説明

画像形成装置

【課題】スリープモードにおいて給紙カセットの開閉検出に必要な消費電力を抑制することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置は、記録用紙を収容し、抜き差しによって開閉される複数の給紙カセットを具備する画像形成装置であって、振動パターンに応じた検出信号を出力する振動センサと、前記振動センサの検出結果に基づいて前記給紙カセットの開閉を検知する開閉検知手段とを具備し、複数の前記給紙カセットは、開閉時に各々異なる所定パターンの振動を発生させ、前記開閉検知手段は、前記振動センサの検出信号に基づいて複数の前記給紙カセットの振動を識別し、開閉された給紙カセットを振動に基づいて検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、省エネルギーが声高に唱えられており、画像形成装置も例外ではなく待機時の電力を抑えるために必要最低限の機能のみに通電することで待機電力を抑えるスリープモードが用意されている。例えば、画像形成装置には、記録用紙を収容する給紙カセットの開閉を検出するために1段の給紙カセットに対し1つの開閉センサが設けられている。スリープモードでは、開閉センサや、開閉センサからの検出結果が入力されるCPU(Central Processing Unit)などを備えた制御回路であるエンジン基板などの必要最低限の機能のみに電力が供給されるにすることで省エネルギー化が図られている。例えば、下記特許文献1には、このようなスリープモードを用いた省電力方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−216829号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、複数ある各給紙カセットの開閉を検出するためにもそれぞれの給紙カセットの開閉センサに通電しておく必要があり、給紙カセットの段数が増えるほどスリープモードでの消費電力が増えてしまう。また、画像形成装置の本体装置に対してオプション機器として搭載されたオプション給紙カセット装置では、本体装置とは別にオプション給紙カセット装置を制御するためにCPU(Central Processing Unit)を備えた制御回路が搭載され、本体装置とは別にCPU(Central Processing Unit)を備えたエンジン基板が搭載され、当該CPUが本体装置とのシリアル通信に基づいてオプション給紙カセット装置の動作を制御している。以上より、オプション給紙カセット装置における給紙カセットの開閉でスリープモードからの復帰を行うためには、本体装置の制御回路と合わせてオプション給紙カセット装置のエンジン基板にも通電しておく必要がある。そのため、オプション給紙カセット装置では、スリープモード時においてもエンジン基板と開閉センサに電力を供給する必要がある。このように、上記従来技術では、給紙カセットの開閉検出のためにスリープモードであっても消費電力が高くなるという問題があった。
【0005】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、スリープモードにおいて給紙カセットの開閉検出に必要な消費電力を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明では、画像形成装置に係る第1の解決手段として、記録用紙を収容し、抜き差しによって開閉される複数の給紙カセットを具備する画像形成装置であって、振動パターンに応じた検出信号を出力する振動センサと、前記振動センサの検出結果に基づいて前記給紙カセットの開閉を検知する開閉検知手段とを具備し、複数の前記給紙カセットは、開閉時に各々異なる所定パターンの振動を発生させ、前記開閉検知手段は、前記振動センサの検出信号に基づいて複数の前記給紙カセットの振動を識別し、開閉された給紙カセットを振動に基づいて検知するという手段を採用する。
【0007】
本発明では、画像形成装置に係る第2の解決手段として、上記第1の解決手段において、前記給紙カセットのガイドレールの係合面において一方の面に凸部が設けられ、他方の面に凹部が設けられ、複数の給紙カセットの各々異なるパターンの凸部及び凹部が設けられ、給紙カセットの抜き差しの際に凸部が凹部に嵌ることにより振動を発生させるという手段を採用する。
【0008】
本発明では、画像形成装置に係る第3の解決手段として、上記第2の解決手段において、前記給紙カセットのガイドレールの係合面において前記凸部の抜き方向側または差し方向側に前記所定パターンの振動(第1の振動)とはパターンの異なる第2の振動を発生させる第2の凸部を設け、開閉検知手段は、前記第1の振動と前記第2の振動との順番に応じて開と閉とを識別するという手段を採用する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、前記開閉検知手段は、前記振動センサの検出信号に基づいて複数の前記給紙カセットの振動を識別し、開閉された給紙カセットを識別する。このように、振動センサの検出結果に基づいて給紙カセットの開閉を検出するようにすることで、給紙カセットの各段に開閉センサを設ける必要がないので、各開閉センサに必要な電力を抑制できる。さらに、オプション給紙カセット装置を装備している場合に、従来であればスリープモード時にオプション給紙カセット装置の制御回路と開閉センサに電力を供給する必要があったが、例えば、開閉検知手段及び振動センサが本体装置に装備されている場合に、オプション給紙カセット装置に振動センサを備える必要がなく、さらにオプション給紙カセット装置の開閉センサ及び制御回路に必要な電力を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の実施形態に係る複合機Aの外観構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る複合機Aの機能ブロック図である。
【図3】本発明の実施形態に係る複合機Aの第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22を示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る複合機Aの第1給紙カセット51のガイドレール51aの変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係る複合機(画像形成装置)Aは、コピー機能、プリント機能、スキャン機能、ファクシミリ送信/受信機能及び電子メール送信機能を併せ持つ。複合機Aは、図1及び2に示すように、画像形成処理を実行する本体装置A1と、記録用紙を本体装置A1に供給するオプション給紙カセット装置A2とを備える。
【0012】
本体装置は、主な処理として画像形成処理を実行するものであり、図2に示すように、操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5、通信部6、本体側通信I/F部7、電源8、振動センサ9、主制御部10を備える。なお、主制御部10は、本実施形態における開閉検知手段である。
【0013】
操作表示部1は、操作キー及びタッチパネルを備えており、ユーザと複合機Aとを関係付けるマンマシンインタフェースとして機能する。操作表示部1は、押下された各操作キーの操作指示を主制御部10に出力するとともに、主制御部10の制御信号に基づいてタッチパネルに種々の画面を表示する。
画像読取部2は、主制御部10から入力される制御信号に基づいてDP(Document Processor:自動原稿送り装置)により自動給紙される原稿またはプラテンガラス上に載置された原稿の画像(原稿画像)をラインセンサで読み取って原稿画像データに変換し、この原稿画像データを画像データ記憶部3に出力する。
【0014】
画像データ記憶部3は、半導体メモリまたはハードディスク装置などであり、主制御部10から入力される制御信号に基づいて原稿画像データ、プリント画像データ及びファクシミリ画像データ(通信部6が外部から受信)を記憶し、これら画像データを読み出して画像処理部4に出力する。
【0015】
画像処理部4は、主制御部10から入力される制御信号に基づいて、画像データ記憶部3から入力される画像データに対して各種画像処理(例えば、拡大縮小コピーに対応した画像処理)を施すとともに、画像データを画像形成形式の画像データに変換して用紙搬送/画像形成部5に出力する。画像読取部2がカラー原稿を読み取った場合、画像データ記憶部3から画像処理部4に入力される画像データは光の三原色に対応したRGB画像データ(カラー画像データ)となるが、画像処理部4は、このようなRGB画像データを画像形成形式に対応した画像データ、例えばYMCK画像データ、つまりY(イエロー)、M(マゼンダ)、C(シアン)及びK(ブラック)を基準色とする画像データに変換して用紙搬送/画像形成部5に出力する。
【0016】
用紙搬送/画像形成部5は、図1及び図2に示すように、所定の用紙種の記録用紙を収容する第1給紙カセット51及び第2給紙カセット52や、プリントエンジン(感光ドラム、帯電器、現像装置及び定着ローラなど)や、給紙ローラや、排紙ローラなどを備える。用紙搬送/画像形成部5は、主制御部10の制御信号に基づいて記録用紙を給紙ローラで搬送し、画像処理部4から入力された画像データに基づく画像を記録用紙に転写するとともに定着させ、当該記録用紙を排紙ローラで装置外へ排出する。
【0017】
第1給紙カセット51は、図3に示すように、開閉時の抜き差しを案内するガイドレール511の係合面において記録用紙の収容部512側の面に凸部513が設けられ、受け部514側の面に2つ連なる凹部515が設けられ、抜き差しの際に、凸部513が凹部515に嵌ることにより振動を発生させる構造になっている。
【0018】
第2給紙カセット52は、開閉時の抜き差しを案内するガイドレール521の係合面において記録用紙の収容部522側の面に凸部523が設けられ、受け部524側の面に凹部525が設けられている。第2給紙カセット52では、第1給紙カセット51と異なり、2つ連なる凹部525を1対として2対の凹部525が設けられており、抜き差しの際に、凸部523が凹部525に嵌ることにより第1給紙カセット51と異なるパターンの振動を発生させる構造になっている。
【0019】
通信部6は、主制御部10の制御信号に基づいてLAN(Local Area Network)や電話回線を用いて外部の複合機、ファクシミリ装置あるいはクライアントコンピュータなどと通信を行うものである。すなわち、この通信部6は、イーサネット(登録商標)などのLAN規格に準拠した通信機能と、G3などのファクシミリ規格に準拠した通信機能とを兼ね備えたものである。通信部6は、例えば、電子メールの送信またはファクシミリの送受信を行うことができる。
【0020】
本体側通信I/F部7は、主制御部10から入力される制御信号に基づいて、オプション給紙カセット装置A2との間で通信を行うインターフェースであり、シリアルケーブルによってオプション給紙カセット装置A2と接続されている。
電源8は、主制御部10から入力される制御信号に基づいて、外部から取り込んだ電力を本体装置A1及びオプション給紙カセット装置A2に供給する。
振動センサ9は、図1に示すように、本体装置A1の内部において第1給紙カセット51に接するように設けられ、本体装置A1及びオプション給紙カセット装置A2に生じた振動を検出するものであり、複合機Aの振動パターンに応じた検出信号を主制御部10に出力する。この振動センサ9は、例えば加速度センサである。
【0021】
主制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)並びに上記操作表示部1、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5、通信部6及び本体側通信I/F部7と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラム及び上記操作表示部1から入力される操作指示に基づいて、複合機Aの全体動作を制御する。なお、ROMに記憶されている制御プログラムには、故障対応プログラムが含まれており、主制御部10は、オプション給紙カセット装置A2などの故障を検知時に、この故障対応プログラムに基づいて処理を実行する。なお、主制御部10が実行する処理の詳細については、以下に複合機Aの動作として説明する。
【0022】
オプション給紙カセット装置A2は、着脱可能なオプション機器であり、用紙搬送/画像形成部5に搬送する記録用紙を収容するものである。オプション給紙カセット装置A2は、図1に示すように、第3給紙カセット21、第4給紙カセット22、機器側通信I/F部23及び給紙カセット制御部24を備える。
【0023】
第3給紙カセット21は、開閉時の抜き差しを案内するガイドレール211の係合面において記録用紙の収容部212側の面に凸部213が設けられ、受け部214側の面に凹部215が設けられている。第3給紙カセット21では、第1給紙カセット51及び第2給紙カセット52と異なり、2つの連なる凹部215を1対として3対の凹部215が設けられており、抜き差しの際に、凸部213が凹部215に嵌ることにより第1給紙カセット51及び第2給紙カセット52と異なるパターンの振動を発生させる構造になっている。
【0024】
第4給紙カセット22は、開閉時の抜き差しを案内するガイドレール221の係合面において記録用紙の収容部222側の面に凸部223が設けられ、受け部224側の面に凹部225が設けられている。第4給紙カセット22では、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52及び第3給紙カセット21と異なり、2つの連なる凹部225を1対として4対の凹部225が設けられており、抜き差しの際に、凸部223が凹部225に嵌ることにより第1給紙カセット51、第2給紙カセット52及び第3給紙カセット21と異なるパターンの振動を発生させる構造になっている。
【0025】
機器側通信I/F部23は、給紙カセット制御部24から入力される制御信号に基づいて、本体装置A1との間で通信を行うインタフェースであり、シリアルケーブルによって本体装置A1の本体側通信I/F部7と接続されている。
【0026】
給紙カセット制御部24は、CPU、ROM、RAM並びに上記第3給紙カセット21、第4給紙カセット22及び機器側通信I/F部23と信号の入出力を行うインタフェース回路などから構成されており、上記ROMに記憶された制御プログラム及び機器側通信I/F部23を介して主制御部10から入力される制御信号に基づいて、オプション給紙カセット装置A2の全体動作を制御する。
【0027】
次に、上記のように構成された本実施形態に係る複合機Aの動作について詳しく説明する。
複合機Aにおいて、主制御部10は、所定時間ユーザによって操作表示部1が操作されない場合には、複合機A全体をスリープモードにする。すなわち、主制御部10は、操作表示部1、振動センサ9及び主制御部10以外の各部、つまり、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5、通信部6及び本体側通信I/F部7と、オプション給紙カセット装置A2への通電を電源8に停止させる。主制御部10は、スリープモードになると、操作表示部1が操作指示を受け付けるまたは第1給紙カセット51及び第2給紙カセット52や、オプション給紙カセット装置A2の第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22が開閉されるまでスリープモードを維持する。
【0028】
そして、スリープモードになった後に、第1給紙カセット51が抜き差しにより開閉されると、凸部513が凹部515に嵌ることにより所定パターンの振動が発生する。また、第2給紙カセット52が抜き差しにより開閉されると、第1給紙カセット51と異なるパターンの振動が発生する。また、第3給紙カセット21が抜き差しにより開閉されると、第1給紙カセット51及び第2給紙カセット52と異なるパターンの振動が発生する。また、第4給紙カセット22が抜き差しにより開閉されると、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52及び第3給紙カセット21と異なるパターンの振動が発生する。振動センサ9は、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21または第4給紙カセット22の開閉により発生した振動を検出すると、振動パターンに応じた検出信号を主制御部10に出力する。
【0029】
主制御部10は、振動センサ9から検出信号が入力されると、検出信号に基づいて振動を識別し、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22のいずれが開閉されたかを振動に基づいて検知する。主制御部10は、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22のいずれが開閉されたことを検知すると、複合機Aをスリープモードから復帰させる。つまり、主制御部10は、画像読取部2、画像データ記憶部3、画像処理部4、用紙搬送/画像形成部5、通信部6及び本体側通信I/F部7と、オプション給紙カセット装置A2への電力の供給を電源8に開始させる。
【0030】
以上のように、本実施形態に係る複合機Aにおいて、主制御部10は、前記振動センサの検出信号に基づいて振動パターンを識別し、開閉された給紙カセットを振動パターンに基づいて検知する。振動センサ9の検出結果に基づいて所定パターンの振動を検知した場合に第1給紙カセット51、第2給紙カセット52及び第3給紙カセット21のいずれかが開閉されたことを検知する。このように、振動センサ9の検出結果に基づいて第1給紙カセット51、第2給紙カセット52及び第3給紙カセット21の開閉を検出するようにすることで、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22の各段に開閉センサを設ける必要がないので、各開閉センサに必要な電力を抑制することができる。さらに、オプション給紙カセット装置A2において、従来であればスリープモード時に給紙カセット制御部24に電力を供給する必要があったが、給紙カセット制御部24に必要な電力を抑制することができる。
【0031】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく、例えば以下のような変形が考えられる。
(1)上記実施形態では、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22の開閉における開と閉との区別をしていないが、本発明はこれに限定されない。
例えば、図4に示すよう、表面に凹凸のある第2凹部516を第1給紙カセット51の前側、すなわち抜き方向側に設けることで、凸部513及び凹部515により発生する振動(第1の振動)とは異なる振動(第2振動)を発生させる。主制御部10は、第2振動を検知した後に、第1の振動を検知した場合には、開いたことを検知し、第1の振動を検知した後に、第2の振動を検知した場合には、閉じたことを検知するようにしてもよい。また、差し方向側に第2凹部516を設けた場合には、主制御部10は、第2振動を検知した後に、第1の振動を検知した場合には、閉じたことを検知し、第1の振動を検知した後に、第2の振動を検知した場合には、開いたことを検知する。また、同様に、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22を上記構成にするようにしてもよい。
【0032】
(2)上記実施形態では、第1給紙カセット51、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び及び第4給紙カセット22に凸部を設け、それぞれの受け部514側に凹部を設けたが、本発明これに限定されない。
例えば、第1給紙カセット51において、記録用紙の収容部512側の面に凹部、受け部514側の面に凸部を設けてもよいし、また、第1給紙カセット51において、記録用紙の収容部512側の面及び収容部512の受け部514側の面に凸部を設け、抜き差しの際に、凸部同士が接触することにより所定パターンの振動を発生させる構造にしてもよい。また、同様に、第2給紙カセット52、第3給紙カセット21及び第4給紙カセット22を上記構成にするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0033】
A…複合機、A1…本体装置、A2…オプション給紙カセット装置、1…操作表示部、2…画像読取部、3…画像データ記憶部、4…画像処理部、5…用紙搬送/画像形成部、51…第1給紙カセット、511…ガイドレール、512…収容部、513…凸部、514…受け部、515…凹部、516…第2凹部、52…第2給紙カセット、521…ガイドレール、522…収容部、523…凸部、524…受け部、525…凹部、6…通信部、7…本体側通信I/F部、8…電源、9…振動センサ、10…主制御部、21…第3給紙カセット、211…ガイドレール、212…収容部、213…凸部、214…受け部、215…凹部、22…第4給紙カセット、221…ガイドレール、222…収容部、223…凸部、224…受け部、225…凹部、23…機器側通信I/F部、24…給紙カセット制御部






【特許請求の範囲】
【請求項1】
記録用紙を収容し、抜き差しによって開閉される複数の給紙カセットを具備する画像形成装置であって、
振動パターンに応じた検出信号を出力する振動センサと、
前記振動センサの検出結果に基づいて前記給紙カセットの開閉を検知する開閉検知手段とを具備し、
複数の前記給紙カセットは、開閉時に各々異なる所定パターンの振動を発生させ、
前記開閉検知手段は、前記振動センサの検出信号に基づいて複数の前記給紙カセットの振動を識別し、開閉された給紙カセットを振動に基づいて検知することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記給紙カセットのガイドレールの係合面において一方の面に凸部が設けられ、他方の面に凹部が設けられ、複数の給紙カセットの各々異なるパターンの凸部及び凹部が設けられ、給紙カセットの抜き差しの際に凸部が凹部に嵌ることにより振動を発生させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記給紙カセットのガイドレールの係合面において前記凸部の抜き方向側または差し方向側に前記所定パターンの振動(第1の振動)とはパターンの異なる第2の振動を発生させる第2の凸部を設け、
開閉検知手段は、前記第1の振動と前記第2の振動との順番に応じて開と閉とを識別することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−51677(P2012−51677A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−194812(P2010−194812)
【出願日】平成22年8月31日(2010.8.31)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】