説明

画像観察用眼鏡

【課題】装着性の良好な画像観察用眼鏡を提供する。
【解決手段】画像観察用眼鏡1は、画像を観察するための画像観察部21と、画像観察部21を保持する枠部22と、枠部22の両端に配置される一対の柄部3と、を備え、一対の柄部3は、互いに近接離間する方向に移動可能に、枠部22に係合されている。使用者は、柄部が緩い場合には、柄部を近接する方向に移動させ、きつい場合には、離間する方向に移動させて画像観察用眼鏡を装着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクリーンやディスプレイに表示される画像を観察するための画像観察用眼鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スクリーンやディスプレイに表示される画像を、専用の眼鏡を用いることで観察者に3次元画像を認識させたり、同時に2種類の画像を観察できるようにしたりする技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載の眼鏡(眼鏡装置)は、フレーム部および一対の柄を備えている。フレーム部には、使用者の左右の眼の前方に位置する液晶シャッターや偏光フィルターが設けられている。一対の柄は、フレームの両端にそれぞれ連結されている。そして、この眼鏡は、一対の柄が使用者の頭部を挟持するように装着される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−243420号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の眼鏡は、使用者の様々な頭部寸法に対応するように構成されていないため、眼鏡の使用者によっては、一対の柄によって圧迫されて不快感を感じたり、緩くて眼鏡の位置がずれて画像を適切に観察できなかったりする恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
【0007】
[適用例1]本適用例に係る画像観察用眼鏡は、画像を観察するための画像観察部と、前記画像観察部を保持する枠部と、前記枠部の両端に配置される一対の柄部と、を備え、前記一対の柄部は、互いに近接離間する方向に移動可能に、前記枠部に係合されていることを特徴とする。
【0008】
この構成によれば、画像観察用眼鏡は、枠部の端部に配置される一対の柄部が互いに近接離間する方向に移動可能に、枠部に係合されている。これによって、使用者は、頭部のサイズに合うように柄部を移動させ、この画像観察用眼鏡を装着することができる。すなわち、使用者は、柄部が緩い場合には、柄部を近接する方向に移動させ、きつい場合には、離間する方向に移動させて画像観察用眼鏡を装着することができる。よって、使用者の頭部サイズに対応して柄部の位置を調整できるので、柄部の締め付けによる頭部の痛みや、画像観察用眼鏡の位置ずれが抑制され、装着性の良好な画像観察用眼鏡が可能となる。
【0009】
[適用例2]上記適用例に係る画像観察用眼鏡において、前記一対の柄部は、互いに遠ざかる方向に移動するに従い前記枠部に対して遠ざかる方向に移動するように、前記枠部に係合されていることが好ましい。
【0010】
この構成によれば、枠部の両端に配置される一対の柄部は、枠部に係合され、互いに遠ざかる方向に移動するに従い枠部に対して遠ざかる方向に移動するように構成されている。これによって、使用者の頭部サイズにおける左右のサイズに加え、前後のサイズに対しても調整することが可能となる。したがって、使用者の装着感のさらなる向上が図れる。
【0011】
[適用例3]上記適用例に係る画像観察用眼鏡において、前記枠部は、前記柄部の移動を規制する規制部を備えていることが好ましい。
【0012】
この構成によれば、枠部は、柄部の移動を規制する規制部を備えているので、柄部が枠部から外れることを防止することが可能となる。これによって、柄部と枠部とが分離されることが抑制され、画像観察用眼鏡の取り扱い性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施形態の画像観察用眼鏡を模式的に示す外観図。
【図2】第1実施形態の連結部近傍の画像観察用眼鏡を模式的に示す分解斜視図。
【図3】第1実施形態の連結部と枠部とが係合された状態を模式的に示す断面図。
【図4】第1実施形態の柄部の状態を説明するための模式図。
【図5】第2実施形態の画像観察用眼鏡の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
(第1実施形態)
以下、第1実施形態に係る画像観察用眼鏡について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態の画像観察用眼鏡を模式的に示す外観図である。なお、以下では、説明の便宜上、画像観察用眼鏡1を装着した使用者から見て、前方を+Y方向(前方向)、右方向を+X方向(右方向)、上方向を+Z方向(上方向)として記載する。
【0015】
画像観察用眼鏡1は、図1に示すように、本体部2および柄部3を備えている。
本体部2は、画像観察部21、および枠部22を備えている。
画像観察部21は、使用者にとって右眼の前方位置になる画像観察部21R、左眼の前方位置になる画像観察部21Lを備えている。画像観察部21R,21Lは、立体画像や1つのディスプレイで複数の画像等を観察するための光学部材(例えば、液晶シャッターや光学フィルター等)や、メカ的なシャッター機構等を有して構成されている。
枠部22は、画像観察部21R,21Lを保持するように構成されている。
【0016】
柄部3は、本体部2の両端に一対設けられ、枠部22の+X側端部に係合される柄部3R、および枠部22の−X側端部に係合される柄部3Lを備えている。そして、画像観察用眼鏡1が装着されると、柄部3Rは、使用者の頭部の右側に位置し、柄部3Lは、使用者の頭部の左側に位置することとなる。
【0017】
柄部3R,3Lは、それぞれ連結部4R,4Lおよびテンプル部5R,5Lを備え、左右対称に形成されている。
連結部4R,4Lは、枠部22に係合される部材であり、係合されたときに枠部22に対してスライド可能に構成されている。すなわち、画像観察用眼鏡1は、連結部4R,4Lが移動されることによって、柄部3Rと、柄部3Lとの間の距離が変更できるようになっている。なお、連結部4R,4Lと枠部22とが係合される構成については、後で詳細に説明する。
【0018】
テンプル部5R,5Lは、蝶番(図示省略)を介して連結部4R,4Lにそれぞれ接続されている。テンプル部5R,5Lは、蝶番を支点として後側(−Y側)の端部が互いに近づく方向に折り畳むことが可能になっている。
【0019】
ここで、連結部4R,4Lと枠部22とが係合される構成について、詳細に説明する。
柄部3R,3Lは、前述したように、左右対称に形成されており、連結部4R,4Lと枠部22との係合についても左右対称に形成されている。ここでは、連結部4Rに注目して説明する。
図2は、連結部4R近傍の画像観察用眼鏡1を模式的に示す分解斜視図である。図3は、連結部4Rと枠部22とが係合された状態を模式的に示す断面図である。
【0020】
枠部22の+X側の端部には、図2、図3に示すように、−Y方向に突出する突出部が設けられており、この突出部の−Y側の端面には、連結部4Rの移動を案内する案内溝221が形成されている。案内溝221は、X方向に貫通し、−Y側より+Y側が広い断面視略三角形状に形成されている。また、この案内溝221の奥側の面には、X方向が長手方向となる平面視矩形状の凹部(規制部222)が設けられている。
【0021】
連結部4Rは、図2、図3に示すように、案内溝221に係合される係合部41、および係合部41の先端に形成された凸部42(図3参照)を有している。
係合部41は、X方向から案内溝221に圧入されて案内溝221に係合される形状を有している。係合部41は、例えば、案内溝221に倣うような形状や、案内溝221の対向する面を押圧するような形状を有するように形成されている。また、係合部41は、使用者が指の力で連結部4Rを移動可能で、使用者が画像観察用眼鏡1を装着した際に連結部4Rがずれないような摩擦力を有して案内溝221に圧入される形状となっている。
【0022】
凸部42は、外形寸法が規制部222の短手方向の寸法より小さい円柱状に形成されており、規制部222に対応する位置に形成されている。凸部42は、連結部4Rが移動されることによって規制部222内を移動することとなる。
そして、連結部4Rは、凸部42が規制部222の内面と当接する範囲において、移動可能となる。すなわち、規制部222は、連結部4R、つまり柄部3Rの移動を規制する機能を有している。
【0023】
連結部4Lは、連結部4Rが枠部22の+X側の端部に係合された構成と同様に、枠部22の−X側の端部に係合され、規制部222によって移動が規制される。そして、連結部4R,4Lが枠部22に係合された柄部3R,3Lは、規制部222によって移動が規制される範囲内において、互いに近接離間する方向に移動可能となる。
【0024】
ここで、柄部3が移動される動作について、柄部3Rに注目して説明する。
図4は、柄部3Rの状態を説明するための模式図であり、上方から見た連結部4R近傍の画像観察用眼鏡1の断面図である。具体的に、図4(a)は、柄部3Rが移動可能な範囲内において、中間に位置する中間状態を示す図、図4(b)は、柄部3Rが最も−X側に移動された最小状態を示す図、図4(c)は、柄部3Rが最も+X側に移動された最大状態を示す図である。
【0025】
連結部4Rは、図4(a)に示すように、中間状態において、凸部42が規制部222の中間位置にあり、+X方向および−X方向のどちらにも移動可能な状態となっている。
図示は省略するが、連結部4Lは、連結部4Rと同様に、中間状態において、+X方向および−X方向のどちらにも移動可能な状態となっており、連結部4L,4Rの双方が中間状態の場合には、柄部3Lと柄部3Rとの距離は、Hとなる。
【0026】
柄部3Rは、この中間状態から連結部4Rが柄部3Lに近接する方向(−X方向)に移動され、図4(b)に示すように、凸部42が規制部222の−X側の内面に当接するまで移動されると、最小状態となる。柄部3Rは、最小状態において、中間状態に対して距離L、−X側に移動することとなる。
【0027】
図示は省略するが、同様に、柄部3Lは、柄部3Rに近接する方向(+X方向)に凸部42が規制部222の内面に当接するまで移動されると最小状態となり、中間状態に対して距離L、+X側に移動することとなる。そして、柄部3L,3Rの双方が最小状態の場合には、柄部3Lと柄部3Rとの距離は、H−2Lとなり、中間状態に対して距離2L短くなる。
【0028】
柄部3Rは、連結部4Rが柄部3Lから遠ざかる方向(+X方向)に移動され、図4(c)に示すように、凸部42が規制部222の+X側の内面に当接するまで移動されると、最大状態となる。柄部3Rは、最大状態において、中間状態に対して距離L、+X側に移動することとなる。
【0029】
図示は省略するが、同様に、柄部3Lは、柄部3Rから遠ざかる方向(−X方向)に凸部42が規制部222の内面に当接するまで移動されると最大状態となり、中間状態に対して距離L、−X側に移動することとなる。そして、柄部3L,3Rの双方が最大状態の場合には、柄部3Lと柄部3Rとの距離は、H+2Lとなり、中間状態に対して距離2L長くなる。
【0030】
このように柄部3L,3Rは、互いに近接離間する方向に移動可能に、枠部22に係合され、互いの距離がH±2Lの範囲で調整可能に構成されている。
【0031】
以上説明したように、本実施形態の画像観察用眼鏡1によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)画像観察用眼鏡1は、一対の柄部3が互いに近接離間する方向に移動可能に、枠部22に係合されている。これによって、使用者は、画像観察用眼鏡1を装着する際に、使用者の頭部サイズに合うように柄部3の位置を調整できるので、柄部3の締め付けによる頭部の痛みや、画像観察用眼鏡1の位置ずれが抑制され、装着性の良好な画像観察用眼鏡1が可能となる。
【0032】
(2)柄部3は、使用者の指の力で移動できるように構成されているので、特定の工具等を使用することなく柄部3の位置を調整することができ、利便性の向上が図れる。
【0033】
(3)枠部22と柄部3とは、案内溝221と係合部41とが係合されるという簡素な構成で接続されているので、部品点数や重量の増加を抑制して柄部3が移動可能な画像観察用眼鏡1を提供することが可能となる。
【0034】
(4)枠部22は、柄部3の移動を規制する規制部222を備えているので、柄部3が枠部22から外れることを防止することが可能となる。これによって、柄部3と枠部22とが分離されることが抑制され、画像観察用眼鏡1の取り扱い性の向上が図れる。
【0035】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係る画像観察用眼鏡10について、図面を参照して説明する。以下の説明では、第1実施形態の画像観察用眼鏡1と同様の構造および同様の部材には、同一符号を付し、その詳細な説明は省略または簡略化する。
本実施形態の画像観察用眼鏡10は、第1実施形態の柄部3と異なる方向に移動可能に構成された柄部13を備えている。
【0036】
柄部13は、第1実施形態の柄部3と同様に一対設けられ、左右対称に形成されている。ここでは、画像観察用眼鏡10の+X側に位置する柄部13Rに注目して説明する。
【0037】
図5は、画像観察用眼鏡10の模式図であり、(a)は、画像観察用眼鏡10の+X側を示す外観図、(b)は、画像観察用眼鏡10の断面図であり、図5(a)における断面A−Aを示す図である。
柄部13Rは、図5に示すように、第1実施形態の連結部4R、テンプル部5Rと形状の異なる連結部14R、テンプル部15Rを備えている。また、本体部12は、第1実施形態の枠部22と形状の異なる枠部122を備えている。
【0038】
枠部122の+X側の端部には、図5に示すように、−Y方向に突出する突出部が設けられており、この突出部の−Y側の端面122Aは、X−Z平面に対して+X側が−X側より後方(−Y方向)に位置するように傾斜して形成されている。そして、この端面122Aには、連結部14Rの移動を案内する案内溝1221Rが形成されている。
【0039】
案内溝1221Rは、図5(b)に示すように、連結部14Rを覆うような形状を有している。案内溝1221Rは、端面122Aに倣って延出しており、+X方向に向かう程−Y側に位置するように、X方向に対して傾斜する方向に延出して形成されている。そして、案内溝1221Rの上下の内面には、柄部13Rの移動を規制する円柱状の突起部(規制部1222)がそれぞれ2つ設けられている。
【0040】
規制部1222は、図5(a)に示すように、案内溝1221Rの−X側に位置する規制部1222a、および+X側に位置する規制部1222bを有し、案内溝1221Rの延出する方向に沿って形成されている。
【0041】
連結部14Rは、圧入されて案内溝1221Rに係合される形状を有している。連結部14Rは、例えば、案内溝1221Rに倣うような形状や、案内溝1221Rの対向する面を押圧するような形状を有するように形成されている。また、連結部14Rは、使用者が指の力で移動可能で、使用者が画像観察用眼鏡10を装着した際に連結部14Rがずれないような摩擦力を有して案内溝1221Rに圧入される形状となっている。連結部14Rは、外形が案内溝1221R内に挿入されるので、前方(+Y方向)から見えないように構成される。
【0042】
また、連結部14Rの上下の面には、凹部141が形成されている。凹部141は、図5(a)に示すように、内部に規制部1222a,1222bが位置するように長尺状に形成されている。
【0043】
そして、連結部14Rが枠部122に係合された柄部13Rは、凹部141の内面が規制部1222と当接する範囲において、移動可能となる。
図示は省略するが、画像観察用眼鏡10の−X側に位置する柄部13は、柄部13Rと左右対称に枠部122と係合されている。そして、一対の柄部13は、規制部1222によって移動が規制される範囲内において、互いに近接離間する方向に移動可能となる。
【0044】
ここで、柄部13が移動される動作について、柄部13Rに注目して説明する。
柄部13Rは、図5(a)に示すように、中間状態において、凹部141の中間位置に規制部1222a,1222bが位置し、+X方向および−X方向のどちらにも移動可能な状態となっている。
【0045】
この中間状態から連結部14Rが−X方向に押圧されると、柄部13Rは、−X方向に移動するに従い枠部122に対して近づく方向に移動し、凹部141の+X側の内面が規制部1222bに当接すると最小状態となる。この最小状態において、柄部13Rは、中間状態に対し、X方向において、距離M、−X側に移動し、Y方向において、枠部122に近づく方向に距離V移動することとなる。
【0046】
柄部13Rは、連結部14Rが+X方向に押圧されると、+X方向に移動するに従い枠部122に対して遠ざかる方向に移動し、凹部141の−X側の内面が規制部1222aに当接すると最大状態となる。この最大状態において、柄部13Rは、中間状態に対し、X方向において、距離M、+X側に移動し、Y方向において、枠部122に遠ざかる方向に距離V移動することとなる。
【0047】
図示は省略するが、画像観察用眼鏡10の−X側に位置する柄部13は、最小状態において、中間状態に対し、X方向において、距離M、+X側に移動し、Y方向において、枠部122に近づく方向に距離V移動する。そして、画像観察用眼鏡10の−X側に位置する柄部13は、最大状態において、中間状態に対し、X方向において、距離M、−X側に移動し、Y方向において、枠部122に遠ざかる方向に距離V移動する。
【0048】
このように一対の柄部13は、互いに遠ざかる方向に移動するに従い枠部122に対して遠ざかる方向に移動するように、枠部122に係合されている。また、使用者が画像観察用眼鏡10を装着した際に、一対の柄部13には、互いが離間する方向(以下、「装着時負荷方向」という)に力が加わるが、一対の柄部13は、この装着時負荷方向に対して傾斜する方向に移動可能に係合されている。そして、一対の柄部13は、中間状態に対して、左右方向における距離が±2M、前後方向に置ける距離が±Vの範囲で調整できるように構成されている。
【0049】
以上説明したように、本実施形態の画像観察用眼鏡10によれば、第1実施形態の効果に加えて、以下の効果を得ることができる。
(1)一対の柄部13は、互いに遠ざかる方向に移動するに従い枠部122に対して遠ざかる方向に移動するように構成されている。これによって、使用者の頭部サイズにおける左右のサイズに加え、前後のサイズに対しても調整することが可能となる。したがって、使用者の装着感のさらなる向上が図れる。
【0050】
(2)一対の柄部13は、装着時負荷方向に対して傾斜する方向に移動可能に構成されている。これによって、装着時負荷方向と移動方向とが略一致する構成に比べ、連結部14Rと案内溝1221Rとの間の摩擦力が小さくなるように構成しても、使用者が画像観察用眼鏡10を装着した際の連結部14Rがずれないようにすることが可能となる。つまり、連結部14Rを移動させる操作力も小さくすることが可能となり、柄部13の位置調整がさらに行い易くなる。
【0051】
(3)連結部14Rは、前方(+Y方向)から見えないように構成されるので、画像観察用眼鏡10の外観の向上が図れる。
【0052】
(変形例)
なお、前記実施形態は、以下のように変更してもよい。
前記実施形態のテンプル部は、連結部に対して蝶番を介して接続されているが、蝶番を削除し、テンプル部と連結部とを一体的に形成するように構成してもよい。
【0053】
第2実施形態の連結部14Rは、案内溝1221Rに案内されて移動するように構成されているが、凹部141が規制部1222に案内されて移動するように構成してもよい。
【符号の説明】
【0054】
1,10…画像観察用眼鏡、2,12…本体部、3,3L,3R,13,13R…柄部、4L,4R,14R…連結部、21,21L,21R…画像観察部、22,122…枠部、41…係合部、42…凸部、141…凹部、221,1221R…案内溝、222,1222,1222a,1222b…規制部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を観察するための画像観察部と、
前記画像観察部を保持する枠部と、
前記枠部の両端に配置される一対の柄部と、
を備え、
前記一対の柄部は、互いに近接離間する方向に移動可能に、前記枠部に係合されていることを特徴とする画像観察用眼鏡。
【請求項2】
請求項1に記載の画像観察用眼鏡であって、
前記一対の柄部は、互いに遠ざかる方向に移動するに従い前記枠部に対して遠ざかる方向に移動するように、前記枠部に係合されていることを特徴とする画像観察用眼鏡。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像観察用眼鏡であって、
前記枠部は、前記柄部の移動を規制する規制部を備えていることを特徴とする画像観察用眼鏡。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−47782(P2012−47782A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−186924(P2010−186924)
【出願日】平成22年8月24日(2010.8.24)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】