説明

画像形成装置

【課題】記録ヘッドから水平方向に液滴を吐出して画像を形成する場合にドットが楕円形状になって隣り合うドットの重複量が多くなり濃度が高くなる。
【解決手段】保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置か否かを判別し、保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置であるときには、Kの階調データを濃度が低くなるように補正する補正処理を行い、また、CMYの階調データを濃度が低くなるように補正する補正処理を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、ファクシミリ、複写装置、プロッタ、これらの複合機等の画像形成装置として、例えば液滴を吐出する液体吐出ヘッド(液滴吐出ヘッド)を記録ヘッドとして用いた液体吐出記録方式の画像形成装置として例えばンクジェット記録装置などが知られている。
【0003】
液体吐出方式の画像形成装置として、被記録媒体を水平方向に搬送し、被記録媒体に対して垂直方向下方に向けて液滴を吐出する記録ヘッドを備える構成のもの(これを「垂直打ち方式」又は「水平搬送印刷」という。)と、被記録媒体を垂直方向に搬送し、被記録媒体に対して水平方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッドを備える構成のもの(これを「水平打ち方式」又は「垂直搬送印刷」という。)とが知られている(特許文献1、2)。
【0004】
垂直打ち方式の画像形成装置は、コンパクトな機構設計ができ、滴吐出方向が重力方向であるため画像に与える個々の画素の影響を最小限にできるという利点があり、水平打ち方式の画像形成装置は、装置前面からジャム処理やカートリッジ交換などの操作をすべて行えるフルフロントオペレーション(FFO)を採用できるという利点がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第4186557号公報
【特許文献2】特開平09−254401号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した水平打ち方式(垂直搬送印刷)の画像形成装置にあっては、吐出された液体が重力の影響を受けるために垂直方向に長い楕円形状になり、垂直方向で隣り合う画素の重なり度合いが多くなる。そのため、垂直打ち方式の画像形成装置で出力する画像データ(印刷データ)をそのまま使用して印刷した場合、垂直打ち方式と比べて相対的に濃度が濃くなるという課題がある。
【0007】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、水平打ち方式で形成する画像の画像品質を向上することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、本発明に係る画像形成装置は、
印刷形態に関する情報を保持する手段と、
受領した印刷データを各色別の階調データとして解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した各色別の階調データに対し、予め定めた色について、濃度を低くする補正を行う補正手段と、を備え、
前記印刷形態に関する情報は、自装置が、記録ヘッドから水平方向に向けて液滴を吐出して画像を形成する垂直搬送印刷を行うか、記録ヘッドから垂直方向下方に向けて液滴を吐出して画像を形成する水平搬送印刷を行うかに関する情報であり、
前記補正手段は、前記垂直搬送印刷を行うときに前記補正を行う手段である
構成とした。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係る画像形成装置によれば、水平打ちで形成する画像の画像品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る画像形成装置の機構部の側面説明図である。
【図2】図1を矢示A方向から見た説明図である。
【図3】記録ヘッドの説明図である。
【図4】制御部のブロック説明図である。
【図5】本発明に係る画像形成装置を使用する環境の一例の説明に供する説明図である。
【図6】ホストと画像形成装置側との印刷データの転送手順の説明に供する説明図である。
【図7】図6の印刷部側の印刷データを扱う印刷処理部の説明に供するブロック図である。
【図8】垂直打ち(水平搬送印刷)で形成する画素の説明及び水平打ち(垂直搬送印刷)で形成する画素の説明に供する説明図である。
【図9】同じく着弾位置ずれの説明に供する説明図である。
【図10】本発明の第1実施形態における印刷データの解析処理の説明に供するフロー図である。
【図11】同実施形態における階調データの補正処理の説明に供するフロー図である。
【図12】本発明の第2実施形態における階調データの補正処理の説明に供するフロー図である。
【図13】補正値テーブルの一例の説明に供する説明図である。
【図14】本発明の第3実施形態における補正処理の説明に供するフロー図である。
【図15】垂直打ちの画像形成装置の一例を説明する説明図である。
【図16】水平打ちの画像形成装置の一例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明に係る画像形成装置について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は同画像形成装置の機構部の側面説明図、図2は図1を矢示A方向から見た説明図である。
【0012】
この画像形成装置は、シリアル型画像形成装置であり、装置本体の内部に画像形成部2、搬送機構部5等を有し、装置本体の下方側に被記録媒体である用紙10を積載可能な給紙トレイ(給紙カセットを含み、給紙部の意味で使用する。)4を備え、この給紙トレイ4から給紙される用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を垂直方向(鉛直方向に沿う方向)に間歇的に搬送しながら、画像形成部2によって水平方向に液滴を吐出させて所要の画像を記録した後、排紙部6を通じて画像が形成された用紙10を更に上方向に搬送して、装置本体の上方側に設けられた排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
【0013】
また、両面印刷を行うときには、一面(表面)印刷終了後、排紙部6から反転部8内に用紙10を取り込み、搬送機構部5によって用紙10を逆方向(下方向)に搬送しながら反転させて他面(裏面)を印刷可能面として再度搬送機構5に送り込み、他面(裏面)印刷終了後排紙トレイ7に用紙10を排紙する。
【0014】
ここで、画像形成部2は、左右の側板101L、101R間に横架した主ガイド部材21及び従ガイド部材22で、記録ヘッド24を搭載したキャリッジ23を摺動自在に保持し、主走査モータ25によって、駆動プーリ26と従動プーリ27間に渡したタイミングベルト28を介して主走査方向に移動走査する。
【0015】
キャリッジ23には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインク滴を吐出するための液体吐出ヘッドからなる記録ヘッド24a、24b(区別しないときは上記のとおり「記録ヘッド24」という。)を、複数のノズルからなるノズル列を主走査方向と直交する副走査方向に配列し、滴吐出方向を水平方向に向けて装着している。つまり、液滴を吐出するノズルが形成されたノズル面が垂直方向に配置され、水平方向に向けて液滴を吐出する記録ヘッド24を備える水平打ち方式を採用している。
【0016】
記録ヘッド24は、例えば、図3に示すように、それぞれ複数の液滴を吐出するノズル124bが列設された2つのノズル列Na、Nbを有し、記録ヘッド24aの一方のノズル列Naはイエロー(Y)の液滴を、他方のノズル列Nbはマゼンタ(Y)の液滴を、記録ヘッド24bの一方のノズル列Naはブラック(K)の液滴を、他方のノズル列Nbはシアン(C)の液滴を、それぞれ吐出する。
【0017】
なお、記録ヘッド24を構成する液体吐出ヘッドとしては、圧電素子などの圧電アクチュエータ、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いて液体の膜沸騰による相変化を利用するサーマルアクチュエータ、温度変化による金属相変化を用いる形状記憶合金アクチュエータ、静電力を用いる静電アクチュエータなどを、液滴を吐出するための圧力を発生する圧力発生手段として備えたものなどを使用できる。また、キャリッジ23には、インクと反応することでインクの定着性を高める定着液を吐出する液体吐出ヘッドなども搭載できる。
【0018】
また、キャリッジ23には、図示しないが、記録ヘッド24の各ノズル列Na、Nbに対応して各色のインクを供給するためのヘッドタンク29が搭載され、このヘッドタンク29には、装置本体に着脱自在に装着される各色のインクカートリッジ(メインタンク)からインクが供給される。
【0019】
また、キャリッジ23の主走査方向に沿って両側板101L、101R間に、所定のパターンを形成したエンコーダスケール121を張装し、キャリッジ23にはエンコーダスケール121のパターンを読取る透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ122を設け、これらのエンコーダスケール121とエンコーダセンサ122によってキャリッジ23の移動を検知するリニアエンコーダ(主走査エンコーダ)123を構成している。
【0020】
また、キャリッジ23の走査方向一方側の非印字領域には、記録ヘッド24のノズル124bの状態を維持し、回復するための維持回復機構9を配置している。この維持回復機構9には、フレーム90にて、記録ヘッド24の各ノズル面124(図3参照)をキャピングするための吸引キャップ92a及びキャップ92b(区別しないときは「キャップ92」という。)と、ノズル面124を矢示方向に移動してワイピング(払拭)するワイパ部材(ワイパブレード)93が保持され、また増粘したインクを排出するために記録に寄与しない液滴を吐出させる予備吐出(空吐出)を行うときの液滴を受ける空吐出受け94などを備えている。吸引キャップ92aには吸引手段としての吸引ポンプ96が接続され、吸引ポンプ96は廃液タンク97に通じている。また、吸引キャップ92aには、吸引キャップ92aで記録ヘッド24のノズル面をキャッピングしたときに形成される密閉空間を大気に開放する開閉可能な大気開放弁98を設けている。
【0021】
給紙トレイ4の用紙10は、給紙コロ(半月コロ)43と分離パッド44によって1枚ずつ分離されて装置本体内に給紙され、搬送ガイド部材45に沿って、搬送機構部5の搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込まれ、搬送ベルト51に吸着されて搬送される。
【0022】
搬送機構部5は、駆動ローラである搬送ローラ52と従動ローラ53との間に掛け渡した無端状の搬送ベルト51と、この搬送ベルト51を帯電させるための帯電ローラ54と、画像形成部2に対向する部分で搬送ベルト51の平面性を維持するプラテン部材55となどを有している。
【0023】
搬送ベルト51は、副走査モータ151によってタイミングベルト152及びタイミングプーリ153を介して搬送ローラ52が回転駆動されることによって、ベルト搬送方向(副走査方向、用紙搬送方向)に周回移動する。この搬送ベルト51のうち、画像形成部2に対向して用紙10を吸着する搬送ローラ52から従動ローラ53までの領域を正搬送部分51aとし、従動ローラ53から搬送ローラ52までの領域を逆搬送部分51bという。
【0024】
また、搬送ローラ52の軸52aにはコードホイール154を取り付け、このコードホイール154に形成したパターンを検出する透過型フォトセンサからなるエンコーダセンサ155を設けて、これらのコードホイール154とエンコーダセンサ155によって搬送ベルト51の移動量及び移動位置を検出するロータリエンコーダ(副走査エンコーダ)156を構成している。
【0025】
排紙部6は、排紙ガイド部材61と、排紙搬送ローラ62及び拍車63と、排紙ローラ64及び拍車65とが配置され、画像が形成された用紙10を排紙ローラ63A及び拍車63B間から排紙トレイ7上にフェイスダウンで排紙する。
【0026】
また、反転部8は、排紙トレイ7に一部を排出した用紙10をスイッチバック方式で反転して搬送ベルト51と押えコロ48との間に送り込むため、排紙経路と反転経路を切り替える切替爪81と、反転ガイド部材82と、反転ローラ83及び反転コロである拍車84と、従動ローラ53に対向する搬送補助ローラ85と、搬送ベルト51の逆搬送部分51bと、搬送ベルト51の逆搬送部分51bから分離された用紙10を、帯電ローラ54を迂回させて、搬送ベルト51と押えコロ48との間に案内する迂回ガイド部材86などを備えている。
【0027】
このように構成したこの画像形成装置においては、給紙トレイ4から用紙10が1枚ずつ分離給紙され、帯電された搬送ベルト51に用紙10が静電吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって用紙10が垂直方向に搬送される。そこで、キャリッジ23を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド24を駆動することにより、停止している用紙10にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙10を所定量搬送後、次の行の記録を行い、記録が終了した用紙10を排紙トレイ7に排紙する。
【0028】
そして、記録ヘッド24のノズルの維持回復を行うときには、キャリッジ23をホーム位置である維持回復機構9に対向する位置に移動して、吸引キャップ92aによるキャッピングを行ってノズル124bからの吸引排出を行うノズル吸引、画像形成に寄与しない液滴を吐出する空吐出などの維持回復動作を行うことにより、安定した液滴吐出による画像形成を行うことができる。
【0029】
また、両面印刷を行う場合には、第1面印刷は上述したとおりの動作を行い、用紙10の後端が反転部分岐(切替爪81)を通過すると、排紙ローラ64が反転駆動されて用紙10がスイッチバックされ、反転ガイド部材82側に案内され、反転ローラ83と拍車84の間で搬送され、搬送ベルト51の逆搬送部分51bと搬送補助ローラ85との間へと用紙10が送り込まれる。
【0030】
これにより、用紙10は搬送ベルト51に吸着され、搬送ベルト51の周回移動によって搬送され、搬送ローラ52側で搬送ベルト51から分離されて、迂回ガイド部材86で案内され(迂回パスを経由し)、再度搬送ベルト51の正搬送部分51aと押圧コロ48との間に送り込まれて搬送ベルト51に吸着され、再度記録ヘッド24による画像形成領域に吸着搬送されることで第2面印刷が行われた後、排紙トレイ7に排紙される。
【0031】
次に、この画像形成装置の制御部の概要について図4のブロック説明図を参照して説明する。
【0032】
この制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501に本発明に係る補正制御(補正処理)を実行させるプログラムを含む各種プログラム、その他の固定データを格納するROM502と、画像データ等を一時格納するRAM503と、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための書き換え可能な不揮発性メモリ504と、画像データに対する各種信号処理、並び替え等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505などを備えている。
【0033】
また、記録ヘッド24を駆動制御するためのデータ転送手段、駆動信号発生手段を含む印刷制御部508と、キャリッジ23側に設けた記録ヘッド24を駆動するためのヘッドドライバ(ドライバIC)509と、キャリッジ23を移動走査する主走査モータ25、搬送ベルト51を周回移動させる副走査モータ151を駆動するためのモータ駆動部510、511と、帯電ローラ54にACバイアスを供給するACバイアス供給部512などを備えている。
【0034】
また、制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル514が接続されている。
【0035】
そして、制御部500は、ホスト側とのデータ、信号の送受を行うためのI/F506を持っていて、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、イメージスキャナなどの画像読み取り装置、デジタルカメラなどの撮像装置などのホスト600側から、ケーブル或いはネットワークを介してI/F506で受信する。
【0036】
そして、制御部500のCPU501は、I/F506に含まれる受信バッファ内の印刷データを読み出して解析し、ASIC505にて必要な画像処理、データの並び替え処理等を行い、この画像データを印刷制御部508からヘッドドライバ509に転送する。なお、画像出力するためのドットパターンデータの生成はホスト600側のプリンタドライバ601で行うことができる。
【0037】
印刷制御部508は、上述した画像データをシリアルデータで転送するとともに、この画像データの転送及び転送の確定などに必要な転送クロックやラッチ信号、制御信号などをヘッドドライバ509に出力する以外にも、ROMに格納されている駆動パルスのパターンデータをD/A変換するD/A変換器及び電圧増幅器、電流増幅器等で構成される駆動信号生成部を含み、1の駆動パルス或いは複数の駆動パルスで構成される駆動信号をヘッドドライバ509に対して出力する。
【0038】
ヘッドドライバ509は、シリアルに入力される記録ヘッド24の1行分に相当する画像データに基づいて印刷制御部508から与えられる駆動信号を構成する駆動パルスを選択的に記録ヘッド24の液滴を吐出させるエネルギーを発生する駆動素子(例えば圧電素子)に対して印加することで記録ヘッド24を駆動する。このとき、駆動信号を構成する駆動パルスを選択することによって、例えば、大滴、中滴、小滴など滴量の異なる液滴を吐出させて大きさの異なるドットを打ち分けることができる。
【0039】
I/O部513は、主走査エンコーダ123、副走査エンコーダ156、装置に装着されている各種のセンサ群515からの情報を取得し、プリンタの制御に必要な情報を抽出し、印刷制御部508やモータ駆動部510、511、ACバイアス供給部511の制御に使用する。センサ群515は、用紙の位置を検出するためのキャリッジ23に設けられた光学センサ(用紙センサ)521や、機内の温度、湿度を監視するためのサーミスタ、帯電ベルトの電圧を監視するセンサ、カバーの開閉を検出するためのインターロックスイッチなどがあり、I/O部513は様々のセンサ情報を処理することができる。
【0040】
例えば、CPU501は、主走査エンコーダ123を構成するエンコーダセンサ122からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて主走査モータ25に対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部210を介して主走査モータ25を駆動する。同様に、副走査エンコーダ156を構成するエンコーダセンサ155からの検出パルスをサンプリングして得られる速度検出値及び位置検出値と、予め格納した速度・位置プロファイルから得られる速度目標値及び位置目標値とに基づいて副走査モータ151対する駆動出力値(制御値)を算出してモータ駆動部211を介して副走査モータ151を駆動する。
【0041】
また、制御部500は、維持回復駆動部534を介して、キャップ92を記録ヘッド24のノズル面に対して進退移動させるキャップ移動機構531を駆動制御し、ワイパ部材94を移動させるワイパ移動機構532を駆動制御し、供給ポンプ13、吸引ポンプ96、大気開放弁98を駆動制御して、インク供給制御や維持回復動作の制御を行う。
【0042】
次に、本発明に係る画像形成装置を使用する環境の一例について図5を参照して説明する。
【0043】
この例は、ネットワーク1004上にカラースキャナ(以下「スキャナ」と略す)1001、パーソナルコンピュータ(PC)1002、本発明にかかる画像形成装置であるカラープリンタ1003などが接続されている。
【0044】
PC1002からプリンタ1003にカラー印刷を要求する場合、要求画像1005は例えばスキャナ1001から読み取ったもの、ネットワーク1004から取得したもの(例えばインターネット)、PC1002で作成したものなどがある。そして、PC1002からの印刷要求を受けてプリンタ1003は印刷出力1006を出力する。
【0045】
次に、ホストと画像形成装置側との印刷データの転送について図6を参照して説明する。
【0046】
ここでは、PC1002などのホスト600側のプリンタドライバ601によって構成される印刷データ作成部1020で作成した印刷データを、画像形成装置側の制御部500で構成される印刷部1028に転送する。
【0047】
まず、印刷データ作成部1020から印刷部1028にステータス要求を行い、印刷部1028からステータス応答を返す。これにより、印刷部1028の状態を知ることができる。
【0048】
そして、印刷不可要因などがなければ、印刷データ作成部1020は印刷要求を行い、これに対して印刷部10228印刷許可を通知する。この通知はなくてもよい。
【0049】
その後、印刷データ作成部1020は印刷データを転送し、印刷部1028は結果を通知する。
【0050】
次に、印刷部1028側の印刷データを扱う印刷処理部1107について図7を参照して説明する。
【0051】
ここで、印刷データ1105は、2値(モノクロ)であるときにはK(ブラック)の、カラーであるときにはC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の階調データが渡されるものとする。
【0052】
印刷処理部1107は、印刷データ受信部1108で印刷データ1105を受ける。印刷形態情報保持部1115には、自装置が垂直搬送印刷を行う水平打ち方式の装置であるか、水平搬送印刷を行う垂直打ち方式の装置であるかに関する情報を保持している。
【0053】
印刷データ解析部1109は印刷データ1105から印刷に関するものを抽出する。
【0054】
そして、印刷データ解析部1109は、印刷形態情報保持部1115に保持されている情報が水平搬送印刷を行う装置であることを示す情報であるときには、印刷データ1105の解析結果から得られる階調データを画素毎に抽出しCMYKの各印字制御部1111〜1114に印字タイミングを加味して通知する。
【0055】
また、印刷データ解析部1109は、印刷形態情報保持部1115に保持されている情報が垂直搬送印刷を行う装置であることを示す情報であるときには、印刷データ1105の解析結果から得られる階調データに対して画素毎に必要な濃度補正(階調補正)を行い、CMYKの各印字制御部1111〜1114に印字タイミングを加味して通知する。
【0056】
CMYKの各印字制御部1111〜1114は、エンジン制御部110によって印字機構部(エンジン)を駆動制御させて、通知された濃度に対応する各画素の印字を制御する。
【0057】
これらの印刷処理部1107の各部は前述した制御部500によって構成されている。
【0058】
ここで、垂直打ち(水平搬送印刷)で形成する画素と水平打ち(垂直搬送印刷)で形成する画素の形状について図8を参照して説明する。
【0059】
まず、図8においては、主走査方向(駆動方向)をラインと表記し、用紙搬送方向で印刷順にNライン、N+1ライン、N+2ラインの3ライン分の3画素分の印刷画素を示している。
【0060】
ここで、図8(a)は垂直打ちの例では、Nラインは近隣に印刷画素なし(3画素ともにドット=着弾滴なし)、次のラインN+1では2画素にドットあり、その次のラインN+2では3画素ともドットありとする。
【0061】
また、図8(b)は水平打ちの例では、Nラインは1画素にドットあり、次のラインN+1では2画素にドットあり、その次のラインN+2では3画素ともドットありとする。
【0062】
この図8から分かるように、垂直打ち(水平搬送印刷)では、被記録媒体は水平に搬送されているので、上方から液滴が着弾することで形成されるドット(画素)はほぼ真円となる。なお、ヘッドを連続駆動したときには、ドットは駆動方向及び搬送方向に対してもそれぞれのベクトル方向がわずかに長手方向となる。
【0063】
これに対し、水平打ち(垂直搬送印刷)では、被記録媒体は垂直に搬送されているので、水平方向に液滴を吐出して着弾させるために液滴に重力が作用することから、形成されるドット(画素)は垂直方向に長い楕円形状となる。
【0064】
この結果、水平打ち(垂直搬送印刷)では、搬送方向で前後するラインの画素の重なり部分が垂直打ち(水平搬送印刷)の場合よりも多くなる。そのため、特に、淡い色の階調が実際よりも濃く認識される画像となる。
【0065】
さらに詳細に説明すると、垂直打ちを行う場合には、図9(a)に示すように、中央のポイントP1を吐出時点のターゲットポイントとする。実際に液滴が被記録媒体に着弾するまでに被記録媒体は搬送方向aにΔx1だけ進み、ヘッドの駆動方向bにΔy1だけ進む。したがって、実際の被記録媒体上の印刷位置(液滴の着弾位置)は、前述のベクトルの和分だけターゲットポイントP1から逆方向に移動した移動したポイントP2(Δx1y1)の位置となる。
【0066】
一方、水平打ちを行う場合には、図9(b)に示すように、垂直打ちの場合に比べて、液滴の飛翔中に重力が加わることから重力落下分cに相当する被記録媒体の搬送距離Δy2を加味する必要がある。したがって、実際の被記録媒体上の印刷位置(液滴の着弾位置)は、ターゲットポイントP1から逆方向に移動した移動したポイントP3(Δx1(y1+Δy2))の位置となる。
【0067】
上述した(Δx1y1)分の誤差は、全ての画素について生じ、かつ、垂直打ち(水平搬送印刷)の場合にはドット自体が真円に近い形状であることから画像品質に対する影響はほとんど生じない。
【0068】
これに対し、水平打ち(垂直搬送印刷)では(Δy2)の誤差が加わり、ドット自体が楕円に形状になることから、画像品質が低下することになる。
【0069】
このように、水平打ち方式(垂直搬送)では、垂直打ち方式(水平搬送)で画像を形成する場合に比べて、画素の重なり部分における濃度が実際よりも濃く認識される画像となる。
【0070】
次に、本発明の第1実施形態における印刷データの解析処理について図10のフロー図を参照して説明する。
【0071】
印刷データの解析を開始(ステップ601:以下「S601」というように表記する。)すると、まず解析画素を示すポインタを初期化する(S602)。ここでは、主走査方向座標をX,副走査方向の座標をYとする。
【0072】
そして、解析データがモノクロか否かを判別する(S603)。
【0073】
このとき、モノクロであれば、ポインタ位置に相当するKの階調データを読み出す(S604)。そして、保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置か否かを判別する(S620)。
【0074】
ここで、保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置であるときには、Kの階調データを濃度が低くなるように補正する補正処理を行った(S605)後、K印字制御部1114に判定画素情報を通知する(S606)。また、保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置でないときには、補正を行わないで、K印字制御部1114に判定画素情報を通知する(S606)。
【0075】
そして、ポインタを更新し(S607)、次画素があるか否かを判別し(S608)、次画素があれば、モノクロか否かの判別処理(S603)に戻り、次画素がなければ処理を終了する。なお、ポインタの更新は、主走査方向の次画素があれば前述のxをインクリメント(+1)し、なければx=0とし、yをインクリメント(+1)すればよい。
【0076】
また、S603でモノクロでなければ、つまり、カラーであれば、ポインタ位置に相当するCMYの階調データを読み出す(S610)。そして、保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置か否かを判別する(S621)。
【0077】
ここで、保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置であるときには、CMYの階調データを濃度が低くなるように補正する補正処理を行った(S611)後、CMY印字制御部1111〜1113に判定画素情報を通知する(S612)。また、保持されている印刷形態情報が垂直搬送印刷を行う装置でないときには、補正を行わないで、CMY印字制御部1111〜1113に判定画素情報を通知する(S612)。
【0078】
そして、ポインタを更新し(S607)、次画素があるか否かを判別し(S608)、次画素があれば、モノクロか否かの判別処理(S603)に戻り、次画素がなければ処理を終了する。
【0079】
次に、階調データの補正処理について図11のフロー図を参照して説明する。
【0080】
この処理では、対象画素の解析データを取得し、補正値を取得して解析データを補正する。本実施形態では、補正値は、各色(この例では、KCMYに共通の値としている。これにより、構成が簡単になる。
【0081】
ここで、補正値は、予めROM、VRAMなどの記憶手段に保持され、あるいは、プログラム中に直接書き込まれている。また、補正値は固定でも良いし、装置外部から書換可能であってもよい。
【0082】
なお、ここでは、画素毎に補正する例で説明しているが、ライン単位、ブロック単位、ページ単位などで行うようにすることもできる。
【0083】
このように、垂直搬送印刷(水平打ち方式)で画像を形成するときに、階調データの補正を行って濃度を薄くすることで、画像品質を向上することができる。
【0084】
また、濃度を低下させる補正を行うことで滴使用量を低減することができるという効果も得られる。
【0085】
そして、本実施形態のように、印刷形態に関する情報として、自装置が、記録ヘッドから水平方向に向けて液滴を吐出して画像を形成する垂直搬送印刷を行うか、記録ヘッドから垂直方向下方に向けて液滴を吐出して画像を形成する水平搬送印刷を行うかに関する情報を保持しておき、印刷データから階調データをえるときに、自装置が垂直搬送印刷を行う装置であるか否かを判別して、自装置が垂直搬送印刷を行う装置であるときには濃度を低くする補正を行うようにすることで、補正を行うための補正手段であるプログラムを、垂直搬送印刷を行う装置と水平搬送印刷を行う装置で共用することができる。
【0086】
次に、本発明の第2実施形態における階調データの補正処理について説明する。
【0087】
本実施形態では、補正値を各色について定めている。これによって、例えば、Yなど淡い色はそれ以外よりも極端に補正するということが可能となる。
【0088】
次に、本発明の第3実施形態における補正処理について図12のフロー図を参照して説明する。
【0089】
本実施形態では、対象画素の解析データを取得し、補正値テーブルを参照して濃度を補正する。
【0090】
ここで、補正値テーブルの一例について図13を参照して説明する。
【0091】
この補正値テーブルは、KCMYの各色毎に対象画素の濃度(階調)と補正後の濃度(階調)をテーブル化したものである。したがって、前記第1実施形態のように、KCMYの全ての色について共通の補正値を用いるのであれば、例えばKの補正値を採用して、KCMYの全ての色を補正すればよい。また、KCMYの各色毎の補正値を用いるのであれば、対応する色の補正値で補正すればよい。各色毎の補正を行うことで、より画像品質を向上することができる。
【0092】
具体的には、この補正値テーブルを使用する場合、例えば対象画素の解析データがKの「65」であるときには「62」に置換する。同じく、解析データがYの「63」であるときには、KCMY全色共通でKの補正値を用いるのであれば、「60」に置換し、各色毎に補正値を用いるのであれば、「56」に置換する。
【0093】
なお、ここでは、256階調としているが、階調数はこれに限定されない。また、前述したように、画素毎に限らず、ライン単位,ブロック単位,ページ単位などで補正値を持つようにしてもよい。
【0094】
次に、本発明の第4実施形態における補正処理について図14のフロー図を参照して説明する。
【0095】
本実施形態では、モノクロであれば、対象画素のK解析値を取得し、K解析値が予め定めた第1閾値以上であるか否かを判別し、第1閾値以上であれば、第1閾値よりも高い予め定めた第2閾値以下か否かを判別する。
【0096】
そして、K解析値が予め定めた第1閾値以上第2閾値以下であるときには、補正テーブルを参照して濃度を補正し、第1閾値未満であるとき、あるいは、第2閾値を超えるときには補正を行わない。
【0097】
また、モノクロでなければ、つまりカラーであれば、対象画素のCMY解析値を取得し、CMY解析値がすべて予め定めた第1閾値以上であるか否かを判別し、第1閾値以上であれば、すべて第1閾値よりも予め定めた高い第2閾値以下か否かを判別する。
【0098】
そして、CMY解析値がすべて予め定めた第1閾値以上第2閾値以下であるときには、補正テーブルを参照して濃度を補正し、CMYのすべて又はいずれかが第1閾値未満であるとき、あるいは、第2閾値を超えるときには補正を行わない。
【0099】
このようにして所定の濃度範囲であるときのみ補正を行う。つまり、実際の画像で特に濃い部分(階調値がとても大きい部分)、逆に薄い部分(階調値がとても小さい部分)は、視覚的に画像品質に与える影響が少ない。逆に、同一の補正値を用いた場合には、視覚的に逆効果を与える場合もある。そこで、所要の範囲内でのみ補正を行うことによって、無駄な処理を省略でき、かつ、画像品質を高めることができる。
【0100】
なお、KCMYの解析値と比較する第1閾値、第2閾値は、KとCMYで異なってもよい。
【0101】
上記各実施形態においては、KCMYのすべての色について補正を行う例で説明しているが、これに限るものでなく、予め定めた特定の色についてのみ補正を行うようにすることもできる。
【0102】
例えば、Yのみ補正を行うようにすると、と淡いものが重なって意図したものよりも濃く見えることを防止できる。また、KやCMでは濃いものがより濃くなるのを防止でき、薄くしても(見た目は濃く見えるので)違和感を与えない。
【0103】
次に、FFOについて図15及び図16を参照して説明する。
【0104】
図15は垂直打ち方式(水平搬送印刷)の画像形成装置の例である。給紙トレイ2001から給紙ローラ2002で給紙して、用紙2000を水平方向に搬送し、画像形成部2003で垂直方向下方に向けて液滴を吐出して画像を形成し、排紙ローラ2004から排紙トレイ2005に排紙する。
【0105】
ここで、上部カバー2010及び前面カバー2011は開閉可能に設けられている。
【0106】
そこで、ジャム除去は、上部カバー2010及び前面カバー2011を開いて行う。また、上部カバー2010は、広く開放することで、矢印A方向からインクカートリッジの交換を行うことができる。また、例えば、給紙部は開いた時点で対の給紙ローラ2002間の圧力が減ることで解除できる。また。搬送途中のジャムは画像形成部2003の左から除去できるものとする。前面カバー2011は、排紙トレイ2005をほとんど連動させることなく少なく開放することで対の排紙ローラ2004間の圧力を減らすことで排紙部のジャムが除去できるものとする。
【0107】
つまり、水平搬送印刷の画像形成装置では、装置本体の上部に記録ヘッドを配置するため、1つのカバーの開閉のみでジャム除去を行うことが難しい。
【0108】
図16は水平打ち方式(垂直搬送印刷)の画像形成装置の例である。給紙トレイ2021から用紙2000を水平方向に分離して,対の給紙ローラ2022を経由して給紙する。そして、用紙2000を垂直方向に搬送する途中で、画像形成部2023で水平方向に液滴を吐出して画像を形成し、対の排紙ローラ2024を経由して排紙トレー2025に排紙する。
【0109】
前面カバー2031は開閉可能に設けられている。
【0110】
ここで、ジャム除去は前面カバー2031を開いて行う。また、前面カバー2031を広く開放することで矢印B方向からインクカートリッジの交換を行うことができる。また、給紙ローラ2022間や排紙ローラ2024間を減圧させたり給紙トレイ2021の紙上げ機構も解除されるようにすることもできる。
【0111】
このように、水平搬送印刷の画像形成装置では、装置前面の前面カバーを開くことで、各種のジャム除去が可能になる。
【0112】
以上実施形態では、画像形成装置が受領した印刷データに対して補正を行う例で説明しているが、画像形成装置に印刷データを出力する画像処理装置側で、当該画像形成装置が水平打ち方式の画像形成装置であるときには、生成したデータに補正を施した印刷データを生成する画像処理を行い、画像形成装置に対して当該補正後の印刷データを転送するようにすることもできる。
【0113】
また、本発明に係る補正処理は上述したようにコンピュータに実行させるプログラムとして構成することができる。このプログラムは、記憶媒体に記録することによって、容易に大量配布や複製が可能となり、プログラムの保存の点でも、不揮発性の記憶媒体に保存することで長期の保存が可能となる。また、インターネットを用いたダウンロード方法によって画像処理装置側や画像形成装置に提供することもできる。
【0114】
なお、本願において、「用紙」とは材質を紙に限定するものではなく、OHP、布、ガラス、基板などを含み、インク滴、その他の液体などが付着可能なものの意味であり、被記録媒体、記録媒体、記録紙、記録用紙などと称されるものを含む。また、画像形成、記録、印字、印写、印刷はいずれも同義語とする。
【0115】
また、「画像形成装置」は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックス等の媒体に液体を吐出して画像形成を行う装置を意味し、また、「画像形成」とは、文字や図形等の意味を持つ画像を媒体に対して付与することだけでなく、パターン等の意味を持たない画像を媒体に付与すること(単に液滴を媒体に着弾させること)をも意味する。
【0116】
また、「インク」とは、特に限定しない限り、インクと称されるものに限らず、記録液、定着処理液、液体などと称されるものなど、画像形成を行うことができるすべての液体の総称として用い、例えば、DNA試料、レジスト、パターン材料、樹脂なども含まれる。
【0117】
また、「画像」とは平面的なものに限らず、立体的に形成されたものに付与された画像、また立体自体を三次元的に造形して形成された像も含まれる。
【0118】
また、画像形成装置には、特に限定しない限り、シリアル型画像形成装置及びライン型画像形成装置のいずれも含まれる。
【符号の説明】
【0119】
2 画像形成部
4 給紙部
5 搬送機構
6 排紙部
7 排紙トレイ
8 反転部
9 維持回復機構
10 用紙(被記録媒体)
23 キャリッジ
24 記録ヘッド
29 ヘッドタンク
51 搬送ベルト
500 制御部
1107 印刷処理部
1109 印刷データ解析部
1115 印刷形態情報保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷形態に関する情報を保持する手段と、
受領した印刷データを各色別の階調データとして解析する解析手段と、
前記解析手段で解析した各色別の階調データに対し、予め定めた色について、濃度を低くする補正を行う補正手段と、を備え、
前記印刷形態に関する情報は、自装置が、記録ヘッドから水平方向に向けて液滴を吐出して画像を形成する垂直搬送印刷を行うか、記録ヘッドから垂直方向下方に向けて液滴を吐出して画像を形成する水平搬送印刷を行うかに関する情報であり、
前記補正手段は、前記垂直搬送印刷を行うときに前記補正を行う手段である
ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記補正を行う予め定めた色が、前記記録ヘッドから吐出可能な液滴の色の全て又は一部の色であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記補正を行う階調データで表される階調が、予め定めた範囲の階調であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記補正を行う予め定めた色が、前記記録ヘッドから吐出可能な液滴の複数の色であり、
各色に共通又は個別の補正値で補正を行う
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−59957(P2013−59957A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−201021(P2011−201021)
【出願日】平成23年9月14日(2011.9.14)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】