説明

画像形成装置

【課題】第三者による視認を防ぎたいとユーザが望む領域を、ユーザにとり簡便な方法で消去し得る印刷物を出力することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像を印刷する場合、黒色画素が、ユーザが指定した領域外の画素である場合は、パターン1に示す9個の黒色画素から成る画素群111に変換し、画素群111に対応する黒色ドットをシート上に印刷することで2値画像における黒色画素を表現し、ユーザが指定した領域内の画素については、パターン2に示す、白色画素6個と黒色画素3個が混在し各黒色画素が孤立している9個の画素から成る画素群112に変換し、画素群112の黒色画素に対応する黒色ドットをシート上に印刷することで2値画像における黒色画素を表現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真方式を用いた画像形成装置に関し、特に印刷される情報のセキュリティ保護に関する。
【背景技術】
【0002】
近年普及しているインターネット上では個人情報の流出などが比較的容易に起こってしまうため、情報セキュリティの確保が必須となっている。例えば、インターネットショッピングなどの様々なサービスを特定のユーザに利用許可する場合であれば、そのユーザをパスワード、クレジットカード番号などの個人情報によって認証し、認証に成功した場合にのみ、そのサービスの利用を許可する。新規ユーザにサービス提供を開始するにあたり、このユーザに初期パスワード、クレジットカード番号などを通知する必要があるが、これらの情報は、紙に印刷されユーザに送付等されることが多い。しかし紙に印刷されたパスワードは、ユーザ以外の第三者にも視認される危険性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−351161号公報
【特許文献2】特開平9−197893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述のように紙に印刷された個人情報を第三者に視認されるのを確実に防ごうとした場合、紙をゴミ箱に捨てるだけでは足りず、焼却するなどの処理が必要となりユーザにとっては非常に煩雑である。
本発明は、第三者による視認を防ぎたいとユーザが望む領域をユーザにとり簡便な方法で消去し得る印刷物を出力することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、電子写真方式を用いた画像形成装置であって、画像の一部の領域を示す領域情報を取得する領域取得手段と、前記画像の印刷単位毎に、前記領域情報により示される領域内の画像であるか否かを判定する領域判定手段と、ドットの形成方法が異なる第1及び第2のドットパターンを有しており、前記領域内の画像ではないと判定された場合は、前記第1のドットパターンを用いて形成し、前記領域内の画像であると判定された場合は、前記第2のドットパターンを用いて形成するドット形成手段とを備え、前記第2のドットパターンは前記第1のドットパターンよりも出力された画像の定着強度が低い。
【発明の効果】
【0006】
本発明の一態様である画像形成装置は、上述の構成を備えることにより、前記ドット形成手段により形成されたドットが印刷された場合に、その印刷物における前記領域内に相当する部分を、前記領域外に相当する部分よりも摺擦により消えやすくすることができる。
また、前記第2のドットパターンは、前記第1のドットパターンよりも1画素内に形成される単位面積当たりのドットの占有比率が低いこととしてもよい。
【0007】
この構成によれば、前記ドット形成手段により形成されたドットが印刷された場合に、その印刷物における、前記領域内に相当する部分の単位面積当たりのドット占有率が、前記領域外に相当する部分のドット占有率に比べて小さくなる。よって、前記印刷物における前記領域内に相当する部分を、前記領域外に相当する部分よりも摺擦により消えやすくすることができる。
【0008】
前記第2のドットパターンは、前記第1のドットパターンよりも1画素内に形成される単位面積当たりのドットの占有比率が低い
この構成によれば、前記ドット形成手段により形成されたドットが印刷された場合に、その印刷物における、前記領域内に相当する部分のドットは、自ドットの上下左右にドットが隣接して配置されない孤立ドットとなっている割合が多い。よって、前記印刷物における前記領域内に相当する部分を、前記領域外に相当する部分よりも摺擦により消えやすくすることができる。
【0009】
また、前記第2のドットパターンにおけるドットの径は、前記第1のドットパターンにおけるドットの径よりも小さいこととしてもよい。
この構成によれば、前記ドット形成手段により形成されたドットが印刷された場合に、その印刷物における、前記領域内に相当する部分の単位面積当たりのドット占有比率が、前記領域外に相当する部分のドット占有率に比べて小さくなる。よって、前記印刷物における前記領域内に相当する部分を、前記領域外に相当する部分よりも摺擦により消えやすくすることができる。
【0010】
また、前記第2のドットパターンは、前記第1のドットパターンよりも一定領域内のドットの占有比率が低いこととしてもよい。
この構成によれば、前記ドット形成手段により形成されたドットが印刷された場合に、その印刷物において、前記第2のドットパターンによる形成に係る部分は、一定領域内のドットの占有比率が、前記第1のドットパターンによる形成に係る部分よりも小さくなる。よって、前記印刷物における前記領域内に相当する部分を、前記領域外に相当する部分よりも摺擦により消えやすくすることができる。
【0011】
また、前記画像について形成されたドット群のうち、前記第2のドットパターンにより形成された部分は、マクベス反射濃度計による絶対反射濃度が0.2以上0.5以下であることとしてもよい。
この構成によれば、前記ドット形成手段により形成されたドットが印刷された場合に、その印刷物において、前記領域内に相当する部分を、前記領域外に相当する部分よりも摺擦により消えやすくすることができる。
【0012】
また、前記画像の一部の領域は、外部装置においてユーザにより指定されたものであり、前記領域情報は、前記外部装置において生成された後、送信され、前記取得手段は、前記外部装置から前記領域情報を受信することとしてもよい。
また、前記領域取得手段は、ユーザが指示を入力する操作部を有しており、前記領域情報は、前記画像のうち、前記ユーザが前記操作部を用いて指定した領域を示していることとしてもよい。
【0013】
この構成によれば、ユーザが任意に定着強度を低下させる場所を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施の形態に係る印刷システム1の構成を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るディスプレイに表示されているアプリケーションソフトのUI、アプリケーションソフトを用いて編集中の文書の例を示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る制御部の構成を示す図である。
【図5】2値画像から、印刷イメージ画像への変換を視覚的に説明するための模式図である。
【図6】ドットのシートへの印刷方法毎の、印刷濃度と、定着残存率との関係を示す図である。
【図7】印刷制御部による印刷処理手順を示す図である。
【図8】2値画像と、2値画像に基づきシート上に印刷された画像とについて説明するための模式図である。
【図9】変形例に係る2値画像から、印刷イメージ画像への変換を視覚的に説明するための模式図である。
【図10】変形例に係る2値画像と、2値画像に基づきシート上に印刷された画像とについて説明するための模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の一実施の形態について説明する。
1.概要
図1は、本発明の一実施の形態に係る印刷システム1の構成を示す図である。
印刷システム1は、文書、画像等の印刷要求を行うパーソナルコンピュータ(PC)3と、印刷要求を受け付けて文書等の印刷を行う画像形成装置2とが、ネットワーク4を介して接続して成る。
【0016】
PC3は、ディスプレイ11、入力デバイスであるマウス12及びキーボード13を備え、文書、画像等の作成、編集機能を有するアプリケーションソフト14がインストールされている。
ユーザ(編集者)は、マウス12、キーボード13を操作し、PC3に対してアプリケーションソフト14の起動、アプリケーションソフト14による文書の作成、画像の編集
等についての指示を入力する。
【0017】
図2は、ディスプレイ11に表示されているアプリケーションソフト14のユーザインターフェイス(UI)、アプリケーションソフト14を用いて編集中の文書15の例を示す図である。
編集中の文書15は、一例としてセキュリティ情報の通知に関するものであり、カードID、パスワード、有効期限など秘匿すべき情報が記載されるものとする。
【0018】
編集者は、アプリケーションソフト14において、PC3に係るマウス12を操作するなどしてディスプレイに表示されるマウスカーソル16を動かし、文書15のうち消去可能に印刷されることを希望する領域(消去領域)を指定する。消去領域は、ディスプレイ11に表示されるアプリケーションソフト14のUI(User Interface)においては、図2に示すように、矩形枠18によってその消去領域の外縁が示される。矩形枠18の内側の領域(消去領域17)が消去領域である。図2の場合であれば、消去領域17には、カードID、パスワード、有効期限が記載されている。
【0019】
PC3は、消去領域17の範囲を示す領域情報として、文書15における矩形枠18の左上隅座標P1(x1,y1)、右下隅座標P2(x2,y2)の組を記憶しておく。領域情報は、P1、P2の組に限るものではなく、消去領域17の範囲を示すことができればよい。
編集者は、文書15の作成、編集が終わると、マウス12の操作等によりアプリケーションソフト14に対し文書15を印刷するよう指示する。文書15の印刷が指示されると、アプリケーションソフト14は、PC3の有する通信機能を用いて、文書15を表す文書データと領域情報とから成る印刷要求を画像形成装置2に送信する。ここで、文書データは、文書15の内容を示すテキストデータ、リッチテキスト、PDF(Portable Document Format)等のアプリケーションソフト独自仕様のデータや、TIFF(Tagged Image File Format)、JPEG(Joint Photographic Experts Group)など各種画像データなどの文書自体を表すデータである。
【0020】
また、領域情報は、文書15(印刷対象)における特定の領域を表す座標で表現していたが、これに限らず、消去可能に印刷される対象が特定できるものであればよい。例えば、文書15における特定のフォントを指定するものであってもよい。また、特定の文字、色、図形などを指定するものであってもよい。この場合、編集者は、マウス12、キーボード13を用い、消去領域としてフォント、文字、色、図形などの指定をPC3に入力することになる。
【0021】
画像形成装置2は、PC3から印刷要求を受け取り、印刷要求に含まれる文書データを印刷する機能を有する。文書15を印刷する際、印刷要求に含まれる領域情報で示された消去領域17については、例えば消しゴム等で摺擦することによりトナーが剥離されるように印刷する。消去領域17以外の領域については、摺擦されたとしてもトナーが剥離せず残存するよう印刷する。また、領域情報がフォント、文字、色、図形等を指定している場合には、画像形成装置2は、領域情報で指定されたフォント、文字、色、図形を、摺擦により消去可能に印刷する。
2.構成
2.1.画像形成装置2の構成
以下、画像形成装置2の構成を中心に説明する。
【0022】
画像形成装置2は、原稿のスキャン機能及びモノクロ印刷機能を有するMFP(Multifunction Peripheral)であり、ネットワーク4を介してPC3から印刷要求を受け付けると、その印刷要求に基づいたモノクロ画像を記録シートSに転写する。画像形成装置2は、図3に示すように、制御部20、画像プロセス部30、定着部40、給紙部50及び画像読取部60を含んで構成される。また、制御部20は、図4に示すように、入力部21、取得手段としての通信部22、全体制御部23、色判定手段及び領域判定手段及び印刷手段としての印刷制御部24、温度制御部25及び記憶部26を含んで構成される。
【0023】
画像プロセス部30は、感光体ドラム31、その周囲に配設された帯電器32、現像器33、転写ローラ34、感光体ドラム31を清掃するためのクリーナ35及び露光部36を含んで構成される。画像プロセス部30は、制御部20に含まれる印刷制御部24により制御される。
帯電器32は、印刷制御部24から帯電指示を取得した場合に、コロナ放電により感光体ドラム31の表面を一様に帯電させる。
【0024】
露光部36は、レーザダイオードなどの発光素子と、発光素子の発光を制御する発光制御部(図示せず)とを備える。発光制御部は、2値で表現された印刷データを印刷制御部24から受け取り、受け取った印刷データに従って感光体ドラム31の表面にレーザ光Lを発して露光する。本実施の形態では、印刷データは、一例として、感光体ドラム31に形成される静電潜像に1対1に対応する横9000ドット×縦6000ドット分の2値画像を表すものとする。印刷データでは、感光体ドラム31に露光される1ドットを、1ビットの2値データで表現している。具体的には、2値データが1の場合、レーザを発し、0の場合、レーザを発しない。この露光により、印刷データに係る2値画像のイメージに相当する静電潜像が感光体ドラム31上に形成される。
【0025】
また、露光部36は、露光時のレーザの強さを変えることで、複数の径のドットを感光体ドラム31上に形成する機能を有する。露光部36は、ドットサイズ情報を保持し、ドットサイズ情報に基づき、露光する際のレーザの強さを決定する。本実施の形態では、ドットサイズ情報は、一例として、通常ドット、小ドットの別を示す。ドットサイズ情報が通常ドットを示す場合、露光部36は、感光体ドラム31上にレーザにより形成されるドットの径が42μmとなるようレーザの強さを調整する。また、ドットサイズ情報が小ドットを示す場合、露光部36は、感光体ドラム31上にレーザにより形成されるドット径が24μmとなるようレーザの強さを調整する。本実施の形態では、これらの径は、1ドットの小ドットの感光体ドラム31上の専有面積が、1ドットの通常ドットの感光体ドラム31における占有面積の1/3程度になるよう定めている。なお、上記のドットサイズ、レーザの強さは一例であり、これに限るものではなく、トナー毎の特性などによって摺擦による消去を行った際の定着残存率が異なる場合には、トナーの特性などに応じ設計変更することとしてもよい。
【0026】
露光部36の動作により感光体ドラム31上に形成された静電潜像は、トナー粒子等の現像剤を使用する現像器33により反転現像され、感光体ドラム31上に可視画像(トナー像)が形成される。そして、印刷制御部24の制御により、感光体ドラム31上のトナー像の移動タイミングに合わせてタイミングローラ対54により記録シートSが転写位置37に給送されて、転写ローラ34により作用する静電力により感光体ドラム31上のトナー像が順次シートSに転写される。その後シートSは定着部40へと搬送される。転写後に感光体ドラム31上に残った残留トナーは、クリーナ35が除去する。
【0027】
定着部40は、ヒータ42を有する定着ローラ41、加圧ローラ43を含んで構成される。ヒータ42は、温度制御部25により印加される電圧に応じて発熱する。ヒータ42は、温度制御部25によって、定着ローラ41の表面温度がトナーを熱溶融してシートに定着させるのに必要な定着温度である180℃に維持されるよう制御される。定着ローラ41及び加圧ローラ43により加熱及び加圧されることで、画像プロセス部30から搬送される記録シートSに転写されたトナー像(未定着画像)が記録シートS上に定着される。
【0028】
給紙部50は、記録シートSを収容する給紙カセット51と、給紙カセット51内の記録シートSを搬送路上に1枚ずつ繰り出す繰り出しローラ52と、記録シートを搬送する搬送ローラ6と、記録シートSを転写位置37に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ対54を含んで構成される。
画像読取部60は、原稿のスキャンを行う。画像読取部60は、原稿台(図示せず)に載置される原稿に光を照射する光源61、原稿からの反射光65の光路を変化させる反射ミラー62a〜62c、光電変換素子としてのCCD63、及びCCD63に反射光65を結像させる結像レンズ64を備える。反射光65は、例えば図中の波線で示すような光路でCCD63に導かれ、CCD63により電気信号に変換される。電気信号により示される画像データは、制御部20が備える記憶部26に記憶される。上述の構成では、文書データをPC3から受け取るとしていたが、画像読取部60が生成した画像データを印刷データとして用いることもできる。この場合、編集者は、画像形成装置2が備えるディスプレイ71、入力デバイスである入力部21、アプリケーションソフト等を用いて、原稿における消去領域の範囲を指定する。指定された消去領域の範囲を示す領域情報が、画像形成装置2により保持される。なお、画像読取部60により生成される画像データは、一例としてTIFF形式とするが、これに限らず、JPEG、PDF等の他の画像データや、独自形式のフォーマットであってもよい。
2.2.制御部20の構成
以下、制御部20について図4を用いて詳細に説明する。
【0029】
入力部21は、例えば、キーパッド(図示せず)などユーザが画像形成装置2に対し操作指示を行うための入力デバイスであり、入力された操作指示に応じた信号が全体制御部23に通知される。
通信部22は、ネットワーク4を介してPC3と通信する。通信部22は、一例として、PC3から上述の印刷要求を受け取る。
【0030】
記憶部26は、ハードディスク、フラッシュメモリなどのストレージデバイスである。
記憶部26は、一例として、通信部22を介して、本体制御部23が取得する文書データや、画像読取部60により生成された画像データなどのデータを記憶する。
温度制御部25は、定着ローラ41が有するヒータ42に印加する電圧を制御し、定着ローラ41の表面温度が定着温度(180℃)を維持できるよう制御する。
【0031】
全体制御部23は、画像形成装置2の全体動作を制御する制御部である。
2.3.印刷制御部24の構成
印刷制御部24は、帯電器32への帯電指示、露光部36に対するドットサイズの指示、印刷データの通知、感光体ドラム31上のトナー像の移動タイミングに合わせて記録シートSを転写位置37に給送させるタイミング制御など印刷に関する各種制御を行う。以下では、印刷制御部24の中心的な処理である印刷データの生成、印刷制御の手順について説明する。
(1)印刷制御部24による印刷データの生成
印刷制御部24は、PC3から受信する印刷要求に含まれる文書データから、露光部36が感光体ドラム31に静電画像を作像するために用いる印刷データを生成する。以下、印刷データの生成について説明する。
【0032】
まず、印刷制御部24は、PC3から受信する印刷要求に含まれる文書データに基づき、ページ画像を形成する。ページ画像は、1枚のシートSに転写される1ページ分の印刷イメージを示すデータである。例えば、文書データが複数ページに亘るワードプロセッサ文書であれば、各ページ毎にページ画像を形成することになる。ページ画像は、本実施の形態では、一例としてビットマップ画像とするが、他の形式でもよい。このページ画像を構成する各画素は輝度情報を持っている。
【0033】
次に、印刷制御部24は、ページ画像を2値画像に変換する。2値画像は、黒色と白色の画素により表現された画像である。この2値画像では、ページ画像の各画素が有していた輝度(濃度)は、単位面積当たりの黒色の画素の密度で表現されることになる。
ページ画像から2値画像への変換には、一例として組織的ディザ法を用いるものとするが、特にこれに限るものではなく、ページ画像を2値画像へ変換できる方法であればどの方法を用いてもよい。また、2値画像の画質向上のために、平均誤差最小法、Direct Binary Search法その他の方法により、2値化による誤差を減少させる処理を組み合わせてもよい。
【0034】
また、ページ画像を生成せず文書データから直接2値画像への変換を行ってもよい。
次に、印刷制御部24は、2値画像を印刷イメージ画像に変換する。
印刷イメージ画像は、実際に感光体ドラム31上にレーザ照射によって形成する各ドットと一対一に対応する画像である。本実施の形態では、一例として、2値画像における各画素は、9画素(3ドット×3ドット)に変換させる。すなわち、2値画像の1つの画素は、感光体ドラム31において9ドット(3ドット×3ドット)で表現される。
【0035】
図5は、2値画像から、印刷イメージ画像への変換を視覚的に説明するための模式図である。
図5には、一例として、2値画像から印刷イメージ画像への変換について、パターン1〜3の3つのパターンを示している。
2値画像において白色を表す画素は、必ずパターン3により変換される。2値画像において黒色を表す画素は、その画素が、領域情報で示される範囲内に位置する画素である場合には、パターン2により変換され、領域情報で示される範囲の外に位置する画素である場合には、パターン1により変換される。以下、各パターンについて詳細に説明する。
【0036】
パターン1における黒塗りの矩形(画素101a)は、2値画像における黒を表す1つの画素を模式的に示している。
パターン1における9つの黒塗りの円形(画素111a〜111i)のそれぞれは、印刷イメージ画像において黒を表す1つの画素を模式的に示している。すなわち、パターン1は、2値画像における黒を表す1つの画素を、黒を表す9個(3個×3個)の画素から成る画素群111に変換することを示している。
【0037】
同様に、パターン2では、2値画像における黒を表す1つの画素を、9個(3個×3個)の画素112a〜112iから成る画素群112に変換することを示している
ただし、全ての画素が黒であるパターン1の場合とは異なり、画素112b、112f、112gのみが黒色であり、画素112a、112c、112d、112e、112h、112iは白色となっている。
【0038】
すなわち、パターン2を用いた場合、パターン1を用いる場合に比べ、濃度(全画素数における黒色の画素の数)が1/3に低下する。
ここで、画素112b、112f、112gは、他の黒色の画素と接していない。すなわち、印刷イメージ画像が作像、現像、転写の各工程を経てシートS上に印刷されると、その印刷結果(印刷物)においても、パターン2で変換された部分に該当する箇所では、黒色のドットが他の黒色のドットと接しないこととなる。他のドットと接しないドットは、他のドットと接するドットに比べ、摺擦によりトナーが剥離しやすくなる。この点については、後述する。
【0039】
パターン3における白塗りの矩形(画素101c)は、2値画像における白を表す1つの画素を模式的に示している。
パターン3における9つの白塗り(白抜)の円形(画素113a〜113i)のそれぞれは、印刷イメージ画像において白を表す1つの画素を模式的に示している。すなわち、パターン3は、2値画像における白を表す1つの画素を、3個×3個の白を表す9つの画素から成る画素群113に変換することを示している。
【0040】
なお、図5における黒塗りの円形で表している画素は、感光体ドラム31上の対応する位置にレーザによりドットを打つことになる。すなわち、シートS上に黒色のドットが印刷されることになる。一方、白塗りの円形で表している画素は、感光体ドラム31の対応する位置にドットは打たれない。すなわち、ドットはシートS上に印刷されない。
以上のように、印刷制御部24は、2値画像の各画素を9個の画素に変換することで印刷イメージ画像を生成し、この印刷イメージ画像を表す印刷データを露光部36に通知する。印刷データにおいては、印刷イメージ画像における白の画素を値0で表し、黒の画素を値1で表すものとするが、他の形式であってもよい。
【0041】
なお、文書データから生成されるページ画像、ページ画像から生成される2値画像、印刷イメージ画像における各画素の空間的な位置は、それぞれの画像に係るデータ構造等から特定できるものとする。そして、各画素の画像における空間的な位置が、領域情報により示される消去領域内の画素であるか否かについて、領域情報に含まれるP1、P2の2つの座標と、データ構造から把握される各画素の位置とを比較することにより判定する。
(2)印刷濃度と定着残存率との関係
図6は、ドットのシートへの印刷方法毎の、印刷濃度と、定着残存率との関係を示す図である。
【0042】
横軸の印刷濃度は、マクベス濃度計により測定される絶対反射濃度である。
縦軸の定着残存率は、
定着残存率(%)=(摺擦後の画像形成濃度/摺擦前の画像形成濃度)×100
である。
摺擦前、後の画像形成濃度はマクベス濃度計によって計測している。
【0043】
摺擦は、合成消しゴム(EB−SNP:トンボ鉛筆(株))を使用して行う。消しゴムの形状は、厚さ5mm、紙面と接する部分の形状を半径6mmの円弧状とする。この円弧の部分を紙面に垂直に当て垂直荷重500gをかけ、紙を水平方向に一定速度200cm/分で動かす。
定着残存率が80%未満であれば、摺擦によりトナーが剥離することになる。
【0044】
ここで、印刷方法Aは、感光体ドラム31上に照射するレーザ(ドット)の径を600dpi時の最小径である42μmとし、各ドットは隣接する他の1つのドットとのみ繋げて印刷する方法である。
また、印刷方法Bは、感光体ドラム31上に照射するレーザ(ドット)の径を42μmとし、各ドットは他のドットと隣接せず、孤立するように印刷する方法である。
【0045】
また、印刷方法Cは、ドットの径を21μmとし、各ドットが他のドットと隣接せず孤立するように印刷する方法である。
印刷方法Aでは、いずれの印刷濃度を用いても、定着残存率は80%以下には至らない。
一方、印刷方法Bでは、印刷濃度が0.2〜0.5の範囲で、定着残存率が80%以下になる。この印刷濃度0.2〜0.5の範囲は、ドット占有率に換算すると30%〜40%となる。ドット占有率を30%として印刷方法Bを用いての印刷は、上述したパターン2を用いて2値画像を印刷イメージ画像に変換する場合に対応している。印刷方法Cについては、図6にはプロットしていない。
【0046】
印刷方法A、Bについて、印刷濃度が同濃度(一例として0.4)の場合について、定着残存率を比較すると、印刷方法Aの場合83%であり、印刷方法Bの場合73%である。また、印刷方法Cの濃度0.4における定着残存率は、図6には示していないが68%であった。
すなわち、同濃度に印刷した場合、印刷方法Aで作像された画像は、画像の消去が出来ないのに対して、印刷方法B、印刷方法Cで作像された画像については、画像の一部の消去が可能となる。すなわち、印刷方法A〜Cを使い分けることで、一定の濃度で印刷したシート上において、摺擦により消去できる領域(印刷方法B、Cによる)と、消去できない領域(印刷方法Aによる)とを混在させることができる。
(3)印刷制御部24による印刷処理
以下、印刷制御部24による印刷処理手順について図7を用いて具体的に説明する。
【0047】
印刷処理部24は、通信部22を介して印刷要求(文書データ、領域情報)を受け取る(S1)。次に、印刷処理部24は、文書データをページ画像に変換し、ページ画像を2値画像データに変換する(S2)。文書データが、元々画像データである場合など、ページで表現されていれば、ページ画像への変換処理は不要である。
次に、印刷処理部24は、2値画像データの最初(例えば、2値画像データが表す画像イメージにおける左上隅の画素)の1画素分(1ビット)のデータを選択する(S3)。
【0048】
そして、選択した画素データが、黒(値1)を表すか否かを判定し(S4)、黒を表さない場合(白を表す。S4:NO)、その画素に係るデータを、パターン3の変換を用いて、印刷イメージ画像における9画素を示すデータに変換する(S5)。また、選択した画素データが黒を表す場合(S4:YES)、その画素が消去領域17内の画素か否かを判定する(S6)。消去領域内の画素でなかった場合(S6:NO)、その画素に係るデータを、パターン1の変換を用いて、印刷イメージ画像における9画素を示すデータに変換する(S7)。消去領域内の画素であった場合(S6:YES)、その画素を、パターン2の変換を用いて、印刷イメージ画像における9画素を示すデータに変換する(S8)。
【0049】
S5、S7、S8の後、印刷処理部24は、2値画像データの全てを、印刷イメージ画像を表すデータに変換したか否か判定し(S9)、変換していない場合(S9:NO)、未変換の2値画像データを選択し(S10)、S4に進む。2値画像データの全てを印刷イメージ画像を表すデータに変換した場合(S9:YES)、その印刷イメージ画像を表す印刷データを露光部36に通知する(S11)。その後、露光部36において、印刷データに基づき、感光体ドラム31上に静電潜像が形成される。
(4)印刷された結果(印刷物)についての補足説明
図8は、2値画像(一部)と、2値画像に基づきシートS上に印刷された画像(一部)とについて説明するための模式図である。
【0050】
図8(a)、(c)は、2値画像の一部(5画素×6画素分)を示しており、破線で区切られた黒、白の矩形それぞれが1画素に対応する。
ここで、x座標が1〜3である画素が消去領域内の画素であり、x座標が4〜5である画素が消去領域外の画素であるとする。
図8(b)は、図8(a)で示される2値画像の一部画像(5画素×6画素)を、シートS上に印刷した印刷結果の画像を示す模式図である。2値画像における各画素が、9ドット(3ドット×3ドット)で表現されるため、印刷結果は15ドット×18ドットの画像となる。図8(b)、(d)において、黒色円は黒色のドットを示し、白抜き円は白色のドットを示す。但し、白色のドットは、黒色のドットと区別するため模式的に表したに過ぎず、実際にはシート上に印刷されるものではない。この部分は無印刷の状態となる。
【0051】
また、図8(d)は、図8(c)で示される2値画像の一部画像(5画素×6画素)を、シートS上に印刷した印刷結果の画像を示す模式図である。この場合も、印刷結果は15ドット×18ドットの画像となる。
例えば、図8(a)の2値画像の座標(x、y)=(1、1)の画素151は、黒を表し、かつ消去領域内の画素であるので、パターン2により印刷イメージ画像に変換され、図8(b)のドット群153として印刷される。
【0052】
図8(a)の座標(4、1)の画素152は、黒色を表し、かつ消去領域外の画素であるので、パターン1により印刷イメージ画像に変換され、図8(b)のドット群154として印刷される。
また、図8(c)については、座標(1、1)の画素161は、黒色を表し、かつ消去領域内の画素であるので、パターン2により印刷イメージ画像に変換され、図8(d)のドット群165として印刷される。
【0053】
図8(c)の座標(2、2)の画素162は、白を表すので、パターン3により印刷イメージ画像に変換され、図8(d)のドット群166として印刷される。
また、図8(c)の座標(4、4)の画素163は、黒色を表し、かつ消去領域外の画素であるので、パターン2により印刷イメージ画像に変換され、図8(d)のドット群167として印刷される。
【0054】
図8(c)の座標(4、1)の画素164は、白色を表すので、パターン3により印刷イメージ画像に変換され、図8(d)のドット群168として印刷される。
以上のように、図8(b)に示す印刷された各ドットにおいて、消去領域内に対応する部分の黒色ドットは、他の黒色ドットと隣接しない(消去領域外の黒色ドットと隣接する箇所を除く。)。
【0055】
すなわち、消去領域内に印刷されたドットは、摺擦により消去可能となる。
一方、図8(b)、図8(d)に示す印刷された各ドットにおいて、消去領域外に対応する部分の黒色ドットは、上下左右のドットと隣接しており、摺擦により消去されないこととなる。
3.変形例その他
本発明を上記の実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(1)上述の実施形態において、消去濃度は、ドット占有率が30%である濃度としたが、これに限らず、摺擦によりトナーが剥離する濃度であればよい。このトナーが剥離する濃度は、マクベス濃度計により測定される絶対反射濃度が0.2〜0.5の範囲である。
(2)上述の実施形態では、2値画像の各画素を9個の画素に変換することで印刷イメージ画像を生成し、印刷イメージ画像の各画素と1対1に対応する単一サイズのドットを感光体ドラム31上に形成することとしていた。そして、上述のパターン2を用い、2値画像における黒色の画素を、黒色3個、白色6個の画素から成る画素群に変更することで、濃度を33%程度に低減していた。
【0056】
しかしながら、濃度の低減は、パターン2のように黒色ドットと白色ドット(無ドット)との混合比を減らすことにより行う方法に限るものではない。例えば、感光体ドラム31上におけるドット(黒色)のサイズを小さくすることで行ってもよい。
具体的には、図5のパターン1〜3を、図9のパターン4〜6に置き換えることとする。パターン4、5における黒塗りの矩形(画素101e、101f)は、2値画像における黒を表す1つの画素を模式的に示している。
【0057】
そして、パターン4における1個の黒塗りの円(画素121)、パターン5における1個の黒塗りの円(画素122)は、それぞれ、印刷イメージ画像における黒を表す1つの画素を示してはいるが、画素122は、画素121に比べ小さい円で表している。
これは、画素122について感光体ドラム31上に露光する場合、画素121について感光体ドラム31上に露光する場合よりも、小さいレーザの径を用いることを模式的に示している。具体的には、画素122を露光するレーザの径は21μmを用い、画素121を露光するレーザの径は42μmを用いることを示す。これにより、印刷濃度としては30%程度に低下することになる。
【0058】
図10は、2値画像(一部)と、2値画像に基づきシートS上に印刷された画像(一部)とについて説明するための模式図である。
図10(a)は、2値画像の一部(5画素×6画素)を示しており、破線で区切られた黒、白の矩形それぞれが1画素に対応する。
また、x座標が1〜3である画素が消去領域内の画素であり、x座標が4〜5である画素が消去領域外の画素であるとする。
【0059】
図10(b)は、図10(a)で示される2値画像の一部画像(5画素×6画素)を、シートS上に印刷した印刷結果の画像を示す模式図である。ここでは、2値画像における各画素を1ドットで表すこととしているが、これに限らず、複数ドットで表すこととしてもよい。
上述の実施形態においては、2値画像について1画素を、印刷イメージ画像における9画素に変換していた。本変形例では、2値画像について1画素は、印刷イメージ画像における1画素のままであるが、印刷イメージ画像の各画素について、当該画素のドットサイズを示すドットサイズ情報を有するものとする。ドットサイズ情報については、説明済みである。なお、ドットサイズ情報は、各画素について有する必要はなく、複数のドット毎に有するものとしてもよい。
【0060】
図10(a)の2値画像の座標(x、y)=(1、1)の画素211は、黒を表し、かつ消去領域内の画素であるので、パターン5により印刷イメージ画像に変換され、図10(b)のドット221として印刷される。
図10(a)の座標(4、1)の画素213は、黒色を表し、かつ消去領域外の画素であるので、パターン1により印刷イメージ画像に変換され、図10(b)のドット223として印刷される。
【0061】
図10(a)の座標(2、1)の画素212は、白色を表し、かつ消去領域内の画素であるので、パターン3により印刷イメージ画像に変換され、図10(b)のドット222として印刷される。
また、図10(a)の座標(5、1)の画素214は、白色を表し、かつ消去領域外の画素であるので、パターン3により印刷イメージ画像に変換され、図10(b)のドット224として印刷される。
【0062】
なお、図10(b)において、黒色円は黒色のドットを示し、白抜き円は白色のドットを示す。但し、白色のドットは、黒色のドットと区別するため模式的に表したに過ぎず、実際にはシート上に印刷されるものではない。この部分は無印刷の状態となる。
以上のように、図10(b)に示す印刷された各ドットにおいて、消去領域内に対応する部分の黒色ドットは、占有率が小さくなる小ドットを用いて印刷される。よって、消去領域内に印刷された黒色のドットは、摺擦により消去可能となる。
【0063】
一方、図8(b)に示す印刷された各ドットにおいて、消去領域外に対応する部分の黒色ドットは、通常ドットで印刷さえるので、摺擦によって消去されないこととなる。
(3)上述の実施の形態では、ドットを最小単位として扱っていた。
一例として、1画素を9ドットで表現し、9ドットの黒色ドットの濃度を1/3に低減するのに、9ドットのうちの3ドットを黒色ドットで印刷することとしていた。
【0064】
しかしながら、ドットを最小単位として扱うのに限らず、2以上のドット、1つの画素、又は2以上の画素等を最小単位として扱うこととしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0065】
本発明の画像形成装置は、一部に秘匿すべき情報等を含む文書、画像等を印刷するのに好適であり、セキュリティ分野、教育分野に係る印刷物を取り扱う業者等により使用される。
【符号の説明】
【0066】
1 印刷システム
2 画像形成装置
3 パーソナルコンピュータ
4 ネットワーク
11 ディスプレイ
14 アプリケーションソフト(UI部分)
15 文書
20 制御部
21 入力部
22 通信部
23 全体制御部
24 印刷制御部
25 温度制御部
26 記憶部
30 画像プロセス部
40 定着部
50 給紙部
60 画像読取部
S 記録シート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子写真方式を用いた画像形成装置であって、
画像の一部の領域を示す領域情報を取得する領域取得手段と、
前記画像の印刷単位毎に、前記領域情報により示される領域内の画像であるか否かを判定する領域判定手段と、
ドットの形成方法が異なる第1及び第2のドットパターンを有しており、前記領域内の画像ではないと判定された場合は、前記第1のドットパターンを用いて形成し、前記領域内の画像であると判定された場合は、前記第2のドットパターンを用いて形成するドット形成手段とを備え、
前記第2のドットパターンは前記第1のドットパターンよりも出力された画像の定着強度が低い
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記第2のドットパターンは、前記第1のドットパターンよりも1画素内に形成される単位面積当たりのドットの占有比率が低い
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記第2のドットパターンは、前記第1のドットパターンよりも1画素内に形成される単位面積当たりのドットの占有比率が低い
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記第2のドットパターンにおけるドットの径は、前記第1のドットパターンにおけるドットの径よりも小さい
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2のドットパターンは、前記第1のドットパターンよりも一定領域内のドットの占有比率が低い
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記画像について形成されたドット群のうち、前記第2のドットパターンにより形成された部分は、マクベス反射濃度計による絶対反射濃度が0.2以上0.5以下である
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記画像の一部の領域は、外部装置においてユーザにより指定されたものであり、
前記領域情報は、前記外部装置において生成された後、送信され、
前記領域取得手段は、前記外部装置から前記領域情報を受信する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記領域取得手段は、ユーザが指示を入力する操作部を有しており、
前記領域情報は、前記画像のうち、前記ユーザが前記操作部を用いて指定した領域を示している
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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