説明

画像形成装置

【課題】LSI電源部を有する画像形成装置において、LSI電源部において生じる電源ノイズに起因する放射電磁界を低減し、しかも、従来の大がかりなシールドケースを採用する必要なくして該電源ノイズに起因する放射電磁界を低減する。
【解決手段】キャンセル信号生成部2と、キャンセル信号送信部4とを有するとともに、LSI電源部11・・で発生する電源ノイズをLSI電源部ごとに記憶させたメモリ部32と、電源ノイズを発しているLSI電源部について、メモリ部32に記憶されている該電源部の電源ノイズに基づいて該ノイズを打ち消すキャンセル信号の生成を信号生成部2に指示するキャンセル信号生成指示手段3とを有しており、信号生成部2は生成する信号の周波数、振幅及び位相の調整が可能であり、指示手段3からの指示による周波数、振幅及び位相のキャンセル信号を生成する画像形成装置A。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ機、これらのうち2以上を組み合わせた複合機等の画像形成装置、特に、LSI電源部を有する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
LSI電源部を有する画像形成装置においては、その電源部を有するLSI(大規模集積回路)が動作すると、該LSI電源部における電源回路パターンから電源ノイズが発生することが知られている。この電源ノイズは周囲環境への放射電磁界の原因となることがある。
【0003】
一方、複写機、プリンタ等の画像形成装置のような電子機器の放射電磁界の抑制については、電子回路から生じる放射電磁界の抑制に関して次のような手法が提案されている。
【0004】
すなわち、(1) 電子回路に搭載されたデバイスに供給されるクロック信号を拡散して放射エネルギーを分散する方法、(2) クロック信号供給配線に対して平行に放射電磁界対策配線を施して放射電磁界を低減する方法(例えば、特許第3776871号公報、特許第2778576号公報参照)、(3) 電子回路基板を収容する筐体自体をシールドしてシールドケースとする方法等である。
【0005】
【特許文献1】特許第3776871号公報
【特許文献2】特許第2778576号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、従来の技術では、例えばクロックを拡散して放射エネルギーを分散する方法、クロック配線に対して平行に放射電磁界対策配線を設けて放射電磁界を低減する方法においてはクロック信号に伴うノイズはキャンセルできるが、電源ノイズをキャンセルすることはできない。また、基板を収容する筐体自体をシールドしてシールドケースとする方法では大がかりなシールドケースが必要であり、それだけコストアップを招くし、シールドが不完全なことによる放射電磁界の漏れ等が懸念される。
【0007】
そこで本発明は、LSI電源部を有する画像形成装置であって、該LSI電源部において生じる電源ノイズに起因する放射電磁界を低減でき、しかも、従来の大がかりなシールドケースを採用する必要なくして該電源ノイズに起因する放射電磁界を低減することができる画像形成装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は前記課題を解決するため研究を重ね次のことに着目するに到った。
電源ノイズを発するLSI電源部について、そのLSI電源部が発する電源ノイズを打ち消すように作用するキャンセル信号を生成し該キャンセル信号による電磁波を電源ノイズに作用させれば、電源ノイズを低減し、放射電磁界を低減することができる。
【0009】
キャンセル信号の生成にあたっては、電源ノイズを低減しようとするLSI電源部について、そのLSI電源部の電源ノイズを予め有限要素法等によるシュミレーションや実測により把握しておき、該把握した電源ノイズをLSI電源部ごとにメモリ部に記憶させておき、電源ノイズを発しているLSI電源部について、該メモリ部に記憶されている該LSI電源部の電源ノイズに基づいて該電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号を生成し、該キャンセル信号をそれにより該電源ノイズを打ち消し得る領域へ送信すれば、LSI電源部ごとにそれから生じる電源ノイズを低減することができる。
【0010】
そこで本発明は、
1又は2以上のLSI電源部を有する画像形成装置であり、
該LSI電源部から選択された1又は2以上のLSI電源部のそれぞれに対応させて設けられ、該LSI電源部において発生する電源ノイズを打ち消すキャンセル信号を生成するためのキャンセル信号生成部と、
該キャンセル信号生成部で生成されるキャンセル信号を該LSI電源部において発生する電源ノイズを該キャンセル信号で打ち消す領域へ送信するためのキャンセル信号送信部と、
予め求めた、前記選択された各LSI電源部で発生する電源ノイズを該各LSI電源部ごとに記憶させたメモリ部と、
前記選択された1又は2以上のLSI電源部のうち電源ノイズを発しているLSI電源部について、前記メモリ部に記憶されている該LSI電源部の電源ノイズに基づいて該電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号の生成を前記キャンセル信号生成部に指示するキャンセル信号生成指示手段とを備えており、
前記キャンセル信号生成部は生成するキャンセル信号の周波数、振幅及び位相の調整が可能であり、前記キャンセル信号生成指示手段からの指示による周波数、振幅及び位相のキャンセル信号を生成して前記キャンセル信号送信部へ出力する画像形成装置を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、LSI電源部を有する画像形成装置であって、該LSI電源部において生じる電源ノイズに起因する放射電磁界を低減でき、しかも、従来の大がかりなシールドケースを採用する必要なくして該電源ノイズに起因する放射電磁界を低減することができる画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施形態の画像形成装置は、基本的に、次のものである。すなわち、
1又は2以上のLSI電源部を有する画像形成装置であり、
該LSI電源部から選択された1又は2以上のLSI電源部のそれぞれに対応させて設けられ、該LSI電源部において発生する電源ノイズを打ち消すキャンセル信号を生成するためのキャンセル信号生成部と、
該キャンセル信号生成部で生成されるキャンセル信号を該LSI電源部において発生する電源ノイズを該キャンセル信号で打ち消す領域へ送信するためのキャンセル信号送信部と、
予め求めた、前記選択された各LSI電源部で発生する電源ノイズを該各LSI電源部ごとに記憶させたメモリ部と、
前記選択された1又は2以上のLSI電源部のうち電源ノイズを発しているLSI電源部について、前記メモリ部に記憶されている該LSI電源部の電源ノイズに基づいて該電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号の生成を前記キャンセル信号生成部に指示するキャンセル信号生成指示手段とを備えている。
【0013】
前記キャンセル信号生成部は生成するキャンセル信号の周波数、振幅及び位相の調整が可能であり、前記キャンセル信号生成指示手段からの指示による周波数、振幅及び位相のキャンセル信号を生成して前記キャンセル信号送信部へ出力する。
【0014】
ここで、前記の「該LSI電源部から選択された1又は2以上のLSI電源部のそれぞれに対応させて設けられ、該LSI電源部において発生する電源ノイズを打ち消すキャンセル信号を生成するためのキャンセル信号生成部」、「該キャンセル信号生成部で生成されるキャンセル信号を該LSI電源部において発生する電源ノイズを該キャンセル信号で打ち消す領域へ送信するためのキャンセル信号送信部」及び「前記選択された1又は2以上のLSI電源部のうち電源ノイズを発しているLSI電源部について、前記メモリ部に記憶されている該LSI電源部の電源ノイズに基づいて該電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号の生成を前記キャンセル信号生成部に指示するキャンセル信号生成指示手段」のそれぞれにおいて「電源ノイズを打ち消す」には、「電源ノイズを完全に打ち消す」場合のほか、「電源ノイズを実用上無視してもよい程度まで打ち消す」場合も含まれる。
【0015】
この画像形成装置によると、電源ノイズを発しているLSI電源部について、キャンセル信号生成指示手段からキャンセル信号生成部へ該電源ノイズを打ち消すためのキャンセル信号生成が指示される。キャンセル信号生成部は該指示に基づいてキャンセル信号を生成し、キャンセル信号送信部へ出力する。キャンセル信号送信部は、該電源ノイズを打ち消すように該キャンセル信号による電磁波を放射する。かくして該電源ノイズが低減され、該電源ノイズによる放射電磁界が抑制される。
【0016】
キャンセル信号生成指示手段はキャンセル信号生成を指示するにあたり、前記メモリ部に記憶されている、電源ノイズを発しているLSI電源部の電源ノイズに基づいて該電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号の生成を前記キャンセル信号生成部に指示し、キャンセル信号生成部は、キャンセル信号の周波数、振幅及び位相の調整が可能であり、該キャンセル信号生成指示手段からの指示による周波数、振幅及び位相のキャンセル信号を生成してキャンセル信号送信部へ出力する。
【0017】
従って、電源ノイズを発しているLSI電源部の電源ノイズをLSI電源部ごとにその電源ノイズに応じて適切に低減することができる。
また、電源ノイズの低減にあたり、従来の大がかりなシールドケースは必要でなく、それだけ簡単、安価に電源ノイズを低減できる。
【0018】
前記キャンセル信号は、電源ノイズを打ち消すことができるものであればよいが、代表例として、電源ノイズ波と同じ周波数において逆向きの大きさを示すキャンセル信号を挙げることができる。
【0019】
この場合、前記キャンセル信号生成指示手段が前記キャンセル信号生成部に対し生成を指示する前記電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号は、該キャンセル信号で打ち消すべき該電源ノイズ波と同じ周波数において逆向きの大きさを示すキャンセル信号であり、該キャンセル信号生成部は該打ち消すべき電源ノイズ波と同じ周波数において逆向きの大きさを示すキャンセル信号を生成する。
【0020】
いずれにしても、前記キャンセル信号生成部は前記キャンセル信号を発生させて前記キャンセル信号送信部へ出力するキャンセル信号発生部と、該キャンセル信号発生部で発生させる該キャンセル信号の周波数、振幅及び位相を前記キャンセル信号生成指示手段からの指示に基づいて調整設定する周波数調整回路、振幅調整回路及び位相調整回路とを含んでいるものとすることができる。
【0021】
LSI電源部が発する電源ノイズは、同じLSI電源部であっても、画像形成装置の動作モード(待機モードであるか、画像形成モードであるか、また、画像形成モードにおいてはモノクロ画像形成モードか、カラー画像形成モードか等の動作モード)に応じて変化する。
【0022】
また、LSI電源部が発する電源ノイズは、同じLSI電源部であっても、画像形成装置の温度や画像形成装置の使用経過時間等によっても変化する。
【0023】
そこで、前記メモリ部に記憶された各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の予め定めた動作モードごとに予め求められて該動作モードごとに該メモリ部に記憶されたものでもよい。
【0024】
また、前記メモリ部に記憶された各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の予め定めた温度ごとに予め求められて該温度ごとに該メモリ部に記憶されたものでもよい。
【0025】
また、前記メモリ部に記憶された各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の予め定めた使用経過時間ごとに予め求められて該使用経過時間ごとに該メモリ部に記憶されたものでもよい。
【0026】
さらに、前記メモリ部に記憶された各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の動作モード、画像形成装置の温度、画像形成装置の使用経過時間等のうち2以上を考慮したものでもよい。
【0027】
いずれにしても、各動作モードにおける各LSI電源部の電源ノイズ、又は各温度における各LSI電源部の電源ノイズ、又は各使用経過時間における各LSI電源部の電源ノイズ、又はこれらのうち2以上の組み合わせを考慮したときの各LSI電源部の電源ノイズ(例えば動作モードがX、温度がYであるときの各LSI電源部の電源ノイズ、或いは動作モードがX、温度がY、使用経過時間がZであるときの各LSI電源部の電源ノイズ)等の電源ノイズはシュミレーションや実測により予めそれぞれ把握しておき、前記メモリ部に記憶させておけばよい。
【0028】
ところで、LSI電源部が発する電源ノイズは、同じLSI電源部であっても、また、動作モード等の条件が同じであっても、バラつく場合がある。そのようなバラツキがある場合、そのバラツキも含めて予めシュミレーションや実測により電源ノイズを把握してメモリ部に記憶させる場合が生じる。
【0029】
その場合に備え、前記選択されたLSI電源部で生じる電源ノイズを測定する電源ノイズ測定手段を設けるとともに前記キャンセル信号生成部に生成させる信号の周波数、振幅及び位相をそれぞれ微調整しながら前記キャンセル信号を生成させる微調整モードの選択を前記キャンセル信号生成指示手段に指示する微調整モード指示手段を設け、
該キャンセル信号生成指示手段は、該微調整モード指示手段から微調整モード選択指示があると、前記選択された1又は2以上のLSI電源部のうち電源ノイズを発しているLSI電源部について、前記メモリ部に記憶されている該LSI電源部の電源ノイズに基づき、該電源ノイズに応じて予め定められた第1段階の周波数、振幅及び位相の信号の生成を前記キャンセル信号生成部へ指示する一方、該指示により該キャンセル信号生成部で生成される信号のもとでのLSI電源部の電源ノイズの前記電源ノイズ測定手段による測定結果を確認することから始め、該電源ノイズ測定手段による測定結果が予め定めたノイズレベル以下になるまで前段の周波数、振幅及び位相に対し微調整された周波数、振幅及び位相の信号の生成を前記キャンセル信号生成部へ繰り返し指示することで、最終的に該LSI電源部において発生する電源ノイズを打ち消すキャンセル信号生成を指示するようにしてもよい。
【0030】
このような微調整方式を採用することで、バラツキも含めた電源ノイズがメモリ部に記憶されている場合でも、電源ノイズを打ち消すためのより適切なキャンセル信号を生成し、該キャンセル信号により電源ノイズを打ち消すことができる。
【0031】
なお、バラツキも含めた電源ノイズがメモリ部に記憶されている場合でも、例えば、シュミレーションや実測等で把握されたその電源ノイズのバラツキを無視できるようなときには、前記キャンセル信号生成指示手段は、該メモリ部に記憶された電源ノイズに基づいて、その電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号の生成を、前記微調整方式を採用することなく、指示してもよい。
【0032】
以下、本発明に係る画像形成装置の例を図面を参照して説明する。
図1は本発明に係る画像形成装置例の正面図である。
図1に示す画像形成装置Aは、画像読取装置Sを備えた複写機であるが、ファクシミリ機の機能及びコンピュータ等から供給される画像情報に応じてプリントするプリンタ機能も併せ持つ。
【0033】
図1の画像形成装置Aは、画像形成部B及びその下の記録媒体収容カセットC1〜C4を有する部分CSを含んでいる。画像読取装置Sは画像形成部Bの上方に位置している。画像読取装置Sには原稿自動搬送装置ADF及び操作パネルPAが搭載されている。
【0034】
搬送装置ADFは開閉可能で、画像読取装置Sのガラス板g1上に配置される原稿を覆うカバーを兼ねている。
操作パネルPAには、複写画像形成やファクシミリ送信等の指示を行うスタートキー、画像形成枚数等を設定するテンキー等のキー群Ke等のほか、液晶表示部Dp及びキャンセル信号の微調整モードを指示するキーk1も搭載されている。液晶表示部Dpは、ユーザによるキー操作を反映表示したり、ユーザへの指示メニューを表示したり、画像形成部B等からの情報を表示する等に用いられる。微調整モード指示キーk1については後述する。
【0035】
画像読取装置Sは原稿台ガラスg1上に静止配置される原稿の画像を光学的に読み取ることができるほか、原稿自動搬送装置ADFにてその原稿載置トレイa1から搬送され、原稿排出トレイa2へ排出され、その途中で画像読取装置Sの原稿流し撮り用ガラス板g2に沿って移動する原稿の画像を光学的に読み取ることもできる。
【0036】
画像読取装置Sで読み取られた画像のデータは画像形成部Bへ送られ、そこでの画像形成に供されるか、或いはフアクシミリ送信に供される。図示省略のコンピュータ等から送信されてくる画像データは画像形成部Bへ送られ、そこでの画像形成に供される。
【0037】
画像形成部Bは電子写真方式により記録媒体上にトナー画像を形成するものである。本例の画像形成部Bは、イエロー画像形成ユニットY、マゼンタ画像形成ユニットM、シアン画像形成ユニットC及びブラック画像形成ユニットKを中間転写ベルトbに沿って配列し、各画像形成ユニットにより形成されるトナー像を中間転写ベルトbに1次転写し、ベルトb上に重ねて1次転写された多重トナー像をいずれかのカセットから供給される記録媒体(記録紙等)Pに2次転写し、定着装置Fで定着させてカラー画像を得ることができるタンデム型カラー画像形成部である。
【0038】
画像形成部Bはモノクロ画像を形成することもできるし、いずれか二つ又は三つの画像形成ユニットを用いて画像形成することもできる。
画像形成部Bは他のタイプのカラー画像形成部でもよいし、モノクロ画像形成部でもよい。
【0039】
定着装置Fは、定着ヒータとしてハロゲンランプヒータHを内蔵した定着ローラf1と、これに対向する加圧ローラf2とを有し、定着ローラf1はハロゲンランプヒータHの点灯によりトナー像定着温度へ向け加熱される。定着ローラf1の温度は温度検出器(本例ではサーミスタ)smで検出される。
【0040】
画像形成部Bでトナー像が2次転写された記録媒体Pは定着ローラf1と加圧ローラf2の間に通されることでトナー像が加熱加圧下に定着され、その後排出ローラRで排出トレイT上に排出される。
【0041】
図2は図1の画像形成装置の制御回路の概略を示すブロック図である。
図2の制御回路は画像形成装置全体を制御する制御部3を含んでいる。
【0042】
制御部3は、CPU(中央演算処理装置)31、プログラム等を記憶させたROM及びCPUとデータのやりとりを行うRAMを含むメモリ部32等を含んでいる。
画像形成装置Aの各部は制御部3の指示のもとに所定のタイミングで画像形成を行う等の動作をする。
【0043】
前記の操作パネルPAは制御部3に接続されており、後述する電源ノイズ測定器N及び温度検出器TS等も制御部3に接続されている。
また、図2の制御回路は、複数のLSI電源部11、12、13・・・を含んでいるとともに各LSI電源部に対応するキャンセル信号生成部2(21、22、23・・・)を含んでおり、キャンセル信号生成部2(21、22、23・・・)にはキャンセル信号送信部4(41、42、43・・・)がそれぞれ接続されている。
【0044】
LSI電源部11、12、13・・・のそれぞれは、LSIに設けられた、LSIを駆動するために必要な電力を供給するためのものである。
LSIは画像形成装置の各種制御等に用いられる。
【0045】
本例ではキャンセル信号生成部2を設けたLSI電源部11、12、13・・・は電源ノイズを発するものである。図2には示していないが、電源ノイズを発生しない、或いは発生しても無視できる程度であるため電源ノイズを発生しないと見做して差し支えないLSI電源部についてはそのようなキャンセル信号生成部を設けない。
【0046】
キャンセル信号生成部2(21、22、23・・・)のそれぞれは、図3に示すように、キャンセル信号発生部20を含んでいるとともに、信号発生部20で発生させる信号の振幅、位相及び周波数をそれぞれ制御部3からの指示に基づいて調整設定するための振幅調整回路201、位相調整回路202及び周波数調整回路203を含んでいる。
【0047】
さらに説明すると、制御部3のメモリ部には、予めシュミレーション或いは実測により把握した、LSI電源部11、12、13・・・のそれぞれが発生する電源ノイズをLSI電源部ごとに記憶させてある。
【0048】
図2では制御部3から各LSI電源部へ至るオン指示信号線の記載を省略しているが、制御部3は、所定のタイミングでLSI電源部11、12、13・・・のうち1又は2以上をオンさせる。そして、電源ノイズを発しているLSI電源部を把握し、電源ノイズを発するLSI電源部のそれぞれについて、そのLSI電源部に対応するキャンセル信号生成部2へ電源ノイズを打ち消すキャンセル信号の生成を指示する。制御部3の該キャンセル信号生成を指示する部分はキャンセル信号生成指示手段として機能する部分である。
【0049】
電源ノイズを発しているLSI電源部の制御部3における把握は、制御部自身がオンさせたLSI電源部のうち電源ノイズがメモリ部32に記憶されているLSI電源部を特定することで行われる。
【0050】
制御部3は、キャンセル信号生成指示に際しては、電源ノイズを発しているLSI電源部についてメモリ部32に記憶させてある電源ノイズに基づき該電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号の生成を、該電源ノイズを発しているLSI電源部に対応するキャンセル信号生成部2に指示する。
【0051】
キャンセル信号生成の指示を受けたキャンセル信号生成部2は、該指示に基づいて、キャンセル信号発生部20で発生させるべきキャンセル信号の振幅、位相及び周波数を振幅調整回路201、位相調整回路202及び周波数調整回路203でそれぞれ調整設定する。キャンセル信号発生部20は、その調整設定された振幅、位相及び周波数のキャンセル信号を発生させ、キャンセル信号送信部4へ出力する。
【0052】
制御部3からキャンセル信号生成部へ生成を指示する、電源ノイズを打ち消す振幅、位相及び周波数のキャンセル信号は、本例では、電源ノイズ波と同じ周波数において大きさが同じで逆向きの大きさを示すキャンセル信号である。
【0053】
例えば、打ち消すべき電源ノイズ波が図5(A)に示すものであったとすると、キャンセル信号は、図5(B)に示すように、電源ノイズ波と同じ周波数(例えばfc)において大きさが同じで逆向きの大きさを示すキャンセル信号である。
【0054】
キャンセル信号生成部2のキャンセル信号発生部20からキャンセル信号送信部4に出力されたキャンセル信号は、例えば図4に示すように、LSI電源部の電源ノイズを該キャンセル信号で打ち消し得る領域に配置された送信部先端のキャンセル信号送信配線パターン40から放射され電源ノイズを低減させる。
【0055】
さらに説明すると、図4は、4層構造のLSIにおいてLSI電源パターン100がLSI電源パターンビア101を介して1層目から4層目へ層変更している場合を概略的に示しており、キャンセル信号送信配線パターン40は2層目又は3層目においてパターンビア101を囲んでいる。これにより配線パターン40のループ内にあるパターンビア101にキャセル信号による電磁波を放射して電源ノイズを低減することができる。
【0056】
図6は制御部3の以上説明した動作を示すフローチャートである。このフローチャートに示すように、制御部3は、LSI電源部をオンさせたあと(ステップS11)、電源ノイズが発生するLSI電源部を把握し(ステップS12)、ノイズ発生LSI電源部の放射ノイズをメモリ部32から把握し(ステップS13)、キャンセル信号の振幅を決定し信号生成部2へ振幅調整を指示し、キャンセル信号の位相を決定し信号生成部2へ位相調整を指示し、キャンセル信号の周波数を決定し信号生成部2へ周波数調整を指示する(ステップS14〜S16)。かくしてキャンセル信号生成部2では、指示された振幅、位相及び周波数のキャンセル信号を生成して送信部4へ出力する。
【0057】
ところで、LSI電源部が発する電源ノイズは、既述のとおり、同じLSI電源部であっても、画像形成装置の動作モード(待機モードであるか、画像形成モードであるか、また、画像形成モードにおいてはモノクロ画像形成モードか、カラー画像形成モードか、或いはさらに、モノクロ画像形成モードやカラー画像形成モードそれぞれにおける種々の動作モード等の動作モード)に応じて変化し、また、画像形成装置の温度や画像形成装置の使用経過時間等によっても変化する。
【0058】
そこで、電源ノイズを発する各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置Aの予め定めた動作モードごとに予め求めて該動作モードごとにメモリ部32に記憶させておいてもよく、画像形成装置の予め定めた温度ごとに予め求めて該温度ごとにメモリ部32に記憶させておいてもよく、また、画像形成装置の予め定めた使用経過時間ごとに予め求めて該使用経過時間ごとにメモリ部32に記憶させておいてもよい。
【0059】
また、電源ノイズを発する各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の動作モード、画像形成装置の温度、画像形成装置の使用経過時間等のうち2以上を考慮して、予め定めた動作モード等の条件において予め求めて該条件ごとにメモリ部32に記憶させておいてもよい。
【0060】
動作モードを考慮した電源ノイズをメモリ部32に記憶させる場合の制御部3のキャンセル信号生成指示動作を図7に示す。この動作は図6の動作中のステップS12に相当するステップS22の次に画像形成装置Aの現在の動作モードを制御部3自身において把握する動作モード把握ステップS23を挿入し、図6の動作におけるステップS13に相当するステップとして、把握した動作モードでのLSI電源部の放射ノイズ(電源ノイズ)をメモリ部32から把握するステップS24を採用して電源ノイズをキャンセルする信号の生成をキャンセル信号生成部2へ指示するものである。図7におけるステップS21、S25〜S27は、図6におけるステップS11、S14〜S16に相当するものである。
【0061】
画像形成装置Aの温度を考慮した電源ノイズをメモリ部32に記憶させる場合の制御部3のキャンセル信号生成指示動作を図8に示す。この動作は図6の動作中のステップS12に相当するステップS32の次に画像形成装置Aの現在の温度を温度検出器TSで検出するステップS33を挿入し、図6の動作におけるステップS13に相当するステップとして、把握した温度でのLSI電源部の放射ノイズ(電源ノイズ)をメモリ部32から把握するステップS34を採用して電源ノイズをキャンセルする信号の生成をキャンセル信号生成部2へ指示するものである。図8におけるステップS31、S35〜S37は、図6におけるステップS11、S14〜S16に相当するものである。
【0062】
画像形成装置Aの使用経過時間を考慮した電源ノイズをメモリ部32に記憶させる場合の制御部3のキャンセル信号生成指示動作を図9に示す。この動作は図6の動作中のステップS12に相当するステップS42の次に画像形成装置Aの現在の使用経過時間を制御部3に内蔵されているカウンタで把握するステップS43を挿入し、図6の動作におけるステップS13に相当するステップとして、把握した使用経過時間でのLSI電源部の放射ノイズ(電源ノイズ)をメモリ部32から把握するステップS44を採用して電源ノイズをキャンセルする信号の生成をキャンセル信号生成部2へ指示するものである。図9におけるステップS41、S45〜S47は、図6におけるステップS11、S14〜S16に相当するものである。
【0063】
画像形成装置Aの動作モード、温度、使用経過時間を考慮した電源ノイズをメモリ部32に記憶させる場合の制御部3のキャンセル信号生成指示動作を図10に示す。この動作は図6の動作中のステップS12に相当するステップS52の次に、画像形成装置Aの現在の動作モードを把握し、装置温度を検出し、装置使用経過時間を把握するステップS53〜S55を挿入し、図6の動作におけるステップS13に相当するステップとして、把握した動作モード、温度及び使用経過時間でのLSI電源部の放射ノイズ(電源ノイズ)をメモリ部32から把握するステップS56を採用して電源ノイズをキャンセルする信号の生成をキャンセル信号生成部2へ指示するものである。図10におけるステップS51、S57〜S59は、図6におけるステップS11、S14〜S16に相当するものである。
【0064】
図11は図6に示すフローチャートの変形例であり、電源ノイズにバラツキがある場合においてそのバラツキも含めて予め電源ノイズを求め、該電源ノイズをメモリ部32に記憶させた場合の制御部3のキャンセル信号生成指示動作の例を示している。
【0065】
すなわち、制御部3はLSI電源部をオンさせたあと(ステップS11)、電源ノイズが発生するLSI電源部を把握し(ステップS12)、操作パネルPAの微調整モード指示キーk1による微調整モード選択指示の有無を判断し(ステップS121)、その指示がないときは、ノイズ発生LSI電源部の放射ノイズをメモリ部32から把握し(ステップS13)、キャンセル信号の振幅を決定し信号生成部2へ振幅調整を指示し、キャンセル信号の位相を決定し信号生成部2へ位相調整を指示し、キャンセル信号の周波数を決定し信号生成部2へ周波数調整を指示する(ステップS14〜S16)。かくしてキャンセル信号生成部2では、指示された振幅、位相及び周波数のキャンセル信号を生成して送信部4へ出力する。
【0066】
ステップS121において微調整モード選択指示があると、ノイズ発生LSI電源部の放射ノイズをメモリ部32から把握し(ステップS122)、該メモリ部に記憶された電源ノイズについて予め定められた第1段階の振幅、位相及び周波数に基づいて、キャンセル信号の振幅を決定し信号生成部2へ振幅調整を指示し、キャンセル信号の位相を決定し信号生成部2へ位相調整を指示し、キャンセル信号の周波数を決定し信号生成部2へ周波数調整を指示する(ステップS123〜S125)。
【0067】
その後、電源ノイズ測定器N(例えばスペクトラムアナライザ)で測定される電源ノイズ(放射ノイズ)測定結果が許容できる規定のノイズレベル以下か否かを判断し(ステップS126)、規定レベル以下でないときは、ステップS123に戻り、前段回の振幅、位相及び周波数に対し微調整された振幅、位相及び周波数のキャンセル信号生成を指示し(ステップ123〜125)、このようにして、ステップS126で電源ノイズ測定器Nで測定される電源ノイズ(放射ノイズ)測定結果が許容できる規定のノイズレベル以下になるまでステップS123〜S125を繰り返すことで、最終的に電源ノイズを打ち消すキャンセル信号の生成をキャンセル信号生成部2へ指示する。
【0068】
図11の制御は図6の制御において微調整方式(図11のステップS121、S122〜S126)を採用したものであるが、図7〜図10の各制御においても同様の微調整方式を採用できる。例えば、図7の制御においてステップ23のあとに微調整方式を採用する例、図8の制御においてステップ33のあとに微調整方式を採用する例、図9の制御においてステップ43のあとに微調整方式を採用する例、図10の制御においてステップS55のあとに微調整方式を採用する例を挙げることができる。
【0069】
このような微調整方式を採用することで、バラツキも含めた電源ノイズがメモリ部32に記憶されている場合でも、電源ノイズを打ち消すためのより適切なキャンセル信号を生成し、該キャンセル信号により電源ノイズを低減することができる。
【産業上の利用可能性】
【0070】
本発明は、LSI電源部で発生する電源ノイズを低減できる画像形成装置を提供することに利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本発明に係る画像装置例の正面図である。
【図2】図1の画像形成装置の制御回路の概略を示すブロック図である。
【図3】図2の制御回路中のキャンセル信号生成部の構成を示す図である。
【図4】キャンセル信号送信部の例を示す図である。
【図5】図5(A)はLSI電源部の電源ノイズの例を示す図であり、図5(B)は該電源ノイズを打ち消すキャンセル信号の例を示す図である。
【図6】制御部のキャンセル信号生成指示動作の1例を示すフローチャートである。
【図7】制御部のキャンセル信号生成指示動作の他の例を示すフローチャートである。
【図8】制御部のキャンセル信号生成指示動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図9】制御部のキャンセル信号生成指示動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図10】制御部のキャンセル信号生成指示動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図11】制御部のキャンセル信号生成指示動作のさらに他の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0072】
A 画像形成装置
S 画像読取装置
g1、g2 ガラス板
C1〜C4 記録媒体収容カセット
CS カセットのある部分
ADF 原稿自動搬送装置
a1 原稿載置トレイ
a2 原稿排出トレイ
PA 操作パネル
Ke キー群
k1 微調整モード指示キー
B 画像形成部
Y イエロー画像形成ユニット
M マゼンタ画像形成ユニット
C シアン画像形成ユニット
K ブラック画像形成ユニット
b 中間転写ベルト
F 定着装置
f1 定着ローラ
f2 加圧ローラ
R 排出ローラ
T 排出トレイ
P 記録媒体

11、12、13・・・ LSI電源部
2(21、22、23・・・) キャンセル信号生成部
20 キャンセル信号発生部
201 振幅調整回路
202 位相調整回路
203 周波数調整回路
3 制御部
31 CPU
32 メモリ部
N 電源ノイズ測定器
TS 温度検出器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
1又は2以上のLSI電源部を有する画像形成装置であり、
該LSI電源部から選択された1又は2以上のLSI電源部のそれぞれに対応させて設けられ、該LSI電源部において発生する電源ノイズを打ち消すキャンセル信号を生成するためのキャンセル信号生成部と、
該キャンセル信号生成部で生成されるキャンセル信号を該LSI電源部において発生する電源ノイズを該キャンセル信号で打ち消す領域へ送信するためのキャンセル信号送信部と、
予め求めた、前記選択された各LSI電源部で発生する電源ノイズを該各LSI電源部ごとに記憶させたメモリ部と、
前記選択された1又は2以上のLSI電源部のうち電源ノイズを発しているLSI電源部について、前記メモリ部に記憶されている該LSI電源部の電源ノイズに基づいて該電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号の生成を前記キャンセル信号生成部に指示するキャンセル信号生成指示手段とを備えており、
前記キャンセル信号生成部は生成するキャンセル信号の周波数、振幅及び位相の調整が可能であり、前記キャンセル信号生成指示手段からの指示による周波数、振幅及び位相のキャンセル信号を生成して前記キャンセル信号送信部へ出力することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記キャンセル信号生成指示手段が前記キャンセル信号生成部に対し生成を指示する前記電源ノイズを打ち消す周波数、振幅及び位相のキャンセル信号は、該キャンセル信号で打ち消すべき該電源ノイズ波と同じ周波数において逆向きの大きさを示すキャンセル信号であり、該キャンセル信号生成部は該打ち消すべき電源ノイズ波と同じ周波数において逆向きの大きさを示すキャンセル信号を生成する請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記キャンセル信号生成部は前記キャンセル信号を発生させて前記キャンセル信号送信部へ出力するキャンセル信号発生部と、該キャンセル信号発生部で発生させる該キャンセル信号の周波数、振幅及び位相を前記キャンセル信号生成指示手段からの指示に基づいて調整設定する周波数調整回路、振幅調整回路及び位相調整回路とを含んでいる請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記メモリ部に記憶された各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の予め定めた動作モードごとに予め求められて該動作モードごとに該メモリ部に記憶されている請求項1、2又は3記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記メモリ部に記憶された各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の予め定めた温度ごとに予め求められて該温度ごとに該メモリ部に記憶されている請求項1から4のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記メモリ部に記憶された各LSI電源部の電源ノイズは、画像形成装置の予め定めた使用経過時間ごとに予め求められて該使用経過時間ごとに該メモリ部に記憶されている請求項1から5のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記選択されたLSI電源部で生じる電源ノイズを測定する電源ノイズ測定手段を備えているとともに前記キャンセル信号生成部に生成させる信号の周波数、振幅及び位相をそれぞれ微調整しながら前記キャンセル信号を生成させる微調整モードの選択を前記キャンセル信号生成指示手段に指示する微調整モード指示手段を備えており、
該キャンセル信号生成指示手段は、該微調整モード指示手段から微調整モード選択指示があると、前記選択された1又は2以上のLSI電源部のうち電源ノイズを発しているLSI電源部について、前記メモリ部に記憶されている該LSI電源部の電源ノイズに基づき、該電源ノイズに応じて予め定められた第1段階の周波数、振幅及び位相の信号の生成を前記キャンセル信号生成部へ指示する一方、該指示により該キャンセル信号生成部で生成される信号のもとでのLSI電源部の電源ノイズの前記電源ノイズ測定手段による測定結果を確認することから始め、該電源ノイズ測定手段による測定結果が予め定めたノイズレベル以下になるまで前段の周波数、振幅及び位相に対し微調整された周波数、振幅及び位相の信号の生成を前記キャンセル信号生成部へ繰り返し指示することで、最終的に該LSI電源部において発生する電源ノイズを打ち消すキャンセル信号生成を指示する請求項1から6のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−261976(P2008−261976A)
【公開日】平成20年10月30日(2008.10.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−103650(P2007−103650)
【出願日】平成19年4月11日(2007.4.11)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】