説明

画像形成装置及び層厚算出方法

【課題】帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを精度よく算出する。
【解決手段】非供給電荷量算出部104は、電源部が出力する総電荷量に対応する電圧値を総電荷量検出部78から検出結果として受け入れ、電源部と帯電ロールとの間の既知の容量を容量記憶部102から受け入れて、電源部が出力して帯電ロールに供給されない非供給電荷量を算出し、層厚算出部106に対して出力する。層厚算出部106は、電源部が出力する総電荷量に対応する電圧値を総電荷量検出部78から検出結果として受け入れ、非供給電荷量算出部104が算出した非供給電荷量を受け入れて、帯電ロールに供給される電荷量を算出する。また、層厚算出部106は、帯電ロールに供給される電荷量を用いて、感光層の層厚dを算出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯電されて現像剤像を担持する像担持体を有する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
帯電されてトナー像を担持する感光体を有する画像形成装置において、感光体の表面に形成された帯電層は、例えば帯電ロール、現像ロール及びクリーニングブレードなどが接触することによって磨耗する。この種の画像形成装置においては、感光体の帯電層が磨耗すると、出力画像の画質が低下してしまうという問題があった。この問題を解決するために、感光体を帯電する帯電ローラへの印加電圧と帯電電流を測定することにより、感光体の層の厚みを検知して、画像不良の発生を未然に防ぐことは公知である(特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平05−223513号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来例においては、感光体を所定の電位にするために電源が出力する電流に、感光体に供給されない電流が含まれており、感光体の層の厚みを高精度に検知することができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明は、帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを精度よく算出することができる画像形成装置及び層厚算出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の第1の特徴とするところは、表面に設けられた帯電層によって現像剤像を担持する像担持体と、この像担持体を帯電する帯電装置と、この帯電装置に電荷を供給する給電手段と、この給電手段が出力する総電荷量を検出する総電荷量検出手段と、前記給電手段が出力して前記帯電装置に供給されない非供給電荷量を算出する非供給電荷量算出手段と、この非供給電荷量算出手段が算出した非供給電荷量、及び前記総電荷量検出手段が検出した総電荷量に基づいて、前記帯電層の厚さを算出する層厚算出手段とを有する画像形成装置にある。したがって、給電手段が出力して帯電装置に供給される電荷量を算出することができるので、帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを精度よく算出することができる。
【0007】
好適には、前記非供給電荷量算出手段は、前記給電手段と前記帯電装置との間の容量、及び前記給電手段の出力電圧に基づいて非供給電荷量を算出する。
【0008】
また、本発明の第2の特徴とするところは、帯電装置により帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを算出する層厚算出方法において、前記帯電装置に電荷を供給する給電手段が出力する総電荷量を検出し、前記給電手段が出力して前記帯電装置に供給されない非供給電荷量を算出し、検出した総電荷量及び算出した非供給電荷量に基づいて、前記帯電層の厚さを算出する層厚算出方法にある。
【0009】
好適には、前記給電手段と前記帯電装置との間の容量、及び前記給電手段の出力電圧に基づいて非供給電荷量を算出する。
【0010】
また、好適には、既知の互いに異なる厚さの帯電層を設けられた複数の像担持体をそれぞれ帯電するために、前記給電手段が出力する総電荷量をそれぞれ検出した結果に基づいて、非供給電荷量を算出する。
【0011】
また、本発明の第3の特徴とするところは、帯電装置により帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを算出する層厚算出方法において、前記帯電装置に電荷を供給する給電手段が出力する総電荷量を検出し、前記給電手段が出力して前記帯電装置に供給されない非供給電荷量を検出し、検出した総電荷量及び非供給電荷量に基づいて、前記帯電層の厚さを算出する層厚算出方法にある。
【0012】
好適には、前記像担持体を除去した状態で前記給電手段が出力する総電荷量を検出することにより非供給電荷量を検出する。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを精度よく算出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、この画像形成装置本体12内に像形成手段14が搭載され、この画像形成装置本体12の上部に後述する排出部16が設けられていると共に、この画像形成装置本体12の下部に例えば2段の給紙ユニット18a,18bが配置されている。さらに、画像形成装置本体12の下方には、オプションとして着脱装着される2段の給紙ユニット18c,18dが配置されている。
【0015】
それぞれの給紙ユニット18a〜18dは、給紙ユニット本体20と、用紙が収納される給紙カセット22とを有する。給紙カセット22は、給紙ユニット本体20に対して摺動自在に装着され、正面方向(図1の右方向)に引き出される。また、給紙カセット22の奥端近傍上部には給紙ロール24が配置され、この給紙ロール24の前方にリタードロール26及びナジャーロール28が配置されている。さらにオプションの給紙ユニット18c,18dには、それぞれ対をなす送りロール30が設けられている。
【0016】
搬送路32は、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から排出口34までの用紙通路であり、この搬送路32は、画像形成装置本体12の裏面(図1の左側面)近傍にあって、最下端の給紙ユニット18dの送りロール30から後述する定着装置36まで略垂直に形成されている部分を有する。この搬送路32の定着装置36の上流側に後述する転写装置42と像担持体44が配置され、さらに転写装置42と像担持体44の上流側にレジストロール38が配置されている。さらに、搬送路32の排出口34の近傍には排出ロール40が配置されている。
【0017】
したがって、給紙ユニット18a〜18dの給紙カセット22から送りロール24により送り出された記録媒体は、リタードロール26びナジャーロール28により捌かれて搬送路32に導かれ、レジストロール38により一次停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像担持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、排出ロール40により排出口34から排出部16へ排出される。
【0018】
ただし、両面印刷の場合は、反転路に戻される。即ち、搬送路30の排出ロール40の手前は2股に別れ、その分かれた部分に切換爪46が設けられていると共に、分かれた部分からレジストロール38まで戻る反転路48が形成されている。この反転路48には搬送ロール50a〜50cが設けられており、両面印刷の場合には、切換爪46が反転路48を開く側に切り換えられ、排出ロール40に記録媒体の後端手前がかかる時点で排出ロール40が反転し、記録媒体が反転路48に導かれ、レジストロール38、転写装置42と像担持体44及び定着装置36を通って排出口34から排出部16へ排出されるものである。
【0019】
排出部16は、画像形成装置本体に対して回動自在の傾斜部52を有する。この傾斜部52は、排出口部分が低く、正面方向(図1の右方向)に向けて徐々に高くなるよう傾斜しており、排出口部分を下端とし、高くなった先端を上端としている。この傾斜部52は下端を中心に回動自在であるよう画像形成装置本体12に支持されている。図1で2点鎖線で示すように、傾斜部52を上方に回転して開いたときには、開放部54が形成され、この開放部54を介して後述するプロセスカートリッジ64が脱着できるようにしてある。
【0020】
像形成手段14は、例えば電子写真方式のもので、感光体からなる像担持体44と、この像担持体44を圧接によって一様帯電する帯電ロール56と、この帯電ロール56により帯電された像担持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像担持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60による現像剤像を用紙に転写する例えば転写ロールからなる転写装置42と、像担持体44に残存する現像剤をクリーニングする例えばブレードからなるクリーニング装置62と、転写装置42により転写された用紙上の現像剤像を用紙に定着させる例えば加圧ロールと加熱ロールとからなる定着装置36とから構成されている。光書込み装置58は例えば走査型のレーザ露光装置からなり、前述した給紙ユニット18a〜18dと平行で画像形成装置本体12の正面近傍に配置され、現像装置60内を横切って像担持体44を露光する。この像担持体44の露光位置が潜像書込み位置Pとなる。なお、この実施形態においては、光書込み装置58として走査型のレーザ露光装置を用いたが、他の実施形態としてLEDや面発光レーザ等を用いることができる。
【0021】
プロセスカートリッジ64は、像担持体44、帯電ロール56、現像装置60及びクリーニング装置62を一体化したものである。このプロセスカートリッジ64は、排出部16の傾斜部52の直近下方に配置されており、前述したように、傾斜部52を開いたときに形成される開放部54を介してを脱着される。
また、プロセスカートリッジ64は、像担持体44、帯電ロール56及びクリーニング装置62が配置された像担持体帯電ユニット66と現像装置60が配置された現像装置ユニット68とに着脱自在に分けられている。
【0022】
また、画像形成装置本体12の外面には、例えばタッチパネルなどのユーザインターフェイス(UI)装置70が設けられている。UI装置70は、ユーザによる指示などの入力を受け入れるとともに、画像形成装置10の処理結果などを表示する。
【0023】
図2において、像担持体44、帯電ロール56及びその周辺の詳細が示されている。
像担持体44は、円筒状のドラム72と、このドラム72の外側表面に形成された感光層74とを有する。ドラム72は、アルミニウム等の導電体からなり、接地されている。感光層74は、無機や有機の光導電体から構成され、帯電ロール56から供給される電荷によって帯電する帯電層である。
【0024】
帯電ロール56は、電源部76から供給される電荷によって像担持体44を帯電する。電源部76は、処理制御部80の制御に応じて、例えば交流成分及び直流成分が重畳された電圧を帯電ロール56に対して供給する。総電荷量検出部78は、電源部76が出力する総電荷量を検出し、処理制御部80に対して出力する。処理制御部80は、図示しないCPU及びメモリを含み、総電荷量検出部78から入力される総電荷量を用いて感光層74の層厚を算出(図5などを用いて後述)し、UI装置70などに対して出力するとともに、電源部76及び総電荷量検出部78などの画像形成装置10を構成する各部を制御する。また、算出された膜厚をUI装置70によって表示するようにしても良い。
容量負荷82は、電源部76と帯電ロール56との間の容量負荷をまとめて示すものであり、負荷容量が予め測定されることなどにより既知となっている。
【0025】
図3は、総電荷量検出部78の詳細及びその周辺を示すブロック図である。
図3に示すように、総電荷量検出部78は、電流電圧変換抵抗84、極性反転部86、積算部88及びA/D変換部90から構成される。
【0026】
電流電圧変換抵抗84は、電源部76とグランドとの間に設けられ、電源部76が帯電ロール56などに対して出力する電流を電圧に変換する。極性反転部86は、電流電圧変換抵抗84によって生じる電圧の極性を処理制御部80の制御に応じて反転し、積算部88に対して出力する。積算部88は、電流電圧変換抵抗84によって生じる電圧を極性反転部86を介して受け入れ、処理制御部80の制御に応じて積算し、A/D変換部90に対して出力する。A/D変換部90は、積算部88から入力されるアナログの電圧値をデジタル値に変換し、処理制御部80に対して出力する。
【0027】
このように、総電荷量検出部78は、電源部76が出力する電流に応じて電圧値を積算することにより、電源部76が出力する総電荷量に対応する電圧値(電圧値の積算)を検出する。
なお、総電荷量検出部78が出力する値が電源部76の出力する総電荷量に対応する値であることを処理制御部80が識別できるようにすることにより、総電荷量検出部78は、電源部76が出力する総電荷量を電流値などの他の値によって示すものにされてもよい。
【0028】
次に、画像形成装置10が感光層74の厚さを算出する処理について説明する。
図4は、処理制御部80が感光層74の厚さを算出するために実行する層厚算出プログラム100の構成を示すプログラム構成図である。
図4に示すように、層厚算出プログラム100は、容量記憶部102、非供給電荷量算出部104及び層厚算出部106から構成される。
容量記憶部102は、既知の容量負荷82の容量を予め記憶しており、層厚算出プログラム100が実行されると、既知の容量を非供給電荷量算出部104に対して出力する。
【0029】
非供給電荷量算出部104は、電源部76が出力する総電荷量に対応する電圧値を総電荷量検出部78から検出結果として受け入れ、容量負荷82の既知の容量を容量記憶部102から受け入れて、電源部76が出力して帯電ロール56に供給されない非供給電荷量を算出し、層厚算出部106に対して出力するとともに非供給電荷量を記憶しておく。
また、非供給電荷量算出部104は、既知の互いに異なる厚さの感光層74を設けられた例えば2つの像担持体44a,44bをそれぞれ帯電するために、電源部76が出力する総電荷量を総電荷量検出部78がそれぞれ検出した結果を用いて、非供給電荷量を算出するものであってもよい。
【0030】
層厚算出部106は、電源部76が出力する総電荷量に対応する電圧値を総電荷量検出部78から検出結果として受け入れ、非供給電荷量算出部104が算出した非供給電荷量を受け入れて、帯電ロール56に供給される電荷量を下式1により算出する。
【0031】
Q1=Q0−Q2 ・・・(1)
Q0:電源部76が出力する総電荷量
Q1:帯電ロール56に供給される電荷量
Q2:非供給電荷量算出部104が算出した非供給電荷量
【0032】
また、層厚算出部106は、帯電ロール56に供給される電荷量(Q1)を用いて、感光層74の層厚dを下式2により算出し、算出結果をUI装置70などに対して出力する。
【0033】
d=ε・ε・l・D・π・V/Q1 ・・・(2)
ε:真空誘電率
ε:感光層74の比誘電率
l:像担持体44の帯電有効長
D:感光層74の直径(≒ドラム72の外径)
V:電源部76の印加電圧
Q1:帯電ロール56に供給される電荷量
【0034】
また、層厚算出部106は、電源部76が出力する総電荷量に対応する電圧値と、後述する方法で検出した非供給電荷量とを用いて感光層74の層厚を算出するようにされてもよい。この際非供給電荷量は、予め非供給電荷量算出部104に記憶されている値を用いればよい。
【0035】
図5は、画像形成装置10が感光層74の厚さを算出する処理(S10)を示すフローチャートである。
図5に示すように、ステップ100(S100)において、総電荷量検出部78は、電源部76が出力する総電荷量Q0を検出する。
【0036】
ステップ102(S102)において、非供給電荷量算出部104は、容量負荷82の既知容量を容量記憶部102から読み出す。
【0037】
ステップ104(S104)において、非供給電荷量算出部104は、非供給電荷量Q2を算出する。
【0038】
ステップ106(S106)において、層厚算出部106は、像担持体44の帯電電荷量(帯電ロール56に供給される電荷量:Q1)を算出する。
【0039】
ステップ108(S108)において、層厚算出部106は、感光層74の厚さ(層厚d)を算出する。
【0040】
このように、処理制御部80は、非供給電荷量算出部104が算出した非供給電荷量(Q2)を、電源部76が出力する総電荷量(Q0)から差し引くので、感光層74の層厚dを精度よく算出することができる。
【0041】
次に、感光層74の厚さ(層厚d)を算出する他の方法について説明する。
図6は、感光層74の厚さを算出する第1の方法(S20)を示すフローチャートである。
図6に示すように、ステップ200(S200)において、感光層74の層厚が既知のd1であり、感光層74の容量が既知のC1である像担持体44aを画像形成装置10に装着することにより、総電荷量検出部78は、電源部76が像担持体44aを帯電するために出力する総電荷量Qa(対応する電圧値)を検出する。
【0042】
ステップ202(S202)において、感光層74の層厚が既知のd2であり、感光層74の容量が既知のC2である像担持体44bを画像形成装置10に装着することにより、総電荷量検出部78は、電源部76が像担持体44bを帯電するために出力する総電荷量Qb(対応する電圧値)を検出する。
【0043】
ステップ204(S204)において、非供給電荷量算出部104は、S200及びS202の処理結果を用いて、例えば図7に示したグラフのように、容量C1と容量C2との差に対する総電荷量Qaと総電荷量Qbとの差から、感光層74の容量が0である場合の切片Q2aを非供給電荷量として算出する。
【0044】
ステップ206(S206)において、層厚算出部106は、像担持体44の帯電電荷量(帯電ロール56に供給される電荷量)を算出する。
【0045】
ステップ208(S208)において、層厚算出部106は、感光層74の厚さ(層厚d)を算出する。
【0046】
また、処理制御部80は、像担持体44における感光層74の容量の初期値と変動後の値との比を用いて、感光層74の容量が0である場合の切片Q2aを算出することにより、非供給電荷量を算出するようにされてもよい。
【0047】
図8は、感光層74の厚さを算出する第2の方法(S30)を示すフローチャートである。
図8に示すように、ステップ300(S300)において、総電荷量検出部78は、電源部76が出力する総電荷量Q0を検出する。
【0048】
ステップ302(S302)において、画像形成装置10から像担持体44を取り外す。
【0049】
ステップ304(S304)において、総電荷量検出部78は、像担持体44を除去した状態で電源部76が出力する総電荷量を非供給電荷量Q2bとして検出する。
【0050】
ステップ306(S306)において、層厚算出部106は、図9に示すように、S300の処理で検出した総電荷量Q0から、S304の処理で検出した総電荷量(非供給電荷量)Q2bを差し引いて、像担持体44の帯電電荷量(帯電ロール56に供給される電荷量)を算出する。
【0051】
ステップ308(S308)において、層厚算出部106は、感光層74の厚さ(層厚d)を算出する。
【0052】
また、処理制御部80は、像担持体44が帯電した後に、極性反転部86によって積算部88が積算する電圧の極性を反転させることにより、像担持体44を帯電させるために要した時間と同じ時間のリーク電流を算出し、リーク電流を差し引いた像担持体44の帯電電荷量を算出するようにされてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置を示す側面図である。
【図2】像担持体、帯電ロール及びその周辺の詳細を示すブロック図である。
【図3】総電荷量検出部の詳細及びその周辺を示すブロック図である。
【図4】処理制御部が感光層の厚さを算出するために実行する層厚算出プログラムの構成を示すプログラム構成図である。
【図5】画像形成装置が感光層の厚さを算出する処理(S10)を示すフローチャートである。
【図6】感光層の厚さを算出する第1の方法(S20)を示すフローチャートである。
【図7】感光層の容量C1と容量C2との差に対する総電荷量Qaと総電荷量Qbとの差から、感光層の容量が0である場合の切片Q2aを算出する方法を示すグラフである。
【図8】感光層の厚さを算出する第2の方法(S30)を示すフローチャートである。
【図9】検出した総電荷量Q0から非供給電荷量Q2bを差し引いて、像担持体の帯電電荷量(帯電ロールに供給される電荷量)を算出する方法を示すグラフである。
【符号の説明】
【0054】
10 画像形成装置
14 像形成手段
44 像担持体
56 帯電ロール
70 UI装置
72 ドラム
74 感光層
76 電源部
78 総電荷量検出部
80 処理制御部
82 容量負荷
84 電流電圧変換抵抗
86 極性反転部
88 積算部
90 A/D変換部
100 層厚算出プログラム
102 容量記憶部
104 非供給電荷量算出部
106 層厚算出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面に設けられた帯電層によって現像剤像を担持する像担持体と、この像担持体を帯電する帯電装置と、この帯電装置に電荷を供給する給電手段と、この給電手段が出力する総電荷量を検出する総電荷量検出手段と、前記給電手段が出力して前記帯電装置に供給されない非供給電荷量を算出する非供給電荷量算出手段と、この非供給電荷量算出手段が算出した非供給電荷量、及び前記総電荷量検出手段が検出した総電荷量に基づいて、前記帯電層の厚さを算出する層厚算出手段とを有する画像形成装置。
【請求項2】
前記非供給電荷量算出手段は、前記給電手段と前記帯電装置との間の容量、及び前記給電手段の出力電圧に基づいて非供給電荷量を算出する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
帯電装置により帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを算出する層厚算出方法において、前記帯電装置に電荷を供給する給電手段が出力する総電荷量を検出し、前記給電手段が出力して前記帯電装置に供給されない非供給電荷量を算出し、検出した総電荷量及び算出した非供給電荷量に基づいて、前記帯電層の厚さを算出する層厚算出方法。
【請求項4】
前記給電手段と前記帯電装置との間の容量、及び前記給電手段の出力電圧に基づいて非供給電荷量を算出する請求項3記載の層厚算出方法。
【請求項5】
既知の互いに異なる厚さの帯電層を設けられた複数の像担持体をそれぞれ帯電するために、前記給電手段が出力する総電荷量をそれぞれ検出した結果に基づいて、非供給電荷量を算出する請求項3記載の層厚算出方法。
【請求項6】
帯電装置により帯電されて現像剤像を担持する像担持体の表面に設けられた帯電層の厚さを算出する層厚算出方法において、前記帯電装置に電荷を供給する給電手段が出力する総電荷量を検出し、前記給電手段が出力して前記帯電装置に供給されない非供給電荷量を検出し、検出した総電荷量及び非供給電荷量に基づいて、前記帯電層の厚さを算出する層厚算出方法。
【請求項7】
前記像担持体を除去した状態で前記給電手段が出力する総電荷量を検出することにより非供給電荷量を検出する請求項6記載の層厚算出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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