】
そこで、本発明は、管理サーバを用いることなくプリペイド方式での課金処理を行うことのできる画像形成装置の利用制限方法および装置並びにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するため、請求項1の発明は、ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限方法であって、画像形成装置に対応するドライバが該画像形成装置の利用状況を管理し、該利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記ドライバが前記画像形成装置に対応するジョブの生成を停止することを特徴とする。
【0008】
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記利用状況は、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数であり、該ジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバが前記画像形成装置に対応するジョブの生成を停止することを特徴とする。
【0009】
また、請求項3の発明は、請求項1の発明において、前記利用状況は、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数であり、該ページ数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバが前記画像形成装置に対応するジョブの生成を停止することを特徴とする。
【0010】
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、前記ジョブの生成の停止は、前記ドライバを削除することにより行われることを特徴とする。
【0011】
また、請求項5の発明は、ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限方法であって、画像形成装置が、各ドライバ毎の該画像形成装置の利用状況を管理し、該利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記画像形成装置は、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする。
【0012】
また、請求項6の発明は、請求項5の発明において、前記利用状況は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数であり、該ジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記画像形成装置は、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする。
【0013】
また、請求項7の発明は、請求項5の発明において、前記利用状況は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数であり、該ページ数が予め指定した数に達した際に、前記画像形成装置は、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする。
【0014】
また、請求項8の発明は、請求項5乃至7のいずれかの発明において、前記画像形成装置は、ジョブの実行を拒否した際に、該ジョブを発行したドライバに対して、削除指示を通知し、該削除指示の通知を受けたドライバは、該ドライバを削除することを特徴とする。
【0015】
また、請求項9の発明は、ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限装置において、ドライバによる画像形成装置の利用状況を管理する利用状況管理手段と、前記利用状況管理手段が管理する利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させるジョブ発行停止手段とを具備することを特徴とする。
【0016】
また、請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記利用状況管理手段は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数を前記利用状況として管理し、前記ジョブ発行停止手段は、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする。
【0017】
また、請求項11の発明は、請求項9の発明において、前記利用状況管理手段は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数を前記利用状況として管理し、前記ジョブ発行停止手段は、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする。
【0018】
また、請求項12の発明は、請求項9乃至11のいずれかの発明において、前記ジョブ発行停止手段は、前記ドライバを削除することで、該ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする。
【0019】
また、請求項13の発明は、ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限装置において、各ドライバ毎の画像形成装置の利用状況を管理する利用状況管理手段と、前記利用状況管理手段が管理する利用状況が予め指定した状況に達した際に、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否するジョブ実行拒否手段とを具備することを特徴とする。
【0020】
また、請求項14の発明は、請求項13の発明において、前記利用状況管理手段は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数を前記利用状況として管理し、前記ジョブ実行拒否手段は、前記ドライバのうち、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数が予め指定した数に達したドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする。
【0021】
また、請求項15の発明は、請求項13の発明において、前記利用状況管理手段は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数を前記利用状況として管理し、前記ジョブ実行拒否手段は、前記ドライバのうち、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数が予め指定した数に達したドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする。
【0022】
また、請求項16の発明は、請求項13乃至15のいずれかの発明において、前記ジョブ実行拒否手段は、前記ジョブの実行を拒否した際に、該ジョブを発行したドライバに対して削除指示を通知することを特徴とする。
【0023】
また、請求項17の発明は、ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限プログラムにおいて、ドライバによる画像形成装置の利用状況を管理する利用状況管理処理と、前記利用状況管理手段が管理する利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させるジョブ発行停止処理とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0024】
また、請求項18の発明は、請求項17の発明において、前記利用状況管理処理は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数を前記利用状況として管理し、前記ジョブ発行停止処理は、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする。
【0025】
また、請求項19の発明は、請求項17の発明において、前記利用状況管理処理は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数を前記利用状況として管理し、前記ジョブ発行停止処理は、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする。
【0026】
また、請求項20の発明は、請求項17乃至19のいずれかの発明において、前記ジョブ発行停止処理は、前記ドライバを削除することで、該ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、画像形成装置に対応するドライバによる画像形成装置の利用状況を管理し、該利用状況が予め指定した状況に達した際に、該画像形成装置の利用を制限するように構成したので、管理サーバを用いる場合と比較して、容易に画像形成装置の利用を制限することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明に係る画像形成装置の利用制限方法および装置並びにプログラムの一実施の形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。
【実施例1】
【0029】
実施例1は、プリンタドライバに本発明を適用した場合の例である。図1は、実施例1におけるプリンタドライバの機能的な構成を示すブロック図である。
【0030】
同図に示すように、プリンタドライバ10は、印刷要求受付部11とPDL生成部12、ジョブ送出部13、印刷可否判定部14、印刷可否情報保持部15、削除処理部16を具備して構成される。なお、プリンタドライバ10は、実際には、PC(パーソナルコンピュータ)等で動作するソフトウェアであり、プリンタドライバを実現するプログラムをPC等にインストールし、当該PC等が当該プログラムを実行することで実現するものである。
【0031】
印刷要求受付部11は、プリンタドライバ10がインストールされているPC等で動作するアプリケーションソフトウェア等からの印刷要求を受け付ける。PDL生成部12は、アプリケーションソフトウェア等から渡される文書データ等に基づいて、PDL(ページ記述言語)を生成する。ジョブ送出部13は、PDL生成部12が生成したPDLを含む印刷ジョブを図示しないプリンタに送出する。なお、プリンタドライバ10がインストールされているPC等とプリンタとは、ネットワークを介して接続されてもよく、パラレルケーブル若しくはシリアルケーブルによるローカル接続であってもよい。
【0032】
印刷可否判定部14は、プリンタドライバ10を利用しての印刷の可否、つまり、プリンタドライバ10によるジョブ送出の可否を判定する。この印刷可否の判定は、印刷可否情報保持部14が保持しているカウンタの値に基づいて行う。印刷可否情報保持部15は、印刷可否情報としてカウンタの値を保持する。このカウンタの値は、プリンタドライバのインストール時に所定の値に設定されているもので、その後、印刷を要求するページ数に応じて減じられる値である。なお、印刷可否情報保持部15は、必ずしもプリンタドライバ10の一部として構成される必要はなく、プリンタドライバ10がインストールされるPC等の記憶装置内に構成されていればよいものである。
【0033】
削除処理部16は、印刷可否判定部14がプリンタドライバ10を利用しての印刷が不可能であると判定した場合に、プリンタドライバ10をアンインストールする。ただし、削除処理部16は、必ずしも必要な構成ではない。
【0034】
次に、プリンタドライバ10の動作を説明するが、最初に、プリンタドライバ10が削除処理部16を有さない場合の動作を説明する。図2は、プリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【0035】
プリンタドライバ10は、プリンタドライバ10がインストールされているPC等のアプリケーション等から印刷要求が発生すると起動され、印刷要求受付部11が当該印刷要求を受け付ける(ステップ101)。印刷要求受付部11が印刷要求を受け付けると、PDL生成部12が当該印刷要求に基づいてPDLを生成するが、PDL生成部12は、PDLの生成に先立って、印刷可否判定部14に印刷の可否を判定させる。印刷可否判定部14は、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0でなければ(ステップ102でNO)、PDL生成部12に印刷が可能であることを通知し、これに応じてPDL生成部12がページデータを生成する(ステップ103)。そして、生成したページデータをジョブ送出部13が図示しないプリンタへ送出すると(ステップ104)、PDL生成部12がその旨を印刷可否判定部14に通知し、印刷可否判定部14が印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値を1だけ減じる(ステップ105)。その後、PDL生成部12は、次ページがあれば(ステップ106でYES)、ステップ102の処理に戻り、同様の処理を繰り返すが、次ページがなければ(ステップ106でNO)、プリンタドライバ10は、処理を終了する。
【0036】
一方、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0であった場合には(ステップ102でYES)、印刷可否判定部14は、印刷が不能であることをPDL生成部12に通知し、これを受けたPDL生成部12が印刷処理を中止し、プリンタドライバ10は、処理を終了する。
【0037】
次に、プリンタドライバ10が削除処理部16を有する場合の動作を説明する。図3は、プリンタドライバ10が削除処理部16を有する場合のプリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【0038】
プリンタドライバ10は、プリンタドライバ10がインストールされているPC等のアプリケーション等から印刷要求が発生すると起動され、印刷要求受付部11が当該印刷要求を受け付ける(ステップ151)。印刷要求受付部11が印刷要求を受け付けると、PDL生成部12が当該印刷要求に基づいてPDLを生成し、まず、最初のページデータを生成する(ステップ152)。そして、生成したページデータをジョブ送出部13が図示しないプリンタへ送出すると(ステップ153)、PDL生成部12がその旨を印刷可否判定部14に通知し、印刷可否判定部14が印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値を1だけ減じる(ステップ154)。
【0039】
その結果、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0とならなければ(ステップ155でNO)、次ページがあれば(ステップ156でYES)、ステップ152の処理に戻り、同様の処理を繰り返すが、次ページがなければ(ステップ156でNO)、プリンタドライバ10は、処理を終了する。
【0040】
一方、印刷可否判定部14が印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値を1だけ減じた結果、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0となった場合には(ステップ155でYES)、削除処理部16が、プリンタドライバ10をアンインストールし(ステップ157)、プリンタドライバ10は、処理を終了する。
【0041】
ところで、ここでは、削除処理部16を任意の構成としているが、プリンタドライバ10が削除処理部16を有さない場合には、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタ値を所定の値に変更するツール等を別途作成し、作成したツールを利用することで、プリンタドライバ10を再度利用することが可能となる。
【0042】
なお、プリンタドライバ10による印刷処理に際しては、特に認証等の処理を行っていないが、例えば、イベント会場等での一時的な利用や、予めプリンタドライバ10をインストールしたPCをユーザに貸し出す場合等では、認証は不要であると考えられる。
【実施例2】
【0043】
実施例2は、実施例1と同様に、プリンタドライバに本発明を適用した場合の例であり、実施例1との相違点は、印刷の制限をページ数ではなく、発行したジョブの数に基づいて行う点である。なお、実施例2におけるプリンタドライバの構成は、実施例1の場合と同様であるため、その動作のみを説明する。なお、動作の説明に際しては、必要に応じて図1を参照する。
【0044】
最初に、プリンタドライバ10が削除処理部16を有さない場合の動作を説明する。図4は、実施例2におけるプリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【0045】
プリンタドライバ10は、プリンタドライバ10がインストールされているPC等のアプリケーション等から印刷要求が発生すると起動され、印刷要求受付部11が当該印刷要求を受け付ける(ステップ201)。印刷要求受付部11が印刷要求を受け付けると、PDL生成部12が当該印刷要求に基づいてPDLを生成するが、PDL生成部12は、PDLの生成に先立って、印刷可否判定部14に印刷の可否を判定させる。印刷可否判定部14は、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0でなければ(ステップ202でNO)、PDL生成部12に印刷が可能であることを通知し、これに応じてPDL生成部12が全ページの印刷データを生成する(ステップ203)。そして、生成した印刷データをジョブ送出部13が図示しないプリンタへ送出すると(ステップ204)、PDL生成部12がその旨を印刷可否判定部14に通知し、印刷可否判定部14が印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値を1だけ減じ(ステップ205)、プリンタドライバ10は、処理を終了する。
【0046】
一方、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0であった場合には(ステップ202でYES)、印刷可否判定部14は、印刷が不能であることをPDL生成部12に通知し、これを受けたPDL生成部12が印刷処理を中止し、プリンタドライバ10は、処理を終了する。
【0047】
次に、プリンタドライバ10が削除処理部16を有する場合の動作を説明する。図5は、プリンタドライバ10が削除処理部16を有する場合の実施例2におけるプリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【0048】
プリンタドライバ10は、プリンタドライバ10がインストールされているPC等のアプリケーション等から印刷要求が発生すると起動され、印刷要求受付部11が当該印刷要求を受け付ける(ステップ251)。印刷要求受付部11が印刷要求を受け付けると、PDL生成部12が当該印刷要求に基づいて、全ページの印刷データを生成する(ステップ252)。そして、生成した印刷データをジョブ送出部13が図示しないプリンタへ送出すると(ステップ253)、PDL生成部12がその旨を印刷可否判定部14に通知し、印刷可否判定部14が印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値を1だけ減じる(ステップ254)。
【0049】
その結果、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0とならなければ(ステップ255でNO)、プリンタドライバ10は処理を終了するが、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタの値が0となった場合には(ステップ255でYES)、削除処理部16が、プリンタドライバ10をアンインストールし(ステップ256)、プリンタドライバ10は、処理を終了する。
【0050】
ところで、ここでは、削除処理部16を任意の構成としているが、プリンタドライバ10が削除処理部16を有さない場合には、印刷可否情報保持部15が保持しているカウンタ値を所定の値に変更するツール等を別途作成し、作成したツールを利用することで、プリンタドライバ10を再度利用することが可能となる。
【実施例3】
【0051】
実施例3は、少なくともプリンタに本発明を提供した場合の例である。図6は、実施例3におけるプリンタドライバの機能的な構成を示すブロック図であり、図7は、実施例3におけるプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。
【0052】
図6に示すように、プリンタドライバ20は、印刷要求受付部21とPDL生成部22、ジョブ送出部23、認証情報付加部24、削除処理部25を具備して構成される。なお、プリンタドライバ20は、実際には、PC(パーソナルコンピュータ)等で動作するソフトウェアであり、プリンタドライバを実現するプログラムをPC等にインストールし、当該PC等が当該プログラムを実行することで実現するものである。
【0053】
印刷要求受付部21は、プリンタドライバ20がインストールされているPC等で動作するアプリケーションソフトウェア等からの印刷要求を受け付ける。PDL生成部22は、アプリケーションソフトウェア等から渡される文書データ等に基づいて、PDL(ページ記述言語)を生成する。ジョブ送出部23は、PDL生成部22が生成したPDLを含む印刷ジョブを図7に示すプリンタ30に送出する。認証情報付加部24は、ジョブ送出部23が送出するジョブに、認証情報を付加する。削除処理部25は、ジョブ送出部23が送出したジョブの処理をプリンタ30が拒否した場合に、プリンタドライバ20をアンインストールする。ただし、削除処理部25は、必ずしも必要な構成ではない。なお、プリンタドライバ20は、削除処理部25を有しない場合には、ジョブに認証情報を付加することのできる従来のプリンタドライバと同様の構成となる。
【0054】
また、図7に示すように、プリンタ30は、ドライバ提供部31と、アカウント管理部32、ジョブ受付部33、印刷可否判定部34、ジョブ実行部35を具備して構成される。
【0055】
ドライバ提供部31は、プリンタ30を利用するPC等にプリンタドライバ20を提供するもので、例えば、ウェブサーバとして動作するものである。アカウント管理部32は、プリンタドライバ20の認証情報付加部24が付加する認証情報で識別されるプリンタドライバ20(ユーザでもある)毎のアカウントを管理し、各プリンタドライバ20で利用可能な印刷枚数若しくはジョブ実行回数を管理する。ジョブ受付部33は、プリンタドライバ20のジョブ送出部23が送出したジョブを受け付ける。印刷可否判定部34は、アカウント管理部32が管理するアカウントに基づいて、ジョブ受付部33が受け付けたジョブの実行可否を判定する。ジョブ実行部25は、ジョブ受付部33が受け付けたジョブのうち、印刷可否判定部34で実行可能と判定されたジョブを実行し、用紙上等に画像を形成する。
【0056】
次に、プリンタドライバ20とプリンタ30の動作を説明するが、まず、プリンタ30によるプリンタドライバ20の提供時の動作について説明する。図8は、プリンタ30によるプリンタドライバ20の提供処理の流れを示すフローチャートである。
【0057】
最初に、ユーザがプリンタドライバ20のインストールを所望するPC等から、ウェブブラウザを用いてプリンタ30にアクセスし、ドライバの取得要求を行う(ステップ301)。このとき、ユーザは、プリンタ30の指示に従って、予め交付されているIDやパスワード等の認証情報をプリンタ30に通知する。
【0058】
一方、プリンタ30は、ドライバ提供部31がPC等からのドライバ取得要求を受けると(ステップ321でYES)、PC等のウェブブラウザから通知された認証情報に基づいて、認証処理を行う(ステップ322)。その結果、認証に成功すると(ステップ323でYES)、当該認証情報に基づいてアカウント管理部32がアカウントを作成し(ステップ324)、ドライバ提供部31がプリンタドライバ20を提供する(ステップ325)。また、認証処理の結果、認証に失敗した場合には(ステップ323でNO)、ドライバ提供部31は、PC等のウェブブラウザにエラーを通知する(ステップ326)。
【0059】
また、PC等は、プリンタ30からの応答があると(ステップ302でYES)、プリンタドライバ20を取得できた場合には(ステップ303でYES)、取得したプリンタドライバ20をPC等にインストールする(ステップ304)。プリンタドライバ20を取得できなかった場合には、エラーであるので、そのまま処理を終了する。
【0060】
続いて、印刷要求時のプリンタドライバ20とプリンタ30の動作について説明する。図9は、プリンタドライバ20とプリンタ30による印刷処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、プリンタ30は、ジョブの実行回数に基づいて、プリンタドライバ20からのジョブに対する印刷可否の判定を行うものとして説明するが、実施例1の場合と同様に、印刷ページ数に基づいて印刷可否の判定を行うようにしてもよい。
【0061】
プリンタドライバ20は、プリンタドライバ20がインストールされているPC等のアプリケーション等から印刷要求が発生すると起動され、印刷要求受付部21が当該印刷要求を受け付けると、PDL生成部22が当該印刷要求に基づいてPDLを生成し、ジョブ送出部23が、生成されたPDLを含み認証情報付加部24により認証情報が付加されたジョブを、プリンタ30へ送出する(ステップ351)。このとき、認証情報付加部24が付加する認証情報は、プリンタドライバ20の取得時に利用した認証情報である。
【0062】
一方、プリンタ30は、ジョブ受付部33が、プリンタドライバ20が送出したジョブを印刷要求として受けると(ステップ371でYES)、印刷可否判定部34が、当該ジョブに含まれる認証情報とアカウント管理部32が管理するアカウンに基づいて、認証処理を行う(ステップ372)。そして、認証処理の結果、認証に成功すると(ステップ373でYES)、アカウント管理部32が管理するアカウントのカウンタの値が0でなければ(ステップ374でNO)、印刷可否判定部34は、ジョブ受付部33にジョブの実行を許可し、ジョブ受付部33は、ジョブ実行部35にジョブの実行、つまり、印刷処理を実行させる(ステップ376)。印刷処理が終了すると、ジョブ受付部33は、これを印刷可否判定部34に通知し、印刷可否判定部34は、アカウント管理部32が管理するアカウントのカウンタ値を1だけ減じる(ステップ376)。また、ジョブ受付部33は、プリンタドライバ20に対して、印刷が終了した旨を通知する(ステップ377)。
【0063】
また、印刷可否判定部34は、アカウント管理部32が管理するアカウントのカウンタの値が0であった場合や(ステップ374でYES)、認証に失敗した場合には(ステップ373でNO)、ジョブの実行が不能である旨をジョブ受付部33に通知し、これを受けたジョブ受付部33が、プリンタドライバ20に、印刷拒否の通知を行う(ステップ378)。
【0064】
プリンタドライバ20は、プリンタ30からの応答を受けると(ステップ352でYES)、当該応答が印刷終了の通知であれば(ステップ353でYES)、そのまま処理を終了するが、当該応答が印刷拒否の通知であれば(ステップ353でNO)、削除処理部25が、プリンタドライバ20をアンインストールし(ステップ354)、処理を終了する。なお、プリンタドライバ20は、ドライバ削除処理部25を有していない場合には、プリンタ30からの応答を受けた時点で、処理を終了する。
【0065】
ところで、上述した動作例では、プリンタ30は、ジョブの実行が不能である場合に印刷拒否の通知を行っているが(ステップ378)、印刷拒否の通知に代えて、ドライバの削除指示をプリンタドライバ20に通知するようにしてもよい。ドライバの削除指示を通知する場合には、ステップ376の処理でカウンタを減じた際に、カウンタ値が0になったとすれば、その時点で、ドライバの削除指示を発するようにすることもできる。
【0066】
また、上述のように、プリンタ30は、ジョブの実行回数ではなく、印刷を行ったページ数に基づいて、印刷の実行可否を判定することができるが、その場合には、ジョブに含まれるPDLのページ数が、印刷可能な枚数よりも多ければ、ジョブの実行自体を拒否したり、印刷可能な枚数だけを印刷したりといった設定を行うことが可能である。
【0067】
ところで、ここでは、削除処理部25を任意の構成としているが、プリンタドライバ20が削除処理部25を有さない場合には、プリンタ30のアカウント管理部32が管理するアカウントのカウンタ値を所定の値に変更することで、プリンタドライバ20を再度利用することが可能となる。
【実施例4】
【0068】
実施例4は、少なくともプリンタに本発明を提供した場合の例である。図10は、実施例4におけるプリンタドライバの機能的な構成を示すブロック図であり、図11は、実施例4におけるプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。
【0069】
図10に示すように、プリンタドライバ40は、印刷要求受付部41とPDL生成部42、ジョブ送出部43、削除処理部44を具備して構成される。なお、プリンタドライバ40は、実際には、PC(パーソナルコンピュータ)等で動作するソフトウェアであり、プリンタドライバを実現するプログラムをPC等にインストールし、当該PC等が当該プログラムを実行することで実現するものである。
【0070】
印刷要求受付部41は、プリンタドライバ40がインストールされているPC等で動作するアプリケーションソフトウェア等からの印刷要求を受け付ける。PDL生成部42は、アプリケーションソフトウェア等から渡される文書データ等に基づいて、PDL(ページ記述言語)を生成する。ジョブ送出部43は、PDL生成部42が生成したPDLを含む印刷ジョブを図11に示すプリンタ50に送出する。削除処理部44は、ジョブ送出部43が送出したジョブの処理をプリンタ50が拒否した場合に、プリンタドライバ40をアンインストールする。ただし、削除処理部44は、必ずしも必要な構成ではない。なお、プリンタドライバ40は、削除処理部44を有しない場合には、従来のプリンタドライバと同様の構成となる。
【0071】
また、図11に示すように、プリンタ50は、ジョブ受付部51と、印刷可否判定部52、アカウント管理部53、ジョブ実行部54を具備して構成される。
【0072】
ジョブ受付部51は、プリンタドライバ40のジョブ送出部43が送出したジョブを受け付ける。印刷可否判定部52は、アカウント管理部53が管理するアカウントに基づいて、ジョブ受付部51が受け付けたジョブの実行可否を判定する。アカウント管理部53は、識別情報、例えば、プリンタドライバ40がインストールされたPC等が有するネットワークインタフェイスのMAC(Media Access Control)アドレス毎のアカウントを管理し、各プリンタドライバ40で利用可能な印刷枚数若しくはジョブ実行回数を管理する。ジョブ実行部54は、ジョブ受付部51が受け付けたジョブのうち、印刷可否判定部52で実行可能と判定されたジョブを実行し、用紙上等に画像を形成する。
【0073】
次に、プリンタドライバ20とプリンタ30の動作を説明する。図12は、プリンタドライバ40とプリンタ50による印刷処理の流れを示すフローチャートである。なお、ここでは、プリンタ50は、ジョブの実行回数に基づいて、プリンタドライバ40からのジョブに対する印刷可否の判定を行うものとして説明するが、実施例1の場合と同様に、印刷ページ数に基づいて印刷可否の判定を行うようにしてもよい。
【0074】
プリンタドライバ40は、プリンタドライバ40がインストールされているPC等のアプリケーション等から印刷要求が発生すると起動され、印刷要求受付部41が当該印刷要求を受け付けると、PDL生成部42が当該印刷要求に基づいてPDLを生成し、ジョブ送出部43が、生成されたPDLを含むジョブを、プリンタ50へ送出する(ステップ401)。
【0075】
一方、プリンタ50は、ジョブ受付部51が、プリンタドライバ40が送出したジョブを印刷要求として受けると(ステップ421でYES)、当該ジョブを送出したPC等から、識別情報としてネットワークインタフェイスのMACアドレスを取得する(ステップ422)。続いて、印刷可否判定部52が、取得した識別情報に対応するアカウントがアカウント管理部53で管理されているか否かを確認し、管理されていなければ(ステップ423でNO)、印刷可否判定部52は、取得した識別情報に対応するアカウントを作成してアカウント管理部53に当該アカウントの管理を行わせる(ステップ424)。そして、印刷可否判定部52は、ジョブ受付部51にジョブの実行を許可し、ジョブ受付部51は、ジョブ実行部54にジョブの実行、つまり、印刷処理を実行させる(ステップ425)。印刷処理が終了すると、ジョブ受付部51は、これを印刷可否判定部52に通知し、印刷可否判定部52は、アカウント管理部53が管理するアカウントのカウンタ値を1だけ減じる(ステップ426)。また、ジョブ受付部51は、プリンタドライバ40に対して、印刷が終了した旨を通知する(ステップ427)。
【0076】
また、印刷可否判定部52は、取得した識別情報に対応するアカウントがアカウント管理部53で管理されていた場合には(ステップ423でYES)、アカウント管理部53が管理するアカウントのカウンタの値が0でなければ(ステップ428でNO)、印刷可否判定部52は、ジョブ受付部51にジョブの実行を許可し、ジョブ受付部51は、ジョブ受付部51は、ジョブ実行部54にジョブの実行、つまり、印刷処理を実行させる(ステップ425)。印刷処理が終了すると、ジョブ受付部51は、これを印刷可否判定部52に通知し、印刷可否判定部52は、アカウント管理部53が管理するアカウントのカウンタ値を1だけ減じる(ステップ426)。また、ジョブ受付部51は、プリンタドライバ40に対して、印刷が終了した旨を通知する(ステップ427)。
【0077】
また、印刷可否判定部52は、アカウント管理部53が管理するアカウントのカウンタの値が0であった場合には(ステップ428でYES)、ジョブの実行が不能である旨をジョブ受付部51に通知し、これを受けたジョブ受付部51が、プリンタドライバ40に、印刷拒否の通知を行う(ステップ429)。
【0078】
プリンタドライバ40は、プリンタ50からの応答を受けると(ステップ402でYES)、当該応答が印刷終了の通知であれば(ステップ403でYES)、そのまま処理を終了するが、当該応答が印刷拒否の通知であれば(ステップ403でNO)、削除処理部44が、プリンタドライバ40をアンインストールし(ステップ404)、処理を終了する。なお、プリンタドライバ40は、ドライバ削除処理部44を有していない場合には、プリンタ40からの応答を受けた時点で、処理を終了する。
【0079】
ところで、上述した動作例では、プリンタ40は、ジョブの実行が不能である場合に印刷拒否の通知を行っているが(ステップ429)、印刷拒否の通知に代えて、ドライバの削除指示をプリンタドライバ40に通知するようにしてもよい。ドライバの削除指示を通知する場合には、ステップ426の処理でカウンタを減じた際に、カウンタ値が0になったとすれば、その時点で、ドライバの削除指示を発するようにすることもできる。
【0080】
また、上述のように、プリンタ50は、ジョブの実行回数ではなく、印刷を行ったページ数に基づいて、印刷の実行可否を判定することができるが、その場合には、ジョブに含まれるPDLのページ数が、印刷可能な枚数よりも多ければ、ジョブの実行自体を拒否したり、印刷可能な枚数だけを印刷したりといった設定を行うことが可能である。
【0081】
ところで、ここでは、削除処理部44を任意の構成としているが、プリンタドライバ40が削除処理部44を有さない場合には、プリンタ50のアカウント管理部53が管理するアカウントのカウンタ値を所定の値に変更することで、プリンタドライバ40を再度利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】実施例1におけるプリンタドライバの機能的な構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【図3】プリンタドライバ10が削除処理部16を有する場合のプリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【図4】実施例2におけるプリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【図5】プリンタドライバ10が削除処理部16を有する場合の実施例2におけるプリンタドライバ10の動作の流れを示すフローチャートである。
【図6】実施例3におけるプリンタドライバの機能的な構成を示すブロック図である。
【図7】実施例3におけるプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。
【図8】プリンタ30によるプリンタドライバ20の提供処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】プリンタドライバ20とプリンタ30による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】実施例4におけるプリンタドライバの機能的な構成を示すブロック図である。
【図11】実施例4におけるプリンタの機能的な構成を示すブロック図である。
【図12】プリンタドライバ40とプリンタ50による印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0083】
10 プリンタドライバ
11 印刷要求受付部
12 PDL生成部
13 ジョブ送出部
14 印刷可否判定部
15 印刷可否情報保持部
16 削除処理部
20 プリンタドライバ
21 印刷要求受付部
22 PDL生成部
23 ジョブ送出部
24 認証情報付加部
25 削除処理部
30 プリンタ
31 ドライバ提供部
32 アカウント管理部
33 ジョブ受付部
34 印刷可否判定部
35 ジョブ実行部
40 プリンタドライバ
41 印刷要求受付部
42 PDL生成部
43 ジョブ送出部
44 削除処理部
50 プリンタ
51 ジョブ受付部
52 印刷可否判定部
53 アカウント管理部
54 ジョブ実行部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限方法であって、
画像形成装置に対応するドライバが該画像形成装置の利用状況を管理し、該利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記ドライバが前記画像形成装置に対応するジョブの生成を停止することを特徴とする画像形成装置の利用制限方法。
【請求項2】
前記利用状況は、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数であり、該ジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバが前記画像形成装置に対応するジョブの生成を停止することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の利用制限方法。
【請求項3】
前記利用状況は、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数であり、該ページ数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバが前記画像形成装置に対応するジョブの生成を停止することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置の利用制限方法。
【請求項4】
前記ジョブの生成の停止は、前記ドライバを削除することにより行われることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成装置の利用制限方法。
【請求項5】
ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限方法であって、
画像形成装置が、各ドライバ毎の該画像形成装置の利用状況を管理し、該利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記画像形成装置は、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする画像形成装置の利用制限方法。
【請求項6】
前記利用状況は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数であり、該ジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記画像形成装置は、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置の利用制限方法。
【請求項7】
前記利用状況は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数であり、該ページ数が予め指定した数に達した際に、前記画像形成装置は、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否することを特徴とする請求項5記載の画像形成装置の利用制限方法。
【請求項8】
前記画像形成装置は、ジョブの実行を拒否した際に、該ジョブを発行したドライバに対して、削除指示を通知し、該削除指示の通知を受けたドライバは、該ドライバを削除することを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載の画像形成装置の利用制限方法。
【請求項9】
ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限装置において、
ドライバによる画像形成装置の利用状況を管理する利用状況管理手段と、
前記利用状況管理手段が管理する利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させるジョブ発行停止手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置の利用制限装置。
【請求項10】
前記利用状況管理手段は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数を前記利用状況として管理し、
前記ジョブ発行停止手段は、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させる
ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置の利用制限装置。
【請求項11】
前記利用状況管理手段は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数を前記利用状況として管理し、
前記ジョブ発行停止手段は、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させる
ことを特徴とする請求項9記載の画像形成装置の利用制限装置。
【請求項12】
前記ジョブ発行停止手段は、前記ドライバを削除することで、該ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする請求項9乃至11のいずれかに記載の画像形成装置の利用制限装置。
【請求項13】
ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限装置において、
各ドライバ毎の画像形成装置の利用状況を管理する利用状況管理手段と、
前記利用状況管理手段が管理する利用状況が予め指定した状況に達した際に、対応するドライバから送出されたジョブの実行を拒否するジョブ実行拒否手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置の利用制限装置。
【請求項14】
前記利用状況管理手段は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数を前記利用状況として管理し、
前記ジョブ実行拒否手段は、前記ドライバのうち、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数が予め指定した数に達したドライバから送出されたジョブの実行を拒否する
ことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の利用制限装置。
【請求項15】
前記利用状況管理手段は、前記ドライバのそれぞれが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数を前記利用状況として管理し、
前記ジョブ実行拒否手段は、前記ドライバのうち、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数が予め指定した数に達したドライバから送出されたジョブの実行を拒否する
ことを特徴とする請求項13記載の画像形成装置の利用制限装置。
【請求項16】
前記ジョブ実行拒否手段は、前記ジョブの実行を拒否した際に、該ジョブを発行したドライバに対して削除指示を通知することを特徴とする請求項13乃至15のいずれかに記載の画像形成装置の利用制限装置。
【請求項17】
ドライバを利用して生成されたジョブを実行する画像形成装置の利用制限プログラムにおいて、
ドライバによる画像形成装置の利用状況を管理する利用状況管理処理と、
前記利用状況管理手段が管理する利用状況が予め指定した状況に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させるジョブ発行停止処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする画像形成装置の利用制限プログラム。
【請求項18】
前記利用状況管理処理は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して発行したジョブの数を前記利用状況として管理し、
前記ジョブ発行停止処理は、前記画像形成装置に対して発行したジョブの数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させる
ことを特徴とする請求項17記載の画像形成装置の利用制限プログラム。
【請求項19】
前記利用状況管理処理は、前記ドライバが前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数を前記利用状況として管理し、
前記ジョブ発行停止処理は、前記画像形成装置に対して印刷を実行させたページ数が予め指定した数に達した際に、前記ドライバによるジョブの発行を停止させる
ことを特徴とする請求項17記載の画像形成装置の利用制限プログラム。
【請求項20】
前記ジョブ発行停止処理は、前記ドライバを削除することで、該ドライバによるジョブの発行を停止させることを特徴とする請求項17乃至19のいずれかに記載の画像形成装置の利用制限プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−11710(P2006−11710A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−186425(P2004−186425)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】