説明

画像表示装置及びプログラム

【課題】画像フォルダ内に格納された一連の画像についてテーマの変化過程を一目で把握させる。
【解決手段】画像表示装置1は、表示部11と、画像のテーマと当該テーマを表現したテーマアイコンとを対応付けて複数記憶するアイコンデータテーブル153と、一連の複数の画像を格納した画像フォルダ152を記憶するROM15と、前記一連の複数の画像それぞれの画像テーマを検出するCPU18とを備える。CPU18は、検出された画像テーマから、前記一連の複数の画像を区分した画像列ごとに、当該画像列の内容を代表する画像テーマを画像列代表テーマとして抽出し、抽出された複数の画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンを、前記一連の複数の画像内での画像列の順に従って配置してフォルダアイコンを作成し、画像フォルダ152のフォルダアイコンとして表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像表示装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、複数の画像データを取り込んで画像を表示する画像表示装置においては、複数の画像をいっぺんに表示する際に、画像をテーマ別に分類して表示することが可能となっている(例えば、特許文献1〜3参照)。より詳細には、例えば特許文献1に記載の技術では、様々なテーマを表すテーママークを用意しておき、撮影順などで配列された一連の画像を表示する場合に、一連の画像をテーマ別の画像列に区切り、画像列のテーマに対応するテーママークを各画像列の先頭に表示させるようになっている。また、特許文献2に記載の技術では、複数の画像をテーマ別に分類してツリー形式で表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−76693号公報
【特許文献2】特開1995−29587号公報
【特許文献3】特開2007−189340号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の技術では、テーママークを目で追って行ったり、ツリーによる分類を末端側へ追って行ったりしないと、画像フォルダ内の一連の画像についてテーマの変化過程を把握することはできない。
【0005】
本発明の課題は、一連の画像についてテーマの変化過程を一目で把握することのできる画像表示装置及びプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の画像表示装置は、
表示手段と、
画像のテーマと、当該テーマを表現したテーマアイコンとを対応付けて複数記憶するテーマアイコン記憶手段と、
一連の複数の画像を格納した画像フォルダを記憶する画像記憶手段と、
前記一連の複数の画像それぞれの画像テーマを検出する画像テーマ検出手段と、
前記画像テーマ検出手段により検出された画像テーマから、前記一連の複数の画像を区分した画像列ごとに、当該画像列の内容を代表する画像テーマを画像列代表テーマとして抽出する代表テーマ抽出手段と、
前記代表テーマ抽出手段により抽出された複数の前記画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンを、前記一連の複数の画像内での前記画像列の順に従って配置してフォルダアイコンを作成し、前記画像フォルダのフォルダアイコンとして前記表示手段に表示させるフォルダアイコン表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0007】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像表示装置において、
前記画像列に含まれる各画像と、当該画像列についての前記画像列代表テーマとを対応付けて記憶する画像列・テーマ記憶手段と、
前記フォルダアイコンに対するユーザ操作に基づいて、当該フォルダアイコンを前記表示手段に拡大表示させるとともに、このフォルダアイコンに含まれる各テーマアイコン上に、当該テーマアイコンに対応する前記画像列代表テーマに対応付けられた前記画像列の各画像をサムネイル表示させるサムネイル表示制御手段と、
を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の画像表示装置において、
前記サムネイル表示制御手段は、
前記テーマアイコンに対応する前記画像列代表テーマに対応付けられた前記画像列の全ての画像が当該テーマアイコン上に表示されるように、各サムネイル画像の大きさを調整することを特徴とする。
【0009】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像表示装置において、
前記フォルダアイコン表示制御手段は、
前記代表テーマ抽出手段により抽出された複数の前記画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンを、前記一連の複数の画像内での前記画像列の順に従って左から右に並べてフォルダアイコンを作成することを特徴とする。
【0010】
請求項5記載の発明は、プログラムにおいて、
表示手段を備えるコンピュータに、
画像のテーマと、当該テーマを表現したテーマアイコンとを対応付けて複数記憶するテーマアイコン記憶機能と、
一連の複数の画像を格納した画像フォルダを記憶する画像記憶機能と、
前記一連の複数の画像それぞれの画像テーマを検出する画像テーマ検出機能と、
前記画像テーマ検出機能により検出された画像テーマから、前記一連の複数の画像を区分した画像列ごとに、当該画像列の内容を代表する画像テーマを画像列代表テーマとして抽出する代表テーマ抽出機能と、
前記代表テーマ抽出機能により抽出された複数の前記画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンを、前記一連の複数の画像内での前記画像列の順に従って配置してフォルダアイコンを作成し、前記画像フォルダのフォルダアイコンとして前記表示手段に表示させるフォルダアイコン表示制御機能と、
を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、一連の複数の画像それぞれの画像テーマが検出されて、検出された画像テーマから、前記一連の複数の画像を区分した画像列ごとに、当該画像列の内容を代表する画像テーマが画像列代表テーマとして抽出され、抽出された複数の画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンが画像列の順に従って配置されてフォルダアイコンが作成され、画像フォルダのフォルダアイコンとして表示されるので、画像フォルダ内に格納された一連の画像についてテーマの変化過程を一目で把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】画像表示装置の概略構成を示す図である。
【図3】画像フォルダのデータ構造を示す図である。
【図4】アイコンデータテーブルのデータ構造を示す図である。
【図5】画像・テーマ対応テーブルのデータ構造を示す図である。
【図6】画像・テーマ対応テーブルのデータ構造を示す図である。
【図7】画像表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】フォルダアイコン作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】フォルダアイコンの拡大表示処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】表示部の表示内容を示す図である。
【図11】表示部の表示内容を示す図である。
【図12】表示部の表示内容を示す図である。
【図13】表示部の表示内容を示す図である。
【図14】表示部の表示内容を示す図である。
【図15】表示部の表示内容を示す図である。
【図16】表示部の表示内容を示す図である。
【図17】表示部の表示内容を示す図である。
【図18】アイコンデータテーブルの変形例のデータ構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して本発明に係る実施の形態の一例を詳細に説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
【0014】
[構成]
図1は、本発明を適用した画像表示装置1の概略構成を示すブロック図である。なお、本実施形態の画像表示装置1は、例えば図2に示すように、卓上に設置されるデジタルフォトフレーム等であり、外部機器(例えばデジタルカメラ)等から画像データを取得し、取得した画像データに基づく表示を行うようになっている。
【0015】
具体的には、画像表示装置1は、図1に示すように、表示部11と、入力部12と、通信部13と、記憶媒体読取部14と、ROM15と、RAM16と、CPU18等とを備えて構成されている。
【0016】
表示部11は、液晶ディスプレイ(LCD)や有機エレクトロルミネッセンス(Electro-Luminescence:EL)ディスプレイ等からなり、CPU18からの表示信号に従って各種情報、例えば後述の画像フォルダ152のフォルダアイコンF(図10(a)参照)等を表示するようになっている。なお、本実施の形態における表示部11のディスプレイには、タッチパネル120が表示画面全面に亘って一体的に設けられている。
【0017】
入力部12は、上述のタッチパネル120と、リモコン121とを備えており、ユーザ操作に対応する操作信号をCPU18に出力するようになっている。なお、リモコン121には、例えば、画像フォルダの選択や画像の送り操作等を行うためのカーソルキー、決定・確定操作を行うための決定キー、直前の表示状態に処理を戻すための戻るキーなどが備えられている。
【0018】
通信部13は、パソコンやカメラなど、他の電子機器との間でデータ通信を行うものであり、本実施の形態においては、ROM15内の情報を送受信できるようになっている。また、この通信部50は、インターネットに接続可能となっており、これにより、インターネットに接続される外部機器との通信が可能となっている。なお、通信方式は無線であっても良いし、有線であっても良い。
【0019】
記憶媒体読取部14は、カードスロット140を備えており、当該カードスロット140に装着された外部情報記憶媒体14aから情報を読み出したり、当該外部情報記憶媒体14aに情報を記録したりするようになっている。なお、この外部情報記憶媒体14aには、ROM15やRAM16内の情報を記録できるようになっている。
【0020】
ROM15は、画像表示装置1の各種機能を実現するためのプログラムやデータを記憶するメモリである。本実施の形態においては、ROM15は、本発明に係る画像表示プログラム150と、画像フォルダ群151と、アイコンデータテーブル153と、画像・テーマ対応テーブル154等とを記憶している。
【0021】
画像表示プログラム150は、後述の画像表示処理(図7〜図9参照)をCPU18に実行させるためのプログラムである。
【0022】
画像フォルダ群151は、複数の画像フォルダ152を有している。各画像フォルダ152には、図3に示すように、一連の複数の画像についての画像データが格納されている。なお、画像フォルダ152内の各画像データには、作成日時(撮影日時)が対応付けられている。
【0023】
アイコンデータテーブル153は、図4に示すように、画像で表現され得る複数種類の各画像テーマについて、テーマ名と、当該テーマを表現したテーマアイコンIとを対応付けて記憶している。また、このアイコンデータテーブル153は、本実施の形態においては、画像テーマごとに、当該テーマを表す一般的な画像(以下、典型画像とする)TGを複数種類記憶している。また、このアイコンデータテーブル153は、各テーマアイコンIについて、当該テーマアイコンIが画像フォルダ152のフォルダアイコンF内に組み込まれる場合での上下方向の配置位置を記憶している。
【0024】
画像・テーマ対応テーブル154は、画像フォルダ152ごとに設けられており、図5,図6に示すように、該当する画像フォルダ152内の各画像に対応付けて、当該画像のテーマを1つ以上、3つまで記憶するようになっている。また、この画像・テーマ対応テーブル154では、格納された画像を分割して得られる各画像列Lに対し、当該画像列Lの内容を代表する画像テーマ(以下、画像列代表テーマとする)を対応付けて記憶するようになっている。更に、この画像・テーマ対応テーブル154では、画像列L内の各画像に対応付けて、当該画像の画像テーマと、画像列代表テーマとが合致するか否かが記憶されるようになっている。
【0025】
RAM16は、CPU18が実行する各種プログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備えている。
【0026】
CPU18は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行い、画像表示装置1を統括的に制御するようになっている。具体的には、CPU18は、入力部12から入力される操作信号等に応じてROM15に格納された各種プログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、CPU18は、処理結果をRAM16に保存するとともに、当該処理結果を表示部11に適宜出力させる。
【0027】
[動作]
続いて、画像表示装置1による画像表示処理について、図7〜図9を参照しつつ説明する。
【0028】
この画像表示処理においては、図7に示すように、まずCPU18は、通信部13を介して新規の画像フォルダ152(以下、画像フォルダ152Nとする)が入力されるか否かを判定し(ステップS1)、入力されないと判定した場合(ステップS1;No)には、後述のステップS3に移行する。
【0029】
また、ステップS1において新規の画像フォルダ152Nが入力されたと判定した場合(ステップS1;Yes)には、CPU18は、当該画像フォルダ152NをROM15の画像フォルダ群151に記憶させた後、フォルダアイコン作成処理を行う(ステップS2)。
【0030】
具体的には、図8に示すように、このフォルダアイコン作成処理においてまずCPU18は、新規に入力された画像フォルダ152Nについて、データの格納されていない新規な画像・テーマ対応テーブル154(以下、画像・テーマ対応テーブル154Nとする)を作成するとともに、画像フォルダ152N内の各画像データを時間順(本実施の形態においては作成日時の古い順)にソートして、画像・テーマ対応テーブル154Nに記憶させる(ステップT1)。
【0031】
次に、CPU18は、画像フォルダ152N内の各画像データを順に処理対象として指定した上で、処理対象の画像データの画像(以下、処理対象の画像とする)とアイコンデータテーブル153内の各典型画像TGとを比較して、処理対象の画像に類似する典型画像TGをアイコンデータテーブル153内で検索し、検出された各典型画像TGの画像テーマのうち、検出数の最も多い3種類の画像テーマを処理対象の画像の画像テーマとして画像・テーマ対応テーブル154Nに記憶させる(ステップT2)。なお、処理対象の画像と典型画像TGとの類比判断には、従来より公知の画像マッチング技術を用いることができる。
【0032】
次に、CPU18は、画像・テーマ対応テーブル154N内の一連の画像を、3つの画像列Lに区分するとともに、これらの画像列Lごとに、画像・テーマ対応テーブル154N内で各画像に対応付けられた複数の画像テーマから、当該画像列Lの内容を代表する画像テーマを抽出し、画像列代表テーマとして画像列Lに対応付けて画像・テーマ対応テーブル154Nに記憶させる(ステップT3)。
【0033】
次に、CPU18は、各画像列Lにおける各画像の画像テーマと、画像列代表テーマとが合致するか否かを判定し、合致する場合には「○」を、合致しない場合には「×」を当該画像に対応付けて画像・テーマ対応テーブル154Nに記憶させる(ステップT4)。
【0034】
次に、CPU18は、画像フォルダ152NのフォルダアイコンFを作成するために、まずデフォルトでROM15に記憶された無地のフォルダアイコン上に、3つの画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンIを配置する(ステップT5)。より詳細には、このときCPU18は、画像・テーマ対応テーブル154N内での画像列Lの順(画像列代表テーマの順)に従って3つのテーマアイコンIを左から右に並べて配置する。また、好ましくは、このときCPU18は、各画像列L内の各画像データの作成日時を参照し、古い画像列LのテーマアイコンIほど左側に、新しい画像列LのテーマアイコンIほど右側に位置するよう、各テーマアイコンIを配置する。
【0035】
次に、CPU18は、フォルダアイコンF上に配置された各テーマアイコンIを、当該テーマアイコンIについてアイコンデータテーブル153に記憶された上下方向での配置位置に基づいて上下にずらし、フォルダアイコンFの作成を完了する(ステップT6)。また、好ましくは、このときCPU18は、3つのテーマアイコンIが互いに重なり合わないよう、各テーマアイコンIの位置を微調整する。
【0036】
次に、CPU18は、作成されたフォルダアイコンFを画像フォルダ152Nのフォルダアイコンとして登録し(ステップT7)、フォルダアイコン作成処理を終了する。
【0037】
以上のフォルダアイコン作成処理が終了したら、図7に示すように、次にCPU18は、画像フォルダ群151内の各画像フォルダ152についてのフォルダアイコンFを表示部11に一覧表示させる(ステップS3)。
【0038】
次に、CPU18は、何れかのフォルダアイコンFがユーザにより選択されるか否かを判定し(ステップS4)、選択されないと判定した場合(ステップS4;No)には、他の処理へ移行する。
【0039】
また、ステップS4において何れかのフォルダアイコンFが選択されたと判定した場合(ステップS4;Yes)には、CPU18は、フォルダアイコンFの拡大表示処理を行う(ステップS5)。
【0040】
具体的には、図9に示すように、この拡大表示処理においてまずCPU18は、選択されたフォルダアイコンF(以下、選択フォルダアイコンFSとする)を表示部11に拡大表示させる(ステップU1)。これにより、選択フォルダアイコンFS上の各テーマアイコンIも拡大表示されることとなる。
【0041】
次に、CPU18は、選択フォルダアイコンFSに対応する画像フォルダ152についての画像・テーマ対応テーブル154を参照して、選択フォルダアイコンFS上の各テーマアイコンIに対応する画像列代表テーマに対応付けられた画像列L(各テーマアイコンIのテーマを画像列代表テーマとする画像列L)を検出し、拡大された各テーマアイコンI上に、対応する画像列L内の各画像をサムネイル表示させる(ステップU2)。より詳細には、このときCPU18は、各画像を作成日時の古い順に左から右に並べるとともに、作成日時が極めて近い画像を上下に並べて表示させる。また、このときCPU18は、画像列L内の全ての画像がテーマアイコンI上にいっぺんに表示されるよう、各サムネイル画像の大きさを調整する。
【0042】
次に、CPU18は、テーマアイコンI上に表示された各サムネイル画像のうち、画像・テーマ対応テーブル154において画像列代表テーマに合致しない旨の記憶された画像を識別表示し(ステップU3)、拡大表示処理を終了する。なお、本実施の形態においては、このステップU3においてCPU18は、画像列代表テーマに合致しないサムネイル画像に「×」マークを付けることで当該サムネイル画像を識別表示することとして説明するが、特定色の枠で囲む等、他の態様で識別表示することとしても良い。
【0043】
以上のフォルダアイコンの拡大表示処理が終了したら、図7に示すように、次にCPU18は、拡大表示された選択フォルダアイコンFS上の何れかのサムネイル画像がユーザ操作によって指定されるか否かを判定し(ステップS6)、指定されないと判定した場合(ステップS6;No)には、他の処理へ移行する。なお、本実施の形態においては、例えばタッチ操作によってサムネイル画像を指定することができる。
【0044】
また、ステップS6において何れかのサムネイル画像が指定されたと判定した場合(ステップS6;Yes)には、CPU18は、指定されたサムネイル画像を他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示させる(ステップS7)。但し、このステップS7においてCPU18は、サムネイル画像を標準サイズ(本実施の形態においては全画面表示されるサイズ)よりも小さいサイズで表示するようになっている。
【0045】
次にCPU18は、拡大表示された選択フォルダアイコンFS上の何れかのサムネイル画像がユーザ操作によって選択されるか否かを判定し(ステップS8)、選択されないと判定した場合(ステップS8;No)には、他の処理へ移行する。なお、本実施の形態においては、例えばダブルタップ操作によってサムネイル画像を選択することができる。
【0046】
また、ステップS8において何れかのサムネイル画像が選択されたと判定した場合(ステップS8;Yes)には、CPU18は、選択されたサムネイル画像を標準のサイズ(本実施の形態においては全画面表示のサイズ)に拡大して表示させる(ステップS9)。
【0047】
次に、CPU18は、直前の表示状態に処理を戻すための戻る操作が行われるか否かを判定し(ステップS10)、行われたと判定した場合(ステップS10;Yes)には、上述のステップS6に移行する。
【0048】
また、ステップS10において戻る操作が行われないと判定した場合(ステップS10;No)には、CPU18は、選択フォルダアイコンFSを閉じる旨の操作が行われるか否かを判定し(ステップS11)、行われたと判定した場合(ステップS11;Yes)には、上述のステップS3に移行する。
【0049】
また、ステップS11において選択フォルダアイコンFSを閉じる旨の操作が行われないと判定した場合(ステップS11;No)には、CPU18は、終了操作が行われるか否かを判定する(ステップS12)。
【0050】
そして、このステップS12において終了操作が行われないと判定した場合(ステップS12;No)には、CPU18は他の処理へ移行し、行われたと判定した場合(ステップS12;Yes)には、画像表示処理を終了する。
【0051】
(画像表示処理の動作例)
続いて、図10〜図17を参照しつつ、上記の画像表示処理を具体的に説明する。
【0052】
<動作例(1)>
まず、図3の上側に示す画像フォルダ152が入力されると(ステップS1;Yes)、図5に示すように、新規な画像・テーマ対応テーブル154が作成され、画像フォルダ152内の各画像データが作成日時の古い順にソートされて、画像・テーマ対応テーブル154に記憶される(ステップT1)。
【0053】
次に、画像フォルダ152内の各画像データが順に処理対象として指定された上で、処理対象の画像とアイコンデータテーブル153内の各典型画像TGとが比較され、処理対象の画像に類似する典型画像TGがアイコンデータテーブル153内で検索され、検出された各典型画像TGの画像テーマのうち、検出数の最も多い3種類の画像テーマが処理対象の画像の画像テーマとして画像・テーマ対応テーブル154Nに記憶される(ステップT2)。
【0054】
次に、画像・テーマ対応テーブル154N内の一連の画像が3つの画像列Lに区分され、これらの画像列Lごとに、画像・テーマ対応テーブル154N内で各画像に対応付けられた複数の画像テーマから、当該画像列Lの内容を代表する画像テーマ「船」,「島」,「魚」が抽出され、画像列代表テーマとして画像列Lに対応付けられて画像・テーマ対応テーブル154Nに記憶される(ステップT3)。
【0055】
次に、各画像列Lにおける各画像の画像テーマと、画像列代表テーマとが合致するか否かが判定され、合致する場合には「○」が、合致しない場合には「×」が、当該画像に対応付けられて画像・テーマ対応テーブル154Nに記憶される(ステップT4)。
【0056】
次に、図10(a)における左上部分に示すように、無地のフォルダアイコン上に、3つの画像列代表テーマ「船」,「島」,「魚」に対応する各テーマアイコンIが左から右に並べられて配置されるとともに(ステップT5)、アイコンデータテーブル153に記憶された上下方向での配置位置に基づいて各テーマアイコンIが上下にずらされ、フォルダアイコンFの作成が完了し(ステップT6)、表示部11に表示される(ステップS3)。
【0057】
同様に、図3の下側に示す画像フォルダ152が入力されると(ステップS1;Yes)、図6に示すように画像・テーマ対応テーブル154が作成された後、図10(a)における左上部分に示すように、3つの画像列代表テーマ「バス」,「上海蟹」,「湖」に対応する各テーマアイコンIが配置されたフォルダアイコンFが作成され(ステップT6)、表示部11に表示される(ステップS3)。
【0058】
次に、図10(a)における上側のフォルダアイコンFをユーザが選択すると(ステップS4;Yes)、図10(b)に示すように、選択フォルダアイコンFSが拡大表示される(ステップU1)。これにより、選択フォルダアイコンFS上の各テーマアイコンIも拡大表示される。
【0059】
次に、選択フォルダアイコンFSに対応する画像フォルダ152(図3の上側の画像フォルダ)についての画像・テーマ対応テーブル154(図5の画像・テーマ対応テーブル)が参照されて、選択フォルダアイコンFS上の各テーマアイコンI(「船」,「島」,「魚」)に対応する画像列Lが検出され、拡大された各テーマアイコンI上に、対応する画像列L内の画像がサムネイル表示される(ステップU2)。また、テーマアイコンI上に表示された各サムネイル画像のうち、画像・テーマ対応テーブル154において画像列代表テーマに合致しない旨の記憶された画像が「×」マークで識別表示される(ステップU3)。なお、図10(b)や、後述の図11(a)等では、一部のサムネイル画像については、図示を簡略化している。
【0060】
次に、図10(b)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図10(b)の左上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。
【0061】
次に、図10(b)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図10(c)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0062】
次に、ユーザが戻る操作を行った後(ステップS10;Yes)、図11(a)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図中の左上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。さらに、同じサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図11(b)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0063】
次に、ユーザが戻る操作を行った後(ステップS10;Yes)、図12(a)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図中の右上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。さらに、同じサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図12(b)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0064】
次に、選択フォルダアイコンFSを閉じる旨の操作をユーザが行うと(ステップS11;Yes)、図13(a)に示すように、各画像フォルダ152のフォルダアイコンFが表示部11に一覧表示される(ステップS3)。
【0065】
次に、図13(a)における下側のフォルダアイコンFをユーザが選択すると(ステップS4;Yes)、図13(b)に示すように、選択フォルダアイコンFSが拡大表示される(ステップU1)。これにより、選択フォルダアイコンFS上の各テーマアイコンIも拡大表示される。
【0066】
次に、選択フォルダアイコンFSに対応する画像フォルダ152(図3の下側の画像フォルダ)についての画像・テーマ対応テーブル154(図6の画像・テーマ対応テーブル)が参照されて、選択フォルダアイコンFS上の各テーマアイコンI(「バス」,「上海蟹」,「湖」)に対応する画像列Lが検出され、拡大された各テーマアイコンI上に、対応する画像列L内の画像がサムネイル表示される(ステップU2)。また、テーマアイコンI上に表示された各サムネイル画像のうち、画像・テーマ対応テーブル154において画像列代表テーマに合致しない旨の記憶された画像が「×」マークで識別表示される(ステップU3)。
【0067】
次に、図13(b)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図13(b)の左上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。さらに、同じサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図13(c)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0068】
次に、ユーザが戻る操作を行った後(ステップS10;Yes)、図14(a)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図中の右上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。さらに、同じサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図14(b)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0069】
次に、ユーザが戻る操作を行った後(ステップS10;Yes)、図15(a)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図中の右上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。さらに、同じサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図15(b)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0070】
次に、ユーザが戻る操作を行った後(ステップS10;Yes)、図16(a)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図中の右上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。さらに、同じサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図16(b)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0071】
次に、ユーザが戻る操作を行った後(ステップS10;Yes)、図17(a)において矢印記号で示すサムネイル画像をユーザがタッチ操作によって指定すると(ステップS6;Yes)、図中の右上部分に示すように、指定されたサムネイル画像が他のサムネイル画像と重ならない位置で拡大表示される(ステップS7)。さらに、同じサムネイル画像をユーザがダブルタップ操作によって選択すると(ステップS8)、図17(b)に示すように、選択されたサムネイル画像が全画面表示される(ステップS9)。
【0072】
以上のように、本実施形態の画像表示装置1によれば、図5,図6や、図8、図10〜図17等に示したように、一連の複数の画像それぞれの画像テーマが検出されて、検出された画像テーマから、当該一連の複数の画像を区分した画像列Lごとに、画像列Lの内容を代表する画像テーマが画像列代表テーマとして抽出され、抽出された複数の画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンIが画像列Lの順に従って配置されてフォルダアイコンFが作成され、画像フォルダ152のフォルダアイコンFとして表示されるので、画像フォルダ152内に格納された一連の画像についてテーマの変化過程を一目で把握することができる。
【0073】
また、図9のステップU1〜U2や、図10(b)等に示したように、フォルダアイコンFに対するユーザ操作に基づいて、当該フォルダアイコンFが拡大表示されるとともに、当該フォルダアイコンFに含まれる各テーマアイコンI上に、当該テーマアイコンIに対応する画像列代表テーマに対応付けられた画像列Lの各画像がサムネイル表示されるので、画像フォルダ152内に格納された画像の内容を容易に把握することができる。
【0074】
また、図9のステップU2や図10(b)等に示したように、テーマアイコンIに対応する画像列代表テーマに対応付けられた画像列Lの全ての画像が当該テーマアイコンI上に表示されるように、各サムネイル画像の大きさが調整されるので、画像フォルダ152内に格納された画像の内容を確実に把握することができる。
【0075】
なお、上記の実施の形態における画像表示装置1の各構成要素の細部構成及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。
【0076】
例えば、本発明に係る画像表示装置をフォトフレーム等として説明したが、本発明が適用可能なものは、このような製品に限定されず、携帯電話、パソコン、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機などの電子機器全般に適用可能である。また、本発明に係る画像表示プログラム150は、画像表示装置1に対して着脱可能なメモリカード、CD等に記憶されることとしてもよい。
【0077】
また、アイコンデータテーブル153はテーマ名とテーマアイコンIと典型画像TGとを対応付けて記憶することとして説明したが、図18に示すように、テーマ名と、テーマアイコンIと、テーマ名に関連するキーワードとを対応付けて記憶することとしても良い。この場合には、上述のステップT2においてCPU18は、各キーワードを用いてインターネット上で画像を検索し、検出された画像を典型画像TGとして使用する。
【符号の説明】
【0078】
1 画像表示装置
11 表示部
12 入力部
15 ROM
16 RAM
18 CPU
150 画像表示プログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段と、
画像のテーマと、当該テーマを表現したテーマアイコンとを対応付けて複数記憶するテーマアイコン記憶手段と、
一連の複数の画像を格納した画像フォルダを記憶する画像記憶手段と、
前記一連の複数の画像それぞれの画像テーマを検出する画像テーマ検出手段と、
前記画像テーマ検出手段により検出された画像テーマから、前記一連の複数の画像を区分した画像列ごとに、当該画像列の内容を代表する画像テーマを画像列代表テーマとして抽出する代表テーマ抽出手段と、
前記代表テーマ抽出手段により抽出された複数の前記画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンを、前記一連の複数の画像内での前記画像列の順に従って配置してフォルダアイコンを作成し、前記画像フォルダのフォルダアイコンとして前記表示手段に表示させるフォルダアイコン表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の画像表示装置において、
前記画像列に含まれる各画像と、当該画像列についての前記画像列代表テーマとを対応付けて記憶する画像列・テーマ記憶手段と、
前記フォルダアイコンに対するユーザ操作に基づいて、当該フォルダアイコンを前記表示手段に拡大表示させるとともに、このフォルダアイコンに含まれる各テーマアイコン上に、当該テーマアイコンに対応する前記画像列代表テーマに対応付けられた前記画像列の各画像をサムネイル表示させるサムネイル表示制御手段と、
を備えることを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
請求項2記載の画像表示装置において、
前記サムネイル表示制御手段は、
前記テーマアイコンに対応する前記画像列代表テーマに対応付けられた前記画像列の全ての画像が当該テーマアイコン上に表示されるように、各サムネイル画像の大きさを調整することを特徴とする画像表示装置。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか一項に記載の画像表示装置において、
前記フォルダアイコン表示制御手段は、
前記代表テーマ抽出手段により抽出された複数の前記画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンを、前記一連の複数の画像内での前記画像列の順に従って左から右に並べてフォルダアイコンを作成することを特徴とする画像表示装置。
【請求項5】
表示手段を備えるコンピュータに、
画像のテーマと、当該テーマを表現したテーマアイコンとを対応付けて複数記憶するテーマアイコン記憶機能と、
一連の複数の画像を格納した画像フォルダを記憶する画像記憶機能と、
前記一連の複数の画像それぞれの画像テーマを検出する画像テーマ検出機能と、
前記画像テーマ検出機能により検出された画像テーマから、前記一連の複数の画像を区分した画像列ごとに、当該画像列の内容を代表する画像テーマを画像列代表テーマとして抽出する代表テーマ抽出機能と、
前記代表テーマ抽出機能により抽出された複数の前記画像列代表テーマに対応する各テーマアイコンを、前記一連の複数の画像内での前記画像列の順に従って配置してフォルダアイコンを作成し、前記画像フォルダのフォルダアイコンとして前記表示手段に表示させるフォルダアイコン表示制御機能と、
を実現させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−231550(P2012−231550A)
【公開日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−191180(P2012−191180)
【出願日】平成24年8月31日(2012.8.31)
【分割の表示】特願2010−207434(P2010−207434)の分割
【原出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】