説明

画像形成装置

【課題】用紙排出部から排出される用紙を既存のファンを利用して簡単な構成で冷却することによって、用紙からの湯気の発生や装置本体外へ排出されてストックされた用紙の貼り付き等の問題を解消することができる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】画像形成部において用紙上に転写されたトナー像を定着部で加熱及び加圧して定着した後、トナー像が定着された用紙を用紙排出部26から装置本体外へ排出する装置であって、装置本体内の熱を外部に排出するためのファン29を前記用紙排出部26の近傍に備えて成る画像形成装置において、前記ファン29からの風を前記用紙排出部26に導くガイド部材を設ける。ここで、ガイド部材として既存のレバー27を用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真プロセスを経て画像が形成された用紙を装置本体外へ排出する用紙排出部の近傍にファンを備えた画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式によって用紙に画像を形成する複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、画像形成部において用紙上に転写されたトナー像が定着部で加熱及び加圧されて定着され、トナー像が定着された用紙は用紙排出部から装置本体外へ排出される。
【0003】
斯かる画像形成装置において、用紙排出部が定着部に近い場合には、定着部において加熱された用紙が十分冷却されない間に排出されてしまうため、用紙から湯気が発生したり、排紙トレイ上にストックされた複数の用紙が貼り付くという問題が発生する。
【0004】
そこで、特許文献1には、用紙排出部に用紙冷却ファンとダクト部材によって構成される冷却手段を設け、複数の排出口からそれぞれ排出される用紙に向けて空気を吹き出すことによって用紙を冷却するようにした画像形成装置が提案されている。
【特許文献1】特開2002−072729号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、特許文献1に記載された構成では、冷却手段を構成する用紙冷却ファンとダクト部材を新たに設ける必要があるため、部品点数が増加してコストアップを招く他、冷却手段の設置スペースを新たに確保する必要があり、装置が大型化するという問題がある。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、用紙排出部から排出される用紙を既存のファンを利用して簡単な構成で冷却することによって、用紙からの湯気の発生や装置本体外へ排出されてストックされた用紙の貼り付き等の問題を解消することができる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成部において用紙上に転写されたトナー像を定着部で加熱及び加圧して定着した後、トナー像が定着された用紙を用紙排出部から装置本体外へ排出する装置であって、装置本体内の熱を外部に排出するためのファンを前記用紙排出部の近傍に備えて成る画像形成装置において、前記ファンからの風を前記用紙排出部に導くガイド部材を設けたことを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記用紙排出部を備えた開閉可能なフロントカバーを備え、該フロントカバーを開閉するためのレバーを前記用紙排出部の横に配置して成る装置であって、前記レバーを前記ガイド部材として構成し、その内部に前記ファンからの風を前記用紙排出部に導く風路を形成したことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記用紙排出部に上下2段の排出口を設け、前記ガイド部材の内部に分岐部を形成して前記ファンからの風を上下に分流して前記各排出口にそれぞれ導くよう構成したことを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記上下2段の排出口の少なくとも一方を反転排出口とすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明によれば、既存のファンを利用し、該ファンからの風をガイド部材によって用紙排出部に導くようにしたため、用紙排出部が定着部に近い場合であっても、用紙排出部から排出される用紙をファンからの風によって効果的に冷却することができ、排出される用紙から湯気が発生したり、装置本体外に排出されてストックされた複数の用紙同士が貼り付く等の問題を部品点数の増加やコストアップ、装置の大型化を招くことなく解消することができる。
【0012】
請求項2記載の発明によれば、フロントカバーを開閉するための既存のレバーをガイド部材として利用するため、部品を別途設ける必要がなく、部品点数の増加とこれに伴うコストアップを避けることができる。
【0013】
請求項3及び4記載の発明によれば、用紙排出部に上下2段に設けられた排出口にはガイド部材によって上下に分流された風がそれぞれ導かれるため、各排出口から排出される用紙が風によって効果的に冷却され、用紙からの湯気の発生等の問題が解消される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0015】
図1及び図2は本発明に係る画像形成装置の斜視図、図3は同画像形成装置の用紙排出部の斜視図、図4はフロントカバーを開いた状態を示す画像形成装置の部分側面図である。
【0016】
図示の画像形成装置はカラーレーザープリンタであって、矩形ボックス状の装置本体100を備えている。そして、装置本体100の前面(図1の斜め右側が前方)には、装置本体100の下部に設けられた不図示の回動支点を中心として上下に回動して開閉されるフロントカバー101が設けられており、該フロントカバー101は、メンテナンス等が必要な場合には図4に示すように開かれる。
【0017】
ところで、カラーレーザープリンタの装置本体100の上面には、画像が形成された用紙が排出されてストックされる排紙トレイ21が設けられており、フロントカバー101の上部の排紙トレイ21に対向する面には、図2及び図3に示すように用紙排出部26が形成されている。この用紙排出部26は、画像が形成された用紙を排紙トレイ21へと排出するためのものであって、これには幅方向に長い上下2段の排出口26a,26bが開口している。尚、後述のように、上側の排出口26aは両面印字用の反転排出口であり、下側の排出口26bは片面印字用である。
【0018】
又、図2及び図3に示すように、フロントカバー101の前記用紙排出部26の左右両側には、フロンタカバー101の装置本体100への固定ロックを解除するためのレバー27がそれぞれ設けられており、フロントカバー101を開く際に両レバー27を押すとフロントカバー101の装置本体100への固定ロックが解除され、フロントカバー101をその下端の不図示の回動支点を中心として回動させて図4に示すように開くことができる。
【0019】
次に、カラーレーザープリンタの内部構造を図5に基づいて説明する。
【0020】
図5はカラーレーザープリンタの断面図であり、図示のカラーレーザープリンタはタンデム型であって、その装置本体100内の中央部には、マゼンタ画像形成ユニット1M、シアン画像形成ユニット1C、イエロー画像形成ユニット1Y及びブラック画像形成ユニット1Kが一定の間隔でタンデムに配置されている。
【0021】
上記各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kには、像担持体である感光ドラム2a,2b,2c,2dがそれぞれ配置されており、各感光ドラム2a〜2dの周囲には、帯電器3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、一次転写手段である転写ローラ5a,5b,5c,5d及びドラムクリーニング装置6a,6b,6c,6dがそれぞれ配置されている。
【0022】
ここで、前記感光ドラム2a〜2dは、ドラム状の感光体であって、これらは不図示のモータから動力伝達機構を介して伝達される駆動力によって図示矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードで回転駆動される。
【0023】
又、前記帯電器3a〜3dは、不図示の帯電バイアス電源から印加される帯電バイアスによって感光ドラム2a〜2dの表面を所定の電位に均一に帯電させるものである。
【0024】
更に、前記現像装置4a〜4dは、マゼンタ(M)トナー、シアン(C)トナー、イエロー(Y)トナー、ブラック(K)トナーをそれぞれ収容しており、各感光ドラム2a〜2d上に形成された各静電潜像に各色のトナーを付着させて各静電潜像を各色のトナー像として可視像化するものである。
【0025】
又、前記転写ローラ5a〜5dは、各一次転写部にて中間転写体である無端状の中間転写ベルト7を介して各感光ドラム2a〜2dに当接可能に配置されている。ここで、中間転写ベルト7は、ゴム層を含む多層構造として構成された無端ベルトであって、その最外層であるゴム層が感光ドラム2a〜2dに接触している。そして、この中間転写ベルト7は、ローラ8,9の間に張設されて各感光ドラム2a〜2dの上面側に走行可能に配置されている。
【0026】
ところで、装置本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kの上方には、前記各現像装置4a〜4dにトナーを補給するためのトナーコンテナ12a,12b,12c,12dが一列に並設されている。
【0027】
又、装置本体100内の各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kの下方にはレーザースキャナユニット(LSU)13が配置され、その下方の本体100の底部には給紙カセット14が着脱可能に設置されている。そして、給紙カセット14には複数枚の不図示の用紙が積層収容されており、この給紙カセット14の近傍には、給紙カセット14から用紙を1枚ずつ取り出すピックアップローラ15と、取り出された用紙を搬送パスLへと送り出すフィードローラ16とリタードローラ17が設けられている。
【0028】
更に、装置本体100の側部を上下方向に延びる前記搬送パスLには、用紙を搬送する搬送ローラ対18と、用紙を一時待機させた後に所定のタイミングで中間転写ベルト7を回転支持する前記駆動ローラ8と二次転写ローラ10との当接部である二次転写部へと供給するレジストローラ対19が設けられている。尚、搬送パスLの横には、用紙の両面に画像を形成する場合に使用される別の搬送パスL’が形成されており、この搬送パスL’には複数の搬送ローラ対20が適当な間隔で設けられている。
【0029】
ところで、装置本体100内の一側部に縦方向に配置された前記搬送パスLは、装置本体100の上面に設けられた排紙トレイ21まで延びており、その途中には定着装置22と排紙ローラ対23が設けられている。
【0030】
次に、以上の構成を有するカラーレーザープリンタによる画像形成動作について説明する。
【0031】
画像形成開始信号が発せられると、各画像形成ユニット1M,1C,1Y,1Kにおいて各感光ドラム2a〜2dが不図示のモータによって図1の矢印方向(時計方向)に所定のプロセススピードでそれぞれ回転駆動され、これらの感光ドラム2a〜2dは、帯電ローラ3a〜3dによって一様に帯電される。又、レーザースキャナユニット13は、各色毎のカラー画像信号によって変調されたレーザー光を出射し、そのレーザー光を各感光ドラム2a〜2dの表面に照射し、各感光ドラム2a〜2d上に各色のカラー画像信号に対応した静電潜像をそれぞれ形成する。
【0032】
そして、先ず、マゼンタ画像形成ユニット1Mの感光ドラム2a上に形成された静電潜像に、該感光ドラム2aの帯電極性と同極性の現像バイアスが印加された現像装置4aによってマゼンタトナーを付着させ、該静電潜像をマゼンタトナー像として可視像化する。このマゼンタトナー像は、感光ドラム2aと転写ローラ5aとの間の一次転写部(転写ニップ部)において、転写ローラ5aによって中間転写ベルト7にトナーと逆極性の一次転写バイアスが印加されることによって、図5の矢印方向に回転駆動されている中間転写ベルト7上に一次転写される。
【0033】
而して、前述のようにしてマゼンタトナー像が一次転写された中間転写ベルト7は、次のシアン画像形成ユニット1Cへと移動する。そして、シアン画像形成ユニット1Cにおいても、前記と同様にして、感光ドラム2b上に形成されたシアントナー像が一次転写部において中間転写ベルト7上のマゼンタトナー像に重ねて転写される。
【0034】
以下同様にして、中間転写ベルト7上に重畳転写されたマゼンタ及びシアントナー像の上に、イエロー及びブラック画像形成ユニット1Y,1Kの各感光ドラム2c,2d上にそれぞれ形成されたイエロー及びブラックトナー像が各一次転写部において順次重ね合わせられ、中間転写ベルト7上にはフルカラーのトナー像が形成される。尚、中間転写ベルト7上に転写されないで各感光ドラム2a〜2d上に残留する転写残トナーは、各ドラムクリーニング装置6a〜6dによって除去され、各感光ドラム2a〜2dは次の画像形成に備えられる。
【0035】
他方、中間転写ベルト7上のフルカラートナー像の先端がローラ8と二次転写ローラ10間の二次転写部(転写ニップ部)に達するタイミングに合わせて、給紙カセット14からピックアップローラ15とフィードローラ16及びリタードローラ17によって搬送パスLへと送り出された用紙がレジストローラ対19によって二次転写部へと搬送される。そして、二次転写部に搬送された用紙に、トナーと逆極性の二次転写バイアスが印加された二次転写ローラ10によってフルカラーのトナー像が中間転写ベルト7から一括して二次転写される。
【0036】
而して、フルカラーのトナー像が転写された用紙は、定着装置22へと搬送され、フルカラーのトナー像が加熱及び加圧されて用紙の表面に熱定着され、トナー像が定着された用紙は、排紙ローラ対23によって用紙排出部の下側の排出口から排紙トレイ21上に排出され、これによって一連の画像形成動作が完了する。尚、用紙上に転写されないで中間転写ベルト7上に残留する転写残トナーは、前記ベルトクリーニング装置11によって除去され、中間転写ベルト7は次の画像形成に備えられる。
【0037】
尚、以上は用紙の片面に画像を形成する片面印字の場合の画像形成動作について説明したが、用紙の両面に画像を形成する両面印字の場合には、前述のプロセスを経て片面に画像が形成された用紙は、フラッパ30によって搬送方向が切り替えられて用紙排出部26の上側の排出口26aからその一部が排出された後、スイッチバックされて別の搬送路L’へと導かれ、この搬送路L’を通過することによって表裏が反転されてレジストローラ対19へと搬送される。そして、以後は前記と同等のプロセスを経て裏面に画像が形成され、両面に画像が形成された用紙は片面印字と同様に用紙排出部26の下側の排出口26bから排紙トレイ21へと排出される。
【0038】
次に、本発明の要旨を構成する用紙排出部26の冷却構造について説明する。
【0039】
<実施の形態1>
図6は排紙部近傍に設けられたファンとレバーを示す部分斜視図、図7はレバーの表面側斜視図、図8及び図9は同レバーの背面側斜視図、図10は同レバーでの風の流れを示すレバーの背面図である。
【0040】
図6に示すように、フロントカバー101内の片側(本実施の形態では左側)のレバー27の奥側(裏側)には、その近傍に配されたモータ28等を冷却するためのファン29が設けられており、該ファン29からは風がレバー27の背面に向かって(後方に向かって)吹き出している。
【0041】
ここで、レバー27の背面には、図8及び図9に示すように、互いに平行な縦リブ27a,27bに縦方向に長い風路S1が画成されている。この風路S1はレバー27の背面側(図8の手前側の面)が開口しており、該風路S1の上方には、レバー27の背面から離間して設けられた平面壁27cによって横方向の風路S2(図10参照)が形成されており、この風路S2と前記風路S1とは互いに連通している。そして、風路S2は、図7、図9及び図10に示すように、レバー27の内側端面に排風口27dとして開口しており、この排風口27dは、その下部の開口幅が下方に向かって広がるような開口形状を有している。
【0042】
而して、前記ファン29からレバー27の背面に向けて吹き付けられる風は、図10に矢印にて示すように、レバー27に形成された前記風路S1を上方に向かって流れて上方の風路S2へと流れ込み、風路S2に流れ込んだ風は、風路S2の一部を形成する横リブ27eに衝突してその流れ方向を直角に曲げられた後、風路S2を横方向に流れて排風口27dから用紙排出部26に向かって排出される。
【0043】
用紙排出部26においては、風が横方向から吹き付けられるため、片面印字の場合には下方の排出口26bから排出される用紙が風によって効果的に冷却される。又、両面印字においては、上側の排出口26aからその一部が一旦排出される用紙が風によって冷却されるとともに、最終的に両面に画像が形成された用紙が下側の排出口26bから排出される際に該用紙が風によって効果的に冷却される。
【0044】
以上のように、本実施の形態では、既存のファン29を利用し、該ファン29からの風をガイド部材としての既存のレバー27によって用紙排出部26に導くようにしたため、該用紙排出部26が定着装置22に近い場合であっても、用紙排出部26から排出される用紙をファン29からの風によって効果的に冷却することができ、排出される用紙から湯気が発生したり、装置本体100外に排出されて排紙トレイ21上にストックされた複数の用紙同士が貼り付く等の問題を部品点数の増加やコストアップ、装置の大型化を招くことなく解消することができる。特に、本実施の形態では、フロントカバー101を開閉するための既存のレバー27をガイド部材として利用するため、部品を別途設ける必要がなく、部品点数の増加とこれに伴うコストアップを避けることができる。
【0045】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図11〜図14に基づいて説明する。
【0046】
図11はレバーの表面側斜視図、図12は同レバーの背面側斜視図、図13は同レバー内での風の流れを示すレバーの背面図、図14は排出部での風の流れを示すカラーレーザープリンタの排出部の正面図であり、これらの図においては図6〜図10において示したものと同一要素には同一符号を付しており、以下、それらについての再度の説明は省略する。
【0047】
本実施の形態は、ガイド部材であるレバー27の内部に形成された風路S2に分岐部として仕切リブ27fを突設し、この仕切リブ27fによって風路S2を上下に分割して分割風路S21,S22としたことを特徴とし、他の構成は前記実施の形態のそれと同じである。
【0048】
而して、本実施の形態では、ファン29(図6参照)からレバー27の背面に向けて吹き付けられる風は、前記実施の形態1と同様に、レバー27に形成された風路S1を上方に向かって流れて上方の風路S2へと流れ込むが、風路S2に流れ込んだ風は、横リブ27eに衝突してその流れ方向を直角に曲げられるとともに、仕切リブ27fによって上下に分流され、分流された各風は風路S2内の上下の分割風路S21,S22を図13に矢印にて示すようにそれぞれ横方向に流れ、図11及び図14に示すように排風口27dから用紙排出部26の上下の排出口26a,26bに向かってそれぞれ排出される。
【0049】
用紙排出部26においては、風が横方向から吹き付けられるため、片面印字の場合には下方の排出口26bから排出される用紙がレバー27の風路S2の下側の分割風路S22から吹き付けられる風によって効果的に冷却される。又、両面印字においては、上側の排出口26aからその一部が一旦排出される用紙がレバー27の風路S2の上側の分割風路S21から吹き付けられる風によって冷却されるとともに、最終的に両面に画像が形成された用紙がレバー27の風路S2の下側の分割風路S22から吹き付けられる風によって効果的に冷却される。
【0050】
従って、本実施の形態においても、前記実施の形態1と同様に既存のファン29とレバー27を利用して用紙排紙部26に風を吹き付け、用紙排紙部26から排出される用紙を風によって冷却するようにしたため、部品点数の増加とコストアップ、装置の大型化等を招くことなく、排出される用紙から湯気が発生したり、装置本体100外に排出されて排紙トレイ21上にストックされた複数の用紙同士が貼り付く等の問題を解消することができる。
【0051】
尚、以上は本発明をカラーレーザープリンタに適用した形態について説明したが、本発明は、プリンタの他、複写機やファクシミリ、複合機等の他の任意の画像形成装置に対しても同様に適用可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】本発明に係るカラーレーザープリンタの斜視図である。
【図2】本発明に係るカラーレーザープリンタの斜視図である。
【図3】本発明に係るカラーレーザープリンタの用紙排出部の斜視図である。
【図4】本発明に係るカラーレーザープリンタのフロントカバーを開いた状態を示す
【図5】本発明に係るカラーレーザープリンタの断面図である。
【図6】本発明に係るカラーレーザープリンタの排紙部近傍に設けられたファンとレバーを示す部分斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態1に係るレバーの表面側斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態1に係るレバーの背面側斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態1に係るレバーの背面側斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態1に係るレバーでの風の流れを示すレバーの背面図である。
【図11】本発明の実施の形態2に係るレバーの表面側斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態2に係るレバーの背面側斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態2に係るレバー内での風の流れを示すレバーの背面図である。
【図14】本発明の実施の形態2における排出部での風の流れを示すカラーレーザープリンタの排出部の正面図である。
【符号の説明】
【0053】
1M マゼンタ画像形成ユニット
1C シアン画像形成ユニット
1Y イエロー画像形成ユニット
1K ブラック画像形成ユニット
2a〜2d 感光ドラム(像担持体)
3a〜3d 帯電器
4a〜4d 現像装置
5a〜5d 転写ローラ
6a〜6d ドラムクリーニング装置
7 中間転写ベルト(転写ベルト)
8,9 ローラ
10 二次転写ローラ
11 ベルトクリーニング装置
12a〜12d トナーコンテナ
13 レーザースキャナユニット(LSU)
14 給紙カセット
15 ピックアップローラ
16 フィードローラ
17 リタードローラ
18 搬送ローラ対
19 レジストローラ対
20 搬送ローラ対
21 排紙トレイ
22 定着装置(定着部)
23 排紙ローラ対
24,25 補助ローラ
26 用紙排出部
26a,26b 用紙排出部の排出口
27 レバー(ガイド部材)
27a,27b レバーの縦リブ
27c レバーの平面壁
27d レバーの排風口
27e レバーの横リブ
27f 仕切リブ
28 モータ
29 ファン
30 フラッパ
100 画像形成装置本体
101 フロントカバー
L,L’ 搬送パス
S1,S2 風路
S21,S22 分割風路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成部において用紙上に転写されたトナー像を定着部で加熱及び加圧して定着した後、トナー像が定着された用紙を用紙排出部から装置本体外へ排出する装置であって、装置本体内の熱を外部に排出するためのファンを前記用紙排出部の近傍に備えて成る画像形成装置において、
前記ファンからの風を前記用紙排出部に導くガイド部材を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記用紙排出部を備えた開閉可能なフロントカバーを備え、該フロントカバーを開閉するためのレバーを前記用紙排出部の横に配置して成る装置であって、前記レバーを前記ガイド部材として構成し、その内部に前記ファンからの風を前記用紙排出部に導く風路を形成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記用紙排出部に上下2段の排出口を設け、前記ガイド部材の内部に分岐部を形成して前記ファンからの風を上下に分流して前記各排出口にそれぞれ導くよう構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記上下2段の排出口の少なくとも一方は反転排出口であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate