説明

画像表示装置

【課題】大容量のメモリを必要とせず、表示画像の輝度を適切に調節することができる画像表示装置を提供する。
【解決手段】液晶表示装置は、筐体の前面の側から液晶表示パネル5を含む基準平面12に向けて進む周辺光の入射照度IFROを計測する前面照度センサ1と、背面の側から基準平面12に向けて進む周辺光の入射照度IREAを計測する背面照度センサ2と、入射照度IFRO及びIREAから液晶表示パネル5の前面の側の所定位置13における入射照度IEYEを算出するための計算式を予め保持しており、入射照度IFRO及びIREA、並びに、前記計算式を用いて、入射照度IEYEを算出する入射照度計算部3とを備え、表示制御部4は、算出された入射照度IEYEと入力画像データが示す表示輝度LDISとから表示画像の好適な表示輝度LPREを決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画像の輝度調整機能を備えた画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、液晶表示装置は、ユーザ操作に従って、液晶表示パネルの背面側に配置されたバックライトモジュールの光源(例えば、複数の発光ダイオード(LED)又は冷陰極蛍光ランプ(CCFL))に供給される駆動電力を増加又は減少させることによって、液晶表示パネルにおける画像の表示輝度を上昇又は低下させる機能を備えている。
【0003】
しかし、液晶表示装置の周辺光(例えば、窓から室内に入り込む外光や室内照明器具からの照明光など)が増加すると、観視者(人間)は表示画像の輝度が低下し過ぎていると感じ(したがって、視認性が低下する。)、逆に、周辺光が減少すると、観視者は表示画像の輝度が上昇し過ぎていると感じる(したがって、必要以上に電力を消費する。)という問題があった。
【0004】
このような問題の解決策として、周辺光の照度を計測し、この計測結果に応じて表示画像の輝度を自動的に調節する画像表示装置が提案されている(例えば、特許文献1〜4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平9−146073号公報
【特許文献2】特開2006−72255号公報
【特許文献3】特開2007−310096号公報
【特許文献4】特開2010−181763号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1〜3に開示される画像表示装置は、その背面側には照度センサを備えていないので、画像表示装置の背面側に窓があり、背面側から観視者に向かう外光が強いときに、表示画像の輝度を適切に調節できないという問題があった。
【0007】
また、特許文献4に開示される画像表示装置は、その前面側(おもて側)と背面側(裏側)の両方に照度センサを備えているが、多数の参照テーブルを事前に用意してメモリに記憶させておく必要があるので、大容量のメモリが必要になるという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、大容量のメモリを必要とせず、表示画像の輝度を適切に調節することができる画像表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一形態に係る画像表示装置は、筐体の前面に備えられた画像表示面と、画像データに基づく画像を前記画像表示面に表示させる表示制御部とを含む画像表示部と、前記筐体の前記前面の側から前記画像表示面を含む基準平面に向けて進む第1の周辺光の入射照度である第1の周辺光入射照度を計測する第1の照度計測部と、前記筐体の前記前面の反対側の面である背面の側から前記基準平面に向けて進む第2の周辺光の入射照度である第2の周辺光入射照度を計測する第2の照度計測部と、前記第1の周辺光入射照度及び前記第2の周辺光入射照度から前記画像表示面の前記前面の側の所定位置における第3の周辺光入射照度を算出するための第1の計算式を予め保持しており、前記第1の周辺光入射照度、前記第2の周辺光入射照度、及び前記第1の計算式を用いて前記第3の周辺光入射照度を算出する入射照度計算部とを備え、前記表示制御部は、前記入射照度計算部で算出された前記第3の周辺光入射照度と前記入力画像データが示す表示輝度とから前記画像表示面に表示させる画像の好適な表示輝度を決定し、前記画像表示面に前記好適な表示輝度で画像を表示させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一形態に係る画像表示装置によれば、大容量のメモリを必要とせず、表示画像の輝度を適切に調節することができるという効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施の形態1に係る画像表示装置としての液晶表示装置の左側面及び周辺環境の一例を概略的に示す図である。
【図2】実施の形態1に係る液晶表示装置の観視者の目の位置と想定される位置(所定位置)に入射する周辺光の経路の一例を示す図である。
【図3】実施の形態1に係る液晶表示装置の設置環境の一例(窓の外が明るいときに写真撮影)を示す図である。
【図4】実施の形態1に係る液晶表示装置の設置環境の一例(窓の外が少し明るいときに写真撮影)を示す図である。
【図5】実施の形態1に係る液晶表示装置の設置環境の一例(窓の外が暗いときに写真撮影)を示す図である。
【図6】実施の形態1に係る液晶表示装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【図7】図6に示される表示制御部の構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【図8】図6に示される入射照度計算部で使用される入射照度係数を算出するためのシステム構成を概略的に示す図である。
【図9】液晶表示装置の背面の側に窓が有る場合における、各位置(観視者の目の位置、液晶表示装置の前面、背面、上面、左面、右面)における入射照度の時間変化をグラフで示す図である。
【図10】目の位置における入射照度の予測値と目の位置における入射照度の実測値との関係を示す図である。
【図11】観視者の視野輝度と目への入射照度との関係を示す表である。
【図12】第1比較例における、前面照度センサによる測定値と目の位置における入射照度との関係を示す図である。
【図13】第2比較例における、背面照度センサによる測定値と目の位置における入射照度との関係を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態2に係る液晶表示装置の表示制御部の構成の一例を概略的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る画像表示装置としての液晶表示装置10の左側面11c及び周辺環境の一例を概略的に示す図である。図1の例では、液晶表示装置10は、窓21に筐体11の背面(裏面)11bを向け、室内中央に筐体11の前面(おもて面)11aを向けるように、室内に設置されている。図1の例では、部屋の天井に、照明器具22が設置されている。窓21からは、太陽からの光などの外光Faが、液晶表示装置10の背面11bに向けて、又は、液晶表示パネル5の表示面を含む基準平面12を通過して室内に入射する。照明器具22からは、照明光Fbが、放射される。室内に居る観視者(人間)の目には、液晶表示装置10の画像表示面である液晶表示パネル5からの画像だけでなく、外光Faの一部、及び、照明光Fbの一部が入射する。ここで、外光Fa及び照明光Fbなどの液晶表示装置10の周辺環境に存在する光を「周辺光」と呼ぶ。なお、液晶表示装置10の設置環境(例えば、窓の大きさ、数、位置、方角など、及び、照明器具の台数、位置、種類など)及び液晶表示装置10の形状は、図1の例に限定されない。
【0013】
図2は、実施の形態1に係る液晶表示装置10の観視者23の目の位置に入射する周辺光の経路の例を示す図である。図2に示されるように、窓21から入射した外光Faは、液晶表示装置10の背面11b及びその周辺に向けて進む。外光Faの一部は、例えば、液晶表示装置10の左側面11cの外側を通過する周辺光Fa2、液晶表示装置10の右側面11dの外側を通過する周辺光Fa3、及び液晶表示装置10の上面11eの上側を通過する周辺光Fa1などとして、観視者23の目に入射する。また、照明光Fbの一部は、例えば、液晶表示装置10の画像表示面である液晶表示パネル5で反射された周辺光Fb1、床や壁などで反射された周辺光Fb2及び照明器具22からの周辺光Fb3として、観視者23の目に入射する。なお、観視者23の目に入射する周辺光の経路及び種類は、図示の例に限定されない。
【0014】
図3及び図4に示されるように、液晶表示装置10の周辺光(例えば、窓21から室内に入り込む外光Faや照明器具22からの照明光Fbなど)が増加すると、観視者23の目に入射する周辺光も増加し、その結果、観視者23は、表示画像の輝度が低下し過ぎていると感じやすい(したがって、視認性が低下する)。逆に、図5に示されるように、周辺光が減少すると、観視者23の目に入射する周辺光が減少して、観視者23は表示画像の輝度が上昇し過ぎていると感じやすい(したがって、必要以上に電力を消費している)。実施の形態1に係る液晶表示装置10は、液晶表示パネル5に表示される画像の輝度調整機能を備えており、液晶表示パネル5から所定距離D(例えば、2[m])だけ離れた位置から液晶表示パネル5に表示されている画像を見た場合に、最適な品質の画像を見ることができるように自動的に調節される。
【0015】
実施の形態1においては、液晶表示装置10は、少なくとも2つの照度計測部(例えば、図1における、第1の照度計測部である前面照度センサ1及び第2の照度計測部である背面照度センサ2)を備え、少なくとも2つの照度計測値と、後述の第1の計算式とを用いて、液晶表示パネル5から所定距離Dだけ離れた所定位置(観視者の目の位置と想定される位置)13から液晶表示パネル5に表示されている画像を見た場合に、最適な品質の画像を見ることができるように、表示画像の輝度を自動的に調節する。
【0016】
図6は、実施の形態1に係る液晶表示装置10の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図1、図2及び図6に示されるように、液晶表示装置10は、画像表示部7と、第1の照度計測部としての前面照度センサ1と、第2の照度計測部としての背面照度センサ2と、入射照度計算部3とを備えている。ただし、液晶表示装置10の構成は、図6の例に限定されない。例えば、本発明は、輝度調整機能を備える画像表示装置であれば、液晶表示装置以外の画像表示装置にも適用可能である。
【0017】
画像表示部7は、筐体11の前面11aに備えられた画像表示面としての液晶表示パネル5と、バックライトモジュール6と、入力される画像データに基づく画像を液晶表示パネル5に表示させ、バックライトモジュール6を駆動させる表示制御部4とを含む。
【0018】
前面照度センサ1は、筐体11の前面11aの側(前面11aから離れた位置)から液晶表示パネル5の表示面を含む基準平面12に向けて進む第1の周辺光(例えば、図1のFb、図2のFb1)の入射照度である第1の周辺光入射照度IFROを計測する。背面照度センサ2は、筐体11の前面11aの反対側の面である背面11bの側(背面11bから離れた位置)から基準平面12に向けて進む第2の周辺光(例えば、図1のFa)の入射照度である第2の周辺光入射照度IREAを計測する。実施の形態1においては、第1の照度計測部としての前面照度センサ1は、筐体11の前面11aに、受光面を前方に向けて備えられ、第2の照度計測部としての背面照度センサ2は、筐体11の背面11bに、受光面を後方に向けて備えられている。ただし、第1の照度計測部及び第2の照度計測部の取り付け位置は、筐体11の外側であってもよい。第1の照度計測部は、筐体11の前面11aの側(前面11aから離れた位置)から液晶表示パネル5の表示面を含む基準平面12に向けて進む第1の周辺光Fb1の入射照度である第1の周辺光入射照度IFROを計測できる計測器であれば、他の構造及び他の位置であってもよい。また、第2の照度計測部は、筐体11の背面11bの側(背面11bから離れた位置)から基準平面12に向けて進む第2の周辺光の入射照度である第2の周辺光入射照度IREAを計測できる計測器であれば、他の構造及び他の位置であってもよい。
【0019】
入射照度計算部3は、第1の周辺光入射照度IFRO及び第2の周辺光入射照度IREAから液晶表示パネル5の前面11aの側の所定位置13における第3の周辺光入射照度IEYEを算出するための第1の計算式を予め保持しており、第1の周辺光入射照度IFRO、第2の周辺光入射照度IREA、及び後述する第1の計算式を用いて第3の周辺光入射照度IEYEを算出する。
【0020】
表示制御部4は、入射照度計算部3で算出された第3の周辺光入射照度IEYEと入力画像データが示す表示輝度LDISとから液晶表示パネル5に表示させる画像の好適な表示輝度LPREを決定し、バックライトモジュール6内の光源への供給電力を調整することによって液晶表示パネル5に好適な表示輝度LPREで画像を表示させる。
【0021】
第1の周辺光入射照度IFRO、第2の周辺光入射照度IREA、所定の係数k、C、Cを用いて、第3の周辺光入射照度IEYEを算出するために、第1の計算式として、例えば、次式(1)を用いる。
【0022】
【数1】

【0023】
第1の計算式(式(1))は、変数logIEYEを、目的変数とし、変数(IREA/IFRO)及び変数(IFRO/IREA)、及び変数log(IREA+IFRO)のそれぞれを、説明変数とし、変数増減法を用いて導出された重回帰式である。求められた重回帰式については、「t検定」による有意確率が最も相関の高い重回帰式を利用している。説明変数の数を調整した、自由度調整済みRの値(すなわち、説明率)は、0.84となり、今回測定した中でも予測が難しい環境も含め、84%の信頼性で予測できている。なお、Rは、重相関係数を示す。
【0024】
実施の形態1においては、係数kは、−0.1以上0.2以下の範囲内の値に設定され、係数Cは、0.0以上0.1以下の範囲内の値に設定され、係数Cは、0.9以上1.0以下の範囲内の値に設定される。
【0025】
より望ましくは、係数kは、−0.004以上0.132以下の範囲内の値に設定され、係数Cは、0.016以上0.024以下の範囲内の値に設定され、係数Cは、0.911以上0.963以下の範囲内の値に設定される。
【0026】
好適な例として、C=0.020、C=0.937、k=0.064とすることができる。
【0027】
図7は、図6に示される表示制御部4の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図7に示されるように、表示制御部4は、表示パネル制御部401と、表示パネル駆動部402とを備えている。表示パネル制御部401は、入力される画像データに基づいて表示パネル駆動部402を制御し、表示パネル駆動部402は、液晶表示パネル5を駆動させて画像データに基づく画像を表示させる。
【0028】
表示制御部4は、さらに、平均入力輝度計算部411と、平均表示輝度計算部412と、第2の計算式を保持する表示輝度演算部413と、バックライト制御部414と、バックライト駆動部415と、第2の計算式に含まれる係数pの入力部である係数入力部416とを備えている。
【0029】
平均入力輝度計算部411は、画像データから平均入力輝度レベル(Average Picture Level(APL))LINを計算する。
【0030】
平均表示輝度計算部412は、平均入力輝度計算部411から得られた平均入力輝度レベルLINをもとに、画面表示の平均表示輝度(Average Luminance Level(ALL))LDISを計算する。
【0031】
表示制御部4による好適な表示輝度の決定においては、好適な表示輝度を、LPREで示し、第3の周辺光入射照度を、IEYEで示し、入力画像データが示す表示輝度の平均値である平均表示輝度を、LDISで示し、所定の係数を、C、C、pで示したときに、好適な表示輝度LPREを算出するために、第2の計算式として、以下の式(2)を用いる。
【0032】
【数2】

【0033】
実施の形態1においては、係数Cは、0.2以上0.4以下の範囲内の値に設定され、係数Cは、0.1以上0.3以下の範囲内の値に設定され、係数pは、1.5以上1.8以下の範囲内の値に設定される。
【0034】
より望ましくは、係数Cは、0.296以上0.348以下の範囲内の値に設定され、係数Cは、0.15以上0.218以下の範囲内の値に設定され、係数pは、1.52以上1.676以下の範囲内の値に設定される。
【0035】
好適な例として、観視者の年齢を考慮しない場合には、C=0.322、C=0.184、p=1.592とすることができる。また、観視者が高齢者などである場合には、p=1.592に代えて、p=1.8程度を用いてもよい。
【0036】
式(2)、C=0.322、及びC=0.184は、被験者として22名(25名の被験者で実施し、25名のうちの3名は実験条件との関連に一貫した傾向が見られなかったため集計から除外)の若齢者による評価実験より導出された式である。平均表示輝度(ALL)の異なる18種の画像を、24インチのモニタに表示し、輝度を最低値から上昇させ、好ましい輝度を被験者に提示させる方法でデータを取得した。視野輝度を3条件(10[cd/m]、50[cd/m]、250[cd/m])とし、被験者毎に、合計54条件(18種類×3条件=54条件)について評価をさせた。目への入射照度をIEYE、表示画像の平均表示輝度(ALL)をLDIS[%]として、重回帰分析を行い、式(2)を導出した。図8の表は、式(2)をもとに試算されたものであり、表の横方向に、平均表示輝度(ALL)20%、25%、50%、80%、100%の場合の値を記載し、表の縦方向に、目への入射照度として、30[lx]、100[lx]、…、30000[lx]の場合の値を記載している。以下の式(3)は、式(2)の具体例である。
【0037】
【数3】

【0038】
式(3)について各項の持つ意味を説明する。
右辺第1項(0.322×logIEYE)は、液晶表示装置10の周辺環境に関する要因により決まる項である。
右辺第2項(0.184×logLDIS)は、映像データが表示するコンテンツに関する要因により決まる項である。
右辺第3項「p」は、観視者(視聴者)の個人差による要因により決まる項である。
左辺のLPREは、観視者(視聴者)の目への入射照度(環境)に関する項である。
図5における20%、25%、50%、80%、100%は、表示画像の平均表示輝度(ALL)であるため、コンテンツの明るさによって変化する値であるが、観視者の個人差によって好適な輝度が異なるため、係数pをユーザ調整可能な係数としている。特に、高齢者の場合には、係数pの調整によって、個人の特性に合わせて調整することが必要になることが多い。
【0039】
図9は、図6に示される入射照度計算部3で使用される入射照度係数kを算出するためのシステム構成を概略的に示す図である。入射照度係数算出部8は、前面照度センサ1の計測値IFROと、背面照度センサ2の計測値IREAと、観視者の目の位置と想定される所定位置13に置かれた照度センサである光検出器8aの計測値とに基づいて、第1の計算式における係数kを導出する。
【0040】
図10は、図2〜図5に示されるように、周辺光が存在する環境下で、観視者の目の位置と想定される位置の入射照度(A1)、液晶表示装置の前面(表)11aへの入射照度(A2)、液晶表示装置の背面(裏)11bへの入射照度(A3)、液晶表示装置の上面(上)11eへの入射照度(A4)、液晶表示装置の左側面(左)11cへの入射照度(A5)、及び液晶表示装置の右側面(右)11dへの入射照度(A6)を実際に計測したデータの一例である。測定は、各箇所について20分間隔で24時間行った。なお、照明のない夜間の値は、図10に示しておらず、第1の計算式の導出にも用いていない。図10には24時間のデータを示しているが、このようなデータを、晴れ、曇り、雨のいずれの状態においても取得することが望ましい。図10において横軸は時刻であり、縦軸は各センサへの入射照度を表しており、各時刻における観視者の目の位置、液晶表示パネル5の表面、液晶表示装置の背面における入射照度を時系列的に表している。なお、図10のグラフ内におけるデータA4,A5,A6は、係数kの導出に利用していない参考データであるが、これらのデータを係数kの導出に利用することも可能である。
【0041】
図10と同様に、屋外の壁面、屋外に面した半屋外、及び屋内の窓際など、あわせて22箇所のデータを20分ごとに24時間計測し、これらのデータを用いた変数増減法による重回帰分析を行ったところ、観視者の目の位置と想定される所定位置13における入射照度IEYE、液晶表示装置の前面における入射照度IFRO、液晶表示装置の背面における入射照度IREAの関係を示す関係式として、上記式(1)を得た。
【0042】
実測に際しては、筐体11の前面11aの側及び背面11bの側の両方に、同じ特性の照度センサを用いている。係数Cや係数Cは、照度センサの感度によって変化するため、照度センサの特性が前面11aの側及び背面11bで異なる場合は、この関係式の係数も変化する。例えば、液晶表示装置10の背面11bにおける入射照度IREAと液晶表示装置10の前面11aにおける入射照度IFROの感度差などがある場合は、その感度差を(IREA/IFRO)、(IFRO+IREA)から計算し、係数C及び係数Cを調整することが望ましい。
【0043】
観視者の目の位置と想定される所定位置における入射照度IEYEを算出するにあたり、上記式(1)を用いる。22箇所の結果から得られた係数kの値は、0.064であった。すなわち、係数kは、通常0.064を用いることが望ましい。これにより、照度を予測するための、多くのデータを取得することが必要なくなり、多くのテーブルをメモリ上に持つ必要がなくなる。
【0044】
また、設置する環境に正確に合わせるには、この係数kを調整すれば良い。例えば、入射照度係数算出部21にて、照度計などの外部測定器により計測できた値を入力する入射照度入力部の値と、前面照度センサ1と背面照度センサ2の計測値を用いて、式(1)から係数kを求める。係数kを複数回計測して、その平均値から求める。なお、係数kを調整するにあたり、平均値以外の計算により係数kを求めてもよい。例えば、平均値の代わりに、中央値を利用してもよい。
【0045】
従来は、多くの照度測定値から輝度設定のテーブルを作成して、メモリに多くのテーブルを記憶させており、この方法では、いくつかの環境をとる必要が生じるが、実施の形態1に係る装置によれば、任意の時間に複数回の計測を行うことで、係数kを取得することができる。
【0046】
図11は、目の位置(所定位置13)における入射照度の予測値[lx]と目の位置における入射照度の実測値[lx]との関係を示す図である。図11において、横軸に予測値、縦軸に目の位置と想定される所定位置13における入射照度IEYE(実測値)を取っている。この関係式を用いることにより、約84%の精度で目の位置と想定される所定位置における入射照度IEYEの予測が可能となる。なお、図12及び図13に示されるように、前面照度センサのみを使用した場合、及び、背面照度センサのみを使用した場合には、各図に丸で囲う領域内に示すように、非線形の部分が存在するが、実施の形態1の場合には、図11に示すように、非線形の部分は存在しない。
【0047】
入射照度係数算出部8に入力される入射照度は、光検出器(照度センサ)8aの出力端との直接接続によって光検出器8aから直接入力してもよいし、直接入力する代わりに、無線通信などを用いて入射照度計数算出部8に入力してもよい。また、外部の照度計により計測できた値をリモコンなどの入力装置を用いて直接入力してもよい。これにより、係数kが算出され、入射照度計算部3の第1の計算式である式(1)の係数kに用いることができる。
【0048】
図1に示されるように、前面照度センサ1は、液晶表示装置の画像表示面側(表側)に、少なくとも1個設置される。また、図1に示されるように、背面照度センサ2は、液晶表示装置の画像表示面側(表側)の反対側(裏側)に、少なくとも1個設置される。実施の形態1では、1個の前面照度センサ1が液晶表示装置の表側に設置され、1個の背面照度センサ2が液晶表示装置の画像表示面の裏側に設置された例について説明する。
【0049】
液晶表示装置10の前面11aの側に複数個の前面照度センサ1を設置する場合には、例えば、複数個の前面照度センサ1による複数の検出値の平均値が、液晶表示装置の表側の照度として用いられる。ただし、複数個の前面照度センサ1による複数の検出値の最大値と最小値との中間値などのように、他の値を、液晶表示装置の表側の照度として用いてもよい。
【0050】
液晶表示装置の裏側に複数個の背面照度センサ2を設置する場合には、例えば、複数個の背面照度センサ2による複数の検出値の平均値が、液晶表示装置の裏側の照度の代表値として用いられる。ただし、複数個の背面照度センサ2による複数の検出値の最大値と最小値との中間値などのように、他の値を、液晶表示装置の裏側の照度の代表値として用いてもよい。
【0051】
また、液晶表示装置の裏側の照度の代表値を算出する場合には、例えば、複数個の照度センサの平均や中央値等の演算により代表値をもとめる方法を取ってもよい。代表値を算出する場合には、液晶表示パネル内に設置された位置により、照度センサ毎に係数を用意し、重みを付けて代表値を算出してもよい。
【0052】
液晶表示装置の裏側に設置された背面照度センサ2は、液晶表示装置の背面側に窓があるものの、背面照度センサ2が部分的に備えられた壁などの遮蔽物に塞がれている場合も考えられる。背面照度センサ2は、周辺光をより正確に取得するために、遮蔽物の影響を受けない場所に備えることが望ましく、壁面に設置する際には、背面照度センサ2と壁面などの遮蔽物の間に、例えば10cm程度の隙間を空けることが望ましい。なお、液晶表示装置が壁面などに埋め込まれて設置されるような特殊な場合には、前述のような隙間を空けることができない。結果として、背面照度センサ2は壁面などにより完全に周辺光を遮られ、入射する周辺光は0(もしくは限りなく少ない値)となるため、入射照度IREAの値を固定値0として設定する手法で代用することもできる。
【0053】
このように入射照度IREAの値が変化しない場合は、背面照度センサ2により得られる入射照度IREAの値の代わりに固定値を設定し用いてもよい。その場合、液晶表示装置に背面照度センサ2を備えない構成でも本発明の本質は失わないが、値を予め固定値とする場合には、限られた設置環境以外では、十分な効果を得られないため、背面照度センサ2は、入射照度IREAの値が変化しない場合においても背面照度センサ2を備える構成が望ましい。
【0054】
実施の形態1では、液晶表示装置の表示面側に前面照度センサ1を配置し、液晶表示装置の画像表示面の反対側に背面照度センサ2を配置している。これは、後述する観視者の目の位置と想定される所定位置における入射照度IEYEを算出するにあたり、これらの位置が適しているためである。
【0055】
表示輝度演算部413では、式(1)により、前面照度センサ1の液晶表示装置の前面における入射照度IFROと背面照度センサ2の液晶表示装置の背面における入射照度IREAとから入射照度計算部3にて求められた目の位置と想定される所定位置における入射照度IEYEと、平均表示輝度計算部412から求められる平均表示輝度LDISと、ユーザが調整する係数pを用いて、好適な表示輝度LPREを算出し、バックライト制御部414に出力する。
【0056】
この計算式を搭載することにより、目の位置と想定される所定位置における入射照度IEYEと画像の表示平均入力輝度レベルLINから、少ない係数で容易に、好適な表示輝度LPREに調整することができる。
【0057】
係数入力部416は、第2の計算式(式(2))の係数pの値を入力する入力部である。係数pの値を大きくすると、目への入力照度値に対して、表示輝度が高くなるため、高齢者が液晶表示装置を見るときの設定のために用いると良い。pは、評価結果から1.592で高い相関を得ることができたが、高齢者など一般の方向けには、1.8程度を用いるとよい。
【0058】
平均表示輝度LDISは、平均入力輝度計算部411にて求められる画像の平均入力輝度レベルLINから求められ、例えば、ガンマ値γが2.2である液晶表示装置に対しては、平均入力輝度レベルLINを2.2乗した値になる。
DIS=LINγ
【0059】
係数入力部416は、平均表示輝度計算部412にて平均表示輝度LDISを求めるために利用するガンマ値γを入力する。ガンマ値γは、ディスプレイの発光特性により変化するが、通常、γ=2.2又はγ=1.9又はγ=2.5などが用いられている。
【0060】
実施の形態1に係る液晶表示装置10によれば、目の位置と想定される所定位置13における入射照度IEYEを予測する第1の計算式を搭載することにより、大容量のメモリを持たない装置であっても、周辺環境の明るさ環境に適応した画質設定を行うことができる。このため、観視者の目に適した表示輝度を容易に設定することができる。
【0061】
また、係数pを可変とすることで、ユーザの好みの明るさを反映させることができる。
【0062】
実施の形態2.
図14は、本発明の実施の形態2に係る画像表示装置としての液晶表示装置の表示制御部41の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図14において、図4に示される構成と同一又は対応する構成には、同じ符号を付す。図14に示されるように、表示制御部41は、液晶表示パネル5の表面の反射光を計算する表面反射計算部421と、表面反射量に応じて表示画像の黒レベルの調整値を生成する黒レベル計算部422と、表面反射量に応じて表示画像の彩度の調整値を生成する彩度計算部423とを備えている。表示パネル制御部401は、実施の形態1に係る液晶表示装置と同様に輝度の調整を行うが、これに加えて、表示画像の黒レベルの調整及び彩度の調整を行う。
【0063】
表面反射計算部421には、図示しない入力部から、液晶表示パネル5の表面反射率Qの値が入力される。この入力値としては、液晶表示パネルの特性を記述している仕様書などの値を利用するか、又は、既存の手法により表面反射率Qを測定して入力する。
【0064】
表面反射計算部421は、前面照度センサ1から出力される液晶表示装置の前面における入射照度IFROから画面の表面に照射する光を計測し、反射輝度LREFを算出する。算出された反射輝度LREFは、黒レベル計算部422に出力される。反射輝度LREFは、例えば、入力部から得られた表面反射率Qを利用して、次式(4)で求めることができる。
REF=IFRO×Q/π 式(4)
【0065】
黒レベル計算部422は、表面反射計算部421により算出された反射輝度LREFに基づいて、表示画像の黒レベルを調整するための信号を表示パネル制御部401に与える。反射輝度LREFに基づいて黒レベルを調整する方法の一例では、例えば、明るい環境において、液晶表示パネルの表面の反射輝度LREFが10[cd/m]となるような場合は、通常の環境よりも反射光が強いため、表示画像内の明るい部分が視認し易くするために、黒レベルを上げる調整を行う。このような調整により、液晶表示パネル5の表示面の反射の特性にあった画質となり、光の反射による視認性の低下を抑制することができる。
【0066】
彩度計算部423は、式(4)を利用して表面反射計算部421により求められた反射輝度LREFにより色の濃さを調整する。反射輝度LREFに基づいて彩度を調整する方法の一例では、例えば、反射輝度が高くなった場合に、彩度を高くする調整を行う。このような調整により、液晶表示パネル5の表示面の反射の特性にあった画質(色を濃くする)となり、光の反射による色の視認性の低下を抑制することができ、色の認識が容易になる。
【0067】
黒レベル計算部422及び彩度計算部423による画質補正を行うことが、視認性の低下を抑えるために望ましいが、バックライト制御部414による輝度制御のみを行い、画質補正を行わない構成(実施の形態1の構成)を採用してもよい。
【0068】
また、黒レベル補正又は彩度補正のいずれか一方の画質補正のみを行う構成としてもよい。
【0069】
実施の形態2に係る液晶表示装置によれば、目の位置と想定される所定位置における入射照度IEYEを予測する計算式を搭載することにより、明るさ環境に適応した画質設定を行うために、従来必要としていた測定を省き、観視者の目に適した表示輝度を容易に設定することができる。
【0070】
変形例.
実施の形態1及び2で説明した画質調整は、バックライトモジュールを用いた表示装置だけでなく、輝度調整可能な全ての画像表示装置に適用可能である。
【符号の説明】
【0071】
1 前面照度センサ(第1の照度計測部)、 2 背面照度センサ(第2の照度計測部)、 3 入射照度計算部、 4 表示制御部、 5 液晶表示パネル、 6 バックライトモジュール、 7 画像表示部、 8 入射照度係数算出部、 8a 光検出器(照度測定器)、 10 液晶表示装置(画像表示装置)、 11 筐体、 11a 前面、 11b 背面、 11c 左側面、 11d 右側面、 11e 上面、 11f 下面、 12 基準平面、 13 所定位置(観視者の目の位置と想定される位置)、 21 窓、 22 照明器具、 23 観視者(人間)、 401 表示パネル制御部、 402 表示パネル駆動部、 411 平均入力輝度計算部、 412 平均表示輝度計算部、 413 表示輝度演算部、 414 バックライト制御部、 415 バックライト駆動部、 416 係数p入力部、 421 表面反射計算部、 422 黒レベル計算部、 423 彩度計算部、 Fa,Fa1〜Fa3 外光(周辺光)、 Fb,Fb1〜Fb3 照明光(周辺光)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体の前面に備えられた画像表示面と、画像データに基づく画像を前記画像表示面に表示させる表示制御部とを含む画像表示部と、
前記筐体の前記前面の側から前記画像表示面を含む基準平面に向けて進む第1の周辺光の入射照度である第1の周辺光入射照度を計測する第1の照度計測部と、
前記筐体の前記前面の反対側の面である背面の側から前記基準平面に向けて進む第2の周辺光の入射照度である第2の周辺光入射照度を計測する第2の照度計測部と、
前記第1の周辺光入射照度及び前記第2の周辺光入射照度から前記画像表示面の前記前面の側の所定位置における第3の周辺光入射照度を算出するための第1の計算式を予め保持しており、前記第1の周辺光入射照度、前記第2の周辺光入射照度、及び前記第1の計算式を用いて前記第3の周辺光入射照度を算出する入射照度計算部と
を備え、
前記表示制御部は、前記入射照度計算部で算出された前記第3の周辺光入射照度と前記入力画像データが示す表示輝度とから前記画像表示面に表示させる画像の好適な表示輝度を決定し、前記画像表示面に前記好適な表示輝度で画像を表示させる
ことを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記第1の周辺光入射照度を、IFROで示し、
前記第2の周辺光入射照度を、IREAで示し、
前記第3の周辺光入射照度を、IEYEで示し、
所定の係数を、k、C、Cで示したときに、
前記第1の計算式は、
【数4】

であることを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記第1の計算式は、
変数logIEYEを、目的変数とし、
変数IREA/IFRO及び変数(IFRO/IREA)、
及び変数log(IREA+IFRO)のそれぞれを、説明変数とし、
変数増減法を用いて導出された重回帰式である
ことを特徴とする請求項2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記係数kは、−0.1以上0.2以下の範囲内の値に設定され、
前記係数Cは、0.0以上0.1以下の範囲内の値に設定され、
前記係数Cは、0.9以上1.0以下の範囲内の値に設定される
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記係数kは、−0.004以上0.132以下の範囲内の値に設定され、
前記係数Cは、0.016以上0.024以下の範囲内の値に設定され、
前記係数Cは、0.911以上0.963以下の範囲内の値に設定される
ことを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記表示制御部による前記好適な表示輝度の決定は、
前記好適な表示輝度を、LPREで示し、
前記第3の周辺光入射照度を、IEYEで示し、
前記入力画像データが示す表示輝度の平均値である平均表示輝度を、LDISで示し、
所定の係数を、C、C、pで示したときに、
以下の第2の計算式
【数5】

を用いて算出される
ことを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記係数Cは、0.2以上0.4以下の範囲内の値に設定され、
前記係数Cは、0.1以上0.3以下の範囲内の値に設定され、
前記係数pは、1.5以上1.8以下の範囲内の値に設定される
ことを特徴とする請求項6に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記係数Cは、0.296以上0.348以下の範囲内の値に設定され、
前記係数Cは、0.15以上0.218以下の範囲内の値に設定され、
前記係数pは、1.52以上1.676以下の範囲内の値に設定される
ことを特徴とする請求項7に記載の画像表示装置。
【請求項9】
前記係数pの値を変更する入力部を有することを特徴とする請求項6から8までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記第1の照度計測部は、前記筐体の前記前面に備えられた前面照度センサを含み、
前記第2の照度計測部は、前記筐体の前記背面に備えられた背面照度センサを含む
ことを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項11】
前記画像表示部は、液晶表示部であり、
前記画像表示面は、バックライトを備えた液晶表示パネルであり、
前記表示制御部は、前記バックライトの輝度を制御するバックライト制御部を含む
ことを特徴とする請求項1から10までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項12】
前記第1の照度計測部の計測値に基づいて、前記画像表示面の反射率を算出する表面反射率算出部と、
前記反射率を用いて、表示画像に好適な黒レベルを算出する黒レベル計算部と
をさらに備え、
前記表示制御部は、前記算出された黒レベルに応じて、表示画像の黒レベルを変更する
ことを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項13】
前記第1の照度計測部の計測値に基づいて、前記画像表示面の反射率を算出する表面反射率算出部と、
前記反射率を用いて、表示画像に好適な彩度を算出する彩度計算部と
をさらに備え、
前記表示制御部は、前記算出された彩度に応じて、表示画像の彩度を変更する
ことを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項14】
前記反射率を用いて、表示画像に好適な彩度を算出する彩度計算部をさらに備え、
前記表示制御部は、前記算出された彩度に応じて、表示画像の彩度を変更する
ことを特徴とする請求項12に記載の画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−61376(P2013−61376A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−197921(P2011−197921)
【出願日】平成23年9月12日(2011.9.12)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】