説明

画像形成装置

【課題】クリーニング手段の部品点数削減による省スペース化およびコストの削減化が図れる、画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置10は、像担持体14a〜14dと、像担持体14a〜14dを帯電する帯電手段16a〜16dと、像担持体14a〜14dの表面に潜像を形成する露光手段18a〜18dと、潜像をトナー像に現像する現像手段20a〜20dと、像担持体14a〜14dに接触可能に配置され、トナー像を記録媒体に直接的ないし間接的に転写するために用いられる無端環状の転写体26を有する転写手段24と、転写体26に張力を付与するためのテンションローラ38と、転写体26の表面上の残留トナーをクリーニングするクリーニング手段40とを包含する。テンションローラ38は、クリーニング手段40の機能を兼ね備えていることを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機などの画像形成装置に関し、特に、トナー像が転写ベルトを介して用紙等の記録媒体に転写される、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
本願発明の背景となる従来のカラー画像形成装置には、例えば、異なる色のトナーが収容されてタンデム式に配列された画像ユニットと、画像ユニットの配列方向に沿って周回走行され、感光体ドラム上に形成された複数色のトナー像が順次重ね転写されてカラートナー像が形成される無端の中間転写ベルトと、中間転写ベルトの周長が長くなる場合に、中間転写ベルトの走行方向に対してベルト支持ローラの上流側近傍に設置され、中間転写ベルトに一定の張力を与えるためのテンションローラと、ベルト支持ローラの対向位置に配置され、中間転写ベルトを介して当該ローラを押圧して中間転写ベルトに形成された合成トナー像を用紙に一括転写する2次転写ローラとを有するものがあった(例えば、特許文献1参照)。
このカラー画像形成装置によれば、テンションローラが中間転写ベルトの走行方向に対して画像形成ユニットの上流側近傍に位置するローラの上流側近傍に設置されているので、中間転写ベルトの周回走行時における張り部を画像形成ユニットの設置位置と記録媒体へのトナー像の転写位置とに形成することが可能になっている。
【0003】
ところが、このカラー画像形成装置では、閉ループ状の中間転写ベルトの内側にテンションローラが配置され、中間転写ベルトの内側から当該中間転写ベルトに張力が付与されている。そのため、このカラー画像形成装置では、中間転写ベルトが外側に湾曲し、画像形成装置本体内における中間転写ベルトの占める割合が大きくなってしまい、省スペース化を図るためには未だ不具合を有するものであった。
【0004】
そこで、このような不具合を解消するために、例えば、複数本のローラにループ状に張架した無端状の中間転写ベルトの外側にテンションローラを配置し、中間転写ベルトの外側から当該中間転写ベルトに張力を付与するように構成したベルト装置及びこれを用いた画像形成装置があった(例えば、特許文献2参照)。
この画像形成装置では、テンションローラにより張力が付与されることにより、ループ状の中間転写ベルトが内側に湾曲されるので、上述の特許文献1に示すようなものに比べて、省スペース化を図ることが可能となっている。
【0005】
【特許文献1】特開2001−356555号公報
【特許文献2】特開2004−258067号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、このベルト装置及びこれを用いた画像形成装置では、テンションローラの上流側で中間転写ベルトの外側に、クリーニング回収ローラ、ファーブラシおよびクリーニングブレード等で構成されたベルトクリーニング部材が設けられている。この場合、ベルトクリーニング部材の部品点数が多いものとなり、コスト削減に不具合を生じるものであった。また、それらの部品点数の多さに起因して、画像形成装置本体におけるベルトクリーニング部材の配置スペースの省スペース化に未だ不具合を有するものであった。
一方で、画像形成装置のさらなる省スペース化、コンパクト化が希求されており、それに伴って、画像形成部も更なる小型化が要求されている。すなわち、ベルトクリーニングユニットにおいても、できる限り部品の小型化ないし部品点数の削減が要望されている。
【0007】
それゆえに、本願発明の主たる目的は、クリーニング手段の部品点数削減による省スペース化およびコストの削減化が図れる、画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1にかかる本願発明は、像担持体と、像担持体を帯電する帯電手段と、像担持体の表面に潜像を形成する露光手段と、潜像をトナー像に現像する現像手段と、像担持体に接触可能に配置され、トナー像を記録媒体に直接的ないし間接的に転写するために用いられる無端環状の転写体を有する転写手段と、転写体に張力を付与するためのテンションローラと、転写体の表面上の残留トナーをクリーニングするクリーニング手段とを含む画像形成装置であって、テンションローラは、クリーニング手段の機能を兼ね備えていることを特徴とする、画像形成装置である。
請求項1にかかる本願発明では、テンションローラがクリーニング手段の機能を兼ね備えているので、部品点数を削減することが可能となり、それによる省スペース化およびコストの削減化が図れる。
請求項2にかかる本願発明は、請求項1にかかる発明に従属する発明であって、クリーニング手段は、転写体の表面上の残留トナーをクリーニングするクリーニング回収ローラを含み、テンションローラが、クリーニング回収ローラとして兼用されていることを特徴とする、画像形成装置である。
請求項2にかかる本願発明では、テンションローラが、クリーニング回収ローラとして兼用されているので、当該クリーニング回収ローラの分だけ、クリーニング手段の部品点数を削減することが可能となる。そのため、それによる省スペース化およびコストの削減化が図れる。
請求項3にかかる本願発明は、請求項1または請求項2にかかる発明に従属する発明であって、テンションローラは、転写体の外側に配置され、転写体の外側から内側に向けて転写体に張力が付与されるように構成されていることを特徴とする、画像形成装置である。
請求項3にかかる本願発明では、テンションローラが、無端環状の転写体の外側に配置され、転写体の外側から内側に向けて転写体に張力が付与される構成となっているので、張力が付与された部位の転写体は内側に湾曲する。そのため、請求項3にかかる本願発明では、上述した請求項1または請求項2にかかる発明の効果に加えて、さらに、転写体周りの省スペース化が図れるものとなる。
請求項4にかかる本願発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにかかる発明に従属する発明であって、クリーニング手段で回収された残留トナーの排出方向は、テンションローラの押圧方向と同じ方向であることを特徴とする、画像形成装置である。
請求項4にかかる本願発明では、上述した請求項1〜請求項3のいずれかにかかる発明の効果に加えて、クリーニング手段で回収された残留トナーの排出方向が、テンションローラの押圧方向と同じ方向となっているので、たとえばクリーニング手段が外力等により振動したとしても、残留トナーはスムーズに排出方向に沿って排出される。
なお、本願発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにかかる発明に従属する発明であって、テンションローラが導電性を有するローラを含み、当該ローラにクリーニングブレードを当接させることによって、当該ローラに付着した転写体の残留トナーがクリーニングされるようにしてもよい。
また、本願発明は、請求項1〜請求項5のいずれかにかかる発明に従属する発明であって、転写手段が、像担持体と接触してループ状に移動しながら、その表面にトナー像が転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルトにトナー像を1次転写する1次転写手段と、中間転写ベルトの表面に転写されたトナー像を記録媒体の表面に2次転写する2次転写手段と、2次転写手段において、中間転写ベルトのトナー像担持面側に記録媒体を搬送させる記録媒体搬送手段とを含む、画像形成装置であってもよい。この場合、トナー像は、中間転写ベルトを経由して間接的に記録媒体に転写されるものである。
さらに、本願発明は、請求項1〜請求項5のいずれかにかかる発明に従属する発明であって、転写手段が、像担持体と接触してループ状に移動しながら、その表面にトナー像が転写される中間転写ベルトと、中間転写ベルトのトナー像担持面側に、記録媒体を搬送させる記録媒体搬送手段と、中間転写ベルトにトナー像を1次転写する1次転写手段とを含み、トナー像は、中間転写ベルトと像担持体との間で直接的に記録媒体に転写されることを特徴とする、画像形成装置であってもよい。
【発明の効果】
【0009】
本願発明にかかる画像形成装置によれば、クリーニング手段の部品点数削減による省スペース化およびコストの削減化が図れる、画像形成装置が得られる。
【0010】
本願発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本願発明にかかる実施形態の一例の全体構成を示す概略構成図であり、図2は、図1に示す画像形成装置の要部を示す概念的構成図である。
本実施形態例では、画像形成装置の一例として、たとえば中間転写方式の所謂、タンデムタイプのカラー電子写真複写機等の画像形成装置について、以下、説明する。
この画像形成装置10は、電子写真方式により、たとえばイエロー,マゼンタ,シアンおよびブラックの色成分のトナー像を形成するたとえば4つの画像形成ユニット12A,12B,12Cおよび12Dを含む。4つの画像形成ユニット12A,12B,12Cおよび12Dは、それぞれ、各色の像担持手段を形成する像担持体として、たとえばドラム状の感光体14a,14b,14cおよび14dを含む。
【0012】
感光体14a,14b,14cおよび14dの周囲には、それぞれ、各感光体14a,14b,14cおよび14dを帯電する帯電手段としてのたとえば帯電装置16a,16b,16cおよび16dと、各感光体14a,14b,14cおよび14dに各色の潜像を形成する露光手段としてのたとえば露光装置18a,18b,18cおよび18dと、各感光体14a,14b,14cおよび14dに形成された各潜像をトナー像に現像する現像手段としての現像装置20a,20b,20cおよび20dと、各感光体14a,14b,14cおよび14d上のトナーをクリーニングする像担持体クリーニング手段としての感光体クリーニング装置22a,22b,22cおよび22dとが配設されている。
【0013】
感光体14a,14b,14cおよび14dの下には、記録媒体としての記録用紙(図示せず)にトナー像を転写するための転写手段24が配設されている。
すなわち、転写手段24は、現像装置20a,20b,20cおよび20dにより現像された各色のトナー像が転写される転写体として、たとえばシート状で無端環状のベルトで形成された中間転写ベルト26を含む。この中間転写ベルト26の内側には、第1の転写手段としてのたとえば1次転写ローラ28a,28b,28c,28d、駆動ローラ30、従動ローラ32、第2の転写手段としてのたとえば2次転写ローラ34と対向配置された2次転写対向ローラ36が配置されている。
【0014】
また、この無端環状の中間転写ベルト26の外側には、テンションローラ38が配置されている。テンションローラ38は、従動ローラ32と2次転写ローラ34との中間部で、2次転写ローラ34の下流側寄りに配置されている。テンションローラ38は、中間転写ベルト26の外側から内側に向けて中間転写ベルト26に適宜所定の張力が付与されるように構成されている。すなわち、中間転写ベルト26は、テンションローラ38によって、1次転写ローラ28a,28b,28c,28d、駆動ローラ30、従動ローラ32および2次転写ローラ34などのローラ部材に一定の張力を保って架け設けられている。この場合、中間転写ベルト26は、テンションローラ38により張力が付与された部位が内側に湾曲されるものである。
【0015】
中間転写ベルト24は、駆動ローラ28が駆動モータ(図示せず)により駆動されることにより、所定の周回速度で周回駆動される。したがって、中間転写ベルト26は、駆動ローラ30が駆動されることによって、感光体14a,14b,14cおよび14dと接触してループ状に周回移動しながら、その表面にトナー像が転写される。
すなわち、1次転写ローラ28a,28b,28cおよび28dは、それぞれ、感光体14a,14b,14cおよび14dと対向配置され、トナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されることにより、感光体14a,14b,14cおよび14d上の各トナー像が中間転写ベルト26に静電吸引され、1次転写されるものとなる。
【0016】
本実施形態例では、特に、テンションローラ38が、中間転写ベルト26上の残留トナーをクリーニングするクリーニング手段としての機能を兼ね備えているものである。
すなわち、クリーニング手段としてのクリーニング装置40は、たとえば図2に示すように、ハウジング40Aを含み、ハウジング40A内には、クリーニング回収ローラとしての機能を兼ね備えたテンションローラ38が配設されている。当該テンションローラ38は、クリーニング回収ローラとして兼用されており、中間転写ベルト26の表面上の残留トナーを回収してクリーニングするものである。
【0017】
テンションローラ38(クリーニング回収ローラ兼用)は、たとえば導電性を有するローラ42を含む。ローラ42は、導電性を有するゴムローラおよび金属製ローラ等で形成されている。なお、ゴムローラとしては、たとえば電気抵抗が所定の値に調整された導電性の発泡EPDMゴム層を有するものが用いられている。また、金属製ローラとしては、SUM22L,SUM21,SUM24L等の硫黄複合快削鋼鋼材などで形成されたものが用いられている。
ローラ42の近傍には、たとえばゴム製のクリーニングブレード44が配設されている。クリーニングブレード44は、たとえば断面L字形のブラケット46でハウジング40Aに支持されている。ローラ42にクリーニングブレード44を当接させることによって、ローラ42に静電付着して回収された中間転写ベルト26の残留トナーがクリーニングされる。ローラ42は、当該ローラ42を中間転写ベルト26の表面に一定の押圧力で押圧するためのスプリング等の付勢手段46によって、ハウジング40Aに付勢・支持されている。
【0018】
また、ハウジング40A内には、クリーニングブレード44によりローラ42の表面から除去され、回収された残留トナーを排出方向に搬送するトナー搬送部の搬送スクリュー(図示せず)が配設されている。本実施形態例では、ローラ42の表面からクリーニングブレード44により回収された残留トナーの排出方向が、テンションローラ38の押圧方向と同じ方向に配設されている。
なお、搬送スクリュー(図示せず)は、回転軸を中心とし、そのまわりにスパイラル状の搬送羽根を設けたものであり、ハウジング40A内に回動自在に支持されている。クリーニングブレード44によりローラ42の表面から掻き落とされた残留トナーは、搬送スクリュー(図示せず)が回転することにより、順次、排出方向に搬送され、ハウジング40Aの底面に設けられたトナー排出口50からハウジング40Aの外部に排出され、たとえば廃棄ボトル(図示せず)内へ貯留される。
【0019】
一方、2次転写ローラ34と2次転写対向ローラ36との間には、中間転写ベルト26が挟持され、中間転写ベルト26が2次転写ローラ34と2次転写対向ローラ36との間を通過するのに同期して、中間転写ベルト26のトナー像担持面側には、記録用紙が供給される。この場合、記録用紙は、給紙カセット60から1枚ずつ引き出され、さらに、記録用紙搬送ローラ62によって、記録用紙搬送路64に繰り出される。そして、記録用紙は、記録用紙搬送路64を経由し、タイミングローラ(図示せず)を介して、2次転写ローラ34と2次転写対向ローラ36との間に搬送・供給される。このとき、2次転写ローラ34にトナーの帯電極性と逆極性の電圧が印加されることによって、中間転写ベルト26のトナー像担持面側に当接された記録用紙の当接面には、トナー像が2次転写される。この場合、トナーがプラスに帯電されているのに対して、2次転写ローラ34は、マイナスのバイアスが印加されている。
【0020】
さらに、トナー像が2次転写された記録用紙は、2次転写ローラ34および2次転写対向ローラ36の分離機能により、中間転写ベルト26から分離され、移送ベルト66によって、定着手段としてのたとえば熱定着装置68に搬送される。そして、熱定着装置68に搬送された記録用紙の未定着トナー像は、加熱によるトナー像の定着処理が施された後、所定の排紙トレイ(図示せず)に向けて搬送される。
【0021】
本実施形態例では、テンションローラ38がクリーニング装置40の機能を兼ね備えているため、部品点数を削減することができ、それによって、省スペース化およびコストの削減化が可能となっている。すなわち、当該テンションローラ38は、クリーニング回収ローラを形成しているローラ42を兼ねているので、少なくとも、当該ローラ42の分だけ、クリーニング装置40を構成する部品点数を削減することができる。そのため、画像形成装置本体内において、画像形成ユニット12A,12B,12C,12Dおよび転写手段24の省スペース化を図ることができ、それに伴うコストの削減化が可能となっている。
【0022】
さらに、本実施形態例では、テンションローラ38が、無端環状の中間転写ベルト26の外側に位置し、中間転写ベルト26の外側から内側に向けて当該中間転写ベルト26に適宜所定の張力が付与されるので、張力が付与された部位の中間転写ベルト26は内側に湾曲する。したがって、中間転写ベルト26まわりの延いては転写手段24のさらなる省スペース化が可能となっている。
【0023】
また、本実施形態例では、クリーニング回収ローラを形成しているローラ42を介して、クリーニング装置40で回収された中間転写ベルト26の残留トナーの排出方向が、テンションローラ38の回転方向(図2で見て、反時計方向)と同じ方向となっているので、たとえばクリーニング装置40が、たとえば中間転写ベルト26の環境変化による伸縮等の外力により可動したとしても、当該残留トナーはスムーズに排出方向に沿って排出されるものとなっている。
【0024】
なお、上述した本実施形態例では、転写手段24が、複数の感光体14a,14b,14c,14dと順次接触してループ状に移動しながら、その表面にトナー像が転写される中間転写ベルト26と、中間転写ベルト26にトナー像を1次転写する1次転写ローラ28a,28b,28c,28dと、中間転写ベルト26の表面に転写されたトナー像を記録用紙の表面に2次転写する2次転写ローラ34,2次転写対向ローラ36と、2次転写ローラ34および2次転写対向ローラ36間に、中間転写ベルト26の表面(トナー像担持面側)に記録用紙を搬送させる記録用紙搬送ローラ64および記録用紙搬送路64等を含む記録媒体搬送手段とを有し、トナー像は、中間転写ベルト26を経由して間接的に記録用紙に転写される構成の画像形成装置10であるが、それに限定されるものではなく、例えば、転写手段24が、感光体14a,14b,14c,14dと接触してループ状に移動しながら、その表面にトナー像が転写される中間転写ベルト26と、中間転写ベルト26にトナー像を1次転写する1次転写ローラ28a,28b,28c,28dと、中間転写ベルト26のトナー像担持面側に、記録用紙を搬送させる記録媒体搬送手段とを含み、トナー像が、中間転写ベルト26と感光体14a,14b,14c,14dとの間で直接的に記録用紙に転写される構成の画像形成装置であってもよい。
【0025】
また、上述した実施形態例の画像形成装置10では、画像形成ユニットが、複数の現像装置20a,20b,20c,20dと、複数の感光体14a,14b,14c,14dとを含むものであるが、それに替えて、例えば、1つの現像装置20aと、1つの感光体14aとで構成された画像形成ユニットを有する画像形成装置であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本願発明にかかる実施形態の一例の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す画像形成装置の要部を示す概念的構成図である。
【符号の説明】
【0027】
10 画像形成装置
12A,12B,12C,12D 画像形成ユニット
14a,14b,14c,14d 感光体
16a,16b,16c,16d 帯電装置
18a,18b,18c,18d 露光装置
20a,20b,20c,20d 現像装置
22a,22b,22c,22d 感光体クリーニング装置
24 転写手段
26 中間転写ベルト
28a,28b,28c,28d 1次転写ローラ
30 駆動ローラ
32 従動ローラ
34 2次転写ローラ
36 2次転写ローラ対向ローラ
38 テンションローラ
40 クリーニング装置
40A ハウジング
42 ローラ
44 クリーニングブレード
46 ブラケット
48 付勢手段
50 トナー排出口
60 給紙カセット
62 記録用紙搬送ローラ
64 記録用紙搬送路
66 移送ベルト
68 熱定着装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体、
前記像担持体を帯電する帯電手段、
前記像担持体の表面に潜像を形成する露光手段、
前記潜像をトナー像に現像する現像手段、
前記像担持体に接触可能に配置され、前記トナー像を記録媒体に直接的ないし間接的に転写するために用いられる無端環状の転写体を有する転写手段、
前記転写体に張力を付与するためのテンションローラ、および
前記転写体の表面上の残留トナーをクリーニングするクリーニング手段を含む画像形成装置であって、
前記テンションローラは、前記クリーニング手段の機能を兼ね備えていることを特徴とする、画像形成装置。
【請求項2】
前記クリーニング手段は、前記転写体の表面上の残留トナーをクリーニングするクリーニング回収ローラを含み、前記テンションローラが、前記クリーニング回収ローラとして兼用されていることを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記テンションローラは、前記転写体の外側に配置され、前記転写体の外側から内側に向けて前記転写体に張力が付与されるように構成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記クリーニング手段で回収された前記残留トナーの排出方向は、前記テンションローラの押圧方向と同じ方向であることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−83614(P2008−83614A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−266319(P2006−266319)
【出願日】平成18年9月29日(2006.9.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】