説明

画像表示装置及びその制御方法、プログラム

【課題】画像データの再生中に撮影モードに移行した場合にディスプレイの画面がブラックアウトしてしまうことを防止し、且つ撮影モード終了後に再生モードに自動的に復帰することができる技術の実現。
【解決手段】画像データを表示する画像表示装置であって、撮像装置から画像データを受信する第1の通信手段と、前記撮像装置との間で制御データを送受信する第2の通信手段と、前記撮像装置から受信した画像データを表示する表示部と、前記第1の通信手段を介して受信した画像データと前記第2の通信手段を介して受信した制御データとに基づいて、前記表示部を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記撮像装置から受信した画像データを前記表示部に表示しているときに、前記撮像装置が前記第1の通信手段を介して前記画像表示装置に対して画像データを送信している再生モードから、被写体を撮影する撮影モードに切り替わった場合、そのときに表示している画像データの表示状態を保持するように前記表示部を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタルカメラやビデオカメラをディスプレイに接続してカメラにより撮影した画像データを表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、カメラで撮影された画像データをディスプレイに再生するために、ディスプレイとカメラをネットワークケーブルなどで接続する技術が存在する。このような技術は主にカメラから離れた遠隔地点に設置されたディスプレイによって撮影画像データを鑑賞するための手法である。例えば特許文献1には、データ通信バスを介して接続された撮影装置の画質設定を遠隔操作で行えるようにした技術が記載されている。
【特許文献1】特開2000−138870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記特許文献1では、ユーザが遠隔地点からカメラを操作する場合を想定しているが、カメラがカメラ本体に記録された画像データを再生する手段を持ち、且つユーザがカメラの動作状態を撮影モードに直接切り替え可能なシステムでは、後述する課題がある。
【0004】
即ち、カメラを再生モードに設定し、接続されたディスプレイで画像データを再生中に、ユーザがカメラを操作して撮影モードに移行した場合、再生が中断されてしまう。再生が中断されると、カメラに接続されたディスプレイの画面には何も表示されず、所謂ブラックアウトの状態になってしまう。
【0005】
また、撮影モードの終了後に中断する前の再生モードに復帰する手段を持たないため、再生されていた画像データを再び鑑賞できる状態に戻るためには、ユーザが別途操作を行う必要があった。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、画像データの再生中に撮影モードに移行した場合にディスプレイの画面がブラックアウトしてしまうことを防止し、且つ撮影モード終了後に再生モードに自動的に復帰することができる技術を実現する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の画像表示装置は、画像データを表示する画像表示装置であって、撮像装置から画像データを受信する第1の通信手段と、前記撮像装置との間で制御データを送受信する第2の通信手段と、前記撮像装置から受信した画像データを表示する表示部と、前記第1の通信手段を介して受信した画像データと前記第2の通信手段を介して受信した制御データとに基づいて、前記表示部を制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記撮像装置から受信した画像データを前記表示部に表示しているときに、前記撮像装置が前記第1の通信手段を介して前記画像表示装置に対して画像データを送信している再生モードから、被写体を撮影する撮影モードに切り替わった場合、そのときに表示している画像データの表示状態を保持するように前記表示部を制御する。
【0008】
また、本発明の画像表示装置の制御方法は、撮像装置から画像データを受信する第1の通信手段と、前記撮像装置との間で制御データを送受信する第2の通信手段と、前記撮像装置から受信した画像データを表示する表示部とを有する画像表示装置の制御方法であって、前記撮像装置から受信した画像データを前記表示部に表示しているときに、前記撮像装置が前記第1の通信手段を介して前記画像表示装置に対して画像データを送信している再生モードから、被写体を撮影する撮影モードに切り替わった場合、そのときに表示している画像データの表示状態を保持するように前記表示部を制御する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、画像データの再生中に撮影モードに移行した場合にディスプレイの画面がブラックアウトしてしまうことを防止し、且つ撮影モード終了後に再生モードに自動的に復帰することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下に、添付図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0011】
尚、以下に説明する実施の形態は、本発明の実現手段としての一例であり、本発明が適用される装置の構成や各種条件によって適宜修正又は変更されるべきものであり、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
【0012】
[システム構成]
図1は、本発明に係る実施形態の表示システムの構成を示す概略図である。
【0013】
図1において、本実施形態の表示システムはカメラ101と表示装置102とリモートコントローラ(以下、赤外線リモコン)103とを備える。カメラ101は被写体を撮像し画データを生成する「撮影モード」と、撮影モードにおいて撮影されメモリなどに記録された画像データを再生する「再生モード」とを有する。上記撮影モードでは、ユーザがカメラ101のシャッターボタン104を押下することで撮影動作が行われる。
【0014】
表示装置102とカメラ101とは、第1の通信手段105と第2の通信手段106とで通信可能に接続されている。
【0015】
本実施形態において、第1の通信手段105は高速の単方向通信インターフェイスであり、カメラ101から表示装置102へ一方的にデータが送信される。また、第2の通信手段106は低速の双方向通信インターフェイスであり、カメラ101と表示装置102は相互に通信を行うことができる。
【0016】
カメラ101は、後述するように第1の通信手段105を介して表示装置102に画像データのリストを送信する。表示装置102は、カメラ101から取得したリストを選択可能に一覧表示する。ここでユーザが赤外線リモコン103を操作することで一覧表示されたリストから所定のファイルが選択されると、選択されたファイルの画像データがカメラ101から第1の通信手段105を介して表示装置102に送信され、画像データが表示される。
【0017】
表示装置102は、ユーザ操作に起因して赤外線リモコン103から送信される制御データを受信する赤外線受光部107を有している。ユーザは、赤外線リモコン103により表示装置102を遠隔地点から操作することが可能である。
【0018】
なお、本実施形態において、カメラ101はデジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置であり、表示装置102はデジタルテレビジョン受像機などである。
【0019】
[カメラの構成]
図2は、本実施形態のカメラのブロック図である。
【0020】
図2において、201はカメラ本体である。202は被写体の光学像を受光して光電変換するCMOSセンサ等からなる撮像素子である。203は画像処理回路であり、撮像素子202からの電荷信号或いは画像メモリ204からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。画像処理回路203は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
【0021】
204は画像メモリであり、画像処理回路203からのデータが書き込まれる。205はカメラ本体201全体を制御するCPU等の演算処理回路からなるカメラ制御回路である。206は、撮像素子202及び画像処理回路203にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路である。207は、シャッター214のレリーズ操作を行うためのレリーズ装置であり、シャッターボタン104の操作途中(半押し)でスイッチSW1がONとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理等の動作開始を指示する。また、レリーズ装置207は、シャッターボタン104の操作完了(全押し)でSW2がONとなり、撮像素子202から読み出した電荷信号を画像処理回路203に出力する。
【0022】
208は、撮影した画像データを格納するためのメモリカードやHDD等の記憶装置であり、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。209は、焦点距離情報からフォーカス位置の調整を行うAF装置である。210は、被写体の測光情報から露出調整を行うAE装置である。211は、カメラ制御回路205でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示パネル等からなる表示部である。213はシャッター214を駆動するシャッター駆動回路である。212aは第1の通信手段105を構成する第1の通信処理部であり、212bは第2の通信手段106を構成する第2の通信処理部である。
【0023】
レンズ本体250はカメラ本体201に対して着脱可能に装着され、通信線や電源からなるコネクタによりカメラ本体201に対して電気的に接続されている。251は撮影レンズであり、フォーカスレンズ群やズームレンズ群からなる。252は撮影時の光量を調整するための絞りである。253は後述するフォーカス駆動や絞り駆動等を制御すると共に、カメラ制御回路205と通信するCPU等の演算処理回路からなるレンズ制御回路である。254は、レンズ制御回路253からの指令に基づき、レンズを光軸方向に駆動するレンズ駆動回路である。255は、レンズ制御回路253からの指令に基づき、絞り252を駆動する絞り駆動回路である。
【0024】
[デジタルテレビの構成]
図3は本実施形態の表示装置102としてのデジタルテレビジョン受像機の内部構成を示すブロック図である。
【0025】
図3において、301は主制御を行うCPUである。302はプログラム等が保存されている読み出し専用メモリであるROMである。303は一時保存用メモリのRAMである。304はアンテナ305で受信したデジタル放送信号を取り込んで音声/映像/画像/データに復元するデジタル放送受信制御部である。306aは赤外線リモコン103から発光されるユーザ操作に対応する赤外光線を受光する赤外線受光部である。306bはディスプレイに操作ボタン等のUI(ユーザインターフェース)画面を表示したり、それに連動した操作を赤外線リモコン103で行う操作部である。
【0026】
307は表示画面やスピーカ等である表示/音響部308へ音声/映像/画像/データを出力する出力処理部である。309は第1の通信手段105を構成する第1の通信処理部であり、310は第2の通信手段106を構成する第2の通信処理部である。312はメモリカード用コネクタであり、デジタルカメラ等で撮影した画像データが保存されたメモリカード等を接続することにより表示/音響部308で画像データの再生を行うことができる。320は前述した各ブロックを結ぶバスラインである。
【0027】
[リモコンの構成]
図4は本実施形態の赤外線リモコンの構成を示すブロック図である。
【0028】
401は赤外光線を点滅させる発光部を備える送信部である。402は各種操ボタンからなる操作部である。403は操作部402から操作情報を取得して制御データとして送信部401から赤外光線を点滅させる中央制御部である。404は中央制御部403と操作部402及び送信部401との間で操作情報の受信や制御データの送信を行うためのバスである。
【0029】
[カメラの動作]
図5は、本実施形態のカメラの動作モードの遷移を示す図である。
【0030】
起動(501):カメラ101は起動後、後述する撮影モード(502)に移行する。
【0031】
撮影モード(502):シャッターボタン104が押下されることで撮影動作が行われる。
【0032】
再生モード(503):第2の通信手段106を介して表示装置102からモード切替指示を受信するとカメラ101は再生モードへ移行する。また、上記シャッターボタン104が半押しされてスイッチSW1がONになると撮影モード(502)に戻る。
【0033】
測距・測光動作(504):撮影モード(502)において、シャッターボタン104が半押しされてスイッチSW1がONになると、測距動作・測光動作を行い、これらの動作が終了すると撮影モードに戻る。
【0034】
撮影動作(505):撮影モードでシャッターボタン104が全押しされてスイッチSW2がONになると、カメラ101は撮影動作を行う。
【0035】
記録動作(506):撮影された画像データは、所定のファイル形式でカメラ101に記録される。画像ファイルの記録が終了すると、撮影モード(502)に戻る。
【0036】
[表示装置の動作]
図6は、本実施形態の表示装置の動作モードの遷移を示す図である。
【0037】
起動(601):表示装置102は、起動後に下記動作(602)へ移行する。
【0038】
起動画面(602):表示装置102は、予め決められた起動画面を表示する。
【0039】
画像リスト表示(603):表示装置102は、画像リスト表示画面を表示する。本画面ではカメラ101に記録されている画像ファイルの内容を一覧表示する。ユーザが赤外線リモコン103を操作することで、後述する全画面表示(604)に切り替えることができる。
【0040】
全画面表示(604):表示装置102は、第1の通信手段105を介してカメラ101から送信される画像データを選択する。第1の通信手段105を介してカメラ101が送信してくる画像データは表示装置102の全画面に亘り表示されるデータである。ユーザが赤外線リモコン103を操作することで、前述した画像リスト表示(603)に切り替えることができる。
【0041】
表示保持と通知(605):シャッターボタン104が半押しされスイッチSW1がONになると、表示装置102はその時点で表示されている画像データの表示状態を保持すると共に、ユーザに対してカメラ101が撮影動作に移行したことを通知する。
【0042】
撮影対応更新(606):カメラ101の撮影動作が終了すると、撮影結果に対応した更新作業を行う。ここでの詳細は後述する。本処理が終わると、上記動作(605)でシャッターボタン104のスイッチSW1がONになる前の動作(603)又は(604)に戻る。
【0043】
[再生モードから撮影モードへの移行動作]
以下、カメラ101が再生モードであり、表示装置102において撮影された画像データの表示が実行されているときに、ユーザ操作によって撮影モードに切り替わる場合の動作について説明する。
【0044】
図7はカメラ101と表示装置102の各動作と、ユーザ操作の流れを示す図である。
【0045】
図7の動作例は、前述した図2の動作(503)→(502)→(504)→(505)→(506)→(502)→(503)の流れと、図3の動作(603)→(604)→(605)→(606)→(604)の流れに対応する。
【0046】
動作(701)において、ユーザが赤外線リモコン103を操作することで、表示装置102に画像表示要求を送信する。
【0047】
動作(702)において、表示装置102は第2の通信手段106を介してカメラ101に画像ファイルの照会を行う。ここで、1つも画像ファイルが存在しない場合には、その旨をユーザに通知する。
【0048】
動作(703)において、カメラ101は第2の通信手段106を介して、カメラ101に記録されている画像ファイルのリストと、各ファイルの画像データを縮小して生成されるサムネイルデータを、表示装置102に送信する。
【0049】
動作(704)において、表示装置102はカメラ101に記録されている画像ファイルのリストを一覧表示する。
【0050】
図8は上記動作によって表示装置102に一覧表示されるリストを例示している。
【0051】
図8において、801は前述したサムネイルデータである。サムネイルデータ801の下には、画像ファイルの名前802や撮影日時803が表示される。画像ファイルの名前802や撮影日時803はサムネイルデータ801の一部として含まれている。選択枠804はリスト中でユーザにより選択されている画像ファイルを示している。この選択枠804は赤外線リモコン103で操作することができる。
【0052】
動作(705)において、ユーザは赤外線リモコン103を操作して、選択枠804を移動し、画面全体に拡大表示したい画像ファイルを表示装置102の画面上で選択する。
【0053】
動作(706)において、表示装置102は動作(705)で選択された画像ファイル名を、第2の通信手段106を介してカメラ101に通知する。また、表示装置102は、後述する再生開始動作(708)に備えて、第1の通信手段105を介して送信される画像データを表示するための表示画面に切り替える。以後、表示装置102は後述する動作(711)終了まで、赤外線リモコン103による操作を受け付けない。
【0054】
動作(707)において、表示装置102は動作(706)で選択された画像ファイル名を記憶する。
【0055】
動作(708)において、表示装置102は第2の通信手段106によってカメラ101に再生モードへの移行を要求する。更に、動作(706)で通知された画像ファイルに対応する画像データの再生を行う。
【0056】
動作(709)において、カメラ101は第1の通信手段105を介して動作(707)における画像データを表示装置102に送信する。
【0057】
動作(710)において、表示装置102には、動作(706)で選択された画像データが全面表示される。ユーザは全面表示された画像データを鑑賞することが可能となる。
【0058】
動作(711)において、カメラ101は画像データの送信が完了したことを第2の通信手段106を介して表示装置102へ通知する。
【0059】
動作(712)でユーザがシャッターボタン104が半押しされるとSW1がONとなる。
【0060】
動作(713)で、カメラ101は撮影モードに移行する旨を第2の通信手段106を介して表示装置102に通知する。
【0061】
動作(714)で、表示装置102は上記動作(713)の通知に従って、その時点で表示されている画像データをメモリに保持し、同時にユーザに対して「カメラが撮影モードになりました」というメッセージを表示する。上記画像データをメモリに保持することにより、カメラ101で再生モードが中断しても表示画面がブラックアウトすることを防止することができる。
【0062】
動作(715)で、カメラ101は再生モードを中断する。上記動作(712)に対応して撮影モードに移行する。カメラ101は第1の通信手段105を介して送信していた画像データの表示を停止する。
【0063】
動作(716)で、ユーザがシャッターボタン104を全押しすると、SW2がONとなる。
【0064】
動作(717)で、カメラ101は撮影動作を行う。
【0065】
動作(718)で、カメラ101は画像ファイルを生成し、カメラ101内に記録する。本画像ファイルはカメラ101に挿抜可能なUSBフラッシュメモリなどの記録メディアに記録しても良い。
【0066】
動作(719)で、カメラ101は撮影動作が完了し、新しい画像ファイルが生成された旨を第2の通信手段106を介して表示装置102に通知する。また、動作(703)と同様に、カメラ101は新しい画像ファイルに対応したサムネイルデータと、更新された画像ファイルのリストを第2の通信手段106を介して表示装置102へ送信する。
【0067】
動作(720)で、表示装置102はユーザに対して「新しい画像が撮影されました」というメッセージを表示する。この時、メッセージは(714)で表示状態が保持されている画像データに重畳して表示しても(721)、個別に表示しても良い。
【0068】
動作(722)で、表示装置102は動作(707)で保存していた画像ファイル名を読み出す。
【0069】
このように、上記動作(707)で画像ファイル名を記憶し、動作(722)で読み出す。これにより、これら動作間の撮影動作で第1の通信手段105及び第2の通信手段106が切断されても、再度画像ファイルのリストの選択操作を行わずに、最後に鑑賞していた画像データから再生を再開できる。
【0070】
動作(723)で、ユーザが新たに撮影された画像データと撮影動作前に表示していた画像データのいずれかを選択する操作を行うと、赤外線リモコン103から表示装置102へ指示を送信する。
【0071】
動作(724)で、表示装置102は赤外線リモコン103から指示を受けた画像データを第2の通信手段106を介してカメラ101に通知する。
【0072】
動作(725)で、カメラ101は撮影モードを終了し再生モードに復帰する。
【0073】
動作(726)で、カメラ101は上記動作(724)で選択された画像ファイルのリストに対応する画像データを、第1の通信手段105を介して表示装置102へ送信する。
【0074】
動作(727)で、カメラ101は画像データの送信(726)が完了したことを表示装置102に通知する。
【0075】
動作(728)で、表示装置102は第1の通信手段105を介して送信された画像データを表示する。
【0076】
[他の実施形態]
本発明の目的は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給しても達成可能である。すなわち、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても、達成されることは言うまでもない。
【0077】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0078】
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性の半導体メモリカード、ROMなどを用いることができる。また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現される場合もある。
【0079】
しかし、さらにプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0080】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる場合も有得る。その後、プログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明に係る実施形態の表示システムの構成を示す概略図である。
【図2】本実施形態のカメラのブロック図である。
【図3】本実施形態の表示装置102としてのデジタルテレビジョン受像機の内部構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態の赤外線リモコンの構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態のカメラの動作モードの遷移を示す図である。
【図6】本実施形態の表示装置の動作モードの遷移を示す図である。
【図7】カメラ101と表示装置102の各動作と、ユーザ操作の流れを示す図である。
【図8】図7の動作によって表示装置102に一覧表示されるリストを例示する図である。
【符号の説明】
【0082】
101 カメラ
102 表示装置
103 赤外線リモコン
104 シャッターボタン
105 第1の通信手段
106 第2の通信手段
107 赤外線受光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データを表示する画像表示装置であって、
撮像装置から画像データを受信する第1の通信手段と、
前記撮像装置との間で制御データを送受信する第2の通信手段と、
前記撮像装置から受信した画像データを表示する表示部と、
前記第1の通信手段を介して受信した画像データと前記第2の通信手段を介して受信した制御データとに基づいて、前記表示部を制御する制御手段とを有し、
前記制御手段は、前記撮像装置から受信した画像データを前記表示部に表示しているときに、前記撮像装置が前記第1の通信手段を介して前記画像表示装置に対して画像データを送信している再生モードから、被写体を撮影する撮影モードに切り替わった場合、そのときに表示している画像データの表示状態を保持するように前記表示部を制御することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記制御手段は、前記第2の通信手段を介して前記撮像装置にモード切替指示を送信することで前記撮像装置を再生モードに切り替え、
前記撮像装置は、ユーザの操作により撮影動作が開始されることで前記再生モードから前記撮影モードに切り替わることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記撮像装置が保持する画像データのリストを取得し、当該リストをユーザの操作により選択可能に前記表示部に一覧表示し、
ユーザの操作により前記リストから選択された画像データを前記撮像装置から取得して前記表示部に表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記撮像装置が前記再生モードから前記撮影モードに切り替わった場合、そのときに表示されている画像データの表示状態を保持する旨のメッセージを表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記撮像装置が前記再生モードから前記撮影モードに切り替わった場合、前記ユーザの操作により選択された前記画像データのリストを保存する保存手段を有し、
前記制御手段は、前記撮像装置が前記撮影モードから前記再生モードに復帰した場合、前記保存手段に保存された前記画像データのリストに含まれる画像データを前記撮像装置から取得して画像データの表示を再開するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記撮像装置は、前記撮影モードが終了した後、前記撮影モードにおいて新たに画像データが生成されたことを前記画像表示装置に通知し、
前記制御手段は、前記撮像装置により新たに画像データが生成された旨のメッセージを表示するとともに、前記再生モードが中断したときに前記保存手段に保存された前記画像データのリストを一覧表示するように前記表示部を制御することを特徴とする請求項5に記載の画像表示装置。
【請求項7】
撮像装置から画像データを受信する第1の通信手段と、前記撮像装置との間で制御データを送受信する第2の通信手段と、前記撮像装置から受信した画像データを表示する表示部とを有する画像表示装置の制御方法であって、
前記撮像装置から受信した画像データを前記表示部に表示しているときに、前記撮像装置が前記第1の通信手段を介して前記画像表示装置に対して画像データを送信している再生モードから、被写体を撮影する撮影モードに切り替わった場合、そのときに表示している画像データの表示状態を保持するように前記表示部を制御することを特徴とする制御方法。
【請求項8】
請求項7に記載の制御方法を画像表示装置のコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2009−260571(P2009−260571A)
【公開日】平成21年11月5日(2009.11.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−106112(P2008−106112)
【出願日】平成20年4月15日(2008.4.15)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】