説明

画像表示制御装置

【課題】 ユーザーが行う操作の目的に対応した表示を行うことで、操作性・視認性を向上したマルチウィンドウシステムの提供を目的とする。
【解決手段】 表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段(イベント判定手段202)と、
受付手段によって受け付けた操作の対象であるイベント発生ウィンドウ508と操作内容であるイベント509とに応じてウィンドウハンドル510を判定する判定手段(イベント判定手段202)と、
判定手段によって判定されたウィンドウハンドルがメインウィンドウである場合、メインウィンドウ以外のウィンドウを非表示とするよう制御する表示制御手段(ウィンドウ管理手段203)とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のウィンドウを重ねて表示することのできるマルチウィンドウシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータ等の情報処理装置では表示画面に複数のウィンドウ画面を表示し、各ウィンドウ画面内で処理を行うことができるようになっている。そのようなマルチウィンドウシステムにおける技術には、メニュー項目とそれに関連するウィンドウとの対応付けを予め記憶しておくものが知られている。これによれば、メニュー項目を選択した場合に、選択したメニュー項目に関連するウィンドウを強調表示して、容易に関連するウィンドウを確認できる。(例えば、特許文献1。)
しかしながら、マルチウィンドウシステムにおいて、特定のメニューウィンドウからメニュー項目を選択するという操作はごく一部の操作である。ユーザーが行う操作としては、
・ウィンドウの表示・非表示指示、
・ウィンドウのサイズの変更あるいはウィンドウをアイコン等に最小化、
・ウィンドウ内のデータやファイル、ボタンやアイコン等のアイテムに対する操作、
等の多様な操作が存在する。
【特許文献1】特開平6−168090号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら上述のような多様な操作が存在するのに対して、従来のマルチウィンドウシステムにおいては、ウィンドウの表示はユーザーの操作の目的に十分応じるものではなかった。
【0004】
例えば画像のビューワーソフトなどでは、画像を鑑賞するための操作を行った際に鑑賞する画像が表示されるウィンドウ以外のウィンドウを表示してしまっては画像の鑑賞の妨げになる。しかし従来のマルチウィンドウシステムにおいては、操作に応じてユーザーが次に注目するウィンドウについて、ユーザーが鑑賞を目的としているのか否かといったことは特に考慮されていなかった。
【0005】
また、複数あるウィンドウのうち次に注目すべきウィンドウは、他の多くのウィンドウに埋もれて直接操作できない状態になっていることは多く、必ずしもユーザーにとって見やすく表示されない。そのため、操作対象であるウィンドウの確認や次の操作を行うウィンドウを探すのに手間がかかるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、これらの問題を解決するため、ユーザーが行う操作の目的に対応した表示を行うことで、操作性・視認性を向上したマルチウィンドウシステムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の請求項1記載の画像表示制御装置は、
表示画面上に複数のウィンドウを表示させることが可能な画像表示制御装置であって、
前記表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じてウィンドウを判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定されたウィンドウが特定のウィンドウである場合、前記特定のウィンドウ以外のウィンドウを非表示とするよう制御する表示制御手段と
を有することを特徴とする。
【0008】
また、請求項7記載の画像表示制御装置は、
表示画面上に複数のウィンドウを表示させることが可能な画像表示制御装置であって、
前記表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じて、前記操作の対象であるウィンドウと前記操作の次の操作対象として候補となるウィンドウとを判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記操作の対象であるウィンドウと前記次の操作対象として候補となるウィンドウとを他のウィンドウと識別可能に表示するよう制御する表示制御手段と
を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザーの操作に応じて、ユーザーが次に注目したいウィンドウを効果的に表示することができ、操作性・視認性を向上させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0011】
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
【0012】
図1は本発明が実施されうるプラットフォームであるパーソナルコンピュータシステムの構成例を示している。図1においてコンピュータシステム101はコンピュータシステム本体、ディスプレイ102はデータを表示するディスプレイ、マウス103は代表的なポインティングデバイスであるマウス、キーボード104はキーボードである。
【0013】
図2は本発明のマルチウィンドウ管理システム(画像表示制御装置に相当)の構成例を示す図である。図2においてハードウェア209はハードウェア、OS204はハードウェア209上で動作するオペレーティングシステム、アプリケーションソフトウェア201はOS204の上で動作するアプリケーションソフトウェアである。
【0014】
制御部216はハードウェア209のその他の部分やOS204を介してシステムを動作させる。なお、ハードウェア209とOS204を構成するブロックのうち、構成要件として当然含まれるが、本発明の実施形態を説明する上で直接必要としないブロックに関しては図示していない。そのような図示していないブロックの例としては、OS204ではメモリ管理システム等がある。
【0015】
図2においてハードディスク215はファイルやデータを物理的に格納する記録媒体である。ファイル管理システム208はOS204を構成するファイル管理システムでありアプリケーションソフトウェア201がハードウェア209を意識せずにファイルの入出力が行えるようにする機能がある。ディスクインターフェース214はファイル管理システム208がハードディスク215の読み書きを行うためのディスクインターフェースである。ハードディスク215には、CPU217により実行されるアプリケーションソフトウェア201が記憶されている。後述する図4、図5、図13、図14の各種テーブル、図6、図15のフローチャートを実行するプログラム等もこのハードディスク215に記憶される。
【0016】
描画管理システム207はOS204を構成し、アプリケーションソフトウェア201がハードウェア209を意識せずに描画が行えるようにする機能がある。ビデオインターフェース213は描画管理システム207がディスプレイ102に描画を行う為のビデオインターフェースである。入力デバイス管理システム206はOS204を構成し、アプリケーションソフトウェア201がハードウェア209を意識せずにユーザーの入力を受け取ることが出来るようにする機能がある。キーボードインターフェース211は入力デバイス管理システム206がキーボード104の入力を受け取るためのキーボードインターフェースである。マウスインターフェース212は入力デバイス管理システム206がマウス103から入力を受け取ることが出来るようにするためのマウスインターフェースである。CPU217はシステムの動作全般の主制御部である。物理メモリ218はCPU217が実行するアプリケーションソフトウェア201や、CPU217により処理されるデータが読み込まれる物理メモリである。後述するフローチャートは、アプリケーションソフトウェア201を実行することにより全てこのCPU217が実行する。
【0017】
イベント判定手段202(判定手段、あるいは受付手段に相当)は入力デバイス管理システム206から受け取ったイベントにより、どのような処理をすればよいかを判別するためのイベント判定手段である。イベントとは、マウス103やキーボード104などの入力装置である操作部材に行われた操作が、どのような操作内容であったかを通知する信号である。例えば、マウス103やキーボード104がユーザーによって操作されると、その操作の内容が入力デバイス管理システム206を経由してイベント判定手段202にイベントとして通知される。操作の内容の例としては、マウスが移動された、マウスがクリックされた、キーボードが押されたなどが挙げられる。ウィンドウ管理手段203はイベント判定手段202の結果を受けて、ウィンドウの表示変更を命じるウィンドウ管理手段であり、ファイル管理システム208から読み込んだデータと共に、OS204の描画管理システム207に描画を指示する。これらウィンドウ管理手段203、描画管理システム207、あるいは制御部216、ビデオインターフェース213、ディスプレイ102のうち少なくとも1つが本発明の表示制御手段に相当する。
【0018】
<第1の実施形態>
本実施形態では複数のウィンドウを表示可能であるマルチウィンドウシステムを用いたアプリケーションソフトウェアである画像管理アプリケーションを例に述べる。図12は、本実施形態の画像管理アプリケーションによる表示画面上の表示例を図示したものである。メインウィンドウ1201は主にユーザーが画像を鑑賞するためのウィンドウであり、他のウィンドウより大きい表示サイズの画像が表示される。
【0019】
サムネイルウィンドウ1202には、
・ハードディスク215に記録されている全画像のサムネイル一覧、
・特定のフォルダに含まれる画像のサムネイル一覧、
・コンピュータシステム101に接続された外部記録媒体に記録された画像のサムネイル一覧、
・コンピュータシステム101に接続されたデジタルカメラなどの外部機器の記録媒体に記録された画像のサムネイル一覧
などが表示される。サムネイルをマウスカーソル1205やキーボード104により選択すると、メインウィンドウ1201に選択された画像が表示される。
【0020】
フォーカス確認ウィンドウ1203はメインウィンドウに表示中の画像のフォーカス位置を表示するウィンドウである。画像情報ウィンドウ1204はメインウィンドウに表示中の画像の情報(Exif情報など)を表示するウィンドウである。
【0021】
図13は、本実施形態での各ウィンドウの初期表示態様の例を示すウィンドウ情報テーブルである。ウィンドウ情報テーブルは、各ウィンドウのウィンドウハンドル、初期表示状態におけるサイズと左上端の位置、初期表示態様を示している。ウィンドウハンドルはウィンドウを指し示すための、本発明のマルチウィンドウシステム内で一意の数値である。ウィンドウハンドルは本発明中では説明のためウィンドウ名で記載する。本実施形態で述べる画像管理アプリケーションは、メインウィンドウ1201とサムネイルウィンドウ1202はアクティブ表示させ、フォーカス確認ウィンドウ1203と画像情報ウィンドウ1204は非アクティブ表示させることを初期値として持つ。アクティブ表示と非アクティブ表示とは、各ウィンドウの表示態様がアクティブ状態か非アクティブ状態かをユーザーが識別可能であればよい表示態様である。一般的にはアクティブ表示は非アクティブ表示に比べて見やすく目立つ表示態様となる。アクティブ表示の例としてはウィンドウを最前面に表示する、明るくする、点滅させる等の表示態様が考えられる。非アクティブ表示の例としてはウィンドウを非表示にする、半透明にする、暗くする等の表示態様が考えられる。本実施の形態では例として、アクティブ表示を最前面表示、非アクティブ表示を非表示として説明する。そのため、起動時にはフォーカス確認ウィンドウ1203と画像情報ウィンドウ1204は非表示の状態で表示される。
【0022】
図14は、ユーザー操作による入力装置からのイベントが起きたときに、どのウィンドウの表示態様をアクティブ表示(本実施形態では最前面に表示)とするかを対応付けたイベント対応命令テーブルの例である。操作の対象ウィンドウを示すイベント発生ウィンドウ1405、どのような操作内容が行われたかを示すイベント1406、それに対してどのウィンドウの表示態様をアクティブ表示とするかを示すウィンドウハンドル1407より構成される。ここではマウス操作によるイベントに対応したテーブルにしたが、キーボード操作によるイベントでもよい。また、マウスイベントに、キーボード操作等によるショートカットキーを対応付けてもよい。
【0023】
図15は、本実施形態で述べる画像管理アプリケーションでの処理の流れを示したフローチャートである。まず、画像管理アプリケーションを起動するとS1501で、ウィンドウ管理手段203が図13に示したウィンドウ情報テーブルを読み込み、その情報に基づいてS1502にて初期ウィンドウの表示を行う。ここで、初期ウィンドウの表示処理には、各ウィンドウ内に表示する画像やデータをファイル管理システム208から読み込み、該当のウィンドウに表示する処理を含む。S1503は、イベント判定手段202が、入力デバイス管理システム206からイベントの通知を待つステップである。イベントが通知されるとイベントが行われたイベント発生ウィンドウとイベントが何であるかを判定して、図14に示したイベント対応命令テーブルの中から、該当するイベント発生ウィンドウとイベントを検索する。S1505では、検索した結果、該当のイベント発生ウィンドウとイベントがイベント対応命令テーブルに存在すればS1506へ、存在しなければS1503へ進む。S1506では、イベント対応命令テーブルから検索されたウィンドウハンドルをイベント判定手段202からウィンドウ管理手段203へ通知する。そしてウィンドウ管理手段203は各ウィンドウハンドルに対して処理を実行する。ここで行う処理は、該当のウィンドウをアクティブ表示(本実施形態では最前面に表示)するための処理とウィンドウ内に表示する画像やデータをファイル管理システム208から読み込み、表示する処理である。
【0024】
以下、具体例を挙げて説明する。初期表示状態からS1503においてマウスカーソル1205をサムネイルウィンドウ1202内のサムネイル上に乗せ左クリックしたとする。すると、OS204の入力デバイス管理システム206から、サムネイルウィンドウ1202のサムネイルに対して左クリックされたというイベントがイベント判定手段202へ通知される。イベント判定手段202はS1503のイベント通知待ちからS1504へ進み、図14に示したイベント対応命令テーブルを検索する。すると1403に示す通り、メインウィンドウ1201のウィンドウハンドルが得られる。これをウィンドウ管理手段203に通知し、ウィンドウ管理手段203はメインウィンドウ1201に対して、サムネイルウィンドウ1202で選択された画像を表示し、最前面になるよう処理を行う。この例ではメインウィンドウ1201は元々アクティブ表示で最前面に表示されているので、ウィンドウのアクティブ表示/非アクティブ表示に変更はなく、ウィンドウに表示される画像等のみ変更される。その結果、図16に示した状態が得られる。
【0025】
以下、同様に他の操作例を挙げる。
【0026】
図16の状態から、今度はサムネイル上で右クリックを行った場合、図14に示したイベント対応命令テーブルの1404が検索結果として得られるので、画像情報ウィンドウ1204のウィンドウハンドルをウィンドウ管理手段203に通知する。ウィンドウ管理手段203は、非表示である画像情報ウィンドウ1204を最前面に表示し、サムネイルウィンドウ1202で選択されているサムネイルの画像情報を画像情報ウィンドウ1204に表示するよう処理を行う。その結果を図17に示す。
【0027】
図17の状態から、メインウィンドウ1201上で右クリックを行った場合、図14に示したイベント対応命令テーブルの1402が検索結果として得られるので、フォーカス確認ウィンドウ1203のウィンドウハンドルをウィンドウ管理手段203に通知する。ウィンドウ管理手段203は、非表示であるフォーカス確認ウィンドウ1203を最前面に表示し、メインウィンドウ1201に表示中の画像のフォーカス情報を表示するよう処理を行う。その結果は図12のようになる。
【0028】
さらに、図12の状態から、メインウィンドウ1201上で左クリックを行った場合、イベント対応命令テーブルの1401が検索結果として得られるので、メインウィンドウ1201のウィンドウハンドルをウィンドウ管理手段203に通知する。ウィンドウ管理手段203は、メインウィンドウ1201を最前面に表示するように処理を行う。その結果を図18に示す。
【0029】
このように、本実施形態によるイベント対応命令テーブルでは、同じウィンドウに対してもイベントの種類によって関連付いているウィンドウが異なっている。したがって同じウィンドウに対する操作であっても、操作内容に応じて異なるウィンドウをアクティブ表示することにより、ユーザーがそのとき注目すべきウィンドウを見やすく表示することができる。
【0030】
<第2の実施形態>
本実施形態では第1の実施形態とは異なるマルチウィンドウシステムを用いた画像管理アプリケーションを例に述べる。図3は、本実施形態の画像管理アプリケーションによる表示画面例を図示したものである。メインウィンドウ301は前述したメインウィンドウ1201と同様のメインウィンドウである。メインウィンドウ301はアイコン305や306を持っている。アイコン305は、メインウィンドウ301以外のウィンドウ(以下サブウィンドウ)の表示・非表示を切り替えるアイコンである。アイコン306は画像送りのためのアイコンであり、実行するとファイル管理システム208より画像を呼び出しメインウィンドウ301に表示する。
【0031】
サブウィンドウには、サムネイルウィンドウ302(前述のサムネイルウィンドウ1202と同様)、絞込みウィンドウ303、トレイウィンドウ304がある。
【0032】
絞込みウィンドウ303はサムネイルウィンドウ302に表示するサムネイルを絞り込むためのウィンドウである。絞込みウィンドウ303で撮影日時などの特定の条件を入力することにより、条件に合致する画像が記録媒体上から検索されてサムネイルウィンドウ302に表示される。
【0033】
トレイウィンドウ304はメインウィンドウ301やサムネイルウィンドウ302で選択した画像に対して、何らかの処理を行うためのウィンドウである。例えば、サムネイルウィンドウ302に表示されたサムネイルをドラッグしてこのトレイウィンドウ304にドロップすることにより、トレイウィンドウ304に画像を複数格納することが出来る。トレイウィンドウ304に格納された画像には個別に、あるいはまとめて、印刷や保存、消去、転送、画像補正といった処理を行うことが出来る。
【0034】
また、マウスカーソル307はマウスによる指示位置を示すカーソルである。
【0035】
図4は、本発明システムの一実施形態である図3の表示例におけるウィンドウ情報テーブルである。ウィンドウ情報テーブルは、各ウィンドウのウィンドウハンドル、初期表示状態におけるサイズと左上端の位置、初期表示態様を示している。本実施形態で述べる画像管理アプリケーションは、メインウィンドウ301に表示する画像を見やすくするため、初期表示では、メインウィンドウ301をアクティブ表示、サブウィンドウを非アクティブ表示にするようにしている。本実施形態では、アクティブウィンドウは通常表示、非アクティブウィンドウは半透明にする。
【0036】
各ウィンドウのサイズと左上端の位置は、ユーザー操作によって適宜変更されるものであり、画像管理アプリケーションの終了時にその時点での各ウィンドウのサイズと左上端の位置はウィンドウ情報テーブルに記録される。画像管理アプリケーションを起動したときに、前回終了時のサイズと位置をウィンドウ情報テーブルから読み込み、前回終了時と同じサイズと位置で各ウィンドウを初期表示することが出来る。尚、ここで示した数値は一例であり、サブウィンドウがメインウィンドウ301の枠から出る場合や、メインウィンドウ301とサブウィンドウが重ならない場合、サブウィンドウ同士が重なる場合も本発明に含まれる。
【0037】
図5は、本実施形態において、ユーザー操作による入力装置からのイベントが起きたときに、どのウィンドウに対してどのような表示態様をさせるかを対応付けたイベント対応命令テーブルの例である。このイベント対応命令テーブルは以下により構成される。イベントが発生した際の操作対象ウィンドウを示すイベント発生ウィンドウ508。どのような操作内容が行われたかを示すイベント509。イベント発生ウィンドウ508とイベント509に応じて表示態様を制御すべきウィンドウのウィンドウハンドルを示すウィンドウハンドル510。ウィンドウハンドル510で示されるのウィンドウをどのような表示態様にするかを示すオペレーション511。実施形態1と同様に、ここではマウス操作によるイベントに対応したテーブルにしたが、キーボード操作によるイベントでもよい。また、マウスイベントに、キーボード操作等によるショートカットキーを対応付けてもよい。
【0038】
図6は、本実施形態で述べる画像管理アプリケーションでの処理の流れを示したフローチャートである。まず、画像管理アプリケーションを起動するとS601でウィンドウ管理手段203が図4に示したウィンドウ情報テーブルを読み込み、その情報に基づいてS602にて初期ウィンドウの表示を行う。ここで、初期ウィンドウの表示処理には、各ウィンドウ内に表示する画像やデータをファイル管理システム208から読み込み、該当のウィンドウに表示する処理を含む。S603は、イベント判定手段202が、入力デバイス管理システム206からイベントの通知を待つステップであり、イベントが通知されると、図5に示したイベント対応命令テーブルの中から、該当するイベント発生ウィンドウとイベントを検索する。S605では、検索した結果、該当のイベント発生ウィンドウとイベントがイベント対応命令テーブルに存在すればS606へ、存在しなければS603へ進む。S606では、イベント対応命令テーブルから検索されたウィンドウハンドルとオペレーションの組み合わせをイベント判定手段202からウィンドウ管理手段203へ通知する。そしてウィンドウ管理手段203は各ウィンドウハンドルに対してオペレーションの処理を実行する。ここで行う処理は、ウィンドウ内に表示する画像やデータをファイル管理システム208から読み込み、表示する処理を含む。
【0039】
以下、具体例を挙げて説明する。
【0040】
S603においてマウスカーソル307がサブウィンドウのいずれかから、またはメインウィンドウ301やサブウィンドウのいずれにも乗っていない状態から、メインウィンドウ301上に乗った(onカーソル)とする。すると、OS204の入力デバイス管理システム206から、メインウィンドウ301に対してマウスカーソル307が乗ったというイベントがイベント判定手段202へ通知される。イベント判定手段202はS603のイベント通知待ちからS604へ進み、図5に示したイベント対応命令テーブルを検索する。するとS605で検索結果としてイベント対応命令テーブルの一部501が得られる。S606でこれをウィンドウ管理手段203に通知し、ウィンドウ管理手段203は通知された内容に基づき、各ウィンドウに対してオペレーションの処理を行う。この場合は、メインウィンドウ301、サムネイルウィンドウ302、絞り込みウィンドウ303、トレイウィンドウ304のそれぞれに対して初期表示態様にする処理を行う。初期表示態様は前述のウィンドウ情報テーブル記載の初期値である。ここでは、メインウィンドウはアクティブ(通常表示)、サブウィンドウは非アクティブ(半透明)という表示態様となる。その結果、図3に示した状態が得られる。
【0041】
つまり、メインウィンドウ301にマウスカーソル307を乗せたとき、ユーザーはメインウィンドウ301に注目するということを踏まえ、サブウィンドウの表示を目立たなくさせている。勿論、マウスカーソル307を乗せただけでユーザーがそのウィンドウに注目したいのだと考えない場合は、イベント命令対応テーブルから501の部分を削除すればよい。このことは、ユーザー操作の目的に応じて、ウィンドウを効果的に表示し、操作性を向上させることに繋がる。
【0042】
以下、同様に他の操作例を挙げる。
【0043】
ユーザーがメインウィンドウ301上にある、サブウィンドウの表示・非表示切り替えアイコン305をクリックしたとする。この場合は、入力デバイス管理システム206からメインウィンドウ301にあるアイコン305がクリックされたとイベントが通知されるため、図5に示したイベント対応命令テーブルの503が検索結果としてウィンドウ管理手段203に通知される。ウィンドウ管理手段203は、サブウィンドウが表示されていれば非表示に、非表示になっていれば表示するように処理を行う。図3の状態から、アイコン305がクリックされた場合の処理完了後の状態を図7に示す。尚、サブウィンドウの表示・非表示を切り替えるときの表示方法はどのようなものでもよいが、一度の操作(アイコン305を一度クリック)でサブウィンドウの表示切替を行うことが好ましい。このようにすることで、メインウィンドウ301に注目したいとき、ユーザーは一度のクリック操作で、メインウィンドウ301を見やすく表示することが可能となる。ここでは、全てのサブウィンドウに対して、同時に表示・非表示の切り替えを行うようにしたが、ユーザーが指定した特定のサブウィンドウに対してオペレーションを実行するようにイベント対応命令テーブルを作成してもよい。そうすることでユーザーごとの使い勝手に対応したカスタマイズが可能である。イベント対応命令テーブルのカスタマイズについては図8を用いて後述する。
【0044】
ユーザーがメインウィンドウ301上にある、画像送りアイコン306をクリックしたとする。この場合は、図5に示したイベント対応命令テーブルの502が検索結果としてウィンドウ管理手段203に通知される。ウィンドウ管理手段203は、メインウィンドウ301に現在表示されている画像の次、または前の画像に設定されている画像をメインウィンドウ301に表示させ、サブウィンドウは非表示にする処理を行う。図3の状態から、アイコン306がクリックされた場合の処理完了後の状態を図9に示す。ここでのユーザー操作は、メインウィンドウ301に表示される画像の画像送りを行うことであるため、ユーザーの操作目的は次または前の画像に注目することだと考えられる。そのため、メインウィンドウ301に次または前の画像を表示するだけでなく、画像を表示するメインウィンドウ301以外のサブウィンドウを隠すようにイベント命令対応テーブルを作成している。サブウィンドウを隠すようにしたのは、前述のようにメインウィンドウ301は画像を鑑賞するためのウィンドウであるため、他のウィンドウが表示されていては鑑賞の妨げになるためである。メインウィンドウ301以外のウィンドウであるサブウィンドウを非表示にすることにより、妨げなく詳細な画像の確認が可能となる。
【0045】
サムネイルウィンドウ302にマウスカーソル307が乗ったとする。この場合は図5に示したイベント対応命令テーブルの504が検索結果として得られ、サムネイルウィンドウ自身の表示態様をアクティブ表示にする処理を行う。サムネイルウィンドウ302にマウスカーソル307が乗った場合、ユーザーはサムネイルウィンドウ302に注目したいか、サムネイルウィンドウ302に対して次の操作をしたいと考えられる。そのため、非アクティブ表示などの目立たない表示ではなく、見やすいアクティブ表示となるようにイベント命令対応テーブルを作成している。
【0046】
サムネイルウィンドウ302上のサムネイルをクリックしたとする。この場合は図5に示したイベント対応命令テーブルの505が検索結果として得られ、メインウィンドウ301をアクティブ表示にし、メインウィンドウ301に表示される画像を変更して、クリックしたサムネイルの画像を表示させる処理を行う。また、サムネイルウィンドウ302、絞り込みウィンドウ303、トレイウィンドウ304を非表示にする処理を行う。ここでのユーザー操作は、サムネイルウィンドウ302上のサムネイルの画像をメインウィンドウ301に表示することであるため、ユーザーの操作目的はメインウィンドウ301に表示される画像に注目することだと考えられる。そのため、メインウィンドウ301にサムネイルウィンドウ302上でクリックされたサムネイルの画像を表示するだけでなく、画像を表示するメインウィンドウ301以外のサブウィンドウを隠すようにイベント命令対応テーブルを作成している。サブウィンドウを隠すようにしたのは、図5に示したイベント対応命令テーブルの502で前述した理由と同様である。なお、この場合にイベント発生ウィンドウであるサムネイルウィンドウ302はそのまま表示しているようにイベント対応命令テーブルを作成してもよい。メインウィンドウ301だけでなくサムネイルウィンドウ302も表示されていれば、ユーザーはメインウィンドウ301に表示されている画像がどのサムネイルをクリックしたことによって表示されたものか認識することができる。
【0047】
サムネイルウィンドウ302上のサムネイルをドラッグしたとする。この場合は図5に示したイベント対応命令テーブルの506が検索結果として得られ、サムネイルウィンドウ302とトレイウィンドウ304の表示態様をアクティブ表示にする処理を行う。図3の状態から、サムネイルウィンドウ302にマウスカーソル307を乗せ、サムネイルをドラッグした場合の表示を図10に示す。サムネイルをドラッグした際は本実施形態では、トレイウィンドウ304以外にサムネイルをドラッグすることは出来ない。つまり、ドラッグを検知すると、サムネイルウィンドウ302自身だけでなく、トレイウィンドウ304も見やすく表示にすることで、ドロップできる先をユーザーに知らせることができる。これにより、ユーザーはサムネイルをドラッグした際に、次の操作対象として候補となるウィンドウを容易に識別可能となる。なおこの際、サムネイルウィンドウ302とトレイウィンドウ304をアクティブ表示にするだけでなく、その他のウィンドウを非アクティブ表示とするようにしてもよい。操作対象であるウィンドウと次の操作対象であるウィンドウをのみをアクティブ表示にし、その他のウィンドウを非アクティブ表示にすることでより明示的な識別表示となり、ユーザーは次の操作対象の候補となるウィンドウをより発見しやすくなる。
【0048】
絞込みウィンドウ303にマウスカーソル307が乗ったとする。この場合は図5に示したイベント対応命令テーブルの507が検索結果として得られ、絞り込みウィンドウ303自身とサムネイルウィンドウ302をアクティブ表示にし、メインウィンドウ301を非アクティブ表示にする処理を行う。図3の状態から、絞り込みウィンドウ303にマウスカーソル307を乗せているときの表示を図11に示す。絞込みウィンドウ303はサムネイルウィンドウ302に表示するサムネイルを絞り込むためのウィンドウであるため、絞り込みウィンドウ303に操作を行う場合、ユーザーが次に注目したいウィンドウはサムネイルウィンドウ302である。したがって重なって表示されているメインウィンドウ301がアクティブ表示ではサムネイルウィンドウ302に注目する妨げになる。そのため、ユーザー操作の目的に合わせて、ユーザーが直接操作を行っている絞込みウィンドウ303と、ユーザーが注目したいサムネイルウィンドウ302は見やすいアクティブ表示にし、メインウィンドウは目立たない非アクティブ表示にする。
【0049】
上記の例では図5に示したイベント対応命令テーブルの504、505、506は同じサムネイルウィンドウ302の同じサムネイルに対するイベントでも、カーソルが乗る、クリック、ドラッグとで関連付けているウィンドウハンドル、オペレーションが異なる。これは、上述のようにイベントの種類によってユーザーが注目したいウィンドウが異なることを考慮したためである。このように、同じウィンドウに対しても、イベントの種類によって表示態様を使い分けることによって、ユーザーの注目したいウィンドウを目立たせる等、操作性を向上させることができる。
【0050】
図5に示したイベント対応命令テーブルをカスタマイズする例を説明する。図8にユーザーがメインウィンドウ301上のアイコン305をクリックした際に、表示・非表示の切り替えを行うサブウィンドウを指定する例を示す。ここでは、メインウィンドウ301に設定ボタン801を新たに設置し、これをクリックするとサブウィンドウ設定ウィンドウ802が表示されるようにイベント対応命令テーブルを作成しておく。ここでユーザーが、メインウィンドウ上のサブウィンドウの表示・非表示切り替えアイコン305をクリックしたときに、表示・非表示を切り替えたいウィンドウのチェックボックスを入れる。OKボタン803をクリックすると、設定完了である。設定した内容は新たにテーブルを作成して記憶させ、図6で示したフローにそのテーブルを読み込むステップを追加してもよいし、図5で述べたイベント対応命令テーブルの内容を変更する、あるいは新たに表示切替を行うかどうかのフィールドを追加してもよい。同様の操作で、イベント対応命令テーブルの他の部分についても変更が可能である。
【0051】
以上に述べてきたとおり、本実施形態のイベント対応命令テーブルでは、どのウィンドウ・アイコン・サムネイルに対してどのようなイベントが発生したかによって関連付けるウィンドウとそのオペレーションが異なっている。すなわち、どのオブジェクトに対してどのようなイベントが発生するかに応じて、各ウィンドウの表示態様をユーザーの操作目的を考慮して使い分けている。これによりユーザーの操作に応じて適切なウィンドウを効果的に表示することができる。
【0052】
本発明の目的は上述した実施の形態における各機能を具現化したソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体をシステム或いは装置に提供して達成される。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって、前述した実施形態の機能を実現することができる。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録した記録媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピィ(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスクなどを用いることができる。或いは、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることもできる。
【0053】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではない。そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれている。
【0054】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書きこまれてもよい。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】コンピュータシステムの構成例
【図2】本発明に係る実施形態のマルチウィンドウシステムの全体構成図
【図3】実施形態2における画像管理アプリケーションの例
【図4】実施形態2におけるウィンドウ情報テーブルの例
【図5】実施形態2におけるイベント対応命令テーブルの例
【図6】実施形態2における処理のフローチャートの例
【図7】実施形態2におけるサブウィンドウ非表示時の画像管理アプリケーションの例
【図8】実施形態2におけるサブウィンドウ表示・非表示切り替え設定時の画像管理アプリケーションの例
【図9】実施形態2における画像送り実行後の画像管理アプリケーションの例
【図10】実施形態2におけるサムネイルドラッグ時の画像管理アプリケーションの例
【図11】実施形態2における絞込みウィンドウにマウスカーソルを乗せているときの画像管理アプリケーションの例
【図12】実施形態1における画像管理アプリケーションの例
【図13】実施形態1におけるウィンドウ情報テーブルの例
【図14】実施形態1におけるイベント対応命令テーブルの例
【図15】実施形態1における処理のフローチャートの例
【図16】実施形態1におけるサムネイル選択後の画像管理アプリケーションの例
【図17】実施形態1におけるサムネイル右クリック後の画像管理アプリケーションの例
【図18】実施形態1におけるメインウィンドウ1201上での左クリック後の画像管理アプリケーションの例
【符号の説明】
【0056】
101 パーソナルコンピューター(PC)
102 ディスプレイ
103 マウス
104 キーボード
202 イベント判定手段
203 ウィンドウ管理手段
206 入力デバイス管理システム
207 描画管理システム
208 ファイル管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上に複数のウィンドウを表示させることが可能な画像表示制御装置であって、
前記表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じてウィンドウを判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定されたウィンドウが特定のウィンドウである場合、前記特定のウィンドウ以外のウィンドウを非表示とするよう制御する表示制御手段と
を有することを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項2】
前記受付手段によって受け付けた操作が前記特定のウィンドウに表示する画像を変更する操作である場合、前記判定手段によって判定されるウィンドウは当該特定のウィンドウであることを特徴とする請求項1記載の画像表示制御装置。
【請求項3】
前記特定のウィンドウは当該特定のウィンドウ以外のウィンドウに表示される画像に比べて大きい表示サイズの画像が表示されるウィンドウであることを特徴とする請求項1の画像表示制御装置。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記特定のウィンドウを常に表示するよう制御することを特徴とする請求項1の画像表示制御装置。
【請求項5】
前記表示制御手段は、前記判定手段によって判定されたウィンドウが前記特定のウィンドウ以外である場合、前記判定手段によって判定されたウィンドウを目立たせる表示態様とするか、前記判定手段によって判定されたウィンドウ以外のウィンドウを目立たせない表示態様とするよう制御することを特徴とする請求項1の画像表示制御装置。
【請求項6】
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と、操作内容と、前記表示制御手段によって表示態様を制御すべきウィンドウとその表示態様とを関連付けて記憶する記憶手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像表示制御装置。
【請求項7】
表示画面上に複数のウィンドウを表示させることが可能な画像表示制御装置であって、
前記表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段と、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じて、前記操作の対象であるウィンドウと前記操作の次の操作対象として候補となるウィンドウとを判定する判定手段と、
前記判定手段によって判定された前記操作の対象であるウィンドウと前記次の操作対象として候補となるウィンドウとを他のウィンドウと識別可能に表示するよう制御する表示制御手段と
を有することを特徴とする画像表示制御装置。
【請求項8】
前記判定手段は、前記受付手段によって受け付けた操作内容がドラッグであった場合、前記ドラッグが行われたウィンドウを前記操作の対象であるウィンドウと判定し、前記ドラッグに続くドロップの操作が可能なウィンドウを前記次の操作対象として候補となるウィンドウとして判定することを特徴とする請求項7記載の画像表示制御装置。
【請求項9】
前記表示制御手段は、前記判定手段によって判定された前記操作の対象であるウィンドウと前記次の操作対象として候補となるウィンドウとが、他のウィンドウに比べて目立つような表示態様で明示的に識別表示するよう制御することを特徴とする請求項7記載の画像表示制御装置。
【請求項10】
表示画面上に複数のウィンドウを表示させることが可能な画像表示制御方法であって、
前記表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付工程と、
前記受付工程によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じてウィンドウを判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定されたウィンドウが特定のウィンドウである場合、前記特定のウィンドウ以外のウィンドウを非表示とするよう制御する表示制御工程と
を有することを特徴とする画像表示制御方法。
【請求項11】
前記受付工程によって受け付けた操作が前記特定のウィンドウに表示する画像を変更する操作である場合、前記判定工程によって判定されるウィンドウは当該特定のウィンドウであることを特徴とする請求項10記載の画像表示制御方法。
【請求項12】
前記特定のウィンドウは当該特定のウィンドウ以外のウィンドウに表示される画像に比べて大きい表示サイズの画像が表示されるウィンドウであることを特徴とする請求項10の画像表示制御方法。
【請求項13】
前記表示制御工程は、前記特定のウィンドウを常に表示するよう制御することを特徴とする請求項10の画像表示制御方法。
【請求項14】
前記表示制御工程は、前記判定工程によって判定されたウィンドウが前記特定のウィンドウ以外である場合、前記判定工程によって判定されたウィンドウを目立たせる表示態様とするか、前記判定工程によって判定されたウィンドウ以外のウィンドウを目立たせない表示態様とするよう制御することを特徴とする請求項10の画像表示制御方法。
【請求項15】
前記受付工程によって受け付けた操作の対象と、操作内容と、前記表示制御工程によって表示態様を制御すべきウィンドウとその表示態様とを関連付けて記憶する記憶工程を有することを特徴とする請求項10記載の画像表示制御方法。
【請求項16】
表示画面上に複数のウィンドウを表示させることが可能な画像表示制御方法であって、
前記表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付工程工程と、
前記受付工程によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じて、前記操作の対象であるウィンドウと前記操作の次の操作対象として候補となるウィンドウとを判定する判定工程と、
前記判定工程によって判定された前記操作の対象であるウィンドウと前記次の操作対象として候補となるウィンドウとを他のウィンドウと識別可能に表示するよう制御する表示制御工程と
を有することを特徴とする画像表示制御方法。
【請求項17】
前記判定工程は、前記受付工程によって受け付けた操作内容がドラッグであった場合、前記ドラッグが行われたウィンドウを前記操作の対象であるウィンドウと判定し、前記ドラッグに続くドロップの操作が可能なウィンドウを前記次の操作対象として候補となるウィンドウとして判定することを特徴とする請求項16記載の画像表示制御方法。
【請求項18】
前記表示制御工程は、前記判定工程によって判定された前記操作の対象であるウィンドウと前記次の操作対象として候補となるウィンドウとが、他のウィンドウに比べて目立つような表示態様で明示的に識別表示するよう制御することを特徴とする請求項16記載の画像表示制御方法。
【請求項19】
コンピュータを、
表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じてウィンドウを判定する判定手段、
前記判定手段によって判定されたウィンドウが特定のウィンドウである場合、前記特定のウィンドウ以外のウィンドウを非表示とするよう制御する表示制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項20】
コンピュータを、
表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じて、前記操作の対象であるウィンドウと前記操作の次の操作対象として候補となるウィンドウとを判定する判定手段、
前記判定手段によって判定された前記操作の対象であるウィンドウと前記次の操作対象として候補となるウィンドウとを他のウィンドウと識別可能に表示するよう制御する表示制御手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項21】
コンピュータを、
表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じてウィンドウを判定する判定手段、
前記判定手段によって判定されたウィンドウが特定のウィンドウである場合、前記特定のウィンドウ以外のウィンドウを非表示とするよう制御する表示制御手段
として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。
【請求項22】
コンピュータを、
表示画面に表示された複数のウィンドウに対する操作を受け付ける受付手段手段、
前記受付手段によって受け付けた操作の対象と操作内容とに応じて、前記操作の対象であるウィンドウと前記操作の次の操作対象として候補となるウィンドウとを判定する判定手段、
前記判定手段によって判定された前記操作の対象であるウィンドウと前記次の操作対象として候補となるウィンドウとを他のウィンドウと識別可能に表示するよう制御する表示制御手段
として機能させるためのプログラムを記録したコンピュータが読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2008−305141(P2008−305141A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151422(P2007−151422)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】