説明

画像表示装置、画像表示装置を備えたプロジェクタ及び画像表示装置の制御方法

【課題】画像再生中にメニュー操作等の設定操作を行ったことにより、再生画像が設定画面に隠れて見えにくくなってしまった場合でも、見えにくかった部分の画像を設定操作の終了後に自動的に再生する。
【解決手段】DVD等の記憶媒体に記録されている画像情報を再生する再生ステップ(ステップS11)と、再生ステップにおいて再生した映像信号を表示する表示ステップ(ステップS12)と、表示された表示画像上に設定調整画像を重ねて表示させる設定調整画像表示信号を検出する検出ステップ(ステップS14)と、を有し、再生ステップにおいて設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置を示す再生位置情報に基づき、設定調整画像表示終了信号の入力があると(ステップS15:Yes)再生位置から再生する(ステップS18)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、映像信号を表示する画像表示装置、画像表示装置を備えたプロジェクタ及び画像表示装置の制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スクリーン等に画像を投写するプロジェクタは、ホームシアターなどに利用できるため、近年急速に普及してきている。プロジェクタは、光源ランプから放出される光源を映像信号に応じて変調し、変調された信号が投写レンズによって拡大され、投写光がスクリーンに画像として映し出される(例えば、特許文献1参照)。また、液晶プロジェクタとVCR(Video Cassette Recorder)等の再生装置を同一のキャビネットに収容した一体型のプロジェクタも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
ところで、画像調整や各種設定操作を行うと、スクリーン等の投写面に設定画面や調整画面が表示される。通常、画像調整や各種設定操作を行う場合は、まずプロジェクタ本体に設置されているボタンやリモコンのボタンを操作してメニュー画面を表示させ、設定画面や画像調整画面を表示させる必要がある。メニュー画面や設定画面は、通常の投写画像の上に重ねて投写される。映像信号の投写を行っていない場合は、メニュー画面等が単独で表示されるので設定画面を参照しながら設定操作を行えばよい。しかしながら、図4に示すように、映像信号の投写中であれば、メニュー画面等は投写された画像Zの上に重なって表示されるので、投写画像Zはメニュー画面等によって隠れてしまう。
【0004】
【特許文献1】特開平06−138433号公報
【特許文献2】特開平07−113996号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特に、画像調整を行う場合は、ユーザーは映し出される動画をみながら、投写環境に応じて画像調整を行うか否かを判断することが多い。画像調整が必要であれば、画像調整画面を投写画像に重ねて表示させ、カラーモード、明るさ、コントラスト、色の濃さ、色合い、カラー調整等の画像調整を行うため、投写画像が画像調整画面に隠れて見えにくくなってしまう。このため、画像調整中に投写された動画をもう一度見ようとすると、所定の位置まで巻き戻して再生しなければならない。
【0006】
また、所定の位置まで巻き戻しするにしても、もう一度再生したい所定の位置が見つからず、巻き戻し操作のほか、一時停止操作や早送り操作等を繰り返してやっと再生位置が見つかるような場合も多い。
【0007】
本発明は、上記課題を解決するためになされてものであって、画像再生中にメニュー操作等の設定操作を行ったことにより、再生画像が設定画面に隠れて見えにくくなってしまった場合でも、見えにくかった部分の画像を設定操作の終了後に自動的に再生することが可能な画像表示装置、画像表示装置を備えたプロジェクタ及び画像表示装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決することのできる本発明に係る画像表示装置は、画像情報格納媒体に記録されている画像情報を再生する画像情報再生部と、前記画像情報再生部が再生した映像信号を表示する表示部と、前記表示部によって表示された表示画像上に、前記表示画像以外の設定調整画像を表示させるための設定調整画像表示信号を検出する信号検出部と、前記画像情報の再生中に前記信号検出部が設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置を示す再生位置情報を記憶する再生位置情報記憶部と、を備え、
前記画像情報再生部は、前記再生位置情報に基づき、設定調整画像表示終了信号の入力があると前記再生位置から再生することを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、設定調整画像表示終了信号の入力があると、画像情報の再生中に設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置から画像情報を再生する。例えば、画像再生中にメニュー操作等の設定操作を行ったことにより、再生画像が設定画面に隠れて見えにくくなってしまった場合でも、設定操作を開始したときの再生位置から再生することができる。したがって、見えにくかった部分の画像を設定操作の終了後に自動的に再生することができる。
【0010】
また、本発明の画像表示装置において、前記画像情報再生部は、前記再生位置情報を記憶する再生位置情報記憶部を備え、
前記信号検出部が前記設定調整画像表示信号を検出すると、再生位置を前記再生位置情報として記憶すると共に再生を継続し、前記信号検出部が前記設定調整画像表示終了信号を検出すると、前記記憶した再生位置から再生することを特徴とする。
【0011】
上記構成によれば、画像情報再生部は、信号検出部が設定調整画像表示信号を検出すると、そのときの再生位置を再生位置情報として記憶すると共に再生を継続する。例えば、設定調整操作のうち表示画像の画像調整を行う場合は、ユーザーは表示部に映し出された画像を見ながら、周辺環境に応じた画像調整を行うか否かを判断することが多い。このような場合でも、再生画像を見ながら画像調整を行うことができるとともに、画像調整中に設定画面に隠れて見逃してしまった画像まで自動的に遡って再生することができる。
【0012】
また、本発明の画像表示装置において、前記表示部は、前記再生位置情報を記憶する再生位置情報記憶部を備え、
前記信号検出部が前記設定調整画像表示信号を検出すると、再生位置を前記再生位置情報として記憶し、前記信号検出部が前記設定調整画像表示終了信号を検出すると、前記記憶した再生位置から再生するよう前記画像情報再生部に指示することを特徴とする。
【0013】
上記構成によれば、表示部は、信号検出部が設定調整画像表示信号を検出すると、再生位置を再生位置情報として記憶する。したがって、表示部側に再生位置情報を記憶する記憶部を備えた構成としても、画像表示装置を提供することができる。
【0014】
また、上記課題を解決することのできる本発明は、上記何れかに記載の画像表示装置を備え、前記表示部が、光源から放射された光を前記映像信号に応じて変調する光変調部と、この光変調部で変調された光を投写する投写部と、を備えたことを特徴とするプロジェクタである。
【0015】
上記構成によれば、プロジェクタ本体あるいはリモコン操作によって設定調整画像表示終了信号の入力があると、画像再生中に設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置まで遡って画像再生することができる。これにより、画像再生中にメニュー操作等の設定操作を行ったことにより、プロジェクタの投写面に投写された画像が設定画面に隠れて見えにくくなってしまった場合でも、設定操作を行ったときの再生位置から再生することができる。したがって、設定操作中に見えにくかった部分の投写画像を設定操作の終了後に自動的に再生して投写することができる。
【0016】
また、上記課題を解決することのできる本発明に係る画像表示装置の制御方法は、画像情報格納媒体に記録されている画像情報を再生する再生ステップと、前記再生ステップにおいて再生した映像信号を表示する表示ステップと、前記表示ステップにおいて表示された表示画像上に設定調整画像を重ねて表示させる設定調整画像表示信号を検出する検出ステップと、を有し、
前記再生ステップにおいて前記設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置を示す再生位置情報に基づき、設定調整画像表示終了信号の入力があると前記再生位置から再生することを特徴とする。
【0017】
上記構成によれば、画像再生中にメニュー操作等の設定操作を行ったことにより、再生画像が設定画面に隠れて見えにくくなってしまった場合でも、設定操作を行ったときの再生位置から再生することができる。したがって、見えにくかった部分の画像を設定操作の終了後に自動的に再生することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明に係る画像表示装置、画像表示装置を備えたプロジェクタ及び画像表示装置の制御方法の実施形態について詳細に説明する。
【0019】
<第1の実施形態>
図1は、本実施形態のプロジェクタの内部構成を示す制御ブロック図である。
以下では、液晶ライトバルブに光を透過させて、透過された映像を拡大してスクリーンに投写する、いわゆる液晶プロジェクタを一実施形態として説明するが、他の方式を採用するプロジェクタを除外するものではない。例えば、微小ミラーアレイデバイスを使用したプロジェクタにも適用することが可能である。
【0020】
(プロジェクタの内部構成)
本実施形態のプロジェクタ1は、主として画像表示装置10、電源制御部9、ランプ電源13を備えている。電源制御部9は、外部からの電源供給を検出すると、所定の電源供給条件にしたがってランプ電源13に対して電源を供給するとともに、その他の機能部に電源を供給する。
【0021】
画像表示装置10は、表示部4、画像情報再生部5、制御部8、キー入力処理部11を備えている。制御部8とキー入力処理部11とによって信号検出部が構成される。
さらに表示部4は、映像信号処理部3、画像形成部6(光変調部)、光源部7のほか、図示せぬレンズ等の光学系を備えている。具体的には、少なくとも2枚のダイクロイックミラーを備えている。1つ目のダイクロイックミラーで、R(赤)の光成分を含む光束と、G(緑)の光成分とB(青)の光成分を含む光束とに分離し、さらに2つ目のダイクロイックミラーで、G(緑)の光成分とB(青)の光成分を含む光束からG(緑)の光成分とB(青)の光成分とを分離する。こうして、光源部7からの光源YをRGBの3つの成分に分離することができる。
【0022】
画像形成部6は、空間光変調素子であり、RGBの各光成分に対応して設けられた3つの液晶ライトバルブを備えている。各液晶ライトバルブは、縦横に複数配置された画素から構成される。これらの画素に書き込まれた画像に、2つのダイクロイックミラーによってRGBに分光された各光成分を透過又は反射させる。さらに、各液晶ライトバルブを透過した光を合成するプリズムを備えており、プリズムを介して液晶ライトバルブからの透過光を合成する。合成された透過光は、投写レンズからなる投写部14によって拡大され、投写光Xとして放出されスクリーン20に画像として映し出される。
【0023】
映像信号処理部3は、入力された映像信号に対して信号処理を行う。すなわち、後述する映像入力部2から入力された映像信号がアナログ信号の場合は、アナログ/デジタル変換処理を行って所定のデジタル信号フォーマットに変換し、映像の表示状態(例えば、輝度、コントラスト、同期、トラッキング、色の濃さ、色合い等)の調整等を行い、画像形成部6に書き込む画像フレームを生成する。生成された画像フレームは、RGBの各液晶ライトバルブにそれぞれ書き込まれる。
【0024】
上述したように、画像形成部6に光源部7から光が供給されると、RGBの各光成分が、各液晶ライトバルブに表示された画像フレームに応じて変調される。すなわち、表示部4からは、画像形成部6によって変調された透過光が合成され投写光Xとして出力される。
【0025】
画像情報再生部5は、DVD(Digital Versatile Disk)、HD DVD(High Definition DVD)やハードディスク等の大容量記憶媒体(画像情報格納媒体)に記録されている画像情報を再生する。本実施形態では、いわゆるDVD再生装置として機能し、映像入力部2と再生位置情報記憶部12を備えている。映像入力部2は、再生された画像情報を、映像信号として映像信号処理部3へ出力する。このように、本実施形態のプロジェクタ1は、DVD再生装置を内蔵したタイプのDVD一体型プロジェクタである。
再生位置情報記憶部12は、表示部4によってスクリーン20に投写された画面上にメニュー画面等の設定調整画像を表示させる設定調整画像表示信号の入力があると、そのとき再生している画像再生位置を再生位置情報として記憶する。
【0026】
再生位置情報を記憶する方法としては、例えば、特開2002−223411号公報に記載されている方法を採用することができる。すなわち、周知となっているDVDのビデオフォーマットにしたがい、映像入力部2が、設定調整画像表示信号の入力時のセルナンバーと、再生制御情報(PCI)とデータサーチ情報(DSI)を含むNV_PCKのアドレスと、を再生位置情報として再生位置情報記憶部12に記憶すればよい。映像入力部2は、設定調整画像表示を終了させる設定調整画像表示終了信号の入力があると、再生位置情報記憶部12に記憶した設定調整画像表示信号の入力時のセルナンバーと、NV_PCKのアドレスを読み出すことによって、画像情報再生部5は、メニュー画面等が表示されたときの再生位置に遡って再生することができる。
【0027】
制御部8は、プロジェクタ1の全体動作を統括制御する。キー入力処理部11は、プロジェクタ本体の操作部やリモコンなどから与えられた入力操作を制御信号として検出する。制御信号は、制御部8を介して解析されて各機能部に伝達される。
制御部8は、キー入力処理部11から入力された制御信号を解析した結果、DVD再生実行指示であると解析すると、映像入力部2に対してDVD再生を実行するよう指示する。
【0028】
また、制御部8は、キー入力処理部11から入力された制御信号を解析した結果、設定調整画像表示信号であると解析すると、映像信号処理部3に対して設定調整画像を表示させるよう指示する。また、映像入力部2に対してそのときのDVD再生位置を再生位置情報として記憶するとともに再生を継続するよう指示する。
さらに、設定調整画像表示終了信号であると解析すると、映像入力部2に対して、記憶した再生位置情報に基づきDVD再生位置から再生するよう指示する。
【0029】
(設定調整画面表示信号を検出したときのDVD再生方法について)
次に、設定調整画面表示信号及び設定調整画面表示終了信号を検出したときのDVD再生方法について説明する。図2は、本実施形態のプロジェクタが備える画像表示装置10が行うDVD再生方法を説明するためのフローチャートである。
【0030】
DVD再生指示に基づき、画像情報再生部5はDVD再生を行うと(ステップS11)、表示部4が映像信号としてスクリーン20に投写する(ステップS12)。キー入力処理部11が、プロジェクタ本体の操作部やリモコンなどから与えられた入力操作を制御信号として検出すると、制御部8はその制御信号を解析する。解析した結果、メニュー操作を実行するための設定調整画像表示信号であると判断すると(ステップS13:Yes)、表示部4がメニュー画面をスクリーン20に表示する。続いて、制御部8は、画像情報再生部5においてDVD再生中か否かを判断する(ステップS14)。DVD再生中である場合は(ステップS14:Yes)、映像入力部2はメニュー操作を受け付けたときのDVD再生位置を取得し、再生位置情報として再生位置情報記憶部12に記憶する(ステップS15)。一方、メニュー操作を受け付けたときにDVD再生を実行していない場合は(ステップS14:No)、DVD再生位置を取得しない。
【0031】
再び、キー入力処理部11が入力操作を制御信号として検出すると(ステップS16:Yes)、制御部8はその制御信号を解析する。解析した結果、メニュー操作を終了するための設定調整画像表示終了信号であるか否かを判断する(ステップS17)。設定調整画像表示終了信号でなければ(ステップS17:No)、他の入力操作に応じた制御信号の解析、処理を行う(ステップS18)。設定調整画像表示終了信号であると判断した場合は(ステップS18:Yes)、再生位置情報記憶部12に再生位置情報を記憶しているか否かを判断する(ステップS19)。再生位置情報を記憶している場合は(ステップS19:Yes)、映像入力部2は、再生位置情報を読み出して解析し、再生位置に遡ってDVD再生を行う(ステップS20)。
【0032】
一方、再生位置情報を記憶していない場合は(ステップS19:No)、再生位置に遡ってDVD再生を行うことなく、通常通りDVD再生を継続する。
【0033】
このように、本実施形態のプロジェクタ1は、プロジェクタ本体あるいはリモコン操作によって設定調整画像表示終了信号の入力があると、DVD再生中に設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置まで遡ってDVD再生することができる。これにより、DVD再生中にメニュー操作等の設定操作を行ったことにより、スクリーン20に投写された画像が設定画面に隠れて見えにくくなってしまった場合でも、設定操作を行ったときの再生位置から再生することができる。したがって、設定操作中に見えにくかった部分の画像を設定操作の終了後に自動的に再生して投写することができる。
【0034】
また、本実施形態のプロジェクタ1において、画像情報再生部5は、キー入力処理部11が設定調整画像表示信号を検出すると、そのときのDVD再生位置を再生位置情報として再生位置情報記憶部12に記憶すると共にDVD再生を継続する。設定調整操作のうち画像調整を行う場合は、ユーザーはスクリーン20に映し出された画像を見ながら、プロジェクタ1の投写環境に応じて画像調整を行うか否かを判断することが多い。このような場合でも、動画を見ながら画像調整を行うことができるとともに、画像調整中に設定画面に隠れて見逃してしまったシーンまで自動的に遡って再生することができる。
【0035】
<第2の実施形態>
上記第1の実施形態におけるプロジェクタ1では、キー入力処理部11が、入力操作を制御信号として検出し、その制御信号がメニュー操作を実行するための設定調整画像表示信号であると判断すると、画像情報再生部5が備える再生位置情報記憶部12に再生位置情報を記憶するよう構成されている。第2の実施形態は、表示部4が再生位置情報記憶部12を備えた構成となっている。図3は、本実施形態のプロジェクタの変形例を示す内部ブロック図である。
【0036】
図3に示すように、表示部4は、再生位置情報記憶部12を備えている。キー入力処理部11が設定調整画像表示信号を検出すると、映像信号処理部3を介してそのときのDVD再生位置を再生位置情報として、表示部4が備える再生位置情報記憶部12に記憶する。キー入力処理部11が設定調整画像表示終了信号を検出すると、記憶したDVD再生位置から再生するよう画像情報再生部5に指示する。
【0037】
この場合、再生位置情報である、設定調整画像表示信号の入力時のセルナンバーと、再生制御情報(PCI)とデータサーチ情報(DSI)を含むNV_PCKのアドレスと、は映像信号入力部2から映像信号と共に入力されるよう設定しておいてもよい。映像信号と共に再生位置情報が映像信号入力部2から入力されれば、映像信号処理部3を介して再生位置情報記憶部12に、再生位置情報を記憶することができる。
【0038】
また、設定調整画像表示信号の入力があった時に、制御部8が映像入力部2に対して再生位置を通知するよう指示し、映像入力部2から通知された再生位置情報を表示部4の再生位置情報記憶部12に記憶してもよい。
また、再生位置情報記憶部12は、画像表示装置10が備えていればよく、画像情報再生部5や表示部4以外に備えていても良い。
【0039】
なお、上記実施形態では、表示部4と画像情報再生部5とが一体となったプロジェクタ1を例にして説明したが、必ずしも一体である必然性はなく別体であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本実施形態のプロジェクタの内部構成を示す制御ブロック図である。
【図2】本実施形態のプロジェクタが備える画像表示装置が行うDVD再生方法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本実施形態のプロジェクタの変形例を示す内部ブロック図である。
【図4】従来のプロジェクタにおいて投写中に設定画面を表示させた場合の模式図である。
【符号の説明】
【0041】
1:プロジェクタ、2:映像入力部、3:映像信号処理部、4:表示部、5:画像情報再生部、6:画像形成部、7:光源部、8:制御部、9:電源制御部、10:画像表示装置、11:キー入力処理部、12:再生位置情報記憶部、13:ランプ電源、14:投写部、20:スクリーン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報格納媒体に記録されている画像情報を再生する画像情報再生部と、
前記画像情報再生部が再生した映像信号を表示する表示部と、
前記表示部によって表示された表示画像上に、前記表示画像以外の設定調整画像を表示させるための設定調整画像表示信号を検出する信号検出部と、
前記画像情報の再生中に前記信号検出部が設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置を示す再生位置情報を記憶する再生位置情報記憶部と、を備え、
前記画像情報再生部は、前記再生位置情報に基づき、設定調整画像表示終了信号の入力があると前記再生位置から再生することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記画像情報再生部は、前記再生位置情報記憶部を備え、
前記信号検出部が前記設定調整画像表示信号を検出すると、前記再生位置を前記再生位置情報として記憶すると共に再生を継続し、
前記信号検出部が前記設定調整画像表示終了信号を検出すると、前記記憶した再生位置から再生することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記表示部は、前記再生位置情報記憶部を備え、
前記信号検出部が前記設定調整画像表示信号を検出すると、前記再生位置を前記再生位置情報として記憶し、前記信号検出部が前記設定調整画像表示終了信号を検出すると、前記記憶した再生位置から再生するよう前記画像情報再生部に指示することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項4】
請求項1から3の何れかに記載の画像表示装置を備え、
前記表示部が、光源から放射された光を前記映像信号に応じて変調する光変調部と、この光変調部で変調された光を投写する投写部と、を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
【請求項5】
画像情報格納媒体に記録されている画像情報を再生する再生ステップと、
前記再生ステップにおいて再生した映像信号を表示する表示ステップと、
前記表示ステップにおいて表示された表示画像上に設定調整画像を重ねて表示させるための設定調整画像表示信号を検出する検出ステップと、を有し、
前記再生ステップにおいて前記設定調整画像表示信号を検出したときの再生位置を示す再生位置情報に基づき、設定調整画像表示終了信号の入力があると前記再生位置から再生することを特徴とする画像表示装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−145523(P2009−145523A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−321655(P2007−321655)
【出願日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】