説明

画像記録装置、画像記録方法及びプログラム

【課題】記録した画像の取り纏め方を自然で理解し易いものとして使い勝手を良くする。
【解決手段】撮影日時と撮影場所の情報を付帯した画像情報を複数記録したメモリカード32と、地図情報を記憶した地図データメモリ29と、メモリカード32が記録する複数の画像情報を付帯情報の類似度を基準として複数グループに分割して設定し、設定したグループ毎に画像情報の場所情報を用いて地図データメモリ29をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得し、取得した地図情報と当該グループ内の画像情報の場所情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成し、分割したグループ及び生成した見出しページ画像により、メモリカード32に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録させるCPU20とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばデジタルカメラ等に好適な画像記録装置、画像記録方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
撮影により得た画像データを、該データに関連付けて記憶されている撮影日時やGPS(Global Positioning System:全地球測位システム)情報などに基づいて適宜フォルダに取り纏めて電子アルバム化する装置が各種提案されている。(例えば、特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−107867号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献を含んで従来の電子アルバム装置では、例えば日付などの撮影日時や撮影場所に基づいて一元的に画像データを取り纏めて分類し、分類後にアルバム化する手法を採るものが多い。
【0005】
そのため、日付や場所等によっては画像データが多数記録されている部分と、全く画像データが記録されていない部分とがあるような場合や、同一の場所でも全く異なった日付の画像データが混在する場合など、表示する画像の取り纏め方に偏りが生じ、あるいは取り纏めた内容が不自然なものとなるという可能性があり、取り纏めた結果に基づいてアルバム化されるため、作成されたアルバムを見ても前後の画像の脈絡がわからないことがある。
【0006】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、記録した画像に対する取り纏め方を自然で理解し易いものとすることで、例えば多数の画像がある場合でもそれらの中から効率的に所望する画像を検索できるような、使い勝手の優れた画像記録装置、画像記録方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、少なくとも撮影日時及び撮影場所を示す情報を付帯した画像情報を複数記録した画像記録手段と、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された情報の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するグループ設定手段と、地図情報を記憶した地図記憶手段と、上記グループ設定手段で分割したグループ毎に画像情報に付帯された場所情報を用いて上記地図記憶手段をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得する地図情報取得手段と、上記地図情報取得手段で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成する見出しページ生成手段と、上記グループ設定手段で分割したグループと上記見出しページ生成手段で生成した見出しページ画像とにより、上記画像記録手段に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録する記録制御手段とを具備したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、記録した画像に対する取り纏め方を自然で理解し易いものとして使い勝手を良くする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルカメラの機能構成を示すブロック図。
【図2】同実施形態に係る再生モード時にデータフォルダを指定して実行する電子アルバム生成処理の内容を示すフローチャート。
【図3】同実施形態に係る撮影日時の分布からグループ分けを行なう場合の概念を示す図。
【図4】同実施形態に係るグループ設定の内容について例示する図。
【図5】同実施形態に係るグループ設定後に作成される電子アルバムを構成する画像ページの例を示す図。
【図6】同実施形態に係る生成した電子アルバムに対して実行する階層分類処理の内容を示すフローチャート。
【図7】同実施形態に係る生成した電子アルバムの表示処理の内容を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明をデジタルカメラに適用した場合の一実施形態について図面を参照して説明する。
【0011】
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ10の回路構成を示すものである。同図では、カメラ筐体の前面に配設される撮影レンズ部11を介して、固体撮像素子、例えばCMOSイメージセンサ(IS)12の撮像面上に被写体の光像を入射して結像させる。
【0012】
スルー画像表示、あるいはライブビュー画像表示とも称されるモニタ状態では、このCMOSイメージセンサ12での撮像により得た画像信号をAGC・A/D変換部13に送る。AGC・A/D変換部13は、アナログの画像信号に対して相関二乗サンプリングや自動ゲイン調整、A/D変換処理を実行してデジタル化する。このデジタル値の画像データはシステムバスSBを介して画像処理部14に送る。
【0013】
画像処理部14は、画像データに対して適宜必要な画像処理を施す。すなわち画像処理部14では、上記CMOSイメージセンサ12が備えるベイヤー配列のカラーフィルタの構成に応じた画像データ(以下「RAW(生)データ」と称する)に対してデジタル現像処理、具体的には画素補間処理、ガンマ補正処理、マトリックス演算等のデモザイク処理を施すことで、輝度色差系(YUV)の画像データに変換する。
【0014】
画像処理部14は、現像後の画像データから表示用に画素数及び階調ビットを大幅に減じた画像データを作成し、システムバスSBを介して表示部15へ送る。表示部15では、送られてきた画像データに基づいてスルー画像を表示する。
【0015】
表示部15は、カメラ筐体の背面側に設けられ、例えばバックライト付きのカラー液晶パネルとそのコントローラとで構成される。この表示部15の画面上部に一体にして透明導電膜を用いたタッチ入力部16が構成される。
【0016】
このタッチ入力部16でユーザが手指等で表面をタッチ操作すると、タッチ入力部16では操作された座標位置を算出し、算出した座標信号を上記システムバスSBを介して後述するCPU20に送出する。
【0017】
また、上記撮影レンズ部11と同じくカメラ筐体前面には、マイクロホン17が配設され、被写体方向の音声が入力される。マイクロホン17は入力した音声を電気信号化し、音声処理部18へ出力する。
【0018】
音声処理部18は、音声単体での録音時、音声付き静止画像撮影時、及び動画像の撮影時にマイクロホン17から入力する音声信号をデジタルデータ化する。さらに音声処理部18は、デジタル化した音声データの音圧レベルを検出する一方で、該音声データを所定のデータファイル形式、例えばAAC(moving picture experts group−4 Advanced Audio Coding)形式でデータ圧縮して音声データファイルを作成し、後述する記録媒体へ送出する。
【0019】
加えて音声処理部18は、PCM音源等の音源回路を備え、音声の再生時に送られてくる音声データファイルの圧縮を解いてアナログ化し、このデジタルカメラ10の筐体背面側に設けられるスピーカ19を駆動して、放音させる。
【0020】
以上の各回路をこのデジタルカメラ10のシステムコントローラであるCPU20が統括して制御する。このCPU20は、メインメモリ21、プログラムメモリ22と直接接続される。メインメモリ21は、例えばSRAMで構成され、ワークメモリとして機能する。プログラムメモリ22は、例えばフラッシュメモリなどの電気的に書換可能な不揮発性メモリで構成され、後述する再生モード時の電子アルバム生成に関する動作などの各種動作プログラム、各種データ等を固定的に記憶する。
【0021】
CPU20はプログラムメモリ22から必要なプログラムやデータ等を読出し、メインメモリ21に適宜一時的に展開して記憶させながら、このデジタルカメラ10全体の制御動作を実行する。
【0022】
さらに上記CPU20は、キー操作部23から直接入力される各種キー操作信号、及び上記タッチ入力部16からのタッチ操作に応じた座標信号に対応して制御動作を実行する。
【0023】
キー操作部23は、例えば電源キー、シャッタレリーズキー、ズームアップ/ダウンキー、撮影モードキー、再生モードキー、メニューキー、カーソル(「↑」「→」「↓」「←」)キー、セットキー、解除キー、ディスプレイキー等を備える。
【0024】
CPU20は、システムバスSBを介して上記AGC・A/D変換部13、画像処理部14、表示部15、タッチ入力部16、及び音声処理部18の他、さらにフラッシュ駆動部24、イメージセンサ(IS)駆動部25、GPSレシーバ26、3軸加速度センサ27、ジャイロスコープ28、地図データメモリ29、及びメモリカードコントローラ30と接続される。
【0025】
フラッシュ駆動部24は、静止画像撮影時にCPU20からの制御信号を受けて、複数の白色高輝度LEDで構成されるフラッシュ部31を撮影タイミングに同期して点灯駆動する。
【0026】
イメージセンサ駆動部25は、その時点で設定されている撮影条件等に応じて上記CMOSイメージセンサ12の走査駆動を行なう。
【0027】
上記画像処理部14は、上記キー操作部23のシャッタレリーズキー操作に伴う画像撮影時に、AGC・A/D変換部13から送られてくる画像データをデモザイク処理し、さらに所定のデータファイル形式、例えばJPEG(Joint Photographic Experts Group)であればDCT(離散コサイン変換)やハフマン符号化等のデータ圧縮処理を施してデータ量を大幅に削減した画像データファイルを作成する。作成した画像データファイルは、システムバスSB、上記メモリカードコントローラ30を介してメモリカード32に転送し、ここで記録される。
【0028】
また画像処理部14は、再生モード時にメモリカード32からメモリカードコントローラ30を介して読出されてくる画像データをシステムバスSBを介して受取る。画像処理部14は、この受取った画像データを記録時とは逆の手順で圧縮を解く伸長処理により元のサイズの画像データを得、得た画像データのデータ量を減じた後にシステムバスSBを介して表示部15で表示させる。
GPSレシーバ26は、GPSアンテナ33で受信した、図示しない複数(原理上は最低4個)のGPS衛星からの到来電波に基づいて現在位置の3次元情報(緯度、経度、高度)と正確な現在時刻とを算出する。
【0029】
3軸加速度センサ27は、例えばピエゾ抵抗型の半導体加速度センサで構成される。この3軸加速度センサ27の出力により、撮影時の手ブレ補正用のデジタルカメラ10の移動方向と加速度を検出できる。
【0030】
また3軸加速度センサ27は、上記ジャイロスコープ28と組合わせて慣性計測部IMを構成する。ジャイロスコープ28は、例えば音叉型の振動片に働くコリオリの力から角速度を検出する。
【0031】
ジャイロスコープ28で方角を、3軸加速度センサ27で加速度を求め、それらを積分することでデジタルカメラ10の移動に伴う速度が、同速度を積分することでデジタルカメラ10の移動に伴う距離を算出できる。
【0032】
したがって、GPS衛星からの到来電波を受信することができない屋内やトンネル内、高層ビルディングに挟まれた谷間などにおいては、最後にGPS衛星からの到来電波を受信して算出した3次元情報に対して、上記慣性計測部IMの出力を累積して内容を更新することで、自律航法により現在位置を継続して取得することができる。
【0033】
地図データメモリ29は、3次元情報と関連付けて世界主要都市及び日本各地の地図データを記憶する。地図データは、地形情報、道路、建造物、レジャー施設、公園、名所、美術館、博物館、観光施設、神社、仏閣、各種店舗、宿泊施設、鉄道駅、港、空港等を含む。
【0034】
上記メモリカードコントローラ30は、カードコネクタ34に装着されたメモリカード32と接続される。メモリカード32は、このデジタルカメラ10に着脱自在に装着され、このデジタルカメラ10の記録媒体となる、画像ファイル等の記録用メモリであり、内部には不揮発性メモリであるフラッシュメモリと、その駆動回路とが設けられる。
【0035】
次に上記実施形態の動作について説明する。
なお、以下に示す動作は、CPU20がプログラムメモリ22に記憶されている動作プログラムやデータ等を読出し、メインメモリ21に展開して記憶させた上で該動作プログラムを実行することで実現される。
【0036】
プログラムメモリ22に記憶されている動作プログラム、地図データメモリ29に記憶されている地図データ等は、このデジタルカメラ10の製造工場出荷時にそれらに記憶されていたものに加え、例えばこのデジタルカメラ10のバージョンアップに際して、デジタルカメラ10を図示しないパーソナルコンピュータと接続し、あるいは更新プログラムを記憶したメモリカード32を一時的にカードコネクタ33に装着することにより外部から新たな動作プログラム、地図設定テーブルを含む制御用のデータ、地図データ等をインストールするものも含む。
【0037】
図2は、再生モード時に任意の画像データフォルダを指定した上で、キー操作部23のメニューキー、カーソルキー、及びセットキーを適宜操作して「電子アルバムの生成」の項目を指定した際に実行される処理内容を示す。
【0038】
なお、メモリカード32には予め撮影により多数の画像データが記録されているものとする。記録された各画像データは、例えばExif(Exchangeable image file format)規格に従い、撮影日時と、撮影位置を表すGPS情報(緯度、経度、高度)とを含むメータデータを撮影条件を示すデータとして付帯して記録している。
【0039】
図2に示すように電子アルバム生成処理の当初にCPU20は、メモリカード32に記録されている、指定された画像データフォルダに属する全画像データの撮影日時データを読出して取得する(ステップS101)。
【0040】
次いでCPU20は、取得した撮影日時データに基づいて単位時間当たりの撮影枚数から時刻毎の撮影頻度を算出する(ステップS102)。例えば単位時間の初期値が「2時間」である場合、撮影時刻データから2時間単位での撮影枚数を示すヒストグラムを作成して、各時間帯毎の撮影枚数を算出する。
【0041】
CPU20は、作成したヒストグラムの分布に基づき、撮影枚数の値がピークとなっている箇所、すなわちヒストグラムにおける上の頂上部の数を特定する(ステップS103)。CPU20は、ピーク箇所の数n(n:自然数)が、予め設定した範囲、例えば「5≦n≦10」の中に収まっているか否かを判断する(ステップS104)。
【0042】
ここでピーク箇所の数が予め設定した範囲に収まっていないと判断した場合、CPU20はさらに、特定したピーク箇所の数が上記予め設定した範囲より多いか否かを判断する(ステップS105)。
【0043】
ここで、特定したピーク箇所の数が上記予め設定した範囲より多いと判断した場合、CPU20はそれまで使用していた単位時間幅を1段階広げる(ステップS106)。この場合、例えばそれまでの時間幅が「2時間」であれば「2時間30分」とする。
【0044】
また、上記ステップS105で特定したピーク箇所の数が上記予め設定した範囲より多くないと判断した場合、ピーク箇所の数は上記予め設定した範囲よりも少ないこととなるので、CPU20は次にそれまで使用していた単位時間幅を1段階狭める(ステップS107)。この場合、例えばそれまでの時間幅が「2時間」であれば「1時間30分」とする。
【0045】
上記ステップS106またはステップS107で単位時間幅の調整を行なった後、調整した単位時間幅に基づいて再度上記ステップS102からの処理に戻る。
【0046】
こうして単位時間幅を必要に応じて調整した上で、単位時間当たりの撮影枚数から時刻毎の撮影頻度を算出し、ピーク箇所の数が上記予め設定した範囲内に収まるようにする。
【0047】
そして、ピーク箇所の数が上記予め設定した範囲内に収まった場合、CPU20は上記ステップS104でそれを判断し、次にそれぞれのピーク箇所に対応して画像データのグループを設定する(ステップS108)。
【0048】
この場合、隣接する2つのピーク箇所の間に、撮影枚数が「0(ゼロ)」である時間帯が挟まれている場合には、その「0(ゼロ)」である時間帯を境界として画像データのグループ分けを行なう。
【0049】
また、撮影枚数が「0(ゼロ)」である時間帯が存在せず、2つのピーク箇所の間で撮影枚数が少なくとも「1」である時間帯が連続している部分については、それら2つのピーク箇所の撮影頻度の値に比例した時間幅となるようにして2つのグループの境界位置を設定する(ステップS109)。
【0050】
この場合、撮影頻度の値が大きいほど、グループの範囲(時間幅)が大きくなるような設定とする。したがって、2つのピーク箇所の値が等しい場合には、2つのグループの境界位置は2つのピーク箇所の撮影日時の中間の日時となる。
【0051】
図3は、上記説明を補助すべく、撮影日時の分布からグループ分けを行なう場合の概念を示す図である。同図中、横軸が日時、黒点がいずれも撮影タイミングptを示す。同図では、上述したヒストグラムではなく、撮影日時の分布を正規分布として表しており、2つのピーク箇所p1,p2が特定されている状態を示す。ここでは、画像データを4つのグループg1〜g4に設定した状態を例示している。
【0052】
つまり、観光地などで撮影を行なう場合の撮影位置の分布は、名所の位置を中心とする正規分布などの数学的な確率分布(モデル分布)で近似することができる場合が多い。実際には、正規分布以外のパレート分布や、ポアソン分布、二項分布などの方が適している場合もあるが、いずれも正規分布で近似することができる。この正規分布の特性は、具体的には平均値(μ)と分散(σ2 )によって表される。
【0053】
この正規分布によるグループ分けを行なう場合には、例えば、平均からの分散が±2σもしくは3σの範囲内に入るものを同一グループとして分類し、それ以外のものを別のグループの撮影によるものと分類するようにしてもよい。この場合、上記ヒストグラムによる分類と異なり、2つのピークが離れている場合には、その中間にある撮影データは、これら2つのピークに対応するいずれのグループにも属さない別グループとして扱われる。
【0054】
次いでCPU20は、撮影日時が最も古い順にグループ1つを処理対象として選択する(ステップS110)。CPU20は、選択したグループに属する全画像データの撮影位置を含む地図上の最小矩形領域を特定する(ステップS111)。
【0055】
この場合、グループ内の全画像データに付帯されたGPS情報のうち、緯度及び経度のそれぞれ最大値及び最小値を抽出することで、地図上の矩形を示す4点の座標位置が特定できる。
【0056】
次いで、上記特定した矩形領域に所定の余白、例えば上下左右の各辺を10[%]拡大した領域の座標値を算出した上で、その算出した座標値に基づいて上記地図データメモリ29に記憶される地図データをサーチし、該当する領域の地図データを取得する(ステップS112)。
【0057】
CPU20は、取得した地図データを展開した地図画像上に、グループ内の全画像データをそれぞれそのGPS情報で対応する位置に符号付きのシンボル画像を重畳して合成する(ステップS113)。
【0058】
ここで符号付きのシンボル画像としては、例えばグループ内での撮影日時の順序に従ったその画像データの番号を記載した「旗マーク」を用いるものとし、当該マークにおける旗竿の基部を地図上の撮影場所に合致させるものとする。
【0059】
その後CPU20は、上記地図画像に対し、地図上の各撮影位置を撮影日時にしたがって時系列に結ぶ移動経路の画像を重畳して合成する(ステップS114)。
【0060】
CPU20は、合成した画像データを当該グループの見出しページとして、一連のページ番号を付加し、メモリカード32に記録する電子アルバム内に挿入設定する(ステップS115)。
【0061】
次にCPU20は、当該グループ内の各画像データを所定枚数毎、例えば2枚毎に1ページに収めるように配置した画像ページを合成し、各配置した画像データ毎に符号、例えばグループ内での番号を付加した画像ページを生成する(ステップS116)。
【0062】
そしてCPU20は生成した各画像ページに、見出しページに続く一連のページ番号を付加してメモリカード32に記録する電子アルバム内に挿入する(ステップS117)。
【0063】
以上で1つのグループに対する電子アルバムの画像ページの生成と記録に関する一連の処理を終了し、CPU20はさらにメモリカード32に未処理のグループがあるか否かを判断する(ステップS118)。
【0064】
ここで、まだ未処理のグループがメモリカード32にあると判断した場合、CPU20はその未処理のグループに対して同様の処理を実行するべく、上記ステップS10からの処理に戻る。
【0065】
図4は、上記グループ設定の内容について説明する図である。図4(A),(B)は共に、地図上における撮影場所の移動とグループ設定の一例を示すものである。同図(A),(B)中、各点が撮影場所を示しており、各点間を結ぶ線分がデジタルカメラ10を所有するユーザの移動経路を示している。図示する如くユーザは、スタートポイントSPからフィニッシュポイントFPに至るまで、適宜移動と撮影とを実行している。グループ設定以外に関しては図4(A)の内容と図4(B)の内容は等しい。
【0066】
上述した例では、撮影日時のみでグループ設定を行なったが、撮影位置のみによるグループ設定や、撮影日時と撮影位置の両方でグループ設定を行なうようにしてもよい。
【0067】
上記本実施形態とは異なるグループ設定を示す例として、例えば付帯されるGPS情報に基づいて撮影位置のみを基準とした、仮のグループの分割例を図4(A)中に矩形g11〜g15で示す。
【0068】
図4(A)に示す如く、撮影位置のみを基準として各撮影場所同士が近いか遠いか、によりグループを分割した結果、グループg12で示す撮影場所は、グループg13,g14を挟んで撮影日時からそれらグループg13,g14の撮影場所に移動する前に撮影した撮影場所と、グループg13,g14の撮影場所の後に撮影した場所とを含む。
【0069】
そのため、このグループg12を電子アルバム中の連続した画像ページとした場合には、表示される画像ページが時間的な経過に反する不自然な編集結果となる可能性を高く有している。
【0070】
これに対して上記実施形態での処理に従い、撮影場所と撮影日時の双方を基準とした場合の、仮のグループの分割例を図4(B)中に矩形g21〜g25で示す。
図4(B)に示す如く、撮影位置及び撮影日時の双方を基準として各撮影場所同士が近く、且つ撮影時刻も連続している画像同士によりグループを分割したため、これらグループg21〜g25に基づいて各グループを電子アルバム中の連続した画像ページとした場合にも、表示される画像ページが時間的な経過を考慮した、きわめて自然な編集結果となる。
【0071】
つまり、観光地などで撮影を行なう場合の撮影位置の分布は、撮影日時の分布との相関が高いので、撮影日時と撮影位置のいずれか一方だけでグループ設定を行なったとしても、撮影日時と撮影位置の両方がある程度纏まりを持った範囲内に集約される。
【0072】
しかしながら、撮影日時と撮影位置のいずれか一方を優先してグループ設定を行ないたい場合や、両方のバランスを取ってグループ設定を行ないたい場合などでは、ユーザが適宜グループ設定の方法を選択できるようにしてもよい。
【0073】
次に図5により、グループを設定した後に、電子アルバムを構成する画像ページを上記のように作成する場合の具体例について説明する。図5(A)は、スタートポイントSPからフィニッシュポイントFPに至る計11箇所で撮影を行なった場合の地図上の撮影場所と移動経路とを例示するものである。このようにして記録された画像データに対して上記図2の処理により撮影場所と撮影日時とを基準としてグループ設定を行なった結果、図示する如く2つのグループg31,g32を得たものとする。
【0074】
したがってCPU20は、第1のグループg31に対して図5(B)−1に示すような第1ページの見出しページを作成した後、続く図5(B)−2、図5(B)−3で示すように電子アルバムの画像ページ、第2、第3ページを生成して共にメモリカード32に記録する。
【0075】
その後さらにCPU20は、第2のグループg32に対して図5(B)−4に示すような第4ページの見出しページを作成した後、続く図5(B)−5〜図5(B)−7で示すように電子アルバムの画像ページ、第5〜第7ページを生成して共にメモリカード32に記録する。
【0076】
このように図2のステップS110〜S118で説明したアルバムの画像ページ化する処理を未処理のグループ毎に順次実行する。そして、最後の未処理のグループに対するアルバムの画像ページ化を終えた時点で、ステップS118によりそれを判断したCPU20は、以上で図2の電子アルバムの生成処理を終了する。
【0077】
なお上記図2の説明では示さなかったが、グループの数を所定の範囲に収めた結果、1つのグループ内に設定された画像データの数が非常に多くなることも考えられるため、上記図2による処理を終えた後に、グループを構成する画像ページの数を制限するような処理をあらためて実行するものとしても良い。
【0078】
図6は、1グループを構成する画像データ数が多い場合にCPU20が実行する階層分類処理の内容を示すフローチャートである。同図において、その当所にCPU20は、撮影した画像データの数が所定値、例えば「12」以上のグループがあるか否かを判断する(ステップS301)。
【0079】
ここでそのようなグループはないと判断した場合、CPU20は以上でこの図6の処理を終了する。
【0080】
また上記ステップS301で画像データの数が所定値以上のグループがあると判断した場合、CPU20は該当するグループ内の画像データだけを対象として、上記図2で説明した電子アルバムの生成処理を階層的に実行し、該当するグループを複数のサブグループに分割して設定する(ステップS302)。
このサブグループの設定は、基本グループの分類に用いた属性情報とは異なる属性情報を用いて行なうようにしてもよい。
【0081】
つまり、例えば撮影場所に基づいて基本グループの分類を行なった場合に、撮影日時に基づいてサブグループの分類を行なったり、撮影場所と撮影日時の両方に基づいて基本グループの分類を行なった場合に、撮影シーンや被写体の種別(被写体となる人物情報など)に基づいてサブグループの分類を行なうようにしてもよい。
【0082】
このサブグループの設定に際して、CPU20は各サブグループ毎にそれらサブグループに属する画像データのための見出しページの地図画像を作成して合わせて記録する。
【0083】
次いでCPU20は、該当するグループで下位のサブグループとして生成した複数の画像ページについて、メモリカード32の電子アルバム内で元のグループの各画像ページに代わるものとして置換して記録する(ステップS303)。
【0084】
これに伴ってCPU20は、メモリカード32に記録する電子アルバム内で当該グループの見出しページに対し、記録した下位階層のサブグループに対応する矩形領域を枠で囲むと共に、当該サブグループに属する画像データに付加された符号の番号をその枠位置に合成するように書き換えて記録し直す(ステップS304)。
【0085】
さらにCPU20は、上記各サブグループ用に記録した見出しページに対し、サブグループであることを示す識別用の符号、例えば「Sub−Gr.01」を地図画像中に重畳して合成させた上で再記録し(ステップS305)、以上でこの図6の階層分類処理を終える。
【0086】
このように1グループを構成する画像データの数が多すぎると判断した場合には、自動的にグループを分割して下位の階層のサブグループを作成し、当該グループの見出しページにはそのグループに属するサブグループの地図範囲を示すようにすることで、見かけ上のグループ数が増えるのを回避すると共に、1つのグループに属する画像データ数が増えるのを回避できる。
【0087】
この場合、サブグループの見出しページを作成する一方で、当該サブグループに分割された画像データの所在も上位のグループの見出しページ中で識別して認識可能となるため、所望の画像データがサブグループに属するものであっても容易に検索が可能となる。
【0088】
次に、このデジタルカメラ10の再生モード時にメモリカード32に記録された電子アルバムを表示させる場合の動作にいって説明する。
【0089】
図7は、ユーザによりメモリカード32に記録された電子アルバムが選択され、表示が指定された時点でCPU20が実行する電子アルバムの表示処理の内容を示すフローチャートである。
【0090】
その当所にCPU20は、指定された電子アルバムのファイル中、最小のページ番号が付加された画像ページが属するグループを選択し(ステップS501)、選択してグループ中の見出しページの画像データをメモリカード32から読出して画像処理部14で展開し、表示部15で表示させる(ステップS502)。
【0091】
このときCPU20は、キー操作部23において、当該グループに属する画像データを選択するためのセットキーの操作、グループ単位でのページ送りとして次のグループを指定するためのカーソル「→」キーの操作、あるいはグループ単位でのページ戻しとして前のグループを指定するためのカーソル「←」キーの操作のみを受付けるものとし、それらのいずれかが操作されるのを待機する。
【0092】
なんらかのキー操作を受付けた場合、CPU20はまず操作されたのはセットキーであり、その時点で見出しページを表示しているグループが選択されたか否かを判断する(ステップS503)。
【0093】
ここで操作されたのがセットキーではなく、その時点で見出しページを表示しているグループが選択されたのではないと判断した場合、CPU20は次に操作されたのがカーソル「→」キーであり、ページ送りとして次のグループを指定するための操作であったか否かを判断する(ステップS504)。
【0094】
ここで操作されたのがカーソル「→」キーであったと判断した場合、CPU20はページ送りとして次のグループを指定するための操作がなされたと判断し、現在表示している見出しページより大きいページ番号の中から、最小のページ番号となる見出しページを選択した上で(ステップS505)、再び上記ステップS502からの処理に戻る。
【0095】
また、上記ステップS504で操作されたのがカーソル「→」キーではないと判断した場合、操作されたのはカーソル「←」キーであり、ページ戻しとして前のグループを指定するためのキー操作がなされたものと判断し、CPU20は現在表示している見出しページより小さいページ番号の中から、最大のページ番号となる見出しページを選択した上で(ステップS506)、再び上記ステップS502からの処理に戻る。
【0096】
こうしてユーザは所望するグループの見出しページが表示部15で表示されるまでカーソル「→」キーまたはカーソル「←」キーでページ送り、またはページ戻しを実行し、所望するグループのページが表示部15で表示された時点でセットキーを操作する。
【0097】
セットキーが操作された時点でそれを上記ステップS503で判断したCPU20は、次に選択されたグループ中、見出しページの次に位置する、先頭の画像ページを選択し(ステップS507)、選択した画像データをメモリカード32から読出して画像処理部14で展開し、表示部15で表示させる(ステップS508)。
【0098】
このときCPU20は、キー操作部23において、画像単位でのページ送りとして当該グループに属する次の画像ページを指定するためのカーソル「→」キーの操作、もう一度電子アルバム内の他のグループの画像データの選択状態に戻すためのカーソル「↑」キーの操作、あるいはこの電子アルバムの画像表示を終えるためのカーソル「↓」キーの操作のみを受付けるものとし、それらのいずれかが操作されるのを待機する。
【0099】
なんらかのキー操作を受付けた場合、CPU20はまず操作されたのはカーソル「→」キーであったか否かを判断する(ステップS509)。操作されたのがカーソル「→」キーであり、ページ送りとして当該グループに属する次の画像ページが指定された場合、CPU20は当該グループ内の次の画像ページを選択した上で(ステップS510)、上記ステップS508に進み、選択した画像データをメモリカード32から読出して画像処理部14で展開し、表示部15で表示させる。
【0100】
また、上記ステップS509で操作されたのがカーソル「→」キーではなかった場合、次ぎにCPU20は操作されたのがカーソル「↓」キーの操作であり、この電子アルバムの画像表示を終えるための指定がなされたか否かを判断する(ステップS511)。
【0101】
ここで操作されたのがカーソル「↓」キーではなかった場合、操作されたのはカーソル「↑」キーであり、もう一度電子アルバム内の他のグループの画像データの選択状態に戻すためのキー操作がなされたものとして、CPU20は上記ステップS502からの処理に戻る。
【0102】
また、上記ステップS511で操作されたのがカーソル「↑」キーでもないと判断した場合、操作されたのはカーソル「↓」キーであり、この電子アルバムの画像表示を終えるための操作がなされたものと判断して、CPU20は以上でこの図7による電子アルバムの表示処理を終了する。
【0103】
なお、下位の階層のサブグループを含むグループの表示に関しては、当該グループに属する画像データと同階層としてサブグループの見出しページを表示し、そのサブグループの見出しページを表示している状態でさらにキー操作部23のセットキーが操作された場合に、CPU20が操作を判断して、該当する下位の階層であるサブグループ内の画像データの表示動作に移行するものとする。
【0104】
上記実施形態では、グループ内の画像データをユーザのキー操作により選択させたが、表示部15上に一体にして設けたタッチ入力部16でのタッチ操作により、見出しページとして表示された地図上のシンボルをポイント指示することで、対応する画像データを表示させるようにしてもよい。
【0105】
以上詳述した如く本実施形態によれば、撮影日時と撮影場所とに基づく画像のグループ化と各グループ毎の見出しページの作成を自動化して電子アルバムを再生するものとしたので、記録した画像に対する取り纏め方が自然で理解し易い画像アルバムを手軽に作成できる。
【0106】
特に上記実施形態では、グループ化の際に基準となる撮影日時と撮影場所の条件を変更設定しながらグループ数を調整可能としたことで、必要に応じて取り纏めるグループ数を加減するよう設定できる。
【0107】
加えて上記実施形態では、グループの数が予め設定した範囲に収まるようにグループ数を制限するため、所望する画像データを属するグループに基づいて検索する際の操作が煩雑になるのを回避してユーザの使い勝手をさらに向上できる。
【0108】
この場合、上記実施形態では、グループ化に際して単位時間当たりの撮影頻度数のヒストグラムを用いることで、撮影頻度の増減パターンがピークとなる位置に対応してグループを設定するものとしたので、特にユーザが高い頻度で撮影を実施した時間をその分布に応じてグループ化することにより、ユーザにとってきわめて理解し易い形でグループが設定される。
【0109】
この点は、上記の手法によらず、撮影場所を示すGPS情報から撮影密度を算出して、単位面積当たりの撮影密度数のマップを作成することで、撮影密度の増減パターンがピークとなる位置と隣接する範囲に対応してグループを設定する場合についても同様の効果を奏する。
【0110】
加えて上記実施形態では、撮影頻度数(撮影密度でも同様)の増減パターンのピーク値が高いほど、そのピーク値の比に応じてグループ化する際の時間幅(撮影密度では区画数)を大きくするものとしたので、ユーザの撮影意図を反映したグループ化が実現できる。
【0111】
なお上記実施形態では示さなかったが、撮影頻度数(撮影密度でも同様)の増減パターンを構成する時間幅(撮影密度では区画数)が広いほど、その広さをグループの分割にも活用することで、全体の分布傾向からユーザの撮影意図を反映したグループ化が実現できる。
【0112】
さらに上記実施形態では、分割したグループに属する各画像データの付帯された情報の類似度により、該類似度がより高いグループ同士がより近い番号となる、表示順序を示す通し番号をページ番号として付加したので、ユーザに対してアルバムの全体構成を理解させる一助となる。
【0113】
また上記実施形態では、複数の画像データが付帯する撮影日時及び撮影場所を示す情報の少なくとも一方の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するものとしたので、ユーザの必要に応じてそれら基準となる情報を適宜選択することにより、ユーザにとって違和感なく自然なグループ設定が実現できる。
【0114】
この場合、上記実施形態では、撮影場所をその撮影順序に従って結線した移動経路を地図上で表すことで、個々の画像データを選択する上でより理解し易い見出しページ画像が実現できる。
【0115】
なお上記実施形態では示さなかったが、メモリカード32に記録される画像データに対して画像処理部14で顔画像を抽出して認識するものとし、合わせてユーザの事前設定により所要被写体となる人物の顔部分の特徴量を任意の優先度と対応付けて予めメモリカード32、あるいはプログラムメモリ22に設ける領域に登録しておくことも可能である。
【0116】
このような構成とした場合、メモリカード32に記録される複数の画像データを、それぞれの画像における画像処理部14による顔認識結果と、予め登録した所要被写体となる人物の顔部分の特徴量と任意の優先度とを勘案してグループの分割と設定に利用することによって、さらにユーザの好みを反映したグループ分けが実現でき、ユーザにとっての使い勝手をさらに向上できる。
【0117】
さらに上記実施形態では、見出しページの画像上に、撮影地点を表すシンボルとして、例えば図5でも示したように「旗マーク」を用い、当該マークにおける旗竿の基部を地図上の撮影場所に合致させるものとした。
【0118】
本発明は上記撮影地点を表すシンボルを「旗マーク」に限定するものではなく、さらにはシンボルに代えて、当該画像データから作成した縮小画像を用いても良いが、いずれにしてもこのような撮影ポイントがその内容に応じて識別した見出しページとすることで、個々の画像データを選択する上でより理解し易い見出しページ画像が実現できる。
【0119】
この点で加えて上記実施形態では、シンボルとなるマークにグループ内での撮影日時の順序に従ったその画像データの番号を記載したため、個々の画像データを選択する際の画像の識別がより一層明確となる。
【0120】
なお上記実施形態では示さなかったが、グループ設定に際しては、例えば画像データの付帯する撮影日時の情報中の日付部分の異なるものを別のグループとし、あるいはGPS情報から地図情報を参照して国や県、市区町村等、行政区分が異なるものを別グループと化するなど、さらにグループを分割するための条件を付加するものとしても良く、撮影状況によってはユーザにとってより自然なグループ設定とできる。
【0121】
さらにこれも上記実施形態では示さなかったが、見出しページの画像表示に際しては、撮影場所を示すシンボルや縮小画像を一様に表示するのではなく、撮影日時の順序に従って段階的に順次それらを表示することも考えられる。
【0122】
こうすることで、見出しページの画像表示に動きを持たせた上で撮影位置と撮影ポイントとをより理解し易くなる。
【0123】
また上記実施形態では示さなかったが、見出しページの画像を表示する際に、見出しページの画像中の任意の位置指定をCPU20が受付け、受付けた指定位置を中心として地図画像を拡大し、拡大した地図画像上の撮影場所に対応する位置に画像データの縮小画像を表示するようにしてもよい。
【0124】
このような表示形態をとった場合、特に地図上の狭い範囲で多数の画像を撮影した場合などに有効であり、多数の画像が見出しページ上で重なって表示されるのを回避し、個々の画像データを選択するのに有用となる。
【0125】
なお、上記実施形態はデジタルカメラに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、デジタルフォトストレージ・ビューワ装置や、あるいはスマートフォンや電子ブック装置等にインストールするアプリケーションプログラムとしても実現することが可能である。
【0126】
その他、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、上述した実施形態で実行される機能は可能な限り適宜組み合わせて実施しても良い。上述した実施形態には種々の段階が含まれており、開示される複数の構成要件による適宜の組み合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、効果が得られるのであれば、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
【0127】
以下に、本願出願の当所の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
請求項1記載の発明は、少なくとも撮影日時及び撮影場所を示す情報を付帯した画像情報を複数記録した画像記録手段と、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された情報の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するグループ設定手段と、地図情報を記憶した地図記憶手段と、上記グループ設定手段で分割したグループ毎に画像情報に付帯された場所情報を用いて上記地図記憶手段をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得する地図情報取得手段と、上記地図情報取得手段で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成する見出しページ生成手段と、上記グループ設定手段で分割したグループと上記見出しページ生成手段で生成した見出しページ画像とにより、上記画像記録手段に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録させる記録制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0128】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記グループ設定手段によるグループ分割の基準となる付帯情報の類似度を調整して上記グループ分割手段による処理を再度実行させるグループ調整手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0129】
請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、上記グループ調整手段は、上記グループ設定手段で分割した画像情報のグループ数が所定範囲に収まるように上記付帯情報の類似度を調整することを特徴とする。
【0130】
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明において、上記グループ設定手段は、複数の画像情報それぞれに付帯された撮影日時の情報を単位時間毎に分割し、分割した単位時間毎の撮影頻度の増減分布のピークとなる時刻、あるいは、複数の画像情報それぞれに付帯された撮影場所の情報を地図上の単位領域毎に分割し、分割した単位領域毎の撮影密度の増減分布のピークとなる位置により、複数のグループに分割することを特徴とする。
【0131】
請求項5記載の発明は、わわ請求項4記載の発明において、上記グループ設定手段は、分割した単位時間毎の撮影頻度の増減分布のピーク値、あるいは、分割した地図上の単位領域毎の撮影密度の増減分布のピーク値が高いほど、分割するグループの時間幅、あるいは領域範囲を大きく設定することを特徴とする。
【0132】
請求項6記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、上記グループ設定手段は、分割した単位時間毎の撮影頻度の増減分布を形成する範囲が広いほど、分割するグループの時間幅を大きく設定することを特徴とする。
【0133】
請求項7記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、上記グループ設定手段は、分割した単位領域毎の撮影密度の増減分布を形成する範囲が広いほど、分割するグループの領域範囲を大きく設定することを特徴とする。
【0134】
請求項8記載の発明は、上記請求項4記載の発明において、上記グループ設定手段で分割したグループに属する画像情報の数が予め設定した数を超えたか否かを判断する判断手段をさらに具備し、上記グループ設定手段は、上記判断手段で画像情報が予め設定した数を超えたと判断した場合、当該グループを複数の下位の階層のサブグループに分割して設定し、上記見出しページ生成手段は、上記複数のサブグループの見出しページ画像を作成すると共に、当該グループの見出しページ画像として、上記サブグループに属する画像情報の撮影場所の範囲を地図画像中に示した見出しページ画像を生成し、上記記録制御手段は、上記グループ設定手段で設定した複数のサブグループに属する見出しページ画像及び画像情報を当該グループの下位の階層に属する画像情報として再記録することを特徴とする。
【0135】
請求項9記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記記録制御手段は、上記グループ設定手段によって分割されたグループに属する各画像情報に付帯された情報の類似度により、該類似度がより高いグループ同士がより近い番号となる、表示順序を示す通し番号を付加して画像情報を再記録することを特徴とする。
【0136】
請求項10記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記グループ設定手段は、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された撮影日時及び撮影場所を示す情報の少なくとも一方の類似度を基準として複数のグループに分割して設定することを特徴とする。
【0137】
請求項11記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、上記見出しページ生成手段は、上記地図情報取得手段で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点と撮影地点を撮影日時に基づいて結線した移動経路を示す地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成することを特徴とする。
【0138】
請求項12記載の発明は、上記請求項10記載の発明において、画像情報における主要被写体の顔部分を抽出して認識する顔認識手段と、予め複数の主要被写体の顔部分の特徴量を優先度と対応付けて記憶する顔記憶手段とをさらに具備し、上記グループ設定手段は、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、それぞれの画像における上記顔認識手段による認識結果、及び上記顔記憶手段で記憶した顔部分の特徴量と対応付けた優先度を勘案して複数のグループに分割して設定することを特徴とする。
【0139】
請求項13記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記見出しページ生成手段は、撮影地点にシンボルまたは該当する画像情報から得た縮小画像を配した見出しページ画像を生成することを特徴とする。
【0140】
請求項14記載の発明は、上記請求項13記載の発明において、上記グループ設定手段は、分割したグループに属する各画像情報を示す符号を設定し、上記見出しページ生成手段は、撮影地点にシンボルまたは該当する画像情報から得た縮小画像と上記符号とを配した見出しページ画像を生成することを特徴とする。
【0141】
請求項15記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、画像情報における主要被写体の顔部分を抽出して認識する顔認識手段と、予め複数の主要被写体の顔部分の特徴量を優先度と対応付けて記憶する顔記憶手段とをさらに具備し、上記グループ設定手段は、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、撮影日時を示す情報と、撮影場所を示す情報と、それぞれの画像における上記顔認識手段による認識結果、及び上記顔記憶手段で記憶した顔部分の特徴量と対応付けた優先度とを勘案して複数の階層化したグループに分割して設定し、上記見出しページ生成手段は、撮影地点を示した地図画像及び当該グループの階層位置を示す見出しページ画像を生成することを特徴とする。
【0142】
請求項16記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記グループ設定手段は、同一グループに設定した複数の画像情報に付帯された撮影日時の情報が複数の日付にかかっているか、または撮影場所の情報が複数の行政区分にかかっている場合、当該グループを日付または行政区分により複数のグループに分割して設定することを特徴とする。
【0143】
請求項17記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記画像記録手段に記録された見出しページ画像の表示に際して、対応するグループ内の画像情報に対応した縮小画像を、見出しページ上の撮影場所に対応する位置に撮影時刻の順序に従って表示する表示制御手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0144】
請求項18記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記画像記録手段に記録された見出しページ画像の表示に際して、見出しページ画像中の任意の位置指定を受付け、受付けた位置の地図画像を拡大し、拡大した地図画像上の撮影場所に対応する位置に画像情報に対応した縮小画像を表示する表示制御手段をさらに具備したことを特徴とする。
【0145】
請求項19記載の発明は、撮影日時及び撮影場所を示す情報を付帯した画像情報を複数記録した画像記録部、及び地図情報を記憶した地図記憶部を備えた装置の画像記録方法であって、上記画像記録部に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された情報の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するグループ設定工程と、上記グループ設定工程で分割したグループ毎に画像情報に付帯された場所情報を用いて上記地図記憶部をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得する地図情報取得工程と、上記地図情報取得工程で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成する見出しページ生成工程と、上記グループ設定工程で分割したグループと上記見出しページ生成工程で生成した見出しページ画像とにより、上記画像記録部に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録させる記録制御工程とを有したことを特徴とする。
【0146】
請求項20記載の発明は、撮影日時及び撮影場所を示す情報を付帯した画像情報を複数記録した画像記録部、及び地図情報を記憶した地図記憶部を備えた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、上記画像記録部に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された情報の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するグループ設定手段、上記グループ設定手段で分割したグループ毎に画像情報に付帯された場所情報を用いて上記地図記憶部をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得する地図情報取得手段、上記地図情報取得手段で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成する見出しページ生成手段、及び上記グループ設定手段で分割したグループと上記見出しページ生成手段で生成した見出しページ画像とにより、上記画像記録部に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録させる記録制御手段として機能させることを特徴とする。
【符号の説明】
【0147】
10…デジタルカメラ、11…撮影レンズ部、12…CMOSイメージセンサ、13…AGC・A/D変換部、14…画像処理部、15…表示部、16…タッチ入力部、17…マイクロホン、18…音声処理部、19…スピーカ、20…CPU、21…メインメモリ、22…プログラムメモリ、23…キー操作部、24…フラッシュ駆動部、25…イメージセンサ駆動部、26…GPSレシーバ、27…3軸加速度センサ、28…ジャイロスコープ、29…地図データメモリ、30…メモリカードコントローラ、31…フラッシュ部、32…メモリカード、33…GPSアンテナ、34…カードコネクタ、IM…慣性計測部、SB…システムバス。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも撮影日時及び撮影場所を示す情報を付帯した画像情報を複数記録した画像記録手段と、
上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された情報の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するグループ設定手段と、
上記グループ設定手段によるグループ分割の基準となる付帯情報の類似度を調整して上記グループ分割手段による処理を再度実行させるグループ調整手段と、
地図情報を記憶した地図記憶手段と、
上記グループ設定手段で分割したグループ毎に画像情報に付帯された場所情報を用いて上記地図記憶手段をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得する地図情報取得手段と、
上記地図情報取得手段で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成する見出しページ生成手段と、
上記グループ設定手段で分割したグループと上記見出しページ生成手段で生成した見出しページ画像とにより、上記画像記録手段に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録させる記録制御手段と
を具備したことを特徴とする画像記録装置。
【請求項2】
上記グループ設定手段によるグループ分割の基準となる付帯情報の類似度を調整して上記グループ分割手段による処理を再度実行させるグループ調整手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項3】
上記グループ調整手段は、上記グループ設定手段で分割した画像情報のグループ数が所定範囲に収まるように上記付帯情報の類似度を調整することを特徴とする請求項2記載の画像記録装置。
【請求項4】
上記グループ設定手段は、複数の画像情報それぞれに付帯された撮影日時の情報を単位時間毎に分割し、分割した単位時間毎の撮影頻度の増減分布のピークとなる時刻、あるいは、複数の画像情報それぞれに付帯された撮影場所の情報を地図上の単位領域毎に分割し、分割した単位領域毎の撮影密度の増減分布のピークとなる位置により、複数のグループに分割することを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
【請求項5】
上記グループ設定手段は、分割した単位時間毎の撮影頻度の増減分布のピーク値、あるいは、分割した地図上の単位領域毎の撮影密度の増減分布のピーク値が高いほど、分割するグループの時間幅、あるいは領域範囲を大きく設定することを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
【請求項6】
上記グループ設定手段は、分割した単位時間毎の撮影頻度の増減分布を形成する範囲が広いほど、分割するグループの時間幅を大きく設定することを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
【請求項7】
上記グループ設定手段は、分割した単位領域毎の撮影密度の増減分布を形成する範囲が広いほど、分割するグループの領域範囲を大きく設定することを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
【請求項8】
上記グループ設定手段で分割したグループに属する画像情報の数が予め設定した数を超えたか否かを判断する判断手段をさらに具備し、
上記グループ設定手段は、上記判断手段で画像情報が予め設定した数を超えたと判断した場合、当該グループを複数の下位の階層のサブグループに分割して設定し、
上記見出しページ生成手段は、上記複数のサブグループの見出しページ画像を作成すると共に、当該グループの見出しページ画像として、上記サブグループに属する画像情報の撮影場所の範囲を地図画像中に示した見出しページ画像を生成し、
上記記録制御手段は、上記グループ設定手段で設定した複数のサブグループに属する見出しページ画像及び画像情報を当該グループの下位の階層に属する画像情報として再記録する
ことを特徴とする請求項4記載の画像記録装置。
【請求項9】
上記記録制御手段は、上記グループ設定手段によって分割されたグループに属する各画像情報に付帯された情報の類似度により、該類似度がより高いグループ同士がより近い番号となる、表示順序を示す通し番号を付加して画像情報を再記録することを特徴とする請求項1の画像記録装置。
【請求項10】
上記グループ設定手段は、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された撮影日時及び撮影場所を示す情報の少なくとも一方の類似度を基準として複数のグループに分割して設定することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項11】
上記見出しページ生成手段は、上記地図情報取得手段で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点と撮影地点を撮影日時に基づいて結線した移動経路を示す地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成することを特徴とする請求項10記載の画像記録装置。
【請求項12】
画像情報における主要被写体の顔部分を抽出して認識する顔認識手段と、
予め複数の主要被写体の顔部分の特徴量を優先度と対応付けて記憶する顔記憶手段と
をさらに具備し、
上記グループ設定手段は、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、それぞれの画像における上記顔認識手段による認識結果、及び上記顔記憶手段で記憶した顔部分の特徴量と対応付けた優先度を勘案して複数のグループに分割して設定する
ことを特徴とする請求項10記載の画像記録装置。
【請求項13】
上記見出しページ生成手段は、撮影地点にシンボルまたは該当する画像情報から得た縮小画像を配した見出しページ画像を生成することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項14】
上記グループ設定手段は、分割したグループに属する各画像情報を示す符号を設定し、
上記見出しページ生成手段は、撮影地点にシンボルまたは該当する画像情報から得た縮小画像と上記符号とを配した見出しページ画像を生成する
ことを特徴とする請求項13記載の画像記録装置。
【請求項15】
画像情報における主要被写体の顔部分を抽出して認識する顔認識手段と、
予め複数の主要被写体の顔部分の特徴量を優先度と対応付けて記憶する顔記憶手段と
をさらに具備し、
上記グループ設定手段は、上記画像記録手段に記録される複数の画像情報を、撮影日時を示す情報と、撮影場所を示す情報と、それぞれの画像における上記顔認識手段による認識結果、及び上記顔記憶手段で記憶した顔部分の特徴量と対応付けた優先度とを勘案して複数の階層化したグループに分割して設定し、
上記見出しページ生成手段は、撮影地点を示した地図画像及び当該グループの階層位置を示す見出しページ画像を生成する
ことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項16】
上記グループ設定手段は、同一グループに設定した複数の画像情報に付帯された撮影日時の情報が複数の日付にかかっているか、または撮影場所の情報が複数の行政区分にかかっている場合、当該グループを日付または行政区分により複数のグループに分割して設定することを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項17】
上記画像記録手段に記録された見出しページ画像の表示に際して、対応するグループ内の画像情報に対応した縮小画像を、見出しページ上の撮影場所に対応する位置に撮影時刻の順序に従って表示する表示制御手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項18】
上記画像記録手段に記録された見出しページ画像の表示に際して、見出しページ画像中の任意の位置指定を受付け、受付けた位置の地図画像を拡大し、拡大した地図画像上の撮影場所に対応する位置に画像情報に対応した縮小画像を表示する表示制御手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
【請求項19】
撮影日時及び撮影場所を示す情報を付帯した画像情報を複数記録した画像記録部、及び地図情報を記憶した地図記憶部を備えた装置の画像記録方法であって、
上記画像記録部に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された情報の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するグループ設定工程と、
上記グループ設定工程で分割したグループ毎に画像情報に付帯された場所情報を用いて上記地図記憶部をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得する地図情報取得工程と、
上記地図情報取得工程で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成する見出しページ生成工程と、
上記グループ設定工程で分割したグループと上記見出しページ生成工程で生成した見出しページ画像とにより、上記画像記録部に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録させる記録制御工程と
を有したことを特徴とする画像記録方法。
【請求項20】
撮影日時及び撮影場所を示す情報を付帯した画像情報を複数記録した画像記録部、及び地図情報を記憶した地図記憶部を備えた装置が内蔵したコンピュータが実行するプログラムであって、上記コンピュータを、
上記画像記録部に記録される複数の画像情報を、それぞれに付帯された情報の類似度を基準として複数のグループに分割して設定するグループ設定手段、
上記グループ設定手段で分割したグループ毎に画像情報に付帯された場所情報を用いて上記地図記憶部をサーチし、撮影場所を含む範囲の地図情報を取得する地図情報取得手段、
上記地図情報取得手段で取得した地図情報と当該グループ内の画像情報に付帯された撮影場所の情報とを用い、撮影地点を示した地図画像を当該グループの見出しページ画像として生成する見出しページ生成手段、及び
上記グループ設定手段で分割したグループと上記見出しページ生成手段で生成した見出しページ画像とにより、上記画像記録部に記録される画像情報をグループ毎に見出しページ画像及びそれに続く画像情報として再記録させる記録制御手段
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−195679(P2012−195679A)
【公開日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−56682(P2011−56682)
【出願日】平成23年3月15日(2011.3.15)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】