説明

画像形成装置

【課題】給紙カセットを確実に引き出すことができると共に、簡単に給紙カセットの引き抜き及び装着を行うことのできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】給紙カセット2のコロ支持部材6に、内レール8の上部ガイド面側に突出して設けた回動レバー12により、給紙カセット2を移動させる際の給紙カセット2の内レール8に対する上下方向の傾斜を制限すると共に、給紙カセット2を引き出したとき、回動レバー12による給紙カセット2の傾斜制限を解除するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関し、特に画像形成装置本体に設けられたカセット収容部に給紙カセットを引き出し可能に装着するものに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のファクシミリ装置、複写機、プリンタ等の画像形成装置においては、シートを収納する給紙カセットを画像形成装置本体に設けたカセット収容部に引き出し可能に装着するようにしたものがある。そして、このような画像形成装置では、画像形成時、給紙カセットに収納されたシートを順次画像形成部へ搬送し、画像形成部においてシートへの画像形成を行っている。
【0003】
ところで、このような従来の画像形成装置において、給紙カセットを引き出し可能に装着する引き出し装置を備えており、図6は、このような引き出し装置の構成を示す図である。
【0004】
この引き出し装置は、不図示の画像形成装置本体のカセット収納部の内壁面に対向して設けられ、給紙カセット2を引き出す時のガイドとなるフレームレール20を備えている。さらに、この引き出し装置は、給紙カセット2の両側壁面に、フレームレール20と対向して設けられ、給紙カセット2を引き出す時のガイドとなるカセットレール3を備えている。
【0005】
フレームレール20はカセット収納部の内壁面に固定された外レール7と、外レール7にスライド可能に保持されると共に、矢印に示す引き出し方向(以下、引き出し方向という)の下流側端部に係止部材9が設けられた内レール8により構成される。そして、給紙カセット2を移動させる時、レール部材である内レール8に係合部であるカセットレール3を係合させて、給紙カセット2の上下方向の移動を規制しながら内レール8に沿って移動させる。
【0006】
この内レール8の引き出し方向下流側端部には、給紙カセット2をスムーズに引き出すことができるように、軸10aを中心に給紙カセット2のカセットレール3に沿って回転するコロ部材10が設けられている。また、給紙カセット2をスムーズに引き出すことができるように、給紙カセット2の両側壁面には内レール8の上部ガイド面8a及び下部ガイド面8bに沿って回転するコロ部材4,5が設けられている。
【0007】
このコロ部材4,5はカセットレール3の一部を構成するコロ支持部材6に設けられた固定軸4a,5aにより回転自在に保持されている。さらに、このコロ支持部材6の引き出し方向下流端部には、給紙カセット2が引き出された際、内レール8の係止部材9に係止する係止爪11が設けられている。
【0008】
このような引き出し装置において、例えばシート収納のため給紙カセット2を引き出すと、まず図7に示すように、コロ支持部材6に設けられた引き出し停止部である係止爪11が内レール8の下部ガイド面8bに設けられた停止部である係止部材9に係止する。更に給紙カセット2を引き出すと、係止爪11が係止部材9に係止された状態で給紙カセット2が内レール8と一体的に外レール7に対してスライドする。
【0009】
これにより、内レール8を一体的に引き出しながら給紙カセット2が引き出され、この後、内レール8に設けられた不図示のストッパが外レール7に係止することにより、内レール8を引き出した状態で給紙カセット2が停止する。そして、このように給紙カセット2を引き出すことにより、画像形成装置本体から分離することなく給紙カセット内にシートを収納することができる。
【0010】
給紙カセット2を画像形成装置本体から取り外す場合には、図8に示すように、画像形成装置本体から引き出された状態の給紙カセット2の引き出し方向下流側を上方に持ち上げる。これにより、給紙カセット2の係止爪11と内レール8の係止部材9との係止が外れ、この状態で給紙カセット2をさらに引き出すことにより、給紙カセット2を画像形成装置本体から取り外す(引き抜く)ことができる。
【0011】
ここで、図8に示すコロ支持部材6の係止爪11の係止部材9との当接部11a及び内レール8の係止部材9の係止爪11との当接部9aには、給紙カセット2の取り出し方向の移動、即ち斜め上方への移動を案内するよう傾斜している。これにより、給紙カセット2を取り出す際、給紙カセット2の引き出し方向下流側を持ち上げると、係止爪11の当接部11a及び係止部材9の当接部9aの傾斜により案内されながら給紙カセット2は斜め上方に持ち上げられる。
【0012】
また、このように給紙カセット2が持ち上げられる際、内レール8にコロ支持部材6(カセットレール3)が当接することがないようコロ支持部材6(カセットレール3)の上面には凹部6aが形成されている。
【0013】
ところで、例えば画像形成装置が低い位置に設置されている場合、給紙カセット2を引き出そうとすると、使用者は給紙カセット2の把手を掴んで給紙カセット2を傾けて引き出すようになる。ここで、このような構成の引き出し装置の場合、このように給紙カセット2を傾けて引き出そうとすると、図8に示すように給紙カセット2の係止爪11が内レール8の係止部材9に当接しなくなり、給紙カセット2が引き抜かれてしまう。
【0014】
そこで、このような問題を解決するための構成として、給紙カセット2を引き出す際、給紙カセット2を、引き抜かれることなく所定の引き出し位置で停止させる停止部材を備えたものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0015】
【特許文献1】特許第3571910号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
しかし、このような停止部材を備えた従来の画像形成装置の場合、使用者が給紙カセットを引き抜く際には、停止部材を、給紙カセットを引き出し位置で停止させる位置から、給紙カセットの引き抜きを可能とする位置に移動させなければならない。
【0017】
また、引き抜いた給紙カセットを装着する際は、停止部材を、給紙カセットの引き抜きを可能とする位置から給紙カセットを引き出し位置で停止させる位置に移動させなければならない。このため、給紙カセットの引き抜き及び装着の際の操作が煩雑になるという問題があった。
【0018】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、給紙カセットを確実に引き出すことができると共に、簡単に給紙カセットの引き抜き及び装着を行うことのできる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明は、カセット収容部に引き出し可能に装着される給紙カセットを備える画像形成装置において、前記カセット収容部の内壁面に設けられ、上部ガイド面と下部ガイド面とを有するレール部材と、前記給紙カセットの引き出し方向と直交する方向の側壁面に設けられ、前記上部ガイド面及び前記下部ガイド面に規制されながら前記給紙カセットを前記レール部材に沿って移動させるよう前記レール部材に係合する係合部と、前記給紙カセットの前記係合部の上面から上方に突出させて回動可能に設けられ、前記上部ガイド面に当接することにより、前記給紙カセットを前記レール部材に沿って移動させる際の前記給紙カセットの前記レール部材に対する上下方向の傾斜を制限する制限部材と、前記給紙カセットを所定の引き出し位置で停止させる停止部と、を備え、前記給紙カセットが前記停止部により前記引き出し位置で停止している状態では、前記制限部材は前記上部ガイド面の端部よりも引き出された位置にあり、前記引き出し位置で停止している状態の前記給紙カセットに、前記給紙カセットを上方に持ち上げる方向に力を加えることにより、前記制限部材が前記上部ガイド面の前記端部に当接して回動し、前記給紙カセットを傾かせて引き出すことを可能とすることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0020】
本発明のように、給紙カセットを上方に持ち上げる方向に力を加える際、制限部材を回動させることにより、制限部材に邪魔されることなく、給紙カセットを確実に引き出すことができると共に、簡単に給紙カセットの引き抜き及び装着を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の斜視図。
【図2】上記画像形成装置に設けられた引き出し装置の構成を示す斜視図。
【図3】上記引き出し装置の給紙カセットが収納されている状態を示す側面図。
【図4】上記引き出し装置の給紙カセットを装置本体から引き出したときの状態を示す図。
【図5】上記引き出し装置の給紙カセットを装置本体から取り出すときの状態を示す図。
【図6】従来の画像形成装置に設けられた引き出し装置の構成を示す図。
【図7】上記従来の引き出し装置の給紙カセットを装置本体から引き出したときの状態を示す図。
【図8】上記従来の引き出し装置の給紙カセットを装置本体から取り出すときの状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0023】
図1は、本発明の実施の形態に係る画像形成装置の斜視図であり、図1において、100は画像形成装置、101は画像形成装置本体(以下、装置本体という)である。この装置本体101には、不図示の画像形成部と、装置本体101に引き出し可能に装着された給紙カセット2に収納されたシートを画像形成部に給送する不図示のシート給送装置等が設けられている。
【0024】
また、図1において、102は装置本体101の下部に設けられたカセット収容部であり、シートの収納、補給等を行う場合は、図1に示すようにカセット収容部102に収納された給紙カセット2を装置本体101の正面手前側に引き出すようにしている。
【0025】
このカセット収容部102の内壁面102aには、内壁面102aに固定された外レール7及び外レール7にスライド可能に保持された内レール8により構成され、給紙カセット2の引き出し及び装着を案内するガイドとなるフレームレール20が設けられている。なお、図示はしていないが、カセット収容部102の一方の内壁面102aと対向する他の内壁面にもフレームレール20が設けられている。
【0026】
また、給紙カセット2の引き出し方向と直交する方向の両側壁面には、フレームレール20と対向して設けられ、給紙カセット2を引き出す時のガイドとなるカセットレール3を備えている。
【0027】
これらカセット収容部102の内壁面102aに設けられたフレームレール20と、給紙カセット2に設けられたカセットレール3とにより、給紙カセット2を装置本体101に引き出し可能に装着する引き出し装置が構成される。
【0028】
そして、この引き出し装置により、給紙カセット2にシートを収納する際は、シートを収納できる位置まで給紙カセット2を引き出すことができる。また、この引き出し装置では、給紙カセット2を引き抜く際には、給紙カセット2を引き出した後、給紙カセット2の引き出し方向下流側(前側)を上方に引き上げた後、斜め上方に引き抜くようにしている。
【0029】
図2は、このような引き出し装置の構成を示す斜視図であり、図3は、この引き出し装置の給紙カセット2が収納されている状態を示す側面図である。なお、図2及び図3において、既述した図7と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0030】
図2及び図3において、12は給紙カセット2を移動させる際、給紙カセット2の内レール8に対する上下方向の傾斜を制限する制限部材である回動レバーである。この回動レバー12は、給紙カセット2に設けられたコロ支持部材6に軸12aを中心に回動自在に保持されている。
【0031】
この回動レバー12には、上端がコロ支持部材6の上面を凹ませて設けられた凹部6aから内レール8の上部ガイド面側に突出し、内レール8の内側上部の上部ガイド面8aと当接可能な当接部13が設けられている。また、回動レバー12には、回動レバー12を当接部13がコロ支持部材6から突出する方向に付勢する弾性部14が一体に形成されている。なお、弾性部を一体に形成しないで、コイルスプリング等の弾性部材を接続して用いてもよい。
【0032】
なお、回動レバー12は弾性部14の弾性によりコロ支持部材6に設けられた不図示の突き当て壁に圧接しており、これにより通常、回動レバー12は、当接部13がコロ支持部材6の上面より突出した状態の第1位置に弾性的に保持される。そして、カセット収容部102に給紙カセット2が装着されている状態では、回動レバー12が、第1位置にある。そのため、給紙カセット2に上方に持ち上げようとする力が加わっても、回動レバー12の当接部13が内レール8の上部ガイド面8aに当接して、給紙カセット2の上方への移動(傾斜)は制限される。
【0033】
すなわち、回動レバー12の当接部13の上部の平面が軸12aの上部に位置し、上部ガイド面8aと平行に形成されているため、当接部13の上部の平面と上部ガイド面8aとが当接しても回動レバー12が回動することができない。そのため、回動レバー12が上部ガイド面8aと当接して給紙カセット2の上方への傾斜を制限する。
【0034】
このように、給紙カセット2に、当接部13がコロ支持部材6の上面より突出する状態となる回動レバー12を設けることにより、給紙カセット2を引き出す際、上方に持ち上げようとする力が加わっても給紙カセット2の上方への移動(傾斜)は制限される。
【0035】
なお、この回動レバー12は、後述するように給紙カセット2を引き出し位置まで引き出した後、給紙カセット2を傾けて取り出そうとすると、弾性部14の弾性力に抗して回動し、当接部13がコロ支持部材6の上面より退避する第2位置に移動する。これにより、回動レバー12を設けていても、給紙カセット2の取り外し(抜き出し)が可能となる。
【0036】
次に、このような回動レバー12の給紙カセット2を引き出す時の動作について詳細に説明する。
【0037】
給紙カセット2を引き出すため、給紙カセット2を装置本体101から引き出される方向、即ち図3に示す矢印方向に移動させるとき、回動レバー12は弾性部14により第1位置に保持される。
【0038】
このため、給紙カセット2を引き出す途中で給紙カセット2に上方に持ち上げる力が加わった場合でも、回動レバー12の当接部13が内レール8の上部ガイド面8aに当接するため、給紙カセット2の上方への移動は制限される。これにより、上方に持ち上げる力が加わった場合でも、給紙カセット2は、引き出し方向下流側が持ち上げられることなく、内レール8に沿って上下方向に傾斜することなく移動する。
【0039】
なお、図4は、給紙カセット2を装置本体101から引き出したときの引き出し装置の状態を示す図であり、図4に示すように、給紙カセット2を装置本体101から引き出すと、コロ支持部材6の係止爪11が内レール8の係止部材9に係止される。これにより、給紙カセット2を所定の引き出し位置で停止させることができる。
【0040】
このとき回動レバー12は内レール8の引き出し方向下流側端よりも引き出し方向下流に位置するようになっている。なお、回動レバー12と内レール8は、給紙カセット2が引き出されるまでは回動レバー12の当接部13と内レール8の上部ガイド面8aとの接触を確保できるように設定されている。このため、給紙カセット2を装置本体101から引き出すまでは、使用者の意図に反して給紙カセット2が傾き、装置本体101から抜き出されることはない。
【0041】
次に、使用者が装置本体101から給紙カセット2を引き抜く際の回動レバー12の作用について説明する。
【0042】
装置本体101から給紙カセット2を取り外す場合は、給紙カセット2を持ち上げる。これにより、内レール8の係止部材9及びコロ支持部材6の係止爪11の各当接部9a,11aの傾斜によって、図5の(a)に示すように給紙カセット2は矢印Aの方向に移動し、コロ支持部材6の係止爪11と内レール8の係止部材9との係合が外れる。
【0043】
なお、この際、コロ支持部材6の上面に形成されている凹部6aに突出している回動レバー12の当接部13が図5の(b)に示すように内レール8の引き出し方向下流の側端部15に当接する。
【0044】
そして、このように当接部13の側面が内レール8の側端部15に当接するため、回動レバー12は、弾性部14の弾性力に抗して反時計方向に回動し、これにより当接部13がコロ支持部材6の上面より内側に退避する第2位置に移動する。この結果、回動レバー12に邪魔されることなく、給紙カセット2を装置本体101から斜め上方に取り出す(抜き出す)ことができる。
【0045】
なお、給紙カセット2を装着する場合は、給紙カセット2を傾斜させながら、給紙カセット2のカセットレール3を内レール8に係合させながら給紙カセット2を装置本体側に挿入していく。このとき、当接部13が内レール8に当接すると、回動レバー12は、弾性部14の弾性力に抗して反時計方向に回動し、これにより当接部13がコロ支持部材6の上面より内側に退避する。この結果、回動レバー12に邪魔されることなく、給紙カセット2を装置本体101に挿入することができる。
【0046】
このように、移動の際の給紙カセット2の傾斜を制限すると共に給紙カセット2を引き出したとき、給紙カセット2の傾斜制限を解除することにより、給紙カセット2を確実に引き出すことができる。また、簡単に給紙カセット2の引き抜き及び装着を行うことができる。
【0047】
なお、これまでの説明においては、回動レバー12の当接部13をコロ支持部材6の上面より突出させる場合について説明したが、本発明は、これに限らない。例えば、コロ支持部材6より下方に突出する当接部を備えた回動レバーをコロ支持部材6に出没自在に設け、給紙カセット2を移動する際には、当接部を内レール側(レール部材側)に突出させるようにしても同様の効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0048】
2 給紙カセット
3 カセットレール
6 コロ支持部材
6a 凹部
7 外レール
8 内レール
8a 上部ガイド面
8b 下部ガイド面
9 係止部材
11 係止爪
12 回動レバー
13 当接部
14 弾性部
100 画像形成装置
101 画像形成装置本体
102 カセット収容部
102a カセット収容部の内壁面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カセット収容部に引き出し可能に装着される給紙カセットを備える画像形成装置において、
前記カセット収容部の内壁面に設けられ、上部ガイド面と下部ガイド面とを有するレール部材と、
前記給紙カセットの引き出し方向と直交する方向の側壁面に設けられ、前記上部ガイド面及び前記下部ガイド面に規制されながら前記給紙カセットを前記レール部材に沿って移動させるよう前記レール部材に係合する係合部と、
前記給紙カセットの前記係合部の上面から上方に突出させて回動可能に設けられ、前記上部ガイド面に当接することにより、前記給紙カセットを前記レール部材に沿って移動させる際の前記給紙カセットの前記レール部材に対する上下方向の傾斜を制限する制限部材と、
前記給紙カセットを所定の引き出し位置で停止させる停止部と、を備え、
前記給紙カセットが前記停止部により前記引き出し位置で停止している状態では、前記制限部材は前記上部ガイド面の端部よりも引き出された位置にあり、前記引き出し位置で停止している状態の前記給紙カセットに、前記給紙カセットを上方に持ち上げる方向に力を加えることにより、前記制限部材が前記上部ガイド面の前記端部に当接して回動し、前記給紙カセットを傾かせて引き出すことを可能とすることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記停止部は、前記下部ガイド面に設けられ、該下部ガイド面に対して鋭角な角度の傾斜を備えた係止部材と、前記係合部に設けられ、前記係止部材の前記傾斜と係合する傾斜を有する係止爪と、を備え、
前記給紙カセットに上方に持ち上げられる方向の力を加えることによって、前記係止爪の斜面が前記係止部材の斜面に沿って移動して前記制限部材が前記上部ガイド面の前記端部に当接することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記係止部材は、前記上部ガイド面の前記端部よりも前記給紙カセットの引き出し方向の下流に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制限部材は、回動軸の上方に位置する平面が前記上部ガイド面と平行になるように、且つ、前記係合部から上方へ突出するように弾性部により付勢されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記給紙カセットには、前記上部ガイド面及び前記下部ガイド面に沿って回転可能なコロ部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−126575(P2012−126575A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−79910(P2012−79910)
【出願日】平成24年3月30日(2012.3.30)
【分割の表示】特願2007−226362(P2007−226362)の分割
【原出願日】平成19年8月31日(2007.8.31)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】